JPH10131678A - カッタヘッド及びトンネル掘削機 - Google Patents

カッタヘッド及びトンネル掘削機

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Publication number
JPH10131678A
JPH10131678A JP28644096A JP28644096A JPH10131678A JP H10131678 A JPH10131678 A JP H10131678A JP 28644096 A JP28644096 A JP 28644096A JP 28644096 A JP28644096 A JP 28644096A JP H10131678 A JPH10131678 A JP H10131678A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutter
cutter head
support shaft
saddle
disk
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP28644096A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichiro Yoshikuni
憲一郎 吉国
Shinji Adachi
慎二 安達
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP28644096A priority Critical patent/JPH10131678A/ja
Publication of JPH10131678A publication Critical patent/JPH10131678A/ja
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カッタヘッドにおいて、ディスクカッタの交
換作業を簡単且つ短時間で行うことで、交換作業能率の
向上を図ると共に安全性の向上を図る。 【解決手段】 掘削機本体の前部に装着されて地盤を掘
削する複数のディスクカッタが装着されたカッタヘッド
において、ディスクカッタ41を円盤形状をなすカッタ
本体53とこのカッタ本体53を回転自在に支持する支
持軸45とによって構成し、支持軸をカッタスポーク5
2に固定されたサドル51の切欠部55から支持孔54
に挿脱可能とし、この支持軸が支持孔54に挿着された
状態で固定部材61をサドル51に固定することで、デ
ィスクカッタ41をカッタヘッドに装着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転しながら前方
の地盤に押しつけられることでこの地盤を破砕するカッ
タヘッド、並びに、このカッタヘッドを用いてトンネル
を形成するトンネルボーリングマシンやシールド掘削機
などのトンネル掘削機に関する。
【0002】
【従来の技術】図3に一般的なトンネルボーリングマシ
ンの断面概略、図4にこのトンネルボーリングマシンの
正面視、図4に従来のカッタヘッドに装着されたディス
クカッタの取付状態を表す正面視、図5に従来のカッタ
ヘッドに装着されたディスクカッタの取付状態を表す側
面視を示す。
【0003】トンネルボーリングマシン(以下、TBM
と称する。)において、図3及び図4に示すように、掘
削機本体は円筒形状をなす前胴11と後胴12とから構
成されており、この前胴11はリング形状をなし、前部
に軸受13によってカッタヘッド14が回転自在に装着
されている。このカッタヘッド14には前面部に交差す
るように複数のカッタスポーク15が固定されており、
各カッタスポーク15には岩盤をせん断破壊するディス
クカッタ16が多数枢着されると共に、掘削面を掻き取
るスクレーパ17が取付けられ、また、スクレーパ17
に隣接して破砕した岩片や土砂などのずりを取り込む開
口18が形成されている。そして、このカッタヘッド1
4の後部には内歯を有するリングギヤ19が一体に固定
される一方、前胴11には電動式あるいは油圧式のカッ
タ旋回モータ20が固定されており、このカッタ旋回モ
ータ20の駆動ギヤ21がリングギヤ19に噛み合って
いる。
【0004】また、前胴11には掘削して発生したずり
が内部に浸入しないようにバルクヘッド22が固定され
ることで、チャンバ室23が形成されている。そして、
このチャンバ室23内にはディスクカッタ16が破砕し
