JPH10142275A - 平面磁界測定システム - Google Patents

平面磁界測定システム

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JPH10142275A
JPH10142275A JP29867896A JP29867896A JPH10142275A JP H10142275 A JPH10142275 A JP H10142275A JP 29867896 A JP29867896 A JP 29867896A JP 29867896 A JP29867896 A JP 29867896A JP H10142275 A JPH10142275 A JP H10142275A
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JP
Japan
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magnetic field
circuit board
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circuit
computer
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JP29867896A
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Masaharu Imazato
雅治 今里
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Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被測定回路基板上の強磁界箇所の特定には、
視覚判断では時間を要し、微小箇所特定に限界も生じ
る。特に最近の高集積度の回路基板では、強磁界箇所特
定が困難となっている。 【解決手段】 回路基板設計用コンピュータを接続させ
た平面磁界測定システムにおいて、被測定回路基板2か
らの近傍磁界は磁界プローブ3で検出され、スペクトラ
ムアナライザー7にて検出レベル表示される。平面磁界
測定用コンピュータ12では、磁界プローブ3の位置情
報10と回路基板設計情報17の座標整合を行い、回路
基板データ上のプローブ位置を設定する。表示部14上
には回路基板データ上に近傍磁界分布が表示され、強磁
界箇所の認識が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回路基板に発生する
近傍磁界の測定を行う平面磁界測定システムに関する。
【0002】
【従来の技術】情報処理機器から放射される電磁放射を
抑制するためには、情報処理機器内に設置された回路基
板からの近傍磁界を把握する必要がある。近傍磁界は、
通常、検出部、制御・演算部、表示部から成る平面磁界
測定システムを使用して測定される。
【0003】図5はこの種の平面磁界測定システムの従
来例のブロック図である。平面磁界測定器1は、被測定
回路基板2と磁界プローブ3とを備え検出部を構成す
る。被測定回路基板2は平面磁界測定器1上に固定さ
れ、磁界プローブ3は制御信号9の制御によって被測定
回路基板2上の横軸及び縦軸方向の指定された平面座標
位置に移動してその位置における被測定回路基板2から
の近傍磁界を検出する。
【0004】制御・演算部はプローブ駆動制御部8、増
幅器5、スペクトラムアナライザー7、平面磁界測定用
コンピュータ12を備えている。プローブ駆動制御部8
は磁界プローブ3の平面座標位置を指定する制御信号9
を出力すると共に、磁界プローブ3の位置情報10を平
面磁界測定用コンピュータ12に出力する。増幅器5は
磁界プローブ3から出力された近傍磁界の検出値4を増
幅する。スペクトラムアナライザー7は、増幅された近
傍磁界の検出データ6の周波数スペクトラムを作成し、
検出レベル情報11として出力する。平面磁界測定用コ
ンピュータ12は、位置情報10と検出レベル情報11
を入力し、これらの情報から横軸、縦軸の平面座標上に
おける検出レベル分布情報13を作成する。
【0005】表示部は、表示装置14とプリンタ15を
備えている。表示装置14は近傍磁界の検出レベル分布
情報13を表示する。また、プリンター15は検出レベ
ル分布情報13を出力する。
【0006】この平面磁界測定システムは次のように動
作する。平面磁界測定器1上に固定された被測定回路基
板2からの近傍磁界は磁界プローブ3で検出される。磁
界プローブ3からの検出データ4は、増幅器5により増
幅され、増幅された検出データ6はスペクトラムアナラ
イザー7にて検出レベルが表示される。一方、磁界プロ
ーブ3はプローブ駆動制御部8からの制御信号9によ
り、被測定回路基板2上の横軸及び縦軸方向の指定され
