JPH1014189A - 円筒形モータ - Google Patents
円筒形モータInfo
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- JPH1014189A JPH1014189A JP15874096A JP15874096A JPH1014189A JP H1014189 A JPH1014189 A JP H1014189A JP 15874096 A JP15874096 A JP 15874096A JP 15874096 A JP15874096 A JP 15874096A JP H1014189 A JPH1014189 A JP H1014189A
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- hub
- rotating shaft
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- commutator
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 携帯電話に内蔵する振動発生装置等として用
いられる円筒形モータのロータ部に設ける整流子片の配
置や構造を工夫することにより、その整流子片に高精度
な加工を施す面倒を無くし、組立も簡単に行えるように
して、コストダウンを図る。 【解決手段】 円筒形モータのロータ部2が、モータの
回転軸と、当該回転軸の片端にハブ6で固定されてその
回転軸の周囲に同軸的に配設される筒形巻線5とで成
り、当該筒形巻線5の巻線リード21,22,23に接
続される整流子片7が、ハブ6の端面に対してモータの
回転軸と直交して重着された絶縁性基板20の面内に、
モータの回転軸の回転方向に沿って所定間隔で形成され
ている。
いられる円筒形モータのロータ部に設ける整流子片の配
置や構造を工夫することにより、その整流子片に高精度
な加工を施す面倒を無くし、組立も簡単に行えるように
して、コストダウンを図る。 【解決手段】 円筒形モータのロータ部2が、モータの
回転軸と、当該回転軸の片端にハブ6で固定されてその
回転軸の周囲に同軸的に配設される筒形巻線5とで成
り、当該筒形巻線5の巻線リード21,22,23に接
続される整流子片7が、ハブ6の端面に対してモータの
回転軸と直交して重着された絶縁性基板20の面内に、
モータの回転軸の回転方向に沿って所定間隔で形成され
ている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話、PH
S、ポケットベル(NTT社の商標)や、振動伝達型の
ページャ、盲人用信号受信機などの携帯用通信装置に内
蔵されて、無音の着信報知信号となる体感振動を生じさ
せる振動発生装置等として使用される小型の円筒形モー
タに関する。
S、ポケットベル(NTT社の商標)や、振動伝達型の
ページャ、盲人用信号受信機などの携帯用通信装置に内
蔵されて、無音の着信報知信号となる体感振動を生じさ
せる振動発生装置等として使用される小型の円筒形モー
タに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の円筒形モータは、モータの回転
軸にタングステン等の比重の重い金属で造られた偏心カ
ム型の分銅を取り付けて回転振動を発生させるようにな
っており、モータの整流子片は回転軸の軸方向と平行に
配され、その整流子片に摺接するブラシは回転軸の軸方
向と直交するように配されるのが一般的である。
軸にタングステン等の比重の重い金属で造られた偏心カ
ム型の分銅を取り付けて回転振動を発生させるようにな
っており、モータの整流子片は回転軸の軸方向と平行に
配され、その整流子片に摺接するブラシは回転軸の軸方
向と直交するように配されるのが一般的である。
【0003】つまり、従来一般の円筒形モータは、図6
の外観図と図7の断面図に示すように、全体がステータ
部1、ロータ部2及びブラシ部3で構成されている。ロ
ータ部2は、モータの回転軸4の片端に、当該回転軸4
の周囲に同軸的に配設される筒形巻線5の片端を固定す
るハブ6が取り付けられている。ハブ6には、回転軸4
の軸方向に突出する円柱部6aが形成され、当該円柱部
6aの周面には、モータの極数に対応した3個又は5個
の整流子片7が、回転軸4の軸方向と平行に配されると
共に、回転軸4の回転方向に沿って等間隔で並んだ状態
で接着されている。なお、整流子片7は、円柱部6aの
周面に沿って真円を形成するように並べ、更にその表面
状態を円滑なものにしなければならないため、円柱部6
aの周面に密着し、且つ表面が滑らかに湾曲した所定曲
