JPH10142227A - 免疫分析用ウェルプレート - Google Patents

免疫分析用ウェルプレート

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JPH10142227A
JPH10142227A JP30503396A JP30503396A JPH10142227A JP H10142227 A JPH10142227 A JP H10142227A JP 30503396 A JP30503396 A JP 30503396A JP 30503396 A JP30503396 A JP 30503396A JP H10142227 A JPH10142227 A JP H10142227A
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well plate
film
plate
reagent
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Eiji Kobayashi
永治 小林
Katsumichi Takeda
克道 武田
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Dainabot Co Ltd
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/53Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
    • G01N33/5302Apparatus specially adapted for immunological test procedures
    • G01N33/5304Reaction vessels, e.g. agglutination plates
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2333/00Assays involving biological materials from specific organisms or of a specific nature
    • G01N2333/005Assays involving biological materials from specific organisms or of a specific nature from viruses
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 予めウエルに試薬が添加されていて、分析操
作が簡略化されかつ保存、運搬等が可能なウエルプレー
トを提供する。 【解決手段】 ウエルプレートの各ウエルに乾燥した試
薬が入れられていて、各ウエルがウエルプレート上面に
おいて乾燥剤入りフィルムで密封されている免疫分析用
ウエルプレート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、免疫分析用ウェ
ルプレートに関する。
【0002】
【従来の技術】96穴ウェル等のウェルプレートは、赤
血球や着色粒子を用いた凝集反応や、ストリップを用い
るイムノクロマトグラフィーのサンプル槽等として用い
られている。これらの測定方法においては、試薬は測定
時にウェルプレートの各ウェルに添加され、被検体が測
定される。従って、一定の試薬が一定量ずつ各ウェルに
予め添加されていれば測定作業が簡便になる。また、ウ
ェルプレートは酵素免疫測定法(以下、EIA)、蛍光
免疫測定法(以下、FIA)や化学発光免疫測定法(以
下、CLIA)等の固相としても使用することができる
が、抗原又は抗体等を固定化したウェルプレートは、抗
原や抗体等の試薬が酸素や湿気等により劣化するのを防
ぐために脱湿剤を入れた袋に密封されていることが必要
である。しかし、この包装には多くの費用がかかる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、し
たがって、予めウェルに試薬が添加されていて、保存、
運搬等が可能なウェルプレートを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】ウェルプレートの各ウェ
ルに乾燥した試薬を入れ、次いで各ウェルをウェルプレ
ート上面において乾燥剤入りフィルムで密封することに
