JPH10141367A - 送り装置 - Google Patents
送り装置Info
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- JPH10141367A JPH10141367A JP29529196A JP29529196A JPH10141367A JP H10141367 A JPH10141367 A JP H10141367A JP 29529196 A JP29529196 A JP 29529196A JP 29529196 A JP29529196 A JP 29529196A JP H10141367 A JPH10141367 A JP H10141367A
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- JP
- Japan
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- positioning
- rolling
- guide rail
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 接触面や転動面が粉塵を噛み込むことなく乗
り越えることにより、転動ガイド面の傷付きや劣化を防
止し、常に正確な位置決めが可能な送り装置を提供す
る。 【解決手段】 サーボモータ17を介して移動する移動
体38に、樹脂材料或いは弾性材料からなる一対のゴム
ローラ56,56を回動自在に装着する。一対のゴムロ
ーラ56,56は、くさび形断面を形成する一対の転動
面58a,58aを有するガイドレール58を転動して
ガイドレール58に沿って移動し、移動体38を所定方
向に案内する。一対のゴムローラ56,56からなるロ
ーラ組を、移動体38の両側にそれぞれ配置し、ガイド
レール58をローラ組に対応してそれぞれ設ける。各ガ
イドレール58,58に対する各ゴムローラ56の圧接
状態を調整する調整駒44を有する。
り越えることにより、転動ガイド面の傷付きや劣化を防
止し、常に正確な位置決めが可能な送り装置を提供す
る。 【解決手段】 サーボモータ17を介して移動する移動
体38に、樹脂材料或いは弾性材料からなる一対のゴム
ローラ56,56を回動自在に装着する。一対のゴムロ
ーラ56,56は、くさび形断面を形成する一対の転動
面58a,58aを有するガイドレール58を転動して
ガイドレール58に沿って移動し、移動体38を所定方
向に案内する。一対のゴムローラ56,56からなるロ
ーラ組を、移動体38の両側にそれぞれ配置し、ガイド
レール58をローラ組に対応してそれぞれ設ける。各ガ
イドレール58,58に対する各ゴムローラ56の圧接
状態を調整する調整駒44を有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種加工装置や搬
送装置の精密送り装置に関し、特に粉塵の浮遊する環境
にあっても精密に位置決めができる送り装置に関するも
のである。
送装置の精密送り装置に関し、特に粉塵の浮遊する環境
にあっても精密に位置決めができる送り装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、精密機械や各種加工装置或いは搬
送装置において、以下に示す送り装置が用いられてい
る。
送装置において、以下に示す送り装置が用いられてい
る。
【0003】第1の例として、リニアガイドのレールが
凹形状に一体化されたベース本体に、テーブルとリニア
ガイドのベアリングとボールねじのナットがスライダと
して一体化されている送り装置が用いられている。この
送り装置は、ボールねじのねじ溝に入り込んだ鋼球が転
がり接触しながらガイドすることにより、ボールねじの
回転角度分だけボールねじの軸方向にスライダが移動す
るものである。
凹形状に一体化されたベース本体に、テーブルとリニア
ガイドのベアリングとボールねじのナットがスライダと
して一体化されている送り装置が用いられている。この
送り装置は、ボールねじのねじ溝に入り込んだ鋼球が転
がり接触しながらガイドすることにより、ボールねじの
回転角度分だけボールねじの軸方向にスライダが移動す
るものである。
【0004】また別の例として、駆動用プーリにより駆
動されるタイミングベルトにスライダが取り付けられ、
このスライダがリニアガイドに沿って移動する送り装置
が用いられている。この送り装置は、駆動用プーリ外周
面の歯とタイミングベルト内表面の歯が噛み合うことに
より、駆動用プーリの歯の回転に応じたタイミングベル
トの移動分だけスライダが移動するものである。
動されるタイミングベルトにスライダが取り付けられ、
このスライダがリニアガイドに沿って移動する送り装置
が用いられている。この送り装置は、駆動用プーリ外周
面の歯とタイミングベルト内表面の歯が噛み合うことに
より、駆動用プーリの歯の回転に応じたタイミングベル
トの移動分だけスライダが移動するものである。
【0005】更に別の例として、上述したボールねじの
両側にリニアガイドを並設し、スライダが2本のリニア
ガイドによってガイドされる送り装置が用いられてい
る。この送り装置は、2本のリニアガイドによりガイド
されることにより、安定した移動ができる。
両側にリニアガイドを並設し、スライダが2本のリニア
ガイドによってガイドされる送り装置が用いられてい
る。この送り装置は、2本のリニアガイドによりガイド
されることにより、安定した移動ができる。
【0006】このように、直動(リニアモーション)系
の送り装置においては、ガイド部としてのLMガイド或
いは位置決めのためのボールねじが使用されている。ま
た、スライダとLMガイドの摺動部、及びボールねじと
鋼球の転動部には、金属部材相互の接触を滑らかにする
ための潤滑剤として、一般にグリースやオイルが用いら
れている。
の送り装置においては、ガイド部としてのLMガイド或
いは位置決めのためのボールねじが使用されている。ま
た、スライダとLMガイドの摺動部、及びボールねじと
鋼球の転動部には、金属部材相互の接触を滑らかにする
ための潤滑剤として、一般にグリースやオイルが用いら
れている。
【0007】このような送り装置は、モールド成形品の
バリ取り加工や表面加工のためのサンドブラスト機或い
はショットピーニング機に備わる位置決め部としても用
いられる。
バリ取り加工や表面加工のためのサンドブラスト機或い
はショットピーニング機に備わる位置決め部としても用
いられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、サンド
ブラスト機或いはショットピーニング機は、サンドブラ
スト加工或いはショットピーニング加工において噴射す
る粉体や加工中に発生する金属破片或いはプラスチック
等の粉塵が常時浮遊している作業環境で使用される。こ
のような作業環境にあって、浮遊する粉塵がグリースに
付着し、グリースとともにLMガイドの摺動面或いはボ
ールねじの転動面に混入する。粉塵が混入すると、互い
に金属部材からなる接触面や転動面が粉塵を乗り越える
ことなくこれを噛み込んでガイド面上を引きずり、ガイ
ド面が傷付いて短期間で接触面や転動面にガタが発生し
てしまう。この結果、位置決め精度が低下して正確な位
置決めができなくなる。また、装置の劣化が激しく使用
寿命も短くなり、メンテナンスやクリーニングの頻度が
増加して稼働率が低下し生産性の低下を来すことにな
る。
ブラスト機或いはショットピーニング機は、サンドブラ
スト加工或いはショットピーニング加工において噴射す
る粉体や加工中に発生する金属破片或いはプラスチック
等の粉塵が常時浮遊している作業環境で使用される。こ
のような作業環境にあって、浮遊する粉塵がグリースに
付着し、グリースとともにLMガイドの摺動面或いはボ
ールねじの転動面に混入する。粉塵が混入すると、互い
に金属部材からなる接触面や転動面が粉塵を乗り越える
ことなくこれを噛み込んでガイド面上を引きずり、ガイ
ド面が傷付いて短期間で接触面や転動面にガタが発生し
てしまう。この結果、位置決め精度が低下して正確な位
置決めができなくなる。また、装置の劣化が激しく使用
寿命も短くなり、メンテナンスやクリーニングの頻度が
増加して稼働率が低下し生産性の低下を来すことにな
る。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、接触面や転動面が粉塵を噛み込むことなく乗り越え
ることにより、転動ガイド面の傷付きや劣化を防止し、
常に正確な位置決めが可能な送り装置の提供を目的とす
る。
で、接触面や転動面が粉塵を噛み込むことなく乗り越え
ることにより、転動ガイド面の傷付きや劣化を防止し、
常に正確な位置決めが可能な送り装置の提供を目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明においては、駆動手段を介して移動する移動
体を所定方向に案内する送り装置において、くさび形断
面を形成する一対の転動面を有するガイドレールと、前
記移動体に回動自在に装着され、前記各転動面を転動し
て前記ガイドレールに沿って移動する樹脂材料或いは弾
性材料からなる一対の転動ローラとを有することを特徴
とする送り装置を提供する。
め、本発明においては、駆動手段を介して移動する移動
体を所定方向に案内する送り装置において、くさび形断
面を形成する一対の転動面を有するガイドレールと、前
記移動体に回動自在に装着され、前記各転動面を転動し
て前記ガイドレールに沿って移動する樹脂材料或いは弾
性材料からなる一対の転動ローラとを有することを特徴
とする送り装置を提供する。
【0011】上記構成によると、転動ローラが樹脂ある
いはその他の弾性材であるため、移動体が移動する際、
転動ローラの外周面やガイドレールの転動面に粉塵が付
着しても転動ローラは粉塵を噛み込んで引きずることな
くこれを乗り越えて進む。したがって、粉塵等が浮遊す
る劣悪環境において、ガイド面を傷付けることなく、円
滑な送り動作を維持し高い位置決め精度を得ることがで
きる。
いはその他の弾性材であるため、移動体が移動する際、
転動ローラの外周面やガイドレールの転動面に粉塵が付
着しても転動ローラは粉塵を噛み込んで引きずることな
くこれを乗り越えて進む。したがって、粉塵等が浮遊す
る劣悪環境において、ガイド面を傷付けることなく、円
滑な送り動作を維持し高い位置決め精度を得ることがで
きる。
【0012】また、転動面(レール面)は傾斜している
ので、浮遊する粉塵がレール面上に落下しても粉塵はレ
ール面に止まることなく滑り落ちる。これにより、転動
面への粉塵の付着が抑制され、ローラ外周面や転動面が
粉塵を噛んで傷付くことをより確実に防止して、位置決
め精度の低下を防いで正確な位置決めを達成することが
できる。また、装置の劣化を防止し使用寿命が延びると
ともに、転動ローラを金属材で構成した場合と異なり、
潤滑剤が不要あるいは節減可能になる。
ので、浮遊する粉塵がレール面上に落下しても粉塵はレ
ール面に止まることなく滑り落ちる。これにより、転動
面への粉塵の付着が抑制され、ローラ外周面や転動面が
粉塵を噛んで傷付くことをより確実に防止して、位置決
め精度の低下を防いで正確な位置決めを達成することが
できる。また、装置の劣化を防止し使用寿命が延びると
ともに、転動ローラを金属材で構成した場合と異なり、
潤滑剤が不要あるいは節減可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】好ましい実施の形態においては、
