JPH10138367A - 長軸部材及びその成形用金型 - Google Patents

長軸部材及びその成形用金型

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JPH10138367A
JPH10138367A JP5738997A JP5738997A JPH10138367A JP H10138367 A JPH10138367 A JP H10138367A JP 5738997 A JP5738997 A JP 5738997A JP 5738997 A JP5738997 A JP 5738997A JP H10138367 A JPH10138367 A JP H10138367A
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/1703Introducing an auxiliary fluid into the mould
    • B29C45/1704Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一体成形により製作可能でかつ外観上の見栄
えが良好でしかも安価で、重量も軽く曲がり変形の少な
い長軸部材を提供する。 【解決手段】 本発明の長軸部材20は、合成樹脂材料
により形成された本体部20が中心軸O1と略同心で中
心軸O1の延びる方向に長く延びる中空部22を内部に
有し、前記本体部22の両端部に該本体部よりも小径の
第1、第2軸部23が形成され、各軸部23には中空部
22の延びる方向の両端に中空部22を外部に連通する
貫通穴24が形成され、貫通穴24が回転中心軸O1と
略同心ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂材料によ
り形成され、かつ、中心軸と略同心で該中心軸の延びる
方向に長く延びる中空部を内部に有し、しかも、前記中
空部の延びる方向の両端に中空部を外部に連通する貫通
穴が形成され、該貫通穴が前記中心軸と略同心である長
軸部材に関する。更に詳しくは、中心軸と略同心で該中
心軸の延びる方向に長く延びる中空部を内部に有する本
体部の両端に小径の軸部が形成され、その軸部に中空部
を外部に連通する貫通穴が形成され、その貫通穴が中心
軸と略同心の長軸部材及びその成形用金型に関する。と
りわけ、本体部の外周にはトナー等の搬送用スクリュが
形成された長軸部材の成形に好的の成形用金型に関す
る。
【0002】
【従来の技術】長軸部材を合成樹脂製の丸棒から切削加
工すると、この長軸部材の製造に使用する合成樹脂材料
のコストが高くなると共に、長軸部材の重量が重くな
る。また、トナー等の搬送に使用する長軸部材では、本
体部の外周にトナー等の搬送用スクリュを構成する螺旋
状の突起部を複数個間隔を開けて設け、その本体部の軸
方向両端部には軸部を設けなければならないため、物品
形状が複雑である。このような、長軸部材を合成樹脂製
の丸棒から切削加工すると、物品形状が複雑なため、加
工工数が多くかかり、それだけ製品コストが高くなる。
【0003】そこで、この種の長軸部材全体を一体成形
する技術が知られている(特開平5−208460号公
報参照)。この技術(ガスインジェクション法)では、
図32に示すように、成形用金型の成形品キャビティ1
のほぼ中心軸O0の延長線上に溶融状態の合成樹脂材料
を供給するゲート2が設けられ、ゲート2に対してほぼ
直角方向からガス供給管(ガス供給ノズル)3がゲート
2に連通されている。
【0004】この技術では、成形品キャビティ1に注入
される溶融状態の合成樹脂量を所定量計量し、ゲート2
から溶融状態の合成樹脂材料4を供給した後に、ガス供
給管3から溶融状態の合成樹脂材料4内に加圧ガスを注
入する。すると、溶融状態の合成樹脂材料4が加圧ガス
の圧力により成形用金型の内面全体に押し付けられかつ
行き渡る。これにより、成形用金型の内面形状と同形状
の外面形状を有する中空形状の長軸部材が形成される。
【0005】すなわち、図33に示すように、中心軸O
1の延びる方向に長く延びた中空部5を有する本体部6
と、この本体部6の両端にこの本体部6よりも小径の軸
部7とを備えた長軸部材8が形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の技術により成形された長軸部材8は、ガス供給管3か
ら供給された加圧ガスがほぼ直角に屈曲して成形品キャ
ビティ1に流入するので、成形品としての長軸部材8に
偏肉による曲がり変形が発生し易い。また、一対の軸部
7のうち、一方の軸部7の外周面に、中空部5を外部に
連通する貫通穴9が加圧ガスの供給に基づき発生するた
め外観上好ましくない。
【0007】また、この長軸部材8の軸部7には回転動
力を受けるため金属製シャフトが用いられることがあ
る。一端部に金属製シャフト7が設けられた長軸部材8
の成形の場合には、例えば、図34に示すように、成形
品キャビティ1のゲート2から遠い側に金属製シャフト
7をインサートし、図32に示すゲート2から溶融状態
の合成樹脂材料4を注入した後に、ガス供給管3から加
圧ガスを供給する。しかしながら、成形サイクル毎に実
際に計量された溶融樹脂の量にはばらつきがある。
【0008】この計量のばらつきに基づき中空率が変動
する。すなわち、この成形用金型には、成形品体積の約
30%の中空率となるように、溶融樹脂をキャビティ容
積の70%を計量して注入している。従って、溶融樹脂
の計量が多い場合には、成形品キャビティ1のゲート2
から遠い金属製シャフト7の近傍に溶融状態の合成樹脂
材料4の溜り部10が生じ、この溜り部10の溶融状態
の合成樹脂材料が固化しにくく、型成形サイクル時間が
長引いて、製品コストが高くなる問題が発生する。ま
た、この溜り部10の溶融状態の合成樹脂材料が固化す
る際に、溜り部10の収縮量が大きいために、成形品が
変形し、寸法精度が悪くなる。また、その溜り部10の
溶融状態の合成樹脂材料が硬化した際に、完成した長軸
部材8では、その部分が厚肉部となり、好ましくない。
【0009】一方、溶融樹脂の計量が少ない場合には、
ゲート2から遠い金属製シャフト7近傍の肉厚が薄くな
る。
【0010】長軸部材8の両端部に金属製のシャフト7
をインサート成形する場合には、図30に示すように、
ゲート2、ガス供給管3を中心軸O0に対して直交する
方向に設けなければならない。この場合にも、ガス供給
管3から供給された加圧ガスがほぼ直角に屈曲して、成
形品キャビティ1に流入することになるため、成形品に
偏肉による変形を生じる。また、ゲート2から遠い側の
金属製シャフト7の近傍に溜り部10が発生するため、
同様の問題がある。
【0011】本発明は、上記の事情に鑑みて為されたも
ので、一体成形により製作可能でかつ外観上の見栄えが
良好でしかも安価で、重量も軽く、曲がり変形の少ない
長軸部材及びその長軸部材の成形に使用する成形用金型
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、合成樹脂材料により形成され、かつ、中心軸と略同
心で該中心軸の延びる方向に長く延びる中空部を内部に
