JPH11259222A - 座標入力装置 - Google Patents

座標入力装置

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JPH11259222A
JPH11259222A JP6301598A JP6301598A JPH11259222A JP H11259222 A JPH11259222 A JP H11259222A JP 6301598 A JP6301598 A JP 6301598A JP 6301598 A JP6301598 A JP 6301598A JP H11259222 A JPH11259222 A JP H11259222A
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linear
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coordinate input
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JP6301598A
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Inventor
Masanobu Hayama
正伸 羽山
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Nagano Fujitsu Component Ltd
Original Assignee
Nagano Fujitsu Component Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 押下位置に加えて押下圧力を検出することの
可能な座標入力装置を提供する。 【解決手段】 フィルム14の下面の線状の電極4
(i,j)がガラス基板17上の下部抵抗膜152と適
当な空隙を隔てて配置されている。線状電極は予め定め
られた本数の組に分割され、各組内のそれぞれの線は他
の組の対応する線と共通に接続され、A/Dコンバータ
41〜44に接続される。そして、フィルムが押下さ
れ、各組内のそれぞれの線状電極が電源にプルアップさ
れているときに、線状電極の電位が検出され、下部抵抗
膜と接触している本数が検出される。さらに、プルアッ
プが解除され、下部抵抗膜に直線状の電圧勾配が与えら
れているときに、線状電極の電位を検出することにより
押下位置の座標が検出される。そして、押下位置の座標
および線状電極の接触本数を送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は座標入力装置に係わ
り、特に座標入力装置の押下位置に加えて押下圧力を検
出することの可能な座標入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスプレイに表示された複数のデータ
から特定のデータを選択する、あるいはディスプレイに
表示されたポインタを所定の方向に移動させる等の対話
的データ入力手段としてタッチパネル等の座標入力装置
が使用されている。図1は従来から使用されているタッ
チパネルの上面図および拡大断面図であって、タッチパ
ネル1は上面図(イ)に示すように長方形であり、周囲
に枠部11が、内部にタッチ部12が設けられている。
なお、押下位置情報は引き出し線13を介してタッチパ
ネル1からホストコンピュータ(図示せず)に伝送され
る。
【0003】タッチパネル1は拡大断面図(ロ)に示す
ように、柔軟性を有するフィルム14の下面一面に、例
えばインジウム錫酸化物で形成される上側抵抗膜151
が形成される。上側抵抗膜151は枠部11において接
着剤を介して絶縁体17を隔てて、タッチ部12におい
ては空間を隔てて、下側抵抗膜152に対向して設置さ
れる。
【0004】なお下側抵抗膜152はガラス基板19上
に一面に形成されている。また、絶縁体17中には上側
抵抗膜151に接触する上部電極181および下側抵抗
膜152に接触する下部電極182が埋め込まれてお
り、それぞれ引き出し線13に接続される。図2は従来
から使用されているタッチパネルの制御回路説明図であ