前記一対の転動ローラからなるローラ組を、前記移動体
の両側にそれぞれ配置し、前記各ローラ組が移動する前
記ガイドレールを、前記ローラ組に対応してそれぞれ移
動体の両側に設けたことを特徴としている。
前記一対の転動ローラからなるローラ組を、前記移動体
の両側にそれぞれ配置し、前記各ローラ組が移動する前
記ガイドレールを、前記ローラ組に対応してそれぞれ移
動体の両側に設けたことを特徴としている。
【0014】この構成により、移動体両側の2対のロー
ラ組の4個の転動ローラにより4方向から移動体が挟ま
れ位置が規制されるため、移動平面内で正確な位置決め
がなされた上で自由に移動することができ、さらに安定
した円滑な送り動作が達成され、高い位置決め精度が確
保される。
ラ組の4個の転動ローラにより4方向から移動体が挟ま
れ位置が規制されるため、移動平面内で正確な位置決め
がなされた上で自由に移動することができ、さらに安定
した円滑な送り動作が達成され、高い位置決め精度が確
保される。
【0015】さらに、好ましい実施の形態においては、
前記各ローラ組の支持体を移動体両側の各ガイドレール
の内側に設け、両支持体同士を連結するとともに、両支
持体間の間隔を調整して、前記各ガイドレールに対する
前記各転動ローラの圧接状態を調整する調整手段を有す
ることを特徴としている。
前記各ローラ組の支持体を移動体両側の各ガイドレール
の内側に設け、両支持体同士を連結するとともに、両支
持体間の間隔を調整して、前記各ガイドレールに対する
前記各転動ローラの圧接状態を調整する調整手段を有す
ることを特徴としている。
【0016】この構成により、常時、各転動ローラをガ
イドレールに圧接した状態に保持して、移動体の滑らか
な移動を確保することができる。
イドレールに圧接した状態に保持して、移動体の滑らか
な移動を確保することができる。
【0017】さらに、好ましい実施の形態においては、
上下、前後、左右の3方向への位置決め手段を有し、上
下位置決め手段は前記前後又は左右の位置決め手段の一
方に取り付けられ、この一方の位置決め手段を他方の位
置決め手段に取り付けた位置決め装置の前記各位置決め
手段に適用されたことを特徴としている。
上下、前後、左右の3方向への位置決め手段を有し、上
下位置決め手段は前記前後又は左右の位置決め手段の一
方に取り付けられ、この一方の位置決め手段を他方の位
置決め手段に取り付けた位置決め装置の前記各位置決め
手段に適用されたことを特徴としている。
【0018】この構成により、3次元空間内の任意の位
置に位置決め可能であって、しかも前述のように外周面
や転動面が粉塵を噛んで傷付くことによる位置決め精度
の低下を防止し、各位置決め手段により移動体の正確な
位置決めを行うとともに滑らかに移動させることができ
る。
置に位置決め可能であって、しかも前述のように外周面
や転動面が粉塵を噛んで傷付くことによる位置決め精度
の低下を防止し、各位置決め手段により移動体の正確な
位置決めを行うとともに滑らかに移動させることができ
る。
【0019】さらに、好ましい実施の形態においては、
前記3方向への位置決め手段を有する位置決め装置は、
サンドブラスト或いはショットピーニング加工装置にお
けるワークに対して小粒体を出射するノズルの位置決め
装置であることを特徴としている。
前記3方向への位置決め手段を有する位置決め装置は、
サンドブラスト或いはショットピーニング加工装置にお
けるワークに対して小粒体を出射するノズルの位置決め
装置であることを特徴としている。
【0020】この構成により、特に粉塵が浮遊する劣悪
環境となるサンドブラスト又はショットピーニング加工
装置において、上下、前後、左右の3方向への位置決め
手段の滑らかな移動を確保して、サンドブラスト或いは
ショットピーニング加工を行う小粒体を出射するノズル
の位置決め精度の低下を防止し、正確に位置決めするこ
とができるとともに装置の寿命を伸ばすことができる。
環境となるサンドブラスト又はショットピーニング加工
装置において、上下、前後、左右の3方向への位置決め
手段の滑らかな移動を確保して、サンドブラスト或いは
ショットピーニング加工を行う小粒体を出射するノズル
の位置決め精度の低下を防止し、正確に位置決めするこ
とができるとともに装置の寿命を伸ばすことができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
明する。
【0022】図1は、本発明の一実施例に係る送り装置
を備えたサンドブラストマシンの側面から見た構成説明
図であり、図2は、サンドブラストマシンの正面から見
た構成説明図である。
を備えたサンドブラストマシンの側面から見た構成説明
図であり、図2は、サンドブラストマシンの正面から見
た構成説明図である。
【0023】図1及び図2に示すように、サンドブラス
トマシン1は、ワーク2にサンドブラスト加工を行うた
めの作業部3を有している。箱形に形成された作業部3
は、作業者が位置する前面に開閉可能なドア4(図1参
照、図2では省略)を備えると共に、内部に、ワーク2
を載置するためのテーブル5が設置されている。ドア4
は、作業部3の内部が観察可能な透明部材により形成さ
れ、ドア4を開けてテーブル5にワーク2を載置し或い
は載置したワーク2を取り出すことができる。テーブル
5の上方には、後述するノズル保持部9の下端に保持さ
れた噴射ノズル6が配置されている。本実施例おいて、
ワーク2はモールド成形されたプロペラでありサンドブ
ラストによりバリ取りが行われる。以後、作業者が位置
する方向、即ちドア4が取り付けられている側を前と
し、左右はこの前側からみた場合の左右として説明する
(図中の前、後、左、右の表示参照)。
トマシン1は、ワーク2にサンドブラスト加工を行うた
めの作業部3を有している。箱形に形成された作業部3
は、作業者が位置する前面に開閉可能なドア4(図1参
照、図2では省略)を備えると共に、内部に、ワーク2
を載置するためのテーブル5が設置されている。ドア4
は、作業部3の内部が観察可能な透明部材により形成さ
れ、ドア4を開けてテーブル5にワーク2を載置し或い
は載置したワーク2を取り出すことができる。テーブル
5の上方には、後述するノズル保持部9の下端に保持さ
れた噴射ノズル6が配置されている。本実施例おいて、
ワーク2はモールド成形されたプロペラでありサンドブ
ラストによりバリ取りが行われる。以後、作業者が位置
する方向、即ちドア4が取り付けられている側を前と
し、左右はこの前側からみた場合の左右として説明する
(図中の前、後、左、右の表示参照)。
【0024】噴射ノズル6は、フレキシブルホース7の
先端に取り付けられ、傘8に覆われたノズル先端6aを
テーブル5に向けている。噴射ノズル6は、後述のよう
に、角形パイプからなるノズル保持部9の下端部に取付
けられ、その前後・左右方向及び上下方向への移動に伴
い、作業部3内の所定範囲を任意に移動することができ
る。フレキシブルホース7は、図示しない粒体供給装置
に接続されている。粒体供給装置により、サンドブラス
ト加工を行うための砂或いはプラスチック粒体等の小粒
体が、フレキシブルホース7を介して高圧空気とともに
噴射ノズル6に圧送され、噴射ノズル6からワーク2に
向けて噴射される。
先端に取り付けられ、傘8に覆われたノズル先端6aを
テーブル5に向けている。噴射ノズル6は、後述のよう
に、角形パイプからなるノズル保持部9の下端部に取付
けられ、その前後・左右方向及び上下方向への移動に伴
い、作業部3内の所定範囲を任意に移動することができ
る。フレキシブルホース7は、図示しない粒体供給装置
に接続されている。粒体供給装置により、サンドブラス
ト加工を行うための砂或いはプラスチック粒体等の小粒
体が、フレキシブルホース7を介して高圧空気とともに
噴射ノズル6に圧送され、噴射ノズル6からワーク2に
向けて噴射される。
【0025】作業部3の底部は、すり鉢状に絞り込まれ
て排出口10を形成し、底部の周囲には、作業部3を支
持する複数の支持脚11が取り付けられている。作業部
3の天板12には、ノズル保持部9が貫通すると共に、
ノズル保持部9の前後移動及び左右移動を許容する開口
13が開けられている。この天板12は、テーブル5と
略平行に設置されている。
て排出口10を形成し、底部の周囲には、作業部3を支
持する複数の支持脚11が取り付けられている。作業部
3の天板12には、ノズル保持部9が貫通すると共に、
ノズル保持部9の前後移動及び左右移動を許容する開口
13が開けられている。この天板12は、テーブル5と
略平行に設置されている。
【0026】作業部3の天板12の上には、ノズル保持
部9を左右、前後、上下の3方向に位置決めする位置決
め装置が設置されている。この位置決め装置は、左右、
前後、上下の3方向への位置決め手段である左右位置決
め部14、前後位置決め部15及び上下位置決め部16
からなる。左右位置決め部14は、前後位置決め部15
を天板12に対して左右方向に移動させ、前後位置決め
部15は、上下位置決め部16を天板12に対して前後
方向に移動させ、上下位置決め部16は、ノズル保持部
9を天板12に対して上下方向に移動させる。左右位置
決め部14は天板12の上に、前後位置決め部15は左
右位置決め部14の上に、上下位置決め部16は前後位
置決め部15の上に、それぞれ取り付けられて階層的に
配設されている。
部9を左右、前後、上下の3方向に位置決めする位置決
め装置が設置されている。この位置決め装置は、左右、
前後、上下の3方向への位置決め手段である左右位置決
め部14、前後位置決め部15及び上下位置決め部16
からなる。左右位置決め部14は、前後位置決め部15
を天板12に対して左右方向に移動させ、前後位置決め
部15は、上下位置決め部16を天板12に対して前後
方向に移動させ、上下位置決め部16は、ノズル保持部
9を天板12に対して上下方向に移動させる。左右位置
決め部14は天板12の上に、前後位置決め部15は左
右位置決め部14の上に、上下位置決め部16は前後位
置決め部15の上に、それぞれ取り付けられて階層的に
配設されている。
【0027】この位置決め装置によって、角筒状ノズル
保持部9を移動して位置決めし、その先端部に取付けた
噴射ノズル6をワーク2に対し位置決めを行うことがで
きる。各位置決め部14,15,16におけるノズル保
持部9の移動及び位置決めは、本発明の送り装置によっ
て行われる。
保持部9を移動して位置決めし、その先端部に取付けた
噴射ノズル6をワーク2に対し位置決めを行うことがで
きる。各位置決め部14,15,16におけるノズル保
持部9の移動及び位置決めは、本発明の送り装置によっ
て行われる。
【0028】ノズル保持部9は、矩形状断面の角パイプ
により形成され(図5参照)、天板12の開口13を貫
通して配置されている。この角筒状ノズル保持部9の上
部は作業部3の上方に突出し、下部は作業部3の内部に
入っている。ノズル保持部9の上端には、ノズル噴射角
調整用のサーボモータ17が装着されている。ノズル保
持部9の後面側の上部には、ノズル保持部9の長手方向
である上下方向に離間して、2個の取付ブロック18が
突設されている(図3参照)。取付ブロック18は、ノ
ズル保持部9の後壁面より幅の狭い端面18aを有する
立方体状に形成されている。
により形成され(図5参照)、天板12の開口13を貫
通して配置されている。この角筒状ノズル保持部9の上
部は作業部3の上方に突出し、下部は作業部3の内部に
入っている。ノズル保持部9の上端には、ノズル噴射角
調整用のサーボモータ17が装着されている。ノズル保
