JP7213722B2 - 射出成形の金型に備えられる温度調整装置、金型、および射出成形方法 - Google Patents
射出成形の金型に備えられる温度調整装置、金型、および射出成形方法 Download PDFInfo
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Description
特許文献1に対して冷却指向性を向上させるため、例えば、固定金型に大容量のヒータを設置すると、金型の昇温および降温に必要な時間が長くなるので、サイクルタイムの長時間化に繋がってしまう。
本発明は、冷却の指向性が改良された射出成形を実現することを目的とする。
そうすると、ゲートから、保圧の射出圧力が付与される例えば厚肉部への未固化の溶融樹脂の流動を確保できるため、樹脂の収縮に伴う残留応力の発生や、ボイド、クラック等の内部欠陥の発生を防止して、成形品の品質を向上させることができる。
以下では、温度調整装置を備えた金型を用いて行われる射出成形により、樹脂射出成形品を製造することについて説明する。
図1には、金型10の一部と、金型10に組み込まれた温度調整装置20とが模式的に示されている。図示しない射出機、金型10、および温度調整装置20により、一例として、図2に示す羽根車8の製造が可能である。
可動金型12は複数に分割されていてもよい。固定金型11も同様である。
固定金型11、可動金型12、および図示しない中子によりキャビティ13が区画される。図示しない射出機により射出された溶融樹脂がキャビティ13に充填され、キャビティ13の内側で冷却されて固化することで、キャビティ13に対応した形状の羽根車8を得ることができる。
キャビティ13内の溶融樹脂は、金型10に放熱されるとともに(自然冷却)、後述するように温度調整装置20により冷却されることによっても固化する。
ここで、所定の射出圧力により溶融樹脂をキャビティ13に充填した後も、引き続き、射出機により保圧のための射出圧力(保圧力)を溶融樹脂に付与しつつ、キャビティ13内部の樹脂の冷却を進める。さらに、保圧力を付与しない状態で冷却を進めてキャビティ13内の樹脂を固化させたならば、金型10を開いて成形品を取り出す。
羽根車8のように厚肉部を有する部材の射出成形時には、自然冷却が厚肉部において遅れがちであることに起因する成形不良を防ぐため、厚肉部に保圧力を付与しながら厚肉部の冷却を進めることが重要である。
射出成形には、加熱により溶融する熱可塑性樹脂が用いられる。熱可塑性樹脂は、例えば、ポリプロピレン、ポリアミド、およびポリカーボネート等である。
射出成形には、熱可塑性樹脂を強化繊維に含侵させてなる繊維強化樹脂を用いることもできる。強化繊維は、例えば、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維等である。
以下の説明において、「樹脂」は、強化繊維を含むものであってもよい。
射出成形品である羽根車8(図2)の構成を簡単に説明する。羽根車8は、軸線Aの周りに設けられたハブ81と、ハブ81の正面811から立ち上がる複数のブレード82とを備えている。
ハブ81には、図示しないシャフトが嵌合するボス孔810が軸方向の一端81Aから他端81Bまで貫通して形成されている。一端81A側でボス孔810を囲む筒状の部分がボス83に相当する。なお、ボス孔810は、金型10を用いた射出成形後に、孔あけ加工により形成されている。
ハブ81の背面812は、他端81Bで軸線Aと直交する面(図示しない)に対して他端81B側に退いている。
ブレード82は、本実施形態では、ハブ81の周方向に交互に配列される長翼821と短翼822とからなるが、これに限られない。
羽根車8の用途は、気体の圧縮に限らず、流体エネルギにより回転するタービン羽根車等、他の用途であってもよい。その場合も、羽根車8の基本的な構成は本実施形態と同様である。
図1を参照し、金型10、および金型10に備えられる温度調整装置20の構成を説明する。
