JPH10140980A - カッタヘッド及びトンネル掘削機 - Google Patents

カッタヘッド及びトンネル掘削機

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JPH10140980A
JPH10140980A JP29837196A JP29837196A JPH10140980A JP H10140980 A JPH10140980 A JP H10140980A JP 29837196 A JP29837196 A JP 29837196A JP 29837196 A JP29837196 A JP 29837196A JP H10140980 A JPH10140980 A JP H10140980A
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disk
cutter head
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Koichi Yoshimoto
幸一 吉本
Mitsunori Tsuda
充徳 津田
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カッタヘッドにおいて、ディスクカッタの交
換作業を簡単且つ短時間で行うことで、交換作業能率の
向上を図ると共に構造の簡素化を図る。 【解決手段】 ディスクカッタ41の回転軸42を支持
する第1半割り軸受部44aが形成されたサドル44を
カッタスポーク43に固定し、第2半割り軸受部45a
が形成された軸受金具45をこのサドル44の切欠部4
4bに嵌合することで、各半割り軸受部44a,45a
によってディスクカッタ41の回転軸42を支持し、軸
受固定金具46をサドル44のテーパ部44cに係合す
ることで切欠部44bに嵌合した軸受金具45の脱落を
阻止し、押えフランジ47を固定ボルト48によってサ
ドル44に固定することでテーパ部44cに係合した軸
受固定金具46の移動を阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転しながら前方
の地盤に押しつけられることでこの地盤を破砕するカッ
タヘッド、並びに、このカッタヘッドを用いてトンネル
を形成するトンネルボーリングマシンやシールド掘削機
などのトンネル掘削機に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に一般的なトンネルボーリングマシ
ンの断面概略、図5にこのトンネルボーリングマシンの
正面視、図6に従来のカッタヘッドに装着されたディス
クカッタの取付状態を表す正面視、図7にディスクカッ
タの取り外し工程を表す概略を示す。
【0003】トンネルボーリングマシン(以下、TBM
と称する。)において、図4及び図5に示すように、掘
削機本体は円筒形状をなす前胴11と後胴12とから構
成されており、この前胴11はリング形状をなし、前部
に軸受13によってカッタヘッド14が回転自在に装着
されている。このカッタヘッド14は前面部に交差する
ように複数のカッタスポーク15が固定されており、各
カッタスポーク15には岩盤をせん断破壊するディスク
カッタ16が多数枢着されると共に、掘削面を掻き取る
スクレーパ17が取付けられ、また、スクレーパ17に
隣接して破砕した岩片や土砂などのずりを取り込む開口
18が形成されている。そして、このカッタヘッド14
の後部には内歯を有するリングギヤ19が一体に固定さ
れる一方、前胴11には電動式あるいは油圧式のカッタ
旋回モータ20が固定されており、このカッタ旋回モー
タ20の駆動ギヤ21がリングギヤ19に噛み合ってい
る。
【0004】また、前胴11には掘削して発生したずり
が内部に浸入しないようにバルクヘッド22が固定され
ることで、チャンバ室23が形成されている。そして、
このチャンバ室23内にはディスクカッタ16が破砕し
たずりを外部に搬出するスクリューコンベヤ24が配設
されている。
【0005】従って、カッタ旋回モータ20を駆動して
駆動ギヤ21を回転駆動すると、この駆動ギヤ21が噛
み合うリングギヤ19が回転し、リングギヤ19と一体
のカッタヘッド14を旋回し、各ディスクカッタ16が