より、保存、運搬等が可能なウェルプレートを提供する
ことができた。
【0005】
【発明の実施の形態】すなわちこの発明は、ウェルプレ
ートの各ウェルに乾燥した試薬が入れられていて、各ウ
ェルがウェルプレート上面において乾燥剤入りフィルム
で密封されている免疫分析用ウェルプレートである。
【0006】従来より用いられているウェルプレートの
いずれもが本発明のウェルプレートとすることができ
る。多くの場合96穴ウェルプレートが用いられてい
る。96穴ウェルプレートは、8行、12列のウェルか
らなっている。さらに8穴単位又は12穴単位毎等に分
離して使用できるウェルも本発明のウェルプレートとす
ることができる。
【0007】ウェルの形状は、U字型、V字型、平底型
等、用途によって種々の形状がある。U字型ウェル及び
V字型ウェルは、免疫反応の結果生じた感作赤血球や着
色粒子等の凝集程度を目視で観察するのに適している。
平底型は、透過光を測定するのに適しており、EIAや
コロイド凝集法などの測定に使用されている。このよう
に免疫分析用ウェルプレートとして種々のものが知られ
ており、そのウェルの径や深さ、あるいはウェルの数や
分離できる単位も種々のものが存在するが、この発明で
は、これらウェルプレートの形状等に限定されることな
く何れのウェルプレートも使用することができる。
【0008】ウェルに予め添加され乾燥される試薬は免
疫反応に用いられる試薬である。免疫反応が凝集反応で
あれば、予め添加され乾燥される試薬は抗原又は抗体を
感作した赤血球や着色粒子である。赤血球を担体として
用いる受身赤血球凝集反応(以下、PHA)は、抗原を
感作した赤血球を用い、赤血球が凝集反応を起こせば感
作した抗原に対する特異抗体が存在することを示す。逆
受身赤血球凝集反応(以下、RPHA)は抗体を感作し
た赤血球を用いて、感作赤血球の凝集を観察することに
よって検体中の抗原を検出あるいは定量するための方法
である。赤血球の代わりに何らかの着色粒子を用いた凝
集反応も一般に行われている。着色粒子としては、ポリ
スチレン、ゼラチン、リポソーム、金属あるいは非金属
の粒子などが用いられている。凝集反応においては、抗
原あるいは抗体を結合又は感作したこれらの着色粒子や
赤血球をウェルに分注し乾燥させる。
【0009】ウェルがイムノクロマトグラフィー等の反
応槽又はサンプル槽である場合には、予め添加され乾燥
される試薬は酵素や着色微粒子等で標識された抗原又は
抗体である。着色微粒子としては、ポリスチレン、ゼラ
チン、リポソーム、金属あるいは非金属の粒子などが用
いられている。イムノクロマトグラフィーによる測定
は、ウェルに検体液を添加し、ウェルに予め添加、乾燥
されて存在する標識抗体(あるいは抗原)と検体液中の
抗原(あるいは抗体)とを反応させ複合体を形成させた
後に、反応液を毛管現象によりストリップ担体中を移動
させ、ストリップ担体中の検出部位に予め不動化されて
いる固相化抗体(あるいは抗原)と該複合体を反応さ
せ、検出部位に蓄積された標識物質を検出することによ
り行う。
【0010】EIA,FIA及びCLIA等において
は、予め添加され乾燥される試薬は、予めウェルに固定
化された抗原あるいは抗体である。固定化は、通常、吸
着や共有結合により行う。さらに、予め添加され乾燥さ
れる試薬として標識化抗原または標識化抗体を使用する
ことによって、EIA等の免疫測定における試薬の分注
回数を減らし、より簡便に行うことができる。
【0011】乾燥は、ウェルプレートの各ウェルに予め
一定量の試薬溶液を添加し、凍結乾燥又は真空乾燥する
ことにより行う。
【0012】前述のように、EIA、FIA及びCLI
A等においては、抗原又は抗体をウェルに固定化する
が、固定化の方法は、多くの場合ポリスチレン(P
S)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)
等のプラスチック製プレートの各ウェルに抗原又は抗体
溶液の一定量を分注し、一定時間放置後、各ウェルの溶
液を捨て、各ウェルを洗浄液にて洗浄後、ウェルプレー
トを脱水し、デシケーター等にて乾燥させる。また、ウ
ェルプレートの材料に官能基を導入し、試薬の官能基と
反応させ共有結合により結合させることもできる。共有
結合による場合には必要によりリンカーを介して結合さ
せる方法も一般に用いられている。次いで固定化された
抗原又は抗体を乾燥する。
【0013】乾燥試薬が結合又は添加されているウェル