た平面座標位置に移動する。またプローブ駆動制御部8
から出力された磁界プローブ3の位置情報10とスペク
トラムアナライザー7からの検出レベル情報11は、平
面磁界測定用コンピュータ12に入力される。平面磁界
測定用コンピュータ12は、位置情報10と検出レベル
情報11から横軸、縦軸の平面座標上での検出レベル分
布情報13を作成し、表示装置14上に近傍磁界の分布
データとして表示する。また、検出レベル分布情報13
は近傍磁界の分布データとしてプリンター15にて出力
される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の平面磁界測定シ
ステムにおいては、出力された近傍磁界の分布データか
ら被測定機器上の強磁界箇所を特定するとき、分布デー
タと被測定回路基板を見比ベて視覚で特定する。その場
合、被測定回路基板上のチップ部品や配線パターン等の
微小箇所の特定には、視覚判断では時間を要するばかり
でなく、その微小箇所の特定そのものにも限界が生じ
る。特に最近の高集積度の回路基板では、強磁界を発生
する箇所の特定が困難になっている。
【0008】本発明の目的は、近傍磁界分布データ上の
強磁界箇所を自動的、かつ、高速に特定することがで
き、それによって、有効かつ適切なEMC回路対策の決
定を可能にする平面磁界測定システムを提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の第1の平面磁界測定システムは、回路基
板上の平面座標を指定する制御信号に応答して移動する
磁界プローブによって、該回路基板で発生する近傍磁界
を検出し、前記制御信号によって指定される回路基板上
の各平面座標に対応する、近傍磁界の分布情報を作成す
る平面磁界測定システムであって、回路基板上の回路要
素および回路パターンの幾何学的配置を記述する位置情
報を回路基板設計情報(回路基板データ)として出力す
る回路基板設計用コンピュータ(CAD用コンピュー
タ)と、回路基板設計情報に記述されている位置情報
と、制御信号によって指定される平面座標とを対応づけ
る座標整合処理を行い、回路基板設計情報に対応する近
傍磁界の分布情報を作成する平面磁界測定用コンピュー
タとを有する。
【0010】このように、CAD用コンピュータに蓄積
されている回路基板データを使用することによって、回
路基板のレイアウト図上に表示された近傍磁界の分布情
報を自動的に、かつ、容易に作成することができる。
【0011】本発明の第2の平面磁界測定システムは、
回路基板上の平面座標を指定する制御信号に応答して移
動する磁界プローブによって、該回路基板で発生する近
傍磁界を検出し、前記制御信号によって指定される回路
基板上の各平面座標に対応する、近傍磁界の分布情報を
作成する平面磁界測定システムであって、回路基板上の
回路要素および回路パターンの幾何学的配置を記述する
第1の位置情報を回路基板設計情報として保持し、前記
制御信号によって指定される平面座標と第1の位置情報
とを対応づける座標整合処理を行い、回路基板設計情報
上に近傍磁界の分布情報を表示する平面磁界測定・回路
基板設計用コンピュータを有する。
【0012】上記の平面磁界測定・回路基板設計用コン
ピュータは、機能的には、第1の平面磁界測定システム
の回路基板設計用コンピュータと平面磁界測定用コンピ
ュータとを結合したものと考えることができる。したが
って、平面磁界測定・回路基板設計用コンピュータは被
測定回路基板に関する回路基板データを保持しており、
この回路基板データ上に近傍磁界の検出レベル情報を表
示するという点では、第1の平面磁界測定システムと同
じである。しかし、第1の平面磁界測定システムの平面
磁界測定用コンピュータと回路基板設計用コンピュータ
とは、独立に機能しているコンピュータである。したが
って、この2つのコンピュータ間の回路基板データの送
受には、コンピュータ間の割り込み処理と入出力処理と
いう付加的な処理が必要になる。第2の平面磁界測定シ
ステムには、このような付加的な処理は必要でない。こ
のことは、プログラムを簡単化し、平面磁界の測定を高
速化するのに役立つ。
【0013】本発明の第3の平面磁界測定システムは、
本発明の第2の平面磁界測定システムに回路設計用コン
ピュータを付加したものである。回路設計用コンピュー
タは、前記の回路基板設計用コンピュータが回路要素や
パターンの幾何学的な位置や大きさを設計するのとは対
照的に、回路基板上の回路に所定の電磁気学的機能を付
与するために、回路各部の機能、回路各部間の接続、信
号の流れを指定する回路設計情報を生成する。
【0014】平面磁界測定・回路基板設計用コンピュー
タは、第2の平面磁界測定システムと同様に、回路基板
設計情報上に近傍磁界の分布情報を表示すると共に、E
MC対策を必要とする回路対策箇所を判別するために、
前記第1の位置情報と、回路設計情報に記述されている