有し、しかも、前記中空部の延びる方向の両端に該中空
部を外部に連通する貫通穴が形成され、該貫通穴が前記
中心軸と略同心である長軸部材である。
【0013】請求項2に記載の長軸部材は、中心軸と略
同心で該中心軸の延びる方向に長く延びる中空と前記中
空の延びる方向の両端に存在して該中空を外部に連通す
る貫通穴とが、媒体注入手段から中空形成媒体を溶融樹
脂に注入することにより形成されている。
【0014】請求項3に記載の長軸部材は、合成樹脂材
料により形成された本体部が中心軸と略同心で該中心軸
の延びる方向に長く延びる中空部を内部に有し、前記本
体部の両端部に該本体部よりも小径の第1、第2軸部が
形成され、前記各軸部には前記中空部を外部に連通する
貫通穴が形成され、該貫通穴が前記中心軸と略同心であ
る。
【0015】請求項4に記載の長軸部材は、前記軸部が
前記本体部の少なくとも一方の端部にインサートされた
インサート部材により形成され、該インサート部材は前
記合成樹脂材料とは異なる材料からなり、前記貫通穴が
前記インサート部材に形成されている。
【0016】請求項5に記載の長軸部材は、前記インサ
ート部材が金属製材料からなる。
【0017】請求項6に記載の長軸部材は、前記貫通穴
の直径が前記インサート部材の外部に露呈している端面
から前記本体部に埋め込まれている端面までに渡って連
続的に大きくなっている。
【0018】請求項7に記載の長軸部材は、前記インサ
ート部材は、前記貫通穴を構成する内周壁が前記本体部
を形成する合成樹脂材料で覆われている。
【0019】請求項8に記載の長軸部材は、合成樹脂材
料により形成され、かつ、中心軸と略同心で該中心軸の
延びる方向に長く延びる中空部を内部に有し、しかも、
前記中空部の延びる方向の両端に該中空部を外部に連通
する貫通穴が形成され、該貫通穴が前記中心軸と略同心
で、前記本体部の外周にその長手方向に沿って螺旋状の
突起部が間隔を開けて複数個形成されている。
【0020】請求項9に記載の長軸部材は、合成樹脂材
料により形成された本体部が中心軸の延びる方向に長く
延びる中空部を内部に有し、前記本体部の両端部に該本
体部よりも小径の軸部が形成され、前記各軸部には前記
中空部を外部に連通する貫通穴が形成され、該貫通穴が
前記中心軸と略同心であり、前記本体部の外周面にはそ
の長手方向に沿って螺旋状の突起部が間隔を開けて複数
個形成される長手方向突起形成領域が設けられ、該長手
方向突起形成領域は前記本体部の周回り方向所定の角度
範囲内の突起形成部と、前記所定の角度範囲外の突起非
形成部とを有し、該突起非形成部の断面肉厚と前記突起
形成部の断面肉厚とが略同一となるように、該突起非形
成部に前記突起形成部の外周面より低い外周面が形成さ
れていることを特徴とする。
【0021】請求項10に記載の発明は、合成樹脂材料
により形成された本体部が中心軸と略同心で該中心軸の
延びる方向に長く延びる中空部を内部に有し、前記本体
部の両端部に該本体部よりも小径の第1、第2軸部が形
成され、前記各軸部には前記中空部を外部に連通する貫
通穴が形成され、該貫通穴が前記中心軸と略同心である
長軸部材の成形用金型であって、前記本体部の中心軸に
対応するキャビティ中心軸を有して前記本体部を成形す
る本体部キャビティと、前記本体部の両端部に形成され
た軸部を成形するための第1、第2軸部キャビティと、
前記中空部を形成するための中空形成媒体を前記第1軸
部キャビティを通じて注入する媒体注入部と、前記媒体
注入部よりもキャビティ側に設けられて溶融樹脂を注入
する樹脂注入部と、前記キャビティ内に充填された溶融
樹脂のうち前記中空形成媒体の注入により該キャビテイ
内で余分となる余分樹脂を前記第2軸部キャビティを通
じて受け入れる余分樹脂受入キャビティとを有する。
【0022】請求項11に記載の長軸部材成形用金型
は、前記余分樹脂受入キャビティが前記中心軸と略同心
である。
【0023】請求項12に記載の長軸部材成形用金型
は、前記樹脂注入部は前記中空媒体の注入される方向と
交差される方向から溶融樹脂が注入されるように配置さ
れている。
【0024】請求項13に記載の長軸部材成形用金型
は、前記第1、第2軸部キャビティの少なくとも一方
が、貫通穴を有するインサート部材の設置部とされてい
る。
【0025】請求項14に記載の長軸部材成形用金型
は、合成樹脂材料により形成された本体部が中心軸と略
同心で該中心軸の延びる方向に長く延びる中空部を内部
に有し、前記本体部の両端部に該本体部よりも小径の第
1、第2軸部が形成され、前記各軸部には前記中空部を
外部に連通する貫通穴が形成され、該貫通穴が前記中心
軸と略同心である長軸部材の成形用金型であって、前記
本体部の中心軸に対応するキャビティ中心軸を有して前
記本体部を成形する本体部キャビティと、前記本体部の
両端部に形成された軸部を成形するための第1、第2軸
部キャビティと、該第1軸部キャビティを介して前記本
体部キャビティに前記中空部を形成するためのガスを注
入するガス注入部と、前記ガス注入部よりもキャビティ
側に設けられて前記ガスの注入方向と交差する方向から
溶融樹脂を注入する樹脂注入部と、前記キャビティ内に
充填された溶融樹脂のうち前記ガスの注入により該キャ
ビテイ内で余分となる余分樹脂を受け入れるために、前
記第2軸部キャビティを介して前記本体部キャビティと
連通された余分樹脂受入キャビティとを有する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係わる長軸部材及
びその成形用金型をその長軸部材の成形装置及びその成
形方法と共に説明する。
【0027】
【実施例1】図1において、20は長軸部材である。こ
の長軸部材20は合成樹脂材料により形成された円筒状
の本体部21を有する。この本体部21は中心軸O1と
略同心で中心軸O1の延びる方向に長く延びる中空部2
2を内部に有する。本体部21の両端部には本体部21
よりも小径の円筒状の第1、第2軸部23が形成されて
いる。各軸部23には中空部22を外部に連通する貫通
穴24が形成されている。この貫通穴24は中心軸O1
と略同心である。本体部21の外周には搬送用スクリュ
を構成する螺旋状の突起部25が間隔を開けて複数個形
成されている。貫通穴24は後述する成形用金型に溶融
状態の合成樹脂材料を注入した後、中心軸O1に平行な
方向からガスインジェクション法により中空形成媒体と
してのガスを注入することによって形成される。中空形
成媒体としては、ガス(気体)の他、液体を用いること
もできる。
【0028】図2は図1に示す長軸部材20の成形用金
型を示し、その図2において、26は固定型、27は可
動型である。この固定型26と可動型27との間に本体
部21に対応する本体部キャビティ(成形品キャビテ
イ)28が形成されている。この本体部キャビティ28
は、本体部21の中心軸O1に対応するキャビティ中心
軸O2を有する。この本体部キャビティ28の両端部に
は、合成樹脂材料からなる第1、第2軸部に対応して第
1、第2軸部キャビティ(成形品キャビティ)29、3
0が形成されている。本体部キャビティ28の一方の端
部には、ガス圧源からのガスを本体部キャビティ28に
注入するガスノズル(媒体注入部)32が中心軸O2と
