JPH10143313A - 座標入力装置 - Google Patents

座標入力装置

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JPH10143313A
JPH10143313A JP31117796A JP31117796A JPH10143313A JP H10143313 A JPH10143313 A JP H10143313A JP 31117796 A JP31117796 A JP 31117796A JP 31117796 A JP31117796 A JP 31117796A JP H10143313 A JPH10143313 A JP H10143313A
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JP
Japan
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switch
sheet
input device
coordinate input
tablet sheet
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JP31117796A
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English (en)
Inventor
Hirotoshi Ishibashi
弘敏 石橋
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SMK Corp
Original Assignee
SMK Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチ入力の付加機能を加えても、カーソ
ルの移動操作と一連の操作でスイッチ入力操作を行うこ
とができ、しかも誤動作することのない座標入力装置を
提供する。 【解決手段】 下層タブレットシート(101b)とと
もに屈曲する可撓シート(2)の下方に、わずかな間隙
を隔てて基板を平行に配置し、可撓シート(2)と、基
板(3)との接触幅を判別して、接触幅が所定幅以上と
なったときに、スイッチの押圧を表すスイッチデータを
出力する。上層タブレットシート(101a)への押圧
力を変えるだけで、スイッチデータを出力できるので、
カーソルの移動操作と一連の操作で行うことができる。
また、接触幅で判別するので、スイッチデータを発生さ
せる必要のない操作においては、押圧面の曲率が大きい
専用ペンを用いることによって、スイッチデータ発生の
誤動作を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーソナルコンピ
ュータ、ワードプロセッサ、電子手帳などの電子機器の
ディスプレーに表示されたカーソルを移動制御する座標
入力装置に関し、更に詳しくは、マウスと同様に、カー
ソルを移動制御するとともに、スイッチの押圧を表すス
イッチデータをこれらの電子機器へ出力する座標入力装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パーソナルコンピュータ等の電子
機器のディスプレーに表示されたカーソルを移動制御す
る座標入力装置として、図10に示すような座標入力装
置100が知られている。
【0003】この座標入力装置100は、感圧式タブレ
ットの動作原理を利用したもので、タブレット101が
押圧されるときに、その押圧位置(xn、yn)を読み取
って、カーソルを移動制御するためのカーソル制御デー
タを出力するものである。
【0004】図11は、タブレット101の押圧位置
(xn、yn)を読み取る為の座標入力装置100の構成
を示す概略図で、図に示すようにタブレット101は、
上層タブレットシート101aと下層タブレットシート
101bを、絶縁性のドットスペーサ(図示せず)等で
互いの対向面の導電接触面がわずかな間隙をもって向か
い合うように積層し、対向面の周縁を接着剤で固着して
重合させている。対向する導電接触面は、それぞれ均一
な抵抗体が被着された抵抗面となっていて、それぞれ直
交するX方向とY方向の両側に電圧印加用の電極が接続
されている。
【0005】タブレット101の押圧位置(xn、yn
を読み取る場合には、まずCPU105からの制御によ
ってX側のスイッチ106、107を閉じ上層タブレッ
トシート101aに電位勾配をかける。タブレットシー
ト101aの導電接触面には、均一な抵抗体が被着され
ているので、タブレットシート101aの各位置で電極
からの距離に比例した電位が生じ、等しい傾きの電位勾
配が形成される。このとき、A/Dコンバータ108の
入力端子と接続するスイッチ109は、下層タブレット
シート101bの出力電極側115に接続する。
【0006】ここで、上層タブレットシート101aの
P点(x,y)が押圧されると、P点での電位VPは、
図のようにX入力電極110からの距離の抵抗をx2、
X出力電極111からの距離の抵抗をx1とすれば、V
CC×x1÷(x1+x2)となり、この電位VPをA/
Dコンバータ108で読み取ることによって、x座標
(x)を検出する。
【0007】次いで、X側のスイッチ106、107を
開放するとともに、Y側のスイッチ112、113を閉
じ、A/Dコンバータ108の入力端子と接続するスイ
ッチ109を、上層タブレットシート101aのX出力
電極111へ接続する。
【0008】P点での電位VPは、同様にY入力電極1
14からの距離の抵抗をy2、Y出力電極115からの
距離の抵抗をy1とすれば、VCC×y1÷(y1+y
