JPH10138416A - 着雪・着氷防止用粘着フィルム - Google Patents

着雪・着氷防止用粘着フィルム

Info

Publication number
JPH10138416A
JPH10138416A JP8302745A JP30274596A JPH10138416A JP H10138416 A JPH10138416 A JP H10138416A JP 8302745 A JP8302745 A JP 8302745A JP 30274596 A JP30274596 A JP 30274596A JP H10138416 A JPH10138416 A JP H10138416A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
snow
ice
sensitive adhesive
pressure
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8302745A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromi Sekiguchi
ひろみ 関口
Katsuo Kobayashi
勝雄 小林
Mitsunori Yoshida
光則 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHION KK
Kagaku Gijutsu Shinko Jigyodan
Dainippon Shikizai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
SHION KK
Kagaku Gijutsu Shinko Jigyodan
Dainippon Shikizai Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHION KK, Kagaku Gijutsu Shinko Jigyodan, Dainippon Shikizai Kogyo Co Ltd filed Critical SHION KK
Priority to JP8302745A priority Critical patent/JPH10138416A/ja
Publication of JPH10138416A publication Critical patent/JPH10138416A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種建造物、構築物などの表面に着雪・着氷
防止フィルムを貼着する作業が、天候に左右され難く、
熟練を要さず貼着でき、0℃付近から−10℃の低温域
でも効果を発揮し、張り替えや補修を行う際には剥離が
容易な、着雪・着氷防止層用粘着フィルムを提供するこ
と。 【解決手段】 プラスチックの表面に着雪・着氷防止層
が形成され、裏面に再剥離可能な粘着剤層および離型性
シートがそれぞれ順次形成されてなる着雪・着氷防止層
用粘着フィルムにおいて、着雪・着氷防止層が特定のフ
ッ素系共重合体とアクリル系樹脂との混合物が有機溶媒
に溶解混合され、この混合溶液に、非イオン系界面活性
剤、フッ素系界面活性剤、低分子量テトラフルオロエチ
レン重合体粉末、シリコン系樹脂粉末から選ばれた1種
以上の疎水性有機物を特定量配合したものであることを
特徴とする。 【効果】 上記課題が解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、着雪・着氷防止用
粘着フィルムに関する。さらに詳しくは、積雪寒冷地域
に敷設、使用される各種建造物、構造物などの着雪・着
氷を防ぎたい箇所に貼付して、着雪・着氷を防止するこ
とが可能で、かつ、張り替えや修復を行う際には容易に
剥離できる粘着フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】積雪寒冷地域において各種建造物、構造
物などの表面に発生する着雪・着氷は、一般生活や産業
活動にさまざまな被害、障害をもたらす。例えば、電線
への着雪による電線の断線、着雪が激しいときは電線用
鉄塔が倒壊し、広い地域において停電の被害を受ける。
また、高速列車が舞い上げる雪が、パンタグラフや車両
下部に付着して、列車の運行に障害をもたらす。その
他、橋梁アーチ部、鉄塔、ビル、住宅などの建造物から
の落雪による事故、船体着氷による海難事故、航空機へ
の着氷による航空機事故、電気通信施設への着雪・着氷
による通信障害、道路交通標識、信号機などへの着雪に
よる交通渋滞や事故など、時には人命にかかわることも
あり、各種建造物、構造物などへの着雪・着氷の防止技
術の開発は、積雪寒冷地域における切実な願望である。
【0003】自然現象下における着雪・着氷の現象は、
気温、風速、日射などによりそのメカニズムが異なる
が、雪氷学的な検討により、湿り雪の物体への付着は雪
に含まれている水の表面張力によること、また、乾き雪
の物体への付着は雪と物体の間にアイスボンドが形成さ
れるためであるとされている。すなわち、物体表面への
着雪・着氷は、水分子と物体表面に位置する原子との間
に形成される水素結合や、ファンデルワールス力などに
よるものと考えられている。従って、物体表面への着雪
