JPH10136207A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10136207A
JPH10136207A JP8289636A JP28963696A JPH10136207A JP H10136207 A JPH10136207 A JP H10136207A JP 8289636 A JP8289636 A JP 8289636A JP 28963696 A JP28963696 A JP 28963696A JP H10136207 A JPH10136207 A JP H10136207A
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JP8289636A
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Hiroshi Osame
浩史 納
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は画像形成装置に関し、ハイライト部で
のドットの再現性を改善し、画質を向上させる。 【解決手段】記憶媒体32のプログラムにより入力画像
をワーク用メモリ33にビット展開し、組織ディザ法に
よるディザ処理を施す制御手段31を設け、各画素の階
調レベルを元画像の持つ階調レベル未満でかつ3値以上
の階調レベルに減ずる処理で、ディザマトリックスを格
子状に配置しその隣合った2つのマトリックスを組とし
てそれぞれのマトリックスの閾値の最小値M0とその一
つ上の閾値M1を求め、閾値M0、M1を使用しマトリ
ックスが位置する行或いは列の順序に従って一方のマト
リックスでは最小濃度のドットの隣に同じ濃度のドット
を付加しもう一方のマトリックスは最小濃度のドットを
消去するように、前記閾値を変換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式によ
り印刷処理を行う電子写真印刷装置などの画像形成装置
に関する。特に本発明は、各画素毎に中間調を有する元
画像(入力データ)に対し、組織ディザ法を用い中間調
を含む画像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、図に基づいて従来例を説明する。 §1:従来の一般的な印刷装置の説明 図16は従来の組織ディザ法の説明図である。従来、電
子写真方式の印刷装置、例えば、レーザプリンタにおい
て、階調画像を表現する場合、組織ディザ法(以下、単
に「ディザ法」とも記す。)や、誤差拡散法等の面積階
調法が用いられていた。
【0003】前記組織ディザ法(或いは組織的ディザ
法)(ordered dither processing )は、画信号を2値
化するとき用いる閾値をその画素が表示するべき座標情
報のみによって決定する方法である。通常はディザマト
リックスといわれる正方マトリックスを縦方向、横方法
に繰り返し並べ階調を有する原画像の全画素に対して閾
値を定め、各画素の値とその画素に対する閾値を比較し
白黒2化を行う。
【0004】組織ディザ法は階調を良く表現できる点、
処理がきわめて簡単である点などで優れ、中間調の2値
表現法として実用化されている。(「データ・画像通信
用語辞典」、NTT常務取締役 山口開生監修、ラテイ
ス株式会社編集及び発行、昭和61年2月10日第1刷
発行、第152〜第153頁参照)前記組織ディザ法に
よる画像処理は、具体的には図16に示したような方法
で処理する。図16において、図は入力データ、図
は閾値データ、図は出力を示す、すなわち、組織ディ
ザ法による処理では、図16に示したように、読み取っ
た入力データ(図参照)の1画素を、2値記録の1画
素(図参照)に対応させる。
【0005】この場合、組織ディザ法では、規則的な閾
値(この例では、閾値が渦巻き状に配列されている)を
用いて(図参照)処理を行う{写真工業別冊、「イメ
ージング Part1」、電子写真学会編、編集人:市
川泰憲、株式会社写真工業社発行(昭和63年1月20
日)、第30〜第43頁、河村尚登による「階調再現の
ための画像処理」の項参照}。
【0006】前記面積階調法とは、単位面積当たりのド