率の円弧形状に成形加工される。また、図示は省略する
が、各整流子片7には、筒形巻線5の片端から出た巻線
リードが半田付け等により夫々接続されている。
の外観図と図7の断面図に示すように、全体がステータ
部1、ロータ部2及びブラシ部3で構成されている。ロ
ータ部2は、モータの回転軸4の片端に、当該回転軸4
の周囲に同軸的に配設される筒形巻線5の片端を固定す
るハブ6が取り付けられている。ハブ6には、回転軸4
の軸方向に突出する円柱部6aが形成され、当該円柱部
6aの周面には、モータの極数に対応した3個又は5個
の整流子片7が、回転軸4の軸方向と平行に配されると
共に、回転軸4の回転方向に沿って等間隔で並んだ状態
で接着されている。なお、整流子片7は、円柱部6aの
周面に沿って真円を形成するように並べ、更にその表面
状態を円滑なものにしなければならないため、円柱部6
aの周面に密着し、且つ表面が滑らかに湾曲した所定曲
率の円弧形状に成形加工される。また、図示は省略する
が、各整流子片7には、筒形巻線5の片端から出た巻線
リードが半田付け等により夫々接続されている。
【0004】次に、ステータ部1は、モータの外郭を成
す外筒部分と回転軸4の軸受11になる内筒部分が一体
化押し出し成形されたハウジング8と、軸受11の両端
に圧入されて回転軸4を回転自在に枢支する前後一対の
メタルベアリング9及び10と、ロータ部2の筒形巻線
5の内周面と一定の隙間を保って軸受11の外周面に固
定されたマグネット12とで構成され、当該マグネット
12は、回転軸4の軸方向と直交する面内に磁極が発生
するように着磁されている。
す外筒部分と回転軸4の軸受11になる内筒部分が一体
化押し出し成形されたハウジング8と、軸受11の両端
に圧入されて回転軸4を回転自在に枢支する前後一対の
メタルベアリング9及び10と、ロータ部2の筒形巻線
5の内周面と一定の隙間を保って軸受11の外周面に固
定されたマグネット12とで構成され、当該マグネット
12は、回転軸4の軸方向と直交する面内に磁極が発生
するように着磁されている。
【0005】次に、ブラシ部3は、ステータ部1のハウ
ジング8の外筒部分に嵌着されるブラシ台13に、ロー
タ部2の整流子片7を左右両側から挟んでその整流子片
7に対して回転軸4の軸方向と直交する方向から摺接せ
られる左右二組のブラシ14が取り付けられると共に、
当該各ブラシ14の給電線となる一対のリード線15及
び16が取り付けられている。なお、ブラシ台13をハ
ウジング8の外筒部分に嵌着する際は、ブラシ14間の
間隔を治具で拡げてその間に整流子片7を挟ませる必要
があるので、ブラシ台13には、当該治具を挿入するた
めの穴が穿設されると共に、その穴を塞ぐためのエンド
キャップ17が設けられている。
ジング8の外筒部分に嵌着されるブラシ台13に、ロー
タ部2の整流子片7を左右両側から挟んでその整流子片
7に対して回転軸4の軸方向と直交する方向から摺接せ
られる左右二組のブラシ14が取り付けられると共に、
当該各ブラシ14の給電線となる一対のリード線15及
び16が取り付けられている。なお、ブラシ台13をハ
ウジング8の外筒部分に嵌着する際は、ブラシ14間の
間隔を治具で拡げてその間に整流子片7を挟ませる必要
があるので、ブラシ台13には、当該治具を挿入するた
めの穴が穿設されると共に、その穴を塞ぐためのエンド
キャップ17が設けられている。
【0006】そして、ブラシ台13をハウジング8の外
筒部分に嵌着する際に、ステータ部1のマグネット12
の磁極の方向とブラシ14の相対角度を適正に位置合わ
せして固定することによりモータが完成する。また、当
該モータのハウジング8から突出した回転軸4の他端に
分銅18をカシメ又は接着剤等で固定することにより振
動発生装置が完成する。
筒部分に嵌着する際に、ステータ部1のマグネット12
の磁極の方向とブラシ14の相対角度を適正に位置合わ
せして固定することによりモータが完成する。また、当
該モータのハウジング8から突出した回転軸4の他端に
分銅18をカシメ又は接着剤等で固定することにより振
動発生装置が完成する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年普及の
目覚ましい携帯電話やポケットベルは、販売競争の激化
に伴って各メーカーが製品の小型化と価格の低廉化に凌
ぎを削っている。このため、その振動発生装置として用
いる円筒形モータについても部品点数や組立工数を低減
して小型化とコストダウンを図ることが要求されてい
る。
目覚ましい携帯電話やポケットベルは、販売競争の激化
に伴って各メーカーが製品の小型化と価格の低廉化に凌
ぎを削っている。このため、その振動発生装置として用