持部9の後面側の上部には、ノズル保持部9の長手方向
である上下方向に離間して、2個の取付ブロック18が
突設されている(図3参照)。取付ブロック18は、ノ
ズル保持部9の後壁面より幅の狭い端面18aを有する
立方体状に形成されている。
【0029】角筒状ノズル保持部9の内部には、図示し
ない伝達機構が組み込まれている。伝達機構は、例え
ば、サーボモータ17の回転を伝える伝達軸と、ノズル
保持部9の下端部で伝達軸の回転を略直角に向きを変え
て伝えるベベルギヤと、ベベルギヤの回転を噴射ノズル
6に伝える連結部とから構成されている。この伝達機構
を介して、サーボモータ17の回転が噴射ノズル6に伝
達され、テーブル5に対するノズル先端6aの向きが変
化する(図2参照)。
ない伝達機構が組み込まれている。伝達機構は、例え
ば、サーボモータ17の回転を伝える伝達軸と、ノズル
保持部9の下端部で伝達軸の回転を略直角に向きを変え
て伝えるベベルギヤと、ベベルギヤの回転を噴射ノズル
6に伝える連結部とから構成されている。この伝達機構
を介して、サーボモータ17の回転が噴射ノズル6に伝
達され、テーブル5に対するノズル先端6aの向きが変
化する(図2参照)。
【0030】ノズル保持部9の前面側には、ノズル保持
部9と並んで支持部19が突設されている。支持部19
は、シリンダ20と、シリンダ20の上端開口に対し進
出し或は退避するピストン21とを有している。ピスト
ン21の上端には、ノズル保持部9の上部側方に取り付
けられたU字状断面の取付板22(図5参照)が固定さ
れ、シリンダ20の下端は、支持台23に固定されてい
る。支持台23は、矩形状の板体(図5参照)からな
り、板面の略中央部にはノズル保持部9が貫通する開口
24(図3参照)が開けられている。従って、ノズル保
持部9は、支持部19に懸垂保持されることになり、ノ
ズル保持部9の上下移動に伴ってピストン21がシリン
ダ20に対し進出退避する。この支持部19により、ノ
ズル保持部9を垂直方向に移動可能に支持し、所定の位
置で停止状態に保持することもでき、更に、モータを介
さないで復帰動作等が可能になる。
部9と並んで支持部19が突設されている。支持部19
は、シリンダ20と、シリンダ20の上端開口に対し進
出し或は退避するピストン21とを有している。ピスト
ン21の上端には、ノズル保持部9の上部側方に取り付
けられたU字状断面の取付板22(図5参照)が固定さ
れ、シリンダ20の下端は、支持台23に固定されてい
る。支持台23は、矩形状の板体(図5参照)からな
り、板面の略中央部にはノズル保持部9が貫通する開口
24(図3参照)が開けられている。従って、ノズル保
持部9は、支持部19に懸垂保持されることになり、ノ
ズル保持部9の上下移動に伴ってピストン21がシリン
ダ20に対し進出退避する。この支持部19により、ノ
ズル保持部9を垂直方向に移動可能に支持し、所定の位
置で停止状態に保持することもでき、更に、モータを介
さないで復帰動作等が可能になる。
【0031】なお、支持台23には、ノズル保持部9の
上下移動を滑らかに行うために、開口の周囲に4個の補
助ローラ装置25が設置されている。補助ローラ装置2
5は、ラジアル玉軸受に回動自在に軸支され、補助ロー
ラの各周面を角形パイプのノズル保持部9の周囲4面の
各周壁面にそれぞれ当接させている。
上下移動を滑らかに行うために、開口の周囲に4個の補
助ローラ装置25が設置されている。補助ローラ装置2
5は、ラジアル玉軸受に回動自在に軸支され、補助ロー
ラの各周面を角形パイプのノズル保持部9の周囲4面の
各周壁面にそれぞれ当接させている。
【0032】ノズル保持部9は、上下位置決め部16に
より上下移動する。以下に上下位置決め部16を説明す
る。
より上下移動する。以下に上下位置決め部16を説明す
る。
【0033】図3は、上下位置決め部を側面から見た構
成説明図であり、図4は、上下位置決め部を正面から見
た構成説明図であり、図5は、上下位置決め部を上方か
ら見た構成説明図であり、図6は、上下位置決め部の調
節駒の装着状態を示す説明図である。
成説明図であり、図4は、上下位置決め部を正面から見
た構成説明図であり、図5は、上下位置決め部を上方か
ら見た構成説明図であり、図6は、上下位置決め部の調
節駒の装着状態を示す説明図である。
【0034】図3から図5に示すように、取付ブロック
18の突出方向であるノズル保持部9の後面側には、上
下位置決め部16のカバー本体26が配置されている。
カバー本体26は、後壁27と、後壁27の両側にそれ
ぞれ取り付けられた横壁28と、天井壁29とからな
り、ノズル保持部9の後面側を囲んでいる(図5参
照)。後壁27と両横壁28,28の下端は、支持台2
3に固定され、この支持台23によってカバー本体26
の底部が塞がれる。カバー本体26は、ノズル保持部9
の上下方向のストロークを確保することができる上下方
向長さを有している。支持台23と作業部3の天板12
は、略平行に設置されている(図1,2参照)。
18の突出方向であるノズル保持部9の後面側には、上
下位置決め部16のカバー本体26が配置されている。
カバー本体26は、後壁27と、後壁27の両側にそれ
ぞれ取り付けられた横壁28と、天井壁29とからな
り、ノズル保持部9の後面側を囲んでいる(図5参
照)。後壁27と両横壁28,28の下端は、支持台2
3に固定され、この支持台23によってカバー本体26
の底部が塞がれる。カバー本体26は、ノズル保持部9
の上下方向のストロークを確保することができる上下方
向長さを有している。支持台23と作業部3の天板12
は、略平行に設置されている(図1,2参照)。
【0035】後壁27の上部には、軸受部30が取り付
けられている。軸受部30には、ラジアル玉軸受30a
を介して駆動プーリ31のプーリ軸32が回動自在に支
持されている。プーリ軸32には、減速機33を介して
サーボモータ34の駆動軸34aが連結されている。減
速機33及びサーボモータ34は、後壁27の上端後方
に突出している。駆動プーリ31に対応してその下方に
プーリ35が配置されている。プーリ35は、後壁27
の下部に取り付けられた軸部36にラジアル玉軸受36
aを介して回動自在に支持されている。駆動プーリ31
とプーリ35の周面には、全周に渡って歯(図示せず)
が設けられている。
けられている。軸受部30には、ラジアル玉軸受30a
を介して駆動プーリ31のプーリ軸32が回動自在に支
持されている。プーリ軸32には、減速機33を介して
サーボモータ34の駆動軸34aが連結されている。減
速機33及びサーボモータ34は、後壁27の上端後方
に突出している。駆動プーリ31に対応してその下方に
プーリ35が配置されている。プーリ35は、後壁27
の下部に取り付けられた軸部36にラジアル玉軸受36
aを介して回動自在に支持されている。駆動プーリ31
とプーリ35の周面には、全周に渡って歯(図示せず)
が設けられている。
【0036】駆動プーリ31とプーリ35には、円環状
に歯付きベルト37が掛け渡されている。歯付きベルト
37の内側面には、駆動プーリ31とプーリ35の歯に
係合する歯37a(図5参照)が設けられている。歯付
きベルト37の歯37aと駆動プーリ31及びプーリ3
5の歯が互いに歯合することにより、駆動プーリ31及
びプーリ35と歯付きベルト37が確実に連動する。歯
付きベルト37の一端は駆動プーリ31を経た後に、他
端はプーリ35を経た後に、それぞれ移動体38に取り
付けられる。この歯付きベルト37の両端部の移動体3
8に対する固定位置は後述のように調整可能であって、
これによりベルトテンションを調整することができる。
に歯付きベルト37が掛け渡されている。歯付きベルト
37の内側面には、駆動プーリ31とプーリ35の歯に
係合する歯37a(図5参照)が設けられている。歯付
きベルト37の歯37aと駆動プーリ31及びプーリ3
5の歯が互いに歯合することにより、駆動プーリ31及
びプーリ35と歯付きベルト37が確実に連動する。歯
付きベルト37の一端は駆動プーリ31を経た後に、他
端はプーリ35を経た後に、それぞれ移動体38に取り
付けられる。この歯付きベルト37の両端部の移動体3
8に対する固定位置は後述のように調整可能であって、
これによりベルトテンションを調整することができる。
【0037】移動体38は、左右2つの部分、即ち移動
体右39と移動体左40からなる(図では左右の表示が
反対になる)。移動体右39と移動体左40は、ノズル
保持部9の上下両取付ブロック18,18間に掛け渡さ
れ、移動体右39および移動体左40の各外側面には、
ローラ取付部41がそれぞれ形成されている。移動体右
39及び移動体左40は、ローラ取付部41が形成され
ていない内側面同士を隣り合わせた一対により移動体3
8として用いられ、両取付ブロック18,18の各端面
18aに取付けられる(図3,5参照)。各ローラ取付
部41は、取付ブロック18の側面に形成される。各ロ
ーラ取付部41の取付ブロック18側の面には、歯付き
ベルト37が挿通する溝42が設けられている。
体右39と移動体左40からなる(図では左右の表示が
反対になる)。移動体右39と移動体左40は、ノズル
保持部9の上下両取付ブロック18,18間に掛け渡さ
れ、移動体右39および移動体左40の各外側面には、
ローラ取付部41がそれぞれ形成されている。移動体右
39及び移動体左40は、ローラ取付部41が形成され
ていない内側面同士を隣り合わせた一対により移動体3
8として用いられ、両取付ブロック18,18の各端面
18aに取付けられる(図3,5参照)。各ローラ取付
部41は、取付ブロック18の側面に形成される。各ロ
ーラ取付部41の取付ブロック18側の面には、歯付き
ベルト37が挿通する溝42が設けられている。
【0038】図4および図5に示すように、移動体右3
9及び移動体左40の両取付ブロック18,18に対応
する上下2ヶ所を、それぞれ2本のボルト43で両取付
ブロック18,18に固定する。これにより、移動体右
39及び移動体左40が両取付ブロック18,18を介
してノズル保持部9と一体化し、両者が連結した状態に
なる。このボルト43は、移動体右39及び移動体左4
0に開けられた長孔を通って各取付ブロック18のねじ
孔に捩じ込まれる。長孔は、移動体右39及び移動体左
40の境界a(図4、図5)と略直交する方向に長く形
成される。
9及び移動体左40の両取付ブロック18,18に対応
する上下2ヶ所を、それぞれ2本のボルト43で両取付
ブロック18,18に固定する。これにより、移動体右
39及び移動体左40が両取付ブロック18,18を介
してノズル保持部9と一体化し、両者が連結した状態に
なる。このボルト43は、移動体右39及び移動体左4
0に開けられた長孔を通って各取付ブロック18のねじ
孔に捩じ込まれる。長孔は、移動体右39及び移動体左
40の境界a(図4、図5)と略直交する方向に長く形
成される。
【0039】図4に示すように、境界a上の両取付ブロ
ック18,18に対応する位置には、4本のボルト43
に囲まれて調整駒44が取り付けられている。調整駒4
4は、図6に示すように、進入後端部に、後端側に向か
って拡大するテーパの付いた拡径部44aを有し、中心
部を貫通する取付ボルト45によって取付ブロック18
の駒孔46に捩じ込まれる。一方、移動体右39及び移
動体左40の調整駒44の取付部分には、調整駒44の
テーパに対応したテーパが付いた穴38aが形成されて
いる。この構成により、調整駒44の捩じ込み量に応じ
て、両側の各移動体右および移動体左との間の間隔が調