ットの密度により濃度を表現する方式であり、複数のド
ットにより濃度を表現するため、濃度階調のレベル数を
広くとると解像度が低くなってしまう。この問題を解決
する方法として、面積階調に、多値階調を併用した方式
が知られていた。
【0007】§2:多値の組織ディザ法による処理例の
説明・・・図17参照 図17は従来の多値の組織ディザ法による処理例を示し
た図であり、A図はディザマトリックス、B図はビット
マップパターンを示す。この例は,従来の多値の組織デ
ィザ法による処理例であり、前記組織ディザ法による処
理で使用するディザマトリックスとしては、図17のA
図に示したような4値の4×4の集中型ディザマトリッ
クスを使用している。
【0008】これは面積階調を行っている各ドットに
1,0以外の複数の濃度階調レベル(例えば、1/3
や、2/3等)を持たせて、濃度階調のレベル数を増や
すものである。この方式を実現するに当たっては、この
ような中間の階調レベルをドット毎に正確に表現するこ
とが必要である。
【0009】電子写真プリンタにおいては、帯電、露
光、現像、転写、定着という画像生成プロセスを経て、
印刷媒体上に樹脂粉体であるトナーによりイメージを形
成する。前記のように、ドット毎に中間濃度を表現する
場合、露光手段であるレーザやLEDの発光強度や発光
時間により制御する。
【0010】前記制御では、一般的には、特開昭60−
149066号公報にも記載されているように、安定性
の高い発光時間、すなわち、パルス幅により制御するこ
とが多い。ところが、このようにして作成された感光体
上の画像(潜像)をトナーで現像する段階で、濃度を正
確に再現したトナー像を現像することは困難である。特
に、薄い濃度を表現することは難しく、孤立した低濃度
のドットを再現することは極めて困難である。
【0011】例えば、図17の例では、1/3や2/3
のパターンがこれに相当し、安定したドット再現は困難
である。その結果、低濃度域は現像されず、或る濃度を
超えると急激に濃い像が現像される特性を持つようにな
る。従って、前記のように、面積階調と多値階調を併用
した方式では、孤立した低レベルのドットが多く存在す
る低濃度部での画像が印刷されない、いわゆるハイライ
ト部が飛んだ画像となってしまう。
【0012】§3:その他の従来例の説明 前記のような問題を解決する方法として、例えば、特開
昭62−222773号公報、或いは、特開平6−16
4908号公報等に記載された発明がある。前記特開昭
62−222773号公報に記載された発明は、熱転写
プリンタにおいて、複数個のサブマトリックスのパター
ンを用意して、これらを適宜切り替えることにより、優
れた階調表現を実現している。
【0013】しかし、この方法では、所定の濃度範囲毎
に、サブマトリックスのパターンと、各ドットの画点形
成エネルギー値を定義し、記憶する必要がある。一方、
特開平6−164908号公報に記載された発明は、マ
トリックス内の画像濃度が安定に記録再現できるレベル
以下の場合に、その画像濃度情報を、隣接するマトリッ
クスに伝搬させることで、優れた階調再現を実現してい
る。しかし、この方法では、低濃度部における処理が誤
差拡散処理と同様に演算処理が多く重い処理になってし
まう。
【0014】また、特開昭59−176980号公報に
は、前記面積階調法を用いて画像処理を行う例が記載さ
れている。この例は、入力される画像情報の入力濃度デ
ータと出力される画像情報の出力濃度データをほぼリニ
アにしたものである。しかし、前記特開昭59−176
980号公報に記載された発明では、レベルナンバ0付
近で、プリント濃度が0にならず、濃度ジャンプがあ
る。そのため、ハイライト部が飛んで画質が低下する。
【0015】更に、特開昭59−223070号公報に
は、変調したレーザ光を感光体に照射して画像を形成す
るレーザプリンタにおいて、nビットのディジタル画像
信号に重み付けをして2n 階調のレーザ変調を行う例が
記載されている。しかし、前記特開昭59−22307
0号公報には、1画素の濃度変調についてのみ記載され
ており、周囲画素の影響については全く記載されていな
い。このように、周囲画素の影響について考慮しない
