JPH10139968A - フッ素ゴム組成物 - Google Patents

フッ素ゴム組成物

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JPH10139968A
JPH10139968A JP30864996A JP30864996A JPH10139968A JP H10139968 A JPH10139968 A JP H10139968A JP 30864996 A JP30864996 A JP 30864996A JP 30864996 A JP30864996 A JP 30864996A JP H10139968 A JPH10139968 A JP H10139968A
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weight
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fluororubber
pts
vulcanization
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JP30864996A
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Yutaka Kobayashi
豊 小林
Akihiko Morikawa
明彦 森川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加硫阻害を起こさず、良好な加工性を持ち、
安定な加硫物が得られるフッ素ゴム組成物を提供するこ
と。 【解決手段】 (A)フッ素ゴム100重量部に対し、
(B)有機4級アンモニウム硫酸水素塩および/または
1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕−7−ウンデセ
ンから誘導される塩0.1〜10重量部、(C)金属酸
化物および/または金属水酸化物0.5〜30重量部、
(D)有機過酸化物0.5〜20重量部、(E)多官能
性化合物0.5〜20重量部、(F)ポリヒドロキシ化
合物および/またはフェノール系化合物0.1〜20重
量部、ならびに(G)脂肪酸アミンおよび/または低分
子ポリエチレン0.1〜20重量部、を含有するフッ素
ゴム組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フッ素ゴム組成物
に関し、さらに詳細には加硫性の改善された新規なフッ
素ゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】フッ素ゴムは、優れた耐熱性、耐油性、
耐薬品性などを有することから、自動車部品などを中心
に各種の工業分野で広く用いられている。特に、近年の
エンジンの高出力化から生ずるエンジン温度の上昇によ
り、より耐熱性の高いフッ素ゴム材料が要求されてい
る。この要求を満たす材料として、有機過酸化物加硫タ
イプのフッ素ゴムが、これらの要求を満たす材料として
注目されている。例えば、特開平7−179704号公
報では、(A)フッ化ビニリデンおよびこれと共重合可
能な少なくとも1種のエチレン性不飽和単量体を共重合
して得られるフッ素ゴム、(B)有機過酸化物、(C)
2価の金属水酸化物および/または2価の金属酸化物、
(D)有機塩基、ならびに(E)フェノール系化合物お
よび芳香族アミン系化合物からなる群から選ばれる少な
くとも1種からなるフッ素ゴム加硫用組成物が提案され
ている。しかしながら、この特開平7−179704号
公報で提案されている(D)有機塩基のうち、硫酸水素
テトラブチルアンモニウム、硫酸水素テトラメチルアン
モニウムを用いた組成物に、加工助剤を添加すると、加
硫阻害を起こす場合があり、安定な加硫物が得られない
という問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の課題を背景になされたもので、加硫阻害を起こさ
ず、良好な加工性を持ち、安定な加硫物が得られるフッ
素ゴム組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)フッ素
ゴム100重量部に対し、(B)有機4級アンモニウム
硫酸水素塩および/または1,8−ジアザビシクロ
〔5.4.0〕−7−ウンデセンから誘導される塩0.
1〜10重量部、(C)金属酸化物および/または金属
水酸化物0.5〜30重量部、(D)有機過酸化物0.
