JPH10138216A - 鋳込み成形方法 - Google Patents

鋳込み成形方法

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JPH10138216A
JPH10138216A JP30065996A JP30065996A JPH10138216A JP H10138216 A JPH10138216 A JP H10138216A JP 30065996 A JP30065996 A JP 30065996A JP 30065996 A JP30065996 A JP 30065996A JP H10138216 A JPH10138216 A JP H10138216A
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JP
Japan
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mold
slurry
frame
molding
small
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Pending
Application number
JP30065996A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Nagaiwa
広幸 永岩
Hiroshi Okumura
浩志 奥村
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多品種少量生産に適し、製造コストを低減可
能とした鋳込み成形方法を提供すること。 【解決手段】 所望形状の小型枠A2を収納配設した大型
枠A1内でスラリーB1を固化成形した後、大型枠A1中より
小型枠A2内蔵の大成形体B’を取出し、次いで、同大成
形体B’より前記小型枠A2を取り外して所望の成形体B
を得るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スラリーの鋳込
み成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スラリーの鋳込み成形方法とし
て、側型と上型あるいは下型とで所望形状の成形体に合
わせた成形空間を形成し、同成形空間内にスラリーを投
入し、透水性型を具備する上型を押し下げるか、あるい
は下型を押し上げるかして、成形空間内を所定の成形圧
力で所定時間維持し、透水性型を介してスラリー中の水
分を強制排出した後、脱型して成形体を得る方法があっ
た。
【0003】あるいは、所望形状の成形体に合わせた成
形空間にシリンダーなどで配管を通し、スラリーを所定
の圧力で所定の時間圧送し、透水性型を介してスラリー
中の水分を強制排出した後、脱型して成形体を得る方法
があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年では、
市場の要求に応じて多品種少量生産の傾向にあり、これ
に対応するためには多くの種類の型を用意する必要あ
る。
【0005】また、形状の変更があれば、これに合わせ
た型を新たに製作するか、あるいは元の型を改造しなけ
ればならない。
【0006】このように、従来の製法で多品種少量生産
に対応しようとすると型の製作に手間と時間がかかり、
どうしてもコスト高となってしまうという問題があっ
た。
【0007】本発明は、上記課題を解決することのでき
る鋳込み成形方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、所望形状の小型枠を収納配設した大型
枠内でスラリーを固化成形した後、大型枠中より小型枠
内蔵の大成形体を取出し、次いで、同大成形体より前記
小型枠を取り外して所望の成形体を得るようにした。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、所望形状の小型枠を収
納配設した大型枠内でスラリーを固化成形した後、大型
枠中より小型枠内蔵の大成形体を取出し、次いで、同大
成形体より前記小型枠を取り外して所望の成形体を得る
ものである。
【0010】したがって、所望する成形品の形状が変更
となっても、製造コストが大である大型枠は共通のま
ま、小型枠のみの変更により対応することができるので
コスト低減に大きく寄与することができる。
【0011】なお、上記成形方法において、大型枠とし
ては、円筒状などの単純形状とするとともに、成形空間
容積を可及的に大きくすることが望ましく、また、小型
枠は上下開口の枠体で離型性を有することが望ましい。
【0012】また、上記の鋳込み成形方法を加圧式に適
用することができ、その場合、側型と、同側型の両端開
口部にそれぞれ臨設され、少なくともいずれか一方に透
水性型を設けた第1可動型と第2可動型とから構成され
る大型枠内に、所望形状の小型枠を収納配設した後にス
ラリーを投入するか、あるいは、スラリーを投入した後
に前記小型枠を収納配設し、次いで、前記第1・第2可
動型を縮動することによりスラリーを加圧脱水して固化
成形し、次いで、前記大型枠中より小型枠内蔵の大成形
体を取出し、その後、同大成形体より前記小型枠を取り
外して所望の成形体を得るようにしてもよい。
【0013】この場合においても、成形体の形状が変わ
