JPH10139622A - 荒肌改善剤 - Google Patents
荒肌改善剤Info
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- JPH10139622A JPH10139622A JP8311398A JP31139896A JPH10139622A JP H10139622 A JPH10139622 A JP H10139622A JP 8311398 A JP8311398 A JP 8311398A JP 31139896 A JP31139896 A JP 31139896A JP H10139622 A JPH10139622 A JP H10139622A
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- rough skin
- skin
- trehalose
- ameliorant
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Abstract
て、改善効果に優れた荒肌改善剤を提供する。 【解決手段】モノウンデシレン酸トレハロ−スからな
る。
Description
により誘発された荒肌に対して、改善効果に優れた荒肌
改善剤に関する。
は、乾燥した皮膚で、角質細胞の剥離現象が認められ
る。また、荒肌は皮脂腺脂質の減少及び欠如、角質細胞
間脂質の溶出、角質細胞の変性、表皮細胞の増殖・角化
バランスの崩壊による角質層形成不全などが原因で発生
する。そのため、角質層の構成成分である角質細胞間脂
質や角質細胞を供給し、荒肌を改善すべく多方面から研
究がなされている。
TEWLと略す)を測定することによって知ることがで
きる。例えば、ヒトにおいて健常皮膚の状態の前腕部皮
膚では0.2〜0.3mg/cm2/hr の範囲に保持されてい
る。これに対して、乾燥皮膚または物理的・化学的刺激
を受けた皮膚では、その程度に応じてTEWL値は上昇
する。すなわち、TEWLが上記の範囲の上限値もしく
はそれより大きな値を示した状態が荒肌である。
等さまざまな要因が挙げられる。そして、荒肌発生メカ
ニズムは複雑で、特に紫外線により誘発される荒肌につ
いてはほとんど解明されていない状態にあった。
時間目に顕在化する。しかしながら、紫外線照射直後か
ら潜在的荒肌が進行している(特開平5−244842
号公報)。この荒肌が顕在化するまでの期間に、DNA
合成能の上昇、すなわち細胞の異常増殖が観察され、こ
れが紫外線による荒肌の直接的な原因であることを解明
し、細胞増殖抑制作用を有する物質を配合した化粧料を
提案した(特開平8−73339号公報)、これは荒肌
の発生を根本から抑制しようとするもので、実用上困難
である。したがって、現在まで、充分満足し得る荒肌改
善効果に優れた荒肌改善剤は無いのが現状である。
誘発された荒肌に対して改善効果に優れた荒肌改善剤を
提供することにある。
うな実情からみて鋭意研究した結果、後記荒肌改善剤が
荒肌、特に紫外線により誘発された荒肌に対して改善効
果に優れることを確認して本発明を完成するに至った。
レン酸トレハロ−スを配合することを特徴とする荒肌改
善剤によって達成される。
公知の物質で化粧料へは界面活性剤(特開平5−137
994号公報、特開平5−168893号公報、特開平
6−239717号公報)、あるいは頭髪化粧料(特開
平8−53326号公報)やアクネ防止用皮膚外用剤
(特開平8−53339号公報)としても応用されてい
る。しかしながら、これら各公報は、皮膚の付属器官で
ある皮脂腺の活性効果及び抗菌作用に着目したもので、
荒肌について、一般的に知られているような、皮脂腺の
活性を抑制すると荒肌を誘発するという考えについての
記載はない。ましてや、本発明に関する、荒肌改善など
の皮膚、特に表皮に関する効果には言及されていない。
の配合量は、その製剤の総量を基準として、0.01〜
5.0重量%(以下、wt%と略す)が好ましい。
品及び入浴剤等に適用でき、剤型的には例えばロ−ショ
ン類、乳液類、クリ−ム類、パック類等に適用すること
ができる。なお、本発明の荒肌改善剤には上記の他に色
素、香料、防腐剤、界面活性剤、顔料、抗酸化剤等を本
発明の目的を達成する範囲内で適宜配合することができ
る。
詳説する。なお、実施例に記載の荒肌の改善効果は、前
述のTEWLの値の変動で評価した。この評価手順を時
系列的にまとめると、以下のようになる。 事前塗布──塗布開始の時点を「試験開始時」とし、
「TEWL測定」を実施。この期間に試料自体に刺激が
