JPH10140226A - Fe2O3 を含有する塩基性耐火物を一次溶解炉に用いた鋼の精錬法及び一次溶解炉 - Google Patents

Fe2O3 を含有する塩基性耐火物を一次溶解炉に用いた鋼の精錬法及び一次溶解炉

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JPH10140226A
JPH10140226A JP8315574A JP31557496A JPH10140226A JP H10140226 A JPH10140226 A JP H10140226A JP 8315574 A JP8315574 A JP 8315574A JP 31557496 A JP31557496 A JP 31557496A JP H10140226 A JPH10140226 A JP H10140226A
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JP
Japan
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melting furnace
primary melting
furnace
refining
basic refractory
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Pending
Application number
JP8315574A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Kawakami
潔 川上
Kaichiro Ishido
嘉一郎 石堂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Special Steel Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Special Steel Co Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

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  • Ceramic Products (AREA)
  • Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 焼結性の良好な塩基性耐火物からなる炉床ス
タンプ材を一次溶解炉に使用して精錬する方法を提供す
ること及び該スタンプ材を適用した一次溶解炉を提供
し、一次溶解炉および二次精錬炉を有する製鋼工程によ
り高品質の鋼の精錬を可能とする。 【解決手段】 主成分としてMgO を85〜96%含有
し、残りCaO 、SiO2、Al2O3 及びFe2O3 を微量含有する
マグネシア系の塩基性耐火物のCaO 含有量を16〜20
%に、Fe2O3 含有量を3.0〜5.0%に増量するとと
もにその増量分MgOを減少して、3.0〜5.0%Fe2O3
含有のマグネシア系塩基性耐火物とし、この3.0〜
5.0%Fe2O3 含有のマグネシア系塩基性耐火物を炉床
のスタンプ材に適用した一次溶解炉を使用するこを特徴
とする二次精錬炉を有する製鋼工程の一次溶解炉による
精錬法で、一次溶解炉中スラグのMgO%は図1に示すよう
に、本発明のMgO%が従来のものに比し低下している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2次精錬炉を有す
る製鋼工程の1次溶解炉に適用する塩基性耐火物に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】高清浄鋼の精錬は、一次溶解炉で精錬し
た鋼を取鍋などに受けて取鍋中で二次精錬した後さらに
真空脱ガス法を適用して行われる。ところで一次溶解炉
では、P 、Cr等の不純物を酸化精錬して除去するため
に、Fe2O3 、Cr2O3 、MnO 等の低級酸化物に富んだ酸化
性スラグが生成される。その酸化性スラグに耐用できる
ものとするために、従来から1次溶解炉には低級酸化物
の少ない塩基性耐火物がスタンプ材等として使用されて
いる。しかし、マグネシアなどの塩基性耐火物、特に不
定型耐火物は焼結性が悪く、このため耐用性が良くな
く、コスト的にも問題があった。さらに、精錬中に耐火
物が精錬スラグに入ってき、このため最適精錬スラグ組
成である目的組成から外れ、結果的に介在物の少ない高
品質の鋼が精錬できなくなったり耐火物起因の介在物が
生じることがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明が解決
しようとする課題は、上記の不定型耐火物の焼結性の問
題点を解決し、焼結性の良好な塩基性耐火物からなる炉
床スタンプ材を開発し、該スタンプ材を適用した一次溶
解炉を使用して精錬する方法を提供すること、及び該方
法を実施するための該スタンプ材を適用した一次溶解炉
を提供することであり、本発明により一次溶解炉および
二次精錬炉を有する製鋼工程により高品質の鋼の精錬を
可能とすることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明の手段は、請求項1の発明では、主成分とし
てMgO を85〜96%含有し、残りCaO 、SiO2、Al2O3
及びFe2O3 を微量含有するマグネシア系の塩基性耐火物
のCaO 含有量を16〜20%に、Fe2O3 含有量を3.0
〜5.0%に増量するとともにその増量分MgO を減少し
て、3.0〜5.0%Fe2O3 含有のマグネシア系塩基性
耐火物とし、この3.0〜5.0%Fe2O3 含有のマグネ
シア系塩基性耐火物を炉床のスタンプ材に適用した一次
溶解炉を使用するこを特徴とする二次精錬炉を有する製
鋼工程の一次溶解炉による精錬法である。
【0005】請求項2の発明では、請求項1に手段にお
ける3.0〜5.0%Fe2O3 を含有するマグネシア系塩
基性耐火物を一次溶解炉の炉床スタンプ材に使用したこ
とを特徴とする二次精錬炉を有する製鋼工程の一次溶解
炉である。
【0006】本発明の作用を説明すると、Fe2O3 を3%
程度以上含有させると、Fe2O3 の融点は1583℃で、