いる円筒形モータについても部品点数や組立工数を低減
して小型化とコストダウンを図ることが要求されてい
る。
【0008】しかしながら、従来の円筒形モータは、図
7に示すように複数の整流子片7をハブ6の円柱部6a
の周面に対して回転軸4の軸方向と平行に配すると共に
回転軸4の回転方向に沿って真円を形成するように並べ
て固定し、また、それら整流子片7を回転軸4の軸方向
と直交して配されるブラシ14間に挟んで当該ブラシ1
4と整流子片7を摺接させる構造になっているため、整
流子片7の成形加工に際して真円度を出す高精度な加工
が要求され、その整流子片7をハブ6に固定する加工も
非常に面倒であった。また、ブラシ14を整流子片7に
摺接させる際は、治具を使用してブラシ14間の間隔を
拡げなければならないし、治具の使用後は、その治具を
使用するために穿設されたブラシ台13の穴をエンドキ
ャップ17で塞がなければならないという面倒があり、
それらがコストダウンを妨げる障害となっていた。
7に示すように複数の整流子片7をハブ6の円柱部6a
の周面に対して回転軸4の軸方向と平行に配すると共に
回転軸4の回転方向に沿って真円を形成するように並べ
て固定し、また、それら整流子片7を回転軸4の軸方向
と直交して配されるブラシ14間に挟んで当該ブラシ1
4と整流子片7を摺接させる構造になっているため、整
流子片7の成形加工に際して真円度を出す高精度な加工
が要求され、その整流子片7をハブ6に固定する加工も
非常に面倒であった。また、ブラシ14を整流子片7に
摺接させる際は、治具を使用してブラシ14間の間隔を
拡げなければならないし、治具の使用後は、その治具を
使用するために穿設されたブラシ台13の穴をエンドキ
ャップ17で塞がなければならないという面倒があり、
それらがコストダウンを妨げる障害となっていた。
【0009】そこで本発明は、円筒形モータのロータ部
に設ける整流子片の配置と構造を工夫することにより、
整流子片に真円度を出すための高精度な加工を施す面倒
を無くし、また、整流子片をハブに固定するための加工
や、その整流子片にブラシを摺接させるための組立が簡
単に行えるようにすることを技術的課題としている。
に設ける整流子片の配置と構造を工夫することにより、
整流子片に真円度を出すための高精度な加工を施す面倒
を無くし、また、整流子片をハブに固定するための加工
や、その整流子片にブラシを摺接させるための組立が簡
単に行えるようにすることを技術的課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の円筒形モータは、モータの回転軸の片端
に、当該回転軸の周囲に同軸的に配設される筒形巻線の
片端を固定するハブが取り付けられ、当該ハブの端面に
対して前記回転軸の軸方向と直交して絶縁性の基板が重
着され、当該基板の面内に、前記回転軸の回転方向に沿
って所定間隔で複数の整流子片が形成されると共に、当
該各整流子片に前記筒形巻線の巻線リードが接続された
ロータ部を具備することを特徴とする。
めに、本発明の円筒形モータは、モータの回転軸の片端
に、当該回転軸の周囲に同軸的に配設される筒形巻線の
片端を固定するハブが取り付けられ、当該ハブの端面に
対して前記回転軸の軸方向と直交して絶縁性の基板が重
着され、当該基板の面内に、前記回転軸の回転方向に沿
って所定間隔で複数の整流子片が形成されると共に、当
該各整流子片に前記筒形巻線の巻線リードが接続された
ロータ部を具備することを特徴とする。
【0011】本発明によれば、絶縁性の基板の面内に予
め整流子片を形成しておけば、その基板をハブの端面に
重着するだけの簡単な加工によって、当該ハブに整流子
片を固定することができる。また、整流子片に摺接する
ブラシは、従来のように整流子片を挟むように配設する
必要はなく、整流子片が形成された基板の表面に対して
単に押し当てるように配設するだけで良いから、整流子
片にブラシを摺接させるための組立が簡単になると同時
に、整流子片について真円度を出すための高精度な加工
が全く不要となる。
め整流子片を形成しておけば、その基板をハブの端面に
重着するだけの簡単な加工によって、当該ハブに整流子
片を固定することができる。また、整流子片に摺接する
ブラシは、従来のように整流子片を挟むように配設する
必要はなく、整流子片が形成された基板の表面に対して
単に押し当てるように配設するだけで良いから、整流子
片にブラシを摺接させるための組立が簡単になると同時
に、整流子片について真円度を出すための高精度な加工
が全く不要となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施態様を図面に
よって具体的に説明する。図1は本発明による円筒形モ