整される。
ック18,18に対応する位置には、4本のボルト43
に囲まれて調整駒44が取り付けられている。調整駒4
4は、図6に示すように、進入後端部に、後端側に向か
って拡大するテーパの付いた拡径部44aを有し、中心
部を貫通する取付ボルト45によって取付ブロック18
の駒孔46に捩じ込まれる。一方、移動体右39及び移
動体左40の調整駒44の取付部分には、調整駒44の
テーパに対応したテーパが付いた穴38aが形成されて
いる。この構成により、調整駒44の捩じ込み量に応じ
て、両側の各移動体右および移動体左との間の間隔が調
整される。
【0040】図4に示すように、移動体右39上部のロ
ーラ取付部41の後壁27側には、後述する近接スイッ
チ48の検知対象部47が取り付けられている。この検
知対象部47に対応して、カバー本体26の後壁27に
は、開口27aを通して近接スイッチ48(図5)が設
けられる。この開口27aはボルト締めあるいはテンシ
ョン調整作業のために用いられる。下側の取付けブロッ
ク18部分にも同様の開口27bが形成されている。近
接スイッチ48が検知対象部47を検知すると、図示し
ない制御装置が作動して、検知対象部47が取り付けら
れた移動体38、即ちノズル保持部9の移動を停止す
る。
ーラ取付部41の後壁27側には、後述する近接スイッ
チ48の検知対象部47が取り付けられている。この検
知対象部47に対応して、カバー本体26の後壁27に
は、開口27aを通して近接スイッチ48(図5)が設
けられる。この開口27aはボルト締めあるいはテンシ
ョン調整作業のために用いられる。下側の取付けブロッ
ク18部分にも同様の開口27bが形成されている。近
接スイッチ48が検知対象部47を検知すると、図示し
ない制御装置が作動して、検知対象部47が取り付けら
れた移動体38、即ちノズル保持部9の移動を停止す
る。
【0041】図4に示すように、移動体右39には、上
下の両ローラ取付部41,41の間を結ぶ側壁40aが
形成されている。側壁40aには、矩形状の板体からな
る一対のベルト止め49,50が上下に並んで取り付け
られている。両ベルト止め49,50には、隣接する辺
側に係止壁51,52が突設されている。一方の係止壁
51には、調整ボルト53を通す貫通孔51a(図5参
照)が開けられており、他方の係止壁52には、調整ボ
ルト53を螺着するねじ孔が開けられている。調整ボル
ト53は、全域にねじが切られており、所定の間隔を開
けた両係止壁51,52間より長い。従って、調整ボル
ト53を貫通孔51aからねじ孔へ通して螺着すること
により、両ベルト止め49,50は一体的に連結され、
調整ボルト53をねじ孔に捩じ込み或い抜き出すことに
より、両ベルト止め49,50を互いに接近或いは離反
させることができる。
下の両ローラ取付部41,41の間を結ぶ側壁40aが
形成されている。側壁40aには、矩形状の板体からな
る一対のベルト止め49,50が上下に並んで取り付け
られている。両ベルト止め49,50には、隣接する辺
側に係止壁51,52が突設されている。一方の係止壁
51には、調整ボルト53を通す貫通孔51a(図5参
照)が開けられており、他方の係止壁52には、調整ボ
ルト53を螺着するねじ孔が開けられている。調整ボル
ト53は、全域にねじが切られており、所定の間隔を開
けた両係止壁51,52間より長い。従って、調整ボル
ト53を貫通孔51aからねじ孔へ通して螺着すること
により、両ベルト止め49,50は一体的に連結され、
調整ボルト53をねじ孔に捩じ込み或い抜き出すことに
より、両ベルト止め49,50を互いに接近或いは離反
させることができる。
【0042】各ベルト止め49、50に前述の歯付きベ
ルト37の端部が固定される。ベルト端部が固定された
各ベルト止め49、50は前記側壁40aにボルト55
により固定される。前記調整ボルト53により両ベルト
止め49、50間の間隔を調整することにより、ベルト
テンションが調整される。
ルト37の端部が固定される。ベルト端部が固定された
各ベルト止め49、50は前記側壁40aにボルト55
により固定される。前記調整ボルト53により両ベルト
止め49、50間の間隔を調整することにより、ベルト
テンションが調整される。
【0043】各ベルト止め49,50の裏面には、歯3
7aが付いた歯付きベルト37を通す溝49a(図5参
照、一方のみ図示)が形成されている。
7aが付いた歯付きベルト37を通す溝49a(図5参
照、一方のみ図示)が形成されている。
【0044】図4及び図5に示すように、各ローラ取付
部41には、同一の径及び厚みを有し、例えば天然ゴム
あるいはシリコンゴム等の樹脂性弾性材料その他金属以
外の樹脂材料からなる一対の転動ローラ(この例ではゴ
ムローラ)56,56が取り付けられている。各ゴムロ
ーラ56は、移動体の両側に上下方向に配設された後述
のガイドレール58のくさび形を形成する2つの転動面
58a上を転動するように、くさび角度に対応した角度
で取付けられる。この上下位置決め機構のガイドレール
58のくさび角度は90度である。このガイドレール5
8のくさび面を挟むように一対のゴムローラ56、56
からなるローラ組が設けられる。このローラ組は移動体
38の左右両側の上下に2組づつ合計4組設けられ、8
個のゴムローラ56が装着される。このように、移動体
38の左右両側からガイドレール58のくさび面に対し
4方向から転動ローラが圧接するため、移動体は水平面
内で位置が規制され、水平面内でがたついたり位置に誤
差を生ずることなく、ガイドレール58に沿って上下方
向に円滑に移動する。
部41には、同一の径及び厚みを有し、例えば天然ゴム
あるいはシリコンゴム等の樹脂性弾性材料その他金属以
外の樹脂材料からなる一対の転動ローラ(この例ではゴ
ムローラ)56,56が取り付けられている。各ゴムロ
ーラ56は、移動体の両側に上下方向に配設された後述
のガイドレール58のくさび形を形成する2つの転動面
58a上を転動するように、くさび角度に対応した角度
で取付けられる。この上下位置決め機構のガイドレール
58のくさび角度は90度である。このガイドレール5
8のくさび面を挟むように一対のゴムローラ56、56
からなるローラ組が設けられる。このローラ組は移動体
38の左右両側の上下に2組づつ合計4組設けられ、8
個のゴムローラ56が装着される。このように、移動体
38の左右両側からガイドレール58のくさび面に対し
4方向から転動ローラが圧接するため、移動体は水平面
内で位置が規制され、水平面内でがたついたり位置に誤
差を生ずることなく、ガイドレール58に沿って上下方
向に円滑に移動する。
【0045】この転動ローラ56の構成をさらに詳しく
説明すると、ローラの中心部の軸孔を貫通するボルト5
7を、ローラ取付部41の斜面41aと斜面41bに捩
じ込んで取り付けられている(図5参照)。一対のゴム
ローラ56,56の各ボルト57は、傾斜角45度の斜
面41aと斜面41bに対し直交するように装着され
る。この場合、ガイドレールを挟むゴムローラの両ボル
ト57,57が干渉しないように両ボルト57,57の
取付位置をずらしている(図4参照)。
説明すると、ローラの中心部の軸孔を貫通するボルト5
7を、ローラ取付部41の斜面41aと斜面41bに捩
じ込んで取り付けられている(図5参照)。一対のゴム
ローラ56,56の各ボルト57は、傾斜角45度の斜
面41aと斜面41bに対し直交するように装着され
る。この場合、ガイドレールを挟むゴムローラの両ボル
ト57,57が干渉しないように両ボルト57,57の
取付位置をずらしている(図4参照)。
【0046】各ゴムローラ56は、軸孔に組み込まれた
ラジアル玉軸受56a(図5参照)により、ボルト57
を回動軸として自在に回動する。ラジアル玉軸受56a
はシールドされているので、ごみやほこり等が内部に入
る込むことを防止することができる。一対のゴムローラ
56,56の各周面56bは、ローラ取付部41の表面
に対し略45度の角度を成して向き合っており、両周面
56b,56bの成す角度はガイドレールのくさび角度
に対応して90度となる。
ラジアル玉軸受56a(図5参照)により、ボルト57
を回動軸として自在に回動する。ラジアル玉軸受56a
はシールドされているので、ごみやほこり等が内部に入
る込むことを防止することができる。一対のゴムローラ
56,56の各周面56bは、ローラ取付部41の表面
に対し略45度の角度を成して向き合っており、両周面
56b,56bの成す角度はガイドレールのくさび角度
に対応して90度となる。
【0047】図4及び図5に示すように、ガイドレール
58は、移動体38の両側に配置された一対のゴムロー
ラ56からなるローラ組それぞれに対応して、カバー本
体26の両横壁28,28の内側にそれぞれ1本ずつ設
けられている。このガイドレール58は、くさび形断面
を形成する一対の転動面58a,58aを有し、複数の
ボルト159によって横壁28に固定されている。2本
のガイドレール58,58は、後壁27からの距離が等
しく、且つ平行に設置されている。くさび形断面を形成
する2つの転動面58a,58aには、一対のゴムロー
ラ56,56の各周面56bがそれぞれ当接する。両転
動面58a,58aにより形成される頂角αは、一対の
ゴムローラ56,56の両周面56b,56bの成す角
に一致して90度に形成されている。各ローラ取付部4
1に取り付けられた一対のゴムローラ56,56は、各
周面56bがそれぞれ各転動面58a,58aに圧接状
態で当接し、両周面56b,56bによりガイドレール
58を前後両側から挟んで転動する。
58は、移動体38の両側に配置された一対のゴムロー
ラ56からなるローラ組それぞれに対応して、カバー本
体26の両横壁28,28の内側にそれぞれ1本ずつ設
けられている。このガイドレール58は、くさび形断面
を形成する一対の転動面58a,58aを有し、複数の
ボルト159によって横壁28に固定されている。2本
のガイドレール58,58は、後壁27からの距離が等
しく、且つ平行に設置されている。くさび形断面を形成
する2つの転動面58a,58aには、一対のゴムロー
ラ56,56の各周面56bがそれぞれ当接する。両転
動面58a,58aにより形成される頂角αは、一対の
ゴムローラ56,56の両周面56b,56bの成す角
に一致して90度に形成されている。各ローラ取付部4
1に取り付けられた一対のゴムローラ56,56は、各
周面56bがそれぞれ各転動面58a,58aに圧接状
態で当接し、両周面56b,56bによりガイドレール
58を前後両側から挟んで転動する。
【0048】一対のゴムローラ56,56のガイドレー
ル58に対する圧接状態は、前述のように、調整駒44
により調整することができる。即ち、取付ボルト45を
捩じ込んで調整駒44を駒孔46に押し込むと、拡径部
44aが、移動体38の境界a上に形成された孔38a
に入り込み(図6参照)、孔38aを押し広げる。孔が
押し広げられると、隣接する移動体右39と移動体左4
0が互いに離反する。移動体右39と移動体左40が互
いに離反することにより、各ゴムローラ56は移動体3
8両側の各ガイドレール58,58に押し付けられる。
ル58に対する圧接状態は、前述のように、調整駒44
により調整することができる。即ち、取付ボルト45を
捩じ込んで調整駒44を駒孔46に押し込むと、拡径部
44aが、移動体38の境界a上に形成された孔38a
に入り込み(図6参照)、孔38aを押し広げる。孔が
押し広げられると、隣接する移動体右39と移動体左4