回路各部の位置を指定する第2の位置情報とを対応づけ
る座標整合処理を実行し、近傍磁界の分布情報を第2の
位置情報に関連づける。このようにして、強磁界を発生
する箇所がどのような電磁気学的な回路要素から成って
いるかを認識することができる。
【0015】本発明の第4の平面磁界測定システムは、
本発明の第3の平面磁界測定システムに、更に、EMC
回路対策情報が登録されているEMC回路対策データベ
ースを付加したものである。平面磁界測定・回路基板設
計用コンピュータは、第2の位置情報と当該位置情報に
関連する近傍磁界の分布情報とに基づいてEMC回路対
策データベースを検索してEMC回路対策情報を読み出
す。それによって、回路対策箇所に対するEMC対策を
決定することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の平面磁界測定シス
テムの第1の実施形態のブロック図である。以下の記述
において、図5の平面磁界測定システムを構成するブロ
ックと同一の機能を有するブロックには第5図と同一の
参照番号で表わし、図5の平面磁界測定システムにおい
て作用する信号と同一の作用をする信号には第5図と同
一の参照番号で表わす。
【0017】本実施形態の平面磁界測定システムが第5
図のシステムと異なる点は、本実施形態のシステムには
回路基板設計用コンピュータ16が付加され、その結
果、平面磁界測定用コンピュータ12aが図5の平面磁
界測定用コンピュータ12とは異なる近傍磁界の分布デ
ータ13aを作成する点である。
【0018】回路基板設計用コンピュータ16は、基板
上の部品の位置、パターンの大きさおよびその位置等の
幾何学的配置、すなわち基板レイアウトを設計(CA
D)するコンピュータである。したがって、回路基板の
回路基板データ(基板レイアウト情報)を保持してい
る。回路基板の近傍磁界を測定するときには、回路基板
設計用コンピュータ16は、回路基板データを回路基板
設計情報17として平面磁界測定用コンピュータ12a
に出力する。平面磁界測定用コンピュータ12aは、磁
界プローブ3の位置情報10、検出レベル情報11およ
び回路基板設計情報17を入力し、磁界プローブ3の位
置情報10に記述されている座標と回路基板設計情報1
7に記述されている位置情報とを対応付ける座標整合処
理を行い、回路基板データ上にプローブ位置を設定す
る。平面磁界測定用コンピュータ12aは更に、前記の
座標整合処理に基づき、回路基板データ上に近傍磁界の
分布データ13aを重ね書きして出力する。表示装置1
4は回路基板データ上に近傍磁界の分布データを表示す
る。また、プリンター15は回路基板データ上に重ね書
きされた近傍磁界の分布データ13aを出力する。
【0019】次に、本実施形態の平面磁界測定システム
の動作を説明する。
【0020】平面磁界測定器1上に設置された被測定回
路基板2からの近傍磁界は磁界プローブ3で検出さる。
検出データ4は増幅器5により増幅され、増幅後の検出
データ6はスペクトラムアナライザー7にて検出レベル
が表示される。一方、磁界プローブ3はプローブ駆動制
御部8からの制御信号9により、被測定回路基板2上の
横軸及び縦軸方向の指定された平面座標に移動する。プ
ローブ駆動制御部8からの磁界プローブ3の位置情報1
0と、スペクトラムアナライザー7からの検出レベル情
報11は、平面磁界測定用コンピュータ12aに入力さ
れる。更に、平面磁界測定用コンピュータ12aには回
路基板設計用コンピュータ16から回路基板設計情報1
7も入力される。平面磁界測定用コンピュータ12a
は、磁界プローブ3の位置情報10と回路基板設計情報
17に記述されている位置情報との座標整合を行い、回
路基板データ上にプローブ位置を設定する。スペクトラ
ムアナライザー7から出力された検出レベル情報11
は、平面磁界測定用コンピュータ12aの作用により、
磁界プローブの位置情報10の関数として該位置情報1
0に関連付けられているので、検出レベル情報11を回
路基板データ上に磁界分布データとして重ね書きするこ
とが可能となる。上述の処理作業により表示装置14上
には、近傍磁界分布データが回路基板データ上に表示さ
れ、強磁界箇所の認識が可能となる。また、プリンター
15によって、回路基板データ上に表示された近傍磁界
分布データが情報が出力される。
【0021】次に、本発明の平面磁界測定システムの第
2の実施形態を説明する。図2は、本発明の平面磁界測
定システムの第2の実施形態を示すブロック図である。
【0022】本実施形態が第1の実施形態と異なる点
は、第1の実施形態の回路基板設計用コンピュータ16
に平面磁界測定用コンピュータ12aの機能をも併せ持
たせ、平面磁界測定・回路基板設計用コンピュータ18
とした点にある。したがって、この平面磁界測定・回路
基板設計用コンピュータ18は検出レベル情報と磁界プ
ローブの位置情報と被測定回路基板の回路基板設計情報
