JPH10138328A - 高密度ポリエチレンチューブの曲げ加工方法 - Google Patents

高密度ポリエチレンチューブの曲げ加工方法

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JPH10138328A
JPH10138328A JP30458896A JP30458896A JPH10138328A JP H10138328 A JPH10138328 A JP H10138328A JP 30458896 A JP30458896 A JP 30458896A JP 30458896 A JP30458896 A JP 30458896A JP H10138328 A JPH10138328 A JP H10138328A
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JP
Japan
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tube
density polyethylene
metal rod
bending
cooling
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Pending
Application number
JP30458896A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Nakaizumi
政博 中泉
Takuya Toyokawa
卓也 豊川
Masaaki Minamoto
政明 源
Shoji Sakakiyama
昭二 榊山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 肉厚が0.15〜0.5mmの高密度ポリエ
チレンチューブを曲率半径30〜50mmに曲げ加工す
る方法であって、チューブに折れやシワが生じたり、内
面に模様が生じたりせずに、滑らかに曲げ加工できる方
法を提供する。 【解決手段】 肉厚が0.15〜0.5mmの高密度ポ
リエチレンチューブを曲率半径30〜50mmに曲げる
高密度ポリエチレンチューブの曲げ加工方法であって、
所望の曲げ形状に適合し、120〜160℃に加熱され
た金属棒を、加工しようとする高密度ポリエチレンチュ
ーブ内に挿入し、次いで冷却することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄肉の高密度ポリ
エチレンチューブを所望の曲げ形状に曲げ加工する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プラスチックチューブの曲げ加工
方法としては、以下のような方法が提案されている。
【0003】特定の曲げ金具を用いてチューブを曲げ
形状に維持し、曲げ金具と共に熱処理する方法(特開昭
57−63215号公報)。
【0004】所望形状に曲げられたパイプ状金型内
に、予め軟化させたプラスチックチューブを押し込み、
冷却後、脱型させることにより、安価に、高精度で生産
性よく曲げ加工する方法(特開昭59−14918号公
報)。
【0005】予め定尺に切断された細径のプラスチッ
クチューブの曲げ加工を施す部分の外周に金属管片を被
着し、該被着部分を所望形状に一体曲げ加工することに
より、姿治具等を用いず、かつ、加熱冷却処理をなく
し、生産性よく曲げ加工する方法(特開平2−3283
1号公報)。
【0006】外面ゴム層の外周に熱可塑性の樹脂層が
被覆された管状長尺体を、曲げ加工して切断し、該曲げ
切断片を型枠に装着して加硫し、脱型した後、冷凍して
樹脂層を剥離することにより、曲がりマンドレルを用い
ずに生産性よく曲がりホースを製造する方法(特開平2
−41228号公報、特開平3−199033号公報、
特開平3−199034号公報、特開平3−19903
5号公報など)。
【0007】熱可塑性プラスチックホースの曲げ加工
する部位よりも奥の位置までコイル状バネ体を挿入し、
該バネ体と共に所定形状にホースを曲げ、加熱し熱変形
させ、その変形状態で冷却後、ホースより該バネ体を抜
脱することにより、安価に曲げ加工する方法(特開平4
−168032号公報、特開平4−265730号公報
など)。
【0008】そこで、高密度ポリエチレンチューブのよ
うなやや硬質チューブで、肉厚が0.15〜0.5mm
程度の薄肉のものを、曲率半径30〜50mmに曲げよ
うとする場合(例えば、外径8mm、肉厚0.2mmの
高密度ポリエチレンチューブを曲率半径40mmに曲げ
ようとする場合)に、上記の各方法を適用すると以下の
欠点がある。
【0009】上記の方法では、チューブを曲げ形状に
しただけで折れが生じてしまう。上記の方法では、塩
化ビニルのような非結晶性樹脂の場合は可能であるが、
高密度ポリエチレンのような結晶性樹脂の場合は、融点
に達すると急激に柔らかくなるので、パイプ状金型内に
軟化させたチューブを押し込もうとすると途中で折れて
しまう。上記の方法では、被着された金属管の肉厚分
だけ全体の肉厚が厚くなるので、肉厚0.2mm程度の