プレートは、乾燥剤入りフィルムでウェルプレート上面
において密封される。
【0014】乾燥剤入りフィルムは、(1)乾燥剤が熱
可塑性樹脂に練り込まれてフィルム状にされた乾燥剤シ
ートと、(2)水分を実質的に透過しない外面フィルム
と、(3)乾燥剤シートがウェルプレート上面と密着で
きないものであるときはウェルプレート上面と密着する
ことができ水分を透過する内面フィルムとからなる、多
層ラミネートフィルムである。外面フィルムは更にその
外側に外面フィルムを保護するためのフィルムがラミネ
ートされることがある。
【0015】乾燥剤入りフィルムは、更に酸素吸収剤入
りフィルムを有する場合もある。酸素吸収剤入りフィル
ムを有する場合には、外面フィルムは水分及び酸素を実
質的に透過しないものであり、内面フィルムは水分透過
性及び酸素透過性のあるものである。
【0016】乾燥剤シートは、乾燥剤として用いられる
塩化カルシウム、シリカゲル、モレキュラーシーブ、二
酸化珪素、アルミナ、ゼオライト等をPE、PP、PS
等の熱可塑性であって水分を透過する高分子樹脂に練り
込んで通常のフィルム製造法により調製できる。乾燥剤
シートの例として、「モイスチャーガード」(東洋製缶
(株)製)、「ハイシート・ドライフィルム」(丸谷化
工機(株)製)がある。
【0017】また、酸素吸収剤入りフィルムは、活性酸
化鉄、ピロガロール等の酸素吸収剤をPE、PP、PS
等の熱可塑性であって酸素を透過する高分子樹脂に練り
込んで通常のフィルム製造法により、調製できる。酸素
吸収剤入りフィルムの例として、「オキシガード」(東
洋製缶(株)製)がある。
【0018】外面フィルムの例として、300μm以上
のPE、300μm以上のPP、10μm以上のポリ塩
化ビニリデン(PVDC)、7μm以上のアルミニウム
箔などがある。また、水分及び酸素を実質的に透過しな
いフィルムの例として、15μm以上のPVDC、15
μm以上のポリビニルアルコールの鹸化物、7μm以上
のアルミニウム箔などがある。
【0019】内面フィルムの例として、30μm以下の
PE、PP、PSフィルム及びPE、PP、PSを主と
し適当量の副材料を加えてフィルムとしたものがある。
内面フィルムの材質はウェルプレートとの熱シール適
性、熱シール後の剥がし易さなどを考慮して決められ
る。
【0020】外面フィルムを更に保護するためのフィル
ムの例として、12μmのポリエステル(PET)、1
2μmのナイロンなどがある。
【0021】乾燥剤入りフィルムは、ウェルプレート上
面と密着してウェルを密封する。密着は、ウェルプレー
ト使用時に剥がすことができるようにしなければならな
い。
【0022】密着方法は糊付けでも良いし熱シールでも
良い。前述したように、内面フィルムは乾燥剤シートが
熱シールできるものであれば不要である。また、糊付け
する場合には、多くの場合乾燥剤シートに直接糊を塗布
するので、その場合には内面フィルムは不要である。
【0023】剥がすことが可能なように熱シールするた
めには、乾燥剤入りフィルムの内面とウェルプレート上
面とが異なる材料の熱可塑性樹脂であればよく、あるい
は、乾燥剤入りフィルム内面にホットメルト剤をコーテ
ィングすればよい。
【0024】乾燥剤入りフィルムが糊付けされる場合に
は、ゴム系、アクリル系、あるいはビニルポリマーエー
テル系等の糊が使用される。
【0025】本発明のウェルプレートの材料として、P
Sの他、水分の透過を防ぐためにPE、PP、PET、
ポリ塩化ビニル等の低透湿性材料を用いてもよい。ま
た、ウェルプレートの下面に水分の透過を防ぐためにア
ルミニウムなどの金属を蒸着したり、PVDC入り塗料
を塗布したり、あるいはウェルプレートの厚さを大にし
たりすることもある。アルミニウムの蒸着は特別の方法
を要しない。
【0026】更に、ウェルプレートの下面あるいは側面
からの水分の透過を防ぐ目的で、アルミニウム箔入りフ
ィルム、例えば70μmのPEあるいはPP/7μmの
アルミニウム箔/12μmのPETをウェルプレートの
下面あるいは側面に熱シールすることもある。この熱シ
ールは使用時に容易に剥がすことができるようにするこ
とが望ましい。
【0027】ウェルプレートの材質、厚さの変更、ウェ
ルプレート下面あるいは側面の修飾等は酸素透過を防ぐ
ためにも有用である。
【0028】また、水分及び酸素からウェルプレートを
完全に遮断するために、本発明のウェルプレートの1個
