JPH1014389A - イチゴの温室栽培方法 - Google Patents
イチゴの温室栽培方法Info
- Publication number
- JPH1014389A JPH1014389A JP8171026A JP17102696A JPH1014389A JP H1014389 A JPH1014389 A JP H1014389A JP 8171026 A JP8171026 A JP 8171026A JP 17102696 A JP17102696 A JP 17102696A JP H1014389 A JPH1014389 A JP H1014389A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- strawberry
- nonwoven fabric
- water
- green house
- strawberries
- Prior art date
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- Cultivation Of Plants (AREA)
- Protection Of Plants (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Manufacturing Of Multi-Layer Textile Fabrics (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 結露水の発生しやすい温室内におけるイチゴ
栽培において、イチゴを湿潤状態から保護することによ
って不良品の発生率を低下させることができるイチゴの
温室栽培方法を提供する。 【解決手段】 温室内に作成した畝表面を被覆するよう
にマルチフィルム3を敷設し、このマルチフィルム3上
に、厚さ約0.5mm〜約4mm、空隙容積率90%以
上の疎水性繊維からなるシート状の不織布1を積層さ
せ、この不織布1上で成長するようにイチゴ栽培した。
栽培において、イチゴを湿潤状態から保護することによ
って不良品の発生率を低下させることができるイチゴの
温室栽培方法を提供する。 【解決手段】 温室内に作成した畝表面を被覆するよう
にマルチフィルム3を敷設し、このマルチフィルム3上
に、厚さ約0.5mm〜約4mm、空隙容積率90%以
上の疎水性繊維からなるシート状の不織布1を積層さ
せ、この不織布1上で成長するようにイチゴ栽培した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビニルハウス、ビ
ニルトンネルなどの温室内でイチゴを栽培する方法に関
する。
ニルトンネルなどの温室内でイチゴを栽培する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】イチゴ
の温室栽培では、温室内に畝を作り、この畝内に灌水用
の導水管を埋設すると共に、畝表面を保温及び雑草発生
抑制のために黒ビニルなどの非透水性フィルム(一般的
にマルチフィルムと呼ばれる。)で覆い、このフィルム
に適宜間隔を置いて設けた栽培用穴内でイチゴを栽培す
ることが一般的に行われている。
の温室栽培では、温室内に畝を作り、この畝内に灌水用
の導水管を埋設すると共に、畝表面を保温及び雑草発生
抑制のために黒ビニルなどの非透水性フィルム(一般的
にマルチフィルムと呼ばれる。)で覆い、このフィルム
に適宜間隔を置いて設けた栽培用穴内でイチゴを栽培す
ることが一般的に行われている。
【0003】しかしながら、温室内の温度は冬期でも昼
間30℃以上に達する一方、夜間には5℃以下になるた
め、低温時には温室内が過飽和状態となり結露が発生し
やすくなる。特に降雨時期にはその傾向が強く、温室内
のあらゆる箇所で多量の結露水が発生する。このような
環境下、イチゴ果実表面にも結露水が発生し、これがイ
チゴの下方に移動して非透水性フィルム上に溜まり、当
該フィルム上に実ったイチゴ接地面を湿潤させ、或い
は、温室用被覆フィルムを保持するためにアーチ状に設
置したパイプ部材に結露水が多量に発生し、これが非透
水性フィルム上に落下してイチゴ接地面を湿潤させてい
た。さらには、灌水や薬液散布によっても非透水性フィ
ルム上に水が溜まり、これがイチゴ接地面を湿潤させる
こともあった。このようにイチゴ接地面が湿潤しこれが
保持されると、腐れや変色、灰色カビ等病原菌発生の原
因となり不良品発生率が高くなるといった問題があっ
た。
間30℃以上に達する一方、夜間には5℃以下になるた
め、低温時には温室内が過飽和状態となり結露が発生し
やすくなる。特に降雨時期にはその傾向が強く、温室内
のあらゆる箇所で多量の結露水が発生する。このような
環境下、イチゴ果実表面にも結露水が発生し、これがイ
