JPH10141234A - チューブフラムポンプ - Google Patents

チューブフラムポンプ

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JPH10141234A
JPH10141234A JP29374496A JP29374496A JPH10141234A JP H10141234 A JPH10141234 A JP H10141234A JP 29374496 A JP29374496 A JP 29374496A JP 29374496 A JP29374496 A JP 29374496A JP H10141234 A JPH10141234 A JP H10141234A
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pump
tube
pressure chamber
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Yoshiaki Konishi
義昭 小西
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Nikkiso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作動油の補給弁を不要にすることにより機構
が簡単なチューブフラムポンプを提供することにある。 【解決手段】 チューブフラムと、油圧室と、前記油圧
室に連通する凹部を内周面に形成し、かつ前記油圧室に
連通する先端開口部を有するシリンダーと、前記シリン
ダー内を往復動可能に挿通され、外周面に開口部を有し
て前記油圧室に通じる液流通路を備えたピストンと、前
記凹部と前記液流通路の開口部との連通状態を任意に調
整可能に、前記シリンダーおよび/または前記ピストン
を、その中心軸を中心にして回転させる回転手段とを備
えてなることを特徴とするチューブフラムポンプ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はチューブフラムポ
ンプに関する。さらに詳述すると、この発明は作動媒体
補給弁たとえば作動油補給弁を備えることなしに作動油
量を調節することができるチューブフラムポンプに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、流量調整の可能なポンプとして、
図10に示されるような油圧ダイヤフラムポンプが知ら
れていた。
【0003】図10に示される油圧ダイヤフラムポンプ
aは、ダイヤフラムb、安全弁c、エア抜弁d、切換弁
e、作動油補給弁f、プランジャーg、圧力室h、ポン
プ室iを備える。
【0004】図10に示される油圧ダイヤフラムポンプ
aにおいては、プランジャーgを前進させると、油圧室
h内の作動油の量が増加してダイヤフラムbをプランジ
ャーgとは反対側に湾曲させる。このプランジャーgの
湾曲によりポンプ室iの容積が減少し、ポンプ室i内の
液が吐出される。また、プランジャーgを後退させる
と、油圧室h内の作動油の量が減少してダイヤフラムb
をプランジャーg側に湾曲させる。このプランジャーg
の湾曲によりポンプ室iの容積が増大し、ポンプ室i内
に液が吸引される。このようにプランジャーgの前進お
よび後進を繰り返すことにより、ポンプ室iの容積が減
少および増加して、ポンプ作用が発揮される。
【0005】なお、切り替え弁eおよび作動油補給弁f
は作動油自動補給機構を形成する。すなわち、圧力室i
内の作動油量が異常に減少したときには、プランジャー
gを後進させると、圧力室i内の作動油量が減少するこ
とによりプランジャーg側に湾曲するダイヤフラムbが
切換弁eを押圧して切り替え弁eおよび作動油補給弁を
開放状態にし、作動油補給路から油圧室h内に作動油を
補給するようになっている。
【0006】図10に示される油圧ダイヤフラムポンプ
においては、プランジャーgのストローク長(偏心量)
を変化させることにより、ポンプ室iにおける吸引吐出
量が調整されていた。前記ストローク長を変化させる手
段として、クランク機構が設けられていた。
【0007】しかし、従来の油圧ダイヤフラムポンプ等
の定量ポンプには、以下のような問題がある。すなわ
ち、(1) クランク機構は複雑な構造を要するので、装置
が複雑化・大型化し、高価になり、複雑な機構の故に故
障を起こし易い、(2) 故障が生じた場合には修理が容易
でない、(3) ダイヤフラムはその縁辺の全周が固定さ
れ、かつシールされているので、湾曲変形量が少なく、
したがってダイヤフラム直径を大きく取らざるを得ず、
ダイヤフラム直径が大きくなるとポンプ部が大きくな
り、(4) 圧力室換言すると油圧駆動室の作動油量を適正
に維持するために油補給弁を必要とし、(5) ダイヤフラ
ム部付近の移送流体の通過流速が小さく、沈降性の大き
い固液二相流体を送液することができない、という問題
である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、作
動媒体たとえば作動油の補給弁を不要にすることにより
機構の簡単なチューブフラムポンプを提供することにあ
る。
【0009】この発明の目的は、作動媒体たとえば作動
油の補給弁を用いずに圧力室の作動媒体たとえば作動油
量を適正に保持することのできるチューブフラムポンプ
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段は、(1) 圧縮拡張によりポンプ室の内容積を
変化させて流体の吸引吐出を行うチューブフラムと、前
記チューブフラムを圧縮拡張させる作動媒体を収容する
圧力室と、前記圧力室に連通する凹部を内周面に形成
し、かつ前記圧力室に連通する先端開口部を有するシリ
ンダーと、前記シリンダー内を往復動可能に挿通され、
前記シリンダーの内壁面に摺動する外周面に設けた開口
部と前記圧力室とを連通可能にする液流通路を備えたピ
ストンと、前記シリンダーおよび前記ピストンのいずれ
か一方または両方をその中心軸を中心にして所定角度を
もって回転させることにより前記液流通路、前記開口部
および前記凹部を介して前記圧力室と作動媒体を貯留す
る油貯留室とを連通可能にする回転手段とを備え、前記
凹部および前記ピストンの外周面に設けられた開口部の
いずれか一方または両方の軸方向の長さがシリンダーお
よびピストンの相対的な回転角度により相違するように
形成することにより流体の吸引吐出量を調製可能とする
ことを特徴とするチューブフラムポンプであり、(2)
前記チューブフラムは、その半径方向に沿って外側に
向かうように付勢する付勢手段を有してなる前記(1)
に記載のチューブフラムポンプである。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明のチューブフラムポンプ
は、チューブフラムと、圧力室と、シリンダーと、ピス
トンと、回転手段とを備える。
【0012】前記チューブフラムは、それが拡張するこ
とにより、言い換えると膨満することにより、チューブ
フラムの内容積が増大してチューブフラム内に流体が吸
引され、又チューブフラムが圧縮されることにより、言
い換えると収縮することにより、チューブフラムの内容
積が減少してチューブフラム内の流体を吐出する、とい
うポンプ機能を有する。チューブフラムにおける内部空
間は、ポンプ機能を有するポンプ室であると言える。
【0013】なおここで、ポンプ室の吐出量は、チュー
ブフラム内容積の変化量そのものであるから、チューブ
フラム初期変形量すなわち吐出開始時のチューブフラム
の内容積及び形状はどのようであっても良い。とはいっ