って、上側抵抗膜151はA/Dコンバータ21を介し
てマイクロプロセッサ22に接続される。
【0005】下部電極182は4つの部分182X、1
82X’および182Y、182Y’に分割されてお
り、182Xと182Yはスイッチ23を介して直流電
圧バスVccに接続され、182X’と182Y’はスイ
ッチ24を介して接地されている。図3は押下位置検出
原理図であって、フィルム14上の1点Pが押下された
場合を示す。フィルム14上の1点Pが押下されると上
側抵抗膜151は、点P’において下側抵抗膜152と
接触する。
【0006】ここで、下側抵抗膜152の単位長当りの
抵抗値を一定とし、2つの電極182Xと182X’と
の間の距離をX、接地側電極182X’と点P’との距
離をxとすると、A/Dコンバータ21に入力されるX
方向電圧VX は次式で示すようにX軸方向押下位置に比
例した電圧となる。VX =(x/X)・Vccなお、上側
抵抗膜151の点PからA/Dコンバータ21までの抵
抗はA/Dコンバータ21の入力抵抗に比較して十分小
であるので、通常はその影響を無視できる。
【0007】Y方向電圧VY も同様に次式で示すように
Y軸方向押下位置に比例した電圧となる。 VY =(y/Y)・Vcc なお、Yは2つの電極182Yと182Y’との間の距
離、yは接地側電極182Y’と点Pとの距離である。
【0008】従って押下点のX−Y座標は次式により算
出することができる。 x=(VX /Vcc)・X y=(VY /Vcc)・Y
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のタ
ッチパネルにおいては押下位置のX座標およびY座標を
検出することができるものの、Z方向の情報、即ち押下
圧力を検出することは不可能であった。従って、タッチ
パネルによって図形を入力する場合に押下圧力に応じて
線の太さを変更とすることも考えられるが、従来のタッ
チパネルから直接押下圧力を出力することは不可能であ
った。このため、例えばキーボードから別途線の太さを
入力することが必要となり、操作が複雑となることは回
避できなかった。
【0010】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
って、押下位置に加えて押下圧力を検出することの可能
な座標入力装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る座標入
力装置は、X軸方向およびそれと所定の角度で交わるY
軸方向にそれぞれ電位勾配を有する第1の基板と、第1
の基板と適当な空隙を隔てて対向設置されX軸またはY
軸の一方の軸と平行に延び他方の軸方向に適当な間隔を
隔てて分割配置された複数の線状電極を有する第2の基
板と、第1の基板と第2の基板に設けられた線状電極と
の接触位置を検出する接触位置検出手段と、第2の基板
に配置される複数の線状電極を予め定められた本数を単
位とする複数の組に分割し各組に属する線状電極のうち
で第1の基板と接触している本数を検出する接触本数検
出手段と、を具備する。
【0012】本装置にあっては、第2の基板に設置され
る複数の線状電極のうち、第1の基板に接触する本数に
よって押下圧力が検出される。第2の発明に係る座標入
力装置は、接触位置検出手段が、組内の各線状電極毎に
設置され各線状電極の電位を検出する線状電極電位検出
手段と、線状電極電位検出手段で検出された電位に基づ
いて接触位置を決定する接触位置決定手段と、からな
る。
【0013】本装置にあっては、第2の基板に設置され
る複数の線状電極の電位に基づいて第1の基板と第2の
基板との接触位置が決定される。第3の発明に係る座標
入力装置は、接触位置決定手段が前記線状電極電位検出
手段で検出された電位の相加平均値を接触位置に対応さ
せる。本装置にあっては、第2の基板に設置される複数
の線状電極の電位の相加平均によって第1の基板と第2
の基板との接触位置が決定される。
【0014】第4の発明に係る座標入力装置は、接触本
数検出手段が、組内の各線状電極毎に設置され組内の各
線状電極毎に所定の電圧源に接続するプルアップ手段
と、プルアップ手段によって組内の各線状電極が電圧源
に接続されているときに各組に属する各線状電極の電位