と、孤立した低レベルのドットが多く存在する低濃度部
での画像が印刷されない、いわゆるハイライト部が飛ん
だ画像となってしまう。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来のも
のにおいては、次のような課題があった。 (1) :前記のように、面積階調に多値階調を併用した印
刷データ処理では、感光体上の画像(潜像)をトナーで
現像する段階で、濃度を正確に再現したトナー像を現像
することは困難である。特に、薄い濃度を表現すること
は難しく、孤立した低濃度のドットを再現することは極
めて困難である。
【0017】例えば、図17に示したような従来例で
は、安定したドット再現は困難である。その結果、低濃
度域は現像されず、或る濃度を超えると急激に濃い像が
現像される特性を持つようになる。従って、前記のよう
に、面積階調と多値階調を併用した方式では、孤立した
低レベルのドットが多く存在する低濃度部での画像が印
刷されない、いわゆるハイライト部が飛んだ画像となっ
てしまう。
【0018】(2) :前記特開昭62−222773号公
報に記載された発明は、熱転写プリンタにおいて、複数
個のサブマトリックスのパターンを用意して、これらを
適宜切り替えることにより、優れた階調表現を実現して
いる。しかし、この方法では、所定の濃度範囲毎に、サ
ブマトリックスのパターンと、各ドットの画点形成エネ
ルギー値を定義し、記憶する必要があり、処理が複雑で
面倒である。
【0019】(3) :前記特開平6−164908号公報
に記載された発明は、マトリックス内の画像濃度が安定
に記録再現できるレベル以下の場合に、その画像濃度情
報を、隣接するマトリックスに伝搬させることで、優れ
た階調再現を実現している。しかし、この方法では、低
濃度部における処理が誤差拡散処理と同様に演算処理が
多く重い処理になってしまう。
【0020】(4) :前記特開昭59−176980号公
報に記載され発明は、面積階調法を用いて画像処理を行
う例であり、入力される画像情報の入力濃度データと出
力される画像情報の出力濃度データをほぼリニアにした
ものである。しかし、前記特開昭59−176980号
公報に記載された発明では、レベルナンバ0付近で、プ
リント濃度が0にならず、濃度ジャンプがある。そのた
め、ハイライト部が飛んで画質が低下する。
【0021】(5) :前記特開昭59−223070号公
報に記載された発明は、変調したレーザ光を感光体に照
射して画像を形成するレーザプリンタにおいて、nビッ
トのディジタル画像信号に重み付けをして2n 階調のレ
ーザ変調を行うものであるが、1画素の濃度変調につい
てのみ記載されており、周囲画素の影響については全く
記載されていない。このように、周囲画素の影響につい
て考慮しないと、孤立した低レベルのドットが多く存在
する低濃度部での画像が印刷されない、いわゆるハイラ
イト部が飛んだ画像となってしまう。
【0022】本発明は、このような従来の課題を解決
し、低濃度のドットが多く存在するハイライト部でのド
ットの再現性を改善し、ハイライト部が飛んだ画像とな
ってしまうことを防止して、画質を向上させることを目
的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。図において、31は制御手段(例えば、CP
U)、32は記憶媒体(例えば、ディスク媒体、ROM
等)、33はワーク用メモリ(例えば、RAM)、34
は画像出力機構部(例えば、印刷エンジン)を示す。本
発明は前記の目的を達成するため、次のように構成し
た。
【0024】(1) :各画素毎に中間調を有する元画像に
対し組織ディザ法を用いて、前記各画素の階調レベル
を、元画像の持つ階調レベル未満で、かつ、3値以上の
階調レベルに減ずる中間調画像処理部(ディザ処理部5
の一部)を備えた画像形成装置であって、前記中間調画
像処理部は、組織ディザ法によるディザマトリックスを
格子状に配置し、その隣合った2つのマトリックスを組
としてそれぞれのマトリックスの閾値の最小値M0と、
その一つ上の閾値M1を求め、前記閾値M0、M1を使
用し、マトリックスが位置する行、或いは列の順序に従