岩盤をせん断破壊して掘削することができる。そして、
スクレーパ17が掘削面を掻き取り、発生したずりを開
口18から前胴11の内部に取り込むことができる。そ
して、カッタヘッド14の開口18からチャンバ室23
に取り込まれたずりはスクリューコンベヤ24によって
外部に排出することができる。
【0006】また、前胴11の後部外周辺には円周方向
に複数のシールドジャッキ25が並設されており、この
シールドジャッキ25が掘進方向後方に伸長し、既設ト
ンネル内周面に組付けられた既設のセグメントSに押し
付けることで、その反力により前胴11を前進すること
ができる。一方、前胴11にはセグメントエレクタ26
が設けられており、このセグメントエレクタ26はシー
ルドジャッキ25によって前進した前胴11と既設のセ
グメントSとの間の空所に新しいセグメントSを装着し
てトンネルを構築することができる。更に、前胴11の
後方に位置する後胴12はリング形状をなし、前胴11
とこの後胴12との間には複数の方向制御ジャッキ27
が架設されている。この方向制御ジャッキ27を伸縮す
ることで、カッタヘッド14を有する前胴11が後胴1
2に対して屈曲し、その掘進方向を変更することができ
る。
【0007】このように構成されたTBMによってトン
ネルを掘削するには、まず、カッタ旋回モータ20を駆
動してカッタヘッド14を回転駆動させながら、各シー
ルドジャッキ25を伸長して前胴11と共にカッタヘッ
ド14を前方へ移動させる。すると、旋回するカッタヘ
ッド14のディスクカッタ16が岩盤をせん断破壊し、
この岩盤を掘削する。そして、このディスクカッタ16
の岩盤掘削によって生じたずりはチャンバ室23内に取
り込まれ、スクリューコンベヤ26によって外部に排出
される。
【0008】このように各シールドジャッキ25を所定
ストローク伸長すると、次に、このシールドジャッキ2
5のいずれか一つを収縮して、既設のセグメントSとの
間の空所を形成し、セグメントエレクタ26がこの空所
に新しいセグメントSを装着してトンネルを構築する。
この作動の繰り返しによって連続してトンネルを掘削し
ていく。ま
【0009】ところで、近年、掘削形成するトンネルは
長距離化の傾向にあり、TBMによる掘削作業中にカッ
タヘッド14に装着されたディスクカッタ16が摩耗
し、土砂の掘削抵抗が増大して掘削効率が低下したり、
掘削不能になってしまう。そのため、このディスクカッ
タ16が摩耗した場合には、掘削作業を停止して摩耗し
たディスクカッタ16を交換しなければならない。従
来、ディスクカッタ16を切羽側へ取り外して交換して
いたが、この場合、掘削機を後退させてカッタヘッド1
4と切羽との間に作業空間を確保しなければならず、交
換作業に長時間を要ししまう。また、作業者が機外へ出
なければならず、危険が伴ってしまう。
【0010】そこで、ディスクカッタ16を機内側へ取
り外して交換可能としたものが提案されている。図6に
従来のディスクカッタの取付構造を表す概略を示す。図
6に示すように、ディスクカッタ16は一体に形成され
た回転軸16aがサドル31にキャップ32によって回
転自在に支持されており、このサドル31がカッタスポ
ーク15の所定の取付開口部15aに位置するように多
数の固定ボルト33によって固定されている。
【0011】ところが、このような従来のディスクカッ
タの取付構造にあっては、切羽からディスクカッタ16
に作用する掘削反力はサドル31を固定した固定ボルト
33の弛緩方向に作用しており、ディスクカッタ16に
よる地盤の破砕中に固定ボルト33が緩んでしまい、こ
のディスクカッタ16によって効率よく地盤を破砕する
ことができない虞がある。
【0012】そのため、この改良案としてディスクカッ
タ16を機内側へ取り外して交換可能とした別のものが
提案されている。図7に従来の別のディスクカッタの取
付構造を表す概略を示す。図7に示すように、ディスク
カッタ16は一体に形成された回転軸16aがサドル3
6に回転自在に支持されており、このサドル36がカッ
タスポーク15の所定の取付開口部15aに位置し、こ
のカッタスポーク15と一体のフランジ15bに多数の
固定ボルト37によって固定されている。
【0013】従って、切羽からディスクカッタ16に作
用する掘削反力はサドル36を介してフランジ15bに
