JPH10138220A - 軽量高強度無機質板の製造法 - Google Patents

軽量高強度無機質板の製造法

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JPH10138220A
JPH10138220A JP33012996A JP33012996A JPH10138220A JP H10138220 A JPH10138220 A JP H10138220A JP 33012996 A JP33012996 A JP 33012996A JP 33012996 A JP33012996 A JP 33012996A JP H10138220 A JPH10138220 A JP H10138220A
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JP
Japan
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plate
aggregate
inorganic
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light
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Pending
Application number
JP33012996A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruhiro Kato
照広 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ASAHI CERATEC KK
Chisso Kaihatsu Kk
Nissho Corp
Original Assignee
ASAHI CERATEC KK
Chisso Kaihatsu Kk
Nissho Corp
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Publication date
Application filed by ASAHI CERATEC KK, Chisso Kaihatsu Kk, Nissho Corp filed Critical ASAHI CERATEC KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の無機質板に比較して軽量でしかも実用
上の強度を保有した建築用軽量高強度無機質板の製造法
を提供する。 【解決手段】 原料より得られるグリーンシート
ーキングロール5において複数層積層して成形する無機
質板の製造法において、積層前のグリーンシートの表
面に軽量骨材分散液12スプレーノズル4でコーティ
ングすることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広く建築材として
使用される軽量高強度無機質板の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】スラグ石膏系セメント板、硅酸カルシウ
ム板、パルプセメント板、石綿スレート、セメント硅酸
カルシウム板などの繊維補強セメント板、木片セメント
板、木毛セメント板、木繊維混入セメント硅酸カルシウ
ム板などの木繊維補強セメント板などで代表される無機
質板(一般に窯業系不燃板とも呼ばれる)は、近年建築
用不燃材として多く使用されているが、嵩比重が大きく
て重いことが欠点とされている。これらの無機質板を軽
量化する従来の方法としては原料中に軽量骨材を配合す
る内添法が一般的であるが、軽量骨材の量を増加させす
ぎると強度低下が大きくなり板面が柔らかく実用に耐え
得ない板となる。その原因としては、一般に軽量骨材の
強度自体が低いために無機質板の強度低下要因にしかな
らないこと、硬化成分である無機質硬化材の容積比率が
低下する事により水和反応でのバインダー効果が充分で
なくなり強度低下を引き起こすことなどが考えられる。
強度低下をおさえ軽量化するために軽量骨材の添加効果
を上げる方法として、粒径が大きく粉砕処理をしていな
い真球状の骨材を添加する方法があるが、原料スラリー
中での分離や浮遊が起きて軽量骨材のブリード現象が顕
著になり、作業性の低下、生産効率の悪化等の現象を引
き起こす。この様に原料中への軽量骨材の内添には事実
上限界がある。
【0003】一方、現在市販されている無機質系軽量板
(嵩比重0.5g/cm程度)としては、ゾノトライ
ト系無機質板、トバモライト系無機質板(繊維混入ケイ
酸カルシウム板第2種)などの無機質不燃材、無機質板
ではないものの不燃認定を取得済の板としてフェノール
樹脂発泡体などの無機素材混入有機質発泡体がある。こ
れらの板材を実際加工したり施工したりする場合は、強
度、硬度共に低いため破損しやすく取扱いが難しい。施
工後も材料そのものの衝撃強度が低いため損傷が起こり
やすく美観を損ねるといった問題が起きている。またフ
ェノール樹脂発泡体は、材料中に含まれる無機繊維が通