チゴの下方に移動して非透水性フィルム上に溜まり、当
該フィルム上に実ったイチゴ接地面を湿潤させ、或い
は、温室用被覆フィルムを保持するためにアーチ状に設
置したパイプ部材に結露水が多量に発生し、これが非透
水性フィルム上に落下してイチゴ接地面を湿潤させてい
た。さらには、灌水や薬液散布によっても非透水性フィ
ルム上に水が溜まり、これがイチゴ接地面を湿潤させる
こともあった。このようにイチゴ接地面が湿潤しこれが
保持されると、腐れや変色、灰色カビ等病原菌発生の原
因となり不良品発生率が高くなるといった問題があっ
た。
【0004】そこで本発明は、かかる従来の問題点に鑑
みて、結露水の発生しやすい温室内においても、イチゴ
を湿潤状態から保護することによって不良品の発生率を
低下させることができるイチゴの温室栽培方法を提供せ
んとする。
みて、結露水の発生しやすい温室内においても、イチゴ
を湿潤状態から保護することによって不良品の発生率を
低下させることができるイチゴの温室栽培方法を提供せ
んとする。
【0005】
【課題を解決するための手段】イチゴを湿潤状態から保
護するために考えられるのは、非透水性フィルム上に水
溜まりを発生させないために当該フィルム上に親水性に
優れた不織布を積層させることである。しかし、極めて
結露水が発生しやすい温室内においては、親水性不織布
が多量の水分を吸収してこれを保持し、親水性不織布が
長時間湿潤状態を維持することになるため、イチゴの接
地面が長時間湿潤面に接触したままとなるおそれがある
ばかりか、不織布や積層部分にカビ等の病原菌が発生す
るおそれもあることを本発明者は知得し、本発明に至っ
たものである。
護するために考えられるのは、非透水性フィルム上に水
溜まりを発生させないために当該フィルム上に親水性に
優れた不織布を積層させることである。しかし、極めて
結露水が発生しやすい温室内においては、親水性不織布
が多量の水分を吸収してこれを保持し、親水性不織布が
長時間湿潤状態を維持することになるため、イチゴの接
地面が長時間湿潤面に接触したままとなるおそれがある
ばかりか、不織布や積層部分にカビ等の病原菌が発生す
るおそれもあることを本発明者は知得し、本発明に至っ
たものである。
【0006】すなわち、イチゴを湿潤状態から保護する
ための本発明は、地面に敷設した非透水性フィルム上
に、厚さ約0.5mm〜約4mm、空隙容積率90%以
上の疎水性繊維からなるシート状の不織布を積層させる
ことを特徴とするイチゴの温室栽培方法を提供するもの
である。
ための本発明は、地面に敷設した非透水性フィルム上
に、厚さ約0.5mm〜約4mm、空隙容積率90%以
上の疎水性繊維からなるシート状の不織布を積層させる
ことを特徴とするイチゴの温室栽培方法を提供するもの
である。
【0007】本発明の如く非透水性フィルム上に疎水性
繊維からなる不織布を積層させるようにすれば、当該不
織布は水分を迅速に吸収或いは透過させ、かつ当該不織
布からは一旦吸収した水分が容易に放出されるので、不
織布が短時間で乾燥し、更には上記のように一旦吸収し
た水分を長時間保持することもないから、イチゴ果実の
接地面を湿潤させることが少なく、不織布自体にカビ等
の病原菌が発生する可能性も少ない。
繊維からなる不織布を積層させるようにすれば、当該不
織布は水分を迅速に吸収或いは透過させ、かつ当該不織
布からは一旦吸収した水分が容易に放出されるので、不
織布が短時間で乾燥し、更には上記のように一旦吸収し
た水分を長時間保持することもないから、イチゴ果実の
接地面を湿潤させることが少なく、不織布自体にカビ等
の病原菌が発生する可能性も少ない。
【0008】ここで、本発明における疎水性繊維とは、
水に対する接触角(:固体面上においた液滴の表面と固
体面との交点において液滴に引いた接線と固体面のなす
角度で液を含む方の角。化学便覧より)が大きいものを
示す。接触角が大きい程、疎水性が強いと言うことがで
き、本発明では接触角75度以上の素材を好適に用いる
ことができる。一方、素材中にOH基、COOH基、N
H2 基などの親水基を有する繊維は水に対する接触角も
小さいため、本発明における疎水性繊維の具体例として
は、前記の親水基を有しないポリエステル、ポリプロピ
レン、ポリエチレンなどを挙げることができる。
水に対する接触角(:固体面上においた液滴の表面と固
体面との交点において液滴に引いた接線と固体面のなす
角度で液を含む方の角。化学便覧より)が大きいものを
示す。接触角が大きい程、疎水性が強いと言うことがで
き、本発明では接触角75度以上の素材を好適に用いる
ことができる。一方、素材中にOH基、COOH基、N
H2 基などの親水基を有する繊維は水に対する接触角も
小さいため、本発明における疎水性繊維の具体例として
は、前記の親水基を有しないポリエステル、ポリプロピ
レン、ポリエチレンなどを挙げることができる。