ないことを確認する。 TEWL測定──事前塗布終了後、「TEWL測定」
と、「紫外線照射」を1回実施。紫外線照射により人工
的に荒肌を作る。 TEWL測定──紫外線照射後(動物を用いる試験で
は72時間目、ヒトを用いる試験では7日目)、第1回
目実施。 TEWL測定──紫外線照射後(動物を用いる試験で
は96時間目、ヒトを用いる試験では14日目)、第2
回目実施。
デシレン酸トレハロ−スの評価)
験〕試料調製:実施例用として、0.5wt%ノニオ
ン系界面活性剤を含有する水溶液(基剤)に0.01w
t%(実施例1)及び1wt%(実施例2)のモノウン
デシレン酸トレハロ−スを配合した試料を作製した。ま
た、対照として、基剤のみ(比較例1)、実施例と同一
条件で作製した0.01wt%(比較例2)及び1wt
%(比較例3)のジウンデシレン酸トレハロ−スを配合
した試料、実施例と同一条件で作製した0.01wt%
(比較例4)及び1wt%(比較例5)のトレハロ−ス
を配合した試料を用いた。
EWL測定(ハイドログラフAMU−3型、フォーショ
ン製)を行った。
例1〜5をそれぞれ0.05ml、予めヘアレスマウス
(試験開始時10週齢、オス、日本チャールスリバー)
の背部皮膚(直径約2.5cm)に1日1回の頻度で5回
連続で塗布した。
終了後、TEWLを測定したところ、後述のTEWL変
動率が、試験開始時と比較して、各群とも何等変化が認
められないため、各試料自体の連続塗布において荒肌を
誘発する影響はないと判断して、荒肌改善効果試験を実
施した。
を測定し、次に1群5匹のヘアレスマウスの背部皮膚
に、0.15J/cm2 のエネルギー量の中波長領域紫外
線(以下、UVBと略す)を1回照射(デルマレイN−
DMR型、東芝医療用品製)して、荒肌を人工的に作っ
た。
照射後72時間目まで、事前塗布と同一条件で、引き続
き試料塗布を行った。
2及び96時間目にTEWLを測定した。このTEWL
の測定値に基づいて、各群の各個体ごとに試験開始時の
値で各測定時間の値を除した相対値のTEWL変動率を
算出した。TEWL変動率は、値が1に近付くほど正常
状態に近いことを、すなわち荒肌が改善されたことを示
す。
施例1はB、実施例2はC、比較例1はA、比較例2は
D、比較例3はE、比較例4はF、比較例5はGの符合
のグラフに該当する。実施例1及び2のモノウンデシレ
ン酸トレハロ−スを含有する試料と、比較例1とを比べ
ると、実施例1及び2には良好な荒肌改善効果が認めら
れた。一方、比較例2〜5には全く荒肌改善効果が認め
られないどころか、逆に比較例1と比較して高値のTE
WL変動率を示し、荒肌が悪化していることが認められ
た。したがって、モノウンデシレン酸トレハロ−スのみ
に荒肌改善効果があることが明らかとなった。
ョン) 〔ヒトを用いた荒肌改善効果試験〕 試料調製:実施例用として、表1に示した組成のスキ
ンロ−ション基剤にモノウンデシレン酸トレハロ−スを
0.1wt%(実施例3)または5wt%(実施例4)
を配合した試料を作製した。また、対照として、基剤の
み(比較例6)を用いた。
レハロ−スはB成分に配合して、A,B成分を均一に溶
解した後、A成分とB成分を混合撹拌分散し、次いで容
器に充填した。使用時には内容物を均一に振盪分散して
使用する。
EWL測定(ハイドログラフAMU−3型、フォーショ
ン製)を行った。
例6をそれぞれ0.1mlを、後述する10名のUVB照
射部位の皮膚に予め1日2回の頻度で10回連続で塗布
した。
終了後、TEWLを測定したところ、後述のTEWL変
動率が、試験開始時と比較して、10名とも何等変化が
認められないため、各試料自体の連続塗布において荒肌
を誘発する影響はないと判断して、荒肌改善効果試験を
実施した。
健常人(男性、24〜48歳)の上腕内側部皮膚を用い
た。まず、UVBに対する感受性の個人差を考慮するた
め、最小紅斑量(MED)を常法に従って求めた。その
後、各個人ごとに2MEDのUVBを一辺が2cmの正
方形になるように皮膚を露出させ1回照射して、荒肌を
人工的に作った。
照射後13日目まで、事前塗布と同条件で、引き続き試
料塗布を行った。
及び14日目にTEWLを測定した。このTEWLの測
定値に基づいて、10名の各個人ごとに試験開始時の値
で各測定時間の値を除した相対値のTEWL変動率を算
出した。
施例3はI、実施例4はJ、比較例6はHの符合のグラ
フに該当する。実施例3、4のモノウンデスレン酸トレ
ハロ−スを含有するロ−ションは、比較例6と比較し
て、濃度依存的に良好な荒肌改善効果が認められた。
ム) 実施例3、4と同様の試験を、表2の組成にてスキンク
