JPH10136657A - インバータ回路 - Google Patents

インバータ回路

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JPH10136657A
JPH10136657A JP8283444A JP28344496A JPH10136657A JP H10136657 A JPH10136657 A JP H10136657A JP 8283444 A JP8283444 A JP 8283444A JP 28344496 A JP28344496 A JP 28344496A JP H10136657 A JPH10136657 A JP H10136657A
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JP
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snubber
capacitor
circuit
snubber circuit
voltage
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JP8283444A
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Shinji Sato
伸二 佐藤
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スナバ損失の抑制に優れ、クランプスナバ回路
を用いた、半導体スイッチを2直列以上直列に接続した
インバータを提供する。 【解決手段】逆導通半導体スイッチ4A、4Bをターン
オフすると、リアクトル8Aのエネルギにより、逆導通
半導体スイッチ4A、4Bの端子間電圧は上昇する。さ
らに、逆導通半導体スイッチ4Aの端子間電圧が、クラ
ンプスナバコンデンサ11Aの端子間電圧を超えると、
クランプスナバダイオード12Aが導通状態になる。そ
の結果、リアクトル8Aのエネルギは、クランプスナバ
コンデンサ11Aに流れるようになる。このとき、逆導
通半導体スイッチ4Aの端子間電圧は、クランプスナバ
コンデンサ11Aでクランプされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スナバ損失の抑制
を実現するインバータ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】直流電力を交流に変換する電力変換装置
は、モータ駆動用インバータ、無停電電源装置、周波数
変換装置などで使われている。半導体半導体スイッチの
耐圧よりも大きな電圧を変換する場合には、半導体スイ
ッチを直列に接続したり、マルチレベルインバータを用
いる。インバータには、各半導体スイッチの過電圧防止
用にスナバ回路を設ける。スナバ回路を設けない場合に
は、回路に寄生する浮遊インダクタンスにより、半導体
スイッチング時に各半導体スイッチにサージ電圧が発生
するため半導体スイッチが破壊する恐れがある。
【0003】図9は、充放電形スナバを用いた、半導体
スイッチを2直列に接続したときの従来のインバータ回
路の構成図である。同図で1Aは正側直流入力端子、1
Bは負側直流入力端子、3は交流出力端子、4A〜4D
は逆導通半導体スイッチ、5A〜5Dは充放電スナバコ
ンデンサ、6A〜6Dは充放電スナバダイオード、7A
〜7Dは充放電スナバ放電抵抗、8A、8Bはリアクト
ルである。逆導通半導体スイッチ4A、4Bで正側アー
ム、逆導通半導体スイッチ4C、4Dで負側アームを形
成する。リアクトル8A、8Bは回路に構造的に寄生す
る浮遊インダクタンスを含む。1Aの電位は2×VD
C、1Bの電位は0とする。
【0004】同図の動作は以下のようになる。リアクト
ル8A、逆導通半導体スイッチ4A、4Bを介して交流
出力端子3に電流が流れている状態で、逆導通半導体ス