5〜20重量部、(E)多官能性化合物0.5〜20重
量部、(F)ポリヒドロキシ化合物および/またはフェ
ノール系化合物0.1〜20重量部、ならびに(G)脂
肪酸アミンおよび/または低分子ポリエチレン0.1〜
20重量部を含有するフッ素ゴム組成物を提供するもの
である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の特徴は、フッ素ゴムに、
加硫促進剤として有機4級アンモニウム硫酸水素塩およ
び/または1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕−7
−ウンデセンから誘導される塩と、有機過酸化物および
多官能性化合物、金属酸化物および/または金属水酸化
物、ポリヒドロキシ化合物および/またはフェノール系
化合物、ならびに特定の加工助剤を配合した点にある。
【0006】(A)成分のフッ素ゴムは、フッ化ビニリ
デン、およびこれと共重合可能な少なくとも1種のエチ
レン性不飽和単量体を共重合して得られる共重合体であ
る。ここで、エチレン性不飽和単量体としては、ヘキサ
フルオロプロピレン、ペンタフルオロプロピレン、トリ
フルオロエチレン、トリフルオロクロロエチレン、テト
ラフルオロエチレン、ビニルフルオライド、パーフルオ
ロ(メチルビニルエーテル)、パーフルオロ(プロピル
ビニリデン)、プロピレンなどを挙げることができる。
【0007】(A)フッ素ゴムの具体例としては、テト
ラフルオロエチレン−フッ化ビニリデン−プロピレン三
元共重合体、テトラフルオロエチレン−フッ化ビニリデ
ン−ヘキサフルオロプロピレン三元共重合体、フッ化ビ
ニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体などが挙
げられ、特にテトラフルオロエチレン−フッ化ビニリデ
ン−プロピレン三元共重合体が好ましい。テトラフルオ
ロエチレン−フッ化ビニリデン−プロピレン三元共重合
体において、各単量体の好ましい範囲は、フッ化ビニリ
デン単位が2〜70モル%、テトラフルオロエチレン単
位が20〜60モル%、プロピレン単位が20〜60モ
ル%(ただし、フッ化ビニリデン単位+テトラフルオロ
エチレン単位+プロピレン単位=100モル%)であ
る。さらに好ましい範囲は、フッ化ビニリデン単位が3
〜60%、テトラフルオロエチレン単位が20〜60モ
ル%、プロピレン単位が20〜60モル%である。
【0008】これらの(A)フッ素ゴムは、単独で、ま
たは2種以上混合して用いられる。また、これら(A)
フッ素ゴムの分子量や分子量分布は特に制限されるもの
ではなく、用途や成形条件などに応じ、適宜、選択され
る。これらの(A)フッ素ゴムの製造には、例えば乳化
重合、懸濁重合、溶液重合、塊状重合などの従来公知の
重合方法が好ましく採用される。
【0009】本発明において用いられる(B)成分は、
加硫時にフッ素ゴムから脱フッ化水素反応を促進し、加
硫を円滑に行わせる作用を有する。この(B)成分は、
有機4級アンモニウム硫酸水素塩および/または1,8
−ジアザビシクロ〔5.4.0〕−7−ウンデセンから
誘導される塩であり、その具体例は、硫酸水素テトラブ
チルアンモニウム、硫酸水素トリオクチルメチルアンモ
ニウム、硫酸水素ベンジルトリメチルアンモニウム、硫
酸水素1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕−7−ウ
ンデセニウムクロライド、硫酸水素1,8−ジアザビシ
クロ〔5.4.0〕−7−ウンデセニウムブロマイド、
8−メチル−1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕−
7−ウンデセニウムクロライド、8−メチル−1,8−
ジアザビシクロ〔5.4.0〕−7−ウンデセニウムブ
ロマイド、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕−7
−ウンデセンのp−トルエンスルホン酸塩などが挙げら
れる。これらの化合物は、1種単独で使用することも、
あるいは2種以上を混合して用いることもできる。
【0010】(B)成分の使用量は、(A)フッ素ゴム
100重量部に対し、0.1〜10重量部、好ましくは
0.2〜7重量部、さらに好ましくは0.5〜5重量部
である。0.1重量部未満では、充分な加硫密度および
物性が得られず、一方10重量部を超えると、スコーチ
現象性などの成形加工性に悪影響を及ぼすとともに、耐
薬品性などの加硫物の特性を低下させる。
【0011】本発明に用いられる(C)金属酸化物およ
び/または金属水酸化物は、フッ素ゴムの加硫時に受酸