が予め定められたしきい値電位以下であれば第1の基板
とその線状電極とが接触していると判定する接触判定手
段と、からなる。
【0015】本装置にあっては、線状電極が電圧源にプ
ルアップされているときの線状電極の電圧を検出するこ
とによって線状電極が第1の基板に接触しているかが検
出される。第5の発明に係る座標入力装置は、押下圧力
に応じて組内の線状電極のうちで第1の基板に接触する
本数が変化する押下手段をさらに具備する。
【0016】本装置にあっては、押下手段に加える押下
圧力に応じて第1の基板に接触する線状電極の本数が変
化する。第6の発明に係る座標入力装置は、押下手段に
より最小押下圧力を印加したときに組内の1本の線状電
極が第1の基板と接触し押下手段により最大押下圧力を
印加したときに組内のすべての線状電極が第1の基板と
接触するように組内の線状電極の本数が決定される。
【0017】本装置にあっては、各組内の線状電極の本
数が要求される押下圧力の分解能に応じて決定される。
第7の発明に係る座標入力装置は、第1の基板が、第1
の基板の全面に配置された抵抗膜と、抵抗膜のX軸方向
およびそれと所定の角度で交わるY軸方向にに電圧を印
加する電圧印加手段と、からなる。
【0018】本装置にあっては、第1の基板の全面を覆
う抵抗膜にX軸方向およびY軸方向に電圧を印加するこ
とによって第1の基板上に直線状の電圧勾配が発生され
る。第8の発明に係る座標入力装置は、抵抗膜あるいは
線状電極の少なくとも一方がカーボンペーストで製造さ
れる。本装置にあっては、座標入力装置は不透明とな
る。
【0019】第9の発明に係る座標入力装置は、抵抗膜
あるいは線状電極の双方がインジウム錫酸化物で製造さ
れる。本装置にあっては、座標入力装置は透明となる。
【0020】
【発明の実施の形態】図4は本発明に係る座標入力装置
の実施例の斜視図、図5は本発明に係る座標入力装置の
実施例のA−A’断面図であって、図1〜3と同一の要
素は同一の参照番号を使用している。フィルム14の下
面に設置される上側抵抗膜は、X軸方向に複数に分割さ
れ、Y軸方向に延びる線状の抵抗要素4(i,j)で形
成されている。ここで、iはグループ番号、jはグルー
プ内における要素番号を示す。なお、1本の抵抗要素4
(i,j)の幅は、例えば0.4ミリメートルであり、
相互に例えば0.4ミリメートルを隔てて配置される。
【0021】また、例えば4本の抵抗要素が1グループ
を構成する場合には、j=4であり、4段階の押下圧力
を検出することができる。従って、あるグループiの1
番目の抵抗要素4(i,1)と他のグループnの1番目
の抵抗要素4(n,1)は第1のA/Dコンバータ41
に共通接続される。同様にあるグループiの2番目の抵
抗要素4(i,2)と他のグループnの2番目の抵抗要
素4(n,2)は第2のA/Dコンバータ42に、ある
グループiの3番目の抵抗要素4(i,3)と他のグル
ープnの3番目の抵抗要素4(n,3)は第3のA/D
コンバータ43に、あるグループiの4番目の抵抗要素
4(i,4)と他のグループnの4番目の抵抗要素4
(n,4)は第4のA/Dコンバータ44に、それぞれ
共通接続される。
【0022】下側抵抗膜152はガラス基板17上に一
面に形成され、X軸に平行な2つの縁に沿って2つの電
極182Xおよび182X’が配置され、X軸と直角に
交わるY軸に平行な2つの縁に沿って2つの電極182
Yおよび182Y’が配置される。そして、電極182
Xと182Yはスイッチ23を介して直流電圧バスVcc
に接続され、電極182X’と182Y’はスイッチ2
4を介して接地されている。
【0023】スイッチ23および24を操作して、電極
182Xを直流電圧バスVccに接続し、電極182X’
を接地することにより、X軸方向に電圧勾配を発生する
ことが可能となる。また、スイッチ23および24を操
作して、電極182Yを直流電圧バスVccに接続し、電
極182Y’を接地することにより、Y軸方向に電圧勾
配を発生することが可能となる。
【0024】ここで下側抵抗膜152の単位長当りの抵
抗を一定とすれば、電圧勾配は直線となる。図6および
7は本発明に係るタッチパネルの実施例の回路図であっ
て、実際の回路では、第1のA/Dコンバータ41の入