固定金型11と可動金型12との間に形成されるキャビティ13の内側には、成形品である羽根車8(図2)の軸線A上に位置するゲート14から溶融状態の樹脂(溶融樹脂)が充填される。図1に示す例では、ゲート14は、羽根車8の他端81B側(背面812側)に位置している。
なお、本実施形態のゲート14は、固定金型11に組み込まれて型合わせ面11Aに露出した温度調整装置20のヒータユニットハウジング25に形成されている。本実施形態では、固定金型11にヒータユニット200が挿入されている。
金型10への放熱によりキャビティ13の外側から内側に向けて進行する自然冷却のみによれば、厚肉部84の冷却が周囲と比べて遅延しがちである。厚肉部84の周囲の固化が厚肉部84よりも先行することで、残留応力が生じたりボイドやクラック等の内部欠陥が生じたりすることを防ぐため、本実施形態では、キャビティ13内の溶融状態の樹脂に保圧力を付与しながら、キャビティ13内部の冷却に指向性を与えている(指向性冷却)。
冷却用部材26は、キャビティ13におけるゲート14に対して軸線A方向の反対側(一端81A側)から、ゲート14に向けて延びるようにキャビティ13内に配置される。冷却用部材26の先端部26Aは、ゲート14には到達しないでキャビティ13の内部に留まっている。冷却用部材26の先端部26A側がキャビティ13内に挿入された状態に、冷却用部材26を可動金型12に組付けることが可能である。
冷却用部材26は、ピンの外観を呈し、成形品の軸線A上に配置される。冷却用部材26は、ボス83に相当する箇所から背面812に向けてキャビティ13内に挿入されている。キャビティ13において冷却用部材26が挿入されている領域は、ボス孔810(図2)の内側に相当する。冷却用部材26の外径は、ボス孔810の断面径以下に設定されている。
ヒータユニット200は、ゲート14の近傍に配置される第1ヒータ21(第1加熱部)および第2ヒータ22(第2加熱部)と、第1ヒータ21および第2ヒータ22よりも上流に配置されるランナーヒータ24と、金属製のヒータユニットハウジング25とを備えている。ヒータユニット200は、固定金型11に設けられた収容空間110に配置される。
本明細書では、溶融した状態、あるいは軟化して流動性を有する状態のことを「溶融状態」と称し、溶融状態の樹脂のことを「溶融樹脂」と称している。
ランナーヒータ24は、ヒータユニットハウジング25に設けられ、樹脂流路15における溶融樹脂の流動を保持する。ランナーヒータ24から発せられた熱がヒータユニットハウジング25を介して樹脂流路15に伝わることにより、樹脂流路15の溶融樹脂が加熱される。ランナーヒータ24は、樹脂流路15を囲むように筒状の形態に構成することができる。
図1に示す例では、樹脂流路15において、縮径部152よりも上流から、縮径部152の始端までの区間151の周りにランナーヒータ24が配置されている。これに限らず、ランナーヒータ24が、区間151から連続するように縮径部152の周りに配置されていてもよい。その場合、ランナーヒータ24と第1ヒータ21とが一体化されていてもよい。あるいは、ランナーヒータ24および第1ヒータ21が、連続した一体のヒータとして構成されていてもよい。
第1ヒータ21は、縮径部152の特にゲート14近傍における溶融樹脂を局所的に加熱することにより、ゲート14近傍の樹脂の固化を抑制して溶融樹脂に流動性を確保する。
第1ヒータ21および第2ヒータ22はいずれも、ゲート14の近傍を加熱する加熱部に相当する。
第1ヒータ21は、縮径部152を囲むように筒状の形態に構成することができる。図1に示す第1ヒータ21は、一定の径の筒体に形成されているが、縮径部152の形状に倣い、ゲート14に向けて縮径するように第1ヒータ21が形成されていてもよい。縮径部152のノズル152Aを囲むように第1ヒータ21を配置することもできる。