とを保持する。
【0023】次に、本実施形態の平面磁界測定システム
の動作を説明する。
【0024】平面磁界測定器1上に設置された被測定回
路基板2からの近傍磁界は磁界プローブ3で検出さる。
検出データ4は増幅器5により増幅され、増幅後の検出
データ6はスペクトラムアナライザー7にて検出レベル
が表示される。一方、磁界プローブ3はプローブ駆動制
御部8からの制御信号9により、被測定回路基板2上の
横軸及び縦軸方向の指定された平面座標に移動する。プ
ローブ駆動制御部8からの磁界プローブ3の位置情報1
0と、スペクトラムアナライザー7からの検出レベル情
報11は、平面磁界測定・回路基板設計用コンピュータ
18に入力される。平面磁界測定・回路基板設計用コン
ピュータ18は、回路基板設計機能を有し、被測定回路
基板2の回路基板設計情報を保持している。このことか
ら、平面磁界測定・回路基板設計用コンピュータ18
は、磁界プローブ3の位置情報10と回路基板設計情報
との座標整合を行い、回路基板データ上のプローブ位置
を設定する。平面磁界測定・回路基板設計用コンピュー
タ18の作用によって磁界プローブの位置情報10の関
数として関連付けられているスペクトラムアナライザー
7からの検出レベル情報11は、回路基板データ(回路
基板設計情報)と位置情報との座標整合が取られている
ので、回路基板データ上に近傍磁界の分布データとして
重ね書きされる。上述処理作業により表示装置14上に
は近傍磁界の分布が回路基板データ上に表示され、強磁
界箇所の認識が可能になる。
【0025】更に、本発明の平面磁界測定システムの第
3の実施形態を説明する。図3は本実施形態の平面磁界
測定システムのブロック図である。本実施形態の平面磁
界測定システムが第2の実施形態と異なる点は、回路設
計用コンピュータ19が付加された点である。したがっ
て、それに伴って、平面磁界測定・回路基板設計用コン
ピュータ18aは第2の実施形態の平面磁界測定・回路
基板設計用コンピュータ18の動作の外に付加的な動作
を行う。回路設計用コンピュータ19は、被測定回路基
板2の回路設計情報(回路の機能、使用部品の機能、部
品の接続状態、信号の流れ等に関する情報)20を保持
し、被測定回路の回路構成(回路図)を設計する。平面
磁界測定・回路基板設計用コンピュータ18aは、磁界
プローブ3の位置情報10と、スペクトラムアナライザ
ー7からの検出レベル情報11のほかに、回路設計情報
20を入力し、回路基板データに記述されている位置情
報と、回路設計情報20に記述されている位置情報との
座標整合を行い、回路基板データ上に重ね書きされた近
傍磁界の分布データと回路設計情報とを関連づける。
【0026】次に、本実施形態の動作を説明する。
【0027】図3において、平面磁界測定器1上に設置
された被測定回路基板2からの近傍磁界は磁界プローブ
3で検出される。検出データ4は増幅器5により増幅さ
れ、増幅後の検出データ6はスペクトラムアナライザー
7にて検出レベル表示される。一方、磁界プローブ3は
プローブ駆動制御部8からの制御信号9により、被測定
回路基板2上の横軸及び縦軸方向で指定した平面座標に
移動する。プロ一ブ駆動制御部8からの磁界プローブ3
の位置情報10と、スペクトラムアナライザー7からの
検出レベル情報11は、平面磁界測定・回路基板設計用
コンピュータ18aに入力される。平面磁界測定・回路
基板設計用コンピュータ18aは、回路基板設計機能を
有し、被測定回路基板2の回路基板設計情報を保持して
いる。このことから、平面磁界測定・回路基板設計用コ
ンピュータ18aでは、磁界プローブ3の位置情報10
と回路基板設計情報に記述されている位置情報との座標
整合を行い、回路基板データ上にプローブ位置を設定す
る。スペクトラムアナライザー7からの検出レベル情報
11は磁界プローブの位置情報10と対応づけされお
り、更に、回路基板データ(回路基板設計情報)と位置
情報との間の座標整合が取られることによって、検出レ
ベル情報11は、回路基板データ上に磁界分布データと
して重ね書きすることが可能となる。上述の処理作業に
より表示装置14上には回路基板データ上に近傍磁界分
布が表示され、強磁界箇所の認識が可能となる。平面磁
界測定・回路基板設計用コンピュータ18aヘは、更に
回路設計用コンピュータ19から回路設計情報20が入
力されている。回路基板上の強磁界箇所が特定される
と、特定箇所の回路情報が回路設計情報20により認識
することができる。その結果、回路図上の電気、電子部
品又は接続部分の識別が可能となり、電磁放射の抑制の
為の回路対策箇所の判別が容易になる。
【0028】次に、本発明の平面磁界測定システムの第
4の実施形態を説明する。図4は本実施形態の平面磁界
測定システムのブロック図である。
【0029】本実施形態が第3の実施形態と異なる点
は、EMC(電磁気的両立性)回路対策データベース2
1が設けられたことである。EMC回路対策データベー