ータの一例を示す断面図、図2及び図3はロータ部の断
面図及び右側面図、図4及び図5はブラシ部を構成する
ブラシ台の左側面図及び右側面図である。なお、図6及
び図7との対応部分については同一符号を付して説明す
る。
よって具体的に説明する。図1は本発明による円筒形モ
ータの一例を示す断面図、図2及び図3はロータ部の断
面図及び右側面図、図4及び図5はブラシ部を構成する
ブラシ台の左側面図及び右側面図である。なお、図6及
び図7との対応部分については同一符号を付して説明す
る。
【0013】図1に示す円筒形モータは、ステータ部1
の構成が図6及び図7に示す従来品と共通する。従来品
と相違するのは、ロータ部2とブラシ部3の構成であっ
て、ロータ部2は、主として整流子片7の配置と構造に
違いがあり、また、ブラシ部3は、主としてブラシ14
の配置と構造に違いがある。
の構成が図6及び図7に示す従来品と共通する。従来品
と相違するのは、ロータ部2とブラシ部3の構成であっ
て、ロータ部2は、主として整流子片7の配置と構造に
違いがあり、また、ブラシ部3は、主としてブラシ14
の配置と構造に違いがある。
【0014】つまり、本発明に係るロータ部2は、モー
タの回転軸4の片端に、当該回転軸4の周囲に同軸的に
配設される筒形巻線5の片端を固定するハブ6が取り付
けられた点において、従来品と共通するが、ハブ6の端
面に対して回転軸4の軸方向と直交して絶縁性の基板2
0が重着され、その基板20の面内に、回転軸4の回転
方向に沿って所定間隔で複数の整流子片7が形成されて
いる点において、従来品とは明確な差異がある。
タの回転軸4の片端に、当該回転軸4の周囲に同軸的に
配設される筒形巻線5の片端を固定するハブ6が取り付
けられた点において、従来品と共通するが、ハブ6の端
面に対して回転軸4の軸方向と直交して絶縁性の基板2
0が重着され、その基板20の面内に、回転軸4の回転
方向に沿って所定間隔で複数の整流子片7が形成されて
いる点において、従来品とは明確な差異がある。
【0015】基板20は、熱硬化性樹脂で成形され、図
3に示すように、その表面に120度間隔で並ぶ3つの
整流子片7と、それら各整流子片7に筒形巻線5の各巻
線リード21,22及び23を接続するためのランド2
4とがフォトリソグラフィ技術によってパターン形成さ
れたプリント基板で成り、回転軸4の軸芯に相当する中
心部に円形の穴25が穿設されると共に、周縁部には整
流子片7が形成された部分を避けるように120度間隔
で複数の切欠き26が形成された三叉形状になってい
る。
3に示すように、その表面に120度間隔で並ぶ3つの
整流子片7と、それら各整流子片7に筒形巻線5の各巻
線リード21,22及び23を接続するためのランド2
4とがフォトリソグラフィ技術によってパターン形成さ
れたプリント基板で成り、回転軸4の軸芯に相当する中
心部に円形の穴25が穿設されると共に、周縁部には整
流子片7が形成された部分を避けるように120度間隔
で複数の切欠き26が形成された三叉形状になってい
る。
【0016】基板20を重着するハブ6は、熱可塑性樹
脂で成形され、その成形時に、回転軸4と基板20がイ
ンサート成形されて、当該基板20が熱可塑性樹脂の熱
融着によってハブ6の端面に固定されると同時に、その
熱可塑性樹脂により筒形巻線5がハブ6と一体的にモー
ルディングされて当該巻線5の寸法安定性が向上せられ
ている。なお、ハブ6を成形する熱可塑性樹脂の一部
は、インサート成形の際に、基板20の中心部に穿設さ
れた穴25内に入り込んでその穴25の内側に熱融着せ
られると同時に、基板20の周縁部に形成された切欠き
26の周囲にも熱融着せられて、基板20がハブ6の端
面に対して強固に固定される。
脂で成形され、その成形時に、回転軸4と基板20がイ
ンサート成形されて、当該基板20が熱可塑性樹脂の熱
融着によってハブ6の端面に固定されると同時に、その
熱可塑性樹脂により筒形巻線5がハブ6と一体的にモー
ルディングされて当該巻線5の寸法安定性が向上せられ
ている。なお、ハブ6を成形する熱可塑性樹脂の一部
は、インサート成形の際に、基板20の中心部に穿設さ
れた穴25内に入り込んでその穴25の内側に熱融着せ
られると同時に、基板20の周縁部に形成された切欠き
26の周囲にも熱融着せられて、基板20がハブ6の端
面に対して強固に固定される。
【0017】次に、ブラシ部3は、ステータ部1のハウ
ジング8に嵌着されてハブ6の端面に重着された基板2
0と並行に対峙するブラシ台13の片面側に、基板20
の表面と並行に配されて当該基板20の面内に形成され
た整流子片7に先端を摺接させる一対のブラシ14,1
4が整流子片7の回転方向に180度間隔で突設される