略同心に設けられている。また、本体部キャビティ28
に溶融状態の合成樹脂材料を注入するための樹脂注入部
31がガスノズル32とキャビティ29との間に形成さ
れている。固定型26には樹脂注入部31にガスノズル
32からのガスの注入方向と交差する方向(直交する方
向)から溶融状態の合成樹脂材料を注入する注入通路3
3が形成されている。本体部キャビティ28の他方の端
部には樹脂注入部31から注入された溶融状態の合成樹
脂材料の余分を受け入れる余分樹脂受入キャビティ34
が形成されている。余分樹脂受入キャビティ34は、接
続通路35、第2軸部キャビティ30を挟んで本体部キ
ャビティ28に連通されている。余分樹脂受入キャビテ
ィ34は中心軸O1と略同心である。本体部キャビティ
28にはその内周壁に突起部25を形成するための凹所
36が形成されている。
【0029】この成形用金型には、溶融状態の合成樹脂
材料が注入通路33を介して樹脂注入部31に注入さ
れ、中心軸O2方向からガスが本体部キャビティ28に
供給される。溶融状態の合成樹脂材料4は加圧ガスの圧
力により本体部キャビテイ28の内面全体に押し付けら
れながら、余分樹脂受入キャビティ34の側に向かって
移動される。長軸部材20として用いられない余分の溶
融状態の合成樹脂材料はガスの圧力により余分樹脂受入
キャビティ34に向かって中心軸方向から押し出される
ので、本体部キャビティ28の内面全体に溶融状態の合
成樹脂材料4がほぼ均一に行き渡る。これにより、図3
に示すように、成形用金型の内面形状と同形状の外面形
状を有する中空状の成形品20´が形成される。
【0030】この成形品20´は樹脂注入部31に対応
する肉部31´、接続部35に対応する肉部35´、余
分樹脂受入キャビティ34に対応する余肉部34´を有
する。長軸部材20はその成形品20´を矢印A、A箇
所で切断することにより完成される。
【0031】なお、この長軸部材20の成形方法の詳細
については、後述する実施例の成形方法を参照された
い。
【0032】
【実施例2】図4ないし図11は本発明に係わる長軸部
材20の第2実施例である。この図4ないし図11で
は、長軸部材20の軸部23の少なくとも一方が回転動
力を受けるための金属製シャフト23´とされている。
【0033】図4は本体部キャビティ28のガスノズル
32に近い側の端部(一方の端部)に金属製シャフト2
3´をインサート部材としてインサートすることにより
成形された長軸部材20を示している。図5は本体部キ
ャビティ28の余分樹脂受入キャビティ34に近い側の
端部(他方の端部)に金属製シャフト23´をインサー
ト部材としてインサートすることにより成形された長軸
部材20を示している。図6は本体部キャビティ28の
両端部に金属製シャフト23´をインサート部材として
インサートすることにより成形された長軸部材20を示
している。金属製シャフト23´は円筒状で、その軸方
向に貫通穴24を有している。ここでは、金属製シャフ
ト23´をインサート部材として用いているが、本体部
21を構成する合成樹脂材料と異なる材料をインサート
部材として用いれば良く、インサート部材は金属製に限
るものではない。
【0034】成形用金型には、図2に示すものと同じも
のを用いることができ、この場合、第1、第2軸部キャ
ビティ29、30の少なくとも一方に金属製シャフト2
3´が設置される。
【0035】すなわち、本体部21の一方の端部に金属
製シャフト23´がインサートされ、本体部21の他方
の端部に第2軸部23が合成樹脂材料により形成された
長軸部材20(図4参照)の場合には、本体部21を成
形する本体部キャビティ28の一方の端部に存在する第
1軸部キャビティ29にインサート部材23´が設置さ
れる。また、ガス圧源からのガスは金属製シャフト23
´の貫通穴24を通じて本体部キャビティ28に注入さ
れる。
【0036】本体部21の他方の端部に金属製シャフト
23´がインサートされ、本体部21の一方の端部に第
1軸部23が合成樹脂材料により形成された長軸部材2
0(図5参照)の場合には、本体部21を成形する本体
部キャビティ28の他方の端部に存在する第2軸部キャ
ビティ30にインサート部材23´が設置される。ま
た、余分樹脂受入キャビティ34は金属製シャフト23
´の貫通穴24を介して本体部キャビティ28に連通さ
れる。
【0037】本体部21の両方の端部に金属製シャフト
23´がインサートされた長軸部材20の場合(図6参
照)には、第1、第2軸部キャビティ29、30の両方
にインサート部材23´が設置される。ガスノズル32
は第1軸部キャビティ29に設置された金属製シャフト
23´の貫通穴24を介して本体部キャビティ28に連
通され、余分樹脂受入キャビティ34は第2軸部キャビ
ティ30に設置されたインサート部材23´の貫通穴2
4を介して本体部キャビティ28に連通される。その金
属製シャフト23´の貫通穴24は中心軸O2と略同心
に設置される。この貫通穴24の直径は、金属製シャフ
ト23´の本体部21から露出している端面から本体部
21に埋め込まれている端面までに渡って同一である。
【0038】この図4ないし図6に示す長軸部材20の
成形方法の概略を図7ないし図10に示す図面を参照し
つつ説明する。
【0039】なお、この図7ないし図10は、本体部2
1の他方の端部に金属製シャフト23´を設けた長軸部
材20(図5を参照)の成形方法を示している。
【0040】まず、図7に示すように、溶融状態の合成
樹脂材料4を樹脂注入通路33から樹脂注入部31に注
入する。すると、溶融状態の合成樹脂材料4が樹脂注入
部31から第1軸部キャビティ29を経由して本体部キ
ャビティ28の一方の端部に注入される。所定の量の溶
融状態の合成樹脂材料4が本体部キャビティ28に注入
された状態で溶融状態の合成樹脂材料4の注入を停止す
る。すなわち、溶融状態の合成樹脂材料4の注入をショ
ートショットで停止するか、あるいは、停止直前に、図
8に示すように、加圧ガスをガスノズル32から樹脂注
入部31に注入する。
【0041】溶融状態の合成樹脂材料4は成形用金型の
接触面から熱を奪われて冷却固化する。しかしながら、
溶融状態の合成樹脂材料4の中心部の冷却固化の進行度
合は、接触面に較べて遅い。従って、冷却固化の遅い中
心部の溶融状態の合成樹脂材料4は、加圧ガスの圧力に
より本体部キャビティ28の他方の端部に向かって膨ら
みながら移動される。加圧ガスの圧力により、溶融状態
の合成樹脂材料4は、図9に示すように、本体部キャビ
ティ28の他方の端部、金属製シャフト23´の貫通穴
24、接続通路35を経由して、余分樹脂受入キャビテ
ィ34に向かって移動される。また、溶融状態の合成樹
脂材料4は、加圧ガスの圧力により本体部キャビティ2
8の内面に押し付けられ、その内部に中空部22が形成
される。中空率の変動は、余分樹脂受入キャビティ34
により吸収される。
【0042】溶融状態の合成樹脂材料4は金属製シャフ
ト23´の貫通穴24を通じて余分樹脂受入キャビティ
34に導かれるので、金属製シャフト23´の貫通穴2
4を構成する内周壁が本体部21と一体の合成樹脂材料
4により覆われることになる。従って、本体部21の他
方の端部に存在する金属製シャフト23´と本体部21