っても大型枠の型替えなどの必要がなく効率的であり、
大幅なコスト低減を図ることができる。
【0014】ところで、上記加圧式に用いる大型枠とし
ては、第1可動型を側型中に昇降自在に設けた下型とす
るとともに、第2可動型を下側部に透水性型を有し、前
記側型及び下型とで形成される成形空間を密閉可能に配
設した上型としたものを好適に用いることができる。
【0015】またこの場合、前記小型枠は、離型性に加
え、成形中に変形することのない耐圧性を有するものが
望ましく、例えば、ステンレスや鋼板、あるいは合成樹
脂製のものが好適に用いられる。そして、かかる小型枠
は、前記上型に設けた透水性型の下面に仮付けるか、あ
るいは、小型枠自体をスラリーの比重より軽く構成した
り、小型枠に発泡材などを付設してスラリーの比重より
軽く構成し、加圧脱水の際に透水性型の下面に位置する
ように構成するとよい。
【0016】また、本発明では、上記大型枠内に所望形
状の小型枠を複数個配設すれば、一回の成形工程で複数
個の成形体を得ることができ、また、異なった形状の成
形品を同時に成形できるなど汎用性に富むので成形効率
が著しく向上する。
【0017】ここで、成形品の原材料となるスラリーと
しては、例えば、アルミナ、チタニア、シリカ、ジルコ
ニアなどの金属酸化物の微粉抹、ムライト、コージェラ
イトなどの複合酸化物、窒化珪素、酸化珪素などの非酸
化物、あるいは、アルミニウム、銅、チタン、シリコン
などの金属の微粉抹の単独、あるいは混合物を水などの
媒体に分散させてスラリー状としたものを用いることが
できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき具体的
に説明する。
【0019】図1に本実施例に係る鋳込み成形方法に用
いる成形型Aを示しており、同成形型Aは、大型枠A1と
小型枠A2とから構成されている。
【0020】大型枠A1は、円形の下型挿通孔10を形成し
た基台1上に、前記下型挿通孔10を囲繞するように厚肉
円筒状に形成した筒状側型2を立設し、同筒状側型2内
にシールリング30を介して、第1可動型として円盤状の
下型3を配設するとともに、同下型3の下面に下側ラム
4を連設して同下型3を前記側型2内で昇降自在として
いる。Qは側型2と下型4とで形成する成形空間であ
る。
【0021】また、側型2の上方には、第2可動型とし
て上型5を配設するとともに、同上型5の上面に上側ラ
ム6を連設して上型5を昇降自在とし、同上型5を下降
させた状態で前記成形空間Qを密閉可能としている。50
は上型5の下面に設けたシール材である。なお、前記下
側ラム4及び上側ラム6には、図示しないが昇降手段を
連設している。
【0022】上型5の下面には、側型2の内径と同径に
形成した凹部51を設けており、同凹部51内に、濾過材か
らなる透水性型7を配設している。
【0023】また、上型5の周面に排水口8を形成し、
同排水口8と前記透水性型7とを連通連結する排水路9
を上型5中に設けている。なお、90,90 は、排水路9の
中途から複数に分岐した分岐流路であり、透水性型7の
複数個所にそれぞれ連通している。
【0024】前記透水性型7としては、本実施例では多
孔質のセラミックスで構成しているが、例えば、多数の
小孔を設けた金属型や、あるいは、珪砂を樹脂と混合し
て固化したもののスラリーとの接触面に不織布を貼付し
たものなどを使用することもできる。
【0025】一方、小型枠A2は、製造しようとする成形
体の形状に合わせて形成した仕切部材11により上下開口
の枠状に構成しており、同小型枠A2を前記透水性型7の
下面に着脱容易に取付けている。
【0026】小型枠A2を構成する仕切部材11は、本実施
例では成形中に変形することのない耐圧性と離型性とを
有するステンレスを採用しているが、例えば、鋼板や合
成樹脂製のものでもよく、あるいは、紙などであっても
使用可能である。
【0027】また、小型枠A2は、一個に限らず複数個設
けることもでき、さらに、異なる形状の小型枠A2を設け
ることもできる。
【0028】所望する成形体の原材料となるスラリーB1
は、例えば、アルミナ、チタニア、シリカ、ジルコニア
などの金属酸化物の微粉抹を水に分散させてスラリー状
としたものを用いているが、例えば、この他に、ムライ
ト、コージェライトなどの複合酸化物、窒化珪素、酸化
珪素などの非酸化物、あるいは、アルミニウム、銅、チ
タン、シリコンなどの金属の微粉抹の単独、あるいは混
合物を水などの媒体に分散させてスラリー状としたもの
でもよい。
【0029】ここで、図2〜図7を参照しながら、実際
に成形体Bを加圧鋳込み成形する工程について説明す
る。
【0030】図2に示すように、所望する形状に組立て
た小型枠A2を下面に取付けた上型5を上昇させた状態で
成形空間Q内にスラリーB1を投入し、その後、上型5を
下降する。
【0031】図3に示すように、昇降手段に連動連結し
た上側ラム6により上型5を下降して側型2の上面に押
しつけ、上型5で成形空間Qを密閉する。このとき、ス
ラリーB1中に小型枠A2全体が押し込まれた状態となって
いる。そして、やはり昇降手段に連動連結した下側ラム
4により下型3を小型枠A2の下面に当接する位置まで押
し上げてスラリーB1を所定時間加圧する。
【0032】加圧により、図4に示すように、スラリー
B1中の水分を透水性型7の表面から濾過するとともに、