力は第1のプルアップ抵抗61および第1のプルアップ
トランジスタ62を介して、第2のA/Dコンバータ4
2の入力は第2のプルアップ抵抗63および第2のプル
アップトランジスタ64を介して、第3のA/Dコンバ
ータ43の入力は第3のプルアップ抵抗65および第3
のプルアップトランジスタ66を介して、さらに第4の
A/Dコンバータ44の入力は第4のプルアップ抵抗6
7および第4のプルアップトランジスタ68を介してそ
れぞれ直流電圧バスVccに接続される。そして、第1〜
4のA/Dコンバータ41〜44はマイクロプロセッサ
22に接続され、第1〜4のプルアップトランジスタ6
2、64、66および68はマイクロプロセッサ22に
よって制御される。
【0025】また、実際の回路では、スイッチ23およ
び24はトランジスタであって、電極182Xは第1の
スイッチングトランジスタ231を介して、電極182
Yは第2のスイッチングトランジスタ232を介して直
流電圧バスVccに接続される。また電極182X’は第
3のスイッチングトランジスタ241を介して、電極1
82Y’は第4のスイッチングトランジスタ242を介
して接地される。そして、第1〜4のスイッチングトラ
ンジスタ231、232、241および242はマイク
ロプロセッサ22によって制御される。
【0026】図8はマイクロプロセッサ22において実
行される制御ルーチンのフローチャートであって、例え
ば10ミリ秒である一定時間間隔毎に実行される。ステ
ップ80において押下圧力Pを3ビットの2進数(00
0)に設定し、ステップ81において、任意の組iに属
する抵抗要素の番号を示すインデックスjを "1" に設
定する。
【0027】ステップ82でパネルチェックルーチン
を、ステップ83で座標読取ルーチンを実行するが両ル
ーチンの詳細は後述する。次にステップ84でインデッ
クスjが "4" 以上であるかを判定し、否定判定された
ときは、グループを構成する4本の要素について処理が
終了していないものとして、ステップ85でインデック
スjをインクリメントしてステップ82に戻る。
【0028】逆にステップ84で肯定判定されたとき
は、グループを構成する4本の要素について処理が終了
したものとしてステップ86で座標決定ルーチンを実行
するが、このルーチンの詳細は後述する。最後にステッ
プ87で押下点データをホストコンピュータ(図示せ
ず)に送出してこのルーチンを終了する。図9は本発明
に係る座標入力装置から送出されるデータのフォーマッ
トの例であって、6つのバイトから構成される。
【0029】即ち、各バイトは8ビットから構成され、
第1バイトには座標入力装置に固有の機器番号等を示す
座標ヘッダが設定される。第2および第3バイトには1
6ビットで構成される押下位置のX座標が、第4および
第5バイトには同じく16ビットで構成される押下位置
のY座標が設定される。そして、第6バイトには8ビッ
トで構成される押下圧力が設定される。
【0030】図10は制御ルーチンのステップ82で実
行されるパネルチェックルーチンのフローチャートであ
って、ステップ820で第1〜4のプルアップトランジ
スタ62、64、66および68に対するオン指令を出
力する。次にステップ821において第1および第2の
スイッチングトランジスタ231および232に対して
オフ指令を、ステップ822において第3および第4の
スイッチングトランジスタ241および242に対して
オン指令を出力する。
【0031】そして、ステップ823において第j番目
のA/Dコンバータの出力電圧V(j)を読み取る。図
11および12は第iグループに属する4本の要素4
(i,1)、4(i,2)、4(i,3)および4
(i,4)をペン18で押下した場合の摸式図および等
価回路図であって、4本の要素のうち2本の要素4
(i,2)および4(i,3)が下側抵抗膜152と接
触し、他の2本の要素4(i,1)および4(i,4)
が下側抵抗膜152と接触していない場合を示してい
る。
【0032】即ち2本の要素4(i,2)および4
(i,3)は下側抵抗膜152と接触しているため、第
2のA/Dコンバータ42および第3のA/Dコンバー
タ43への入力電圧はプルアップ抵抗63および65な