との接触面積が増大することになり、軸方向の引っ張り
強度が増大する。
【0043】成形用金型から取り出された成形品20´
は、図10に示すように、肉部31´、35´、余肉部
34´が一体に形成されているので、これらを切断して
図5に示す長軸部材20を形成する。
【0044】図11は本体部キャビティ28の両端部に
金属製シャフト23´をインサートして長軸部材20
(図6参照)を成形する場合の説明図を示している。こ
の図6に示す長軸部材20を成形する場合には、第1軸
部キャビティ29に設置された金属製シャフト23´の
貫通穴24を通じて所定の量の溶融状態の合成樹脂材料
が本体部キャビティ28に注入される。そして、その溶
融状態の合成樹脂材料の注入停止直前又は直後にガスが
金属製シャフト23´の貫通穴24を通じて本体部キャ
ビティ28に注入される。第1軸部キャビティ29に設
置された金属製シャフト23´の貫通穴24を構成する
内周壁は、本体部21と一体の合成樹脂材料4により覆
われることになる。従って、本体部21の一方の端部に
存在する金属製シャフト23´と本体部21との接触面
積も増大することになり、その軸方向の引っ張り強度が
増大する。
【0045】
【実施例3】図12ないし図15は本発明に係わる長軸
部材20の第3実施例である。この図12ないし図15
では、長軸部材20の軸部23の両端部が回転動力を受
けるための金属製シャフト23´とされ、その金属製シ
ャフト23´の貫通穴24の直径が金属製シャフト23
´の外部に露呈している端面から本体部21に埋め込ま
れている端面までに渡って連続的に大きくなっている。
すなわち、金属製シャフト23´の貫通穴24を構成す
る内周壁が円錐形状(テーパ形状)とされている。
【0046】この長軸部材20を成形するには、図13
に示すように、キャビテイ29、30にテーパ形状の貫
通穴24を有する金属製シャフト23´をセットする。
次に、図14を示すように、そのテーパ形状の貫通穴2
4を通じて本体部キャビティ28に溶融状態の合成樹脂
材料4を注入する。貫通穴24の断面積が本体部キャビ
ティ28に向かって大きくなっているので、図4、図6
に示す形状の金属製シャフト23´を用いる場合に較べ
て圧力損失の低減を図ることができ、溶融状態の合成樹
脂材料4を所定の量だけ、確実に本体部キャビティ28
に注入することができる。
【0047】次に、図15にガスを中心軸O2の方向か
ら注入し、溶融状態の合成樹脂材料4を本体部キャビテ
ィ28の隅ずみにくまなく行き渡らせる。このガスの注
入の際にも、貫通穴24の断面積が本体部キャビティ2
8に向かって大きくなっているので、圧力損失の低減を
図ることができ、ガス圧力をほとんど損失することな
く、ガスを本体部キャビティ28に注入することができ
る。すなわち、ガスが本体部キャビテイ28に向かって
広がりつつ注入されるので、ガスが本体部キャビティ2
8にスームズに流れ込むことになる。
【0048】また、本体部キャビティ28の他方の端部
に存在するキャビティ30にセットした金属製シャフト
23´では、貫通穴24の断面積が本体部キャビティ2
8の側から余分樹脂受入用キャビティ34に向かうに伴
って狭くなっているので、溶融状態の合成樹脂材料4を
余分樹脂受入用キャビティ34に押し込む際の圧力が増
大し、これにより、余分の溶融状態の合成樹脂材料がス
ムーズに余分樹脂受入用キャビティ34に移動される。
【0049】この実施例では、テーパ形状の貫通穴24
を有する金属製シャフト23´を軸部として本体部21
の両側に設ける構成としたが、テーパ形状の貫通穴24
を有する金属製シャフト23´をいずれか一方のみに設
け、いずれか他方の軸部は合成樹脂材料から構成するよ
うにしても良い。
【0050】
【実施例4】図19、図20は、本体部21の外周にそ
の長手方向に沿って形成された螺旋状の突起部25が中
心軸O1に関して円周方向に非対称の長軸部材20を示
している。この長軸部材20の場合には、図19に示す
ように、中空部22の中心O1´と複数個の突起部25
が形成されている本体部21の箇所の輪郭形状の中心で
ある中心軸O1とがずれ、図20に示すように、本体部
21の突起部欠落箇所21´が厚肉となる傾向がある。
これは、突起部形成側に溶融状態の合成樹脂材料4が多
いため、突起部形成側に存在する溶融状態の合成樹脂材
料4が冷却硬化されにくいからである。このため、本体
部21が弓なりとなり、長軸部材20に曲がりを生じる
ことがある。
【0051】そこで、図16、図17、図18に示すよ
うに、複数個の突起部25が形成されている本体部21
の外周面の長手方向突起形成領域21Aの一方から他方
に渡って、肉抜き部36を形成することとした。これに
より、中空部22の中心O1´と複数個の突起部25が
形成されている本体部21の箇所の輪郭形状の中心とが
一致するように、本体部21の輪郭形状の中心が中心軸
O1からずらされる。
【0052】このように、複数個の非対称の突起部25
が形成されている本体部21の一方から他方に渡って、
肉抜き部36を形成することにすると、複数個の非対称
の突起部25が形成されている箇所では、本体部21の
肉厚が一方側から他方側に渡って均一になるので、まっ
すぐな長軸部材20を成形できる。
【0053】すなわち、長手方向突起形成領域21Aに
は長手方向に所定間隔を開けて、周回り方向所定の角度
範囲内に突起形成部21Bが存在し、所定角度範囲外の
箇所に突起部欠落箇所21´としての突起非形成部が存
在する。従って、長手方向突起形成領域21Aの突起非
形成部に、突起形成部21Bの基部の外周面よりも低い
外周面を有する肉抜き部36を形成すれば、この突起非
形成部の断面肉厚と突起形成部の断面肉厚とが略同一と
なる。
【0054】
【実施例5】図21は本発明に係わる長軸部材20の成
形装置の全体構成の概略図を示している。
【0055】この図21において、40は射出成形機本
体(樹脂充填装置又は樹脂充填手段)を示している。こ
の射出成形機本体40にはホッパ41が設けられ、ホッ
パ41には固形のペレット42が貯留されている。その
ペレット42は所定量単位でシリンダ42aの加圧溶融
室42bに供給され、スクリュロッド42cにより溶融
状態の合成樹脂材料4´とされる。この溶融状態の合成
樹脂材料4´は固定型26の樹脂注入通路43、33を
通って樹脂注入部31に導かれる。ガスノズル32近傍
の成形用金型26、27の部分と、本体部キャビティ2
8近傍の成形用金型の部分とには、図22に示すよう
に、ガスノズル近傍の温度を制御するための水冷用通路
(温度調節部材)44、本体部キャビティの温度を調節
するための水冷用通路(温度調節部材)45が形成され
ている。水冷用通路44に供給される冷却水の温度は5
0度とされ、水冷用通路45に供給される冷却水の温度
は10度とされている。これにより、ガスノズル32近
傍の成形用金型26、27の部分の冷却温度が、本体部
キャビティ28近傍の成形用金型の部分の冷却温度より
も高い温度に設定される。この温度調節部材の温度は後
述する温度調節手段40B、40Cによって制御され
る。
【0056】これは、以下に説明する理由による。
【0057】溶融状態の合成樹脂材料4は本体部キャビ