ても、チューブフラムの初期変形量が大きいと、チュー
ブフラムの寿命が短くなる恐れがある。そこで、チュー
ブフラムを拡開する方向に付勢する付勢部材例えばスプ
リングをチューブフラムに取りつけることが望ましい。
付勢部材を設けておくと、圧力室のピストンによる圧力
が伝達されない区間、すなわちピストンにおける開口部
とシリンダーにおける先端開口部とが連通して油貯留室
と圧力室とが連通状態にあるときに、前記付勢部材の付
勢力によりチューブフラムを拡張し、流体を圧力室から
油貯留室に排出することができるようになり、これによ
って、断面円形の内容積最大の円筒状態にチューブフラ
ムにすることができる。こうして、付勢部材を設けるこ
とにより、吐出工程初期におけるチューブフラムの変形
状態を一定に維持することができる。
【0014】又、油貯留室と圧力室とが非連通状態のと
きにはポンプ室はポンプ作用を発揮し、連通状態のとき
にはポンプ室がポンプ作用を発揮するので、連通状態と
非連通状態との区間比を変えることにより、ポンプ室に
よる吐出流量の調整が可能になる。
【0015】このチューブフラムは、チューブフラムポ
ンプを形成するポンプ本体内に設けられた圧力室内に、
圧力室内の作動媒体たとえば作動油による圧力に応じて
チューブフラムが圧縮拡張可能なように、取り付けられ
る。
【0016】このチューブフラムは、筒状を有し、その
一端は流体導入路に接続され、その他端は流体導出路に
接続される。流体導入路には、チューブフラムが収縮し
たときにポンプ室内の流体が流体導入路内に逆流するの
を防止し、チューブフラムが拡張したときには流体導入
路内の流体をポンプ室内に導入する一方向流通弁ないし
逆流防止弁たとえば逆止弁が設けられる。流体導出路に
は、チューブフラムが拡張したときに流体導出路内の流
体がポンプ室内に逆流するのを防止し、チューブフラム
が収縮したときにはポンプ室内の流体を流体導出路内に
導出する一方向流通弁ないし逆流防止弁たとえば逆止弁
が設けられる。
【0017】このチューブフラムは、前述のように圧力
室内に配置されるので、作動媒体に対する耐久性(作動
媒体が作動油であるときには作動油に対する耐油性)お
よびポンプ室内を流通する流体に対する耐久性を有し、
収縮拡張の可能な材質で形成されるのが好ましい。この
ような材質として、たとえばゴム製、樹脂製、皮革製な
どを挙げることができる。また、チューブフラムの形
状、構造、大きさ等については特に制限はなく、前記ポ
ンプ機能を達成することができるように適宜に選択する
ことができる。チューブフラムを形成する好適な材質と
しては、たとえば天然ゴムや、ニトリルブタジエンゴム
(NBR)、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴ
ム、クロロプレンゴム、シリコーンゴム、弗素ゴム等の
合成ゴムが挙げられる。これらの中でも、耐油性、耐久
性及び経済性に優れたNBRが好ましい。もっとも、ポ
ンプ室内を流通される流体が腐食性を有する薬品等であ
るときには、耐食性にも優れた弗素ゴムあるいは弗素系
樹脂が好ましい。
【0018】より好適なチューブフラムは、強化材によ
り強化されている。前記強化材としては、チューブフラ
ムを強化することができる限りどのような材質が用いら
れても良く、また、どのような態様により前記チューブ
フラムを強化するものであっても良い。強化材で強化さ
れた弾性筒体であるチューブフラムとしては、ゴム中に
繊維を分散してなる弾性筒体、筒状に形成された編織物
あるいは不織布の内側面あるいは外側面にゴムをコーテ
ィングしてなる弾性筒体、筒状に形成されたゴムチュー
ブの内部に編織物あるいは不織布を埋設してなる弾性筒
体等を挙げることができる。
【0019】この発明におけるチューブフラムは、その
半径方向に付勢する付勢手段を有してなるのが好まし
い。この付勢手段は収縮したチューブフラムを拡開する
方向に付勢力を発揮する機能を有する。この機能を有す
る付勢手段が設けられていると、収縮したチューブフラ
ムが迅速にもとの筒形状に復帰することができ、チュー
ブフラムが収縮する際に急激な収縮力がチューブフラム
に印加されることによるチューブフラムの破損等を防止
することができる。
【0020】付勢手段は、前記機能を有する限りその形
状、構造、材質、取り付け位置等につき特に制限がな
い。理論上はチューブフラムの内部空間に付勢手段を設
けることもできるのであるが、通常はチューブフラムの
外側に付勢手段が設けられる。
【0021】好適な付勢手段は、前記チューブフラムの
直径方向(あるいは半径方向)に弾性体を備える。前記
弾性体の具体例として、円筒コイルばね、円錐コイルば
ね、ゴムリング、磁石ばね、中空ゴムばね、ぜんまいば
ね、金網状ばね、輪ばね等が挙げられる。これらの中で
好適な弾性体は円錐コイルばねである。
【0022】前記圧力室は、作動媒体を内蔵し、この作
動媒体の圧力により前記チューブフラムを収縮拡大させ
る機能を有し、目的に応じてその形状、構造、大きさ等
を適宜に選択することができる。
【0023】なおここで、作動媒体としては、圧縮率の
小さな液体であればとくに制限はなく、水、水溶液、油
などを挙げることができる。好適な作動媒体として油が
使用される場合には、この作動媒体は作動油と称され
る。
【0024】前記圧力室には、シリンダー取り付けら
れ、シリンダーの開口部が圧力室に臨む。シリンダー内
にはピストンが装填される。
【0025】前記シリンダーは、円筒形状の内周面を有
する筒状体である。好適なシリンダーは前記圧力室に連
通する先端開口部と、円筒形状の内周面とを有する筒状
体である。より好適なシリンダーは、前記圧力室に連通
する先端開口部と、凹部が形成された、円筒形状の内周
面とを有する筒状体である。言い換えると、筒状体であ
るシリンダーの内周面には凹部が形成され、かつ圧力室
に連通する先端開口部を有する。
【0026】前記ピストンは、前記シリンダーに摺動可
能に裝入されてなる。好適なピストンは、前記シリンダ
ーの内周面と液密に摺動可能な外周面を有し、かつ前記
シリンダーに裝入可能な円柱体である。
【0027】前記シリンダーに設けられた凹部は、ピス
トンに設けられた液流通路の開口部との重なり合いによ
って圧力室と作動媒体貯留室との連通状態が達成される
ようになっている。
【0028】前記液流通路は圧力室に連通し、ピストン
の周面の適宜の位置に開口部を有し、凹部は圧力室に連
通するようになっている。また、この開口部を有する液
流通路と凹部とは、シリンダーおよび/またはピストン
を、前記回転手段によりそれらの中心軸を中心にして回
転させることにより、ピストンの往復動中において、液
流通路の開口部が終始シリンダーの内周面により閉塞さ
れる態様、流通路の開口部が凹部と連通する状態と凹部
がシリンダーの内周面により閉塞される状態とが現れる
態様を任意に設定することのできる機能を有していれば
良い。
【0029】前記液流通路の開口部の形状および凹部の
形状は、シリンダーおよび/またはピストンをそれらの
中心軸を中心にして任意の角度で回転させたときに、ピ
ストンの往復動期間中に、前記開口部と凹部とが連通す
る状態および開口部がシリンダーの内周面により閉塞さ
れる状態を交互に発現することができ、あるいはピスト
ンの往復動期間中、前記開口部がシリンダーの内周面に
閉塞され続ける状態を発現することができるように、設
計されていれば良い。
【0030】たとえば、凹部の展開形状として、台形あ
るいは平行四辺形のみならず、例えば階段状の辺を有す
る形状を有する凹部であっても良く、要するに、シリン
ダーおよび/またはピストンを所定の回転角で回転した