イッチ4A、半導体スイッチ4Bに同時にオフ指令を与
える。すると、電流は充放電スナバコンデンサ5A、充
放電スナバダイオード6A、充放電スナバコンデンサ5
B、充放電スナバダイオード6Bを流れるようになる。
このとき、充放電スナバコンデンサ5Aおよび5Bが充
電され、この電圧の和が、2×VDCを超えると、逆導
通半導体スイッチ4C、4Dに逆電圧が加わり、4C、
4Dが導通状態になる。これらの動作において、逆導通
半導体スイッチ4A、4Bの最大電圧は、それぞれ、充
放電スナバコンデンサ5A、5Bの充電電圧となる。充
放電スナバコンデンサ5A、5Bに蓄えられたエネルギ
は、それぞれ、半導体スイッチ4A、4Bが導通状態に
なったときに、充放電スナバ放電抵抗7A、7Bを介し
て消費される。半導体スイッチ4C、4Dについても上
記同様である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の半導体スイッチを直列に接続したインバータ回路で
は、半導体スイッチに同時にターンオフ指令を与えて
も、動作時間のばらつきからターンオフするタイミング
に差が生じるという問題点があった。このとき、直列に
接続された半導体スイッチに電圧のアンバランスが発生
する。これを防止する手段として、半導体スイッチを選
別して、特性の揃った半導体スイッチを使用する方法
と、スナバコンデンサの容量を増やす方法がある。ただ
し、前者の場合には、半導体スイッチの特性選別が難し
く、特に直列半導体スイッチ数が増えると、特性のあっ
た半導体スイッチを選別するのが難しいという問題点が
あった。また、後者の場合には、スナバ回路における損
失が大きくなるという問題点があった。
【0006】そこで、本発明は、上記の問題点を鑑み、
スナバ損失の抑制に優れ、オフ時に半導体スイッチ毎に
かかる電圧のバランスに優れた、半導体スイッチを二つ
以上直列接続したインバータ回路を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、交流出力端子と、2つの直
流入力端子と、該直流入力端子間の任意の電位をもつ中
間電圧端子と、該交流出力端子と該直流入力端子との間
にそれぞれ接続され、少なくとも2つ直列接続される半
導体スイッチから成るアームと、該直流入力端子と該ア
ームとの間に接続され、コンデンサ及びダイオードを有
する第1のスナバ回路と、該第1のスナバ回路と該中間
電圧端子との間に接続され、該第1のスナバ回路のコン
デンサに蓄積されたエネルギを消費する第1の放電回路
と、該アームとアームに並列に接続され、コンデンサを
有する第2のスナバ回路と、該第2のスナバ回路に並列
に接続され、該第2のスナバ回路のコンデンサに蓄積さ
れたエネルギを消費する第2の放電回路とを有すること
を特徴とし、半導体スイッチのバランスに優れ、スナバ
回路の損失の低減が図れる。
【0008】請求項2記載の発明は、アームの半導体ス
イッチに、それぞれ並列接続され、コンデンサ及びダイ
オード及び抵抗とを有する第3のスナバ回路を有するこ
とを特徴とし、従来の充放電形スナバ回路の負担を小さ
くすることができる。
【0009】請求項3記載の発明は、第2の放電回路の
スナバコンデンサの放電をツェナ素子を介して行うこと
を特徴とする。請求項4記載の発明は、該第2のスナバ
回路にダイオードを有したことを特徴とし、第2のスナ
バ回路のスナバコンデンサの充電に、ダイオードを介す
ことになり、放電時にスナバコンデンサから半導体スイ
ッチング素子に電流が流れないようにするものである。
【0010】請求項5記載の発明は、交流出力端子と、
2つの直流入力端子と、前記直流入力端子間の任意の電
位をもつ中間電圧端子と、前記交流出力端子と前記直流
入力端子との間にそれぞれ接続され、少なくとも2つ直
列接続される半導体スイッチから成るアームと、前記直
流入力端子と前記アームとの間に接続され、コンデンサ
及びダイオードを有する第1のスナバ回路と、前記第1