たずりを集積するホッパ24が固定されると共に、前胴
11内には掘削したずりを搬出するベルトコンベヤ25
が配設されており、ベルトコンベヤ25の一端部はホッ
パ24の下部に連結され、他端部はトンネル後方に延設
されている。
【0005】従って、カッタ旋回モータ20を駆動して
駆動ギヤ21を回転駆動すると、この駆動ギヤ21が噛
み合うリングギヤ19が回転し、リングギヤ19と一体
のカッタヘッド14を旋回し、各ディスクカッタ16が
岩盤をせん断破壊して掘削する一方、スクレーパ17が
掘削面を掻き取ってずりを開口18から前胴11の内部
に取り込むことができる。そして、カッタヘッド14の
開口18からチャンバ室23に取り込まれたずりはホッ
パ24内に落下し、このホッパ24内に集積されたずり
はベルトコンベヤ25によって外部に排出することがで
きる。
【0006】また、前胴11の後方に位置する後胴12
はリング形状をなし、前胴11とこの後胴12との間に
は12本のスラストジャッキ26が架設されている。こ
のスラストジャッキ26は油圧の給排によって伸縮作動
するものであって、ジャッキ本体は前胴11に固定され
た球軸受27によって揺動自在に支持され、ロッド先端
部は後胴12に固定された球軸受28によって揺動自在
に支持されている。そして、このスラストジャッキ26
はそれぞれ隣合って配設された関係が、例えば、互いに
隣接する一方のスラストジャッキがカッタヘッド14の
周方向一方に傾斜し、他方のスラストジャッキが周方向
他方に傾斜して全体としてトラス状に配設されることで
パラレルリンク機構29を構成している。
【0007】従って、このパラレルリンク機構29にお
いて、各スラストジャッキ26の各駆動ロッドを伸縮す
ることで、前胴11と後胴12との相対位置を変更する
ことができる。また、このパラレルリンク機構29にお
いて、各スラストジャッキ26の各作動ストロークを変
えることで、カッタヘッド14を有する前胴11が後胴
12に対して屈曲し、その掘進方向を変更することがで
きる。
【0008】更に、前胴11には複数のフロントグリッ
パ30が周方向にほぼ均等間隔で装着されており、各フ
ロントグリッパ30は内蔵された図示しない油圧ジャッ
キによってグリッパシュー31を径方向に張り出すこと
ができる。従って、この油圧ジャッキを駆動して各グリ
ッパシュー31を径方向に張り出すと、このグリッパシ
ュー31を前胴11内に収納した位置から、掘削形成さ
れたトンネル内壁面に圧接して前胴11を保持する位置
に移動させることができる。一方、後胴12には複数の
リヤグリッパ32が周方向にほぼ均等間隔で装着されて
おり、各リヤグリッパ32は内蔵された図示しない油圧
ジャッキによってグリッパシュー33を径方向に張り出
すことができる。従って、この油圧ジャッキを駆動して
各グリッパシュー33を径方向に張り出すと、このグリ
ッパシュー33を後胴12内に収納した位置から、掘削
形成されたトンネル内壁面に圧接して後胴12を保持す
る位置に移動させることができる。
【0009】なお、通常のTBMは岩盤掘削用のトンネ
ル掘削機であり、前述したリヤグリッパ32による掘進
反力を得て前胴11を推進させるものであるが、トンネ
ル掘削中の地盤が岩盤層から一般土砂層に変化した場合
には、掘削したトンネル壁面が軟弱であり、リアグリッ
パ32によって掘進反力を得ることができない。そのた
め、シールド掘削機のようにセグメントSによって掘進
反力を得て前胴11が推進できるようになっている。即
ち、後胴12の後部には円周方向に複数のシールドジャ
ッキ34が並設されており、このシールドジャッキ34
を作動して掘進方向後方に駆動ロッドを伸長させると、
掘削したトンネル内周面に構築された既設のセグメント
Sに押し付けられ、その反力により前胴11を前進させ
ることができる。そして、このシールドジャッキ34と
共に後胴12の後部にはトンネル内壁面にセグメントS
を組付けるエレクタ装置35が装着されている。
【0010】このように構成されたTBMによってトン
ネルを掘削するには、まず、リアグリッパ32の各グリ
ッパシュー33を掘削形成されたトンネル内壁面に圧接
することで、後胴12を移動不能に保持し、この状態で
カッタ旋回モータ20を駆動してカッタヘッド14を回
転駆動させながら、パラレルリンク機構29の各スラス
トジャッキ26を伸長して前胴11と共にカッタヘッド
14を前方へ移動させる。すると、旋回するカッタヘッ