ときにピストンの進行につれて液流通路の開口部と凹部
とが連通する期間を任意に可変することができるような
形状にされているのが好ましい。また、凹部の展開形状
として、ピストンの進行方向に直交する方向に延在する
一対の平行な辺を有する四角形あるいは長方形となるよ
うに、凹部の展開形状が形成されていても良く、この場
合にはシリンダーの回転角度を変えても、液流通路の開
口部が凹部に連通している期間は一定になり、可変する
ことはできない。
【0031】シリンダーおよび/またはピストンの回転
角に応じて、ピストンの進行につれて液流通路の開口部
と凹部とが連通状態になっている期間を可変するために
は、液流通路の形状と凹部の形状の組み合わせを考慮す
るのが良い。
【0032】たとえば、後述する実施例におけるように
液流通路の開口部がピストンの周面に、ピストンの先端
面から中央部所定の位置まで開設された長溝であるとき
には、凹部は、シリンダーの内周面において螺旋を描く
線を有する形状を有していれば好い。また、液流通路の
開口部が、ピストンの先端面で開口し、かつピストンの
内部に環状に形成された液流通路のピストンの周面で開
口する開口部であるときには、凹部は、シリンダーの内
周面において螺旋の一部となる螺旋部分線と、この螺旋
部分線の一端との長さと他端との長さの相違する他の線
分とを有する形状を挙げることができる。
【0033】前記凹部の具体例としては、帯状の螺旋溝
が好ましい。つまり、螺旋溝であれば、ピストン及びシ
リンダーのいずれかまたは両方を回転させることにより
角度を変えた場合にも、凹部と開口部との接触開始幅を
常に一定にすることができ、回転角度による開口接触線
の長さ(幅)の違いによる通路抵抗の値が変わらなくな
る。
【0034】前記帯状の螺旋溝は、シリンダーの内周面
をシリンダーの中心軸に対し、ねじれの位置にない平行
な直線で切断し、展開して平面にしたとき、前記平面に
おいて、圧力室5側に向かって螺旋状をなす帯状の形状
を有する。このため、シリンダーの内周面において前記
帯状の螺旋溝は、螺旋の一部を形成している。
【0035】前記回転手段は、前記凹部と前記液流通路
の開口部との連通状態を任意に調整可能に、かつ前記シ
リンダーおよび/または前記ピストンを、その中心軸を
中心にして回転可能に形成されてなる。
【0036】前記回転手段の具体的な一例として、コン
トロールバーを備えたウォーム歯車と前記シリンダーの
外周面にこの外周面を一巡するように形成され、かつ前
記ウォーム歯車に噛合する環状ラックとを有する回転装
置等が挙げられる。
【0037】シリンダーを回転させる回転手段すなわち
シリンダー回転手段は、シリンダーを回転させることが
できる機能を有し、好ましくは定量ポンプの流量目盛り
が形成さていればよく、前記ウォームおよびウォームホ
ィールに限られず、たとえば、平歯車の組み合わせ、か
さ歯車、ポインテッド・ギヤ、鼓形ウォーム・ギヤ、ウ
ォーム・フェース・ギヤ、はすば歯車、ねじ歯車、やま
ば歯車、内歯車とピン歯車、輪型ピン歯車と小歯車、ラ
ックと小歯車、ピンラックと小歯車、ラックとピン車、
小歯車と2つのラック、丸棒ラックと小歯車、はすばラ
ックなどを用い、これらの各要素における一方をシリン
ダーの外周面に形成したものをシリンダー回転手段とし
てもよい。
【0038】これらの中でも、一方の部材の回転軸と他
方の部材の回転軸とがねじれの位置にあるものが好まし
い。所定の位置に設定したシリンダーが容易に回転して
その位置を変えてしまうのを防止することができるから
である。具体的には、かさ歯車、鼓形ウォーム・ギヤ、
ウォーム・フェース・ギヤ、ねじ歯車、丸棒ラックと小
歯車、はすばラックなどを用いたシリンダー回転手段が
好ましい。
【0039】前記作動媒体貯留室としては、その形状、
構造、大きさ等に特に制限はなく、目的に応じて適宜に
選択することができる。
【0040】この発明のチューブフラムポンプは以下の
ように動作する。
【0041】この発明のチューブフラムの一態様として
ピストンが回転不可能に形成されているときには、回転
手段によりシリンダーの中心軸を中心にしてシリンダー
を回転させる。他の態様としてシリンダーが回転不可能
に形成されているときには、回転手段によりピストンの
中心軸を中心にしてピストンを回転させる。この操作に
より、ピストンをシリンダー内で往復動させたときに、
ピストンにおける開口部とシリンダーにおける凹部との
連通状態が可変する。
【0042】たとえば、ピストンの往復動中に、液流通
路の開口部と凹部とが連通するときには液圧室と液収容
室とが、凹部、開口部および液流通路を介して連通状態
になり、また開口部がシリンダーの内周面により閉塞さ
れるときには、圧力室と作動媒体貯留室とが非連通状態
になる。圧力室と作動媒体貯留室とが連通状態になって
いるときには、ピストンが前進しても圧力室の液圧が増
加せず、またピストンが後退しても圧力室の液圧は減少
しない。圧力室と作動媒体貯留室とが非連通状態になっ
ているときには、ピストンの前進により圧力室の液圧が
増加し、ピストンの後退により圧力室の液圧が減少す
る。
【0043】したがって、シリンダーおよび/またはピ
ストンの回転量および前記凹部の形状に応じて、圧力室
中の液量あるいは有効内容積を任意に変化させることが
できる。
【0044】たとえば、ピストンの往復動中、液流通路
の開口部が終始シリンダーの内周面により閉塞されてい
るようにシリンダーおよび/またはピストンを回転させ
ておくと、凹部がどのような形状であっても、ピストン
の進行により圧力室中の液圧が増加し、ピストンの後退
により圧力室中の液圧が減少する。
【0045】また、シリンダーおよび/またはピストン
の回転量および前記凹部の形状に応じて、ピストンの往
復動中に凹部と液流通路の開口部とが連通する連通状態
と、液流通路の開口部がシリンダーの内周面により閉塞
された状態とを交互に出現させることができる。また、
シリンダーおよび/またはピストンの回転量に応じて、
ピストンの往復動中終始凹部と開口部とが連通状態にな
り、したがって、圧力室と作動媒体貯留室とを導通状態
に維持することもできる。ピストンの往復動中終始、圧
力室と作動媒体貯留室とが導通状態に維持されている
と、ピストンの往復動にもかかわらず、圧力室中の液圧
は増加も減少もしない。
【0046】チューブフラムポンプにおいては、ピスト
ンの往復動により圧力室の容積を可変することによりポ
ンプ室により吸引吐出される流体の吸引吐出量が可変さ
れる。
【0047】たとえば、前記凹部の形状に応じて、ピス
トンの往復動中、液流通路の開口部が終始シリンダーの
内周面により閉塞されているようにシリンダーおよび/
またはピストンを前述のように回転させておくと、ピス
トンが後退している期間中圧力室と作動媒体貯留室とが
非連通状態になっていて圧力室の内容積は一定であるか
ら、ピストンの後退につれて圧力室内の液圧が減少し、
その結果ポンプ室の容積が拡大し、ポンプ室内に流体が
吸引される。ピストンが完全に後退し、次いで前進状態
になると、圧力室の内容積は一定に保持されているの
で、ピストンの前進につれて圧力室中の液圧が増加す
る。液圧の増加により、ポンプ室の内容積が縮小してポ
ンプ室内の流体が吐出されて行く。このように、このチ
ューブフラムポンプにおいては、ピストンの往復動中終
始開口部がシリンダーの内周面に閉塞された状態である
と、ピストンの全ストロークにおいて、ポンプ室の容量
に応じた最大流量をもって流体の吸引および吐出を行う
ことができる。
【0048】前記凹部の形状に応じて、ピストンの往復
動中開口部が終始凹部に連通しているようにシリンダー
および/またはピストンを回転させておくと、ピストン