第2ヒータ22は、キャビティ13の内部に突出した状態にゲート14の開口に挿入されており、ヒータユニットハウジング25に支持されている。キャビティ13において第2ヒータ22が配置される領域は、ボス孔810の内側に相当する。第2ヒータ22には、ボス孔810の内側に収まる寸法が与えられている。
図1に示している網掛けパターンは、各ヒータ21,22,24のそれぞれの発熱部を示している。第2ヒータ22の発熱部221は軸線A上に位置している。発熱部221は、冷却用部材26の先端部26Aに対して軸線Aの方向に間隔をおいて対向している。
さらに、発熱部221には、射出時や保圧時においてキャビティ13の内部の樹脂に必要な流動性を確保し、また、発熱部221や電線222等の破損を防ぐ観点から、適切な形状が与えられる。こうした観点を満足する限り、発熱部221は、図1に示すような先細りの形状には限らず、径が一定の円柱状に形成されていてもよい。さらには、発熱部221に、ゲート14の位置から反ゲート側に向けて径が拡大した形状が与えられていたり、発熱部221が、軸線A上の位置から二股に分かれていたりすることも許容される。
なお、樹脂流路15に位置している第2ヒータ22の発熱部分と、キャビティ13の内側に位置している第2ヒータ22の発熱部分とが、必ずしも連続している必要はない。第2ヒータ22は、複数の発熱部が電線により樹脂流路15の方向に連結されたものであってもよい。
第1ヒータ21の発熱部211は、キャビティ13の外側に位置している。本実施形態において、第1ヒータ21の発熱部211は、第2ヒータ22の発熱部221に対して、軸線Aの方向において冷却用部材26から遠ざかる向きにシフトしている。これらの第1ヒータ21および第2ヒータ22の配置によれば、反ゲート側からゲート14に向かう指向性冷却に基づいて、第1ヒータ21は、第2ヒータ22と比べて高温の出力を維持する必要がある。このとき第2ヒータ22にも、上述したように融点付近まで樹脂を昇温可能な出力が必要である。
例えば、図7(b)に示す例では、第1ヒータ21の発熱部211がゲート14の周りに配置されている。この場合に、第2ヒータ22の発熱部221は、図7(b)に示すようにゲート14の開口の内側に配置されていてもよいし、ゲート14から冷却用部材26に向けて離れた位置に配置されていてもよい。
図7(b)に示す例では、軸方向における第2ヒータ22の発熱部221と、第1ヒータ21の発熱部211とが軸方向の殆ど同じ位置に配置されているので、第1ヒータ21の出力は、第2ヒータ22の出力と同等であってよい。
断熱金型23は、固定金型11のキャビティ13に対向する表面に備えられており、固定金型11の一部を構成している。
断熱金型23は、固定金型11と比べて熱伝導率が低い。断熱金型23は、固定金型11よりも熱伝導率が低く、必要な耐熱性を備えた金属材料、繊維強化樹脂、セラミック系の材料等を用いて形成することができる。
この断熱金型23により、キャビティ13の内部から固定金型11への熱の移動が抑制されるため、ゲート14の近傍における樹脂の冷却が抑制される。また、断熱金型23により熱の移動が抑制されることで、反ゲート側から軸方向に見て冷却の末端であるゲート14側を最も高い温度に維持することができる。そのため、ゲート14に向けて連続して温度が変化する温度勾配をキャビティ13の内部に容易に与えることができる。つまり、断熱金型23は、キャビティ13の内部に所定の温度勾配を確実に与えることにも寄与できる。
ゲート14の近傍における樹脂の冷却を抑制する観点からは、断熱金型23や第3ヒータ28がゲート14の周りにのみ配置されていれば足りる。
温度解析結果に基づく温度分布を示す図3(a)~(e)を参照して、温度調整装置20による温度調整下において実現する指向性冷却の意味するところを説明する。
冷却工程S3は、射出工程S1の直後から保圧工程S2に並行して行われ、保圧工程S2の後も、樹脂の固化が完了するまで継続される。
