JPH071514A - Frp射出成形品の製造方法および製造装置 - Google Patents

Frp射出成形品の製造方法および製造装置

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JPH071514A
JPH071514A JP5142192A JP14219293A JPH071514A JP H071514 A JPH071514 A JP H071514A JP 5142192 A JP5142192 A JP 5142192A JP 14219293 A JP14219293 A JP 14219293A JP H071514 A JPH071514 A JP H071514A
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JP
Japan
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cavity
gate
molten resin
molding die
molded product
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JP5142192A
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English (en)
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Satoru Furuta
田 悟 古
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 強度低下部の発生原因であるウェルドの除去
を可能とした、FRP射出成形品の製造方法および製造
装置を提供する。 【構成】 分割外型17,18下部のゲート21と対向
する部位には、長穴の連通路25を介して、キャビティ
19の軸線と平行な円柱状の樹脂溜り26が形成されて
いる。また、連通路25の略中間部分にはバルブガイド
穴27が形成されており、このバルブガイド穴27に円
柱状のバルブシャフト28が回動自在に嵌合している。
バルブシャフト28は、連通路25と重なる部分の断面
が半円状となっており、図示しない電気モータにより回
転駆動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、FRP射出成形品の製
造方法および製造装置に係り、特にウェルドによる強度
低下を防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、FRPの射出成型装置が、軽量か
つ高強度の部材の量産に広く用いられている。図7には
筒状体を成型するFRPの射出成型装置の要部を示して
あり、この装置では成形金型が左右に分離する円柱状の
スライドコア15,16と、図8(図7中のA−A断面
図)中で左右に分離する分割外型17,18とから形成
されている。分割外型17,18の分割面には、キャビ
ティ19内に溶融樹脂20の注入に供されるゲート21
とランナー22とがその上部に形成されており、分割外
型17にはランナー22に連通するスプルー23が形成
されている。
【0003】製造時には、図示しない射出装置から供給
された溶融樹脂20を、スプルー23およびランナー2
2を介して、ゲート21からキャビティ19内に射出す
る。射出された溶融樹脂20は、図7,図8に示したよ
うに、キャビティ19の軸方向の端部に向けて流入する
一方、ゲート21の近傍ではスライドコア15の外周に
沿って左右から下方に回り込む。次に、キャビティ19
内に充填した溶融樹脂20を冷却あるいは加熱処理によ
り硬化させて筒状体を形成する。しかる後、スライドコ
ア15,16および分割外型17,18を開放動させて
筒状体6を取り出し、図9に示したように、ゲート21
およびランナー22の部分を除去する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した方法により製
造された筒状体6には、以下に述べる問題点があった。
【0005】周知のように、FRP成形品では含有した
高い引張強度を有するガラス繊維により強度が確保され
ている。すなわち、ある部分に大きな引張応力や曲げ応
力が作用しても、互いに重なり合ったガラス繊維がこれ
らの応力に抗し、破断等が生じ難くなる。ところが上述
したように、筒状体6の製造時にはゲート21の近傍に
おいて溶融樹脂20が左右から流れ込んで合流するた
め、図9に示したように、その合流位置(図示例ではゲ
ート21と対向する部位)にウェルド(溶融樹脂20同
士の接合境界面)24が形成される。そして、ウェルド