2)となり、この電位VPをA/Dコンバータ108で
読み取ることによって、y座標(y)を検出する。
【0009】タブレット101は、上層タブレットシー
ト101aが押圧されたときに、上述の動作を例えば5
msecの周期で繰り返し、5msec毎にその押圧位
置(xn、yn)を読み取るものである。
【0010】押圧位置を移動させると、CPU105に
おいて、X方向とY方向の押圧位置間の差(xn
n-1、yn−yn-1)が求められ、それぞれをX0から
X7、Y0からY7の8ビットで表した表1のフォーマ
ットで示すカーソル制御データが生成され、図10に示
すように、電子機器104のI/Oポート102へ出力
される。電子機器104に出力されるカーソル制御デー
タのフォーマットは、他のカーソル制御装置であるマウ
スと互換性をもって、座標入力装置100を電子機器1
04に接続できるように、マウスの出力フォーマットと
同一としている。
【0011】
【表1】
【0012】電子機器104のデバイスドライバ103
は、このカーソル制御データをもとにディスプレー(図
示せず)に表示されたカーソルを移動させるものである
が、カーソル制御データは、座標入力装置100の押圧
位置間の差をもとに生成されたものなので、座標入力装
置100の押圧移動操作に合わせてカーソルが移動す
る。
【0013】一方、このように構成された座標入力装置
100には、単にカーソルを移動させるだけでなく、カ
ーソルの移動位置での入力確定などのために、マウスの
左右の入力スイッチによる操作のように、クリック、ダ
ブルクリック、ドラッグ等の付加入力機能が求められて
いる。
【0014】この為、従来の座標入力装置100には、
タブレット101の他に図10に示すように、マウスの
左右のスイッチに相当する別の入力スイッチ116、1
17が設けられている。この入力スイッチ116、11
7の押圧を表すスイッチデータは、それぞれ表1のフォ
ーマットのL、Rで示すビットで表されることによって
カーソル制御データに含まれ、マウスの左右のスイッチ
と同様の操作を電子機器104に対して伝えることがで
きる。
【0015】また、タブレットに上述の付加入力機能を
加えた他の座標入力装置として、タブレット101の下
方に、更にタブレットシート101aの押圧を検出する
スイッチ121を配設した座標入力装置120が、特開
平7−65662号により知られている。
【0016】図12は、この従来の座標入力装置120
の操作部の断面図であり、タブレット101の構成は、
上記座標入力装置100と同一の構成であるので、同一
の符号を付してその説明を省略する。スイッチ121
は、下層タブレットシート101bの背面に形成された
可動電極面123と、下層タブレットシート101bと
平行に配置された基板124上に印刷形成された固定電
極面125とによって構成されている。可動電極面12
3と固定電極面125は、下層タブレットシート101
bに印刷形成されたドットスペーサ122によってわず
かな間隙を隔てて対向するようになっている。
【0017】尚、図中126は、タブレット101に対
する押圧フィーリングを良好とするために、上層タブレ
ットシート101a上に貼着された保護シートである。
【0018】この座標入力装置120によれば、上層タ
ブレットシート101aを下層タブレットシート101
bに接触させるように軽い押圧力で押圧移動操作させる
ことによって、カーソルを移動制御できるとともに、更
に強い押圧力で上層タブレットシート101aを押圧す
ることによって、可動電極面123を固定電極面125
に接触させ、上述のマウスのスイッチの押し下げに相当
するスイッチデータを発生させることができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】上記従来の座標入力装置100では、クリ
ック、ダブルクリックなどマウスのスイッチの押し下げ
操作に相当する操作を行う為に、カーソルを移動操作す
るタブレット101と別の位置で入力スイッチ116、
117を押し下げる必要があり、一連の操作で行うこと
ができないことから操作性が悪いという問題があった。
【0021】また、入力スイッチ116、117をタブ
レット101と別の位置に設ける必要があるため、座標
入力装置100全体が大型化し、電子機器104等とと
ともに持ち運ぶ際の障害となっていた。
【0022】また、従来の座標入力装置120は、この
問題を解決したものであるが、タブレット101の押圧
力をわずかに変化させただけで、可動電極面123と固
定電極面125が接触し、意図せずにスイッチの押し下
げを示すスイッチデータが発生してしまうという問題が
あった。
【0023】このため、特開平7−65662号では、
タブレットシート101a、101b間のドットスペー
サ127の間隔S2を、スイッチ121のドットスペー
サ122の間隔S1より広くしたり、タブレットシート
101a、101b間の高さH1よりスイッチ121の
間隙の高さH2を高くして、誤操作を防止している。す
なわち、タブレット101への押圧力を大きく変化させ
ないと可動電極面123と固定電極面125が接触しな
いようにして、上記問題を解決している。
【0024】しかしながら、タブレット101への押圧
操作が、全体では同一の押圧力であっても、例えば、指
の腹で押圧していたものを爪で押圧したり、先端面の曲
率が大きい入力専用ペンで押圧すると、単位面積当たり
の押圧力が増して、可動電極面123が固定電極面12
5と接触して誤動作するという問題があった。
【0025】しかも、スイッチデータを発生させる押圧
力を一度設定した後は、構造上これを変更することがで
きず、使用するものの個人差による押圧力の変化に対応