0が互いに離反する。移動体右39と移動体左40が互
いに離反することにより、各ゴムローラ56は移動体3
8両側の各ガイドレール58,58に押し付けられる。
【0049】次に、ノズル保持部9の上下移動を説明す
る。
る。
【0050】先ず、サーボモータ34に駆動されて、駆
動プーリ31を介して、歯付きベルト37が反時計回り
方向に移動すると、一対のベルト止め49,50を介し
て歯付きベルト37の端部が固定された移動体38に、
下方へと引き下げる力が加わる。引き下げる力が加わる
と、移動体38の両側に配置された各ゴムローラ56
が、一対のゴムローラ56,56毎にガイドレール58
を前後両側から挟んだ状態で、転動面58aを下方へ向
かって転動する。各ゴムローラ56の転動により、移動
体38と共にノズル保持部9がガイドレール58に沿っ
て下方へと移動する。
動プーリ31を介して、歯付きベルト37が反時計回り
方向に移動すると、一対のベルト止め49,50を介し
て歯付きベルト37の端部が固定された移動体38に、
下方へと引き下げる力が加わる。引き下げる力が加わる
と、移動体38の両側に配置された各ゴムローラ56
が、一対のゴムローラ56,56毎にガイドレール58
を前後両側から挟んだ状態で、転動面58aを下方へ向
かって転動する。各ゴムローラ56の転動により、移動
体38と共にノズル保持部9がガイドレール58に沿っ
て下方へと移動する。
【0051】一方、サーボモータ34に駆動されて、駆
動プーリ31を介して、歯付きベルト37が時計回り方
向に移動すると、移動体38に上方へと引き上げる力が
加わる。引き上げる力が加わると、移動体38の両側に
配置された各ゴムローラ56が、一対のゴムローラ5
6,56毎にガイドレール58を前後両側から挟んだ状
態で、転動面58aを上方へ向かって転動する。各ゴム
ローラ56の転動により、移動体38と共にノズル保持
部9がガイドレール58に沿って上方へと移動する。上
方移動は、近接スイッチ48が検知対象部47を検出し
た時点で停止される。
動プーリ31を介して、歯付きベルト37が時計回り方
向に移動すると、移動体38に上方へと引き上げる力が
加わる。引き上げる力が加わると、移動体38の両側に
配置された各ゴムローラ56が、一対のゴムローラ5
6,56毎にガイドレール58を前後両側から挟んだ状
態で、転動面58aを上方へ向かって転動する。各ゴム
ローラ56の転動により、移動体38と共にノズル保持
部9がガイドレール58に沿って上方へと移動する。上
方移動は、近接スイッチ48が検知対象部47を検出し
た時点で停止される。
【0052】ノズル保持部9が下方或いは上方移動する
際に、ゴムローラ56の周面56bやガイドレール58
の転動面58aに粉体や金属破片或いはプラスチック等
の粉塵が付着しても、ゴムローラ56は弾力によって粉
塵を乗り越えて進み、周面56bや転動面58aが粉塵
を噛み込んで傷付くことがない。よって、短期間で周面
56bや転動面58aにガタが発生することがなく、位
置決め精度の低下を防止して正確な位置決めができる。
また、装置の使用寿命が長くなってメンテナンスやクリ
ーニングの頻度が減り、稼働率の低下即ち生産性の低下
を防止する。
際に、ゴムローラ56の周面56bやガイドレール58
の転動面58aに粉体や金属破片或いはプラスチック等
の粉塵が付着しても、ゴムローラ56は弾力によって粉
塵を乗り越えて進み、周面56bや転動面58aが粉塵
を噛み込んで傷付くことがない。よって、短期間で周面
56bや転動面58aにガタが発生することがなく、位
置決め精度の低下を防止して正確な位置決めができる。
また、装置の使用寿命が長くなってメンテナンスやクリ
ーニングの頻度が減り、稼働率の低下即ち生産性の低下
を防止する。
【0053】各ゴムローラ56とガイドレール58の当
接状態は、調整駒44により調整することができるた
め、常にゴムローラ56をガイドレール58に対し圧接
させた状態に保持して、重力方向が移動方向である移動
体38にあってもガタ付くことなく滑らかな移動を確保
することができる。
接状態は、調整駒44により調整することができるた
め、常にゴムローラ56をガイドレール58に対し圧接
させた状態に保持して、重力方向が移動方向である移動
体38にあってもガタ付くことなく滑らかな移動を確保
することができる。
【0054】駆動プーリ31とプーリ35に掛け渡され
た歯付きベルト37の張り具合の調整は、一対のベルト
止め49,50の計8本のボルト55を緩めた後、調整
ボルト53を回して行うことができる。調整ボルト53
を係止壁52のねじ孔に捩じ込むと、両ベルト止め4
9,50が互いに接近して歯付きベルト37が緊張し、
歯付きベルト37の伸び等による緩みを解消することが
できる。
た歯付きベルト37の張り具合の調整は、一対のベルト
止め49,50の計8本のボルト55を緩めた後、調整
ボルト53を回して行うことができる。調整ボルト53
を係止壁52のねじ孔に捩じ込むと、両ベルト止め4
9,50が互いに接近して歯付きベルト37が緊張し、
歯付きベルト37の伸び等による緩みを解消することが
できる。
【0055】従って、プーリの取付位置を移動すること
によってテンションを維持する通常の方法に比べて、大
型部品を動かすことがなく、装置構成を簡素化すること
ができる。また、ベルトの長さを短くすることができ
る。即ち、通常の方法の場合、将来ベルトにテンション
を加えるのに対応して、ベルトはプーリの移動に対応す
る充分な長さが必要であるが、ベルトが伸びた分だけベ
ルト自体を移動するので、ベルトに余分な長さを必要と
しない。
によってテンションを維持する通常の方法に比べて、大
型部品を動かすことがなく、装置構成を簡素化すること
ができる。また、ベルトの長さを短くすることができ
る。即ち、通常の方法の場合、将来ベルトにテンション
を加えるのに対応して、ベルトはプーリの移動に対応す
る充分な長さが必要であるが、ベルトが伸びた分だけベ
ルト自体を移動するので、ベルトに余分な長さを必要と
しない。
【0056】以上説明した上下位置決め部16は、前後
位置決め部15上に搭載支持され、この前後位置決め部
15により前後移動する。この前後位置決め部15は、
前述の上下位置決め部16の移動方向を上下方向から前
後方向に変えたものであり、その構成および動作は、移
動方向が上下から前後に変った点を除いて、実質上前記
上下位置決め部16と同じである。また、移動方向が上
下から前後に変ったことに伴い、ガイドレールのくさび
角度が90度から60度に変っている。これはガイドレ
ールの上側のくさび面で移動体の荷重を受けるため、傾
斜角度を小さくして安定して荷重を受けるようにするた
めである。また、くさびの上下面を挟む一対の転動ロー
ラは、上側のローラが荷重を支持するため、下側のロー
ラより強度の大きいローラを用いている。例えば、上側
の転動ローラを100Kg用のローラを用い、下側の転
動ローラを50Kg用のローラとする。
位置決め部15上に搭載支持され、この前後位置決め部
15により前後移動する。この前後位置決め部15は、
前述の上下位置決め部16の移動方向を上下方向から前
後方向に変えたものであり、その構成および動作は、移
動方向が上下から前後に変った点を除いて、実質上前記
上下位置決め部16と同じである。また、移動方向が上
下から前後に変ったことに伴い、ガイドレールのくさび
角度が90度から60度に変っている。これはガイドレ
ールの上側のくさび面で移動体の荷重を受けるため、傾
斜角度を小さくして安定して荷重を受けるようにするた
めである。また、くさびの上下面を挟む一対の転動ロー
ラは、上側のローラが荷重を支持するため、下側のロー
ラより強度の大きいローラを用いている。例えば、上側
の転動ローラを100Kg用のローラを用い、下側の転
動ローラを50Kg用のローラとする。
【0057】以下図7〜図10を参照してこの前後位置
決め部15をさらに説明する。図7は、前後位置決め部
を上から見た構成説明図であり、図8は、前後位置決め
部を側面から見た構成説明図であり、図9は、前後位置
決め部を後方から見た構成説明図であり、図10は、前
後位置決め部の移動体を後方側から見た構成説明図であ
る。
決め部15をさらに説明する。図7は、前後位置決め部
を上から見た構成説明図であり、図8は、前後位置決め
部を側面から見た構成説明図であり、図9は、前後位置
決め部を後方から見た構成説明図であり、図10は、前
後位置決め部の移動体を後方側から見た構成説明図であ
る。
【0058】図7から図10に示すように、前後位置決
め部15は、前述の角パイプからなるノズル保持部9が
貫通する枠体59を有している。枠体59は、底壁60
と、底壁60の周囲に突設された周壁61とからなり、
底壁60の略中央部には開口62が開けられている。底
壁60に突設された周壁61の取付部分は、補強リブ6
1aにより補強されている(図9,10参照)。底壁6
0は、前後位置決め部15の移動方向である前後方向に
長い矩形状に形成されている。開口62は、ノズル保持
部9が貫通すると共に、貫通したノズル保持部9の前後
移動を許容する広さを有している。底壁60と作業部3
の天板12は、略平行に設置されている(図1,2参
照)。
め部15は、前述の角パイプからなるノズル保持部9が
貫通する枠体59を有している。枠体59は、底壁60
と、底壁60の周囲に突設された周壁61とからなり、
底壁60の略中央部には開口62が開けられている。底
壁60に突設された周壁61の取付部分は、補強リブ6
1aにより補強されている(図9,10参照)。底壁6
0は、前後位置決め部15の移動方向である前後方向に
長い矩形状に形成されている。開口62は、ノズル保持
部9が貫通すると共に、貫通したノズル保持部9の前後
移動を許容する広さを有している。底壁60と作業部3
の天板12は、略平行に設置されている(図1,2参
照)。
【0059】図8および図9に示すように、底壁60の
後部には、軸受部63が突設されている。軸受部63に
は、ラジアル玉軸受63aを介して駆動プーリ64のプ
ーリ軸65が回動自在に支持されている。プーリ軸65
には、減速機66を介してサーボモータ67の駆動軸6
7aが連結されている。減速機66及びサーボモータ6
7は、枠体59の上方に突出している。駆動プーリ64
に対応して、底壁60の前部にはプーリ68が配置され
ている。プーリ68は、底壁60に突設された軸部69
にラジアル玉軸受68aを介して回動自在に支持されて
いる。駆動プーリ64とプーリ68の周面には、全周に
渡って歯(図示せず)が設けられている。
後部には、軸受部63が突設されている。軸受部63に
は、ラジアル玉軸受63aを介して駆動プーリ64のプ
ーリ軸65が回動自在に支持されている。プーリ軸65
には、減速機66を介してサーボモータ67の駆動軸6
7aが連結されている。減速機66及びサーボモータ6
7は、枠体59の上方に突出している。駆動プーリ64
に対応して、底壁60の前部にはプーリ68が配置され
ている。プーリ68は、底壁60に突設された軸部69
にラジアル玉軸受68aを介して回動自在に支持されて
いる。駆動プーリ64とプーリ68の周面には、全周に
渡って歯(図示せず)が設けられている。
【0060】図7に示すように、駆動プーリ64とプー
リ68には、円環状に歯付きベルト70が掛け渡されて
いる。この歯付きベルト70は、移動方向が上下方向か
ら前後方向に変わった以外は、前述した上下位置決め部
16の歯付きベルト37と同様の構成及び作用を有して
いる。歯付きベルト70の一端は駆動プーリ64を経た