濾液を排水路9を介して排水口8より成形型Aの外部へ
排出する(矢印f)。
【0033】成形空間Q内のスラリーB1は、小型枠A2に
より仕切られた状態で、透水性型7に平行に着肉してい
き、固化する。
【0034】加圧終了後、図5に示すように、上型5を
上昇させて型開きするとともに、下側ラム4により下型
3を上昇させ、図6に示すように、下型3と大成形体B'
とを側型2の上面に押し上げて脱型する。なお、図5の
型開きの際には、小型枠A2は透水性型7から外れるよう
に構成してある。
【0035】そして、図7に示すように、小型枠A2が埋
設された状態の大成形体B'を小型枠A2の仕切部材11に沿
って分解し、最後に、小型枠A2を取り外して所望する成
形体Bを得る。
【0036】
【発明の効果】本発明は、上記した形態で実施されるも
ので以下の効果を奏する。
【0037】所望形状の小型枠を収納配設した大型枠
内でスラリーを固化成形した後、大型枠中より小型枠内
蔵の大成形体を取出し、次いで、同大成形体より前記小
型枠を取り外して所望の成形体を得るようにしたので、
複雑な形状の成形体も容易に得ることができ、また、製
造コストが大きな大型枠は共通のまま、小型枠を変える
だけで様々な形状の成形体を製造することができるので
効率的な製造が可能となり、コスト低減を図ることがで
きる。
【0038】側型と、同側型の両端開口部にそれぞれ
臨設され、少なくともいずれか一方に透水性型を設けた
第1可動型と第2可動型とから構成される大型枠内に、
所望形状の小型枠を収納配設した後にスラリーを投入す
るか、あるいは、スラリーを投入した後に前記小型枠を
収納配設し、次いで、前記第1・第2可動型を縮動する
ことによりスラリーを加圧脱水して固化成形し、次い
で、前記大型枠中より小型枠内蔵の大成形体を取出し、
その後、同大成形体より前記小型枠を取り外して所望の
成形体を得ることようにしたので、上記の効果同様、
成形体の形状が変わっても大型枠の型替えなどの必要が
なく効率的であり、大幅なコスト低減を図ることができ
る。
【0039】前記大型枠に、所望形状の小型枠を複数
個配設して、一回の成形工程で複数個の成形体を得るよ
うにしたので、前記、の効果に加え、一度に複数の
成形体を得ることができるので効率的な製造が可能とな
り、コスト低減をより確実に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る成形型の説明図である。
【図2】鋳込み成形方法の最初の工程を示す説明図であ
る。
【図3】鋳込み成形方法の途中工程の一つを示す説明図
である。
【図4】鋳込み成形方法の途中工程の一つを示す説明図
である。
【図5】鋳込み成形方法の途中工程の一つを示す説明図
である。
【図6】鋳込み成形方法の途中工程の一つを示す説明図
である。
【図7】鋳込み成形方法の最終工程を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
A 成形型 B 成形体 B' 大成形体 A1 大型枠 A2 小型枠 Q 成形空間 2 側型 3 第1可動型(下型) 5 第2可動型(上型) 7 透水性型

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望形状の小型枠(A2)を収納配設した大
    型枠(A1)内でスラリー(B1)を固化成形した後、大型枠(A
    1)中より小型枠(A2)内蔵の大成形体(B')を取出し、次い
    で、同大成形体(B')より前記小型枠(A2)を取り外して所
    望の成形体(B) を得ることを特徴とする鋳込み成形方
    法。
  2. 【請求項2】 側型(2) と、同側型(2) の両端開口部に
    それぞれ臨設され、少なくともいずれか一方に透水性型
    (7) を設けた第1可動型と第2可動型とから構成される
    大型枠(A1)内に、 所望形状の小型枠(A2)を収納配設した後にスラリー(B1)
    を投入するか、あるいは、スラリー(B1)を投入した後に
    前記小型枠(A2)を収納配設し、 次いで、前記第1・第2可動型を縮動することによりス
    ラリー(B1)を加圧脱水して固化成形し、 次いで、前記大型枠(A1)中より小型枠(A2)内蔵の大成形
    体(B')を取出し、 その後、同大成形体(B')より前記小型枠(A2)を取り外し
    て所望の成形体(B) を得ることを特徴とする鋳込み成形
    方法。
  3. 【請求項3】 前記大型枠(A1)に、所望形状の小型枠(A
    2)を複数個配設して、一回の成形工程で複数個の成形体
    (B) を得ることを特徴とする請求項1または2に記載の
    鋳込み成形方法。
JP30065996A 1996-11-12 1996-11-12 鋳込み成形方法 Pending JPH10138216A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100699155B1 (ko) 2005-04-18 2007-03-22 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 세라믹 성형체의 제조방법 및 제조장치

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