薄肉のチューブを得るのが難しくなる。そこで、金属管
を金属箔程度に薄くすると、チューブを所望の形状に保
つための強度が出なくなるし、チューブに折れ、シワが
できた場合は、金属箔もその形状になってしまう。上記
の方法は、ポリエチレンのような加硫工程のない樹脂
には適用できない。上記の方法では、チューブをバネ
体と共に曲げた時点でチューブに折れが生じ、その折れ
は加熱しても戻らない。また、折れが生じない場合でも
バネ体の模様がチューブに転写されてしまうので、内面
が滑らかなチューブを欲しい場合には使用できない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
解決するものであり、その目的は、肉厚が0.15〜
0.5mmの高密度ポリエチレンチューブを曲率半径3
0〜50mmに曲げ加工する方法であって、チューブに
折れやシワが生じたり、内面に模様が生じたりせずに、
滑らかに曲げ加工できる方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の高密度ポリエチ
レンチューブの曲げ加工方法は、肉厚が0.15〜0.
5mmの高密度ポリエチレンチューブを曲率半径30〜
50mmに曲げる高密度ポリエチレンチューブの曲げ加
工方法であって、所望の曲げ形状に適合し、120〜1
60℃に加熱された金属棒を、加工しようとする高密度
ポリエチレンチューブ内に挿入し、次いで冷却すること
を特徴とする。
【0012】本発明で用いられる高密度ポリエチレンと
は、JIS K 6748−1981(ポリエチレン成
形材料)に規定される高密度ポリエチレンを指す(すな
わち、密度0.942g/cm3 以上)。上記高密度ポ
リエチレンの融点は、通常120〜140℃であるが、
本発明は、融点130〜140℃のものに特に適してい
る。
【0013】本発明で用いられる高密度ポリエチレンチ
ューブ(以下、高密度ポリエチレンチューブのことをチ
ューブという)の外径としては、5〜20mm程度が好
ましい。
【0014】本発明で用いられる金属棒としては、材質
は、ある程度の硬度を有するものが好ましく、例えば、
ステンレス、鉄、ニッケルなどが挙げられる。金属棒
は、曲げ加工後に要求されるチューブの内面の平滑度に
応じて、必要に応じて、研磨される。上記金属棒の外径
は、加工しようとするチューブの内径により異なるが、
通常、該チューブの内径と等しいか、内径よりも1.0
mm以下の範囲で小さくされるのが好ましい。上記金属
棒は、所望の曲げ形状に適合する必要がある。所望の曲
げ形状に適合するとは、チューブの曲げ加工後にチュー
ブに所望する曲げ形状に適合することを意味し、具体的
には、少なくとも所望の曲率半径に等しい曲率半径を有
すると共に、所望する曲げ部分の長さを有していること
であり、更に、曲げた後のチューブが、例えば、図1に
示すように曲線部2と直線部3とからなるような高密度
ポリエチレンチューブ1の場合は、該直線部3にも適合
することを意味する。
【0015】金属棒の長さは、所望する曲げ部分の長さ
や上記直線部などの長さに、金属棒のチューブへの挿入
時に、(手袋をした)手指などで金属棒を掴む部分とし
て100mm程度加えた長さが好ましい。
【0016】以下、本発明の曲げ加工方法について詳し
く説明する。まず、所望の曲げ形状に適合し、120〜
160℃に加熱された金属棒を用意する。上記温度とし
ては、高密度ポリエチレンが軟化または溶融する温度以
上であればよく、加工しようとする高密度ポリエチレン
の融点によって変わるが、通常、130〜140℃程度
がより好ましく、約135℃程度が特に好ましい。金属
棒を上記温度範囲にするための加熱方法としては、特に
限定されず、いずれの方法でもよく、例えば、所定温度
に加熱されたオーブン内に金属棒を放置する方法;電熱
線を接触させて加熱する方法;パイプ状の金属棒とし、
内部に所定温度の気体(熱風など)またはオイルなどの
液体を流す方法;高周波電流を流すためのコイルを巻き
付け、該コイルに高周波を流して金属棒を発熱させる方
法などが挙げられる。
【0017】次に、上記温度範囲の金属棒を、加工しよ
うとするチューブ内に、チューブに張力を加えながら挿
入する。金属棒をチューブに張力を加えながら挿入する
方法としては、(手袋をした)手指やフックなどでチュ
ーブを引っ張りながら、金属棒をチューブ内に挿入する
方法が挙げられる。フックで引っ張りながら、挿入する
方法としては、例えば、図2に示すように、高密度ポリ
エチレンチューブ1の先端部を、ラッパ状に拡げて拡張
部1aとし、そこに金属などのフック4を引っ掛けて該
チューブ1を引っ張りながら金属棒5を挿入する方法が
挙げられる。なお、この場合は、曲げ加工終了後、拡張
部1aを切り落として製品とする。
【0018】次に、冷却し、冷却後、金属棒を抜く。冷
却は、金属棒を挿入後、通常、直ちに行う。冷却方法
は、水冷でも空冷でもよい。いずれの方法においても、
金属棒が挿入された状態のチューブを、その状態で冷媒
中に置いてもよいし、またはパイプ状の金属棒を用い、
内部に冷媒を流してもよい。冷却水による場合は、水温