ティ28の内周壁との接触によって冷却される。しか
し、溶融状態の合成樹脂材料4の中心部にはガスが供給
され、強制的に冷却されない。このため、本体部キャビ
ティ28の内周壁との接触のみに依存して、溶融状態の
合成樹脂材料4を冷却することにすると、冷却時間が長
くかかり、長軸部材20の成形コストが高くなる。そこ
で、一般に冷却器(チラー)を用いて、成形用金型を強
制的に冷却することにより成形サイクルを短縮すること
が行われている。
【0058】ところが、ガスノズル32近傍の成形用金
型の部分の温度を本体部キャビティ28の近傍の成形用
金型の部分の冷却温度と同じ温度で冷却することにする
と、溶融状態の合成樹脂材料4の冷却による硬化が進み
過ぎて、加圧ガスを注入しても、溶融状態の合成樹脂材
料4が膨らまず、溶融状態の合成樹脂材料4に中空部が
形成されないことがある。
【0059】そこで、長軸部材20の成形サイクルの短
縮化を図りながら、ガスノズル32近傍の溶融状態の合
成樹脂材料4の硬化速度を抑制するために、ガスノズル
32近傍の成形用金型26、27の部分の冷却温度を、
本体部キャビティ28近傍の成形用金型の部分の冷却温
度よりも高い温度に設定した。
【0060】水冷用通路45に供給する冷却水の温度を
10度に設定したわけは、これ以下の温度で、金型を冷
却することにすると、溶融状態の合成樹脂材料4の冷却
固化が進行し過ぎ、溶融状態の合成樹脂材料4が余分樹
脂受入キャビティ34に達しない前で、移動が止まり、
所望の形状の長軸部材20が得られないからである。
【0061】水冷用通路44に供給される冷却水の温度
は50度に設定したわけは、これ以下の温度で金型を冷
却することにすると、溶融状態の合成樹脂材料4の冷却
固化が進行し過ぎ、加圧ガスを注入しても、溶融状態の
合成樹脂材料4が膨らまず、本体部キャビティ28に加
圧ガスが注入されにくいからである。一方、これ以上の
温度で金型を冷却することにすると、ガスノズル32近
傍の金型の温度が高すぎて、溶融状態の合成樹脂材料4
の流動性が大きくなる。従って、ガスを注入すると、溶
融状態の合成樹脂材料4がそのガスの注入により、吹き
飛ばされることがあるからである。そこで、ガスノズル
32近傍の溶融状態の合成樹脂材料4の温度がガラス転
移点以上の温度でかつガスの注入による吹き飛びの発生
しない温度として、50度とした。
【0062】成形サイクル毎の射出充填開始及び終了の
制御、射出成形機本体40、水冷用通路44、45への
冷却水の送水制御、ガスの本体部キャビティ28への注
入及び本体部キャビティ28からのガスを抜く制御はC
PUによって行われる。CPUは成形用金型の型開き、
型締めに連動してこれらの制御を行う。
【0063】すなわち、CPUは、図23に示すよう
に、インプットアウトプットインターフェースを介し
て、射出成形機本体40、成形用金型駆動手段40A、
本体部キャビティ温度調節手段40B、ガスノズル近傍
温度調節手段40C、ガス注入及びガス抜き手段(媒体
注入装置)40Dを制御する。
【0064】なお、温度調節手段(温度制御装置)40
B、40Cは、少なくとも中空形成媒体が第1軸部キャ
ビティ29内に充填された溶融樹脂を通過しかつ本体部
キャビテイ28内に充填された溶融樹脂4内に注入され
るまで作動させる。
【0065】
【実施例6】この成形装置による長軸部材20の成形方
法の詳細を以下に説明する。
【0066】なお、この実施例6では、図5に示す長軸
部材20を成形する場合を説明している。しかし、図
1、図4、図6、図12に示す長軸部材20の成形にも
適用できる。
【0067】まず、図24(a)に示すように、金属製
シャフト23´を成形用金型にセットし、金型を閉じる
(図25のステップS1参照)。そして、次に、溶融状
態の合成樹脂材料4を本体部キャビティ28に所定圧力
で注入する(図25のステップS2、S3参照)。すな
わち、溶融状態の合成樹脂材料4をショートショットで
注入する。
【0068】その合成樹脂材料4には、例えばABSが
用いられる。その溶融状態の合成樹脂材料4の粘度が低
すぎると、加圧ガスによりその溶融状態の合成樹脂材料
4の塊が突き破られ、加圧ガスが本体部キャビティ28
に漏れ出て所望の形状の成形品20´が得られない。ま
た、溶融状態の合成樹脂材料4の粘度が高すぎると、溶
融状態の合成樹脂材料4が加圧ガスによりスムーズに膨
らまず、所望の中空形状の成形品20´が得られない。
更に、完成品としての長軸部材20´の剛性も考慮する
必要がある。そこで、ここでは、ABS樹脂にガラス繊
維を混合して使用している。そのガラス繊維の含有率は
30重量%とした。そのガラス繊維の繊維長は平均3m
m、繊維径は平均13μmである。
【0069】粘度の異なるABS樹脂を用いて成形性の
評価(国際的試験方法規格(略称ASTM))を行った
ところ下記の結果を得た。
【0070】ここでは、テクノポリマー社製の製品名N
C411−G30と製品名NC100−G30の二種の
ABS樹脂について比較を行った。いずれも、ガラス繊
維の含有率は30重量%とした。製品名NC411−G
30はメルトフローレートが220度かつ98Nのもと
で、12.0g/minであり、粘度が高い。一方、製
品名NC100−G30はメルトフローレートが220
度かつ98Nのもとで、40.0g/minであり、粘
度が低い。
【0071】この二種のABSについて、成形実験を行
ったところ、合成樹脂材料4の粘度の高いABS樹脂で
は、偏肉が発生した。合成樹脂材料4の粘度の低いAB
S樹脂では、偏肉は発生しなかった。
【0072】これは、図26(a)に示すように、合成
樹脂材料4の粘度が高いと樹脂注入部31近傍で、ガス
の流入方向が中心軸O2に対して曲げられるからである
と考えられる。一方、図26(b)に示すように、合成
樹脂材料4の粘度が低いと、ガスの圧力が合成樹脂材料
4の粘度に打ち勝ち、ガスの流入方向が中心軸O2と平
行となるからであると考えられる。
【0073】この溶融状態の合成樹脂材料4の温度は例
えば240度である。この溶融状態の合成樹脂材料4の
注入量は、本体部キャビティ28の容積の約70%とす
るのが望ましいが、樹脂充填装置により注入された溶融
樹脂の充填量と媒体注入装置により注入された中空形成
媒体の注入量との総計が、成形用金型内に形成された本
体部キャビティ28の容積と第1、第2軸部キャビティ
29、30の容積の総和以上であれば良い。
【0074】次に、図24(b)に示すように、溶融状
態の合成樹脂材料4の注入停止直前又は注入停止直後
に、中心軸O2の方向からガスを樹脂注入部31に注入
する。そして、溶融状態の合成樹脂材料4を膨らませつ
つ余分樹脂受入キャビティ34に向かって移動させ、本
体部キャビティ28の内面全体に溶融状態の合成樹脂材
料4を行き渡らせる。このガスの中心軸O2方向からの
注入により、中心軸O2方向に長く延びる中空部22が
形成される。余分の溶融状態の合成樹脂材料4は余分樹
脂受入キャビティ34に導かれ、これにより、中空率の
変動が吸収される。
【0075】ガスの圧力は、50〜300Kg/cm2
の範囲内で選択可能であるが、ここでは、110Kg/
cm2の圧力で注入を行った。ガス圧が低すぎると、十