のスナバ回路と前記中間電圧端子との間に接続され、前
記第1のスナバ回路のコンデンサに蓄積されたエネルギ
を消費する第1の放電回路と、前記アームと前記中間電
圧端子に接続されたダイオードと、前記アームとアーム
に並列に接続され、コンデンサとダイオードとを有する
第2のスナバ回路と、前記第2のスナバ回路におけるダ
イオードに並列接続され、前記第2のスナバ回路のコン
デンサに蓄積されたエネルギを消費する第2の放電回路
とを有することを特徴とし、第2のスナバ回路のスナバ
コンデンサの放電を中間電圧端子を介して行うものであ
る。
【0011】請求項6記載の発明は、交流出力端子と、
2つの直流入力端子と、前記直流入力端子間の任意の電
位をもつ中間電圧端子と、前記交流出力端子と前記直流
入力端子との間にそれぞれ接続され、少なくとも2つ直
列接続される半導体スイッチから成るアームと、前記直
流入力端子と前記アームとの間に接続され、コンデンサ
及びダイオードを有する第1のスナバ回路と、前記第1
のスナバ回路と前記中間電圧端子との間に接続され、前
記第1のスナバ回路のコンデンサに蓄積されたエネルギ
を消費する第1の放電回路と、前記アームとアームの間
に接続され、コンデンサを有する第2のスナバ回路と、
前記第2のスナバ回路と前記中間電圧端子との間に接続
されるスイッチング手段と前記第2のスナバ回路のコン
デンサに蓄積されたエネルギを消費する放電手段とから
成る第2の放電回路とを有することを特徴とし、第2の
スナバ回路のスナバコンデンサの放電を半導体スイッチ
を介して行うようにするものである。
【0012】請求項7記載の発明は、交流出力端子と、
2つの直流入力端子と、前記直流入力端子間の任意の電
位を少なくとも2つもつ中間電圧端子と、前記交流出力
端子と前記直流入力端子との間にそれぞれ接続され、少
なくとも3つ直列接続される半導体スイッチから成るア
ームと、前記直流入力端子と前記アームとの間に接続さ
れ、コンデンサ及びダイオードを有する第1のスナバ回
路と、前記第1のスナバ回路と前記中間電圧端子との間
に接続され、前記第1のスナバ回路のコンデンサに蓄積
されたエネルギを消費する第1の放電回路と、前記アー
ムとアームに並列に接続され、コンデンサを有する第2
のスナバ回路と、前記第2のスナバ回路に並列に接続さ
れ、前記第2のスナバ回路のコンデンサに蓄積されたエ
ネルギを消費する第2の放電回路とを有することを特徴
とし、各スイッチの最大印可電圧を下げることができ、
スナバ回路の損失を抑制することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態につい
て図1を用いて説明する。1A、1Bは直流入力端子、
2は中間電圧端子、3は交流出力端子、4A〜4Dは逆
導通半導体スイッチ、8A、8Bはリアクトル、11
A、11Bはクランプスナバコンデンサ、12A、12
Bはクランプスナバダイオード、13A、13Bはクラ
ンプスナバ放電抵抗、14はコンデンサ、15は放電抵
抗である。
【0014】なお、ここでは、直流入力端子1Aの電位
を2×VDC、中間電圧端子の電位をVDC、直流入力
端子1Bの電位を0として説明する。逆導通半導体スイ
ッチ4A、4Bをターンオフすると、リアクトル8Aの
エネルギにより、逆導通半導体スイッチ4A、4Bの端
子間電圧は上昇する。さらに、逆導通半導体スイッチ4
Aの端子間電圧が、クランプスナバコンデンサ11Aの
端子間電圧を超えると、クランプスナバダイオード12
Aが導通状態になる。その結果、リアクトル8Aのエネ
ルギは、クランプスナバコンデンサ11Aに流れるよう
になる。このとき、逆導通半導体スイッチ4Aの端子間
電圧は、クランプスナバコンデンサ11Aでクランプさ
れる。
【0015】また、逆導通半導体スイッチ4Bの端子間
電圧が、コンデンサ14の端子間電圧を超えると、逆導
通半導体スイッチ4Cに逆電圧がかかり、逆導通半導体
スイッチ4Cが導通状態になる。この結果、リアクトル