後に、他端はプーリ68を経た後に、それぞれ移動体7
1に取り付けられている。
リ68には、円環状に歯付きベルト70が掛け渡されて
いる。この歯付きベルト70は、移動方向が上下方向か
ら前後方向に変わった以外は、前述した上下位置決め部
16の歯付きベルト37と同様の構成及び作用を有して
いる。歯付きベルト70の一端は駆動プーリ64を経た
後に、他端はプーリ68を経た後に、それぞれ移動体7
1に取り付けられている。
【0061】移動体71は、厚板状の底部73と、底部
73の前後方向に沿って底部73の両側上方に突設され
た一対の側壁部74,75とを有し、断面が上向コ字状
を呈している。底部73には、ノズル保持部9が貫通す
る開口76が開けられている。開口76は、貫通したノ
ズル保持部9が前後方向に若干移動可能な隙間を有する
他は略隙間なく形成され、枠体59の開口62内に位置
する。
73の前後方向に沿って底部73の両側上方に突設され
た一対の側壁部74,75とを有し、断面が上向コ字状
を呈している。底部73には、ノズル保持部9が貫通す
る開口76が開けられている。開口76は、貫通したノ
ズル保持部9が前後方向に若干移動可能な隙間を有する
他は略隙間なく形成され、枠体59の開口62内に位置
する。
【0062】図10に示すように、一対の側壁部74,
75の上端には、底部73に略平行な載置面77,78
が形成されている。両載置面77,78は、枠体59の
周壁61の上端よりも上方に位置しており、両載置面7
7,78には、上下位置決め部16の支持台23が載置
される。載置された支持台23は、各載置面77,78
に4本ずつ計8本のボルト79で移動体71に固定され
る。各側壁部74,75の内側面には、前後方向に沿っ
て段差部80が設けられている(図10参照)。この段
差部80により、両側壁部74,75とノズル保持部9
との間には空間が並設され、この空間を、駆動プーリ6
4とプーリ68に掛け渡された歯付きベルト70が往復
する。
75の上端には、底部73に略平行な載置面77,78
が形成されている。両載置面77,78は、枠体59の
周壁61の上端よりも上方に位置しており、両載置面7
7,78には、上下位置決め部16の支持台23が載置
される。載置された支持台23は、各載置面77,78
に4本ずつ計8本のボルト79で移動体71に固定され
る。各側壁部74,75の内側面には、前後方向に沿っ
て段差部80が設けられている(図10参照)。この段
差部80により、両側壁部74,75とノズル保持部9
との間には空間が並設され、この空間を、駆動プーリ6
4とプーリ68に掛け渡された歯付きベルト70が往復
する。
【0063】移動体71に対し、歯付きベルト70が、
前述の上下移動機構と同様に、取付けられている。即
ち、移動体71の一方の側壁部75の内側面には、図8
に示すように、矩形状の板体からなる一対のベルト止め
81,82が取り付けられている。両ベルト止め81,
82は、側壁部75の上部の前後方向両端に離れてい
る。一方のベルト止め81には、前後方向に沿う両側に
2個ずつ、前後方向に長い長孔83が開けられている。
他方のベルト止め82には、同様の位置に4個の丸孔8
4が開けられている。ベルト止め81には駆動プーリ6
4を経た側のベルト端部が取り付けられ、ベルト止め8
2にはプーリ68を経た側のベルト端部が取り付けられ
る。各ベルト止め81,82は、長孔83或いは丸孔8
4を通して側壁部75に捩じ込まれるボルト85によ
り、それぞれベルト端部を挟んだ状態で固定される。
前述の上下移動機構と同様に、取付けられている。即
ち、移動体71の一方の側壁部75の内側面には、図8
に示すように、矩形状の板体からなる一対のベルト止め
81,82が取り付けられている。両ベルト止め81,
82は、側壁部75の上部の前後方向両端に離れてい
る。一方のベルト止め81には、前後方向に沿う両側に
2個ずつ、前後方向に長い長孔83が開けられている。
他方のベルト止め82には、同様の位置に4個の丸孔8
4が開けられている。ベルト止め81には駆動プーリ6
4を経た側のベルト端部が取り付けられ、ベルト止め8
2にはプーリ68を経た側のベルト端部が取り付けられ
る。各ベルト止め81,82は、長孔83或いは丸孔8
4を通して側壁部75に捩じ込まれるボルト85によ
り、それぞれベルト端部を挟んだ状態で固定される。
【0064】ベルトのテンション調整は、ボルト85を
緩め、ベルト止め81を長孔83に沿って移動させるこ
とにより行われる。ベルト止め81の移動は、例えば調
整ボルト87の捩じ込み量で調整できる。即ち、ベルト
止め81には、側壁部75の端面側に屈曲する係止壁8
6が突設され、係止壁86には、調整ボルト87を通す
貫通孔と、歯付きベルト70を通すベルト孔が設けられ
ている。ベルト孔は、側壁部75の内面延長位置に開け
られている。側壁部75の端面には、調整ボルト87を
螺着するねじ孔88が開けられている。4本のボルト8
5を緩め、調整ボルト87を、貫通孔を通してねじ孔8
8に捩じ込むことにより、このベルト止め81を他方の
ベルト止め82に接近させることができる。従って、調
整ボルト87を捩じ込むことにより、両ベルト止め8
1,82に端部を固定された歯付きベルト70は緊張す
る。即ち、駆動プーリ64とプーリ68に掛け渡された
歯付きベルト70の張り具合を調整することができる。
緩め、ベルト止め81を長孔83に沿って移動させるこ
とにより行われる。ベルト止め81の移動は、例えば調
整ボルト87の捩じ込み量で調整できる。即ち、ベルト
止め81には、側壁部75の端面側に屈曲する係止壁8
6が突設され、係止壁86には、調整ボルト87を通す
貫通孔と、歯付きベルト70を通すベルト孔が設けられ
ている。ベルト孔は、側壁部75の内面延長位置に開け
られている。側壁部75の端面には、調整ボルト87を
螺着するねじ孔88が開けられている。4本のボルト8
5を緩め、調整ボルト87を、貫通孔を通してねじ孔8
8に捩じ込むことにより、このベルト止め81を他方の
ベルト止め82に接近させることができる。従って、調
整ボルト87を捩じ込むことにより、両ベルト止め8
1,82に端部を固定された歯付きベルト70は緊張す
る。即ち、駆動プーリ64とプーリ68に掛け渡された
歯付きベルト70の張り具合を調整することができる。
【0065】図10に示すように、各側壁部74,75
の前後両端には、外側上方に向けて傾斜する上部斜面8
9と外側下方に向けて傾斜する下部斜面90が形成され
ている。両斜面89,90には、一対のゴムローラ9
1,92が取り付けられている。前述のように、上部斜
面89に取り付けられた上部ゴムローラ91は、下部斜
面90に取り付けられた下部ゴムローラ92より強度を
強くするため、肉厚が厚く形成され、幅広の周面91a
を有している。上部ゴムローラ91と下部ゴムローラ9
2の径は同一である。
の前後両端には、外側上方に向けて傾斜する上部斜面8
9と外側下方に向けて傾斜する下部斜面90が形成され
ている。両斜面89,90には、一対のゴムローラ9
1,92が取り付けられている。前述のように、上部斜
面89に取り付けられた上部ゴムローラ91は、下部斜
面90に取り付けられた下部ゴムローラ92より強度を
強くするため、肉厚が厚く形成され、幅広の周面91a
を有している。上部ゴムローラ91と下部ゴムローラ9
2の径は同一である。
【0066】上下一対のゴムローラからなるローラ組
は、移動体の左右両側に前後方向に水平に設けたくさび
形ガイドローラ96の上下の傾斜転動面96a上に圧接
する。このガイドローラ96のくさび角γは60度であ
る。この場合、一対のゴムローラがガイドレールの上下
面に配設されるため、上下に長い角筒状ノズル保持部9
を移動させる場合の移動開始時に、ノズル保持部9が慣
性で後方に倒れようとする力を、下側のローラが受けて
円滑な移動開始動作が達成される。このことは、後述の
左右位置決め部14の転動ローラについても同様であ
る。
は、移動体の左右両側に前後方向に水平に設けたくさび
形ガイドローラ96の上下の傾斜転動面96a上に圧接
する。このガイドローラ96のくさび角γは60度であ
る。この場合、一対のゴムローラがガイドレールの上下
面に配設されるため、上下に長い角筒状ノズル保持部9
を移動させる場合の移動開始時に、ノズル保持部9が慣
性で後方に倒れようとする力を、下側のローラが受けて
円滑な移動開始動作が達成される。このことは、後述の
左右位置決め部14の転動ローラについても同様であ
る。
【0067】以上説明した前後位置決め部15は、左右
位置決め部14上に搭載され、この左右位置決め部14
により左右移動する。以下に左右位置決め部14を説明
する。この左右位置決め部14の構成および作用は、移
動体の両側に設けた2本のガイドレール間の間隔が、移
動体の前後方向の移動範囲を含むように広く配設され、
これに伴い、各ガイドレールごとにその上を転動するゴ
ムローラ駆動用のベルトを設けた点を除いて、実質上前
記前後位置決め部15と同じである。
位置決め部14上に搭載され、この左右位置決め部14
により左右移動する。以下に左右位置決め部14を説明
する。この左右位置決め部14の構成および作用は、移
動体の両側に設けた2本のガイドレール間の間隔が、移
動体の前後方向の移動範囲を含むように広く配設され、
これに伴い、各ガイドレールごとにその上を転動するゴ
ムローラ駆動用のベルトを設けた点を除いて、実質上前
記前後位置決め部15と同じである。
【0068】図11は、左右位置決め部を上から見た構
成説明図であり、図12は、ガイドレールとゴムローラ
の装着状態を示す構成説明図であり、図13は、前方側
の移動体を後方側から見た構成説明図である。
成説明図であり、図12は、ガイドレールとゴムローラ
の装着状態を示す構成説明図であり、図13は、前方側
の移動体を後方側から見た構成説明図である。
【0069】図11から図13に示すように、左右位置
決め部14は、ノズル保持部9が貫通する枠体100を
有している。枠体100は、底壁101と、底壁101
の周囲に突設された周壁102とからなり、左右位置決
め部14の移動方向である左右方向に若干長い矩形状に
形成されている。周壁102の前側部と後側部は、底壁
101の内側に位置し、露出する底壁101との間に補
強壁103を設けている。底壁101の略中央部には、
ノズル保持部9が貫通すると共に、貫通したノズル保持
部9の前後移動範囲を確保した状態で左右移動を許容す
る広さの開口104が開けられている。枠体100は、
作業部3の天板12に載置され、底壁101の周壁10
1から露出する部分が8本のボルト105で天板12に
固定される(図1,11参照)。
決め部14は、ノズル保持部9が貫通する枠体100を
有している。枠体100は、底壁101と、底壁101
の周囲に突設された周壁102とからなり、左右位置決
め部14の移動方向である左右方向に若干長い矩形状に
形成されている。周壁102の前側部と後側部は、底壁
101の内側に位置し、露出する底壁101との間に補
強壁103を設けている。底壁101の略中央部には、
ノズル保持部9が貫通すると共に、貫通したノズル保持
部9の前後移動範囲を確保した状態で左右移動を許容す
る広さの開口104が開けられている。枠体100は、
作業部3の天板12に載置され、底壁101の周壁10
1から露出する部分が8本のボルト105で天板12に
固定される(図1,11参照)。
【0070】底壁101の開口104の各角部には、軸
受部106が設置され、各軸受部106には、それぞれ
ラジアル玉軸受106aが組み込まれている(図11参