又は複数個をアルミニウム箔入りフィルム等の袋に入れ
ることもある。
【0029】本発明のウェルプレートの免疫分析への使
用は、乾燥剤入りフィルムを剥がし、被検体を含むサン
プル液や対照溶液を各ウェルに添加し、通常の方法で免
疫反応を行わせればよい。
【0030】
【実施例】
[実施例1]「Fastec U Plate」(富士
レビオ(株)製)の各ウェルに、抗HBsAgマウスモ
ノクローナル抗体/セレニウムコロイド−コンジュゲー
ト(ダイナボット(株)製「ダイナスクリーンHBsA
g」)1瓶を精製水1.5mLで溶解したものを、25
μLずつピペットで分注した。これを試薬分注済みウェ
ルプレートとした。この試薬分注済みウェルプレートを
マイナス50℃で30分間予備凍結した後、マイナス5
0℃からマイナス5℃まで120分間かけて昇温し、マ
イナス5℃で10時間保持、マイナス5℃から40℃ま
で120分間かけて昇温、40℃で120分間保持、4
0℃から25℃まで30分間で降温、25℃で30分間
保持することにより凍結乾燥した(プレートA)。
【0031】別の試薬分注済みウェルプレートを真空デ
シケーター内に置き、真空ポンプで徐々に脱気した。完
全に脱気後、そのまま室温(23〜28℃)に15時間
放置し真空乾燥した。完全に試薬が乾燥したのを目視で
確認後、ウェルプレートを真空デシケーターから取り出
した(プレートB)。
【0032】プレートA及びプレートBを、12μmの
PET/15μmのAl/110μmの乾燥剤入りPE
/PSシートで構成される乾燥剤入りフィルムで、16
5℃の熱板によって0.7秒熱シールした。この乾燥剤
入りPE/PSシートには1m2 当たり8gのゼオライ
トが練り込まれている。
【0033】プレートA及びプレートBの乾燥剤入りシ
ールを剥がし各ウェルに、1.6、3.1、6.3、1
2.5、25ng/mLのHBsAgを添加した正常人
血清の各50μLずつ(n=2)を分注した。分注後2
分間放置しよく撹拌した。これらの各ウェルに、前記抗
HBsAgマウスモノクローナル抗体固定化シート(ダ
イナボット(株)製「ダイナスクリーンHBsAg」を
入れ、15分後及び40分後に判定を行った。
【0034】コントロールとして、上記試薬を入れてい
ない「Fastec U Plate」の各ウェルに、
前記抗HBsAgマウスモノクローナル抗体/セレニウ
ムコロイド−コンジュゲート1瓶を精製水1.5mLで
溶解したものを25μL分注し、1.6,3.1,6.
3,12.5,25ng/mlのHBsAgを含む正常
人血清の各25μLを分注した。これらの対照ウェル
に、前記抗HBsAgマウスモノクローナル抗体固定化
シートを入れ、同様に15分後及び40分後に判定し
た。
【0035】表1に示すように、プレートA及びプレー
トBは共に抗HBsAgマウスモノクローナル抗体/セ
レニウムコロイド−コンジュゲートの抗HBsAg抗体
活性を保持していた。
【0036】
【表1】
【0037】乾燥剤入りフィルムでの熱シール後のプレ
ートを、2〜8℃及び30℃に保存し、1カ月後,3カ
月後及び6カ月後に抗HBsAg抗体活性を調べた。
【0038】保存後のプレートAに、1.6,3.1,
6.3,12.5,25ng/mLのHBsAgを添加
した正常人血清を50μLずつ(n=2)を分注した。
【0039】コントロールとして上記試薬を入れていな
い「Fastec U Plate」の各ウェルに、前
記抗HBsAgマウスモノクローナル抗体/セレニウム
コロイド−コンジュゲート1瓶を精製水1.5mLで溶
解したものを25μL、1.6,3.1,6.3,1
2.5,25ng/mlのHBaAgを含む正常人血清
を25μLずつ分注した。以上のプレートは、分注後2
分間放置し、良く撹拌した。これらのウェルに、前記抗
HBsAgマウスモノクローナル抗体固定化シートを入
れ、その15分後及び40分後に判定した。
【0040】結果は表2に示すとおりで、保存後のプレ
ートAは保存前の抗HBsAgマウスモノクローナル抗
体/セレニウムコロイド−コンジュゲートの抗HBsA
g抗体活性を保持していた。
【0041】
【表2】
【0042】[実施例2]トレポネーマ・パリダム(以
下TP)可溶化抗原を0.4%炭酸ナトリウム緩衝液
(pH9.8)で0.2μg/mLになるように希釈し
た。これを「イムノプレート・ポリソルブF−96」
(96穴平底プレート:ヌンク社製)の各ウェルに、9
0μLずつ分注し、蓋をして2〜8℃に16時間放置し