って、一方のマトリックスでは、最小濃度のドットの隣
に同じ濃度のドットを付加し、もう一方のマトリックス
は、最小濃度のドットを消去するように、前記マトリッ
クスの閾値を変換するディザマトリックス閾値処理手段
を備えている。
【0025】(2) :前記(1) の画像形成装置において、
ディザマトリックス閾値処理手段は、前記隣合った2つ
のディザマトリックスに対し、:偶数列(又は行)の
マトリックスでは該当するドットに対し、閾値M1を閾
値の最小値M0に置き換える条件と、:奇数列(又は
行)のマトリックスでは該当するドットに対し、閾値の
最小値M0を閾値M1に置き換える条件を設定し、前記
処理条件に従って、前記マトリックスの閾値を変換する
閾値変化手段を備えている。
【0026】(3) :各画素毎に中間調を有する元画像に
対し、組織ディザ法を用いて前記各画素の階調レベル
を、元画像の持つ階調レベル未満で、かつ、3値以上の
階調レベルに減ずる中間調画像処理部(ディザ処理部5
の一部)を備えた画像形成装置であって、前記中間調画
像処理部は、組織ディザ法によるディザマトリックスを
格子状に配置し、その隣合った2つのマトリックスを組
として、それぞれのマトリックスの閾値の最小値M0
と、その一つ上の閾値M1を求め、前記閾値M0、M1
を使用し、前記隣合った2つのディザマトリックスに対
し、:偶数行(又は列)の場合、偶数列(又は行)の
マトリックスでは該当するドットに対し、前記閾値M1
を閾値の最小値M0に置き換え、奇数列(又は行)のマ
トリックスでは該当するドットに対し、前記閾値の最小
値M0を閾値M1に置き換える条件と、:奇数行(又
は列)の場合、偶数列(又は行)のマトリックスでは該
当するドットに対し、前記閾値の最小値M0を閾値M1
に置き換え、奇数列(又は行)のマトリックスでは該当
するドットに対し、前記閾値M1を閾値の最小値M0に
置き換える条件を設定し、前記条件に従って前記マトリ
ックスの閾値を変換することで、元のディザマトリック
スによる処理条件をマトリックス1個分ずらすディザマ
トリックス閾値処理手段を備えている。
【0027】(4) :各画素毎に中間調を有する元画像に
対し、組織ディザ法を用いて前記各画素の階調レベル
を、元画像の持つ階調レベル未満で、かつ、3値以上の
階調レベルに減ずる中間調画像処理部を備えた画像形成
装置であって、前記中間調画像処理部は、組織ディザ法
によるディザマトリックスを格子状に配置し、その隣合
った2つのマトリックスを組として、それぞれのマトリ
ックスの閾値の最小値M0と、その一つ上の閾値M1を
求め、前記隣合った2つのディザマトリックスに対し、
:偶数列(又は行)のマトリックスでは、前記マトリ
ックスの該当するドットの閾値=M1、かつ、元画像の
注目ドットの濃度<M1ならば、前記マトリックスの該
当するドットの閾値をM0に置き換える条件と、:奇
数列(又は行)のマトリックスでは、前記マトリックス
の該当するドットの閾値=M0、かつ、元画像の注目ド
ットの濃度<閾値M1ならば、前記マトリックスの該当
するドットの閾値をM1に置き換える条件を設定し、前
記条件に従って前記マトリックスの閾値を変換するディ
ザマトリックス閾値処理手段を備えている。
【0028】(5) :各画素毎に中間調を有する元画像に
対し、組織ディザ法を用いて前記各画素の階調レベル
を、元画像の持つ階調レベル未満で、かつ、3値以上の
階調レベルに減ずる中間調画像処理部を備えた画像形成
装置であって、前記中間調画像処理部は、組織ディザ法
によるディザマトリックスを使用して前記マトリックス
を格子状に配置し、その隣合った2つのマトリックスを
組として、それぞれのマトリックスの閾値の最小値M0
と、その一つ上の閾値M1を求め、前記閾値M0、M1
を使用し、前記隣合った2つのディザマトリックスに対
し、:偶数行(又は列)の場合、偶数列(又は行)の
マトリックスでは、マトリックスの該当するドットの閾
値=M1、かつ、元画像の注目ドットの濃度<M1なら
ば、前記マトリックスの該当するドットの閾値をM0に
置き換える条件と、:奇数列(又は行)のマトリック
スでは、マトリックスの該当するドットの閾値=M0、
かつ、元画像の注目ドットの濃度<M1ならば、前記マ