【0009】不織布の厚さは、0.5mmよりも著しく
薄い場合には非透水性フィルム上に溜まった水分が不織
布上にしみ出てくるおそれがあり、4mmよりも著しく
厚い場合には生産コストが上昇する点で問題がある。ま
た、空隙容積率が90%よりも著しく低い場合には水を
吸収乃至透過しにくくなる。
薄い場合には非透水性フィルム上に溜まった水分が不織
布上にしみ出てくるおそれがあり、4mmよりも著しく
厚い場合には生産コストが上昇する点で問題がある。ま
た、空隙容積率が90%よりも著しく低い場合には水を
吸収乃至透過しにくくなる。
【0010】なお、空隙容積率(%)とは、 〔1−{目付重量/(材料比重×不織布容積)}〕×1
00 の計算式より算出できる値であり、当該計算式中の不織
布容積とは1m2 当たりの不織布容積(cm3 )、目付
重量とは1m2 単位の重量(g)をいう。
00 の計算式より算出できる値であり、当該計算式中の不織
布容積とは1m2 当たりの不織布容積(cm3 )、目付
重量とは1m2 単位の重量(g)をいう。
【0011】不織布の色については、イチゴ栽培におい
てイチゴ果実を赤く成熟させるためには地温を高く保持
する必要があることから、吸熱性に優れた黒色若しくは
黒色に近い明度の色とするのが好ましい。
てイチゴ果実を赤く成熟させるためには地温を高く保持
する必要があることから、吸熱性に優れた黒色若しくは
黒色に近い明度の色とするのが好ましい。
【0012】本発明のイチゴの温室栽培方法は、雨や雪
が多く湿気の高い時期に適用すると特に効果的である。
また、イチゴの成長度の点からみれば、成熟期若しくは
これに近い時期に適用すると一層効果的である。
が多く湿気の高い時期に適用すると特に効果的である。
また、イチゴの成長度の点からみれば、成熟期若しくは
これに近い時期に適用すると一層効果的である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した実施例1
を、比較例1、2、3と比べつつ説明する。
を、比較例1、2、3と比べつつ説明する。
【0014】図1は、実施例1及び比較例1、2、3を
行ったビニルハウスAの内部を示した図である。この図
に示すように、実施例1及び比較例1、2、3は、イチ
ゴの内なり栽培において、幅29m、長さ42mのビニ
ルハウスA内に畝巾1.2m、畝長42mの畝合計24
本(一端側から順番に1番畝、2番畝・・・24番畝と
する。)を作り、その中の9及び10番畝に比較例1
を、11及び12番畝に実施例1を、13及び14番畝
に比較例2を実施すると共に、これらの両側の畝(1〜
8番畝及び14〜24番畝)を対照区として比較例3を
実施した。
行ったビニルハウスAの内部を示した図である。この図
に示すように、実施例1及び比較例1、2、3は、イチ
ゴの内なり栽培において、幅29m、長さ42mのビニ
ルハウスA内に畝巾1.2m、畝長42mの畝合計24
本(一端側から順番に1番畝、2番畝・・・24番畝と
する。)を作り、その中の9及び10番畝に比較例1
を、11及び12番畝に実施例1を、13及び14番畝
に比較例2を実施すると共に、これらの両側の畝(1〜
8番畝及び14〜24番畝)を対照区として比較例3を
実施した。
【0015】実施時期は、実施例1及び比較例1、2、
3のいずれも、イチゴの収穫が始まる前の11月に略々
同時に不織布の設置を行い、そしてイチゴの収穫期間中
で最も温室内において結露水が多いと予想された2月1
1日〜2月20日の間に収穫したイチゴの不良率を調査
することによって行った。なお、不良率はイチゴの接地
面がくされているか、ふやけていたものを不良と判断
し、同時期に収穫した全イチゴ収穫量に対する割合とし
て算出した。
3のいずれも、イチゴの収穫が始まる前の11月に略々
同時に不織布の設置を行い、そしてイチゴの収穫期間中
で最も温室内において結露水が多いと予想された2月1
1日〜2月20日の間に収穫したイチゴの不良率を調査
することによって行った。なお、不良率はイチゴの接地
面がくされているか、ふやけていたものを不良と判断
し、同時期に収穫した全イチゴ収穫量に対する割合とし
て算出した。
【0016】実際、この期間のビニルハウス1内は、パ
イプ部材、イチゴの果実及び葉とともに結露水の付着が
非常に多く、特に降雨時(2月14日〜17日)にはそ
の現象が著しかった。また、以下の表1は、1996年
2月11日〜2月20日の実験を行った福岡県黒木地区
における気象データである。
イプ部材、イチゴの果実及び葉とともに結露水の付着が
非常に多く、特に降雨時(2月14日〜17日)にはそ
の現象が著しかった。また、以下の表1は、1996年
2月11日〜2月20日の実験を行った福岡県黒木地区
における気象データである。
【0017】
【表1】
【0018】(実施例1)本実施例では、図2に示すよ