作用することとなり、このサドル36を固定した固定ボ
ルト37の弛緩方向に作用することはなく、このディス
クカッタ16は効率よく地盤を破砕することができる。
そして、磨耗したディスクカッタ16を交換するには、
固定ボルト37を弛緩してサドル36の固定を解除して
から、ディスクカッタ16をサドル36と共にほぼ90
度回動することで、サドル36と取付開口部15aとが
適合し、このサドル36を取付開口部15aから機内側
に取り外すことができる。その後、新しいディスクカッ
タが装着されたサドルを前述とは逆の手順で組み付ける
ことで、交換が終了する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
TBMにおけるディスクカッタの交換作業にあっては、
多数の固定ボルト37を取り外し、ディスクカッタ16
をサドル36と共にほぼ90度回動してからカッタスポ
ーク15の取付開口部15aを通して磨耗したディスク
カッタ16と共にサドル36を取り外し、新しいディス
クカッタが取付けられたサドルを、再び取付開口部15
aに嵌合して多数の固定ボルト37によって固定してい
た。この場合、前述したように、ディスクカッタ16に
は切羽から掘削反力が作用しているため、この掘削反力
が作用したままでディスクカッタ16を回動するには大
きな力が必要となり、専用の治具を用いなければなら
ず、作業が面倒である。また、一般的にディスクカッタ
19は95kg程度であって、サドル36は75kg程度あ
り、大重量物である両者の取り外し作業と取り付け作業
は多くの手間と労力を要し、作業時間も長くかかってし
まい作業性が良くない。そして、作業者はチャンバ室2
3内の狭い空間で重量物であるディスクカッタ16及び
サドル36の交換作業を行わなければならず、不自由で
危険な作業となって作業者にかかる負担が大きくなって
しまうという問題があった。更に、ディスクカッタ16
の摩耗とは関係のないサドル36まで交換することとな
り、高コストとなってしまう。
【0015】このような問題を解決するものとして、例
えば、特開昭63−130896号公報に開示されたも
のがある。これは、ディスクカッタの支持軸をサドルに
形成されたキー溝に挿入すると共に横方向に移動してテ
ーパ面に押し付けた状態で、このキー溝にテーパキーを
挿入し、多数の固定ボルトによってこのテーパキーをサ
ドルに固定することで、ディスクカッタを支持するよう
にしたものである。この構造によれば、ディスクカッタ
の交換時に、ディスクカッタを若干横方向に移動するだ
けで、このディスクカッタのみを取り外すことができ
る。ところが、サドルと共にディスクカッタが固定され
たスポークには、ディスクカッタの交換時にこのディス
クカッタを横方向に移動するためのスペースを確保しな
ければならず、スポークが大型化して掘削土砂の流動性
が悪化してしまうという問題がある。また、カッタへヘ
ッドの回転方向によっては、ディスクカッタの横方向の
移動が制限され、磨耗したディスクカッタを交換するこ
とができない場合がある。
【0016】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、ディスクカッタの交換作業を簡単且つ短時間で
行うことで、交換作業能率の向上を図ると共に構造の簡
素化を図ったカッタヘッド並びにトンネル掘削機を提供
することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明のカッタヘッドは、掘削機本体の前部に装着
されて地盤を掘削する複数のディスクカッタが装着され
たカッタヘッドにおいて、カッタヘッド本体に固定され
て前記ディスクカッタの回転軸を支持する第1半割り軸
受部が形成されたサドルと、該サドルの第1半割り軸受
部に連通する切欠部に嵌脱自在であって前記ディスクカ
ッタの回転軸を支持する第2半割り軸受部が形成された
軸受金具と、前記サドルの切欠部に連通するテーパ部に
係脱自在であって該テーパ部に係合した位置で前記切欠
部に嵌合した前記軸受金具の脱落を阻止する軸受固定金
具と、前記サドルに固定されることで前記テーパ部に係
合した前記軸受固定金具の移動を阻止する押えフランジ
とを具えたことを特徴とするものである。
【0018】従って、カッタヘッドに装着されたディス