・着氷を防止するには、水分子と物体表面との結合力を
低下させること、水との接触角を大きくすることなど、
物体の固体表面自由エネルギーを小さくすることが効果
的であるとされている。
【0004】これまで、各種建造物、構造物などの表面
への着雪・着氷を防止する手法としては、各種建造物、
構造物などの表面に着雪・着氷を防止する特殊な塗料の
塗布膜を形成する手法が提案されている(特開昭59−
25868号公報、特開昭61−23656号公報、特
開平7−331122号公報などを参照)。しかしなが
ら、各種建造物、構造物などの表面に、均一で平滑な塗
布膜を形成するには高度の熟練を要し、塗布作業が気
温、湿度、降雨、降雪などの天候に左右されるので、作
業可能な日時や期間が限定されることが多く、かつ、塗
布膜を長期間暴露すると性能の劣化が避けられず、塗り
替えや修復を行うには、多大な時間と労力を必要とする
という欠点がある。
【0005】着雪・着氷を防止する他の手法としては、
ベースシートの表面に着雪・着氷防止層を形成し、裏面
に感圧粘着剤層と離型紙を順次形成した粘着シートを調
製しておき、着雪・着氷を防止したい箇所に貼付する際
に、離型紙を剥離して感圧粘着剤層を露出させ、この感
圧粘着剤層を所望の箇所に付着する方法が提案されてい
る。例えば、特開平2−145673号公報には、着雪
・着氷防止層を、(1)フルオロオレフィンおよびこのフ
ルオロオレフィンと共重合可能な水酸基を有するビニル
単量体を必須とした共重合体、(2)(1)の共重合体の反応
性基と反応性を有する基、または水酸基を有するシリコ
ン化合物、(3)ポリイソシアネート化合物を主成分とす
る組成物よりなるもので被覆しておき、使用時に離型紙
を剥離して被被覆物の所定箇所に付着させるものであ
る。
【0006】しかし、特開平2−145673号公報に
記載の着雪・着氷防止層を有する粘着シートは、−10
℃付近の低温域では着雪・着氷防止効果を発揮するが、
0℃付近では着雪・着氷防止効果を発揮せず、実用使用
範囲が狭いという欠点がある。また、この粘着シートを
建造物、構造物などへ貼付する際の感圧粘着剤層は、接
着強度が強く恒久的であって、修復時に粘着シートの感
圧粘着剤層を撤去するのに不便であるという欠点があ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、かかる
状況に鑑み、上記従来の諸欠点を解決した着雪・着氷防
止技術を提供すべく鋭意検討の結果、着雪・着氷防止層
を形成する物質として、特殊組成の含フッ素共重合樹脂
とアクリル系樹脂との混合樹脂を用い、この混合樹脂に
特定の疎水性有機物を混合した着雪・着氷防止層形成用
混合物として基体フィルムの表面に薄い層を形成し、基
体フィルムの裏面には、粘着剤として剥離可能な粘着剤
を用いると、上記課題が一挙に解決できることを見出だ
し、本発明に到達した。
【0008】すなわち、本発明の目的は次の通りであ
る。 1.各種建造物、構造物などの表面に着雪・着氷防止層
を形成する作業が、天候に左右され難く、かつ、特に熟
練を要しないで貼着できる、着雪・着氷防止粘着フィル
ムを提供すること。 2.0℃付近から−10℃以下の低温の広い温度領域で
も着雪・着氷防止効果を発揮する、着雪・着氷防止用粘
着フィルムを提供すること。 3.粘着シートの張り替えや修復を行う際には剥離の容
易な、着雪・着氷防止用粘着フィルム提供すること。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、プラスチックフィルムの表面に着雪・着
氷防止層が形成され、裏面に剥離可能な粘着剤層および
剥離性シートがそれぞれ順次形成されてなる着雪・着氷
防止用粘着フィルムにおいて、上記の着雪・着氷防止層
が、モノマー成分としてフッ化ビニリデン、テトラフル
オロエチレンおよびヘキサフルオロプロピレンからなる
フッ素系共重合樹脂40〜80重量%と、モノマー成分
としてメチルメタクリレートを含むアクリル系樹脂60
〜20重量%とを必須成分とする有機溶媒溶解型の樹脂
混合物100重量部に対して、非イオン系界面活性剤、
フッ素系界面活性剤、低分子量テトラフルオロエチレン
重合体粉末、シリコン系樹脂粉末から選ばれた1種以上
の疎水性有機物0.1〜200重量部混合された層形成
用混合物より形成されたものであることを特徴とする、
着雪・着氷防止用粘着フィルムを提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に係る着雪・着氷防止用粘着フィルムは、プラス
チックフィルムの表面に着雪・着氷防止層が形成され、
裏面に剥離可能な粘着剤層および剥離性シートが順次形
成されてなる。プラスチックフィルムは、着雪・着氷防
止用粘着フィルムの基体となり、着雪・着氷防止層は基
体フィルムの表面に形成されてフィルム表面への着雪・
着氷を防止する機能を果たす。基体フィルムの裏面に形
成された剥離可能な粘着剤層は、基体フィルムを各種建
造物、構造物などの着雪・着氷を防止したい箇所に付着
し、基体フィルムを補修・修復時には容易に撤去するの
ができる機能を発揮し、剥離性シートは粘着剤層を保護
する機能を果たす。
【0011】着雪・着氷防止用粘着フィルムの基体フィ
ルムは、耐薬品性に優れ、可撓性を有し極低温でも脆性