の往復運動中終始圧力室と作動媒体貯留室とが連通状態
になるので、ピストンの往復動にもかかわらず、圧力室
内の液圧は増加も減少もしなくなり、その結果、ポンプ
室内に流体を吸引し、ポンプ室から流体を吐出すること
ができなくなる。つまり、このような状態下では、ピス
トンの駆動にもかかわらず、その全ストロークにおいて
チューブフラムポンプの機能は停止状態になる。
【0049】前記凹部の形状に応じて、ピストンの往復
動中にある期間においては開口部が凹部に連通し、また
ある期間においては開口部がシリンダーの内周面により
閉塞されているように、シリンダーおよび/またはピス
トンを回転させておく。そうすると、ピストンの往復動
中のある期間において圧力室と作動媒体貯留室とが連通
する状態が発生して、その期間中はピストンの往復動に
もかかわらず圧力室の液圧が増加も減少もせずに一定に
なる。このときには、ピストンの駆動にもかかわらず圧
力室内の液圧が一定であるからポンプ室には圧力がかか
らずにポンプ室のポンプ作用を行わない。また、ある期
間において圧力室と作動媒体貯留室とが連通していない
状態が発生して、その期間中にピストンが後退すると圧
力室はその内容積を一定に保持しようとしてポンプ室の
内容積を拡大し、ピストンが前進すると圧力室はその内
容積を一定に保持しようとしてポンプ室の内容積を縮小
させる。
【0050】このように、ピストンの往復動の過程にお
いて、圧力室と作動媒体貯留室とが連通状態にされてい
るときには、ピストンの駆動にもかかわらずポンプ室の
ポンプ作用は行われず、圧力室と作動媒体貯留室とが非
連通状態であるときには、ピストンの前進および後退に
よりポンプ室による液量の吸引吐出が行われる。
【0051】この発明においては、シリンダーの内周面
に形成された凹部の形状とピストンの周面に開設された
ところの、作動媒体貯留室内に連通する液流通路の開口
部の開口位置等とにより、ポンプ室による液の吸引吐出
のモードおよび吸引吐出量が調整される。
【0052】
【実施例】以下、この発明のチューブフラムポンプの一
実施例につき、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0053】(実施例1)図1は、この発明のチューブ
フラムポンプの実施例を示す断面概略説明図である。
【0054】このチューブフラムポンプ1は、シリンダ
ー2と、ピストン3と、圧力室4と、作動油貯留室4a
と、チューブフラム5と、ポンプ室6と、液導入管7
と、液導出管8と、回転手段9と、図示しない作動油補
給手段とを備えてなる。
【0055】前記シリンダー2は、円筒形状の内周面を
有する筒状体である。このシリンダー2は、その先端部
に、前記圧力室4と連通する先端開口部2aを有する。
シリンダー2の内周面には、凹部10が形成されてい
る。
【0056】前記凹部10は、シリンダー2の内周面で
あって凹部10の存在しない部位において、シリンダー
2の中心軸に対しねじれの位置になく、かつ前記中心軸
に平行な直線をもって前記内周面を切り開き、切り開い
た内周面を平面にしたときに、この凹部の平面形状が、
二つある斜辺の内の一方の斜辺が底辺に対して垂直であ
り、残る斜辺が底辺に対して斜向する台形である。な
お、この台形において、台形の底辺(下底)および上底
は、前記内周面を切り開いて得られる四角形において前
記シリンダー2の内側端部の内縁に相当する直線に平行
な直線である。この凹部10の平面形状は、たとえば図
2に示されるように、シリンダー2の中心軸に直交する
方向に延在する底辺10aと、これに平行な上底10b
と、前記底辺に対して斜向する辺すなわち斜向辺10c
と、前記低辺および上底に直交する辺10dとを有する
略台形に形成されてなる。
【0057】図1に示されるように、前記下底近傍の凹
部10には、作動油貯留室4aに連通する連通口11が
形成されている。
【0058】このシリンダー2の先端開口部2aは、圧
力室4に接続される。圧力室4の内部とシリンダー2の
内部とはシリンダー2の先端開口部2aを介して連通し
ている。また、シリンダー2の内部空間は、前記連通口
11を介して、圧力室4と連通している。
【0059】このシリンダー2は、装置本体12に設け
られた装着穴13に、その装着穴13の内周面とこのシ
リンダー2の外周面とが液密に摺動しつつシリンダー2
が回転可能に、装着されている。
【0060】前記ピストン3は、シリンダー2の内周面
と液密に摺動可能な外周面を有する円柱体である。この
ピストン3は、前記シリンダー2に装入されている。こ
のピストン3は、その外周面に開口部を有する液流通路
14を有する。
【0061】この液流通路14は、ピストン3の圧力室
4に臨む先端面で開口し、このピストン3の中心軸と平
行してピストン3の略中央部所定の位置まで帯状に延在
し、延在していくその終点で、前記ピストン3の中心軸
に対して所定の角度で傾斜して形成された長穴状の終端
部15を有する溝である(図2を参照)。したがって、
この液流通路14はピストン3の先端部から終端部15
(図2を参照)に至るまで、ピストン3の周面において
開口し、この開口する部分が液流通路14の開口部とな
る。この終端部15のピストン3の中心軸に対する傾斜
角度は、前記凹部10の形状である台形における斜向辺
10cの傾斜角度と一致させるのが好ましい。
【0062】ピストン3における液流通路14が形成さ
れていない側の一端すなわち後端部は、ピストン3を往
復動させるピストン駆動手段16に接続される。このピ
ストン駆動手段16の駆動により、シリンダー2内で、
ピストン3が往復動することができるようになってい
る。
【0063】このとき、シリンダー2を適宜に回転させ
ることにより、ピストン3を前進させる過程において、
シリンダー2の内周面に形成された凹部10とピストン
3の外周面に形成された液流通路14とが重なり合うこ
とによって、圧力室4が連通状態ないし導通状態にな
る。ピストン駆動手段16の駆動によりさらにピストン
3がシリンダー2内で前進すると、その移動に応じて、
この液流通路14がシリンダー2における凹部10の形
成されていない内周面で閉塞されてしまって、圧力室4
が非連通状態もしくは非導通状態になる。前進しきった
ピストン3を後退させると、前記と逆の状態が現出す
る。
【0064】前記圧力室4は、作動媒体たとえば作動油
を収容する空間であり、この実施例においては、シリン
ダー2を回転可能に装着する装置本体12に装着された
ポンプ本体17の内壁面と、前記チューブフラム5とで
形成される空間である。前記圧力室4内に前記チューブ
フラム5が貫通する状態に配置されている。圧力室4
は、装置本体12の内壁面から突出するシリンダー2を
囲繞するように形成されている。
【0065】図3にチューブフラムを示す。図3は図1
におけるチューブフラムポンプを右手から見た断面図で
ある。
【0066】前記チューブフラム5は、図3に示される
ようにその直径方向に付勢手段18を備え、かつ筒状に
形成された弾性体である。前記チューブフラム5は、そ
の外周面で前記作動油と接触している。前記チューブフ
ラム5は、前記作動油が前記ピストン3により押圧吸引
されると、作動油の液圧によって収縮膨満するようにな
っている。
【0067】この実施例における前記チューブフラム5
の材質は、弗素樹脂ゴムの円筒体チューブの外層と合成
ゴムの円筒体チューブの内層とを貼り合わせた弾性二重
円筒体である。
【0068】図示しない作動油補給手段は、前記圧力室
4内の作動油が減少したときに圧力室4内に作動油を補
給する手段である。作動油補給手段そのものは、従来か
ら公知の油圧チューブフラムポンプに設けられているの