24では、当然のことながらガラス繊維の重なり合いが
ないため、完成品の強度が著しく低下するのである。例
えば、40%のガラス繊維を含有したFRP成形品の場
合、ウェルド24の強度が他の部位に比べて40〜50
%低いことが確認されている。したがって、これを耐圧
性の要求される水栓器具の構成部材として用いた場合、
水圧に耐えることができなかった。
【0006】そこで、本発明は、上記従来技術が有する
問題点を解消し、強度低下部の発生原因であるウェルド
の除去を可能とした、FRP射出成形品の製造方法およ
び製造装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する、本
発明のFRP射出成形品の製造方法は、筒状のFRP射
出成形品を製造する方法であって、成型金型の外型とコ
アとから形成された筒状のキャビティ内にゲートから溶
融樹脂を射出し、この溶融樹脂を前記コアによって分流
させた後に再び合流させてキャビティ内に充填する工程
と、充填された溶融樹脂を前記キャビティ内に所定時間
滞留させる工程と、前記ゲートから溶融樹脂を再び射出
して、前記充填された溶融樹脂の一部をその合流位置か
ら前記キャビティの外部に流出させる工程とを含むこと
を特徴とするまた、上記方法を実行する、本発明のFR
P射出成形品の製造装置は、筒状のキャビティを有する
成形金型と、この成型金型に形成され、溶融樹脂の前記
キャビティ内への射出に供されるゲートと、前記成型金
型の前記ゲートと対向する側に形成され、連通路を介し
て前記キャビティと連通する樹脂溜まりと、前記成型金
型に配設され、前記連通路の遮断・開放を行なう遮断弁
とを備えたことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明では、キャビティに溶融樹脂が充填され
る際にその合流位置に一旦ウェルドが形成される。とこ
ろが、その後に遮断弁を開放すると、このウェルドが溶
融樹脂と共に樹脂溜りに流れ込み、キャビティ内から除
去される。
【0009】
【実施例】以下、本発明を混合水栓に適用した一実施例
について添付の図面を参照して説明する。図1に示した
ように、水栓ケーシング1は外面に給湯配管2,給水配
管3およびスパウト4が接続される黄銅管製の外筒5
と、この外筒5に挿入・嵌合される樹脂成形品の内筒6
とから形成されている。図2に示したように、内筒6の
外径は外筒5の内径より小さくなっており、その間の空
間が内筒6の外面に突設された環状あるいは直線状の仕
切壁7により区画されて、湯や水の通水路8,9が形成
される。仕切壁7には外筒5の内面に向いて開口するパ
ッキン溝10が連続して形成されており、このパッキン
溝10に合成ゴム製のパッキン11が嵌め込まれ、通水
路8,9間等のシールを行っている。また、内筒6の中
空部12には、温度調整ユニット13と流量調整ユニッ
ト14とが左右から装着される。
【0010】水栓用の内筒6は、その形状が比較的複雑
である一方、量産性や水撃等を考慮した耐圧性も要求さ
れる。そのため、内筒6としては、ガラスやカーボン等
の繊維(以下、ガラス繊維で代表させる)を樹脂中に混
在させたFRP(繊維強化プラスチック)、特にFRT
P(繊維強化熱可塑性プラスチック)の射出成形品が適
している。
【0011】内筒6を成形するための成形金型も、前述
した従来装置と同様に、図3中で左右に分離する円柱状
のスライドコア15,16と、図4(図3中のB−B断
面図)中で左右に分離する分割外型17,18とから形
成されている。また、分割外型17,18の分割面に
は、キャビティ19内に溶融樹脂20を注入に供される
ゲート21とランナー22とがその上部に形成されてお
り、分割外型17にはランナー22に連通するスプルー
23が形成されている。
【0012】ところが、分割外型17,18下部のゲー
ト21と対向する部位には、長穴の連通路25を介し
て、キャビティ19の軸線と平行な円柱状の樹脂溜り2
6が形成されている。また、連通路25の略中間部分に
はバルブガイド穴27が形成されており、このバルブガ
イド穴27に円柱状のバルブシャフト28が回動自在に
嵌合している。バルブシャフト28は、連通路25と重
なる部分の断面が半円状となっており、図示しない電気
モータにより回転駆動される。
【0013】本実施例での内筒6の製造時には、図5に
示したように、先ずバルブシャフト28により連通路2
5を遮断し、その状態で溶融樹脂20の射出を行なう。
従来装置と同様に、図示しない射出装置から供給された
溶融樹脂20は、スプルー23およびランナー22を介
して、ゲート21からキャビティ19内に射出される。
そして、ゲート21の近傍では、溶融樹脂20がスライ