ス21はEMC回路対策情報22を平面磁界測定・回路
基板設計用コンピュータ18bに出力する。平面磁界測
定・回路基板設計用コンピュータ18bは、特定された
回路基板上の強磁界箇所に関する情報に基づき、EMC
回路対策データベース21を検索し、EMC回路対策デ
ータベース21から送信されたEMC回路対策情報22
を、近傍磁界の分布データとともに近傍磁界分布・EM
C回路対策データ13bとして、表示装置14およびプ
リンター15に出力する。
【0030】次に、本実施形態の平面磁界測定システム
の動作を説明する。図4において、平面磁界測定器1上
に設置された被測定回路基板2からの近傍磁界は磁界プ
ローブ3で検出さる。検出データ4は増幅器5により増
幅され、増幅後の検出データ6はスペクトラムアナライ
ザー7にて検出レベルが表示される。一方、磁界プロー
ブ3はプローブ駆動制御部8からの制御信号9により、
被測定回路基板2上の横軸及び縦軸方向の指定された平
面座標に移動する。プローブ駆動制御部8からの磁界プ
ローブ3の位置情報10と、スペクトラムアナライザー
7からの検出レベル情報11は、平面磁界測定・回路基
板設計用コンピュータ18bに入力される。平面磁界測
定・回路基板設計用コンピュータ18bは、回路基板設
計機能を有し、被測定回路基板2の回路基板設計情報を
保持している。この情報に基づき、平面磁界測定・回路
基板設計用コンピュータ18bは、磁界プローブ3の位
置情報10と回路基板設計情報の座標整合を行い、回路
基板データ上のプローブ位置を設定する。磁界プローブ
位置情報10に対応してスペクトラムアナライザー7か
ら出力される検出レベル情報11は、回路基板データと
位置情報の座標整合が取られてることにより、検出レベ
ル情報11を回路基板データ上に磁界分布データとして
重ね書きすることが可能になる。
【0031】上述の処理作業により表示装置14上に
は、回路基板データ上に重ね書きされた近傍磁界分布が
表示され、強磁界箇所の認識が可能となる。平面磁界測
定・回路基板設計用コンピュータ18bヘは、回路設計
用コンピュータ19から回路設計情報20が入力されて
いる。回路基板上の強磁界箇所が特定されたとき、特定
箇所の回路情報が回路設計情報20により認識すること
ができる。回路図上の電気、電子部品又は接続部分の識
別が可能となり、電磁放射の抑制の為の回路対策箇所の
判別が容易になる。更に、平面磁界測定・回路基板設計
用コンピュータ18bヘは、EMC回路対策データベー
ス21からのEMC回路対策情報22が入力される。回
路対策箇所が決定されたとき、平面磁界測定・回路基板
設計用コンピュータ18bは、EMC回路対策情報20
に基づいて効果のある適切なEMC回路対策を容易に決
定することができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明は次の効果を
有する。1)回路基板設計用コンピュータを平面磁界測
定用コンピュータに接続することにより、回路基板デー
タ上の強磁界箇所を自動的、かつ、高速に特定すること
ができ、その結果、高集積度の回路基板についても強磁
界箇所の特定が容易になる。また、両コンピュータの機
能を兼備している平面磁界測定・回路基板設計用コンピ
ュータを設けることによって、コンピュータ間の入出力
処理を省略することができ、近傍磁界の測定速度を高め
ることができる。2)さらに、回路設計用コンピュータ
を平面磁界測定・回路基板設計用コンピュータに接続す
ることによって、強磁界箇所と回路設計情報との関連づ
けを自動的、かつ、高速に行うことができ、EMC対策
を容易に決定することができる。3)さらに、EMC回
路対策データベースを平面磁界測定・回路基板設計用コ
ンピュータへ接続することにより、有効かつ適切なEM
C回路対策を容易に決定することができる。さらに、強
磁界箇所の磁界を抑制するための対策を行う回路改造設
計においても、特定した強磁界箇所の回路基板データを
容易に改造修正することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による平面磁界測定シ
ステムのブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す平面磁界測定
システムのブロック図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態を示す平面磁界測定
システムのブロック図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態を示す平面磁界測定
システムのブロック図である。