常の無機質板と違い固定化されていない為に、加工工
程、作業工程に於いて環境中に飛散しやすく作業環境悪
化の原因を作っているという指摘がある。その他これら
の板材は、原材料の前処理に時間とコストがかかったり
原材料そのものの価格が高いために建築物の板材として
は高価な材料である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の無機
質板に比較して軽量でしかも実用上の強度を充分保有
し、加工性、作業性に優れた安価な軽量高強度無機質板
の製造法を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、原料より得られるグリーンシートを複数
層積層して成形する無機質板の製造法において、積層前
のグリーンシートの表面に軽量骨材をコーティングする
ことを特徴とするものである。
【0006】すなわち、無機質板の製造方式である丸網
式抄造法、長網式抄造法、真空成形法、押出成形法、フ
ィルタープレス成形法などにおいて、配合原料より形成
されたグリーンシートを複数層積層して成形する通常の
無機質板の製造法に対して、本発明では、形成されたグ
リーンシートの表面に軽量骨材を均一にコーティングし
たのちに複数層積層して成形し、軽量高強度の無機質板
を製造するものである。
【0007】コーティングする軽量骨材としては、パー
ライト、シラスバルーン、ラジオライト、発泡ガラス、
発泡スラグなどの無機系発泡体、及び不燃材料としての
範囲内で有機系発泡体も使用することができる。また、
軽量骨材の粒径としては10μm〜300μm、好まし
くは50μm〜200μmものを使用することが出来
る。これらの骨材を水硬性セメント、樹脂、分散剤、粘
度調整剤、及び微小繊維などと混合した水分散液として
使用する。水硬性セメントとしては、普通ポルトランド
セメント、アルミナセメント、高硫酸塩スラグセメン
ト、高炉セメント、早強セメント、フライアッシュセメ
ント、グラウト用に使われている特殊セメントなどを使
うことができ、また無機系接着剤を使うことも可能であ
る。樹脂としては、エポキシ、EVA、MMA、ウレタ
ン、及びそれらを変性したエマルジョン、SBRなどの
ラテックスが、また粘度調整・分散剤として、MMC、
MC、リグニンスルホン酸塩、β−ナフタリンスルホン
酸ホルムアルデヒド縮合物、メラミンスルホン酸ホルム
アルデヒド縮合物、アルキルアリルスルホン酸、ヘキサ
メタリン酸ナトリウム、縮合ナフタリンスルホン酸ナト
リウムなどが使用される。コーティングの方法として
は、水分散液をスプレーノズルで吹き付ける方法、及び
軽量骨材と他の配合剤を別々に吹き付ける方法、スプレ
ーノズルの代わりにブラシコーター、フローコーターで
コーティングする方法などがある。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明を丸網式抄造法を例にとり
図面にもとづいて詳述すると、シリンダーバット1に供
給された原料スラリー7を金網シリンダー2で▲ろ▼過
脱水して得られたケーク8をエンドレスフェルト3に移
し取り、形成されたグリーンシート9の表面に軽量骨材
分散液12をスプレーノズル4より均一にスプレーす
る。軽量骨材をコーティングされたグリーンシート10
をメーキングロール5に巻付け、複数層積層プレスして
所定の厚みとし、適宜長さに切取り展開してコンベア6
に受け、板状体の無機質板生板11とする。その後、無
機質板生板11を養生硬化させて軽量高強度無機質板を
得るものである。
【0009】以下実施例により本発明を具体的に説明す
るが、実施例における部および%表示はすべて重量基準
による。
【実施例1】高炉水砕スラグ70部、二水石膏30部、
消石灰1部、故紙パルプ4部、ビニロン繊維1部、パー
ライト10部、炭酸カルシウム5部、カルシウムアルミ
ネートトリサルフェートハイドレート10部からなる混
合物に水を加えてスラリーとなし、得られたスラリー
(固形分濃度5%)より抄造形成されたグリーンシート
の表面に、シラスバルーン(平均粒径70μm)10
部、真球状パーライト(平均粒径100μm)10部、
普通ポルトランドセメント5部、MC0.5部、SBR
エマルジョン(固形分40%)1部よりなる水分散液
(固形分濃度12容積%)をグリーンシート1m当り
4lの割合でスプレーコーティングし、メーキングロー
ルで3回巻取り積層成形して厚さ10mmの板状体とし
た。板状体を20℃±5℃で24時間養生後徐々に昇温
し、60℃24時間蒸気養生を行い放冷乾燥後供試体
(スラグ石膏系セメント板)とした。
【0010】
【実施例2】実施例1のグリーンシート上にシラスバル
ーン(平均粒径70μm)10部、真球状パーライト
(平均粒径100μm)15部、普通ポルトランドセメ
ント5部、MC0.5部、SBRエマルジョン(固形分
40%)2部よりなる水分散液(固形分濃度12容積
%)をグリーンシート1m当り4.5lの割合でスプ
レーコーティングし、以下実施例1と同様にして供試体
とした。
【0011】
【比較例】グリーンシート表面に対する軽量骨材分散液