と同様であるのでその詳細な説明を省略する。
【0069】前記付勢手段18は、チューブフラム5を
形成する前記外層と内層との間に介装された支持板18
aと、この支持板18aに結合され、チューブフラム5
の半径方向に突き出した支持体18bと、一端部が前記
支持体18bの先端部に結合され、かつ後端部がポンプ
本体17から延在するベース17aに結合された円錐状
コイル18cとを有する。
【0070】前記付勢手段18により、チューブフラム
5が収縮膨満して変形しても、元の円筒体に迅速に復帰
するようになっている。
【0071】前記ポンプ室6は、前記チューブフラム5
の内部空間である。ポンプ室6には液導入管7と液導出
管8とが設けられる。
【0072】前記液導入管7は、逆止弁19を有し、そ
の一端がポンプ室6に接続され、他端が図示しない貯液
槽に接続される。
【0073】前記液導出管8は、逆止弁19を有し、ポ
ンプ室6に接続される。
【0074】前記回転手段9は、装置本体12の外部に
突出するコントロールバー20を有するウォーム歯車9
aと、前記シリンダー2の外周面にこの外周面を一巡す
るように形成され、かつ前記ウォーム歯車9aに噛合す
る環状ラック9bとを有し、前記コントロールバー20
を操作し、これを回転することによりウォーム歯車9a
を回転させて、回転するウォーム歯車9aがラック9b
上を噛合することによりシリンダー2を回転させること
ができるようになっている。さらに、この回転手段9に
は、チューブフラムポンプ1の流量目盛り(図示せ
ず。)が、装置本体12の外部に突出しているコントロ
ールバー20に設けられている。
【0075】このチューブフラムポンプ1においては、
前記チューブフラム5と、圧力室4と、前記圧力室4に
連通する凹部10を内周面に形成し、かつ前記圧力室4
に連通する先端開口部2aを有するシリンダー2と、前
記シリンダー2内を往復動可能に挿通され、外周面に開
口部を有して前記チューブフラム5に通じる液流通路1
4を備えたピストン3と、前記凹部10と前記液流通路
14の開口部との連通状態を任意に調整可能に、前記シ
リンダー2を、その中心軸を中心にして回転させる回転
手段9とを備えてなる液量調整装置を有する。
【0076】以上に詳述したチューブフラムポンプ1の
構成を要約すると、このチューブフラムポンプは、シリ
ンダーと、ピストンと、油圧室と、チューブフラムと、
ポンプ室と、回転手段とを備え、前記シリンダーは前記
油圧室に連通する凹部を内周面に形成してなり、前記ピ
ストンは前記シリンダー内を往復動可能にシリンダーに
液密に挿通され、その外周面には先端面に通じる液流通
溝が形成されてなり、前記油圧室は装置本体の内壁面を
有する空間と前記チューブフラムとポンプ内壁とを有し
て形成されてなり、前記チューブフラムは膨満収縮可能
に形成され、前記ポンプ室はポンプ機能を有するように
形成され、たとえば前記チューブフラムの膨満収縮の繰
り返しにより流体の吸引吐出が可能に形成されてなり、
前記回転手段は外部操作部材の操作により前記シリンダ
ーを回転可能に形成してなり、例えば前記シリンダーの
外周面に設けられた環状ラック、この環状ラックに噛合
するウォーム歯車、このウォーム歯車に軸支され、かつ
装置本体外に突出するコントロールバーを備えてなり、
前記シリンダーの回転により、ピストンの往復動中に前
記凹部と液流通路との連通状態を任意に調整可能となっ
ている。
【0077】以下に、以上構成のチューブフラムポンプ
の作用について説明する。
【0078】チューブフラムポンプ1は次のように動作
する。
【0079】コントロールバー20を操作してシリンダ
ー2を回転させることにより、図4に示されるように、
ピストン3の往復動のいずれにおいても液流通路14が
凹部10と一致せず、液流通路14が終始シリンダー2
の内周面で閉塞されるようにする。なお、このコントロ
ールバー20は装置本体12の外部に突き出ているの
で、このコントロールバー20を操作するだけでシリン
ダー2の回転を調整することができるので、このコント
ロールバー20はチューブフラムポンプの操作性向上に
寄与している。
【0080】次いで、ピストン駆動手段16がピストン
3を駆動する。ピストン3がシリンダー2内を往復動す
る。ピストン3がシリンダー2内を往動(前進)する全
期間中、液流通路14が凹部10と一致せずにシリンダ
ー2の内周面によって閉塞されている。液圧室5の容積
とピストン3の先端面から先のシリンダー2内の容積と
の合計容積は一定であり、しかも内部の液は非圧縮性の
液体であるから、ピストン3を圧力室4に向かって前進
させると、圧力室4内の液圧が上昇し、その液圧がポン
プ室6内の圧力を越えると、チューブフラム5が収縮し
て、ポンプ室6内の容積が縮小し、図5に示されるよう
に、ポンプ室6内の液が液導出管8より吐出されてい
く。ピストン3が前進しきったときにポンプ室6内の容
積が最小になって、ポンプ室6内からの液の導出量が最
大になる。また、ピストン3が前進を開始してから停止
するまでの間、図4(b)に示されるように、ポンプ室
6はその内部の流体を液導出管8から吐出し続ける。
【0081】次いで、ピストン駆動手段16を駆動して
ピストン3を後退させる。ピストン3がシリンダー2内
を復動(後退)すると、液圧室5内の容積は一定であ
り、しかも内部の液は非圧縮性の液体であるから、チュ
ーブフラム5が圧力室4側に膨満してチューブフラム5
が変形する。チューブフラム5の液圧室5側への膨満に
より、ポンプ室6の内容積が増加して減圧になるので、
図4(b)に示されるように、液導入管7から液がポン
プ室6に吸引導入される。
【0082】前記吸引吐出工程において、作動油が所定
の量よりも多いときには、吸引時に付勢手段18によ
り、収縮しようとするチューブフラム5が膨満して最初
の円筒形となり、適宜の場所に設置されたコントロール
バルブにより余分な油が外部に排出される。また、作動
油が所定の量よりも少ないときには、付勢手段18によ
り、膨満しようとするチューブフラム5が収縮して最初
の円筒形になる。
【0083】上記におけるシリンダー2の回転状態で
は、ピストン3の全ストローク中においてポンプ室6の
ポンプ作用が実現され、円滑な吸引吐出が行われる。
【0084】以下の動作では、ピストン3の全ストロー
ク中にポンプ作用が停止する期間が存在し、しかも吸引
吐出量の調整が行われる。
【0085】コントロールバー20を操作してシリンダ
ー2を回転させることにより、図5(a)に示されるよ
うに、ピストン3の往復動の期間中に液流通路14が凹
部10と一致して流通状態になり、あるいは一致せずに
液流通路14が終始シリンダー2内周面で閉塞されて不
通状態になるように、シリンダー2の回転位置を調整す
る。
【0086】ピストン3の初期状態として、ピストン3
が圧力室4から完全に後退しているとする。ピストン駆
動手段16がピストン3を圧力室4に向かって前進させ
る。ピストン3がシリンダー2内を往動(前進)する。
ピストン3がシリンダー2内を前進し始めて液流通路1
4と凹部10とが一致して連通しているときには、作動
油貯留室4aと圧力室4とが液流通路14および凹部1
0を介して導通状態になっているので、ピストン3の前
進にもかかわらず圧力室4内の液圧は上昇しない。圧力
室4内の液圧が上昇しないのでチューブフラム5は収縮
せず、したがってポンプ室6の容積が変化することがな
く、図5(b)に示されるように、ポンプ室6から流体
が吐出されない。図5(b)においては、縦軸に吸引吐
出液量を示す曲線において、ハッチングを入れていない
部分が、ポンプ室6がポンプ機能を停止していることを
示す。
【0087】ピストン3が前進することにより液流通路