8Aのエネルギは、クランプスナバコンデンサ14に流
れるようになる。このとき、逆導通半導体スイッチ4B
の端子間電圧は、コンデンサ14でクランプされる。
【0016】一方、クランプスナバコンデンサ11A、
コンデンサ14の端子間電圧は、リアクトル8Aのエネ
ルギを吸収するため、若干上昇する。クランプスナバコ
ンデンサ11Aはクランプスナバ放電抵抗13Aによ
り、VDCまで放電する。コンデンサ14は放電抵抗1
5により放電するが、端子間電圧がVDC以下になる
と、クランプスナバダイオード12Aが導通状態にな
り、クランプスナバ抵抗13Aより充電電流が流れ込
む。
【0017】このように、クランプスナバコンデンサ1
1A、コンデンサ14の端子間電圧を、ほぼVDCにす
ることができるので、逆導通半導体スイッチ4A、4B
の過渡時の最大端子間電圧を、ほぼVDCにすることが
できる。このとき、上側アームは電源電圧、つまり2×
VDCになるので、過渡時においても上側アームを構成
する逆導通半導体スイッチ4A、4Bの電圧バランスを
とることができる。
【0018】次に、スナバ回路における損失について考
えると、クランプスナバ抵抗13Aによって消費される
エネルギは、コンデンサ11Aの電圧上昇分であるた
め、従来の充放電形スナバよりも低損失となる。抵抗1
5には、定常状態でも電圧が印加されるものの、抵抗値
を大きくすることにより、損失の増加を防ぐことができ
る。
【0019】これまでは、逆導通半導体スイッチ4A、
4Bについて説明したが、4C、4Dのターンオフ動作
についても同様である。また、上記説明は、ターンオフ
時について述べたが、定常状態またはターンオン時につ
いても、逆導通半導体スイッチ4A、4Dの最大印加電
圧は、それぞれ、クランプスナバコンデンサ11A、1
1Bの最大端子間電圧に、逆導通半導体スイッチ4B、
4Cの最大印加電圧は、コンデンサ14の最大端子間電
圧によりクランプされる。
【0020】以上のように、半導体スイッチを2直列に
接続したインバータ回路においても、各逆導通半導体ス
イッチの最大印加電圧を制限することができるため、半
導体スイッチの電圧バランスに優れたものとなる。さら
に、スナバ回路によって消費されるエネルギーが、スナ
バコンデンサの電圧上昇分であるため、従来の充放電形
スナバよりもスナバ回路の損失を抑制することが可能と
なる。
【0021】次に、本発明の第2の実施の形態について
図2を用いて説明する。本実施の形態は、第1の実施の
形態のインバータ回路に充放電スナバ回路を付加したも
のである。逆導通半導体スイッチ4Aに、充放電スナバ
コンデンサ5A、充放電スナバダイオード6A、充放電
スナバ抵抗7Aから構成される充放電スナバ回路を付加
する。他の逆導通半導体スイッチ4B〜4Dについても
同様である。
【0022】以下に、回路動作を説明する。逆導通半導
体スイッチ4Aをターンオフすると、逆導通半導体スイ
ッチ4Aの端子間電圧は、充放電スナバコンデンサ5
A、充放電スナバダイオード6Aの作用により、0Vか
ら上昇する。さらに、逆導通半導体スイッチ4Aの端子
間電圧が、クランプスナバコンデンサ11Aの端子間電
圧を超えると、クランプスナバダイオード12Aが導通
状態となり、逆導通半導体スイッチ4Aの端子間電圧が
クランプスナバコンデンサ11Aの端子間電圧によって
クランプされる。
【0023】クランプスナバコンデンサ11Aの端子間
電圧の変化は、クランプスナバコンデンサ11Aの容量
を大きくすることにより小さくすることができるため、
逆導通半導体スイッチ4Aの最大端子間電圧をほぼVD
Cにすることができる。
【0024】これまで、逆導通半導体スイッチ4Aにつ
いて説明したが、逆導通半導体スイッチ4B〜4Dにつ
いても同様である。このように、充放電スナバ回路を、
クランプスナバ回路と併用することにより、ターンオフ
時の各逆導通半導体スイッチの端子間電圧を0Vから上
昇させることができる。さらに第1の実施の形態同様