破壊しない合成樹脂よりなるフィルムが好ましい。具体
的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ABS樹脂、
AES樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポ
リカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート、ポリアミド、ポリイミドなどの
フィルムが挙げられるが、合成樹脂はこれら例示したも
のに限定されるものではない。
【0012】基体フィルムの製造方法は特に制限される
ものではなく、Tダイ押出成形法、インフレーション成
形法、カレンダー成形法、流延法などのいずれの方法に
よって製造されたものでよい。基体フィルムは延伸され
ていても、無延伸でもよく、透明でも着色されていても
よく、フィルムの厚さは、着雪・着氷を防止しようとす
る建造物、構造物などの種類、貼着する箇所によって変
るが、10〜500μmの範囲で選ぶのが好ましく、中
でも30〜120μmが好適である。
【0013】なお基体フィルムには、その表面にあらか
じめアンカー剤を塗布、コロナ放電処理、紫外線照射処
理などを施しておくと、着雪・着氷防止層との親和性、
耐久性などを向上させることができるので好ましい。な
お、アンカー剤の種類には特に制約はなく、ポリウレタ
ン系、チタネート系、ポリエチレンイミン系などの、従
来から知られているアンカー剤を使用することができ
る。アンカー剤の厚さは、10〜100nmの範囲で選
ぶことができる。
【0014】基体フィルムの表面に形成する着雪・着氷
防止層は、フッ素系共重合樹脂40〜80重量%と、ア
クリル系樹脂60〜20重量%を必須成分とする有機溶
剤溶解型の樹脂混合物を主成分とする。樹脂混合物中の
フッ素系共重合樹脂の割合が40重量%未満であると、
耐候性、汚染除去性が低下し、80重量%を越えると基
体フィルムとの密着性、着雪・着氷防止層の強度が低下
するので、好ましくない。
【0015】フッ素系共重合樹脂は、モノマー成分とし
てフッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレンおよびヘ
キサフルオロプロピレンを含む共重合体であることが必
須である。フッ素系共重合樹脂中に占めるテトラフルオ
ロエチレンモノマー成分は、20〜40重量%の範囲で
選ぶのが好ましい。20重量%未満であると、塗布膜組
成が不均一となり、40重量%を越えるとアクリル系樹
脂との相溶性が低下し、いずれも好ましくない。フッ素
系共重合樹脂中に占めるヘキサフルオロプロピレンモノ
マー成分は、20重量%以上とすると着雪・着氷防止層
が柔らかくなりすぎて、好ましくない。
【0016】アクリル系樹脂は、メチルメタクリレート
を含む樹脂であればあよく、メチルメタクリレートモノ
マーの単一重合体(ホモポリマー)、および、メチルメ
タクリレートモノマーを90重量%以上含む共重合体が
挙げられる。共重合体はメチルメタクリレートの含有量
が90重量%未満であると、フッ素系共重合樹脂との相
溶性が低下し、好ましくない。メチルメタクリレートモ
ノマーと共重合可能なモノマーとしては、アクリル酸、
メタアクリル酸、エチレン、プロピレン、塩化ビニル、
塩化ビニリデン、酢酸ビニル、2−エチルヘキシルアク
リレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシエチルビニ
ルエーテルなどが挙げられるが、これら例示したものに
限定されるものではない。
【0017】上記のフッ素系共重合樹脂とアクリル系樹
脂とは、有機溶媒に溶解させて樹脂混合物とされる。両
樹脂を溶解させるための有機溶媒としては、ケトン類、
エステル類、エーテル類などの有機溶媒であり、具体的
には、メチル−n−プロピルケトン、ジエチルケトン、
メチルイソブチルケトン、メチル−n−ブチルケトン、
エチル−n−ブチルケトン、シクロヘキサン、n−プロ
ピルアセテート、酢酸−n−ブチル、酢酸イソブチル、
メチルセルソルブ、2−メトキシ−2−プロパノールセ
ルソルブなどが挙げられる。これら有機溶媒は単独で
も、2種以上の混合物であってもよい。
【0018】上記有機溶媒に溶解させる前記の樹脂混合
物の量は、有機溶媒に均一に溶解させることができる範
囲で選ぶのが好ましい。樹脂混合物の量があまり少なす
ぎると、好ましい厚さの着雪・着氷防止層を形成するの
が困難であり、量があまり多すぎると溶液の粘度が高く
なり、均一な着雪・着氷防止層を形成するのが困難であ
り、いずれも好ましくない。好ましい量は、樹脂混合物
100重量部に対して有機溶媒100〜600重量部の
範囲、好ましくは有機溶媒200〜400重量部の範囲
である。
【0019】上記樹脂混合物の有機溶媒溶液には、非イ
オン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、低分子量テト
ラフルオロエチレン重合体粉末、シリコン系樹脂粉末か
ら選ばれた1種以上の疎水性有機物を添加し、着雪・着
氷防止層形成用混合物とする。これら疎水性有機物は、
その分子構造中に臨界表面エネルギーの小さい官能基を
有しているので、高い疎水性を示し、混合樹脂の層に良
好な着雪・着氷防止性を付与する。