14がシリンダー2の内周面により閉塞された状態にな
ると、ピストン3の前進に伴って圧力室4内の液圧が上
昇する。圧力室4内の液圧が上昇することによりチュー
ブフラム5がポンプ室6側に膨満して、ポンプ室6内の
容積が縮小する。図5(b)に示されるように、ポンプ
室6の容積縮小によりポンプ室6内の流体が液導出管8
へ吐出される。ピストン3が前進しきったときに圧力室
4内の液圧は最大になる。圧力室4内の圧力が増加し始
めてから圧力が最大値に達するまでの間、ポンプ室6は
その内部の流体を液導出管8から吐出し続ける。
【0088】次いで、ピストン駆動手段16を駆動して
ピストン3を後退させる。ピストン3がシリンダー2内
を復動(後退)すると、液流通路14がシリンダー2の
内周面に閉塞され、圧力室4内の液圧が減少し続ける。
液圧の減少によりチューブフラム5が膨満して圧力室4
が変形する。チューブフラム5の圧力室4側への膨満に
より、ポンプ室6内が減圧になるので、図5(b)に示
されるように、液導入管7から一定量の液がポンプ室6
に吸引導入される。
【0089】さらにピストン3が後退して液流通路14
が凹部10と連通するようになると、圧力室4と導通状
態になるので、圧力室4内の液圧減少が停止する。その
結果、ポンプ室6内への流体吸引が停止する。
【0090】以上のようにしてチューブフラム5の収縮
膨満の繰り返しによりポンプ室6への流体の吸引および
ポンプ室6からの流体の吐出が実行され、またピストン
3における液流通路14と凹部10との重なりによりポ
ンプのロストモーションが実現される。
【0091】圧力室4内の作動油量が増加したときに
は、チューブフラム5はその分すでに収縮してつぶれた
状態から変形を初め、1回の吐出流量に相当する量まで
チューブフラム5が変形し、ポンプ室6における吸込工
程においてチューブフラム5の変形が回復される。圧力
室4の作動油量が多いときには、液流通路14と凹部1
0とが重なる期間(ロストモーション期間)中に、それ
まで収縮していたチューブフラム5が付勢手段18によ
り円筒形を更に拡大させるので、チューブフラム5の拡
開により余分な作動油量が排出される。圧力室4内の作
動油量が少ないときには、ロストモーション期間中に、
チューブフラム5の弾性力によりチューブフラム5が収
縮することにより圧力室4内に作動油が流入する。この
チューブフラム5の弾性力および付勢手段18の付勢力
により、チューブフラム5は、流体を吸引吐出する1ス
トロークごとに常に正常な筒状体から収縮膨満を繰り返
すことになる。
【0092】以下の動作では、前述したよりも更に少な
い吸引吐出容量でポンプ室6による流体の吸引吐出が行
われる。
【0093】コントロールバー20を操作してシリンダ
ー2を回転させることにより、図2(a)に示されるよ
うに、ピストン3の往復動の期間中に液流通路14が凹
部10と一致したり、あるいは一致せずに液流通路14
が終始シリンダー2の内周面で閉塞されるように、シリ
ンダー2の回転位置を調整する。この例では、ピストン
3の往復動の期間中に液流通路14が凹部10と一致す
る期間が、液流通路14がシリンダー2の内周面によっ
て閉塞される期間よりも長く設定されている。
【0094】ピストン3の初期状態として、ピストン3
が圧力室5から完全に後退しているとする。ピストン駆
動手段16がピストン3を駆動する。ピストン3がシリ
ンダー2内を往動(前進)する。ピストン3がシリンダ
ー2内を前進し始めて液流通路14と凹部10とが連通
しているときには、圧力室5と液収容室4とが液流通路
14および凹部10を介して導通状態になっているの
で、ピストン3の前進にもかかわらず圧力室5内の液圧
は上昇しない。圧力室5内の液圧が上昇しないのでダイ
ヤフラム18は膨満せず、したがってポンプ室6の容積
が変化することがなく、図2(b)に示されるようにポ
ンプ室6から流体が吐出されない。
【0095】ピストン3が前進することにより液流通路
14がシリンダー2の内周面により閉塞された状態にな
ると、ピストン3の前進に伴って圧力室5内の液圧が上
昇する。圧力室5内の液圧が上昇することによりチュー
ブフラム5がポンプ室6側に収縮して、ポンプ室6内の
容積が減少する。図2(b)に示されるように、ポンプ
室6の容積減少(縮小)によりポンプ室6内の流体が液
導出管8へ吐出される。ピストン3が前進しきったとき
に圧力室5内の液圧は最大になる。圧力室5内の圧力が
増加し始めてから圧力が最大値に達するまでの間、ポン
プ室6はその内部の流体を液導出管8から吐出し続け
る。
【0096】この場合、ピストン3の前進中、圧力室5
と液収容室4とが連通している期間が圧力室5と液収容
室4とが不導通状態になっている期間よりも長いので、
図2に示される場合に比べて、ポンプ室6により液が吸
引吐出される期間、すなわちポンプ機能が発揮されてい
る期間が短くなっている。また、吸引吐出液量も、図2
に比べて少なくなっている。
【0097】次いで、ピストン駆動手段16を駆動して
ピストン3を後退させる。ピストン3がシリンダー2内
を復動(後退)すると、液流通路14がシリンダー2の
内周面に閉塞されている期間中、圧力室5内の液圧が減
少し続ける。液量の減少によりチューブフラム5が圧力
室5側に膨満して圧力室5が変形する。チューブフラム
5の圧力室5側への膨満により、ポンプ室6内が減圧に
なるので、図2(b)に示されるような吸引量で、液導
入管7から液がポンプ室6に吸引導入される。
【0098】さらにピストン3が後退して液流通路14
が凹部10と連通するようになると、圧力室5と液収容
室4とが導通状態になるので、圧力室5内の液量減少が
停止する。その結果、図2(b)に示されるように、ポ
ンプ室6内への流体吸引が停止する。
【0099】以上に詳述したように、凹部10の平面形
状が台形になっているから、シリンダー2を回転させる
ことにより、ピストン3の進行中に液流通路14がシリ
ンダー2の内周面に終始閉塞された状態にすることもで
きるし、また、液流通路14が凹部10と連通した状態
および液流通路14がシリンダー2の内周面により閉塞
された状態を交互に出現させることができ、前記二種の
状態が交互に出現する場合、連通状態および非連通状態
の期間を任意に設定することができる。
【0100】このチューブフラムポンプ1は、従来にお
ける流量調整リングのような部材を内部に備える必要が
ないので、構造が簡単で、修理等が容易であり、小型に
構成されることができる。このチューブフラムポンプ1
は、各種分野において好適に用いることができる。
【0101】なお、この実施例においてはシリンダーを
回転させる機構としているが、シリンダーを固定し、ピ
ストンをその中心軸を中心にして任意に回転することの
できる機構を採用しても良いし、シリンダーおよびピス
トンの両方がその中心軸を中心にして任意に回転するこ
とのできる機構を採用しても良い。
【0102】(実施例2)図6はこの発明の他の実施例
であるチューブフラムポンプの一部の断面を示す概略説
明図である。
【0103】図6に示すチューブフラムポンプ1Aが図
1に示すチューブフラムポンプ1と相違する主なところ
は、シリンダー2に設けられた凹部10Aと、ピストン
3に設けられた液流通路14Aとである。図1に示され
るチューブフラムポンプ1におけるのと同じ部材につい
ては図6において同じ番号が付される。また、このチュ
ーブフラムポンプ1Aは、図1に示されるチューブフラ
ムポンプ1と同様に回転手段9およびピストン駆動手段
16を備えるのであるが、図6においてはそのような回
転手段およびピストン駆動手段が省略されている。
【0104】図6に示すチューブフラムポンプ1Aにお