ドコア15の外周に沿って左右から下方に回り込んでゲ
ート21と対向する部位で合流し、図5に示したよう
に、その合流位置にウェルド24が形成される。
【0014】次に、溶融樹脂20が溶融状態にあるうち
に、バルブシャフト28を90°回転させる。すると、
図6に示したように連通路25が開放され、合流位置の
ウェルド24が溶融樹脂20と共に樹脂溜り26に流れ
込む。その結果、キャビティ19内の合流位置では溶融
樹脂20が完全に混ざり合い、ガラス繊維が互いに重な
り有った状態となる。しかる後、従来装置と同様に冷却
あるいは加熱処理により溶融樹脂20を硬化させて内筒
6を形成し、スライドコア15,16および分割外型1
7,18の開放動によりこれを取出す。最後に、内筒6
からゲート21およびランナー22の部分と連通路25
と樹脂溜り26の部分とを除去する。
【0015】本実施例では、このような製造方法を採っ
たため、製造された内筒6には局部的な強度低下部が存
在しなくなり、高い耐久性を確保することができた。
【0016】以上で具体的実施例の説明を終えるが、本
発明の態様はこの実施例に限るものではない。例えば、
上記実施例は混合水栓に用いられる内筒の製造に係るも
のであるが、水栓以外の部品を製造するものであっても
よいし、その形状も円筒に限らず、角筒形状等であって
もよい。また、遮断弁としてスライド動するようなもの
を用いてもよいし、遮断弁の駆動装置に油圧シリンダ等
を用いるようにしてもよい。
【0017】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、筒状のFRP射出成形品において、局部的な
強度低下部の原因となるウェルドの除去が可能となるた
め、製品の耐久性や信頼性が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】二重管型の水栓ケーシングを示した分解斜視
図。
【図2】同水栓ケーシングの要部拡大断面図。
【図3】本発明によるFRP射出成形装置の一実施例を
示した縦断面図。
【図4】図2中のB−B断面図。
【図5】実施例における溶融樹脂の射出工程を示した説
明図。
【図6】実施例におけるウェルドの除去工程を示した説
明図。
【図7】従来のFRP射出成形装置の一例を示した縦断
面図。
【図8】図7中のA−A断面図。
【図9】従来のFRP射出成形装置により製作された筒
状体を示した断面図。
【符号の説明】
1 水栓ケーシング 5 外筒 6 内筒 15,16 スライドコア 17,18 分割外型 19 キャビティ 20 溶融樹脂 21 ゲート 24 ウェルド 25 連通路 26 樹脂溜まり 28 バルブロッド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状のFRP射出成形品を製造する方法で
    あって、 成型金型の外型とコアとから形成された筒状のキャビテ
    ィ内にゲートから溶融樹脂を射出し、この溶融樹脂を前
    記コアによって分流させた後に再び合流させてキャビテ
    ィ内に充填する工程と、 充填された溶融樹脂を前記キャビティ内に所定時間滞留
    させる工程と、 前記ゲートから溶融樹脂を再び射出して、前記充填され
    た溶融樹脂の一部をその合流位置から前記キャビティの
    外部に流出させる工程とを含むことを特徴とするFRP
    射出成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】筒状のキャビティを有する成形金型と、 この成型金型に形成され、溶融樹脂の前記キャビティ内
    への射出に供されるゲートと、 前記成型金型の前記ゲートと対向する側に形成され、連
    通路を介して前記キャビティと連通する樹脂溜まりと、 前記成型金型に配設され、前記連通路の遮断・開放を行
    なう遮断弁とを備えたことを特徴とするFRP射出成形
    品の製造装置。
JP5142192A 1993-06-14 1993-06-14 Frp射出成形品の製造方法および製造装置 Pending JPH071514A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009101591A (ja) * 2007-10-23 2009-05-14 Asahi Kasei Kuraray Medical Co Ltd 体液処理器用の筒状容器の製造方法
JP2018158590A (ja) * 2018-07-23 2018-10-11 株式会社エンプラス 筒状品の射出成形金型及び筒状品の射出成形方法

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