【0020】非イオン系界面活性剤としては、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン
脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルなどが挙げ
られる。フッ素系界面活性剤としては、パーフルオロア
ルキルカルボン酸、パーフルオロアルキルリン酸エステ
ルなどが挙げられる。
【0021】低分子量テトラフルオロエチレン重合体粉
末は、融点法によって測定した平均分子量が1500〜
20000で、平均粒子径0.1〜20μmのものであ
る。分子量が1500未満のもの、または、分子量が2
0000を越えるものは、いずれも高い疎水性を示さ
ず、混合樹脂に良好な着雪・着氷防止効果を付与するこ
とができない。低分子量テトラフルオロエチレン重合体
粉末の平均粒子径が0.1μm未満のもの、または、2
0μmを越えると、疎水性が低下し、好ましくない。
【0022】シリコン系樹脂粉末の樹脂は、ポリシロキ
サンが挙げられる。樹脂粉末の平均粒子径は0.1〜2
0μmのものである。平均粒子径0.1μm未満のも
の、または、20μmを越えると、疎水性が低下し、好
ましくない。
【0023】着雪・着氷防止層形成用混合物は、前記樹
脂混合物の有機溶媒溶液に上記疎水性有機物が添加され
てなるが、上記疎水性有機物の添加量は、樹脂混合物1
00重量部に対して0.1〜200重量部の範囲で選ぶ
ものとする。0.1重量部未満であると、着雪・着氷防
止層の疎水性を向上させることができず、200重量部
を越えると厚さの均一な着雪・着氷防止層を形成するの
が難く、いずれも好ましくない。疎水性有機物の特に好
ましい添加量は、0.5〜100重量部の範囲である。
【0024】前記樹脂混合物の有機溶媒溶液に対して上
記疎水性有機物を添加し、着雪・着氷防止層形成用混合
物とするには、デイゾルバー、スチールボールミル、ペ
ブルミル、サンドミル、アトライターなど、従来からこ
の種物質を撹拌、分散させるために採用されていた装置
を用い、撹拌、分散させればよい。
【0025】前記基体フィルムに着雪・着氷防止層を形
成するには、基体フィルムの表面に、上記の着雪・着氷
防止層形成用混合物を塗布し、有機溶剤を飛散させれば
よい。塗布手段としては、スプレー法、ロールコート
法、浸漬法、カーテンフローコート法など、従来から知
られている方法によって塗布することができる。塗布膜
から有機溶剤を飛散させるには、塗布膜を加熱・乾燥す
る方法によればよい。具体的には、従来から知られてい
る方法、例えば、常温乾燥法、温風乾燥法、紫外線照射
法、赤外線照射法などによることができる。
【0026】基体フィルムの表面側に形成される着雪・
着氷防止層の厚さは、着雪・着氷を防止しようとする建
造物、構造物などの種類、大きさ、部材の位置によって
変るが、1〜200μmの範囲で選ぶのが好ましい。厚
さが1μm未満であると、この層が損傷、剥離し易く、
着雪・着氷防止を十分に発揮し難く、厚さが200μm
を越えると、着雪・着氷防止用粘着フィルムが柔軟性に
欠け、いずれも好ましくない。上記範囲で特に好ましい
のは、5〜50μmである。
【0027】剥離可能な粘着剤層は、常温で短時間、わ
ずかな圧力を加えただけで接着することができ、また、
凝集力と弾性を持っているので強く接着する反面、硬い
平滑面から剥離することができる粘着剤による層を言
う。このような特性を有し、本発明の目的を効果的に達
成することができる粘着剤は、その接着力が10g/2
5mm〜1000g/25mmの範囲のものが好ましい。な
お、ここで、粘着剤の接着力は、JIS Z0237に
準拠して、幅25mm、長さ150mmの試験片の一方の表
面に粘着剤を塗布し、他方に試験片の背面を25mm重ね
合せ、圧着後、引っ張り試験機で、つかみの間隔を15
0mmとし、300±30mmの速度で引っ張り、粘着面が
剥離したときの力(g/mm)を求める方法によって測定
した値を言う。
【0028】接着力が10g/25mm未満であると、粘
着力が弱過ぎて粘着フィルムが貼着した建造物、構造物
などから容易に剥離して好ましくない。他方、1000
g/25mmを越えると、粘着力が強すぎて粘着剤層が基
体フィルム、および、貼着した建造物、構造物の双方か
ら剥離し難く、粘着剤層が双方に残り、粘着フィルムを
張り替えや修復を行う際に、建造物、構造物の表面に残
った粘着剤は剥離し難く、これを完全に除去するのに多
大な労力を要する。
【0029】粘着剤層を形成するための粘着剤として
は、合成ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤などが挙げら
れる。合成ゴム系粘着剤の例としては、スチレン・イソ
ブチレン・スチレンブロック共重合体、スチレン・ブタ
ジエンブロック共重合体、スチレン・エチレン・ブチレ
ンブロック共重合体、これらブロック共重合体に水素を
添加したものなどが挙げられる。これら合成ゴム系粘着
剤には、粘着付与剤、老化防止剤、軟化剤などを配合し
て、接着力や耐用期間を調節することができる。粘着付
与剤としては、ロジン、変性ロジン、石油樹脂、テルペ
ン樹脂などが挙げられ、軟化剤としては可塑剤、ポリブ
テンなどが挙げられる。
【0030】アクリル系粘着剤の例としては、アクリル