トリックスの該当するドットの閾値をM1に置き換える
条件と、:奇数行(又は列)の場合、偶数列(又は
行)のマトリックスでは、マトリックスの該当するドッ
トの閾値=M0、かつ、元画像の注目ドットの濃度<M
1ならば、前記マトリックスの該当するドットの閾値を
M1に置き換える条件と、:奇数列(又は行)のマト
リックスでは、マトリックスの該当するドットの閾値=
M1、かつ、元画像の注目ドットの濃度<M1ならば、
前記マトリックスの該当するドットの閾値をM0に置き
換える条件を設定し、前記条件に従って、前記マトリッ
クスの各ドットの閾値を変換することで、元のディザマ
トリックスによる処理条件を前記マトリックス1個分ず
らすディザマトリックス閾値処理手段を備えている。
【0029】(6) :記憶媒体32は、各画素毎に中間調
を有する元画像に対し組織ディザ法を用いて、前記各画
素の階調レベルを、元画像の持つ階調レベル未満で、か
つ、3値以上の階調レベルに減ずる中間調画像処理を行
うと共に、前記中間調画像処理では、組織ディザ法によ
るディザマトリックスを格子状に配置し、その隣合った
2つのマトリックスを組としてそれぞれのマトリックス
の閾値の最小値M0と、その一つ上の閾値M1を求め、
前記閾値M0、M1を使用し、マトリックスが位置する
行、或いは列の順序に従って、一方のマトリックスで
は、最小濃度のドットの隣に同じ濃度のドットを付加
し、もう一方のマトリックスは、最小濃度のドットを消
去するように、前記マトリックスの閾値を変換するプロ
グラムを記憶している。
【0030】(7) :画像形成装置は、各画素毎に中間調
を有する元画像に対し組織ディザ法を用いて、前記各画
素の階調レベルを、元画像の持つ階調レベル未満で、か
つ、3値以上の階調レベルに減ずる中間調画像処理を行
うと共に、前記中間調画像処理では、組織ディザ法によ
るディザマトリックスを格子状に配置し、その隣合った
2つのマトリックスを組としてそれぞれのマトリックス
の閾値の最小値M0と、その一つ上の閾値M1を求め、
前記閾値M0、M1を使用し、マトリックスが位置する
行、或いは列の順序に従って、一方のマトリックスで
は、最小濃度のドットの隣に同じ濃度のドットを付加
し、もう一方のマトリックスは、最小濃度のドットを消
去するように、前記マトリックスの閾値を変換するプロ
グラムを記憶した記憶媒体32と、ワーク用メモリ33
と、前記記憶媒体32からディザ処理プログラムを読み
出して実行することにより、前記ワーク用メモリ33上
で入力画像に対して画像処理を行う制御手段31と、前
記制御手段31が処理した画像データを出力する画像出
力機構部34とを備えている。
【0031】(作用)前記構成に基づく本発明の作用
を、図1に基づいて説明する。 (a) :前記(1) の作用 ディザマトリックス閾値処理手段は、組織ディザ法によ
るディザマトリックスを格子状に配置し、その隣合った
2つのマトリックスを組としてそれぞれのマトリックス
の閾値の最小値M0と、その一つ上の閾値M1を求め
る。そして、前記閾値M0、M1を使用し、マトリック
スが位置する行、或いは列の順序に従って、一方のマト
リックスでは、最小濃度のドットの隣に同じ濃度のドッ
トを付加し、もう一方のマトリックスは、最小濃度のド
ットを消去するように、前記マトリックスの閾値を変化
させる。
【0032】前記のようにして、入力画像(元画像)に
対し、組織ディザ法によりディザ処理を行った後、処理
済みの画像データを画像出力機構部34へ転送し、出力
(例えば、印刷用紙に印刷)する。このようにすれば、
ハイライト部(低濃度領域)のドット再現性が良くな
り、ハイライト部の飛びがなくなって、画質が向上す
る。そして、全体として、正しい濃度を表現することが
できる。
【0033】(b) :前記(2) の作用 前記閾値変化手段は、隣合った2つのディザマトリック
スに対し、:偶数列(又は行)のマトリックスでは該
当するドットに対し、閾値M1を閾値の最小値M0に置
き換える条件と、:奇数列(又は行)のマトリックス
では該当するドットに対し、閾値の最小値M0を閾値M
1に置き換える条件を設定し、前記条件に従って、前記
マトリックスの閾値を変化させる。