できないものであった。
【0026】また、本出願人は、このように別のスイッ
チを設けずに、タブレットの押圧操作間隔によってマウ
スのスイッチの押し下げを表すスイッチデータを発生さ
せる座標入力装置を発明し、特許出願(特願平7−18
2272号)を行った。
【0027】この座標入力装置は、タブレット101を
瞬間的にたたく(以下、タッピング操作という。)間隔
と回数で、例えば、表2に示す定義操作パターンを定
め、定義操作パターンに一致する操作が行われたとき
に、シングルクリック、ダブルクリック等に相当するス
イッチデータを発生させるものである。
【0028】
【表2】
【0029】しかしながら、この定義操作パターンは、
通常、自然に操作するタブレット101の押圧移動操作
と識別できるように、特別な操作パターンとする必要が
あるが、その為、操作パターンを覚える必要があり、ま
た、操作が複雑であるという問題があった。
【0030】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、スイッチ入力の付加機能を加え
ても、カーソルの移動操作と一連の操作でスイッチ入力
操作を行うことができ、しかも大型化することなく持ち
運び易い座標入力装置を提供することを目的とする。
【0031】また、スイッチ入力操作が単純で、しかも
通常のカーソル移動操作と明確に区別することができ、
誤動作することのない座標入力装置を提供することを目
的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】請求項1の座標入力装置
は、上層タブレットシートと下層タブレットシートと
を、互いの導電接触面を対向させながら、わずかな間隙
を隔てて平行に配置し、上層タブレットシートと下層タ
ブレットシートの接触位置を押圧位置として検出するタ
ブレットを備え、押圧位置からカーソル制御データを生
成して出力する座標入力装置において、下層タブレット
シート若しくは下層タブレットシートとともに屈曲する
可撓シートの下方に、わずかな間隙を隔てて基板を平行
に配置し、下層タブレットシート若しくは可撓シート
と、基板との接触幅を判別して、接触幅が所定幅以上と
なったときに、スイッチの押圧を表すスイッチデータを
カーソル制御データに含めて出力することを特徴とす
る。
【0033】上層タブレットシートを押圧すると、下層
タブレットシートに接触するとともに、下層タブレット
シート若しくは可撓シートも撓み、基板と接触する。
【0034】基板との接触幅が所定幅未満の場合には、
スイッチの押圧を表すスイッチデータは出力されず、上
層タブレットシートと下層タブレットシートの接触位置
から生成されたカーソル制御データが出力される。
【0035】基板との接触幅が所定幅以上となった場合
には、スイッチの押圧を表すスイッチデータが、カーソ
ル制御データに含められて出力される。
【0036】所定幅を専用ペンによる接触幅より大きい
幅とすれば、専用ペンでカーソルを移動制御させている
間にスイッチの押圧を表すスイッチデータが誤って出力
されることなく、専用ペンより押圧面の曲率が小さい指
などでのみ、スイッチ入力を行うことができる。
【0037】指により上層タブレットシートを強く押圧
したときの接触幅を、所定幅と設定すれば、通常のカー
ソル制御のための操作では、スイッチの押圧を表すスイ
ッチデータが誤って出力されることなく、意図的に上層
タブレットシートを押圧したときにのみ、スイッチ入力
を行うことができる。
【0038】請求項2の座標入力装置は、下層タブレッ
トシート若しくは可撓シートと、基板の対向面のいずれ
か一方の面に、一対のコモン導電パターンを互いに平行
に形成し、各コモン導電パターンに、他方のコモン導電
パターンに電気接続した櫛歯状抵抗パターンと絶縁間隙
を隔てて歯合するように、櫛歯状抵抗パターンを電気接
続するとともに、他方の面の櫛歯状抵抗パターンと対向
する領域に短絡電極パターンを形成し、短絡電極パター
ンで櫛歯状抵抗パターン間を短絡したときの一対のコモ
ン導電パターン間の抵抗値によって、下層タブレットシ
ート若しくは可撓シートと、基板との接触幅を判別する
ことを特徴とする。
【0039】下層タブレットシート若しくは可撓シート
と、基板が接触すると、短絡電極パターンによって、一
対のコモン導電パターンのそれぞれに電気接続する櫛歯
状抵抗パターン間が短絡する。短絡電極パターンは、接
触幅が大きいほど、櫛歯状抵抗パターンの多くの枝抵抗
パターンと接触する。一対のコモン導電パターン間の抵
抗値は、短絡電極パターンに接触した全ての枝抵抗パタ
ーンの抵抗値によって定まるので、接触幅が大きけれ
ば、逆にコモン導電パターン間の抵抗値は低下する。従
って、一対のコモン導電パターン間の抵抗値を検出する
ことによって、下層タブレットシート若しくは可撓シー
トと、基板との接触幅を判別することができる。
【0040】請求項3の座標入力装置は、下層タブレッ
トシート若しくは可撓シートと、基板との対向面のいず
れか一方の面に、複数の細長帯状の第1検出電極パター
ンを平行に形成するとともに、他方の面の第1検出電極
パターンを形成した領域と対向する領域に第2検出電極
パターンを均一に形成し、第2検出電極パターンと接触
した第1検出電極パターンによって、下層タブレットシ
ート若しくは可撓シートと、基板との接触幅を判別する
ことを特徴とする。
【0041】下層タブレットシート若しくは可撓シート
と、基板が接触すると、第2検出電極パターンと、第1
検出電極パターンが短絡する。第2検出電極パターン
は、接触幅が大きいほど、平行に形成された多くの第1
検出電極パターンと接触する。従って、第1検出電極パ