酸アルキルエステルを主成分とし、これとたのモノマー
成分とを共重合させたものである。アクリル酸アルキル
エステルとしては、ブチルアクリレート、2−エチルヘ
キシルアクリレートなどが挙げられる。アクリル系粘着
剤の初期粘着性、粘着力、保持力などの物性は、共重合
させる他のモノマーとの組合せ、その組合せ割合、分子
を架橋させる、などによって大幅に変化させることがで
きるので、好適である。共重合させる他のモノマーとし
ては、酢酸ビニル、アクリロニトリル、アクリルアマイ
ド、スチレン、メチルメタクリレート、メチルアクリレ
ートなどが挙げられる。アクリル系粘着剤は、溶液タイ
プとエマルジョンタイプとがあり、いずれのタイプのも
のであってもよい。
【0031】基体フィルムの裏面に粘着剤層を形成する
方法としては、(1)基体フィルムの裏面に粘着剤を塗布
し、溶媒や水分を飛散させる方法、(2) 剥離性シートに
粘着剤を塗布し、溶媒を飛散させたあと、基体フィルム
の裏面に貼合する方法、などが挙げられる。上記(1)の
基体フィルムへ粘着剤を塗布する方法は、着雪・着氷防
止層を形成する方法に準ずることができる。上記(2)の
方法によるときは、剥離性シートを剥離すると、粘着剤
層が基体フィルムに転写される。この剥離性シートは、
剥離しないで、製品粘着フィルムの剥離性シートとして
活用することもできる。
【0032】粘着剤は無色でも、着色されていてもよ
い。粘着剤から溶媒や水分を飛散させるには、従来から
知られている方法、例えば、常温乾燥法、温風乾燥法、
紫外線照射法、赤外線照射法などによることができる。
基体フィルムと粘着剤との接着力を高めるために、あら
かじめアンカー剤の塗布処理、コロナ放電処理、紫外線
照射処理などしておくのが好ましい。
【0033】上記の剥離可能な粘着剤層の表面には、剥
離性シートを形成する。剥離性シートは、本発明に係る
着雪・着氷防止用粘着フィルムを製造したあと、各種建
造物、構造物などの表面に付着させるまでの間、粘着剤
層に圧着させてこの層を保護するものであり、可撓性が
あり粘着剤層から容易に剥離できるものが好ましい。剥
離性シートの粘着剤層からの剥離性を向上させるために
は、粘着剤層との接触面にシリコンなどの離型剤を塗布
するのが好ましい。剥離性シートはフィルムまたは紙で
よく、その厚さは5〜300μmの範囲で選ぶことがで
きる。
【0034】本発明に係る着雪・着氷防止用粘着フィル
ムは、以上説明した通りであり、ロール状に巻回した
り、一定の面積の平面体として積み重ねた状態にして、
このフィルムを貼着する各種建造物、構造物などが設置
されている場所に運搬し、着雪・着氷の防止を必要とす
る箇所の貼着用として用いられる。本発明に係る着雪・
着氷防止用粘着フィルムは、柔軟性があるので、曲面を
有する表面への貼着も容易であり、作業性にすぐれてい
る。また、建造物、構造物などの表面への貼着に加え
て、必要に応じて、金属線などの物理的な固定手段によ
って、所要箇所に固定してもよいことは勿論である。着
雪・着氷防止用粘着フィルムを貼着箇所から剥離する
と、粘着剤層が基体フィルムの表面に付着した状態で被
貼着物から剥離され、粘着剤層が被貼着物に残らないの
で、撤去が容易である。
【0035】本発明に係る着雪・着氷防止用粘着フィル
ムを貼着できる各種建造物、構造物としては、着雪・着
氷の防止を必要とする箇所を有する建造物、構造物であ
る。例えば、橋桁、橋梁アーチ部、ビル、住宅など屋
根、電線、電線用鉄塔、船舶(レーダー、ブリッジ、救
命装置など)、航空機(翼、カーゴ、ドレインなど)、
海上構造物(ブイ、リグなど)、鉄道(車両下面、軌道
ステップ、パンタグラフなど)、通信(各種アンテナ、
レーダーなど)、交通(標識、信号機など)などが挙げ
られる。建造物、構造物などは、上に例示したものに限
定されるものではない。
【0036】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説
明するが、本発明はその趣旨を越えない限り、以下の記
載例に限定されるものではない。
【0037】[実施例1]モノマー成分がフッ化ビニリ
デン68重量%、テトラフルオロエチレン30重量%、
ヘキサフルオロプロピレン2重量%であるフッ素系共重
合樹脂70重量%、ポリメチルメタクリレート30重量
%からなる樹脂混合物100重量部を、シクロヘキサノ
ン100重量部、酢酸ブチル60重量部およびメチルイ
ソブチルケトン40重量部よりなる混合有機溶媒に溶解
させた。ついで、この混合樹脂の有機溶媒溶液に、疎水
性有機物質としてのパーフルオロアルキルカルボン酸
(フッ素系界面活性剤)10重量部を混合し、ボールミ
ルで十分に混合、分散させて着雪・着氷防止層形成用混
合物を得た。この層形成用混合物を、厚さが50μmの
硬質ポリ塩化ビニルフィルムの表面に、リバースコータ
ー法によって塗布し、温度40℃の温風乾燥機中で15
分間乾燥し、厚さ15μmの着雪・着氷防止層を形成し
た。
【0038】上記硬質ポリ塩化ビニルフィルムの裏面
に、2−エチルヘキシルアクリレートを主成分としたア
クリル系粘着剤(接着力:350g/25mm)をリバー
スコーター法によって塗布して厚さ50μmの粘着剤層
を形成し、この粘着剤層の表面に、離型剤としてシリコ
ンを塗布した厚さ15μmのポリエチレンフィルム(離