【0034】このようにすれば、ハイライト部(低濃度
領域)のドット再現性が良くなり、ハイライト部の飛び
がなくなって、画質が向上する。そして、全体として、
正しい濃度を表現することができる。
【0035】(c) :前記(3) の作用 ディザマトリックス閾値処理手段は、組織ディザ法によ
るディザマトリックスを格子状に配置し、その隣合った
2つのマトリックスを組として、それぞれのマトリック
スの閾値の最小値M0と、その一つ上の閾値M1を求
め、前記閾値M0、M1を使用し、前記隣合った2つの
ディザマトリックスに対し、 :偶数行(又は列)の場合、偶数列(又は行)のマト
リックスでは該当するドットに対し、前記閾値M1を閾
値の最小値M0に置き換え、奇数列(又は行)のマトリ
ックスでは該当するドットに対し、前記閾値の最小値M
0を閾値M1に置き換える条件と、 :奇数行(又は列)の場合、偶数列(又は行)のマト
リックスでは該当するドットに対し、前記閾値の最小値
M0を閾値M1に置き換え、奇数列(又は行)のマトリ
ックスでは該当するドットに対し、前記閾値M1を閾値
の最小値M0に置き換える条件を設定し、前記条件に従
って前記マトリックスの閾値を変化させることで、元の
ディザマトリックスによる処理条件をマトリックス1個
分ずらす処理を行う。このようにすれば、画像の解像感
が増し、更に滑らかな画像になる。
【0036】(d) :前記(4) の作用 ディザマトリックス閾値処理手段は、組織ディザ法によ
るディザマトリックスを格子状に配置し、その隣合った
2つのマトリックスを組として、それぞれのマトリック
スの閾値の最小値M0と、その一つ上の閾値M1を求
め、前記隣合った2つのディザマトリックスに対し、 :偶数列(又は行)のマトリックスでは、前記マトリ
ックスの該当するドットの閾値=M1、かつ、元画像の
注目ドットの濃度<M1ならば、前記マトリックスの該
当するドットの閾値をM0に置き換える条件と、 :奇数列(又は行)のマトリックスでは、前記マトリ
ックスの該当するドットの閾値=M0、かつ、元画像の
注目ドットの濃度<閾値M1ならば、前記マトリックス
の該当するドットの閾値をM1に置き換える条件を設定
し、前記条件に従って前記マトリックスの閾値を変化さ
せる処理を行う。このようにすれば、解像度の低い範囲
が少なくなるため、更に画質が改善される。
【0037】(e) :前記(5) の作用 ディザマトリックス閾値処理手段は、組織ディザ法によ
るディザマトリックスを使用して前記マトリックスを格
子状に配置し、その隣合った2つのマトリックスを組と
して、それぞれのマトリックスの閾値の最小値M0と、
その一つ上の閾値M1を求め、前記閾値M0、M1を使
用し、前記隣合った2つのディザマトリックスに対し、 :偶数行(又は列)の場合、偶数列(又は行)のマト
リックスでは、マトリックスの該当するドットの閾値=
M1、かつ、元画像の注目ドットの濃度<M1ならば、
前記マトリックスの該当するドットの閾値をM0に置き
換える条件と、 :奇数列(又は行)のマトリックスでは、マトリック
スの該当するドットの閾値=M0、かつ、元画像の注目
ドットの濃度<M1ならば、前記マトリックスの該当す
るドットの閾値をM1に置き換える条件と、 :奇数行(又は列)の場合、偶数列(又は行)のマト
リックスでは、マトリックスの該当するドットの閾値=
M0、かつ、元画像の注目ドットの濃度<M1ならば、
前記マトリックスの該当するドットの閾値をM1に置き
換える条件と、 :奇数列(又は行)のマトリックスでは、マトリック
スの該当するドットの閾値=M1、かつ、元画像の注目
ドットの濃度<M1ならば、前記マトリックスの該当す
るドットの閾値をM0に置き換える条件を設定し、前記
条件に従って、前記マトリックスの各ドットの閾値を変
化させることで、元のディザマトリックスによる条件を
前記マトリックス1個分ずらす処理を行う。このように
すれば、画像の解像感が増し、更に滑らかな画像にな
る。
【0038】(f) :前記(6) 、(7) の作用 画像形成処理が開始されると、制御手段31は記憶媒体
からディザ処理やその他の画像処理を行うためのプログ
ラムを読み出して実行する。先ず、制御手段31は入力