ターンが等間隔に形成されていれば、その接触した本数
を検出することによって、若しくは、第2検出電極パタ
ーンと接触した第1検出電極パターンの内、両側の第1
検出電極パターンを検出することによって、下層タブレ
ットシート若しくは可撓シートと、基板との接触幅を判
別することができる。
【0042】請求項4の座標入力装置は、下層タブレッ
トシートの下面を基板との対向面としたことを特徴とす
る。
【0043】下層タブレットシートを可撓シートとする
ので、感圧式タブレットの部品を共用することができ、
座標入力装置全体を薄型化することができる。
【0044】請求項5の座標入力装置は、カーソル制御
データは、マウスの出力フォーマットで形成され、スイ
ッチデータは、マウスの左スイッチの押圧を表すスイッ
チデータであることを特徴とする。
【0045】請求項6の座標入力装置は、カーソル制御
データは、マウスの出力フォーマットで形成され、スイ
ッチデータは、マウスの左スイッチの押圧を表すスイッ
チデータであることを特徴とする。
【0046】請求項5と6の座標入力装置においては、
カーソル制御データがマウスの出力フォーマットである
ので、マウスと互換性をもって電子機器と接続すること
ができ、マウスの左スイッチの押し下げ操作に相当する
操作を電子機器に対して実行することができる。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。尚、上記従来例
と同一の構成については、同一の符号を付してその説明
を省略する。
【0048】図1は、本発明に係る座標入力装置1の要
部構成を示す概略図であり、同図に示すように、座標入
力装置1は、下層タブレットシート101bの更に下方
に、可撓シート2とプリント配線基板3を備えている。
【0049】可撓シート2は、上層タブレットシート1
01a及び下層タブレットシート101bと同じ材質の
PET(ポリエチレンテレフタラート)で形成され、図
2に示すように、下層タブレットシート101bの下面
にその上面を接着することによって、タブレット101
に重合させている。
【0050】可撓シート2のプリント配線基板3との対
向面となる下面には、図4のように短絡電極パターン4
となるカーボンの導電被膜が、印刷により均一に貼着さ
れていて、プリント配線基板3上の櫛歯状抵抗パターン
5と対向する。可撓シート2とプリント配線基板3と
は、短絡電極パターン4上に等間隔に印刷された絶縁ド
ットスペーサ(図示せず)によって、わずかな間隙を隔
てて平行配置され、その周縁が接着されることによって
重合されている。
【0051】プリント配線基板3は、フェノール樹脂、
繊維強化プラスチック等の絶縁樹脂で形成され、図3に
示すように、プリント配線基板3の可撓シート2と対向
する上面には、一対のコモン導電パターン6a、6bが
互いに平行に印刷形成されている。コモン導電パターン
6a、6bは、良導電性の銀、銅などで形成され、それ
ぞれのコモン導電パターン6a、6bから他方のコモン
導電パターン6b、6aに向けて、多数の枝抵抗パター
ン7、7・・で構成された櫛歯状抵抗パターン5が印刷
形成されている。いずれかのコモン導電パターン6a、
6bに接続された枝抵抗パターン7、7・・は、それぞ
れが等幅で形成され、コモン導電パターン6a、6bと
直交する方向に等間隔に配列されている。そして、2本
の枝抵抗パターン7、7毎にその基端を結合し、前記い
ずれか一方のコモン導電パターン6a、6bに電気接続
している。
【0052】図のように、隣り合う枝抵抗パターン7、
7は、それぞれ異なるコモン導電パターン6a、6bに
電気接続するように印刷形成されているので、一方のコ
モン導電パターン6a、6bに電気接続する櫛歯状抵抗
パターン5は、他方のコモン導電パターン6b、6aに
同様に電気接続する櫛歯状抵抗パターン5と、互いに絶
縁間隙を隔てて歯合するように形成される。
【0053】櫛歯状抵抗パターン5は、カーボン、銀と
カーボンの混合ペースト、ITO(酸化インジウム)等
コモン導電パターン6a、6bに比べて高抵抗の抵抗体
で形成されている。
【0054】尚、プリント配線基板3の下面には、図示
しないがタブレットのA/Dコンバータ108、CPU
105等の電子部品が実装されている。
【0055】図1のように、一方のコモン導電パターン
6aは、プリント配線基板3のスルーホールを通して、
電源端子と、比較回路8の一方の入力端子に接続し、コ
モン導電パターン6aをVCCの電位とするとともに、比
較回路の一方の入力端子の電位を基準電位VCCとしてい
る。
【0056】また、他方のコモン導電パターン6bは、
同様にプリント配線基板3のスルーホールを通して比較
回路8の他方の入力端子に接続し、比較回路8におい
て、基準電位VCCにあるコモン導電パターン6aの電位
と、コモン導電パターン6bの電位を比較するようにし
ている。また、コモン導電パターン6bと接地端子間に
調整抵抗14が接続されている。
【0057】比較回路8の出力側は、CPU105のス
イッチ入力ポートに接続し、コモン導電パターン6aの
電位とコモン導電パターン6bの電位差が所定値以下、
すなわち、後述する実験値で定めた電圧しきい値VT
下となったときに、スイッチの押し下げを表すスイッチ
信号をCPU105へ出力する。
【0058】以下、この様に構成された座標入力装置1
の作用を図1と図5乃至図7を用いて説明する。
【0059】上層タブレットシート101aを押圧し
て、下層タブレットシート101bに接触させると、前
述した座標入力装置100と同様に、A/Dコンバータ
108によって押圧位置(xn、yn)が繰り返して読み
取られ、CPU105において、押圧位置間の差(xn