クカッタを交換するには、サドルに固定された押えフラ
ンジを取り外してから、サドルのテーパ部に係合した軸
受固定金具を取り外すことで、ディスクカッタの回転軸
を支持する軸受金具が脱落し、サドルに支持されたディ
スクカッタの回転軸を抜き取ってこのディスクカッタの
みをカッタヘッドから取り外すことができ、別のディス
クカッタの回転軸をサドルの第1半割り軸受部に挿入し
てこの回転軸に第2半割り軸受部が嵌合するように軸受
金具をサドルの切欠部に嵌合し、軸受固定金具をテーパ
部に係合することで軸受金具の脱落を阻止し、押えフラ
ンジをサドルに固定して軸受固定金具の移動を阻止する
ことで、ディスクカッタの交換が完了する。
【0019】また、本発明のトンネル掘削機は、筒状の
掘削機本体と、該掘削機本体を前進させる推進手段と、
前記掘削機本体の前部に駆動回転自在に装着されたカッ
タヘッドと、該カッタヘッドを駆動回転するカッタヘッ
ド駆動手段と、前記カッタヘッドの前面部に固定された
放射状をなすスポークと、回転軸が一体に形成された円
盤状をなすディスクカッタと、前記スポークの所定の位
置に固定されて前記ディスクカッタの回転軸を支持する
第1半割り軸受部が形成されたサドルと、該サドルの第
1半割り軸受部に連通する切欠部に嵌脱自在であって前
記ディスクカッタの回転軸を支持する第2半割り軸受部
が形成された軸受金具と、前記サドルの切欠部に連通す
るテーパ部に係脱自在であって該テーパ部に係合した位
置で前記切欠部に嵌合した前記軸受金具の脱落を阻止す
る軸受固定金具と、前記サドルに固定されることで前記
テーパ部に係合した前記軸受固定金具の移動を阻止する
押えフランジとを具えたことを特徴とするものである。
【0020】従って、このトンネル掘削機によって地盤
を掘削する場合、カッタヘッド駆動手段によってカッタ
ヘッドを駆動回転させながら、まず、推進手段によって
掘削機本体を前進させることで、カッタヘッドが前方の
地盤を掘削してトンネルを掘削する。そして、カッタヘ
ッドに装着されたディスクカッタが磨耗してを交換が必
要な場合には、サドルに固定された押えフランジを取り
外してから、サドルのテーパ部に係合した軸受固定金具
を取り外すことで、ディスクカッタの回転軸を支持する
軸受金具が脱落し、サドルに支持されたディスクカッタ
の回転軸を抜き取ってこのディスクカッタのみをカッタ
ヘッドから取り外すことができ、別の新しいディスクカ
ッタの回転軸をサドルの第1半割り軸受部に挿入してこ
の回転軸に第2半割り軸受部が嵌合するように軸受金具
をサドルの切欠部に嵌合し、軸受固定金具をテーパ部に
係合することで軸受金具の脱落を阻止し、押えフランジ
をサドルに固定して軸受固定金具の移動を阻止すること
で、ディスクカッタの交換が完了する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0022】図1に本発明の一実施形態に係るトンネル
掘削機としてのトンネルボーリングマシンに装着された
ディスクカッタの取付構造を表す概略、図2に本実施形
態のディスクカッタの取付状態を表す断面、図3に本実
施形態のディスクカッタの取付方法を表す概略を示す。
【0023】本実施形態のトンネルボーリングマシン
(TBM)のカッタヘッドにおいて、図1及び図2に示
すように、ディスクカッタ41は、円盤形状をなして回
転軸42が一体に形成されている。一方、カッタヘッド
40に固定された左右一対のカッタスポーク43の間に
サドル44が図示しないボルト等によって固定されてい
る。このサドル44は門型形状をなし、ディスクカッタ
41の回転軸42を支持する第1半割り軸受部44a
と、この第1半割り軸受部44aに連通する切欠部44
bと、左右一対のテーパ部44cと、取付開口44dと
が形成されている。軸受金具45は上面部にディスクカ
ッタ41の回転軸42を支持する第2半割り軸受部45
aが形成されて、サドル44の切欠部44bに嵌脱自在
となっている。
【0024】また、左右一対の軸受固定金具46はサド
ル44のテーパ部44cに係脱自在であって、この各軸
受固定金具46がテーパ部44cに係合したときには、
サドル44の切欠部44bに嵌合した軸受金具45の脱
落を阻止することができ、左右の軸受固定金具46の間
に空間部が形成されるようになっている。そして、押え