分な中空形状の成形品20´を得られず、ガス圧が高す
ぎると、加圧ガスが溶融状態の合成樹脂材料4を突き破
って、本体部キャビティ28に漏れ出し、所望の形状の
成形品20´を得られないことになり、約110Kg/
cm2の所定圧力を加えることが好適である。
【0076】そして、一定時間ガスの圧力を保持する。
これにより、本体部キャビティ28の内面全体に行き渡
った溶融状態の合成樹脂材料4が冷却固化される(図2
5のステップS4、S5参照)。ここでは、長軸部材2
0の寸法精度の確保と、成形サイクルの短縮化とを比較
考量して、ガスの保圧時間を40秒に設定した。少なく
とも、成形品20´の表面がガラス転移点温度以下にま
で冷却され、成形品20´の突き出し時、成形品取出後
の収縮による変形を生じない程度にまで、成形品20´
を金型内で冷却硬化させることが必要である。
【0077】すなわち、ガスの保圧時間と成形品20´
の寸法精度との間には、図27(a)にグラフで示すよ
うな関係が得られている。その図27(a)において、
横軸はガスの保圧時間、縦軸は長軸部材20の寸法精度
である。ここでは、長軸部材20の寸法精度として、長
軸部材20の回転振れを用いた。
【0078】すなわち、第1、第2軸部23を基準と
し、本体部21の外周面に針を接触させ、長軸部材20
を1回転させた時の針の変化の最大量を測定した。
【0079】その図27(a)において、符号Q0は、
そのガスの保圧時間と成形品20´の寸法精度との関係
を示す特性曲線であるが、保圧時間が短い領域Q1で
は、溶融状態の合成樹脂材料4の冷却固化が不十分なの
で、成形品20´を金型から取り出すと、成形品20´
が合成樹脂材料4の冷却固化により大きく変形し、成形
品20´の寸法精度が低下する。また、図27(b)に
示すように、ガスノズル32近傍の本体部キャビティ2
8内の冷却固化していない溶融状態の合成樹脂材料の一
部が、後述するガス抜きの際にその風圧でガスノズル3
2に向かって吸い込まれ、ガスノズル32が詰まること
がある。
【0080】一方、保圧時間が長い領域Q2では、長軸
部材20の寸法精度は向上する。しかし、成形品の収縮
による金型への食い付きが大きくなり、成形品20´の
取出しの際に離型不良が発生する。従って、成形品20
´の取出しの際にそれが折れることがある。
【0081】従って、長軸部材20の寸法精度と溶融状
態の合成樹脂材料の硬化の進行度合とを考慮して中空部
22内のガスの保圧時間を設定する。
【0082】なお、ガスの保圧中に、成形機本体40の
側では、次の成形品製造のために、ペレット42を計量
する。このとき、計量精度を向上させるために、成形機
本体40側の加圧溶融室42bに貯溜の溶融状態の合成
樹脂材料4´にスクリュロッド42cにより背圧(樹脂
注入部31の注入通路33に溶融樹脂が停留する程度の
圧力)を加えながら計量する。この背圧P0がガスの保
圧圧力P1よりも高いと、図28(a)に示すように、
注入通路33に存在する溶融状態の合成樹脂材料4´の
一部が樹脂注入部31に漏れ出て、貫通穴24の一部を
塞ぐことになる。従って、ガスの保圧圧力P1を背圧P
0よりも大きく設定する。このように、ガスの保圧圧力
P1を背圧P0よりも大きく設定すると、図28(b)
に示すように、注入通路33に存在する溶融状態の合成
樹脂材料4´が注入通路33内に押し込まれ、貫通穴2
4が塞がれるのを防止できる。この停留圧力はCPU
(制御装置)によって制御される。
【0083】すなわち、媒体注入装置40DもCPUに
よって注入圧力がコントロールされ、この圧力P1が停
留圧力P0よりも高い。この媒体注入装置40Dの作動
は、溶融樹脂4の内面が安定するまで行われるのが好ま
しい。
【0084】その溶融樹脂4の内面の安定は、第1軸部
キャビティ29内に存在する溶融樹脂と本体部キャビテ
イ内に存在する溶融樹脂とに連通する箇所に存在する溶
融樹脂の内面の温度が軟化点以下の温度となることによ
り定められる。
【0085】次に、図24(c)に示すように、中空部
22内のガスの圧力ははるかに外気圧よりも高いので、
成形用金型内で冷却固化した成形品20´の中空部22
内に溜ったガスをガスノズル32から抜き取る(図25
のS6、S7参照)。媒体注入装置40Dはそのガスの
除去装置としても機能する。
【0086】そして、成形用金型から成形品20´を取
り外す(図25のS8参照)。
【0087】次に、図23(d)に示すように、成形品
20´の不要部分を切断して、図24(e)に示す長軸
部材20を仕上げる。
【0088】
【実施例7】図29、図30、図31は本発明に係わる
長軸部材の成形装置及び成形方法の他の実施例を示して
いる。
【0089】この実施例では、固定金型26に余分樹脂
受入キャビティ34の内壁に開口する中空形成媒体流出
部(穴、又はパイプ)40Eが設けられている。固定金
型26に中空形成媒体流出部40Eを設けたわけは、そ
の構成が簡単だからである。
【0090】この中空形成媒体流出部40Eはその先端
40Gが余分樹脂受入キャビティ34の中空34´内に
突出する構成としても良い。中空形成媒体流出部40E
の途中には開閉バルブ(流出部開閉制御手段)40Fが
設けられている。この開閉バルブ40FはCPUによっ
て制御され、中空34´が所望の大きさとなるように、
ガスが中空形成媒体流出部40Eから流出するのを一定
時間禁止するため、開閉バルブ40Fが閉じられる。中
空形成媒体流出部40Eの先端40Gが余分樹脂受入キ
ャビティ34の内壁面と面一の場合には、CPUはガス
圧力によりガスが溶融樹脂4を突き破って中空形成媒体
流出部40Eから抜けでない程度以上に硬化した時に開
閉バルブ40Fを開成するようにしても良い。
【0091】この実施例では、ガスの注入方向と直交す
る方向からガスを流出させる構成としているが、余分樹
脂受入キャビティ34のガスの注入方向最奥部の内壁面
40Hに開口する中空形成媒体流出部40Eを設け、成
形品キャビティ28、29、30の内表面に溶融樹脂が
行き渡り、所望の形状の成形品20´が成形され、溶融
樹脂の内表面が所望の硬化状態となったとき、ガス注入
/ガス抜き手段40Dにより、中空部22内のガスの圧
力を高め、余分樹脂受入キャビテイ34内に充填された
溶融樹脂を突き破ってガスを中空形成媒体流出部40E
から流出させても良い。この場合、ガス注入/ガス抜き
手段40Dはガス圧力可変手段として機能する。
【0092】この実施例による成形方法は、図31
(a)に示すように、開閉バルブ40FをCPUにより
開いた状態で溶融樹脂4を成形品キャビテイに注入する
のが好ましいが、開閉バルブ40Fを閉じた状態で溶融
樹脂4を注入してもよい。
【0093】次に、図31(b)に示すように、CPU
により開閉バルブ40Fを閉じ、加圧ガスを成形品キャ
ビティ内の溶融樹脂に注入する。開閉バルブ40Fによ
り中空形成媒体流出部40Eが閉じられているので、中
空形成媒体流出部40Eからガスが流出するのが防止さ
れ、所望の形状の成形品が形成される。次に、所定時間
経過後に、図31(c)に示すように、CPUにより開
閉バルブ40Fを開く。これにより、中空形成媒体流出
部40Eからガスが流出する。残余の工程(図31