−xn-1、yn−yn-1)から表1のフォーマットで示す
カーソル制御データが生成される。
【0060】一方、上層タブレットシート101aを押
圧して下層タブレットシート101bに接触させると、
可撓シート2も屈曲してプリント配線基板3の上面に接
触する。
【0061】図5は、指によって通常の押圧力で上層タ
ブレットシート101aを押圧したときの、プリント配
線基板3上面の接触状態を示すもので、図中斜線で表し
た円形領域A1、A2は、可撓シート2の短絡電極パタ
ーン4がプリント配線基板3の櫛歯状抵抗パターン5に
接触している領域を示すものである。
【0062】図のように、カーソルを移動制御するため
に、指で上層タブレットシート101aを押圧移動操作
しているときには、通常の押圧力が上層タブレットシー
ト101aに加えられていて、プリント配線基板3と可
撓シート2は、比較的小さい幅で接触する。従って、短
絡電極パターン4は、例えば円形領域A1のように各コ
モン導電パターン6a、6bと接続した一組の枝抵抗パ
ターン7、7を橋絡させるだけである。この橋絡によっ
て、コモン導電パターン6a、6b間は、図中破線で示
す経路で導通するが、このときのコモン導電パターン6
a、6b間の抵抗値RA1は、前記導通経路に比例したr
a+rbとなる。尚、このコモン導電パターン6a、6b
間の抵抗値を求める場合には、短絡電極パターン4の抵
抗値と接触抵抗値も考慮する必要があるが、図5と図6
の説明においては、比較説明するためこれらの抵抗値を
無視する。
【0063】指の押圧移動によって接触領域を示す円形
領域A1は、円形領域A2のように他の位置に移動する
が、このように接触位置が異なる位置となっても指によ
る押圧力を変化させない限り、その接触幅、すなわち円
形領域A2の大きさは変化しない。一方、枝抵抗パター
ン7、7は、互いに平行に等間隔で形成されているの
で、円形領域A2が接触する枝抵抗パターン7、7の本
数も概ね変化することなく、図中一点鎖線で示す導通経
路でコモン導電パターン6a、6b間が導通する。
【0064】このときのコモン導電パターン6a、6b
間の抵抗値RA2は、一点鎖線で示す導通経路に比例した
r´a+r´bで表すことができるが、一点鎖線で示す導
通経路と前記破線で示す導通経路とは、ほぼ等しい長さ
で、また各枝抵抗パターン7、7の幅が等しく、単位長
さあたりの抵抗値が等しいので、ra+rbにほぼ等し
い。
【0065】つまり、指による押圧力を変化させない限
り、プリント配線基板3との接触幅は変化せず、接触位
置がどの位置であってもコモン導電パターン6a、6b
間の抵抗値は、概ね変化しない。
【0066】一方、クリックなどの操作を電子機器へ伝
えるため、スイッチの押し下げを表す入力を行うときに
は、意識的に指で上層タブレットシート101aを強く
押圧する。
【0067】図6は、指によって強く上層タブレットシ
ート101aを押圧したときの、プリント配線基板3上
面の接触状態を示すもので、図中斜線で表した円形領域
Bは、短絡電極パターン4とプリント配線基板3の櫛歯
状抵抗パターン5との接触領域を示すものである。
【0068】図のように、比較的大きい押圧力が上層タ
ブレットシート101aに加えられると、プリント配線
基板3と可撓シート2の接触幅は、大きい幅となり、短
絡電極パターン4は、例えば円形領域Bのように多数の
枝抵抗パターン7、7・・に接触し、多数の組の枝抵抗
パターン7、7を橋絡させる。この橋絡によって、コモ
ン導電パターン6a、6b間は、図中破線で示す複数の
並列経路で導通し、このときのコモン導電パターン6
a、6b間の抵抗値RBは、並列な前記導通経路によっ
て、
【0069】
【数1】
【0070】となる。このコモン導電パターン6a、6
b間の抵抗値RBは、並列な導通経路が多数形成される
ので、通常の押圧力で押圧したときの抵抗値RA1や抵抗
値RA2に比べて充分比較できるほど小さい値となる。
【0071】図7は、この上層タブレットシート101
aに加えられる押圧力の変化とコモン導電パターン6
a、6b間の抵抗値Rの関係を示すもので、図中の実線
が、指により押圧した場合の変化を表している。
【0072】図のように、押圧力を加えるに従って、コ
モン導電パターン6a、6b間に段階的に多数の導通経
路が形成され、抵抗値Rも段階的に低下する。指により
感圧式タブレットを操作するときの、上層タブレットシ
ート101aに加えられる押圧力は、通常10乃至10
0g前後であるので、本実施例では、押圧力が320g
を越え、抵抗値Rが抵抗しきい値RT(RT=1.2K
Ω)以下となったときに、スイッチの押圧を示すスイッ
チデータを発生するようにしている。
【0073】すなわち、コモン導電パターン6a、6b
間の電位差を比較回路8で検出しているので、コモン導
電パターン6a、6b間の抵抗値Rが抵抗しきい値RT
であるときの電位差を電圧しきい値VTとして、比較回
路8の入力電位差が電圧しきい値VT以下となったとき
に、スイッチの押し下げを表すスイッチ信号をCPU1
05へ出力する。尚、コモン導電パターン6a、6bの
抵抗値は、櫛歯状抵抗パターン5の抵抗値に比べて無視
できるほど小さいので、コモン導電パターン6a、6b
間の抵抗値Rを比較回路8の入力電位差で検出すること
ができる。
【0074】また、この電圧しきい値VTは、コモン導
電パターン6bに接続された調整抵抗14の抵抗値を変
更することによって、容易に変更できる。
【0075】CPU105は、スイッチの押し下げを表
すスイッチ信号を入力すると、タブレット101の押圧
位置間の差(xn−xn-1、yn−yn-1)から生成したカ
ーソル制御データにおいて、マウスの左スイッチの押し