剤として用いられるもので、ポリオール加硫時において
使用される従来公知の化合物はすべて使用可能である。
(C)成分の具体例としては、酸化マグネシウム、酸化
カルシウム、酸化亜鉛、酸化鉛、水酸化カルシウム、水
酸化マグネシウムなどが挙げられ、好ましくは酸化マグ
ネシウム、水酸化カルシウムである。これらの化合物
は、1種単独で使用することも、あるいは2種以上を混
合して用いることもできる。
【0012】(C)成分の使用量は、(A)フッ素ゴム
100重量部に対し、0.5〜30重量部、好ましくは
1〜25重量部、さらに好ましくは2〜10重量部であ
る。0.5重量部未満では、充分な加硫密度および物性
が得られず、一方30重量部を超えると、強度が低下す
る。
【0013】本発明に用いられる(D)有機過酸化物
は、加硫剤として用いられ、(−O−O−)結合を持つ
有機化合物である。(D)有機過酸化物の具体例として
は、ベンゾイルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイ
ド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオ
キシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−(t−ブ
チルパーオキシ)ヘキシン−3、ジ−(t−ブチルパー
オキシ)−m−ジ−イソプロピルベンゼン、1,1−ビ
ス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチル
シクロヘキサン、α,α′−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)−p−ジイソプロピルベンゼン、ジ−t−ブチルパ
ーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、
2,4−ジクロルベンゾイルパーオキサイド、p−クロ
ルベンゾイルパーオキサイドなどが挙げられ、これらの
有機過酸化物は、1種単独で使用することも、あるいは
2種以上を混合して用いることもできる。
【0014】(D)成分の使用量は、(A)フッ素ゴム
100重量部に対し、0.5〜20重量部、好ましくは
1〜10重量部、さらに好ましくは1〜5重量部であ
る。0.5重量部未満では、充分な加硫密度および物性
が得られず、一方20重量部を超えると、破断伸びなど
の物性が低下する。
【0015】本発明に用いられる(E)多官能性化合物
は、加硫助剤として用いられ、多アリル化合物、メタク
リレート化合物、ジビニル化合物、ビスマレイミド化合
物、オキシム化合物などが挙げられる。(E)多官能性
化合物の具体例としては、トリアリルイソシアヌレー
ト、トリメチロールプロパントリメタアクリレート、
N,N′−m−フェニレンビスマレイミド、エチレング
リコールジメタアクリレート、1,3−ブタンジオール
ジメタアクリレート、1,4−ブタンジオールジメタア
クリレート、1,6−ヘキサンジオール・ジメタアクリ
レート、ポリエチレングリコールジメタアクリレート、
1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキ
サンジオールジアクリレート、2,2′−ビス(4−メ
タクリロイルジエトキシフェニル)プロパン、トリメチ
ロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトー
ルトリアクリレート、ジビニルベンゼン、N,N′−メ
チレンビスアクリルアミド、p−キノンジオキシム、
p,p′−ジベンゾイルキノンジオキシム、トリアジン
チオール、トリアリルシアヌレート、ビスマレイミドな
どが挙げられ、好ましくはトリアリルイソシアヌレー
ト、トリメチロールプロパントリアクリレート、N,
N′−m−フェニレンビスマレイミドである。これらの
(E)多官能性化合物は、1種単独で使用することも、
あるいは2種以上を混合して用いることもできる。
【0016】(E)成分の使用量は、(A)フッ素ゴム
100重量部に対し、0.5〜20重量部、好ましくは
1〜10重量部、さらに好ましくは1〜8重量部であ
る。0.5重量部未満では、充分な加硫密度および物性
が得られず、一方20重量部を超えると、伸びなどの加
硫物性が低下する。
【0017】本発明に用いられる(F)ポリヒドロキシ
化合物および/またはフェノール系化合物は、遅効剤と
なるものであり、従来公知のものはすべて使用可能であ
る。(F)成分の具体例としては、ビスフェノールA
F、ビスフェノールA、ハイドロキノン、カテコール、
含フッ素脂肪族ポリヒドロキシ化合物、フェノール、ク