その後、羽根車8を軸方向に貫通するボス孔810を孔あけ加工により形成する。成形中にキャビティ13内で冷却用部材26および第2ヒータ22が配置されていた領域は、ボス孔810の内側の円筒状の空間に含まれている。そのため、冷却用部材26および第2ヒータ22はボス孔810の形状や寸法に影響しない。
図4に示すヒータ21,22,24の出力は、各ヒータの出力絶対値を示していない。各ヒータ21,22,24の出力は、ヒータ21,22,24のそれぞれの位置で、樹脂を所定の温度に昇温させ、所定の温度に維持するために、適切な出力を与えることが好ましい。
その他、キャビティ13内部の温度に関する解析や試験結果等に基づいて、冷却工程S3における各ヒータ21,22,24の出力や通電時間等を適宜に定めることができる。
次に、図3(a)~(e)のそれぞれが示す工程と、キャビティ13内部の温度分布を説明する。図3(a)~(e)では、キャビティ13において同じ温度域の部分を同じパターンで示している。
本実施形態では、冷却用部材26の中空部への冷水の循環を射出成形工程の全体を通じて行うものとする。
なお、図3に示すキャビティ13と図1に示す本実施形態のキャビティ13とは形状がやや異なるものの、本実施形態のキャビティ13の冷却工程における温度分布も、図3(a)~(e)と同様である。
図5は、本実施形態の温度調整装置20(図1)を使用した射出成形の保圧および冷却工程S2,S3における温度分布のイメージを示している。この図5と、比較例に係る図6とを参照しつつ、本実施形態による作用および効果を説明する。
既に説明したように、温度調整装置20による指向性冷却の下、キャビティ13の内部には、反ゲート側からゲート14に向けて次第に温度が低下する温度勾配が与えられる。
この温度勾配は、大略は、冷却用部材26により与えられるが、第1ヒータ21および第2ヒータ22のうち少なくとも一方によるゲート14近傍の局所的な加熱により、反ゲート側からゲート14に向けて、連続的に温度が変化した温度勾配をキャビティ13内部に与えることができる。
この比較例では、厚肉部84よりもゲート14側の樹脂を含め、厚肉部84の周囲の樹脂が、厚肉部84に先立ち固化しているため、ゲート14から厚肉部84に向けて樹脂が移動する経路が存在しない。この状態では、厚肉部84に保圧力を加えることができないため、厚肉部84に収縮分が補充されない。
保圧力付与の前提として、ゲート14近傍の樹脂が加熱されることにより、ゲート14から、保圧力が付与される箇所への未固化の溶融樹脂の経路を確保することができる限りにおいて、温度調整装置20は、最低限、冷却用部材26、およびゲート14の近傍を加熱する加熱部(第1ヒータ21または第2ヒータ22)を備えていれば足りる。例えば、温度調整装置20が、第2ヒータ22および断熱金型23のいずれか一方または両方を欠いていたり、第1ヒータ21および断熱金型23のいずれか一方または両方を欠いていたりしても、反ゲート側からゲート14に向けて温度が次第に低下する指向性冷却を実現することができる。
10 金型
11 固定金型
11A 型合わせ面
12 可動金型
13 キャビティ
14 ゲート
15 樹脂流路
20 温度調整装置
21 第1ヒータ(加熱部、第1加熱部)
22 第2ヒータ(加熱部、第2加熱部)
23 断熱金型
24 ランナーヒータ
25 ヒータユニットハウジング
26 冷却用部材
26A 先端部
28 第3ヒータ(第3加熱部)
81 ハブ
81A 一端
81B 他端
82 ブレード
83 ボス
84 厚肉部
85 流路
110 収容空間
151 区間
152 縮径部
152A ノズル
200 ヒータユニット
211 発熱部
221 発熱部
222 電線
223 スリーブ
225 発熱部
810 ボス孔
811 正面
812 背面
821 長翼
822 短翼
A 軸線
S1 射出工程
S2 保圧工程
S3 冷却工程
Claims (12)
- 射出成形の金型に備えられる温度調整装置であって、
前記金型のキャビティにおけるゲートとは反対側から、前記ゲートに向けて延びるように前記キャビティ内に配置される冷却用部材と、