に、クランプスナバコンデンサ11A、11Bおよびコ
ンデンサ15により、各逆導通半導体スイッチの最大端
子間電圧を抑えているので、従来の充放電スナバ回路に
見られた逆導通半導体スイッチの電圧アンバランスが発
生する欠点を防止することができる。
【0025】つまり、従来のインバータ回路では、充放
電形スナバ回路により、各逆導通半導体スイッチにかか
る電圧変化率と動作ばらつきによる電圧アンバランスの
両方を制限していたが、後者をクランプ形スナバにより
制限することで、充放電形スナバの負担を減らすことが
できる。その結果、従来の充放電形スナバのみによるも
のよりもスナバ損失を減らすことができる。
【0026】次に、本発明の第3の実施の形態について
図3を用いて説明する。本実施の形態は、第1の実施の
形態のインバータ回路において、コンデンサ14の放電
回路にツェナ素子を具備したものである。本実施の形態
におけるコンデンサ14の放電は、ツェナ素子16によ
り制限されており、コンデンサ14の放電がツェナ素子
16のクランプ電圧以下では起こらないようになってい
る。その結果、第1の実施の形態と同様の効果を奏し、
さらに抵抗14で消費されるエネルギ損失の抑制を図る
ことができる。また、第2の実施の形態において、本実
施の形態を適用することも可能である。
【0027】本発明の第4の実施の形態について図4を
用いて説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態の
インバータ回路において、ダイオード17を具備したも
のである。第1の実施の形態では、逆導通半導体スイッ
チ4Cの逆並列ダイオードに電流が流れている状態で、
逆導通半導体スイッチ4Bに導通指令を出すと、コンデ
ンサ14は、逆導通半導体スイッチ4Cの逆並列ダイオ
ードの接合が逆回復するまで、逆導通半導体スイッチ4
B、逆導通半導体スイッチ4Cを介して短絡状態とな
る。このとき、電流サージが発生する。
【0028】本実施の形態のように、ダイオード17を
具備することにより、第1の実施の形態で、逆導通半導
体スイッチ4Bおよび4Cのそれぞれの逆並列ダイオー
ドの逆回復特性が悪い場合であっても、コンデンサ14
の短絡を防止することができ、電流サージを防止でき
る。なお、スナバ損失低減、各逆導通半導体スイッチの
電圧バランスに対する効果は第1の実施の形態と同様で
ある。
【0029】また、第2の実施の形態、第3の実施の形
態においても、本実施の形態を適用することができる。
本発明の第5の実施の形態について図5を用いて説明す
る。
【0030】本実施の形態は、第4の実施の形態のイン
バータ回路において、ダイオード18を追加し、放電抵
抗15の位置が変化したものである。スナバ損失の低
減、各逆導通半導体スイッチの電圧アンバランスに対す
る効果は第1の実施の形態と同様である。
【0031】逆導通半導体スイッチ4B、4Cの遮断時
のエネルギは、一旦コンデンサ14に蓄えられる。コン
デンサ14の放電は、交流出力端子から出る負荷電流が
少ない段階で逆導通半導体スイッチ4B、4Cを同時に
導通状態にすることによって、放電抵抗15により放電
する。このとき、負荷電流は、ダイオード18を介して
供給される。
【0032】本実施の形態のように、コンデンサ14を
放電する期間を定めた結果、第1の実施の形態のように
常に放電抵抗に電圧がかかる方式に比べて、放電抵抗の
消費エネルギ損失の抑制を図ることができる。また、ダ
イオード18に流れる電流が小さいため、従来のマルチ
レベルインバータ回路にあったような、大容量のクラン
プダイオードを必要としない。
【0033】また、第2の実施の形態においても本実施
の形態を適用することは可能である。本発明の第6の実
施の形態について図6を用いて説明する。
【0034】本実施の形態は、第1の実施の形態のイン
バータ回路において、放電抵抗15に半導体スイッチ1
9を付加して接続位置を変えたものである。スナバ損失