らびに下側抵抗膜152の抵抗により直流電圧バスVcc
の電圧より低い電圧となる。これに対して他の2本の要
素4(i,1)および4(i,4)は下側抵抗膜152
と接触していないため、第1のA/Dコンバータ41お
よび第4のA/Dコンバータ44への入力電圧はほぼ直
流電圧バスVccの電圧となる。
【0033】従って、 V(1)=V(4)≒Vcc V(2)=V(3)<Vcc となる。なお、ペン18の押下面積は、最小の押下圧力
を加えたときに1本の要素が、最大の押下圧力を加えた
ときに4本の要素が下側抵抗膜152と接触するように
選択される。
【0034】ステップ824において出力電圧V(j)
が予め定められたしきい値電圧VTH以下であるかを判定
し、肯定判定されたときは要素4(i,j)が下側抵抗
膜152に接触しているものとしてΔPを2進数(00
1)に設定してステップ827に進む。逆にステップ8
24で否定判定されたときは要素4(i,j)が下側抵
抗膜152に接触していないものとしてΔPを2進数
(000)に設定してステップ827に進む。なおしき
い値電圧VTHは直流電圧バスVccの電圧より若干低い電
圧に設定される。
【0035】ステップ827では押下圧力PとΔPとの
論理積を算出する。よって、グループを構成する4本の
要素のすべてが接触していないときは押下圧力Pは2進
数(000)のままであり、1本が接触しているときは
2進数(001)に、2本が接触しているときは2進数
(010)に、3本が接触しているときは2進数(01
1)に、さらに4本全部が接触しているときは2進数
(100)になる。即ちホストコンピュータで押下圧力
Pを読み込むことにより、例えば描画アプリケーション
ソフトウエアにおいて線の太さを押下圧力Pに応じて4
段階に切り換えることが可能となる。
【0036】なお、グループ内の各要素は他のグループ
の対応する要素と並列に接続されているので、2つのグ
ループにまたがって要素が下側抵抗膜と接触している場
合にも押下圧力Pを検出することが可能となる。次に、
ステップ828で第1〜4のプルアップトランジスタ6
2、64、66および68に対してオフ指令を出力し、
ステップ829で第3および第4のスイッチングトラン
ジスタ241および242に対してオフ指令を出力して
このルーチンを終了する。なお、第1〜4のプルアップ
トランジスタ62、64、66および68をオフとする
ことにより第1〜4のA/Dコンバータ41〜44の入
力のプルアップは停止される。
【0037】図13は制御ルーチンのステップ83で実
行される座標読取ルーチンのフローチャートであって、
ステップ830で第i番目のA/Dコンバータの出力電
圧V(j)がしきい値電圧VTH以下であるかを判別す
る。ステップ830で肯定判定されたときは要素4
(i,j)が下面透明抵抗膜152に接触しているもの
として、ステップ831で第1のスイッチングトランジ
スタ231および第3のスイッチングトランジスタ24
1に対してオン指令を出力する。
【0038】そして、ステップ832で第i番目のA/
Dコンバータの出力電圧VX に基づき次式によりペン1
8による押下点のX座標x(j)を算出する。 x(j)=(VX /Vcc)・X ここで、Vccは直流電圧バスの電圧、Xは下側抵抗膜1
52のX方向の長さである。
【0039】その後、ステップ833で第1のスイッチ
ングトランジスタ231および第3のスイッチングトラ
ンジスタ241に対してオフ指令を出力する。次に押下
点のY座標を求めるために、ステップ834で第2のス
イッチングトランジスタ232および第4のスイッチン
グトランジスタ242に対してオン指令を出力する。
【0040】そして、ステップ835で第i番目のA/
Dコンバータの出力電圧VY に基づき次式によりペン1
8による押下点のY座標y(j)を算出する。 y(j)=(YX /Vcc)・Y ここで、Yは下側抵抗膜152のY方向の長さである。
その後、ステップ836で第2のスイッチングトランジ
スタ232および第4のスイッチングトランジスタ24
2に対してオフ指令を出力する。
【0041】なお、ステップ830で否定判定されたと
きは、要素4(i,j)が下側抵抗膜152に接触して
いないものとしてステップ837でx(j)およびy