照)。底壁101に突設された各軸受部106には、開
口104の左側の2個の軸受部106の間と開口104
の右側の2個の軸受部106の間とに、それぞれ1本の
プーリ軸107が渡されている。プーリ軸107は、軸
受部106に回動自在に支持されている。
受部106が設置され、各軸受部106には、それぞれ
ラジアル玉軸受106aが組み込まれている(図11参
照)。底壁101に突設された各軸受部106には、開
口104の左側の2個の軸受部106の間と開口104
の右側の2個の軸受部106の間とに、それぞれ1本の
プーリ軸107が渡されている。プーリ軸107は、軸
受部106に回動自在に支持されている。
【0071】図11に示すように、開口104の右側の
プーリ軸107の各軸受部106の外側に突出した両突
出端には、それぞれ駆動プーリ64が固着され、開口1
04の左側のプーリ軸107の各軸受部106の外側に
突出した両突出端には、それぞれプーリ68が固着され
ている。駆動プーリ64のプーリ軸107の一端には、
減速機108を介してサーボモータ109の駆動軸10
9aが連結されている。減速機108及びサーボモータ
109は、枠体100の後方に突出している。駆動プー
リ64とプーリ68は、開口104を挟んで左右両側に
位置する2個が1組となっており、組となった駆動プー
リ64とプーリ68には、円環状に歯付きベルト70が
掛け渡されている。
プーリ軸107の各軸受部106の外側に突出した両突
出端には、それぞれ駆動プーリ64が固着され、開口1
04の左側のプーリ軸107の各軸受部106の外側に
突出した両突出端には、それぞれプーリ68が固着され
ている。駆動プーリ64のプーリ軸107の一端には、
減速機108を介してサーボモータ109の駆動軸10
9aが連結されている。減速機108及びサーボモータ
109は、枠体100の後方に突出している。駆動プー
リ64とプーリ68は、開口104を挟んで左右両側に
位置する2個が1組となっており、組となった駆動プー
リ64とプーリ68には、円環状に歯付きベルト70が
掛け渡されている。
【0072】駆動プーリ64、プーリ68及び歯付きベ
ルト70は、前後位置決め装置15において使用したも
のと同じである。
ルト70は、前後位置決め装置15において使用したも
のと同じである。
【0073】図11及び図12に示すように、この左右
位置決め部14においては、一対の移動体110,11
1が用いられている。一対の移動体110,111は、
前述した前後位置決め装置15における移動体71の両
側壁部74,75を、段差部80を設けずに内面に沿っ
て切り落としたものに相当する。これら一対の移動体1
10,111は、それぞれ枠体100の前部と後部に離
間して配置している。一対の移動体110,111の各
内面側には、前述した前後位置決め装置15における一
対のベルト止め81,82がそれぞれ取り付けられてい
る。両移動体110,111において、歯付きベルト7
0は、各移動体110,111の内面側をベルト面が内
面に対して直交するように(図12参照)、往復移動す
る。
位置決め部14においては、一対の移動体110,11
1が用いられている。一対の移動体110,111は、
前述した前後位置決め装置15における移動体71の両
側壁部74,75を、段差部80を設けずに内面に沿っ
て切り落としたものに相当する。これら一対の移動体1
10,111は、それぞれ枠体100の前部と後部に離
間して配置している。一対の移動体110,111の各
内面側には、前述した前後位置決め装置15における一
対のベルト止め81,82がそれぞれ取り付けられてい
る。両移動体110,111において、歯付きベルト7
0は、各移動体110,111の内面側をベルト面が内
面に対して直交するように(図12参照)、往復移動す
る。
【0074】このため、各移動体110,111の内面
側には、一対のベルト止め81,82を各移動体11
0,111の内面に対して直交するように取り付けるベ
ルト止め取付部112a,112bが設けられている
(図12参照)。各ベルト止め取付部112a,112
bは、各移動体110,111の内面側に、内面に略直
交し且つ底壁101に略平行になるように、突設されて
いる。よって、各ベルト止め81,82は、長孔83或
いは丸孔84を通して各ベルト止め取付部112a,1
12bに捩じ込まれるボルト85により(図11参
照)、各移動体110,111の内面に略直交し且つ底
壁101に略平行になるように取り付けられる(図12
参照)。また、調整ボルト87を螺着するねじ孔は、ベ
ルト止め取付部112aの端面に開けられている(図1
3参照)。
側には、一対のベルト止め81,82を各移動体11
0,111の内面に対して直交するように取り付けるベ
ルト止め取付部112a,112bが設けられている
(図12参照)。各ベルト止め取付部112a,112
bは、各移動体110,111の内面側に、内面に略直
交し且つ底壁101に略平行になるように、突設されて
いる。よって、各ベルト止め81,82は、長孔83或
いは丸孔84を通して各ベルト止め取付部112a,1
12bに捩じ込まれるボルト85により(図11参
照)、各移動体110,111の内面に略直交し且つ底
壁101に略平行になるように取り付けられる(図12
参照)。また、調整ボルト87を螺着するねじ孔は、ベ
ルト止め取付部112aの端面に開けられている(図1
3参照)。
【0075】一対のベルト止め81,82により、歯付
きベルト70の両端がそれぞれ各移動体110,111
に取り付けられる構成及び作用は、前後位置決め装置1
5における歯付きベルト70の両端がそれぞれ移動体7
1に取り付けられる構成及び作用と同様である。また、
両移動体110,111は、各ゴムローラ91,92を
介してガイドレール96に沿って移動するが、その構成
及び作用は、前後位置決め部15における場合と同様で
ある。
きベルト70の両端がそれぞれ各移動体110,111
に取り付けられる構成及び作用は、前後位置決め装置1
5における歯付きベルト70の両端がそれぞれ移動体7
1に取り付けられる構成及び作用と同様である。また、
両移動体110,111は、各ゴムローラ91,92を
介してガイドレール96に沿って移動するが、その構成
及び作用は、前後位置決め部15における場合と同様で
ある。
【0076】図12に示すように、両移動体110,1
11の各載置面113,114には、前後位置決め部1
5の枠体59が載置される。載置された枠体59は、周
壁61の前側部分と後側部分を、それぞれ左右位置決め
部14の枠体100の前側部分と後側部分に対応させた
状態になって、枠体100の開口104の略半分を覆う
ことになる(図11参照)。載置された枠体59の底壁
60は、各載置面113,114に4本ずつ計8本のボ
ルト115で各移動体110,111に固定される(図
7,12参照)。
11の各載置面113,114には、前後位置決め部1
5の枠体59が載置される。載置された枠体59は、周
壁61の前側部分と後側部分を、それぞれ左右位置決め
部14の枠体100の前側部分と後側部分に対応させた
状態になって、枠体100の開口104の略半分を覆う
ことになる(図11参照)。載置された枠体59の底壁
60は、各載置面113,114に4本ずつ計8本のボ
ルト115で各移動体110,111に固定される(図
7,12参照)。
【0077】つまり、前後位置決め部15の枠体59を
載置した両移動体110,111は、前後位置決め部1
5の枠体59の前後方向幅に対応して配置された2組の
歯付きベルト70の一体化された駆動を介して、左右移
動を行う。即ち、左右移動する前後位置決め部15は、
移動方向に沿って並設された2本の歯付きベルト70に
よって同時に駆動される。これは、前後位置決め部15
の枠体59の左右移動を、移動時の一方側への偏りを防
止して滑らかに行わせるためである。即ち、左右方向に
沿った2本のガイドレール96間の間隔が広いため、一
方のガイドレールのみに駆動用ベルトを設けたのでは、
他方のガイドレールの転動ローラの追従性が悪く、移動
体が円滑に移動しなくなるからである。
載置した両移動体110,111は、前後位置決め部1
5の枠体59の前後方向幅に対応して配置された2組の
歯付きベルト70の一体化された駆動を介して、左右移
動を行う。即ち、左右移動する前後位置決め部15は、
移動方向に沿って並設された2本の歯付きベルト70に
よって同時に駆動される。これは、前後位置決め部15
の枠体59の左右移動を、移動時の一方側への偏りを防
止して滑らかに行わせるためである。即ち、左右方向に
沿った2本のガイドレール96間の間隔が広いため、一
方のガイドレールのみに駆動用ベルトを設けたのでは、
他方のガイドレールの転動ローラの追従性が悪く、移動
体が円滑に移動しなくなるからである。
【0078】図11及び図12に示すように、枠体10
0の開口104の右側には、近接スイッチ116が設置
されている。この近接スイッチ116に対応して、後側
の側壁部75の一方のベルト止め82の下方には、検知
対象部117が取り付けられている。近接スイッチ11
6及び検知対象部117のその他の構成及び作用は、前
後位置決め部15における近接スイッチ98及び検知対
象部97と同様である。
0の開口104の右側には、近接スイッチ116が設置
されている。この近接スイッチ116に対応して、後側
の側壁部75の一方のベルト止め82の下方には、検知
対象部117が取り付けられている。近接スイッチ11
6及び検知対象部117のその他の構成及び作用は、前
後位置決め部15における近接スイッチ98及び検知対
象部97と同様である。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る送り
装置によれば、転動ローラが樹脂あるいはその他の弾性
材であるため、移動体が移動する際、転動ローラの外周
面やガイドレールの転動面に粉塵が付着しても転動ロー
ラは粉塵を噛み込んで引きずることなくこれを乗り越え
て進む。したがって、粉塵等が浮遊する劣悪環境におい
て、ガイド面を傷付けることなく、円滑な送り動作を維
持し高い位置決め精度を得ることができる。
装置によれば、転動ローラが樹脂あるいはその他の弾性
材であるため、移動体が移動する際、転動ローラの外周
面やガイドレールの転動面に粉塵が付着しても転動ロー
ラは粉塵を噛み込んで引きずることなくこれを乗り越え
て進む。したがって、粉塵等が浮遊する劣悪環境におい
て、ガイド面を傷付けることなく、円滑な送り動作を維
持し高い位置決め精度を得ることができる。
【0080】また、転動面(レール面)は傾斜している
ので、浮遊する粉塵がレール面上に落下しても粉塵はレ
ール面に止まることなく滑り落ちる。これにより、転動
面への粉塵の付着が抑制され、ローラ外周面や転動面が
粉塵を噛んで傷付くことをより確実に防止して、位置決
め精度の低下を防いで正確な位置決めを達成することが
できる。また、装置の劣化を防止し使用寿命が延びると
ともに、転動ローラを金属材で構成した場合と異なり、
潤滑剤が不要あるいは節減可能になる。
ので、浮遊する粉塵がレール面上に落下しても粉塵はレ
ール面に止まることなく滑り落ちる。これにより、転動
面への粉塵の付着が抑制され、ローラ外周面や転動面が
粉塵を噛んで傷付くことをより確実に防止して、位置決
め精度の低下を防いで正確な位置決めを達成することが
できる。また、装置の劣化を防止し使用寿命が延びると
ともに、転動ローラを金属材で構成した場合と異なり、
潤滑剤が不要あるいは節減可能になる。