の低減、各逆導通半導体スイッチの電圧アンバランスに
対する効果は第1の実施の形態と同様である。
【0035】本実施の形態におけるコンデンサ14の放
電は、半導体スイッチ4A、半導体スイッチ4Bが導通
状態の段階で、半導体スイッチ19を導通状態にするこ
とにより行う。その結果、第1の実施の形態のように常
に放電抵抗に電圧がかかる方式に比べて放電抵抗15の
消費エネルギ損失の抑制を図ることができる。
【0036】また、第2の実施の形態においても本実施
の形態を適用することも可能である。本発明の第7の実
施の形態について図7を用いて説明する。
【0037】本7の実施の形態は、半導体スイッチを4
直列にした正側アーム及び負側アームより構成されるイ
ンバータ回路への適用である。本実施の形態では、2直
列の半導体スイッチ毎に、本発明で提案しているスナバ
回路を接続している。これにより、従来では4個の半導
体スイッチの特性を合わせなければならなかったものが
本実施の形態では2個の半導体スイッチの特性を合わせ
るだけで、電圧のバランスを取ることができる。
【0038】また、第2〜第6の実施の形態においても
本実施の形態を適用することも可能である。本発明の第
8の実施の形態について図8を用いて説明する。
【0039】本実施の形態はクランプスナバ回路を用い
た、半導体スイッチを3直列に接続したインバータ回路
である。1A、1Bは直流入力端子、2A、2Bは中間
電圧端子、3は交流出力端子、4A〜4Fは逆導通半導
体スイッチ、8A、8Bはリアクトル、11A〜11D
はクランプスナバコンデンサ、12A〜12Dはクラン
プスナバダイオード、13A〜13Dはクランプスナバ
放電抵抗、14A、14Bはコンデンサ、15A、15
Bは放電抵抗である。
【0040】なお、ここでは、直流入力端子1Aの電位
を3×VDC、中間電圧端子2Aの電位を2×VDC、
中間電圧端子2Bの電位をVDC、直流入力端子1Bの
電位を0とする。
【0041】逆導通半導体スイッチ4A、4B、4Cを
ターンオフすると、リアクトル8Aのエネルギにより、
逆導通半導体スイッチ4A、4B、4Cの端子間電圧が
上昇する。さらに、逆導通半導体スイッチ4Aの端子間
電圧が、クランプスナバコンデンサ11Aの端子間電圧
を超えると、クランプスナバダイオード12Aが導通状
態になる。このとき、逆導通半導体スイッチ4Aの端子
間電圧は、クランプスナバコンデンサ11Aでクランプ
される。
【0042】逆導通半導体スイッチ4Aと4Bの端子間
電圧の和が、クランプスナバコンデンサ11Bの端子間
電圧を超えると、クランプスナバダイオード12Bが導
通状態になる。このとき、逆導通半導体スイッチ4Aと
4Bの端子間電圧の和は、クランプスナバコンデンサ1
1Bでクランプされる。
【0043】また、逆導通半導体スイッチ4Bと4Cの
端子間電圧の和は、コンデンサ15Bによりクランプさ
れる。逆導通半導体スイッチ4Cの端子間電圧は、コン
デンサ15Aによりクランプされる。
【0044】クランプスナバコンデンサ11Aはクラン
プスナバ放電抵抗13Aにより、VDCまで放電され、
クランプスナバコンデンサ11Bはクランプスナバ放電
抵抗13Bにより、2×VDCまで放電する。
【0045】コンデンサ14Aは、放電抵抗15Aによ
り放電するが、VDC以下になると、クランプスナバダ
イオード12Bが導通状態になり、クランプスナバ抵抗
13Bより充電電流が流れ込む。コンデンサ14Bは放
電抵抗15Bにより放電するが、2×VDC以下になる
と、クランプスナバダイオード12Aが導通状態にな
り、クランプスナバ抵抗13Aより充電電流が流れ込
む。
【0046】このように、本実施の形態では、クランプ
スナバコンデンサ11A、コンデンサ14Aの端子間電
圧を、ほぼVDCにすることができ、クランプスナバコ
ンデンサ11B、コンデンサ14Bの端子間電圧を、ほ
ぼ2×VDCにすることができる。この結果、逆導通半
導体スイッチ4A、4B、4Cの最大端子間電圧を、ほ