画像データをワーク用メモリ33にビット展開し、その
後、ビット展開した画像データに対し、前記組織ディザ
法に基づくディザ処理を施す。その後、制御手段31は
前記ディザ処理を施した画像データを、画像出力機構部
34へ転送する。画像出力機構部34は、前記画像デー
タを受信すると、そのデータを印刷等の処理により出力
する。
【0039】前記のようにして、入力画像(元画像)に
対し、組織ディザ法によりディザ処理を行った後、処理
済みの画像データを画像出力機構部34へ転送し、出力
する。このようにすれば、ハイライト部(低濃度領域)
のドット再現性が良くなり、ハイライト部の飛びがなく
なって、画質が向上する。そして、全体として、正しい
濃度を表現することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を図面に
基づいて詳細に説明する。以下、電子写真方式のプリン
タ装置(単に「プリンタ」とも記す)の例について説明
する。なお、以下の説明では、ディザマトリックスを、
単に「マトリックス」とも記し、組織ディザ法によるデ
ィザ処理を単に「ディザ処理」とも記す。
【0041】§1:装置の基本構成例の説明・・・図2
参照 図2は実施の形態における装置の説明図であり、A図は
装置例1、B図は装置例2を示す。プリンタ装置の構成
例としては、装置例1と装置例2がある。以下、装置例
1、装置例2について説明する。
【0042】(1) :装置例1の説明・・・図2のA図参
照 図2のA図は装置例1の構成を概念的に示した説明図で
ある。図示のように、装置例1は、ホストコンピュータ
1と、前記ホストコンピュータ1に接続されたプリンタ
2(例えば、レーザプリンタ)で構成されている。そし
て、ホストコンピュータ1には、プログラムの実行によ
り各種アプリケーション処理を行うアプリケーション部
3と、プログラムの実行により、画像データのビット展
開等の画像処理や、プリンタ2のドライブ制御を行うプ
リンタドライバ4が設けてある。この場合、前記プリン
タドライバ4は、プログラムの実行により組織ディザ法
によるディザ処理を行うディザ処理部5を含んでいる。
【0043】また、前記プリンタ2には、プログラムの
実行により印刷エンジン7を制御するコントローラ6
と、印刷データを印刷用紙に印刷して出力する印刷エン
ジン7(メカ部)が設けてある。この装置例1では次の
ようにして印刷処理を行う。
【0044】先ず、アプリケーション部3からプリンタ
ドライバ4へ入力データ(印刷用データ)が転送される
と、プリンタドライバ4は、内部のメモリに前記データ
をビット展開する。その後、ディザ処理部5は、前記ビ
ット展開したデータに対しディザ処理を施す。その後、
プリンタドライバ4は前記メモリのデータをプリンタ2
へ転送する。
【0045】プリンタ2では、コントローラ6が前記転
送データを受け取ると、そのデータ(印刷用の画像デー
タ)を一旦、内部のメモリに格納した後、前記データを
順次印刷エンジン7へ転送し、印刷エンジン7が印刷用
紙上に印刷して出力する。このように、装置例1ではホ
ストコンピータ1側でディザ処理を行う。
【0046】(2) :装置例2の説明・・・図2のB図参
照 図2のB図は装置例2の構成を概念的に示した説明図で
ある。図示のように、装置例2は、ホストコンピュータ
1と、前記ホストコンピュータ1に接続されたプリンタ
2で構成されている。そして、前記ホストコンピュータ
1には、プログラムの実行により各種アプリケーション
処理を行うアプリケーション部3と、プログラムの実行
によりプリンタ2のドライブ制御を行うプリンタドライ
バ4が設けてある。
【0047】また、前記プリンタ2には、プログラムの
実行によりビット展開等の画像処理、及び印刷エンジン
7の制御を行うコントローラ6と、受信したデータを印
刷用紙に印刷して出力する印刷エンジン7が設けてあ
る。この場合、前記コントローラ6には、プログラムの
実行により組織ディザ法によるディザ処理を行うディザ
処理部5が設けてある。
【0048】この装置での印刷処理は次のようにして行
う。先ず、アプリケーション部3からプリンタドライバ
4へ入力データ(印刷データ)が転送されると、プリン