けるシリンダー2に設けられた凹部10Aは、図7
(a)、図8(a)および図9(a)を総合することに
より理解されるように、シリンダー2の内周面であって
凹部10Aの存在しない部位において、シリンダー2の
中心軸に対しねじれの位置になく、かつ前記中心軸に平
行な直線をもって前記内周面を切り開き、切り開いた内
周面を平面にしたときに、シリンダー2の軸線の両端縁
に平行な直線を有する平行四辺形となっている。
【0105】この凹部10Aには液収容室4に連通する
連通口11が形成されている。なお、この連通口11は
液収容室4に直接に連通し、かつ開口するように形成さ
れていても良く、また図6に示すように、装置本体12
の液収容室4に向けて開口する連通穴12Aに連続する
ように形成されていても良い。
【0106】液流通路14Aは、ピストン3の先端面に
開口する先端開口部14Bと、ピストン3の周側面に開
口する周面開口部14Cと、この先端開口部14Bおよ
び周面開口部14Cを連通する連通路とを有する。
【0107】この流通路14Aは、図示しないピストン
駆動手段16を前後動させると、前記シリンダー2の回
転状態に応じて、前記周面開口部14Cが凹部14Aに
連通状態となったり、シリンダー2の内周面によって前
記周面開口部14Cが閉塞状態になったりする。
【0108】なお、この実施例装置においても、前記実
施例1におけるのと同様に付勢手段が設けられている。
【0109】以下に、以上構成のチューブフラムポンプ
の作用について説明する。
【0110】前記液量調整装置2を備えたチューブフラ
ムポンプ1Aは次のように動作する。
【0111】図示しないコントロールバーを操作してシ
リンダー2を回転させることにより、図7(a)に示さ
れるように、ピストン3の往復動のいずれにおいてもそ
のストローク範囲で周面開口部14Cが凹部10Aと一
致せず、周面開口部14Cが終始シリンダー2の内周面
で閉塞されて、液流通路14Aが終始非導通状態となる
ようにする。なお、前記実施例で示されたのと同様に、
このコントロールバーは装置本体12の外部に突き出て
いるので、このコントロールバーを操作するだけでシリ
ンダー2の回転を調整することができるので、このコン
トロールバーはチューブフラムポンプの操作性向上に寄
与している。
【0112】次いで、図示しないピストン駆動手段がピ
ストン3を駆動する。ピストン3がシリンダー2内を往
復動する。ピストン3がシリンダー2内を往動(前進)
する全期間中、周面開口部14Cが凹部10Aと一致せ
ずにシリンダー2の内周面によって閉塞されている。圧
力室5の容積とピストン3の先端面から先のシリンダー
2内の容積との合計容積は一定であり、しかも内部の液
は非圧縮性の液体であるから、ピストン3を圧力室5に
向かって前進させると、圧力室5内の液圧が上昇し、そ
の液圧がポンプ室6内の圧力を越えると、チューブフラ
ム5がポンプ室6側に膨満して、ポンプ室6内の容積が
縮小し、図7(b)に示されるように、ポンプ室6内の
液が液導出管8より吐出されていく。ピストン3が前進
しきったときにポンプ室6内の容積が最小になって、ポ
ンプ室6内からの液の導出量が最大になる。また、ピス
トン3が前進を開始してから停止するまでの間、図7
(b)に示されるように、ポンプ室6はその内部の流体
を液導出管8から吐出し続ける。
【0113】次いで、ピストン駆動手段を駆動してピス
トン3を後退させる。ピストン3がシリンダー2内を復
動(後退)すると、圧力室5内の容積は一定であり、し
かも内部の液は非圧縮性の液体であるから、チューブフ
ラム5が圧力室5側に膨満して圧力室5が変形する。チ
ューブフラム5の圧力室5側への膨満により、ポンプ室
6の内容積が増加して減圧になるので、図7(b)に示
されるように、液導入管7から液がポンプ室6に吸引導
入される。
【0114】上記におけるシリンダー2の回転状態で
は、ピストン3の全ストローク中においてポンプ室6の
ポンプ作用が実現され、円滑な吸引吐出が行われる。ま
た、付勢手段の作用については前記実施例1における付
勢手段と同様である。
【0115】以下の動作では、ピストン3の全ストロー
ク中にポンプ作用が停止する期間が存在し、その期間外
でポンプ作用が行われて吸引吐出量の調整が行われる。
しかも、以下の動作では、前記実施例1におけるポンプ
室6のポンプ機能とは逆のポンプ機能が実行される。
【0116】コントロールバーを操作してシリンダー2
を回転させることにより、図8(a)に示されるよう
に、ピストン3の往復動の期間中に周面開口部14Cが
凹部10Aと一致したり、あるいは一致せずに周面開口
部14Cが終始シリンダー2内周面で閉塞されるよう
に、シリンダー2の回転位置を調整する。
【0117】ピストン3の初期状態として、ピストン3
が圧力室5から完全に後退しているとする。ピストン駆
動手段がピストン3を圧力室5に向かって前進させる。
ピストン3がシリンダー2内を往動(前進)する。ピス
トン3がシリンダー2内を前進し始めても周面開口部1
4Cがシリンダー2の内周面により閉鎖されているの
で、圧力室5と液収容室4とが非導通状態になる。した
がって、ピストン3の前進によって圧力室5内の液圧が
上昇する。圧力室5内の液圧が上昇すると、チューブフ
ラム5がポンプ室6側に押圧される。したがってポンプ
室6の容積が低下し、図8(b)に示されるように、ポ
ンプ室6から液導出管8へと流体が吐出されていく。図
8(b)においては、縦軸に吸引吐出液量を示す曲線に
おいて、ハッチングを入れている部分が、ポンプ室6の
ポンプ機能が発揮されていることを示す。
【0118】ピストン3が更に前進することにより周面
開口部14Cがシリンダー2の内周面により閉塞された
状態から凹部10Aに連通する状態に変わる。周面開口
部14Cが凹部14Aと一致するようになると、、凹部
10A、周面開口部14C、液流通路14A、および先
端開口部14Bを介して液収容室4と圧力室5とが導通
状態になる。そうすると、ピストン3の前進によって、
液流通路14Aを介して圧力室5内の液体が液収容室4
へと抜けていく。したがって、ピストン3の前進にもか
かわらず、圧力室5内の液圧が上昇せず、したがって、
図8(b)に示すように、ポンプ室6のポンプ機能が発
揮されることがない。図8(b)に示されるように、ピ
ストン3が前進しきって後進に転じても、周面開口部1
4Cは凹部10Aと連通状態にあるので、ポンプ室6の
ポンプ機能は依然として発揮されない。図8(b)にお
いて、縦軸に吸引吐出液量を示す曲線において、ハッチ
ングを入れていない部分が、ポンプ室6のポンプ機能が
発揮されていないことを示す。
【0119】ピストン3が更に後退して周面開口部14
Cがシリンダー2の内周面により閉鎖されるようになる
と、ピストン3の後進によって圧力室5内の液がピスト
ン3に引っ張られることによりチューブフラム5が圧力
室5側に引っ張られる。したがってポンプ室6の容積が
拡大し、図8(b)に示されるように、ポンプ室6内へ
と液導入管7から流体が導入される。
【0120】ピストン3が後退しきってから前進に転じ
ると、前述したように、周面開口部14Cがシリンダー
2の内周面により閉鎖されている期間中は、図8(b)
に示されるように、ピストン3の前進に応じて圧力室5
内の液圧が上昇する。圧力室5内の液圧の上昇により、
チューブフラム5がポンプ室6側に膨張ないし押圧され
ることにより、ポンプ室6内に収容されている液体が液
導出管8へと吐出されていく。
【0121】ピストン3が更に前進した後、周面開口部
14Cが凹部10Aに連通するようになると、圧力室5
と液収容室4とは導通状態になるので、ピストン3の前
後動にかかわらず、チューブフラム5に液体の圧力がか