ぼVDCにすることができる。
【0047】逆導通半導体スイッチ4D、4E、4Fの
ターンオフ動作についても同様である。また、上記説明
では、ターンオフ時について述べたが、定常状態または
ターンオン時についても、各逆導通半導体スイッチ4A
〜4Fの最大印加電圧は、ほぼVDCにクランプされ
る。
【0048】また、同様の構成で、半導体スイッチを4
直列以上直列に接続したインバータ回路においても、各
半導体スイッチの各半導体スイッチの最大印加電圧を下
げることができるため、各半導体スイッチの電圧のバラ
ンスを取ることができ、スナバ回路の損失を抑制するこ
とが可能となる。なお、第2〜第4の実施の形態におい
ても本実施の形態を適用することも可能である。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、スナ
バ損失が少なく、直列に接続された半導体スイッチ間の
電圧バランスに優れた、半導体スイッチを2個以上直列
に接続したインバータ回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるインバータ
回路構成図。
【図2】本発明の第2の実施の形態におけるインバータ
回路構成図。
【図3】本発明の第3の実施の形態におけるインバータ
回路構成図。
【図4】本発明の第4の実施の形態におけるインバータ
回路構成図。
【図5】本発明の第5の実施の形態におけるインバータ
回路構成図。
【図6】本発明の第6の実施の形態におけるインバータ
回路構成図。
【図7】本発明の第7の実施の形態におけるインバータ
回路構成図。
【図8】本発明の第8の実施の形態におけるインバータ
回路構成図。
【図9】従来の充放電回路を有するインバータ回路構成
図。
【符号の説明】
1A〜1B 直流入力端子 2A〜2B 中間電圧端子 3 交流出力端子 4A〜4H 逆導通半導体スイッチ 5A〜5H 充放電スナバコンデンサ 6A〜6H 充放電スナバダイオード 7A〜7H 充放電スナバ放電抵抗 8A〜8B リアクトル 10A〜10C 直流コンデンサ 11A〜11D クランプスナバコンデンサ 12A〜12D クランプスナバダイオード 13A〜13D クランプスナバ放電抵抗 14A〜14B コンデンサ 15A〜15B 抵抗 16 ツェナダイオード 17、18 ダイオード 19 半導体スイッチ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流出力端子と、 2つの直流入力端子と、 前記直流入力端子間の任意の電位をもつ中間電圧端子
    と、 前記交流出力端子と前記直流入力端子との間にそれぞれ
    接続され、少なくとも2つ直列接続される半導体スイッ
    チから成るアームと、 前記直流入力端子と前記アームとの間に接続され、コン
    デンサ及びダイオードを有する第1のスナバ回路と、 前記第1のスナバ回路と前記中間電圧端子との間に接続
    され、前記第1のスナバ回路のコンデンサに蓄積された
    エネルギを消費する第1の放電回路と、 前記アームとアームに並列に接続され、コンデンサを有
    する第2のスナバ回路と、 前記第2のスナバ回路に並列に接続され、前記第2のス
    ナバ回路のコンデンサに蓄積されたエネルギを消費する
    第2の放電回路とを具備することを特徴とするインバー
    タ回路。
  2. 【請求項2】前記アームの半導体スイッチに、それぞれ
    並列接続され、コンデンサ及びダイオード及び抵抗とを
    有する第3のスナバ回路を具備することを特徴とする請
    求項1記載のインバータ回路。
  3. 【請求項3】前記第2の放電回路に、ツェナ素子を具備
    したことを特徴とする請求項1または請求項2記載のイ
    ンバータ回路。
  4. 【請求項4】前記第2のスナバ回路にダイオードを具備
    したことを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれか記