ド14のディスクカッタ16が岩盤をせん断破壊し、こ
の岩盤を掘削する。そして、このディスクカッタ16の
岩盤掘削によって生じたずりはチャンバ室23内に取り
込まれてホッパ24内に落下し、ホッパ24内に集積さ
れたずりはベルトコンベヤ25によって外部に排出され
る。
【0011】このように各スラストジャッキ26を所定
ストローク伸長すると、次に、このスラストジャッキ2
6の駆動を停止し、フロントグリッパ30の各グリッパ
シュー31を押し出して掘削形成されたトンネル内壁面
に圧接することで、前胴11を移動不能に保持する一
方、リアグリッパシュー33を後胴12内に収納するこ
とでこの後胴12を移動自在とする。この状態で、パラ
レルリンク機構29の各スラストジャッキ26を収縮す
ることで前胴11に対して後胴12を引き寄せる。そし
て、再び、リアグリッパ32の各グリッパシュー33を
既設トンネル内壁面に圧接することで後胴12を移動不
能に保持する一方、フロントグリッパシュー31を前胴
11内に収納することでこの前胴11を移動自在とす
る。この状態で、カッタ旋回モータ20によってカッタ
ヘッド14を回転駆動させながら、各スラストジャッキ
26を伸長して前胴11と共にカッタヘッド14を前方
へ移動させると、旋回するカッタヘッド14のディスク
カッタ16が岩盤をせん断破壊し、この岩盤を掘削す
る。
【0012】この作動の繰り返しによって連続してトン
ネルを掘削していく。また、岩盤を掘削してトンネルを
掘削形成していく過程で、この掘削形成されたトンネル
の壁面が安定している場合は支保は不要であるが、若干
不安定であり、壁面から岩片が剥がれ落ちないようにリ
ング状の形成したH形綱や木製の板等を支保として用
い、トンネルを保護する。また、岩盤を掘削してトンネ
ルを形成する場合に、掘削地盤が岩盤層から一般土砂層
に変化した場合には、シールドジャッキ34がセグメン
トSにて掘進反力を得て前胴11を推進させる。そし
て、エレクタ装置35によって新しいセグメントSを組
み付けていく。この繰り返しによってトンネルを構築し
ていく。
【0013】ところで、近年、掘削形成するトンネルは
長距離化の傾向にあり、TBMによる掘削作業中にカッ
タヘッド14に装着されたディスクカッタ16が摩耗
し、土砂の掘削抵抗が増大して掘削効率が低下したり、
掘削不能になってしまう。そのため、このディスクカッ
タ16が摩耗した場合には、掘削作業を停止して摩耗し
たディスクカッタ16を交換しなければならない。従来
は、図5及び図6に示すように、ディスクカッタ16は
複数の円盤が一体をなすように形成されたカッタ本体1
6aとこのカッタ本体16aの中心部に一体形成された
支持軸16bとによって構成されている。そして、この
ディスクカッタ16は支持軸16bの各端部がサドル3
6に回転自在に支持され、このサドル36はカッタスポ
ーク15の所定の取付開口部15aにチャンバ室23側
から嵌合し、多数の固定ボルト37によって固定されて
いる。
【0014】従って、掘削作業中にディスクカッタ16
が摩耗した場合には、TBMによる掘削作業を停止して
作業者がチャンバ室23内に入り、ここで作業者は、ま
ず、多数の固定ボルト37を弛緩して取り外し、カッタ
スポーク15の取付開口部15aからサドル36を取り
外すことで、磨耗したディスクカッタ16を取り外す。
そして、新しいディスクカッタが取付けられたサドルを
カッタスポーク15の取付開口部15aに嵌合し、多数
の固定ボルト37を締結することで固定する。このよう
にしてディスクカッタ16の交換作業、即ち、摩耗した
ディスクカッタ16を取り外して新しいディスクカッタ
を取付けていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
TBMにおけるディスクカッタの交換作業にあっては、
多数の固定ボルト37を取り外してカッタスポーク15
の取付開口部15aから、磨耗したディスクカッタ16
と共にサドル36を取り外し、新しいディスクカッタが
取付けられたサドルを再び、取付開口部15aに嵌合し
て多数の固定ボルト37によって固定していた。一般的
にディスクカッタ19は95kg程度であって、サドル3
6は75kg程度あり、大重量物である両者の取り外し作
業と取り付け作業は多くの手間と労力を要し、作業時間
も長くかかってしまい作業性が良くない。また、作業者
はチャンバ室23内の狭い空間で重量物であるディスク
カッタ16及びサドル36の交換作業を行わなければな