型性シート)を圧着して、図1に断面図として示した着
雪・着氷防止用粘着フィルムを得た。図1において、1
は基体プラスチックフィルム、2は着雪・着氷防止層、
3は粘着剤層、4は離型性シートである。得られた着雪
・着氷防止用粘着フィルムについて、以下に記載の方法
で着雪の評価試験を行った。結果を、表−1に示す。
【0039】[実施例2]実施例1に記載の例におい
て、基体フィルムを軟質ポリ塩化ビニルフィルムに代え
た外は、同例に記載と同様の手順で、着雪・着氷防止
層、粘着剤層および離型性シートを形成し、着雪・着氷
防止用粘着フィルムを得た。得られた着雪・着氷防止用
粘着フィルムについて、以下に記載の方法で着雪の評価
試験を行った。結果を、表−1に示す。
【0040】[実施例3]実施例1に記載の例におい
て、疎水性有機物質としてフッ素系界面活性剤(同上)
の外に、さらに融点法によって測定した平均分子量が8
000で、平均粒子径が6.0μmの低分子量テトラフ
ルオロエチレン樹脂100重量部を加えたほかは、同例
に記載と同様の手順で、着雪・着氷防止層、粘着剤層お
よび離型性シートを形成し、着雪・着氷防止用粘着フィ
ルムを得た。得られた着雪・着氷防止用粘着フィルムに
ついて、以下に記載の方法で着雪の評価試験を行った。
結果を、表−1に示す。
【0041】[実施例4]実施例3に記載の例におい
て、基体フィルムを軟質ポリ塩化ビニルに代え、疎水性
有機物質としてフッ素系界面活性剤(同上)の外に、さ
らに、低分子量テトラフルオロエチレン樹脂(実施例3
で使用したものと同種)100重量部を加えたほかは、
同例に記載と同様の手順で、着雪・着氷防止層、粘着剤
層および離型性シートを形成し、着雪・着氷防止用粘着
フィルムを得た。得られた着雪・着氷防止用粘着フィル
ムについて、以下に記載の方法で着雪の評価試験を行っ
た。結果を、表−1、表−2に示す。
【0042】[比較例]厚さ2mm、50cm×50cmの四
角形のアルミニウム板の表面に、厚さ50μmのテトラ
フルオロエチレン樹脂フィルムを、実施例1に記載した
と同種の粘着剤層を介して貼着し、以下に記載の方法で
着雪の評価試験を行った。結果を、表−1に示す。
【0043】[評価試験−1、着雪面積の評価]実施
例、比較例の5種のフィルムを、50cm×50cmの四角
形に切断し、これを厚さ2mm、50cm×50cmの四角形
のアルミニウム板の表面に粘着剤層を介して貼着し、こ
のアルミニウム板を多雪地帯(北海道札幌市)の屋外
に、着雪・着氷防止層を北西向に、垂直に固定して設置
し、平成7年12月から3月までの間、24時間ビデオ
カメラによって観測した。着雪防止効果の評価判定は、
降雪機会ごとの観測写真から、上記着雪・着氷防止層を
100区分に区画し、着雪状況を観察して着雪面積と
し、着雪防止効果を評価した。着雪面積の値が小さいほ
ど、着雪が少ないことを意味する。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】表−1より、本発明に係る着雪・着氷防止
用粘着フィルムは、気温が1.8〜−11.6℃の広い
温度範囲で、風速が0〜11m/秒の範囲で、着雪は全
く認められなかったのに対して(実施例1〜実施例4参
照)、比較例のものは、着雪が著しいことが明らかであ
る。
【0047】[評価試験−2、交通標識への着雪]実施
例1〜実施例4の4種の着雪・着氷防止用粘着フィルム
を、それぞれ既設の道路標識の表面に貼着し、これらフ
ィルムを貼着した標識と、フィルムを貼着しない標識と
につき、着雪状況を観察した。実施例1〜実施例4のフ
ィルムを貼着した標識には、着雪は全く認められなかっ
たが、このフィルムを貼着しない標識には、着雪がひど
く、交通標識の記号が識別できなかった。
【0048】[評価試験−3、粘着剤層の剥離性]実施
例1の着雪・着氷防止用粘着フィルムと、比較例の着雪
・着氷防止用粘着フィルムとを、カラー塗装鋼板の表面
にJIS Z0237に準じて貼着し、貼着してから2
0分経過後、1日経過後については同試験法に準じて接
着強度を測定し、冬季の4か月間屋外に放置後、この粘
着フィルムをステンレス板から剥離し、粘着剤層の付着
状況を目視観察した。接着強度を測定結果と目視観察し
た結果を、表−2に示す。
【0049】
【表3】
【0050】
【発明の効果】本発明は、次の様に特別に有利な効果を
奏し、その産業上の利用価値は極めて大である。 1.本発明に係る着雪・着氷防止用粘着フィルムは、各
種建造物、構造物などの表面の着雪・着氷を防止したい
箇所に貼着すればよいので、塗料を塗布する従来の方法
に比べて、天候に左右され難く、特に熟練を要さず、作
業も簡単で短時間に遂行できる。 2.本発明に係る着雪・着氷防止用粘着フィルムは、基
体フィルムの表面に特定の疎水性有機物が特定量混合さ
れた着雪・着氷防止用層形成用混合物よりなる着雪・着
氷防止層が形成されているので、0℃付近から−10℃
以下の低温域までの広範囲にわたって着雪・着氷防止効
果を発揮する。 3.本発明に係る着雪・着氷防止用粘着フィルムは、基
体フィルムの裏面に剥離可能な粘着剤層が形成されてい
るので、着雪・着氷防止用粘着フィルムの寿命前に補修
・修復する際には、その部分の撤去が容易で、簡単に張