(d)、図31(e))は先に説明した工程と同じなの
で、その説明は省略する。
【0094】
【発明の効果】本発明に係る長軸部材は、中心軸に対し
て対称形状とされているので、成形の際に、曲がり変形
が生じにくく、しかも、軽くて、外観上の見栄えも良好
であるという効果を奏する。
【0095】特に、長軸部材の軸部に貫通穴を有するイ
ンサート部材を設けたものにあっては、回転動力を受け
るためのインサート部材の貫通穴を構成する内周壁が、
本体部を構成する合成樹脂材料に覆われ、この合成樹脂
材料がその内周壁に付着することになるので、インサー
ト部材をその軸方向から引っ張った場合の引き抜き強度
が向上する。
【0096】インサート部材の貫通穴の断面形状を円錐
形状(テーパ状)としたものにあっては、溶融状態の合
成樹脂材料の成形用キャビティへの注入、ガスの溶融状
態の合成樹脂材料への注入がスームズに進行するため、
成形不良品の発生の低減を図ることができる。
【0097】本発明に係わる長軸部材の成形用金型によ
れば、成形品キャビティに注入された余分の樹脂を受け
入れるための余分樹脂受入キャビティを形成したので、
中空率の変動を吸収でき、肉厚の均一なかつ変形による
曲がりの少ない長軸部材を成形できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる長軸部材の縦断面図である。
【図2】図1に示す長軸部材の成形用金型の部分断面図
である。
【図3】図2に示す長軸部材の成形用金型により成形さ
れた成形品の縦断面図である。
【図4】本発明に係わる長軸部材の縦断面図で、一方の
軸部がインサート部材からなる長軸部材を示している。
【図5】本発明に係わる長軸部材の縦断面図で、他方の
軸部がインサート部材からなる長軸部材を示している。
【図6】本発明に係わる長軸部材の縦断面図で、両端の
軸部がインサート部材からなる長軸部材を示している。
【図7】図5に示す長軸部材の成形用金型の部分断面図
で、成形品キャビティに溶融状態の合成樹脂材料を注入
した状態を示している。
【図8】図7に示す溶融状態の合成樹脂材料に加圧ガス
を注入して溶融状態の合成樹脂材料を膨らませた状態を
示している。
【図9】図8に示す成形用金型の余分樹脂受入キャビテ
ィ近傍の部分拡大断面図である。
【図10】図7に示す長軸部材の成形用金型により成形
された成形品を示す縦断面図である。
【図11】両端の軸部がインサート部材からなる長軸部
材の成形工程の一例を示す縦断面図である。
【図12】本発明に係わる長軸部材の断面図で、両端の
軸部がテーパ形状の貫通穴を有するインサート部材から
なる長軸部材を示している。
【図13】図12に示す長軸部材の成形に使用する成形
用金型の部分縦断面図である。
【図14】図12に示す長軸部材の成形用金型の部分断
面図で、成形品キャビティに溶融状態の合成樹脂材料を
注入した状態を示している。
【図15】図14に示す溶融状態の合成樹脂材料に加圧
ガスを注入して溶融状態の合成樹脂材料を膨らませた状
態を示している。
【図16】本発明に係わる長軸部材の他の実施例を示
し、長軸部材の周回り方向に回転非対称の突起が形成さ
れ、一部を肉抜きした長軸部材の縦断面図である。
【図17】図16の矢印X−X線に沿う断面図である。
【図18】図16に示す長軸部材の全体形状を示す詳細
斜視図である。
【図19】長軸部材の周回り方向に回転非対称の突起が
形成された長軸部材の縦断面図で、肉抜きが設けられて
いない長軸部材を示している。
【図20】図19の矢印Y−Y線に沿う断面図である。
【図21】本発明に係わる長軸部材の成形に使用する成
形装置の概略構成を示す説明図である。
【図22】図21に示す成形用金型の部分拡大図であっ
て、水冷用通路の説明図である。
【図23】CPUと各制御手段との関係を示すブロック
図である。
【図24】本発明に係わる長軸部材の成形方法の一例を
示す説明図であって、(a)は成形用金型の成形品キャ
ビティに溶融状態の合成樹脂材料を注入した状態を示
し、(b)はその溶融状態の合成樹脂材料に加圧ガスを
注入して所定時間保圧して冷却固化した状態を示し、
(c)はその冷却固化により形成された成形品の中空部
に存在する加圧ガスのガス抜きを行う状態を示し、
(d)は成形用金型から取り出された成形品の断面図を
示し、(e)はその成形品の不要部分を切断することに
より形成された長軸部材を示している。
【図25】長軸部材の成形方法の工程を示すフローチャ
ートである。
【図26】成形用金型のガスノズル近傍の拡大図を示
し、(a)は長軸部材の成形に使用する合成樹脂材料の
粘度が高い場合のガス流路を示し、(b)長軸部材の成
形に使用する合成樹脂材料の粘度が低い場合のガス流路
を示している。
【図27】ガス保圧時間と長軸部材の寸法精度との関係
を説明する説明図であって、(a)はガス保圧時間と長
軸部材の寸法精度との関係を示す特性曲線図、(b)は
ガスノズル近傍の成形用金型の部分拡大図で、ガス保圧
時間が短い場合の不具合を説明するための説明図であ
る。
【図28】成形機本体側の溶融状態の合成樹脂材料に加
える背圧と加圧ガスの保圧圧力との関係を説明するため
の成形用金型のガスノズル近傍の拡大図であって、
(a)は背圧が加圧ガスの保圧圧力よりも高いことによ
り、樹脂注入部が塞がれている状態を示し、(b)は背
圧が加圧ガスの保圧圧力よりも低いことにより樹脂注入
部が塞がれていない状態が示されている。
【図29】 本発明に係わる長軸部材の成形装置の他の
実施例を示し、本発明に係わる長軸部材の成形に使用す
る成形装置の概略構成を示す説明図である。
【図30】本発明に係わる長軸部材の成形装置の他の実
施例を示し、CPUと各制御手段との関係を示すブロッ
ク図である。
【図31】本発明に係わる長軸部材の成形方法の他の例
を示す説明図であって、(a)は成形用金型の成形品キ
ャビティに溶融状態の合成樹脂材料を注入した状態を示
し、(b)はその溶融状態の合成樹脂材料に加圧ガスを
注入して所定時間保圧して冷却固化した状態を示し、
(c)はその冷却固化により形成された成形品の中空部
に存在する加圧ガスのガスを流出させる状態を示し、
(d)は成形用金型から取り出された成形品の断面図を
示し、(e)はその成形品の不要部分を切断することに
より形成された長軸部材を示している。
【図32】従来の長軸部材成形用金型を用いて長軸部材
を成形する工程を示す部分断面図である。
【図33】従来の長軸部材成形用金型により成形された
長軸部材の一例を示す断面図である。
【図34】従来の長軸部材成形用金型を用いて、一端部
にインサート部材が挿入された長軸部材を成形する工程
を示す部分断面図である。
【図35】従来の長軸部材成形用金型を用いて、両端部
にインサート部材が挿入された長軸部材を成形する工程
を示す断面図である。
【符号の説明】
4…溶融状態の合成樹脂材料 20…長軸部材 21…本体部 22…中空穴 23…軸部 23´…金属製シャフト 24…貫通穴 28…本体部キャビティ 32…ガスノズル 34…余分樹脂受入キャビティ O1…回転中心軸 O2…キャビティ中心軸

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂材料により形成され、かつ、中