前記ゲートの近傍を加熱し、少なくとも一部が前記キャビティの内側に位置している加熱部と、を含む、
ことを特徴とする温度調整装置。 - 射出成形の金型に備えられる温度調整装置であって、
前記金型のキャビティにおけるゲートとは反対側から、前記ゲートに向けて延びるように前記キャビティ内に配置される冷却用部材と、
前記ゲートの近傍を加熱し、前記ゲートから成形品における厚肉部への樹脂の流動を保持する加熱部と、を含み、
前記ゲートが位置する固定金型における少なくとも前記ゲートの周りには、
前記固定金型よりも熱伝導率が低い断熱金型が配置される、
ことを特徴とする温度調整装置。 - 前記加熱部は、
前記キャビティの外側に位置する第1加熱部と、
少なくとも一部が前記キャビティの内側に位置する第2加熱部と、を含む、
請求項1または2に記載の温度調整装置。 - 前記ゲートが位置する固定金型における少なくとも前記ゲートの周りには、
前記固定金型よりも熱伝導率が低い断熱金型が配置される、
請求項1または3に記載の温度調整装置。 - 前記ゲートが位置する固定金型における少なくとも前記ゲートの周りには、
前記ゲートの近傍を加熱する第3加熱部が配置される、
請求項1から4のいずれか一項に記載の温度調整装置。 - 前記冷却用部材において前記キャビティの内側に配置される部分、および前記加熱部において前記キャビティの内側に配置される部分は、
前記キャビティに設定される軸線上に配置される、
請求項1から5のいずれか一項に記載の温度調整装置。 - 前記冷却用部材において前記キャビティの内側に配置される部分、および前記加熱部において前記キャビティの内側に配置される部分は、
前記キャビティにおいて、成形品としての羽根車のボス孔の内側に相当する領域に配置される、
請求項1から6のいずれか一項に記載の温度調整装置。 - 請求項1から7のいずれか一項に記載の温度調整装置を備える、
ことを特徴とする射出成形の金型。 - 金型のキャビティに樹脂を充填する射出工程と、
前記キャビティの内部に保圧の射出圧力を付与する保圧工程と、
前記樹脂が充填された前記キャビティの内部を冷却する冷却工程と、を含み、
少なくとも前記保圧工程では、
前記金型の前記キャビティにおけるゲートとは反対側から、前記ゲートに向けて延びるように前記キャビティ内に配置される冷却用部材により前記キャビティの内部を冷却しつつ、少なくとも一部が前記キャビティの内側に位置する加熱部により前記ゲートの近傍を加熱する、
ことを特徴とする射出成形方法。 - 金型のキャビティに樹脂を充填する射出工程と、
前記キャビティの内部に保圧の射出圧力を付与する保圧工程と、
前記樹脂が充填された前記キャビティの内部を冷却する冷却工程と、を含み、
少なくとも前記保圧工程では、
前記金型の前記キャビティにおけるゲートとは反対側から、前記ゲートに向けて延びるように前記キャビティ内に配置される冷却用部材により前記キャビティの内部を冷却しつつ、
前記ゲートの近傍を加熱することにより前記ゲートから成形品における厚肉部への樹脂の流動を保持するとともに、
前記ゲートが位置する固定金型よりも熱伝導率が低く、前記固定金型における少なくとも前記ゲートの周りに配置される断熱金型により、前記ゲートの近傍における樹脂の固化を抑えて流動を保持する、
ことを特徴とする射出成形方法。 - 少なくとも前記保圧工程では、
前記ゲートが位置する固定金型よりも熱伝導率が低く、前記固定金型における少なくとも前記ゲートの周りに配置される断熱金型により、あるいは、前記固定金型における少なくとも前記ゲートの周りを加熱する第3加熱部により、前記ゲートの近傍における樹脂の固化を抑えて流動を保持する、
請求項9に記載の射出成形方法。 - 前記冷却工程の最後に、前記ゲートの位置で前記樹脂が固化する、
請求項9から11のいずれか一項に記載の射出成形方法。
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