下げ状態を表すビットを変化させ電子機器104のI/
Oポート102へ出力する。
【0076】すなわち、表1のカーソル制御データのフ
ォーマットにおいて、「L」で表示した1バイト目の5
番目のビットを「0」(スイッチが開放されていること
を示す)から「1」(スイッチが閉じられていることを
示す)として、カーソル制御データにスイッチデータを
含める。
【0077】従って、タブレット101の通常の押圧移
動操作では、その押圧移動を表すカーソル制御データ
(Lで表示したビットは「0」)が電子機器104へ出
力されてカーソルの移動制御が行われ、上層タブレット
シート101aを例えば380gの押圧力で強く押圧す
ると、Lで表示したビットを「1」としたカーソル制御
データが出力され、クリック、ドラッグなどのマウスの
左スイッチを押し下げたときと同様の操作を電子機器1
04に対して実行できる。
【0078】尚、図7の破線で示す曲線は、指よりも押
圧面の曲率が大きい専用ペンで上層タブレットシート1
01aを押圧した場合の、押圧力の変化とコモン導電パ
ターン6a、6b間の抵抗値Rの関係を示している。
【0079】同図から明らかなように、押圧面の曲率が
大きい専用ペンでは、押圧力を増しても、抵抗値Rは一
定値(図中1.7KΩ)以下に下がらない。これは、専
用ペンの曲率によって、可撓シート2とプリント配線基
板3との接触幅が限られ、短絡電極パターン4が接触す
る枝抵抗パターン7、7の数が限られることから、わず
かな組の枝抵抗パターン7、7しか橋絡させることがで
きないからである。
【0080】従って、指よりも押圧面の曲率が大きい専
用ペンでは、押圧力を増大させても抵抗値Rが抵抗しき
い値RT以下となることがなく、スイッチの押圧を表す
スイッチデータが出力されることはない。
【0081】すなわち、本実施の形態によれば、指によ
る押圧力を変化させることで、スイッチの押圧操作に相
当する操作を行うことができる。一方、スイッチの押圧
操作を実行する必要がない操作(例えば、カーソルをデ
ィスプレー上で移動させて図形を描く描画操作など)で
は、押圧面の曲率が大きい専用ペンに置き換えるなどし
て、誤ってスイッチの押圧を表すスイッチデータが出力
されることがない操作を実行できる。
【0082】上記第1の実施の形態では、コモン導電パ
ターン6a、6b間の電位差で、この間の抵抗値Rと抵
抗しきい値RTを比較しているが、コモン導電パターン
6a、6bを流れる電流値で抵抗値Rと抵抗しきい値R
Tを比較してもよい。
【0083】また、この第1の実施の形態では、可撓シ
ート2とプリント配線基板3の接触幅を、コモン導電パ
ターン6a、6b間の抵抗値Rで表し、抵抗値Rが抵抗
しきい値RT以下となったときに、前記接触幅が所定幅
を越えたものと判別したが、接触幅は、他の手段によっ
て表してもよい。
【0084】更に、上記実施の形態では、2本の枝抵抗
パターン7、7毎にその基端を結合してコモン導電パタ
ーン6a、6bに電気接続し、櫛歯状抵抗パターン5、
5としているが、少なくとも一方の櫛歯状抵抗パターン
5を、各枝抵抗パターン7、7の基端を直接いずれかの
コモン導電パターン6a、6bへ電気接続し、櫛歯状抵
抗パターン5としてもよい。
【0085】図8は、本発明の第2の実施の形態に係る
座標入力装置10を示すもので、可撓シート2とプリン
ト配線基板3の接触幅を、可撓シート2の第2検出電極
パターン11に接触したプリント配線基板3の第1検出
電極パターン12によって、判別するものである。尚、
上記第1の実施の形態に係る座標入力装置1と同一の構
成については、同一の符号を付してその説明を省略す
る。
【0086】プリント配線基板3の上面には、カーボ
ン、銀とカーボンの混合ペースト等の導電材により形成
された多数の第1検出電極パターン12、12・・が印
刷形成されている。それぞれの第1検出電極パターン1
2、12・・は、細長帯状で、互いに平行で等間隔とな
るようにプリント配線基板3上に配置されている。ま
た、このプリント配線基板3と対向する可撓シート2の
下面には、カーボンの導電被膜からなる第2検出電極パ
ターン11が均一に貼着されている。
【0087】可撓シート2の下面とプリント配線基板3
の上面は、第2検出電極パターン11に重ねて印刷形成
した図示しないドットスペーサによって、わずかな間隙
をもって対向するように配置され、対向した状態で第1
検出電極パターン12、12・・が印刷された領域に、
第2検出電極パターン11が貼着された領域が対向して
いる。
【0088】図のように、CPU105には、CPU1
05から入力したクロック信号を分周してスキャン信号
とするスキャン信号発生回路13が接続され、更にスキ
ャン信号発生回路13の出力側には、キー出力回路14
が接続されている。
【0089】キー出力回路14は、前述の各第1検出電
極パターン12、12・・に接続し、スキャン信号発生
回路13から入力されたスキャン信号を所定の周期で順
次各第1検出電極パターン12、12・・へ出力する。
【0090】また、第2検出電極パターン11は、CP
U105のスキャン信号入力ポートに接続し、これによ
って、CPU105で、スキャン信号が入力されたタイ
ミングから第2検出電極パターン11に接触した第1検
出電極パターン12、12・・を検出する。
【0091】第1検出電極パターン12、12・・は、
等間隔で平行に配列されているので、可撓シート2とプ
リント配線基板3の接触幅が大きくなると、第2検出電
極パターン11は、より多くの第1検出電極パターン1
2、12・・と導電接触する。従って、CPU105に
おいて、このときに第2検出電極パターン11に接触し