らず、不自由で危険な作業となって作業者にかかる負担
が大きくなってしまうという問題があった。更に、ディ
スクカッタ16の摩耗とは関係のないサドル36まで交
換することとなり、高コストとなってしまう。
【0016】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、ディスクカッタの交換作業を簡単且つ短時間で
行うことで、掘削効率の低下を防止して作業能率の向上
を図ると共に安全性の向上を図ったカッタヘッド並びに
トンネル掘削機を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明のカッタヘッドは、掘削機本体の前部に装着
されて地盤を掘削する複数のディスクカッタが装着され
たカッタヘッドにおいて、前記ディスクカッタは円盤形
状をなすカッタ本体と該カッタ本体を回転自在に支持す
る支持軸とによって構成され、該支持軸は前記カッタヘ
ッド本体に固定されたサドルの切欠部から支持孔に挿脱
可能であって、該支持軸が該支持孔に挿着された状態
で、固定部材が前記サドルに固定されることにより、前
記ディスクカッタが前記カッタヘッドに装着されたこと
を特徴とするものである。
【0018】従って、カッタヘッドに装着されたディス
クカッタを交換するには、サドルに固定された固定部材
を取り外してから、支持孔に挿着されたディスクカッタ
の支持軸をサドルの切欠部から抜き取ることで、ディス
クカッタのみをカッタヘッドから取り外すことができ、
別のディスクカッタの支持軸をサドルの切欠部から支持
孔に挿着してサドルに固定部材を固定することで、この
ディスクカッタがカッタヘッドに装着される。
【0019】また、本発明のカッタヘッドは、前記支持
軸は断面が太鼓形状をなし、前記固定部材が前記サドル
から取り外された状態では、前記支持軸は前記切欠部か
ら挿脱自在な位置と挿脱不能な位置とに回動自在である
ことを特徴とするものである。
【0020】従って、カッタヘッドに装着されたディス
クカッタを交換するとき、サドルに固定された固定部材
を取り外してから、断面が太鼓形状の支持軸を所定角度
回動することで切欠部から挿脱自在な位置とし、ディス
クカッタの支持軸をサドルの切欠部から抜き取ることが
でき、一方、別のディスクカッタの支持軸をサドルの切
欠部から支持孔に挿着し、この支持軸を所定角度回動す
ることで切欠部から挿脱不能な位置とすることができ
る。
【0021】また、本発明のトンネル掘削機は、筒状の
掘削機本体と、該掘削機本体を前進させる推進手段と、
前記掘削機本体の前部に駆動回転自在に装着されたカッ
タヘッドと、該カッタヘッドを駆動回転するカッタヘッ
ド駆動手段と、前記カッタヘッドの前面部に固定された
放射状をなすスポークと、該スポークの所定の位置に固
定されて支持孔及び該支持孔に連通する切欠部を有する
複数のサドルと、円盤形状をなす複数のディスクカッタ
と、該ディスクカッタを回転自在に支持して周方向にお
ける角度位置によって前記切欠部を介して前記支持孔に
挿脱自在な支持軸と、前記サドルに固定することで前記
支持孔に挿着された前記支持軸を回動不能とする固定部
材とを具えたことを特徴とするものである。
【0022】従って、このトンネル掘削機によって地盤
を掘削する場合、カッタヘッド駆動手段によってカッタ
ヘッドを駆動回転させながら、まず、推進手段によって
掘削機本体を前進させることで、カッタヘッドが前方の
地盤を掘削してトンネルを掘削する。そして、カッタヘ
ッドに装着されたディスクカッタが磨耗してを交換が必
要な場合には、サドルに固定された固定部材を取り外し
てから、支持孔に挿着されたディスクカッタの支持軸を
所定角度回動することで切欠部から挿脱自在な位置と
し、この支持軸をサドルの切欠部から抜き取ることで、
ディスクカッタのみをカッタヘッドから取り外すことが
でき、新しいディスクカッタの支持軸をサドルの切欠部
から支持孔に挿着し、この支持軸を所定角度回動するこ
とで切欠部から挿脱不能な位置とし、サドルに固定部材
を固定して支持軸を回動不能とすることで、あたらいし
ディスクカッタがカッタヘッドに装着され、ディスクカ
ッタの交換作業が完了する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0024】図1に本発明の一実施形態に係るトンネル
掘削機としてのトンネルボーリングマシンに装着された
ディスクカッタの正面視、図2に本実施形態のディスク