MgO の2830℃、CaO の2570℃、Al2O3 の205
0℃、SiO2の1730℃などに比べて相当に低いので、
不定型耐火物の焼結性が大幅に改善されることとなる。
しかし、Fe2O3 は溶鋼への酸素の供給源になるので、二
次精錬炉を有する製鋼工程の一次溶解炉の耐火物として
のみ使用することができる。
【0007】以上のように、従来は溶鋼への酸素の供給
源となるので低減しようとしていたFe2O3 を本発明では
積極的に配合するものである。この結果、マグネシア系
の不定型耐火物の焼結性が大きくレベルアップし、耐火
物の耐用性が大幅に延び、耐火物の溶損による介在物と
なるものが減り、スラグ組成の変動が阻止され、溶鋼の
高清浄化が向上する。本発明は二次精錬炉を有する製鋼
工程の一溶解炉においてのみの使用に限定する。二次精
錬炉にFe2O3 を高めたマグネシア系耐火物を使用する
と、Fe2O3 はFeとOに分解する反応が生じてAl2O3 等の
介在物が増加することとなる。そして、一次溶解炉では
還元精錬に比べ酸化精錬が主たる目的であるので、耐火
物中にFe2O3 は3〜5%含有されるが、このFe2O3 によ
る酸素の供給源としての問題は全くない。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明におけるマグネシア系塩基
性耐火物の組成の1例を示すと、CaO :18.0%、Mg
O :77.0%、SiO2:1.0%、Al2O3 :0.5%、
Fe2O3 :3.0%である。これらの耐火物はマグネサイ
ト、ブルーサイトなどの粉末、或いはこれらにスケール
や水酸化マグネシウムを混合して焼成して得たマグネシ
アクリンカーを粉砕して製造する。Fe2O3 は、MgO-Fe2O
3 固溶体として存在し結合強度を向上させ、CaO は、Si
O2と反応し、融点(2050℃)の高い安定した緻密な
結晶質2CaO・SiO2と成り、溶鋼及びスラグの侵入を防
止する。本発明が対象とする製鋼工程は電気炉からなる
一次溶解炉による溶解工程と、電気炉から出鋼した湯を
取鍋に受けて行う取鍋を二次精錬炉とする取鍋精錬工程
と、真空循環脱ガス法による精錬工程からなり、この一
次溶解炉である電気炉の炉床に本発明の塩基性耐火物の
スタンプ材を乾式振動成型により施工する。壁足のハリ
ボテ部分には苦汁で練って施工する。
【0009】残湯操業が基本のEBT大型電気炉におい
て、従来のMgO スタンプ材を使用した場合はMgO スタン
プ材の損耗が1.1kg/tであったが、本発明のスタ
ンプ材を使用した場合は0.7kg/tで大幅に減少し
た。さらに、従来のMgO スタンプ材を使用した場合の炉
埋め回数は18回/月であったものが、本発明のスタン
プ材を使用することにより炉埋め回数は10回/月とこ
れも大幅に減少した。また、本発明のスタンプ材の適用
により一次溶解炉である電気炉の耐火物系介在物(MgO系
介在物) が減少した。一次溶解炉中スラグのMgO%を図1
に従来におけるものと本発明におけるものを対比して示
す。本発明のMgO%が従来のものに比し低下していること
がわかる。
【0010】さらに、一次溶解炉のスラグ組成の目的ス
ラグ組成からの変動が大幅に減少した。図2に一次溶解
炉中スラグの塩基度の変動を従来のものと本発明のもの
を対比して示す。本発明のものが変動幅が小さいことが
わかる。
【0011】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の塩基性耐
火物のスタンプ材を電気炉などの溶解炉の炉床に適用す
るとき焼結性が良好であるので、耐用性が向上し、耐火
物の溶損が減少し、その結果、精錬中に耐火物が精錬ス
ラグに入ってくることも減少し、最適精錬スラグ組成が
常に目的組成に維持でき、結果的に介在物の少ない高品
質の鋼が精錬できる。とくに、本発明では二次精錬炉を
有する製鋼工程の一次溶解炉の使用に限定することで高
い清浄鋼を精錬することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一次溶解炉中のMgO%を従来におけるものと本発
明におけるものを対比して示すグラフである。
【図2】一次溶解炉中スラグの塩基度の変動を従来のも
のと本発明のものを対比して示すグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主成分としてMgO を85〜96%含有
    し、残りCaO 、SiO2、Al2O3 及びFe2O3 を微量含有する
    マグネシア系の塩基性耐火物のCaO 含有量を16〜20
    %に、Fe2O3 含有量を3.0〜5.0%に増量するとと
    もにその増量分MgO を減少して、3.0〜5.0%Fe2O
    3 含有のマグネシア系塩基性耐火物とし、この3.0〜
    5.0%Fe2O3 含有のマグネシア系塩基性耐火物を炉床
    のスタンプ材に適用した一次溶解炉を使用するこを特徴
    とする二次精錬炉を有する製鋼工程の一次溶解炉による
    精錬法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の3.0〜5.0%Fe2O3
    を含有するマグネシア系塩基性耐火物を一次溶解炉の炉
    床スタンプ材に使用したことを特徴とする二次精錬炉を
    有する製鋼工程の一次溶解炉。
JP8315574A 1996-11-11 1996-11-11 Fe2O3 を含有する塩基性耐火物を一次溶解炉に用いた鋼の精錬法及び一次溶解炉 Pending JPH10140226A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016089226A (ja) * 2014-11-05 2016-05-23 大同特殊鋼株式会社 電気炉の操業方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016089226A (ja) * 2014-11-05 2016-05-23 大同特殊鋼株式会社 電気炉の操業方法

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