【0081】また、一対の転動ローラからなるローラ組
を、前記移動体の両側にそれぞれ配置し、前記各ローラ
組が移動する前記ガイドレールを、前記ローラ組に対応
してそれぞれ移動体の両側に設けた構成とすることによ
り、移動体両側の2対のローラ組の4個の転動ローラに
より4方向から移動体が挟まれ位置が規制されるため、
移動平面内で正確な位置決めがなされた上で自由に移動
することができ、さらに安定した円滑な送り動作が達成
され、高い位置決め精度が確保される。
を、前記移動体の両側にそれぞれ配置し、前記各ローラ
組が移動する前記ガイドレールを、前記ローラ組に対応
してそれぞれ移動体の両側に設けた構成とすることによ
り、移動体両側の2対のローラ組の4個の転動ローラに
より4方向から移動体が挟まれ位置が規制されるため、
移動平面内で正確な位置決めがなされた上で自由に移動
することができ、さらに安定した円滑な送り動作が達成
され、高い位置決め精度が確保される。
【0082】さらに、前記各ローラ組の支持体を移動体
両側の各ガイドレールの内側に設け、両支持体同士を連
結するとともに、両支持体間の間隔を調整して、前記各
ガイドレールに対する前記各転動ローラの圧接状態を調
整する調整手段を設けることにより、常時、各転動ロー
ラをガイドレールに圧接した状態に保持して、移動体の
滑らかな移動を確保することができる。
両側の各ガイドレールの内側に設け、両支持体同士を連
結するとともに、両支持体間の間隔を調整して、前記各
ガイドレールに対する前記各転動ローラの圧接状態を調
整する調整手段を設けることにより、常時、各転動ロー
ラをガイドレールに圧接した状態に保持して、移動体の
滑らかな移動を確保することができる。
【0083】また、上記本発明の送り装置を、上下、前
後、左右の3方向への位置決め手段を有し、上下位置決
め手段は前記前後又は左右の位置決め手段の一方に取り
付けられ、この一方の位置決め手段を他方の位置決め手
段に取り付けた位置決め装置の前記各位置決め手段に適
用することにより、3次元空間内の任意の位置に位置決
め可能であって、しかも前述のように外周面や転動面が
粉塵を噛んで傷付くことによる位置決め精度の低下を防
止し、各位置決め手段により移動体の正確な位置決めを
行うとともに滑らかに移動させることができる。
後、左右の3方向への位置決め手段を有し、上下位置決
め手段は前記前後又は左右の位置決め手段の一方に取り
付けられ、この一方の位置決め手段を他方の位置決め手
段に取り付けた位置決め装置の前記各位置決め手段に適
用することにより、3次元空間内の任意の位置に位置決
め可能であって、しかも前述のように外周面や転動面が
粉塵を噛んで傷付くことによる位置決め精度の低下を防
止し、各位置決め手段により移動体の正確な位置決めを
行うとともに滑らかに移動させることができる。
【0084】さらに、本発明の送り装置を、サンドブラ
スト或いはショットピーニング加工装置におけるワーク
に対して小粒体を出射するノズルの位置決め装置として
用いることにより、特に粉塵が浮遊する劣悪環境となる
サンドブラスト又はショットピーニング加工装置におい
て、上下、前後、左右の3方向への位置決め手段の滑ら
かな移動を確保して、サンドブラスト或いはショットピ
ーニング加工を行う小粒体を出射するノズルの位置決め
精度の低下を防止し、正確に位置決めすることができる
とともに装置の寿命を伸ばすことができる。
スト或いはショットピーニング加工装置におけるワーク
に対して小粒体を出射するノズルの位置決め装置として
用いることにより、特に粉塵が浮遊する劣悪環境となる
サンドブラスト又はショットピーニング加工装置におい
て、上下、前後、左右の3方向への位置決め手段の滑ら
かな移動を確保して、サンドブラスト或いはショットピ
ーニング加工を行う小粒体を出射するノズルの位置決め
精度の低下を防止し、正確に位置決めすることができる
とともに装置の寿命を伸ばすことができる。
【図1】 本発明の一実施例に係る送り装置を備えたサ
ンドブラストマシンの側面から見た構成説明図。
ンドブラストマシンの側面から見た構成説明図。
【図2】 サンドブラストマシンの正面から見た構成説
明図。
明図。
【図3】 サンドブラストマシンの上下位置決め部を側
面から見た構成説明図。
面から見た構成説明図。
【図4】 図3に示す上下位置決め部を正面から見た構
成説明図。
成説明図。
【図5】 図3に示す上下位置決め部を上方から見た構
成説明図。
成説明図。
【図6】 図3に示す上下位置決め部の調節駒の装着状
態を示す説明図。
態を示す説明図。
【図7】 サンドブラストマシンの前後位置決め部を上
から見た構成説明図。
から見た構成説明図。
【図8】 図7に示す前後位置決め部を側面から見た構
成説明図。
成説明図。
【図9】 図7に示す前後位置決め部を後方から見た構
成説明図。
成説明図。
【図10】 図7に示す前後位置決め部の移動体を後方
側から見た構成説明図。
側から見た構成説明図。
【図11】 サンドブラストマシンの左右位置決め部を
上から見た構成説明図。
上から見た構成説明図。
【図12】 図11に示す左右位置決め部のガイドレー
ルとゴムローラの装着状態を示す構成説明図。
ルとゴムローラの装着状態を示す構成説明図。
【図13】 図11に示す左右位置決め部の前方側の移
動体を後方側から見た構成説明図。
動体を後方側から見た構成説明図。
1:サンドブラストマシン、2:ワーク、6:噴射ノズ
ル、9:ノズル保持部、14:左右位置決め部、15:
前後位置決め部、16:上下位置決め部、18:取付凸
部、19:支持部、26:カバー本体、31:駆動プー
リ、35:プーリ、34:サーボモータ、37:歯付き
ベルト、38:移動体、39:移動体右、40:移動体
左、41:ローラ取付部、44:調整駒、53:調整ボ
ルト、56:ゴムローラ 、56b:周面、58:ガイ
ドレール、58a:転動面、59:枠体、64:駆動プ
ーリ、67:サーボモータ、68:プーリ、70:歯付
きベルト、71:移動体、74,75:側壁部、87:
調整ボルト、91,92:ゴムローラ、96:ガイドレ
ール、96a:転動面、100:枠体、107:プーリ
軸、109:サーボモータ、110,111:移動体、
a:境界
ル、9:ノズル保持部、14:左右位置決め部、15:
前後位置決め部、16:上下位置決め部、18:取付凸
部、19:支持部、26:カバー本体、31:駆動プー
リ、35:プーリ、34:サーボモータ、37:歯付き
ベルト、38:移動体、39:移動体右、40:移動体
左、41:ローラ取付部、44:調整駒、53:調整ボ
ルト、56:ゴムローラ 、56b:周面、58:ガイ
ドレール、58a:転動面、59:枠体、64:駆動プ
ーリ、67:サーボモータ、68:プーリ、70:歯付
きベルト、71:移動体、74,75:側壁部、87:
調整ボルト、91,92:ゴムローラ、96:ガイドレ
ール、96a:転動面、100:枠体、107:プーリ
軸、109:サーボモータ、110,111:移動体、
a:境界
Claims (6)
- 【請求項1】駆動手段を介して移動する移動体を所定方
向に案内する送り装置において、 くさび形断面を形成する一対の転動面を有するガイドレ
ールと、 前記移動体に回動自在に装着され、前記各転動面を転動
して前記ガイドレールに沿って移動する樹脂材料からな
る一対の転動ローラとを有することを特徴とする送り装
置。 - 【請求項2】駆動手段を介して移動する移動体を所定方
向に案内する送り装置において、 くさび形断面を形成する一対の転動面を有するガイドレ
ールと、 前記移動体に回動自在に装着され、前記各転動面を転動
して前記ガイドレールに沿って移動する弾性材料からな
る一対の転動ローラとを有することを特徴とする送り装
置。 - 【請求項3】前記一対の転動ローラからなるローラ組
を、前記移動体の両側にそれぞれ配置し、前記各ローラ
組が移動する前記ガイドレールを、前記ローラ組に対応
してそれぞれ移動体の両側に設けたことを特徴とする請
求項1または2に記載の送り装置。 - 【請求項4】前記各ローラ組の支持体を移動体両側の各
ガイドレールの内側に設け、両支持体同士を連結すると
ともに、両支持体間の間隔を調整して、前記各ガイドレ
ールに対する前記各転動ローラの圧接状態を調整する調
整手段を有することを特徴とする請求項3に記載の送り
装置。 - 【請求項5】上下、前後、左右の3方向への位置決め手
段を有し、上下位置決め手段は前記前後又は左右の位置
決め手段の一方に取り付けられ、この一方の位置決め手
段を他方の位置決め手段に取り付けた位置決め装置の前
記各位置決め手段に適用されたことを特徴とする請求項
1から4のいずれかに記載の送り装置。 - 【請求項6】前記3方向への位置決め手段を有する位置
決め装置は、サンドブラスト或いはショットピーニング
加工装置におけるワークに対して小粒体を出射するノズ
ルの位置決め装置であることを特徴とする請求項5に記
載の送り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29529196A JPH10141367A (ja) | 1996-11-07 | 1996-11-07 | 送り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29529196A JPH10141367A (ja) | 1996-11-07 | 1996-11-07 | 送り装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10141367A true JPH10141367A (ja) | 1998-05-26 |
Family
ID=17818710
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29529196A Pending JPH10141367A (ja) | 1996-11-07 | 1996-11-07 | 送り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10141367A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012144371A1 (ja) * | 2011-04-21 | 2012-10-26 | Ntn株式会社 | 直動案内機構 |
JP2017067229A (ja) * | 2015-10-01 | 2017-04-06 | 株式会社スター精機 | 樹脂成形品取出し機の直動案内装置 |
-
1996
- 1996-11-07 JP JP29529196A patent/JPH10141367A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012144371A1 (ja) * | 2011-04-21 | 2012-10-26 | Ntn株式会社 | 直動案内機構 |
JP2012225444A (ja) * | 2011-04-21 | 2012-11-15 | Ntn Corp | 直動案内機構 |
CN103492758A (zh) * | 2011-04-21 | 2014-01-01 | Ntn株式会社 | 直线移动导向机构 |
JP2017067229A (ja) * | 2015-10-01 | 2017-04-06 | 株式会社スター精機 | 樹脂成形品取出し機の直動案内装置 |
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