フランジ47は各軸受固定金具46がサドル44のテー
パ部44cに係合したときに両者の間に形成される空間
部に嵌脱自在な凸部47aが形成され、この凸部47a
が各軸受固定金具46の間の空間部に嵌入した状態で固
定ボルト48によってサドル44に固定することで、テ
ーパ部44cに係合した各軸受固定金具46の移動を阻
止している。
【0025】ここで、カッタヘッド40にディスクカッ
タ41を取付ける手順について説明する。
【0026】まず、図3(a)に示すように、カッタヘッ
ド40のスポーク43に固定されたサドル44に対して
ディスクカッタ41を装着するとき、回転軸42をサド
ル44の第1半割り軸受部44aに挿入し、この状態
で、図3(b)に示すように、サドル44の切欠部44b
に軸受金具45を嵌合することで、ディスクカッタ41
の回転軸42に第2半割り軸受部45aを密着させる。
このようにしてディスクカッタ41の回転軸42はサド
ル44の第1半割り軸受部44aと軸受金具45の第2
半割り軸受部45aによって支持される。次に、図3
(c)に示すように、サドル44のテーパ部44cに左右
一対の軸受固定金具46を係合することでサドル44の
切欠部44bに嵌合した軸受金具45の脱落を阻止す
る。そして、図3(d)に示すように、各軸受固定金具4
6がサドル44のテーパ部44cに係合したときに両者
の間に形成される空間部に押えフランジ47の凸部47
aを嵌入し、この状態で、図3(e)に示すように、固定
ボルト48によってこの押えフランジ47をサドル44
に固定することで、図3(f)に示すように、押えフラン
ジ47によってテーパ部44cに係合した各軸受固定金
具46の移動が阻止される。
【0027】このようにしてカッタヘッド40のサドル
44に取付けられたディスクカッタ41において、図2
に示すように、切羽からカッタヘッド40に作用するラ
ジアル方向の荷重は、回転軸42を支持している軸受金
具45を介して各軸受固定金具46とサドル44のテー
パ部44cとの間で受け止めることとなり、また、切羽
からカッタヘッド40に作用するスラスト方向の荷重
は、回転軸42を支持している軸受金具45とサドル4
4の切欠部44bの側面との間で受け止めることとな
る。従って、これらのラジアル荷重及びスラスト荷重は
直接固定ボルト48に引張力として作用することはな
く、この固定ボルト48が弛緩することはない。更に、
ディスクカッタ41を支持しているサドル44はカッタ
ヘッド40に固定された左右一対のカッタスポーク43
の間に位置しており、サドル44に掘削反力が作用して
も、このサドル44の変形が防止される。
【0028】なお、カッタヘッド40のサドル44に取
付けられたディスクカッタ41を取り外すには、前述と
逆の手順によって行えばよいものである。即ち、図3
(f)に示す状態から、図3(e)に示すように、固定ボル
ト48を弛緩し、図3(d)に示すように、各軸受固定金
具46の間の空間部から押えフランジ47の凸部47a
を抜き取ることで、サドル44のテーパ部44cに係合
した軸受固定金具46の拘束を解除する。そして、図3
(c)に示すように、サドル44のテーパ部44cすら各
軸受固定金具46と取り出し、更に、図3(b)に示すよ
うに、サドル44の切欠部44bに嵌合した軸受金具4
5を外すことで、第2半割り軸受部45aによるディス
クカッタ41の回転軸42の支持を解除し、図3(a)に
示すように、ディスクカッタ41(回転軸42)をカッ
タヘッド40のスポーク43に固定されたサドル44
(第1半割り軸受部44a)から取り外すことができ
る。
【0029】
【発明の効果】以上、実施形態において詳細に説明した
ように本発明のカッタヘッドによれば、ディスクカッタ
の回転軸を支持する第1半割り軸受部が形成されたサド
ルをカッタヘッド本体に固定し、第2半割り軸受部が形
成された軸受金具をこのサドルの切欠部に嵌合すること
で、各半割り軸受部によってディスクカッタの回転軸を
支持し、軸受固定金具をサドルのテーパ部に係合するこ
とで切欠部に嵌合した軸受金具の脱落を阻止し、押えフ
ランジをサドルに固定することでテーパ部に係合した軸
受固定金具の移動を阻止したので、ディスクカッタのみ
を容易に着脱自在とすることでディスクカッタの交換作