    載のインバータ回路。
  5. 【請求項5】交流出力端子と、 2つの直流入力端子と、 前記直流入力端子間の任意の電位をもつ中間電圧端子
    と、 前記交流出力端子と前記直流入力端子との間にそれぞれ
    接続され、少なくとも2つ直列接続される半導体スイッ
    チから成るアームと、 前記直流入力端子と前記アームとの間に接続され、コン
    デンサ及びダイオードを有する第1のスナバ回路と、 前記第1のスナバ回路と前記中間電圧端子との間に接続
    され、前記第1のスナバ回路のコンデンサに蓄積された
    エネルギを消費する第1の放電回路と、 前記アームと前記中間電圧端子に接続されたダイオード
    と、 前記アームとアームに並列に接続され、コンデンサとダ
    イオードとを有する第2のスナバ回路と、 前記第2のスナバ回路におけるダイオードに並列接続さ
    れ、前記第2のスナバ回路のコンデンサに蓄積されたエ
    ネルギを消費する第2の放電回路とを具備することを特
    徴とするインバータ回路。
  6. 【請求項6】交流出力端子と、 2つの直流入力端子と、 前記直流入力端子間の任意の電位をもつ中間電圧端子
    と、 前記交流出力端子と前記直流入力端子との間にそれぞれ
    接続され、少なくとも2つ直列接続される半導体スイッ
    チから成るアームと、 前記直流入力端子と前記アームとの間に接続され、コン
    デンサ及びダイオードを有する第1のスナバ回路と、 前記第1のスナバ回路と前記中間電圧端子との間に接続
    され、前記第1のスナバ回路のコンデンサに蓄積された
    エネルギを消費する第1の放電回路と、 前記アームとアームの間に接続され、コンデンサを有す
    る第2のスナバ回路と、 前記第2のスナバ回路と前記中間電圧端子との間に接続
    されるスイッチング手段と前記第2のスナバ回路のコン
    デンサに蓄積されたエネルギを消費する放電手段とから
    成る第2の放電回路とを具備することを特徴とするイン
    バータ回路。
  7. 【請求項7】交流出力端子と、 2つの直流入力端子と、 前記直流入力端子間の任意の電位を少なくとも2つもつ
    中間電圧端子と、 前記交流出力端子と前記直流入力端子との間にそれぞれ
    接続され、少なくとも3つ直列接続される半導体スイッ
    チから成るアームと、 前記直流入力端子と前記アームとの間に接続され、コン
    デンサ及びダイオードを有する第1のスナバ回路と、 前記第1のスナバ回路と前記中間電圧端子との間に接続
    され、前記第1のスナバ回路のコンデンサに蓄積された
    エネルギを消費する第1の放電回路と、 前記アームとアームに並列に接続され、コンデンサを有
    する第2のスナバ回路と、 前記第2のスナバ回路に並列に接続され、前記第2のス
    ナバ回路のコンデンサに蓄積されたエネルギを消費する
    第2の放電回路とを具備することを特徴とするインバー
    タ回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101122067B1 (ko) 2010-01-07 2012-03-14 부경대학교 산학협력단 다이오드 클램프형 3-레벨 인버터용 스너버 회로 및 그 과전압 방지방법
JP2015186281A (ja) * 2014-03-20 2015-10-22 株式会社東芝 電力変換装置

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KR101122067B1 (ko) 2010-01-07 2012-03-14 부경대학교 산학협력단 다이오드 클램프형 3-레벨 인버터용 스너버 회로 및 그 과전압 방지방법
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