リ−ムを調製して実施した。
レハロ−スはB成分に配合して、A、B成分を各々80
℃に加熱溶解した後、混合して撹拌しつつ、30℃まで
冷却して各スキンクリ−ムを調製した。
3に記載する。図3中、実施例5はL、実施例6はM、
比較例7はKの符合のグラフに該当する。図3に示すよ
うに、本発明の、モノウンデシレン酸トレハロ−スを配
合した実施例5のスキンクリ−ムは、比較例7と比較し
て良好な荒肌改善効果が認められた。なお、実施例6の
スキンクリ−ムも良好な荒肌改善効果が認められが、実
施例5とほぼ同様の値を示し、増量した配合量に見合っ
た効果の向上は認められなかった。
に紫外線により誘発された荒肌に対して改善効果に優れ
た荒肌改善剤を提供することは明らかである。
ラフである。
を、スキンロ−ションに配合した場合のグラフである。
を、スキンクリ−ムに配合した場合のグラフである。
1wt%配合 C 実施例2:モノウンデシレン酸トレハロ−ス1wt
%配合 D 比較例2:ジウンデシレン酸トレハロ−ス0.01
wt%配合 E 比較例3:ジウンデシレン酸トレハロ−ス1wt%
配合 F 比較例4:トレハロ−ス0.01wt%配合 G 比較例5:トレハロ−ス1wt%配合 H 比較例6:ベ−スローション I 実施例3:モノウンデシレン酸トレハロ−ス0.1
wt%配合 J 実施例4:モノウンデシレン酸トレハロ−ス5wt
%配合 K 比較例7:ベ−スクリーム L 実施例5:モノウンデシレン酸トレハロ−ス5wt
%配合 M 実施例6:モノウンデシレン酸トレハロ−ス10w
t%配合
Claims (1)
- 【請求項1】 モノウンデシレン酸トレハロ−スからな
る荒肌改善剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8311398A JPH10139622A (ja) | 1996-11-06 | 1996-11-06 | 荒肌改善剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8311398A JPH10139622A (ja) | 1996-11-06 | 1996-11-06 | 荒肌改善剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10139622A true JPH10139622A (ja) | 1998-05-26 |
Family
ID=18016723
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8311398A Pending JPH10139622A (ja) | 1996-11-06 | 1996-11-06 | 荒肌改善剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10139622A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004331592A (ja) * | 2003-05-08 | 2004-11-25 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 美白剤を配合した皮膚外用剤、石鹸、入浴剤、繊維処理剤、繊維 |
JP2008214361A (ja) * | 2002-10-10 | 2008-09-18 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | ウンデシレン酸あるいはその誘導体からなるチロシナーゼ阻害剤 |
-
1996
- 1996-11-06 JP JP8311398A patent/JPH10139622A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008214361A (ja) * | 2002-10-10 | 2008-09-18 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | ウンデシレン酸あるいはその誘導体からなるチロシナーゼ阻害剤 |
JP2004331592A (ja) * | 2003-05-08 | 2004-11-25 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 美白剤を配合した皮膚外用剤、石鹸、入浴剤、繊維処理剤、繊維 |
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