カッタの断面を示す。
【0025】本実施形態のトンネルボーリングマシン
(TBM)のカッタヘッドにおいて、図1及び図2に示
すように、ディスクカッタ41は、円盤形状をなして外
周部に3つの刃部42が形成されたカッタ本体43と、
このカッタ本体43を軸受44を介して回転自在に支持
する支持軸45とによって構成されている。そして、こ
の支持軸45において、両端部45a,45bは外周面
が2ヵ所平行にカットされることで断面が太鼓形状をな
しており、カットされた外周面に位置決め孔46が形成
されている。一方、サドル51はカッタスポーク52の
取付孔52aに前方から嵌合し、複数の固定ボルト53
によって固定されている。そして、このサドル51には
前記支持軸45が嵌合する支持孔54が形成されると共
に、この支持孔54に連通して後方に開口する切欠部5
5が形成されている。
【0026】この切欠部55の幅H0 は支持軸45の両
端部45a,45bにおける直径H 1 より大きく、H2
より小さく(H1 <H0 <H2 )設定されている。即
ち、ディスクカッタ41において、支持軸45はサドル
51の支持孔54に嵌合して周方向回動自在となってお
り、図1に示す状態では、支持軸45をサドル51の支
持孔54から切欠部55を通して抜き取ることはでき
ず、この状態からこの支持軸45を90度回動すると、
この支持軸45を切欠部55を通して抜き取ることが可
能となっている。
【0027】また、固定部材61はサドル51の切欠部
55に挿脱自在な凸部62が一体に形成されると共に、
支持軸45の位置決め孔46に嵌入する位置決めピン6
3が固定されている。そして、この固定部材61は複数
の固定ボルト64によってサドル51に固定することが
できる。
【0028】従って、ディスクカッタ41は、支持軸4
5の端部45a,45bがサドル51の支持孔54に嵌
合し、固定部材61の凸部62が切欠部55に挿入され
て位置決めピン63が位置決め孔46に嵌入した状態
で、複数の固定ボルト64によってこの固定部材61が
サドル51に固定されている。
【0029】そして、ディスクカッタ41の長期使用に
よってカッタ本体43の刃部42が磨耗し、交換が必要
となった場合、複数の固定ボルト64を弛緩して取り外
し、サドル51から固定部材61を取り外す。すると、
支持軸45は各端部45a,45bの位置決め孔46か
ら位置決めピン63が抜き取られることで、周方向の回
動が可能とする。そのため、図示しない治具によって支
持軸45を90度回動すると、この支持軸45の端部4
5a,45bを切欠部55を通して外部に抜き取ること
が可能となる。従って、図1に二点鎖線で示すように、
支持軸45をカッタ本体43と共にサドル51から取り
外すことができる。
【0030】その後、今度は、新しいディスクカッタの
支持軸をサドル51の切欠部55を通して支持孔54に
挿入し、治具によって支持軸45を前述とは逆方向に9
0度回動すると、この支持軸45の端部45a,45b
は切欠部55を通して外部に抜き取ることが出来なくな
る。従って、固定部材61の凸部62を切欠部55に挿
入して位置決めピン63を位置決め孔46に嵌入した状
態で、複数の固定ボルト64によってこの固定部材61
がサドル51に固定することで、新しいディスクカッタ
をサドル51に装着することができる。
【0031】このように本実施形態のカッタヘッドにあ
っては、サドル51を取り外さずに、ディスクカッタ4
1のみをカッタスポーク52から掘削機本体側へ取り外
すことができ、重量物であるサドル51の取り外し及び
取り付け作業が不要となり、作業者にかかる負担が軽減
される。
【0032】また、ディスクカッタ41の交換時に、サ
ドル51を取り外す必要がないので、このサドル51が
取付けられたディスクカッタ41を掘削機本体の外部に
排出するマンホールを小さくでき、装置の小型化が図れ
る。
【0033】
【発明の効果】以上、実施形態において詳細に説明した
ように本発明のカッタヘッドによれば、ディスクカッタ
を円盤形状をなすカッタ本体とこのカッタ本体を回転自
在に支持する支持軸とによって構成し、支持軸をカッタ
ヘッド本体に固定されたサドルの切欠部から支持孔に挿
脱可能とし、支持軸が支持孔に挿着された状態で固定部
材がサドルに固定されることで、ディスクカッタをカッ
タヘッドに装着可能としたので、ディスクカッタのみが
着脱自在となってディスクカッタの交換作業を簡単、且
つ、短時間で行うことで、交換作業能率の向上を図ると