レゾール、p−メトキシフェノール、3メチル−4−イ
ソプロピルフェノール、トリブチル−p−フェニルフェ
ノール、アリルフェノール、o−フェニルフェノール、
p−フェニルフェノール、p−ヒドロキシ安息香酸エチ
ル、p−ヒドロキシ安息香酸イソブチル、p−ヒドロキ
シ安息香酸イソプロピルなどが挙げられる。これらの
(F)成分は、1種単独で使用することも、あるいは2
種以上を混合して用いることもできる。
【0018】(F)成分の使用量は、(A)フッ素ゴム
100重量部に対し、0.1〜20重量部、好ましくは
0.1〜10重量部、さらに好ましくは0.1〜5重量
部である。0.1重量部未満では、スコーチ現象性など
の成形加工性に悪影響を及ぼし、一方20重量部を超え
ると、加硫阻害が顕著となり加硫物性が低下する。
【0019】本発明に用いられる(G)脂肪酸アミンお
よび/または低分子ポリエチレンは、加工助剤となるも
ので、従来公知のものはすべて使用可能である。このう
ち、脂肪酸アミンの具体例としては、トリデシルアミ
ン、テトラデシルアミン、ペンタデシルアミン、ヘキサ
デシルアミン、オクタデシルアミン、ステアリルアミン
などが挙げられる。これらの脂肪酸アミンは、1種単独
もしくは2種以上の混合物でも使用することができる。
また、低分子ポリエチレンは、粘度平均分子量で500
〜10,000のものが好ましい。これら(G)加工助
剤は、1種単独で使用することも、あるいは2種以上を
混合して用いることもできる。
【0020】(G)成分の使用量は、(A)フッ素ゴム
100重量部に対し、0.1〜20重量部、好ましくは
0.1〜6重量部、さらに好ましくは0.2〜3重量部
である。0.1重量部未満では、金型離型性などの加工
性が不充分となり、一方20重量部を超えると、加硫物
の融合不良や金属接着性などの製品形状の問題が生ず
る。
【0021】本発明のフッ素ゴム組成物には、必要に応
じて、他の成分、接着促進剤、可塑剤、着色剤などを配
合することが可能である。また、天然ゴムやその他の合
成ゴム、熱可塑性樹脂や熱効果性樹脂などをブレンドす
ることも可能であり、また天然ゴムやその他の合成ゴ
ム、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂、あるいは天然または
合成繊維、各種金属との積層体として使用することも可
能である。
【0022】本発明のフッ素ゴム組成物は、上記成分を
ロールやニーダーなどの通常のゴムの混練り装置により
均一に混合することにより得られる。このようにして得
られるフッ素ゴム組成物は、従来公知の成形方法がすべ
て使用可能であり、例えばプレス成形、射出成形、トラ
ンスファー成形などの金型を用いる方法、あるいはロー
トキュアー、熱空気加硫、蒸気加硫、高周波加硫などの
方法により通常の成形と全く同様にして成形することが
可能である。
【0023】また、本発明のフッ素ゴム組成物は、例え
ば押し出し成形、カレンダー成形、溶剤に溶かしてから
のコーティングやディップ成形などの通常のゴムの成形
方法により加硫、成形することも可能である。加硫条件
は、成形しようとするものの形状や条件により適宜きめ
られるが、通常、100〜400℃で数秒〜24時間の
範囲である。また、得られる加硫物の特性を安定化させ
るために、二次加硫を行ってもよい。この二次加硫の条
件は、通常、150〜300℃で30分〜48時間程度
である。
【0024】本発明のフッ素ゴム組成物を加硫した加硫
物は、優れた耐熱性、耐油性、耐候性、圧縮永久歪、耐
圧縮荷重性を有しており、一般工業、電気、化学分野へ
の利用が可能である。
【0025】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもの
ではない。なお、実施例中、部および%は、特に断らな
い限り重量基準である。また、実施例における加硫物挙
動、プレス成形性、圧縮永久歪試験は、次のようにして
求めた。
【0026】加硫挙動 日合商事(株)製、JSRキュラストメーターV型を用
い170℃、振幅1度で測定した。プレス成形性 関西ロール(株)製、100t電熱プレスによりシート
状金型(キャビティー140×140×2mm)を用
い、温度170℃、加硫時間20分の条件で加硫を実施
し、加硫物の状態を観察した。引張試験 JIS K6301に準拠して測定した。圧縮永久歪試験 JIS K6301に準拠して測定した。
【0027】金属接着性 表1に示したコンパウンドを、下記の接着剤を塗布した
金属板に重ね合わせ、関西ロール(株)製、100t電
熱プレスを用い、温度170℃、加硫時間20分の条件
で加硫を実施したものおよび、その後、温度200℃、