ている第1検出電極パターン12、12・・の本数を検
出すれば、接触幅を判別することができ、特定の本数以
上の第1検出電極パターン12、12・・が接触したと
きに、所定幅以上の接触幅となったものと判別して、ス
イッチの押圧を表すスイッチデータを出力することがで
きる。
【0092】また、第2検出電極パターン11にいずれ
の第1検出電極パターン12、12・・が接触している
かを判別できるので、接触している第1検出電極パター
ン12、12・・の内、両側の第1検出電極パターン1
2、12間の間隔からも可撓シート2とプリント配線基
板3の接触幅を判別することができ、該間隔が所定長以
上となったときに、同様に、所定幅以上の接触幅となっ
たものと判別することができる。
【0093】前述の第1の実施の形態では、プリント配
線基板3側に櫛歯状抵抗パターン5とコモン導電パター
ン6a、6bを形成し、可撓シート2側に短絡電極パタ
ーン4を形成しているが、逆に、プリント配線基板3側
に短絡電極パターン4を、可撓シート2側に櫛歯状抵抗
パターン5とコモン導電パターン6a、6bを形成して
もよい。同様に、第2の実施の形態においても、プリン
ト配線基板3側に、第2検出電極パターン11を、可撓
シート2側に第1検出電極パターン12を印刷形成して
もよい。
【0094】また、この可撓シート4は、下層タブレッ
トシート101bの下面に接着されているものである
が、図9に示すように、下層タブレットシート101b
で代用することもできる。このように、下層タブレット
シート101bの下面に、短絡電極パターン4、第2検
出電極パターン11等を固着すれば、可撓シート4を省
略して、全体の部品点数が減少し、座標入力装置1、1
0の薄型化を図ることができる。
【0095】また、上記の実施の形態において、タブレ
ット101は、抵抗感圧式のタブレットで説明したが、
上下のタブレットシート101a、101bに複数のラ
イン状電極を、互いのタブレットシート101a、10
1b上の電極が直交するように平行に配置し、一方の電
極にキースキャン信号を流すことによって、マトリック
ス状に配置したこの電極の接触位置を求め、接触位置か
ら押圧位置を検出するものであってもよい。
【0096】また、上記の実施の形態においては、スイ
ッチの押圧を表すスイッチデータは、マウスの左スイッ
チの押し下げ状態を表すものであったが、スイッチデー
タを、カーソル制御データの表1に示すフォーマットの
「R」で示すビットに含めてもよい。このように、スイ
ッチデータでマウスの右スイッチの押し下げ状態を表せ
ば、タッピングなど他の操作によってマウスの左スイッ
チの押し下げ状態を表すことによって、別のスイッチ手
段を設けずに、マウスで行うことができる全ての操作を
電子機器104に対して実行することができる。
【0097】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、タブレット1
01の押圧操作において、押圧力を変えるだけで、スイ
ッチの押し下げ操作に相当するスイッチデータを出力で
きるので、カーソルの移動操作と一連の操作で行うこと
ができ、操作性に優れる。
【0098】また、専用の入力スイッチをタブレット1
01と別の位置に設ける必要がないので、全体を小型化
でき、電子機器104等に収納したり、持ち運びが容易
となる。
【0099】また、タブレット101への押圧力のみで
判別することなく、下層タブレットシート101b若し
くは可撓シート2と、プリント配線基板3との接触幅を
判別してスイッチデータを発生するので、スイッチデー
タを発生させる必要のない操作においては、押圧面の曲
率が大きい専用ペンを用いることによって、スイッチデ
ータ発生の誤動作を防止できる。
【0100】また、スイッチデータを発生する接触幅を
所定幅として自由に設定できるので、個人差による押圧
力のばらつきに対応させて、スイッチデータを発生させ
る押圧力を設定できる。
【0101】請求項2の発明によれば、下層タブレット
シート101b若しくは可撓シート2と、プリント配線
基板3との接触幅を、櫛歯状抵抗パターン5と短絡電極
パターン4を対向させた簡単な構成によって判別でき
る。
【0102】また、この接触幅の変化を、コモン導電パ
ターン6a、6b間の抵抗値Rの変化で表すことができ
るので、コモン導電パターン6a、6b間の電位降下、
コモン導電パターン6a、6bを流れる電流値と、所定
のしきい値と比較することによって、簡単に接触幅の判
別ができる。しかも、これらのしきい値は、調整抵抗1
4などの回路上の操作で容易に変更できるので、スイッ
チデータを発生させる動作ポイントを使用者に合わせて
調整することができる。
【0103】請求項3の発明によれば、下層タブレット
シート101b若しくは可撓シート2と、プリント配線
基板3との接触幅を、第2検出電極パターン11に接触
した第1検出電極パターン12を検出することにより判
別できる。スイッチデータを発生させる接触幅は、CP
U105で設定でき、使用者の押圧力のばらつきに容易
に対応できる。
【0104】請求項4の発明によれば、下層タブレット
シート101bが可撓シート2を兼ねるので、タブレッ
トの部品を共用でき、座標入力装置全体を薄型化するこ
とができる。
【0105】請求項5と請求項6の発明によれば、マウ
スと互換性をもって電子機器と接続することができ、マ
ウスの左スイッチの押し下げ操作に相当する操作を電子
機器に対して実行することができる。
【0106】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る座標入力装置1の要
部構成を示す概略図である。
【図2】座標入力装置1の要部断面図である。