り替えが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る着雪・着氷防止用粘着フィルム
の断面図である。
【符号の説明】
1:基体プラスチックフィルム 2:着雪・着氷防止層 3:粘着剤層 4:離型性シート
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年12月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る着雪・着氷防止用粘着フィルム
の断面図である。
【符号の説明】 1:着雪・着氷防止層 2:基体プラスチックフィルム 3:粘着剤層 4:離型性シ−ト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 396020800 科学技術振興事業団 埼玉県川口市本町4丁目1番8号 (72)発明者 関口 ひろみ 北海道札幌市白石区菊水元町1条1丁目4 番34号 株式会社シオン内 (72)発明者 小林 勝雄 茨城県猿島郡三和町大和田瀬崎1778番地 大日本色材工業株式会社三和工場内 (72)発明者 吉田 光則 北海道札幌市北区北19条西11丁目一番地 北海道立工業試験場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックフィルムの表面に着雪・着
    氷防止層が形成され、裏面に剥離可能な粘着剤層および
    剥離性シートがそれぞれ順次形成されてなる着雪・着氷
    防止用粘着フィルムにおいて、上記の着雪・着氷防止層
    が、モノマー成分としてフッ化ビニリデン、テトラフル
    オロエチレンおよびヘキサフルオロプロピレンからなる
    フッ素系共重合樹脂40〜80重量%と、モノマー成分
    としてメチルメタクリレートを含むアクリル系樹脂60
    〜20重量%とを必須成分とする有機溶媒溶解型の樹脂
    混合物100重量部に対して、非イオン系界面活性剤、
    フッ素系界面活性剤、低分子量テトラフルオロエチレン
    重合体粉末、シリコン系樹脂粉末から選ばれた1種以上
    の疎水性有機物0.1〜200重量部混合された層形成
    用混合物より形成されたものであることを特徴とする、
    着雪・着氷防止用粘着フィルム。
  2. 【請求項2】 剥離可能な粘着剤が、その接着力が10
    g/25mm〜1000g/25mmの範囲のものである請
    求項1記載の着雪・着氷防止用粘着フィルム。
JP8302745A 1996-11-14 1996-11-14 着雪・着氷防止用粘着フィルム Pending JPH10138416A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8302745A JPH10138416A (ja) 1996-11-14 1996-11-14 着雪・着氷防止用粘着フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8302745A JPH10138416A (ja) 1996-11-14 1996-11-14 着雪・着氷防止用粘着フィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10138416A true JPH10138416A (ja) 1998-05-26

Family

ID=17912644

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8302745A Pending JPH10138416A (ja) 1996-11-14 1996-11-14 着雪・着氷防止用粘着フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10138416A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10310740A (ja) * 1997-05-13 1998-11-24 Toto Ltd 滑水性コーティング組成物及び滑水性表面を有する部材
JP2003025511A (ja) * 2001-07-19 2003-01-29 Nippon Paint Co Ltd 撥水性テープ
WO2004024803A1 (en) * 2002-09-13 2004-03-25 3M Innovative Properties Company Water-repellent sheet with protective film, sheet for preventing snow adhesion and method for producing water-repellent board
JP2006008918A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Hagihara Industries Inc 滑雪粘着テープ
JP2009057577A (ja) * 2008-12-15 2009-03-19 Panasonic Electric Works Co Ltd メタクリル樹脂組成物、メタクリル樹脂組成物の成形品の製造方法、及びメタクリル樹脂組成物の成形品