(j)をそれぞれ零に設定してこのルーチンを終了す
る。図14は制御ルーチンのステップ86で実行される
座標決定ルーチンのフローチャートであって、ステップ
860において要素番号を示すインデックスjを "1"
に設定する。
【0042】次にステップ861および862で座標読
取ルーチンで読み取られた4つのX座標x(j)および
y(j)の合計を次式により演算する。 Σx ← Σx +x(j) ΣY ← ΣY +y(j) なお、Σx およびΣY は図示しない初期ルーチンにおい
て予め "0" にリセットされているものとする。
【0043】ステップ863でインデックスiが "4"
以上であるかを判定し、否定判定されたときはステップ
864でインデックスjをインクリメントしてステップ
861に戻る。逆にステップ863で肯定判定されたと
きは、ステップ865および866でホストコンピュー
タに送出する押下点座標(XO ,YO )を次式により算
出してこのルーチンを終了する。
【0044】XO ← Σx /4 YO ← ΣY /4 上記座標決定ルーチンにおいては4つのX,Y座標の平
均値として押下点座標(XO ,YO )を算出している
が、一般的にはx(j)およびy(j)(j=1〜4)
の関数、例えば中央値を選択する関数を使用して押下点
座標(XO ,YO)を算出することも可能である。
【0045】 XO =f〔x(1),x(2),x(3),x(4)〕 YO =f〔y(1),y(2),y(3),y(4)〕 上記説明は、座標入力装置をディスプレイの前面に設置
し、ディスプレイに表示されたアイコン、数字等を直接
タッチする場合を想定して、抵抗膜および抵抗要素は透
明性を有するインジウム錫酸化物(ITO)で構成され
るものとしていたが、座標入力装置をいわゆるタブレッ
トとして使用する場合には透明性は不要であるので抵抗
膜および抵抗要素をカーボンペーストで構成することが
可能である。
【0046】
【発明の効果】第1の発明によれば、第2の基板を複数
の線状電極とすることにより、押下圧力を検出し、ホス
トコンピュータに出力することが可能となる。第2の発
明によれば、線状電極と第1の基板との接触位置を線状
電極の電位に基づいて決定することが可能となる。
【0047】第3の発明によれば、複数の線状電極が第
1の基板に接触している場合には各線状電極の電位の相
加平均値に対応して接触位置を決定することが可能とな
る。第4の発明によれば、線状電極が電圧源にプルアッ
プされているときの線状電極の電圧によって線状電極が
第1の基板に接触しているかを検出することが可能とな
る。
【0048】第5の発明によれば、押下手段に加える押
下圧力に応じて第1の基板に接触する線状電極の本数を
変更することが可能となる。第6の発明によれば、要求
される押下圧力の分解能に応じて各組内の線状電極の本
数を決定することが可能となる。第7の発明によれば、
第1の基板の全面を覆う抵抗膜にX軸方向およびY軸方
向に電圧を印加することによって第1の基板上に直線状
の電圧勾配を発生することが可能となる。
【0049】第8の発明によれば、不透明な座標入力装
置を製作することが可能となる。第9の発明によれば、
透明な座標入力装置を製作することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のタッチパネルの上面図および拡大断面図
である。
【図2】従来のタッチパネルの制御回路説明図である。
【図3】押下位置検出原理図である。
【図4】本発明に係るタッチパネルの実施例の斜視図で
ある。
【図5】本発明に係るタッチパネルの実施例のA−A’
断面図である。
【図6】本発明に係るタッチパネルの実施例の回路図
(1/2)である。
【図7】本発明に係るタッチパネルの実施例の回路図
(2/2)である。
【図8】制御ルーチンのフローチャートである。
【図9】送出データのフーマットである。
【図10】パネルチェックルーチンのフローチャートで
ある。
【図11】ペンで押下した場合に模式図である。
【図12】ペンで押下した場合の等価回路図である。
【図13】座標読取ルーチンのフローチャートである。
【図14】座標決定ルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