が低いほど冷却効果があるが、室温以下にする場合は冷
却装置を必要とし、逆に、水温が50℃を越えると冷却
後、素手で金属棒に触れないので作業上好ましくない。
冷却時間は、金属棒の形状・材質、チューブの肉厚、冷
却水の水温・水量、加工後の取扱方法によって異なり、
また、加工後のチューブの使用目的、品質、加工コス
ト、加工時間、加工数量などの経済的要因によっても異
なる。例えば、ステンレス製の直径8mm、曲率半径4
0mmの金属棒を140℃に加熱し、外径8.5mm、
肉厚0.2mm、長さ126mmのチューブに挿入後、
水温23℃の1リットルの水中に入れて冷却すると、機
械で金属棒とチューブの分離をする場合または断熱性の
よい手袋を着用した作業者の場合、約10秒後に金属棒
とチューブの分離が可能であるが、素手で処理しようと
すると約2分間冷却しなければ熱いので触ることができ
ない。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を説明する。 (実施例1)図3に示した、ステンレス製、直径7.5
mm、曲げ部分の曲率半径40mm、曲げ部分の長さ
(図3における曲げ部分の円弧の長さ)126mm、金
属棒の掴み部分の長さ(図3における直線部分の長さ)
100mmの金属棒5を140℃のオーブンに入れ、約
15分経過したところで取り出し、外径8mm、肉厚
0.2mm、長さ100mmの高密度ポリエチレンチュ
ーブ内に、該チューブを手袋をした手指で引っ張るよう
にして挿入した。その後、23℃の水中に2分間、浸漬
して冷却し、金属棒を取り除いたところ、曲率半径40
mmで折れやシワがなく、滑らかに曲げ加工された高密
度ポリエチレンチューブが得られた。
【0020】
【発明の効果】本発明の高密度ポリエチレンチューブの
曲げ加工方法の構成は、上述の通りであり、本発明の方
法を用いると、肉厚0.15〜0.5mm、曲率半径3
0〜50mmで、折れやシワがなく、滑らかに曲げ加工
された高密度ポリエチレンチューブが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】曲げ加工後の高密度ポリエチレンチューブの一
例を示す側面図である。
【図2】フックを用いて金属棒を高密度ポリエチレンチ
ューブに挿入する方法の説明図である。
【図3】実施例1で用いた金属棒を示す側面図である。
【符号の説明】
1 高密度ポリエチレンチューブ 1a 拡張部 2 曲線部 3 直線部 4 フック 5 金属棒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榊山 昭二 山口県新南陽市開成町4560 積水化学工業 株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 肉厚が0.15〜0.5mmの高密度ポ
    リエチレンチューブを曲率半径30〜50mmに曲げる
    高密度ポリエチレンチューブの曲げ加工方法であって、
    所望の曲げ形状に適合し、120〜160℃に加熱され
    た金属棒を、加工しようとする高密度ポリエチレンチュ
    ーブ内に挿入し、次いで冷却することを特徴とする高密
    度ポリエチレンチューブの曲げ加工方法。
JP30458896A 1996-11-15 1996-11-15 高密度ポリエチレンチューブの曲げ加工方法 Pending JPH10138328A (ja)

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JP30458896A JPH10138328A (ja) 1996-11-15 1996-11-15 高密度ポリエチレンチューブの曲げ加工方法

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JPH10138328A true JPH10138328A (ja) 1998-05-26

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ID=17934812

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JP30458896A Pending JPH10138328A (ja) 1996-11-15 1996-11-15 高密度ポリエチレンチューブの曲げ加工方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010156361A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Nix Inc 樹脂管及び樹脂管と継手との接続構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010156361A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Nix Inc 樹脂管及び樹脂管と継手との接続構造

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