    心軸と略同心で該中心軸の延びる方向に長く延びる中空
    部を内部に有し、しかも、前記中空部の延びる方向の両
    端に該中空部を外部に連通する貫通穴が形成され、該貫
    通穴が前記中心軸と略同心である長軸部材。
  2. 【請求項2】 中心軸と略同心で該中心軸の延びる方向
    に長く延びる中空と前記中空の延びる方向の両端に存在
    して該中空を外部に連通する貫通穴とが、媒体注入手段
    から中空形成媒体を溶融樹脂に注入することにより形成
    された長軸部材。
  3. 【請求項3】 合成樹脂材料により形成された本体部が
    中心軸と略同心で該中心軸の延びる方向に長く延びる中
    空部を内部に有し、前記本体部の両端部に該本体部より
    も小径の第1、第2軸部が形成され、前記各軸部には前
    記中空部を外部に連通する貫通穴が形成され、該貫通穴
    が前記中心軸と略同心である長軸部材。
  4. 【請求項4】 前記軸部が前記本体部の少なくとも一方
    の端部にインサートされたインサート部材により形成さ
    れ、該インサート部材は前記合成樹脂材料とは異なる材
    料からなり、前記貫通穴が前記インサート部材に形成さ
    れている請求項3に記載の長軸部材。
  5. 【請求項5】 前記インサート部材が金属製材料からな
    る請求項4に記載の長軸部材。
  6. 【請求項6】 前記貫通穴の直径が前記インサート部材
    の外部に露呈している端面から前記本体部に埋め込まれ
    ている端面までに渡って連続的に大きくなっている請求
    項4に記載の長軸部材。
  7. 【請求項7】 前記インサート部材は、前記貫通穴を構
    成する内周壁が前記本体部を形成する合成樹脂材料で覆
    われている請求項4に記載の長軸部材。
  8. 【請求項8】 合成樹脂材料により形成され、かつ、中
    心軸と略同心で該中心軸の延びる方向に長く延びる中空
    部を内部に有し、しかも、前記中空部の延びる方向の両
    端に該中空部を外部に連通する貫通穴が形成され、該貫
    通穴が前記中心軸と略同心で、前記本体部の外周にその
    長手方向に沿って螺旋状の突起部が間隔を開けて複数個
    形成されている長軸部材。
  9. 【請求項9】 合成樹脂材料により形成された本体部が
    中心軸の延びる方向に長く延びる中空部を内部に有し、
    前記本体部の両端部に該本体部よりも小径の軸部が形成
    され、前記各軸部には前記中空部を外部に連通する貫通
    穴が形成され、該貫通穴が前記中心軸と略同心であり、
    前記本体部の外周面にはその長手方向に沿って螺旋状の
    突起部が間隔を開けて複数個形成される長手方向突起形
    成領域が設けられ、該長手方向突起形成領域は前記本体
    部の周回り方向所定の角度範囲内の突起形成部と、前記
    所定の角度範囲外の突起非形成部とを有し、該突起非形
    成部の断面肉厚と前記突起形成部の断面肉厚とが略同一
    となるように、該突起非形成部に前記突起形成部の外周
    面より低い外周面が形成されていることを特徴とする長
    軸部材。
  10. 【請求項10】 合成樹脂材料により形成された本体部
    が中心軸と略同心で該中心軸の延びる方向に長く延びる
    中空部を内部に有し、前記本体部の両端部に該本体部よ
    りも小径の第1、第2軸部が形成され、前記各軸部には
    前記中空部を外部に連通する貫通穴が形成され、該貫通
    穴が前記中心軸と略同心である長軸部材の成形用金型で
    あって、 前記本体部の中心軸に対応するキャビティ中心軸を有し
    て前記本体部を成形する本体部キャビティと、前記本体
    部の両端部に形成された軸部を成形するための第1、第
    2軸部キャビティと、前記中空部を形成するための中空
    形成媒体を前記第1軸部キャビティを通じて注入する媒
    体注入部と、前記媒体注入部よりもキャビティ側に設け
    られて溶融樹脂を注入する樹脂注入部と、前記キャビテ
    ィ内に充填された溶融樹脂のうち前記中空形成媒体の注
    入により該キャビテイ内で余分となる余分樹脂を前記第
    2軸部キャビティを通じて受け入れる余分樹脂受入キャ
    ビティとを有する成形用金型。
  11. 【請求項11】 前記余分樹脂受入キャビティが前記中
    心軸と略同心である請求項10に記載の長軸部材成形用
    金型。
  12. 【請求項12】 前記樹脂注入部は前記中空媒体の注入
    される方向と交差される方向から溶融樹脂が注入される
    ように配置されている請求項10に記載の長軸部材成形
    用金型。
  13. 【請求項13】 前記第1、第2軸部キャビティの少な
    くとも一方が、貫通穴を有するインサート部材の設置部
    とされている請求項10に記載の長軸部材成形用金型。
  14. 【請求項14】 合成樹脂材料により形成された本体部
    が中心軸と略同心で該中心軸の延びる方向に長く延びる
    中空部を内部に有し、前記本体部の両端部に該本体部よ
    りも小径の第1、第2軸部が形成され、前記各軸部には
    前記中空部を外部に連通する貫通穴が形成され、該貫通
    穴が前記中心軸と略同心である長軸部材の成形用金型で
    あって、 前記本体部の中心軸に対応するキャビティ中心軸を有し
    て前記本体部を成形する本体部キャビティと、前記本体
    部の両端部に形成された軸部を成形するための第1、第
    2軸部キャビティと、該第1軸部キャビティを介して前
    記本体部キャビティに前記中空部を形成するためのガス
    を注入するガス注入部と、前記ガス注入部よりもキャビ
    ティ側に設けられて前記ガスの注入方向と交差する方向
    から溶融樹脂を注入する樹脂注入部と、前記キャビティ
    内に充填された溶融樹脂のうち前記ガスの注入により該
    キャビテイ内で余分となる余分樹脂を受け入れるため
    に、前記第2軸部キャビティを介して前記本体部キャビ
    ティと連通された余分樹脂受入キャビティとを有する成
    形用金型。
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CNB001325531A CN1139472C (zh) 1996-03-18 1997-03-18 一种细长轴构件
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US09/172,137 US6117018A (en) 1996-03-18 1998-10-14 Elongated shaft member
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012056258A (ja) * 2010-09-11 2012-03-22 Nihon Ftb Co Ltd 粉体用スクリュー,その製造方法及び成形用金型,トナーカセット,画像形成装置

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