うに、11及び12番畝の地面2上に、適宜間隔をおい
て栽培用穴を設けたポリエチレン製のマルチフィルム3
を敷設してイチゴを栽培し、所定時期にこのマルチフィ
ルム3上に不織布1を重ね、イチゴの果実が不織布1上
で成長するように栽培した。不織布1には、黒原着した
ポリエステル繊維(2d、51mm)を原材料としサー
マルボンディングにより製造された不織布であって、目
付重量100g/m 2 、材料比重1.4、厚さ1.2m
m、空隙容積率93%の不織布を用いた。
うに、11及び12番畝の地面2上に、適宜間隔をおい
て栽培用穴を設けたポリエチレン製のマルチフィルム3
を敷設してイチゴを栽培し、所定時期にこのマルチフィ
ルム3上に不織布1を重ね、イチゴの果実が不織布1上
で成長するように栽培した。不織布1には、黒原着した
ポリエステル繊維(2d、51mm)を原材料としサー
マルボンディングにより製造された不織布であって、目
付重量100g/m 2 、材料比重1.4、厚さ1.2m
m、空隙容積率93%の不織布を用いた。
【0019】結果、不良率は0.3%であったが、いわ
ゆるふやけによって出荷できない程度ではなかったた
め、出荷率としては100%であった。また、本実施例
1の栽培期間中、不織布1、マルチフィルム3、イチゴ
果実のいずれにおいても灰色カビの発生は観察されなか
った。
ゆるふやけによって出荷できない程度ではなかったた
め、出荷率としては100%であった。また、本実施例
1の栽培期間中、不織布1、マルチフィルム3、イチゴ
果実のいずれにおいても灰色カビの発生は観察されなか
った。
【0020】(比較例1)本比較例では、不織布の親水
性を向上させるための油剤として市販されているノニオ
ン系界面活性剤(商品名:デリオンNW−101、竹本
油脂(株)社製)を上記実施例1に用いた不織布1と同
じ不織布に対して0.5重量%吹き付け、乾燥させた親
水性不織布10を用いて、その他の栽培方法は上記実施
例1と同様に行った。
性を向上させるための油剤として市販されているノニオ
ン系界面活性剤(商品名:デリオンNW−101、竹本
油脂(株)社製)を上記実施例1に用いた不織布1と同
じ不織布に対して0.5重量%吹き付け、乾燥させた親
水性不織布10を用いて、その他の栽培方法は上記実施
例1と同様に行った。
【0021】結果、不良率は1.8%であった。しかも
この場合には、全ての不良品がふやけにより出荷できな
かった。本比較例の不良率が実施例1に比べて高かった
のは、不織布1に親水性を付与したためにマルチフィル
ム3上に溜まった水分が親水性不織布10から速やかに
蒸発乃至拡散しないばかりか、親水性不織布10上面に
逆流することもあり、イチゴ接地面が長時間湿潤状態に
置かれていたためと判断された。
この場合には、全ての不良品がふやけにより出荷できな
かった。本比較例の不良率が実施例1に比べて高かった
のは、不織布1に親水性を付与したためにマルチフィル
ム3上に溜まった水分が親水性不織布10から速やかに
蒸発乃至拡散しないばかりか、親水性不織布10上面に
逆流することもあり、イチゴ接地面が長時間湿潤状態に
置かれていたためと判断された。
【0022】(比較例2)本比較例では、上記不織布1
と同じ材料から形成した目付量200g/m2 、厚さ
1.2mm、空隙容積率87%の不織布20を用い、そ
の他の栽培方法は上記実施例1と同様に行った。
と同じ材料から形成した目付量200g/m2 、厚さ
1.2mm、空隙容積率87%の不織布20を用い、そ
の他の栽培方法は上記実施例1と同様に行った。
【0023】結果、不良率は2.5%であり、この場合
も全ての不良品がふやけにより出荷できなかった。本比
較例の不良率が実施例1に比べて高かったのは、不織布
20の空隙率が小さかったために結露水の吸収性乃至透
過性が悪く、不織布表面に水分が長時間残存し、イチゴ
接地面が湿潤状態に置かれていたためと判断された。
も全ての不良品がふやけにより出荷できなかった。本比
較例の不良率が実施例1に比べて高かったのは、不織布
20の空隙率が小さかったために結露水の吸収性乃至透
過性が悪く、不織布表面に水分が長時間残存し、イチゴ
接地面が湿潤状態に置かれていたためと判断された。
【0024】(比較例3)本比較例では、対照区の中か
ら外気の影響が少ない7、8番畝及び14、15番畝を
選択し、これらの畝地面2上に適宜間隔をおいて栽培用
穴を設けたポリエチレン製のマルチフィルム3を敷設
し、実施例1や比較例1,2のように不織布を積層する
ことなく、マルチフィルム3上でイチゴを栽培した。
ら外気の影響が少ない7、8番畝及び14、15番畝を
選択し、これらの畝地面2上に適宜間隔をおいて栽培用
穴を設けたポリエチレン製のマルチフィルム3を敷設
し、実施例1や比較例1,2のように不織布を積層する
ことなく、マルチフィルム3上でイチゴを栽培した。