【図3】プリント配線基板3の一部省略平面図である。
【図4】可撓シート2の一部省略底面図である。
【図5】タブレット101を通常の押圧力で押圧してい
るときの、可撓シート2とプリント配線基板3間の接触
状態を示す説明図である。
【図6】タブレット101を強く押圧したときの、可撓
シート2とプリント配線基板3間の接触状態を示す説明
図である。
【図7】上層タブレットシート101aに加えられる押
圧力の変化とコモン導電パターン6a、6b間の抵抗値
Rの関係を示すグラフである。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る座標入力装置
10の要部構成を示す概略図である。
【図9】座標入力装置10の要部断面図である。
【図10】電子機器104であるパーソナルコンピュー
タに座標入力装置100を接続した状態を示す斜視図で
ある。
【図11】従来の座標入力装置100の概略図である。
【図12】従来の他の座標入力装置120の要部断面図
である。
【符号の説明】
1 座標入力装置 2 可撓シート 3 プリント配線基板(基板) 4 短絡電極パターン 5 櫛歯状抵抗パターン 6a、6b コモン導電パターン 11 第2検出電極パターン 12 第1検出電極パターン 101 タブレット 101a 上層タブレットシート 101b 下層タブレットシート R 抵抗値

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上層タブレットシート(101a)と下
    層タブレットシート(101b)とを、互いの導電接触
    面を対向させながら、わずかな間隙を隔てて平行に配置
    し、 上層タブレットシート(101a)と下層タブレットシ
    ート(101b)の接触位置を押圧位置として検出する
    タブレット(101)を備え、 押圧位置からカーソル制御データを生成して出力する座
    標入力装置において、 下層タブレットシート(101b)若しくは下層タブレ
    ットシート(101b)とともに屈曲する可撓シート
    (2)の下方に、わずかな間隙を隔てて基板(3)を平
    行に配置し、 下層タブレットシート(101b)若しくは可撓シート
    (2)と、基板(3)との接触幅を判別して、接触幅が
    所定幅以上となったときに、スイッチの押圧を表すスイ
    ッチデータをカーソル制御データに含めて出力すること
    を特徴とする座標入力装置。
  2. 【請求項2】 下層タブレットシート(101b)若し
    くは可撓シート(2)と、基板(3)の対向面のいずれ
    か一方の面に、一対のコモン導電パターン(6a)(6
    b)を互いに平行に形成し、 各コモン導電パターン(6a)(6b)に、他方のコモ
    ン導電パターン(6b)(6a)に電気接続した櫛歯状
    抵抗パターン(5)と絶縁間隙を隔てて歯合するよう
    に、櫛歯状抵抗パターン(5)を電気接続するととも
    に、 他方の面の櫛歯状抵抗パターン(5)と対向する領域に
    短絡電極パターン(4)を形成し、 短絡電極パターン(4)で櫛歯状抵抗パターン(5)間
    を短絡したときの一対のコモン導電パターン(6a)
    (6b)間の抵抗値(R)によって、下層タブレットシ
    ート(101b)若しくは可撓シート(2)と、基板
    (3)との接触幅を判別することを特徴とする請求項1
    記載の座標入力装置。
  3. 【請求項3】 下層タブレットシート(101b)若し
    くは可撓シート(2)と、基板(3)との対向面のいず
    れか一方の面に、複数の細長帯状の第1検出電極パター
    ン(12)を平行に形成するとともに、 他方の面の第1検出電極パターン(12)を形成した領
    域と対向する領域に、第2検出電極パターン(11)を
    均一に形成し、 第2検出電極パターン(11)と接触した第1検出電極
    パターン(12)によって、下層タブレットシート(1
    01b)若しくは可撓シート(2)と、基板(3)との
    接触幅を判別することを特徴とする請求項1記載の座標
    入力装置。
  4. 【請求項4】 下層タブレットシート(101b)の下
    面を基板(3)との対向面としたことを特徴とする請求
    項2または3のいずれか1項に記載の座標入力装置。
  5. 【請求項5】 カーソル制御データは、マウスの出力フ
    ォーマットで形成され、スイッチデータは、マウスの左
    スイッチの押圧を表すスイッチデータであることを特徴
    とする請求項4項記載の座標入力装置。
  6. 【請求項6】 カーソル制御データは、マウスの出力フ
    ォーマットで形成され、スイッチデータは、マウスの左
    スイッチの押圧を表すスイッチデータであることを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の座標入力装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7292228B2 (en) 2000-12-05 2007-11-06 Kabushiki Kaisha Tokai-Rika-Denki-Seisakusho Screen operating device for a vehicle
CN111065994A (zh) * 2019-10-28 2020-04-24 深圳市汇顶科技股份有限公司 触摸传感器图案、触摸传感器、触控装置和电子终端

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