14…フィルム 4(i,j)…線状電極 41〜44…A/Dコンバータ 17…ガラス基板 152… 下部抵抗膜 182X,X’,Y,Y’…電極 23、24…スイッチ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X軸方向およびそれと所定の角度で交わ
    るY軸方向にそれぞれ電位勾配を有する第1の基板と、 前記第1の基板と適当な空隙を隔てて対向設置され、X
    軸またはY軸の一方の軸と平行に延び、他方の軸方向に
    適当な間隔を隔てて分割配置された複数の線状電極を有
    する第2の基板と、 前記第1の基板と、前記第2の基板に設けられた線状電
    極との接触位置を検出する接触位置検出手段と、 前記第2の基板に配置される複数の線状電極を予め定め
    られた本数を単位とする複数の組に分割し、各組に属す
    る線状電極のうちで前記第1の基板と接触している本数
    を検出する接触本数検出手段と、を具備する座標入力装
    置。
  2. 【請求項2】 前記接触位置検出手段が、 前記組内の各線状電極毎に設置され、各線状電極の電位
    を検出する線状電極電位検出手段と、 前記線状電極電位検出手段で検出された電位に基づいて
    接触位置を決定する接触位置決定手段と、からなる請求
    項1に記載の座標入力装置。
  3. 【請求項3】 前記接触位置決定手段が、 前記線状電極電位検出手段で検出された電位の相加平均
    値を接触位置に対応させるものである請求項1に記載の
    座標入力装置。
  4. 【請求項4】 前記接触本数検出手段が、 前記組内の各線状電極毎に設置され、前記組内の各線状
    電極毎に所定の電圧源に接続するプルアップ手段と、 前記プルアップ手段によって前記組内の各線状電極が電
    圧源に接続されているときに、各組に属する各線状電極
    の電位が予め定められたしきい値電位以下であれば前記
    第1の基板とその線状電極とが接触していると判定する
    接触判定手段と、からなる請求項1に記載の座標入力装
    置。
  5. 【請求項5】 押下圧力に応じて前記組内の線状電極の
    うちで前記第1の基板に接触する本数が変化する押下手
    段をさらに具備する請求項1に記載の座標入力装置。
  6. 【請求項6】 前記押下手段により最小押下圧力を印加
    したときに前記組内の1本の線状電極が前記第1の基板
    と接触し、前記押下手段により最大押下圧力を印加した
    ときに前記組内のすべての線状電極が前記第1の基板と
    接触するように前記組内の線状電極の本数が決定される
    請求項5に記載の座標入力装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の基板が、 前記第1の基板の全面に配置された抵抗膜と、 前記抵抗膜のX軸方向およびそれと所定の角度で交わる
    Y軸方向にに電圧を印加する電圧印加手段と、からなる
    請求項1に記載の座標入力装置。
  8. 【請求項8】 前記抵抗膜あるいは前記線状電極の少な
    くとも一方がカーボンペーストで製造される請求項7に
    記載の座標入力装置。
  9. 【請求項9】 前記抵抗膜あるいは前記線状電極の双方
    がインジウム錫酸化物で製造される請求項7に記載の座
    標入力装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100987851B1 (ko) 2008-12-09 2010-10-13 하이디스 테크놀로지 주식회사 터치스크린 액정표시장치 및 이것의 구동 방법
WO2011040234A1 (ja) * 2009-09-30 2011-04-07 シャープ株式会社 タッチセンサ機能付き液晶パネル
JP2011128921A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Fujitsu Component Ltd タッチパネル、及びタッチパネルの座標検出方法

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