【0025】結果、不良率は4%であり、この場合も全
ての不良品がふやけにより出荷できなかった。このよう
に本比較例の不良率が最も高かったのは、マルチフィル
ム3の凹み部分に水溜まりが発生するほか、イチゴとマ
ルチフィルム3との接触部分に水が溜まり、イチゴが長
時間に亘って湿潤したためであると判断された。
ての不良品がふやけにより出荷できなかった。このよう
に本比較例の不良率が最も高かったのは、マルチフィル
ム3の凹み部分に水溜まりが発生するほか、イチゴとマ
ルチフィルム3との接触部分に水が溜まり、イチゴが長
時間に亘って湿潤したためであると判断された。
【図1】実施例1、比較例1及び2を行った環境を示し
た断面斜視図である。
た断面斜視図である。
【図2】実施例1、比較例1及び2の適用状態を示した
断面図である。
断面図である。
1 不織布 2 地面 3 マルチフィルム A ビニルハウス
Claims (1)
- 【請求項1】 地面に敷設した非透水性フィルム上に、
厚さ約0.5mm〜約4mm、空隙容積率90%以上の
疎水性繊維からなるシート状の不織布を積層させること
を特徴とするイチゴの温室栽培方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8171026A JPH1014389A (ja) | 1996-07-01 | 1996-07-01 | イチゴの温室栽培方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8171026A JPH1014389A (ja) | 1996-07-01 | 1996-07-01 | イチゴの温室栽培方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1014389A true JPH1014389A (ja) | 1998-01-20 |
Family
ID=15915718
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8171026A Pending JPH1014389A (ja) | 1996-07-01 | 1996-07-01 | イチゴの温室栽培方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1014389A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002305994A (ja) * | 2001-04-11 | 2002-10-22 | Kanto Shubyo Kk | マルチ栽培シート及びそれを利用したいちご等の栽培方法 |
KR100402721B1 (ko) * | 2000-12-05 | 2003-10-22 | 경상남도 | 부직포를 이용한 벼 육묘 방법 |
CN103947406A (zh) * | 2014-04-17 | 2014-07-30 | 浙江省农业科学院 | 一种促进草莓早熟的覆膜栽培方法 |
CN104823624A (zh) * | 2015-01-30 | 2015-08-12 | 浙江省农业科学院 | 一种卫生化培育草莓的方法 |
CN105009898A (zh) * | 2015-07-14 | 2015-11-04 | 太仓市孙桥三苏草莓生产专业合作社 | 一种高产草莓的栽培方法 |
CN105409535A (zh) * | 2015-11-26 | 2016-03-23 | 韦昱灵 | 一种草莓的种植方法 |
-
1996
- 1996-07-01 JP JP8171026A patent/JPH1014389A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100402721B1 (ko) * | 2000-12-05 | 2003-10-22 | 경상남도 | 부직포를 이용한 벼 육묘 방법 |
JP2002305994A (ja) * | 2001-04-11 | 2002-10-22 | Kanto Shubyo Kk | マルチ栽培シート及びそれを利用したいちご等の栽培方法 |
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CN104823624A (zh) * | 2015-01-30 | 2015-08-12 | 浙江省农业科学院 | 一种卫生化培育草莓的方法 |
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CN105409535A (zh) * | 2015-11-26 | 2016-03-23 | 韦昱灵 | 一种草莓的种植方法 |
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