JP2011127034A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Nitto Denko Corp 粘着テープおよび粘着テープの製造方法
JP2018039226A (ja) * 2016-09-09 2018-03-15 リンテック株式会社 氷雪付着防止シート
JP2018044153A (ja) * 2016-09-09 2018-03-22 株式会社カンペハピオ 雪氷付着防止方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10310740A (ja) * 1997-05-13 1998-11-24 Toto Ltd 滑水性コーティング組成物及び滑水性表面を有する部材
JP2003025511A (ja) * 2001-07-19 2003-01-29 Nippon Paint Co Ltd 撥水性テープ
WO2004024803A1 (en) * 2002-09-13 2004-03-25 3M Innovative Properties Company Water-repellent sheet with protective film, sheet for preventing snow adhesion and method for producing water-repellent board
US6949278B2 (en) 2002-09-13 2005-09-27 3M Innovative Properties Company Water-repellent sheet with protective film, sheet for preventing snow adhesion and method for producing water-repellent board
JP2006008918A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Hagihara Industries Inc 滑雪粘着テープ
JP2009057577A (ja) * 2008-12-15 2009-03-19 Panasonic Electric Works Co Ltd メタクリル樹脂組成物、メタクリル樹脂組成物の成形品の製造方法、及びメタクリル樹脂組成物の成形品
JP2011127034A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Nitto Denko Corp 粘着テープおよび粘着テープの製造方法
JP2018039226A (ja) * 2016-09-09 2018-03-15 リンテック株式会社 氷雪付着防止シート
JP2018044153A (ja) * 2016-09-09 2018-03-22 株式会社カンペハピオ 雪氷付着防止方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9394464B2 (en) Waterproofing membrane
KR100485280B1 (ko) 점착성보호필름
TWI258487B (en) Surface protective film
US20130104495A1 (en) Waterproofing Membrane
JPS6295368A (ja) 感圧接着剤
JP2000167955A (ja) 超撥水性貼着フィルム
JP2568655B2 (ja) 着氷防止用貼着シート
JPH10138416A (ja) 着雪・着氷防止用粘着フィルム
JP2002047463A (ja) 感圧性接着シ―ト類と機能性フイルムの固定方法
US20150225900A1 (en) Methods fro preparing modified release liners and modified adhesive articles
JPH1088087A (ja) 粘着フィルムおよびその製造方法
JP2001089721A (ja) 接着シートおよび被覆用接着シート
US6949278B2 (en) Water-repellent sheet with protective film, sheet for preventing snow adhesion and method for producing water-repellent board
JP2003535160A (ja) 接着シート及び接着構造体
JP6463530B1 (ja) 難着雪・滑雪粘着フィルム又はシート
JPH08143838A (ja) 塗膜保護用シート
JP6576681B2 (ja) 巻き芯保護用粘着シート、保護済巻き芯、およびフィルムの巻き取り巻き替え方法
WO2023190795A1 (ja) 塗膜層
JP4014534B2 (ja) 保護フィルム
TW202307158A (zh) 具有抗靜電性能之透明抗熱黏著劑膠帶及其使用方法
KR20180122417A (ko) 표면 보호 필름 및 관련 방법
KR19990078393A (ko) 감압접착제및표면보호재
JPH0872209A (ja) マーキングシート
JPH06155673A (ja) 帯電防止性と離型性を有する偏光板用離型フイルム
AU683808B1 (en) Self-adhesive protective film