業を簡単、且つ、短時間で行って交換作業能率の向上を
図ることができると共に、ディスクカッタの取付構造の
簡素化を図ることができる。
【0030】また、本発明のトンネル掘削機によれば、
推進手段によって前進可能な掘削機本体の前部にカッタ
ヘッド駆動手段によって駆動回転自在なカッタヘッドを
装着し、ディスクカッタの回転軸を支持する第1半割り
軸受部が形成されたサドルをこのカッタヘッドの前面部
に固定されたスポークに固定し、第2半割り軸受部が形
成された軸受金具をこのサドルの切欠部に嵌合すること
で、各半割り軸受部によってディスクカッタの回転軸を
支持し、軸受固定金具をサドルのテーパ部に係合するこ
とで切欠部に嵌合した軸受金具の脱落を阻止し、押えフ
ランジをサドルに固定することでテーパ部に係合した軸
受固定金具の移動を阻止したので、ディスクカッタのみ
を容易に着脱自在とすることでディスクカッタの交換作
業を簡単、且つ、短時間で行って交換作業能率の向上を
図ることができると共に、ディスクカッタの取付構造の
簡素化を図ることができ、その結果、掘削作業効率の低
下を防止して作業能率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るトンネル掘削機とし
てのトンネルボーリングマシンに装着されたディスクカ
ッタの取付構造を表す概略図である。
【図2】本実施形態のディスクカッタの取付状態を表す
断面図である。
【図3】本実施形態のディスクカッタの取付方法を表す
概略図である。
【図4】一般的なトンネルボーリングマシンの断面概略
図である。
【図5】トンネルボーリングマシンの正面図である。
【図6】従来のカッタヘッドに装着されたディスクカッ
タの取付状態を表す正面図である。
【図7】ディスクカッタの取り外し工程を表す概略図で
ある。
【符号の説明】
40 カッタヘッド 41 ディスクカッタ 42 回転軸 43 スポーク 44 サドル 44a 第1半割り軸受部 44b 切欠部 44c テーパ部 45 軸受金具 45a 第2半割り軸受部 46 軸受固定金具 47 押えフランジ 48 固定ボルト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掘削機本体の前部に装着されて地盤を掘
    削する複数のディスクカッタが装着されたカッタヘッド
    において、カッタヘッド本体に固定されて前記ディスク
    カッタの回転軸を支持する第1半割り軸受部が形成され
    たサドルと、該サドルの第1半割り軸受部に連通する切
    欠部に嵌脱自在であって前記ディスクカッタの回転軸を
    支持する第2半割り軸受部が形成された軸受金具と、前
    記サドルの切欠部に連通するテーパ部に係脱自在であっ
    て該テーパ部に係合した位置で前記切欠部に嵌合した前
    記軸受金具の脱落を阻止する軸受固定金具と、前記サド
    ルに固定されることで前記テーパ部に係合した前記軸受
    固定金具の移動を阻止する押えフランジとを具えたこと
    を特徴とするカッタヘッド。
  2. 【請求項2】 筒状の掘削機本体と、該掘削機本体を前
    進させる推進手段と、前記掘削機本体の前部に駆動回転
    自在に装着されたカッタヘッドと、該カッタヘッドを駆
    動回転するカッタヘッド駆動手段と、前記カッタヘッド
    の前面部に固定された放射状をなすスポークと、回転軸
    が一体に形成された円盤状をなすディスクカッタと、前
    記スポークの所定の位置に固定されて前記ディスクカッ
    タの回転軸を支持する第1半割り軸受部が形成されたサ
    ドルと、該サドルの第1半割り軸受部に連通する切欠部
    に嵌脱自在であって前記ディスクカッタの回転軸を支持
    する第2半割り軸受部が形成された軸受金具と、前記サ
    ドルの切欠部に連通するテーパ部に係脱自在であって該
    テーパ部に係合した位置で前記切欠部に嵌合した前記軸
    受金具の脱落を阻止する軸受固定金具と、前記サドルに
    固定されることで前記テーパ部に係合した前記軸受固定
    金具の移動を阻止する押えフランジとを具えたことを特
    徴とするトンネル掘削機。
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