によるスプレーコーティングを取止め、他は実施例1と
同様にして供試体とした。
【0012】各実施例、比較例で得られた各無機質板に
ついて物性試験を実施し、結果を表1に示した。
【0013】
【表1】
【0014】表に示すように、実施例1及び2で得られ
た供試体は、本発明の軽量高強度無機質板の特徴を充分
兼ね備えており従来にない比強度を持った無機質板が得
られた。
【0015】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、軽量骨材の
使用が従来の内添法と異なり、形成されたグリーンシー
トの表面にコーティングすることを特徴とするものであ
り、次のような効果を示す。
【0016】1.軽量骨材を無機質板の層間に均一に分
布させるため、全体に分散させて得られる従来品に比較
して強度低下が小さく、従って軽量骨材を多量に使用す
ることが可能となり、嵩比重が小さく比強度の大きい無
機質板が得られる。また一般的な軽量骨材を使用するた
め、材料価格も安価で特別な前処理なども不要であり、
コスト的にも有利である。
【0017】2.得られた無機質板は実用上必要な強度
を保有しているため、加工性、施工性、施工後の耐久性
に優れる。また配合された原料は、硬化した無機質板中
に固定化されているため、加工時、施工時の環境飛散が
少なく作業性に優れる。
【0018】3.スラグ石膏系セメント板など一般に広
く使用される無機質板を改良する製造法であり、コスト
的に有利な建築材が得られる。また、丸網式抄造法など
の無機質板の通常の製造法に応用したものであり、効率
的に製造可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る製造工程を示す。
【符号の説明】
1 シリンダーバット 2 金網シリンダー 3 エンドレスフェルト 4 スプレーノズル 5 メーキングロール 6 コンベア 7 原料スラリー 8 ケーク 9 グリーンシート 10 軽量骨材をコーティングされたグリーンシート 11 無機質板生板 12 軽量骨材分散液
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年3月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】以下実施例により本発明を具体的に説明す
るが、実施例における部および%表示はすべて重量基準
による。
【実施例1】高炉水砕スラグ70部、二水石膏30部、
消石灰1部、故紙パルプ4部、ビニロン繊維1部、パー
ライト10部、炭酸カルシウム5部、カルシウムアルミ
ネートトリサルフェートハイドレート10部からなる混
合物に水を加えてスラリーとなし、得られたスラリー
(固形分濃度5%)より抄造形成されたグリーンシート
の表面に、シラスバルーン(平均粒径70μm)10
部、真球状パーライト(平均粒径100μm)10部、
普通ポルトランドセメント5部、MC(メチルセルロー
ズ)0.5部、SBR(スチレンブタジエンラバー)
マルジョン(固形分40%)1部よりなる水分散液(固
形分濃度12容積%)をグリーンシート1m当り4l
の割合でスプレーコーティングし、メーキングロールで
3回巻取り積層成形して厚さ10mmの板状体とした。
板状体を20℃±5℃で24時間養生後徐々に昇温し、
60℃24時間蒸気養生を行い放冷乾燥後供試体(スラ
グ石膏系セメント板)とした。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料より得られるグリーンシートを複数
    層積層して成形する無機質板の製造法において、積層前
    のグリーンシートの表面に軽量骨材をコーティングする
    ことを特徴とする軽量高強度無機質板の製造法。
JP33012996A 1996-11-06 1996-11-06 軽量高強度無機質板の製造法 Pending JPH10138220A (ja)

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JP33012996A JPH10138220A (ja) 1996-11-06 1996-11-06 軽量高強度無機質板の製造法

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ID=18229139

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JP (1) JPH10138220A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2647610A3 (en) * 2012-04-06 2017-10-25 Nichiha Corporation Inorganic material board

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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