共に安全性の向上を図ることができる。
【0034】また、本発明のカッタヘッドによれば、支
持軸を断面太鼓形状とし、固定部材をサドルから取り外
した状態では、支持軸を切欠部から挿脱自在な位置と挿
脱不能な位置とに回動自在としたので、簡単な構成で支
持軸を介してディスクカッタの保持及び抜き取りを可能
とし、装置の小型軽量化を図ることができる。
【0035】また、本発明のトンネル掘削機によれば、
推進手段によって前進可能な掘削機本体の前部にカッタ
ヘッド駆動手段によって駆動回転自在なカッタヘッドを
装着し、このカッタヘッドの前面部に固定されたスポー
クに支持孔及び切欠部を有するサドルを固定する一方、
円盤形状をなすディスクカッタを支持軸に回転自在に支
持し、この支持軸の周方向における角度位置によってサ
ドルの切欠部を介して支持孔に挿脱自在とし、支持軸が
サドルの支持孔に嵌合したときに固定部材を固定するこ
とで支持軸を回動不能としたので、ディスクカッタのみ
が着脱自在となってディスクカッタの交換作業を簡単、
且つ、短時間で行うことで、交換作業能率の向上を図る
と共に安全性の向上を図ることができ、その結果、掘削
効率の低下を防止して作業能率の向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わるトンネル掘削機と
してのトンネルボーリングマシンに装着されたディスク
カッタの正面図である。
【図2】本実施形態のディスクカッタの断面図である。
【図3】一般的なトンネルボーリングマシンの断面概略
図である。
【図4】一般的なトンネルボーリングマシンの正面図で
ある。
【図5】従来のカッタヘッドに装着されたディスクカッ
タの取付状態を表す正面図である。
【図6】従来のカッタヘッドに装着されたディスクカッ
タの取付状態を表す側面図である。
【符号の説明】
41 ディスクカッタ 43 カッタ本体 45 支持軸 45a,45b 端部 46 位置決め孔 51 サドル 52 カッタスポーク 54 支持孔 55 切欠部 61 固定部材 63 位置決めピン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掘削機本体の前部に装着されて地盤を掘
    削する複数のディスクカッタが装着されたカッタヘッド
    において、前記ディスクカッタは円盤形状をなすカッタ
    本体と該カッタ本体を回転自在に支持する支持軸とによ
    って構成され、該支持軸は前記カッタヘッド本体に固定
    されたサドルの切欠部から支持孔に挿脱可能であって、
    該支持軸が該支持孔に挿着された状態で、固定部材が前
    記サドルに固定されることにより、前記ディスクカッタ
    が前記カッタヘッドに装着されたことを特徴とするカッ
    タヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカッタヘッドにおいて、
    前記支持軸は断面が太鼓形状をなし、前記固定部材が前
    記サドルから取り外された状態では、前記支持軸は前記
    切欠部から挿脱自在な位置と挿脱不能な位置とに回動自
    在であることを特徴とするカッタヘッド。
  3. 【請求項3】 筒状の掘削機本体と、該掘削機本体を前
    進させる推進手段と、前記掘削機本体の前部に駆動回転
    自在に装着されたカッタヘッドと、該カッタヘッドを駆
    動回転するカッタヘッド駆動手段と、前記カッタヘッド
    の前面部に固定された放射状をなすスポークと、該スポ
    ークの所定の位置に固定されて支持孔及び該支持孔に連
    通する切欠部を有する複数のサドルと、円盤形状をなす
    複数のディスクカッタと、該ディスクカッタを回転自在
    に支持して周方向における角度位置によって前記切欠部
    を介して前記支持孔に挿脱自在な支持軸と、前記サドル
    に固定することで前記支持孔に挿着された前記支持軸を
    回動不能とする固定部材とを具えたことを特徴とするト
    ンネル掘削機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7165478B1 (ja) * 2022-03-14 2022-11-04 株式会社奥村組 シールド掘進機のカッタ盤およびそれを備えるシールド掘進機

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