と共に、ブラシ台13の他面側には、各ブラシ14に給
電するためのリード線15,16の接続端子27,28
が設けられている。なお、各ブラシ14は、先端を基板
20の表面に弾性接触させられる程度の付勢力を有した
板バネで成形され、その先端部が、図4に示すように、
二股フォーク状に形成されると共に、基板20の回転方
向に沿って弧状に湾曲した形状になっている。
ジング8に嵌着されてハブ6の端面に重着された基板2
0と並行に対峙するブラシ台13の片面側に、基板20
の表面と並行に配されて当該基板20の面内に形成され
た整流子片7に先端を摺接させる一対のブラシ14,1
4が整流子片7の回転方向に180度間隔で突設される
と共に、ブラシ台13の他面側には、各ブラシ14に給
電するためのリード線15,16の接続端子27,28
が設けられている。なお、各ブラシ14は、先端を基板
20の表面に弾性接触させられる程度の付勢力を有した
板バネで成形され、その先端部が、図4に示すように、
二股フォーク状に形成されると共に、基板20の回転方
向に沿って弧状に湾曲した形状になっている。
【0018】しかして、ロータ部2をステータ部1に装
填し、当該ステータ部1のハウジング8にブラシ部3の
ブラシ台13を嵌着させるだけで、ロータ部2の整流子
片7とブラシ部3のブラシ14が摺接可能な状態に組み
立てられるので、部品点数や組立工数が大幅に低減され
る。また、整流子片7は、フォトリソグラフィ技術等を
用いて基板20の表面に予め簡単に形成することがで
き、従来のように真円度を出すための高精度な加工を行
う必要もないから、円筒形モータのコストダウンを図る
ことができる。また、基板20が、フォトリソグラフィ
技術によって整流子片7を形成するプリント基板で成る
場合は、その品質が一定化し、製品不良率も著しく低下
する。なお、実施態様では、ハブ6の端面に重着する基
板20を熱融着によって固定しているが、本発明はこれ
に限らず、接着剤で固定する場合であってもよい。
填し、当該ステータ部1のハウジング8にブラシ部3の
ブラシ台13を嵌着させるだけで、ロータ部2の整流子
片7とブラシ部3のブラシ14が摺接可能な状態に組み
立てられるので、部品点数や組立工数が大幅に低減され
る。また、整流子片7は、フォトリソグラフィ技術等を
用いて基板20の表面に予め簡単に形成することがで
き、従来のように真円度を出すための高精度な加工を行
う必要もないから、円筒形モータのコストダウンを図る
ことができる。また、基板20が、フォトリソグラフィ
技術によって整流子片7を形成するプリント基板で成る
場合は、その品質が一定化し、製品不良率も著しく低下
する。なお、実施態様では、ハブ6の端面に重着する基
板20を熱融着によって固定しているが、本発明はこれ
に限らず、接着剤で固定する場合であってもよい。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、小型の円筒形モータに
ついて、その部品点数や組立工数を低減し、コストが嵩
む高精度な加工も不要にして、大幅なコストダウンを図
ることができ、ひいては当該モータを着信通報用の振動
発生装置として使用する携帯電話やポケットベルなどの
販売価格の低減に資することができるという大変優れた
効果がある。
ついて、その部品点数や組立工数を低減し、コストが嵩
む高精度な加工も不要にして、大幅なコストダウンを図
ることができ、ひいては当該モータを着信通報用の振動
発生装置として使用する携帯電話やポケットベルなどの
販売価格の低減に資することができるという大変優れた
効果がある。
【図1】本発明による円筒形モータの一例を示す断面
図。
図。
【図2】図1に示す円筒形モータのロータ部の断面図。
【図3】図1に示す円筒形モータのロータ部の右側面
図。
図。
【図4】図1に示す円筒形モータのブラシ部の左側面
図。
図。
【図5】図1に示す円筒形モータのブラシ部の右側面
図。
図。
【図6】円筒形モータの外観を示す斜視図。
【図7】従来の円筒形モータを示す断面図。
1・・・・・ステータ部 2・・・・・ロータ部 3・・・・・ブラシ部 4・・・・・モータの回転軸 5・・・・・筒形巻線 6・・・・・ハブ 7・・・・・整流子片 13・・・・・ブラシ台 14・・・・・ブラシ 15・・・・・リード線 16・・・・・リード線 20・・・・・基板 21・・・・・巻線リード 22・・・・・巻線リード 23・・・・・巻線リード 24・・・・・ランド 25・・・・・穴 26・・・・・切欠き
Claims (7)
- 【請求項1】 モータの回転軸(4)の片端に、当該回
転軸(4)の周囲に同軸的に配設される筒形巻線(5)
の片端を固定するハブ(6)が取り付けられ、当該ハブ