加硫時間4時間の条件でオーブン加硫を実施したもの試
料として90°剥離試験を実施した。 金属種:SPCC−SB(JIS,G,3141)をア
セトンに2時間浸漬し、脱脂処理を実施したのち、#3
20サンドペーパーにて表面研磨したものを用いた。 接着剤:旭硝子(株)製、BD−50改4を用いた。金型離型性 表1に示したコンパウンドを関西ロール(株)製、37
t電熱プレスシート状金型(キャビティー50×80×
2mm)温度170℃、加硫時間20分加硫を繰り返
し、加硫物を取り出す際に必要な応力をバネはかりで計
測すると同時に、加硫物の裂け発生の有無を観察した。
【0028】さらに、実施例および比較例に用いた各成
分は、次のとおりである。フッ素ゴム 乳化重合法により得られてなる、テトラフルオロエチレ
ン/フッ化ビニリデン/プロピレン(モル比)=53/
5/42、ムーニー粘度(ML1+4 、121℃)=90
のフッ素ゴムMgO#150 協和化学(株)製、酸化マグネシウムMT Vanderbilt社製、MTカーボンブラックカルビット 近江化学(株)製、水酸化カルシウムTAIC 日本化成(株)製、トリアリルイソシアヌレートo−フェニルフェノール 和光純薬(株)製、o−ヒドロキシビフェニルパーカドックス14 化薬アクゾ(株)製、ジ−t−ブチルパーオキシ−ジ−
イソプロピルベンゼンTBAHS MB 和光純薬(株)製、硫酸水素テトラブチルアンモニウム
【0029】ステアリン酸 花王(株)製、脂肪酸系加工助剤ステアリン酸Na 米山化学(株)製、脂肪酸金属塩系加工助剤ファーミン80 花王(株)製、脂肪酸アミン系加工助剤ハイワックス110P 三井石油化学工業(株)製、低分子ポリエチレン系加工
助剤(粘度平均分子量=1,000)ストラクトールWS280 SCHILL & SEILACHER(社)製、有機
シリコーン系加工助剤ストラクトールWB222 SCHILL & SEILACHER(社)製、脂肪
酸エステル系加工助剤
【0030】実施例1〜2、比較例1〜5 表1に示す、コンパウンド(I)の組成を、温度設定1
50℃のハーケレオコードミキサー(内容量300c
c)を用い、回転数60rpmで5分間混練りした。次
いで、得られたコンパウンド(I)に対し、表1に示す
コンパウンド(II)の組成を50℃、4インチロールで
5分間混練りし、コンパウンド(II)の組成を得た。こ
のコンパウンド(II)の組成物を用い、2mm厚シート
および圧縮永久歪計測用試験片を圧力150Kg/cm
2 、温度170℃で20分間、プレス加硫したのち、2
00℃で4時間オーブン加硫したものを試験片とし、各
種測定に供した。結果を表1〜2に示す。
【0031】表1〜2から明かなように、実施例1〜2
は、比較例1に示した加工助剤を添加しない材料に対し
て、有効加硫トルクや金属接着性に対して遜色がなく、
かつ金型離型性に優れていることが分かる。これに対
し、比較例2〜5は、加工助剤の構造に問題があり、加
硫阻害を起こすため、正常な加硫物が得られず、金型離
型性に問題があり好ましくないことが分かる。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】
【発明の効果】本発明のフッ素ゴム組成物は、有効加硫
トルク、加硫成形性、機械的特性が良好であり、かつ金
属との接着性に優れており、自動車のラジエター、エン
ジン廻りのO−リング、オイルシール、ガスケット、チ
ューブ、ホースなどに有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 5/14 C08K 5/14 5/17 5/17 5/19 5/19 5/34 5/34

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)フッ素ゴム100重量部に対し、
    (B)有機4級アンモニウム硫酸水素塩および/または
    1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕−7−ウンデセ
    ンから誘導される塩0.1〜10重量部、(C)金属酸
    化物および/または金属水酸化物0.5〜30重量部、
    (D)有機過酸化物0.5〜20重量部、(E)多官能
    性化合物0.5〜20重量部、(F)ポリヒドロキシ化
    合物および/またはフェノール系化合物0.1〜20重
    量部、ならびに(G)脂肪酸アミンおよび/または低分
    子ポリエチレン0.1〜20重量部を含有するフッ素ゴ
    ム組成物。
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