【図5】従来の平面磁界測定システムのブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 平面磁界測定器 2 被測定回路基板 3 磁界プローブ 4 検出データ 5 増幅器 6 検出データ 7 スペクトラムアナライザ 8 プローブ駆動制御部 9 制御信号 10 位置情報 11 検出レベル情報 12、12a 平面磁界測定用コンピュータ 13 検出レベル分布情報 13a 近傍磁界の分布データ 13b 近傍磁界分布・EMC回路対策データ 14 表示装置 15 プリンター 16 回路基板設計用コンピュータ 17 回路基板設計情報 18、18a、18b 平面磁界測定・回路基板設計用
コンピュータ 19 回路設計用コンピュータ 20 回路設計情報 21 EMC回路対策データベース 22 EMC回路対策情報

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路基板上の平面座標を指定する制御信
    号に応答して移動する磁界プローブによって、該回路基
    板で発生する近傍磁界を検出し、前記制御信号によって
    指定される回路基板上の各平面座標に対応する、近傍磁
    界の分布情報を作成する平面磁界測定システムにおい
    て、 回路基板上の回路要素および回路パターンの幾何学的配
    置を記述する位置情報を回路基板設計情報として出力す
    る回路基板設計用コンピュータと、 前記回路基板設計情報に記述されている位置情報と、前
    記制御信号によって指定される平面座標とを対応づける
    座標整合処理を行い、前記回路基板設計情報に対応する
    近傍磁界の分布情報を作成する平面磁界測定用コンピュ
    ータとを有することを特徴とする平面磁界測定システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記平面磁界測定用コンピュータは前記
    回路基板設計情報上に近傍磁界の分布情報を表示させて
    前記回路基板設計情報に対応する近傍磁界の分布情報を
    作成する請求項1に記載の平面磁界測定システム。
  3. 【請求項3】 回路基板上の平面座標を指定する制御信
    号に応答して移動する磁界プローブによって、該回路基
    板で発生する近傍磁界を検出し、前記制御信号によって
    指定される回路基板上の各平面座標に対応する、近傍磁
    界の分布情報を作成する平面磁界測定システムにおい
    て、 回路基板上の回路要素および回路パターンの幾何学的配
    置を記述する第1の位置情報を回路基板設計情報として
    保持し、前記制御信号によって指定される平面座標と第
    1の位置情報とを対応づける座標整合処理を行い、回路
    基板設計情報上に近傍磁界の分布情報を表示する平面磁
    界測定・回路基板設計用コンピュータを有することを特
    徴とする平面磁界測定システム。
  4. 【請求項4】 回路基板上の回路に所定の機能を付与す
    るために、回路各部の機能、回路各部間の接続、信号の
    流れを指定する回路設計情報を生成して平面磁界測定・
    回路基板設計用コンピュータに出力する回路設計用コン
    ピュータを有し、 平面磁界測定・回路基板設計用コンピュータは、回路基
    板設計情報上に近傍磁界の分布情報を表示すると共に、
    EMC対策を必要とする回路対策箇所を判別するため
    に、第1の位置情報と、回路設計情報に記述されている
    回路各部の位置を指定する第2の位置情報とを対応づけ
    る座標整合処理を実行し、近傍磁界の分布情報を第2の
    位置情報に関連づける、請求項3に記載の平面磁界測定
    システム。
  5. 【請求項5】 EMC回路対策情報が登録されているE
    MC回路対策データベースを有し、 平面磁界測定・回路基板設計用コンピュータは、回路対
    策箇所へのEMC対策を決定するために、第2の位置情
    報と当該位置情報に関連する近傍磁界の分布情報とに基
    づいてEMC回路対策データベースを検索してEMC回
    路対策情報を読み出す、請求項4に記載の平面磁界測定
    システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6411104B1 (en) 1999-04-23 2002-06-25 Hitachi, Ltd. Apparatus and method for detecting electromagnetic wave source, and method for analyzing the same
US7538546B2 (en) 2006-11-10 2009-05-26 Infinitum Solutions, Inc. In-plane magnetic field generation and testing of magnetic sensor

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