た。ウェルの溶液を捨て、各ウェルにTween20を
0.1%含む0.9%塩化ナトリウム溶液(洗浄液)を
200μLずつ入れて洗浄し、洗浄液を捨てた。この洗
浄操作を2回繰り返した。吸い取り紙上で水を切った
後、真空デシケーター内で真空状態にして室温で2時間
乾燥した。このようにして得られたTP抗原固定化プレ
ートを実施例1と同様の方法により乾燥剤入りフィルム
で熱シールした。
【0043】乾燥前入りフィルム熱シール前後のプレー
トを用いて試料(TP抗原)の活性が保持されているか
否かを調べた。熱シールしたプレートの乾燥剤入りフィ
ルムを剥がした各ウェルに、陰性コントロール(正常人
血清)及び正常人血清で希釈したTP抗体陽性血清を1
00μLずつ分注し、37℃で1時間インキュベートし
た。洗浄液200μLを各ウェルに入れて洗浄した。こ
の洗浄を3回行なった後、ペルオキシダーゼ標識抗ヒト
IgGヤギ抗体液を100μL加えて37℃で1時間イ
ンキュベートした。洗浄液200μLで各ウェルを3回
洗浄後、基質発色液(和光純薬(株)製2,2′−アジ
ノビス−(3−エチルベンゾチオアゾリン−6−スルホ
ン酸)(ABTS))を0.1%、過酸化水素を0.0
5%含む0.05%クエン酸緩衝液)100μLを加え
て37℃、30分間インキュベートした。反応停止液
(1%フッ化ナトリウム、2%クエン酸を含む溶液)1
00μL加えて発色を停止し、発色停止後10分以内に
405nmにおける吸光度を測定した。
【0044】乾燥剤入りフィルムでの熱シール前のプレ
ートを用いて同様の測定を行い対照とした。
【0045】結果を表3に示す。乾燥剤入りフィルムで
の熱シール後もTP抗原の活性の低下はみられなかっ
た。
【0046】
【表3】
【0047】熱シール後のプレートCを、2〜8℃及び
30℃に保存し、熱シールをしなかったプレートDは、
シリカゲル5gとともにアルミニウム箔袋に入れて密封
し、2〜8℃に保存した。保存後1カ月後、3カ月後及
び6カ月後に固相化TP抗原の活性を調べた。
【0048】各プレートに、陰性コントロール(正常人
血清)及び正常人血清で希釈したTP抗体陽性血清を1
00μL加えて蓋をし、37℃で1時間インキュベート
した。
【0049】洗浄液200μLを各ウェルに入れて洗浄
を3回行い、更にペルオキシダーゼ標識抗ヒトIgGヤ
ギ抗体液を100μL加えて蓋をし、37℃で1時間イ
ンキュベートした。
【0050】洗浄液200μLを各ウェルに入れて3回
洗浄し、更に基質発色液(和光純薬ABTS0.1%及
び過酸化水素0.05%を含む0.5%クエン酸緩衝
液)を100μL加えて蓋をし、37℃で30分インキ
ュベートした。
【0051】反応停止液(1%フッ化ナトリウム、2%
クエン酸を含む溶液)を100μL加えて発色を停止
し、それから10分以内に405nmの吸光度を測定し
た。結果は表4に示すとおりで、保存後のプレートC及
びプレートDについて固定化TP抗原の活性低下は見ら
れなかった。
【0052】
【表4】
【0053】
【発明の効果】予めウエルに試薬が添加されていて、保
存、運搬等が可能なウエルプレートを提供した。これに
より免疫分析操作が簡略化できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェルプレートの各ウェルに乾燥した試
    薬が入れられていて、各ウェルがウェルプレート上面に
    おいて乾燥剤入りフィルムで密封されている免疫分析用
    ウェルプレート。
JP30503396A 1996-11-15 1996-11-15 免疫分析用ウェルプレート Pending JPH10142227A (ja)

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JP30503396A JPH10142227A (ja) 1996-11-15 1996-11-15 免疫分析用ウェルプレート
EP97912430A EP0947831A1 (en) 1996-11-15 1997-11-12 Welled plate for immunological analysis
CA002270068A CA2270068A1 (en) 1996-11-15 1997-11-12 Well plate for immunoassay
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