JPH0353316Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は例えば文字、図形などをコンピユータ
等の処理装置に入力する際の端末機器として用い
る座標読取装置に関しさらに詳述すれば発振回
路、駆動回路の異状または座標指示器のコイル断
線等を自動的に検出する自己診断回路に関する。

〔考案の概要〕 本考案は座標入力に用いられる座標読取装置の
発振回路、座標指示器の検証回路において発振電
圧、発振周波数を検出する回路を付加することに
より自動的に、しかも正確に回路とコイル異状の
検証を行なう様にしたものである。

〔従来の技術〕

従来の座標読取装置は、第３図に示すように検
出走査盤１、座標指示器４、制御回路６、Ａ／Ｄ
変換回路７で構成されていた。その動作は制御回
路６で発振信号が作られ座標指示器４を駆動１、
座標指示器４は磁界を発生し検出走査盤１上に誘
導信号を発生する。検出走査盤１は盤面の走査を
行われ、順次発生した信号をＡ／Ｄ変換回路７へ
送る。Ａ／Ｄ変換回路は入力された信号の波形成
形と量子化を行ない制御回路６に出力信号を送
る。制御回路６は、座標指示器４の示す位置検出
の為の演算を行なう。これらの回路機能の内、発
振については、製造又は検査工程においてオシロ
スコープ等の波形観測用器具を使用し目視により
発振信号を検証していた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

従来は直接人間が介在し測定器を使用して目視
により発振信号の状態を判断していた。その為、
その作業には多大な時間が費やされ、このことは
製造工程、保守業務に関して大きな問題であつ
た。そこでこの考案は従来のこのような問題点を
解決する為に制御回路に正常な発振信号を判断す
る機能を付加し自動的に迅速、かつ正確に検証で
きるようにした。

〔問題点を解決するための手段〕

従来の問題点を解決する為にこの考案はコイル
の発振信号を入力し、その周波数及び電圧を検証
する回路を発振回路と制御回路の間に付加し、そ
の回路内で発振信号の状態を確認判断するように
した。

〔作用〕

座標指示器及び発振回路の動作信号が規定の周
波数、電圧で動作していない場合は発振信号検出
回路において発振回路の故障、座標指示器の駆動
回路の故障、コイル断線等の異状が確認され、外
部に対して警告される。また、この動作が全て自
動的に常時行われる為、人間が目視によつて検証
するよりはるかに速く確実に処理されることにな
る。

〔実施例〕

以下本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。

第１図は、本考案の一実施例を示すブロツク図
であり、１は検出走査盤、２はＸ方向回路、３は
Ｙ方向走査回路、４は座標指示器、５は発振回
路、６は制御回路、７は増幅回路、８は演算回
路、９は発振信号検出回路である。その動作は制
御回路６から発振回路５に発振信号が出力され発
振回路５は座標指示器４を駆動し座標指示器４は
磁界を発生し検出走査盤１上に誘導信号を発生す
る。Ｘ方向走査回路２とＹ方向走査回路３は検出
走査盤１をX₁からX_oへとまたY₁〜Y_oと交互に走
査し、順次増幅回路１７へ発生した信号を送り、
増幅回路１７は、入力された信号を増幅し波形成
形と量子化を行い、制御回路６と演算回路８に出
力し、各々走査線の位置検出と座標値決定の為の
演算を行いそのデータを出力する。そして、座標
指示器４と発振回路５は常に発振信号検出回路９
によつて周波数と電圧の監視を行つており、異状
を起こした場合の処理が効率よく行われるように
なつている。

次に第２図に発振信号検出回路のブロツク図を
示す。４は座標指示器、５は発振回路、６は制御
回路、９ａは周波数検出回路、９ｂは電圧検出回
路である。その動作は制御回路６から発振信号が
出力され発振回路５は座標指示き４を駆動する。
また、同時に発振回路５より常時周波数検出回路
９ａと電圧検出回路９ｂに、信号が出力され周波
数検出回路９ａは発振信号の周波数をカウンタに
より監視を行い、電圧検出回路９ｂは発振信号の
電圧を監視する。そして発振回路５と座標指示器
４のどちらかが又はその両方が故障した場合には
異状信号が周波数検出回路９ａか電圧検出回路９
ｂか又はその両方から出力され制御回路６に伝達
され制御回路６は外部に対して異状状態をブザ
ー、ランプ、外部へのメツセージ等で警告する。

〔考案の効果〕

以上本考案は、従来行つていた人間介在型の確
認手段から装置自身に行わせる自己診断手段に改
善し座標指示器と発振回路の動作状態を速く確実
に認識し警告することが可能になり、その為オペ
レータもしくは製造工程では容易にその故障が発
見でき、また故障箇所が明確になるため、修復時
間も短時間で済むようになつた。そしてこのこと
により製品の品質、信頼性が向上し、またこの製
品を使用することにより業務の合理化にもつなが
るという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示すブロツク
図、第２図は、発振信号検出回路のブロツク図、
第３図は、従来装置のブロツク図である。 ４……座標指示器、５……発振回路、６……制
御回路、９ａ……周波数検出回路、９ｂ……電圧
検出回路。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 磁界を発生する励磁コイルを有する座標指示器
   と、 前記励磁コイルに励磁信号を送る発振回路と、 前記励磁コイルとの電磁結合による誘導信号を
   検出する、複数のセンスラインを敷設した検出走
   査盤と、 前記検出走査盤に敷設した複数のセンスライン
   を順次選択する走査回路と、 前記検出走査盤からの誘導信号を増幅し量子化
   を行う増幅回路と、 前記検出走査盤に誘導された複数の誘導信号を
   比較演算する制御回路と、 前記発振回路の発振信号を入力し、発振信号の
   周波数と電圧値を検出し、検出信号を前記制御回
   路へ出力する発振信号検出回路とで構成される座
   標読取装置。