(6)の端面に対して前記回転軸(4)の軸方向と直交
して絶縁性の基板(20)が重着され、当該基板(20)の
面内に、前記回転軸(4)の回転方向に沿って所定間隔
で複数の整流子片(7)が形成されると共に、当該各整
流子片(7)に前記筒形巻線(5)の巻線リード(21,
22,23)が接続されたロータ部(2)を具備することを
特徴とする円筒形モータ。 - 【請求項2】 前記基板(20)が、前記整流子片(7)
と、当該整流子片に前記巻線リードを接続するためのラ
ンド(24)とをパターン形成したプリント基板で成る請
求項1記載の円筒形モータ。 - 【請求項3】 前記ハブ(6)が熱可塑性樹脂で成形さ
れ、前記基板(20)が熱硬化性樹脂で成形されて、当該
基板(20)が、前記熱可塑性樹脂の熱融着によって前記
ハブ(6)の端面に重着されている請求項1又は2記載
の円筒形モータ。 - 【請求項4】 前記基板(20)の中心部に穴(25)が穿
設され、その穴(25)の内側に前記熱可塑性樹脂が熱融
着せられている請求項3記載の円筒形モータ。 - 【請求項5】 前記基板(20)の周縁部に略等間隔で複
数の切欠き(26)が形成され、それら切欠き(26)の周
囲に前記熱可塑性樹脂が熱融着せられている請求項3又
は4記載の円筒形モータ。 - 【請求項6】 前記筒形巻線(5)が、前記ハブ(6)
を成形する熱可塑性樹脂によって当該ハブ(6)と一体
的にモールディングされている請求項3乃至5記載の円
筒形モータ。 - 【請求項7】 モータの回転軸(4)の片端に、当該回
転軸(4)の周囲に同軸的に配設される筒形巻線(5)
の片端を固定するハブ(6)が取り付けられ、当該ハブ
(6)の端面に対して前記回転軸(4)の軸方向と直交
して絶縁性の基板(20)が重着され、当該基板(20)の
面内に、前記回転軸(4)の回転方向に沿って所定間隔
で複数の整流子片(7)が形成されると共に、当該各整
流子片(7)に前記筒形巻線(5)の巻線リード(21,
22,23)が接続されたロータ部(2)と、前記整流子片
(7)に対して前記基板(20)の表面と並行に配された
板状ブラシ(27)の先端部を摺接させるブラシ部(3)
とを具備することを特徴とする円筒形モータ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15874096A JPH1014189A (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | 円筒形モータ |
SG1996011899A SG52877A1 (en) | 1996-06-20 | 1996-12-23 | Cylindrical motor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15874096A JPH1014189A (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | 円筒形モータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1014189A true JPH1014189A (ja) | 1998-01-16 |
Family
ID=15678307
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15874096A Pending JPH1014189A (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | 円筒形モータ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1014189A (ja) |
SG (1) | SG52877A1 (ja) |
-
1996
- 1996-06-20 JP JP15874096A patent/JPH1014189A/ja active Pending
- 1996-12-23 SG SG1996011899A patent/SG52877A1/en unknown
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
SG52877A1 (en) | 1998-09-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050804 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050817 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060110 |