からなくなり、図8(b)に示されるように、ポンプ室
6のポンプ機能が発揮されなくなる。
【0122】以下の動作では、前記よりもさらに少ない
吸引吐出容量でポンプ室6による流体の吸引吐出が行わ
れる。
【0123】コントロールバーを操作してシリンダー2
を回転させることにより、図9(a)に示されるよう
に、ピストン3の全ストローク中殆どの期間において周
面開口部14Cが凹部10Aと一致するように、シリン
ダー2の回転位置を調整しておく。この図9(a)に示
される状態においては、後退し切ったピストン3が前進
するわずかの期間において、周面開口部14Cがシリン
ダー2の内周面により閉鎖されるようになっている。
【0124】図9(a)に示されるようなシリンダー2
の回転状態にあると、前述したのと同様の作用により、
図9(b)に示されるような吸引吐出動作が実現され
る。なお、図8(b)において、縦軸に吸引吐出液量を
示す曲線において、ハッチングを入れた部分が、ポンプ
室6のポンプ機能が発揮されていることを示し、ハッチ
ングを入れていない部分が、ポンプ室6のポンプ機能が
発揮されていないことを示す。
【0125】
【発明の効果】この発明によると、小型で簡単な構造で
あり、ピストンのストローク長を変えることなく液圧の
微調整を容易に行うことができるチューブフラムポンプ
を提供することができる。この発明によると、作動油の
補給弁を不要にすることにより機構が簡単なチューブフ
ラムポンプを提供することができる。この発明による
と、チューブフラムが円筒状となった状態を初期状態と
してその拡張収縮を行い、ポンプ室のポンプ機能が円滑
に発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明のチューブフラムポンプの一
実施例を示す一部断面概略説明図である。
【図2】図2は、この発明のチューブフラムポンプの一
実施例におけるシリンダーとピストンとの関係を示す概
略説明図である。
【図3】図3は、この発明のチューブフラムポンプの一
実施例における付勢手段とチューブフラムとを示す一部
断面概略説明図である。
【図4】図4はこの発明のチューブフラムポンプにおけ
るシリンダーとピストンとの作用を示す説明図であり、
(a)は、図1に示すチューブフラムポンプにおける液
流通路と凹部との相対位置の一例を説明するための概念
図であり、(b)は、(a)の場合におけるチューブフ
ラムポンプの吐出・吸引モードを示す関係図である。
【図5】図5はこの発明のチューブフラムポンプにおけ
るシリンダーとピストンとの作用を示す説明図であり、
(a)は、図1に示すチューブフラムポンプにおける液
流通路と凹部との相対位置の一例を説明するための概念
図であり、(b)は、(a)の場合におけるチューブフ
ラムポンプの吐出・吸引モードを示す関係図である。
【図6】図6はこの発明のチューブフラムの他の実施例
を示す一部断面概略説明図である。
【図7】図7はこの発明のチューブフラムポンプにおけ
るシリンダーとピストンとの作用を示す説明図であり、
(a)は、図7に示すチューブフラムポンプにおける液
流通凹部と液流通溝との相対位置の一例を説明するため
の概念図であり、(b)は、(a)の場合におけるチュ
ーブフラムポンプの吐出・吸引モードを示す関係図であ
る。
【図8】図8はこの発明のチューブフラムポンプにおけ
るシリンダーとピストンとの作用を示す説明図であり、
(a)は、図7に示すチューブフラムポンプにおける液
流通凹部と液流通溝との相対位置の一例を説明するため
の概念図であり、(b)は、(a)の場合におけるチュ
ーブフラムポンプの吐出・吸引モードを示す関係図であ
る。
【図9】図9はこの発明のチューブフラムポンプにおけ
るシリンダーとピストンとの作用を示す説明図であり、
(a)は、図7に示すチューブフラムポンプにおける液
流通凹部と液流通溝との相対位置の一例を説明するため
の概念図であり、(b)は、(a)の場合におけるチュ
ーブフラムポンプの吐出・吸引モードを示す関係図であ
る。
【図10】図10は従来のダイヤフラムポンプを示す断
面説明図である。
【符号の説明】
a・・・油圧ダイヤフラムポンプ、b・・・ダイヤフラ
ム、c・・・安全弁、d・・・エア抜弁、e・・・切換
弁、f・・・作動油補給弁、g・・・プランジャー、h
・・・圧力室、i・・・ポンプ室、1・・・チューブフ
ラムポンプ、1A・・・チューブフラムポンプ、2・・
・シリンダー、2a・・・先端開口部、3・・・ピスト
ン、4・・・圧力室、4a・・・作動油貯留室、5・・
・チューブフラム、6・・・ポンプ室、7・・・液導入
管、8・・・液導出管、9・・・回転手段、9a・・・
ウォーム歯車、9b・・・ラック、10,10A・・・
凹部、10a・・・底辺、10b・・・上底、10c・
・・斜向辺、10d・・・辺、11・・・連通口、12
・・・装置本体、12A・・・連通穴、13・・・装着
穴、14,14A・・・液流通路、14B・・先端開口
部、14C・・・周面開口部、15・・・終端部、16
・・・ピストン駆動手段、17・・・ポンプ本体、18
・・付勢手段、18a・・・支持板、18b・・・支持
体、18c・・・円錐状コイル、19・・・逆止弁、2
0・・・コントロールバー。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年12月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮拡張によりポンプ室の内容積を変化
    させて流体の吸引吐出を行うチューブフラムと、前記チ
    ューブフラムを圧縮拡張させる作動媒体を収容する圧力
    室と、前記圧力室に連通する凹部を内周面に形成し、か
    つ前記圧力室に連通する先端開口部を有するシリンダー
    と、前記シリンダー内を往復動可能に挿通され、前記シ
    リンダーの内壁面に摺動する外周面に設けた開口部と前
    記圧力室とを連通可能にする液流通路を備えたピストン
    と、前記シリンダーおよび前記ピストンのいずれか一方
    または両方をその中心軸を中心にして所定角度をもって
    回転させることにより前記液流通路、前記開口部および
    前記凹部を介して前記圧力室と作動媒体を貯留する油貯
    留室とを連通可能にする回転手段とを備え、前記凹部お
    よび前記ピストンの外周面に設けられた開口部のいずれ
    か一方または両方の軸方向の長さがシリンダーおよびピ
    ストンの相対的な回転角度により相違するように形成す
    ることにより流体の吸引吐出量を調製可能とすることを
    特徴とするチューブフラムポンプ。
  2. 【請求項2】 前記チューブフラムは、その半径方向に
    沿って外側に向かうように付勢する付勢手段を有してな
    る前記請求項1に記載のチューブフラムポンプ。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009047090A (ja) * 2007-08-21 2009-03-05 Touzai Kagaku Sangyo Kk チューブフラムポンプ
CN102758754A (zh) * 2012-04-20 2012-10-31 杭州大潮石化设备有限公司 结构简化的管式隔膜计量泵液力端结构

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JP4649452B2 (ja) * 2007-08-21 2011-03-09 東西化学産業株式会社 チューブフラムポンプ
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