タドライバ4はそのデータプリンタ2側へ転送する。プ
リンタ2では、コントローラ6が前記データを受信する
と、そのデータを一旦内部のメモリに格納する。
【0049】その後、コントローラ6はメモリに格納し
たデータを、前記メモリの別の領域にビット展開する。
次に、ディザ処理部5は、前記ビット展開したメモリ上
のデータに対しディザ処理を施す。その後、コントロー
ラ6からディザ処理済みのデータを印刷エンジン7へ転
送し、印刷エンジン7が印刷用紙上に印刷して出力す
る。このように、装置例2ではプリンタ2側でディザ処
理を行う。
【0050】§2:具体的な装置構成例の説明・・・図
3参照 図3は実施の形態における装置構成図であり、A図は装
置例1、B図は装置例2を示す。以下、図3に基づいて
前記装置例1、及び装置例2の具体例について説明す
る。
【0051】(1) :装置例1の説明・・・図3のA図参
照 前記図2のA図に示した装置例1は、例えば、図3のA
図のように構成される。この装置例1では、ホストコン
ピュータ1に、CPU25と、ワーク用のRAM26を
設けると共に、ハードディスク装置(HDD)27を接
続する。また、プリンタ2には、CPU28と、ROM
29と、ワーク用のRAM30と、印刷エンジン7を設
ける。
【0052】そして、ホストコンピュータ1側では、前
記ハードディスク装置27の記憶媒体に、各種アプリ
ケーション処理を行うためのアプリケーションプログラ
ムと、ディザ処理、その他ビット展開等の画像処理、
プリンタドライブ制御等を行うためのプリンタドライブ
プログラムと、印刷エンジン7を制御するための印刷
エンジンコントロールプログラム等を格納(記憶)して
おく。また、プリンタ2側では、ROM29に、前記
印刷エンジン7を制御するための印刷エンジンコントロ
ールプログラム等のプログラムをブートストラップする
ためのプログラムを記憶しておく。
【0053】なお、前記各種アプリケーション処理を
行うためのアプリケーションプログラムは、前記アプリ
ケーション部3の処理を行うためのプログラムであり、
前記ディザ処理、その他ビット展開等の画像処理、プ
リンタドライブ制御等を行うためのプリンタドライブプ
ログラムは、前記ディザ処理部5を含むプリンタドライ
バ4の処理を行うためのプログラムであり、前記印刷
エンジン7を制御するための印刷エンジンコントロール
プログラムは、前記コントローラ6の処理を行うための
プログラムである。
【0054】この装置例1では次のようにして印刷処理
を行う。印刷処理が開始されると、ホストコンピータ1
側では、CPU25がハードディスク装置27の記憶媒
体から前記、、のプログラム(アプリケーション
プログラム、プリンタドライブプログラム、印刷エンジ
ンコントロールプログラム)等を読み出し、RAM26
へロードする。その後、CPU25はRAM26上の前
記、のプログラム等を実行することで、画像データ
の処理(前記アプリケーション部3、ディザ処理部5、
プリンタドライバ4の処理)を行う。
【0055】また、プリンタ2側ではCPU28がRO
M29から前記プログラムをブートストラップするため
のプログラムをを読み出して実行することにより、前記
ホストコンピュータ1側のRAM26に格納されている
前記印刷エンジン7を制御するための印刷エンジンコ
ントロールプログラムを読み出してRAM30に格納す
る。以降CPU28はRAM30の前記プログラムを読
み出して実行することにより印刷エンジン7の制御(前
記コントローラ6の処理)を行う。
【0056】先ず、CPU25は前記アプリケーショ
ンプログラムの実行により、処理対象の入力データをR
AM26に格納する。次に、CPU25は、前記プリ
ンタドライブプログラムの実行により、RAM26に格
納されたデータをRAM26上の別の領域にビット展開
する。その後、CPU25は前記プリンタドライブプ
ログラムの実行により、RAM26にビット展開された
データに対し、ディザ処理を施す。そして、ディザ処理
したデータをプリンタ2へ転送する。
【0057】プリンタ2では、CPU28がRAM30
に格納されている印刷エンジンコントロールプログラ
ムを実行することで、ホストコンピータ1から転送され
たデータを受信しRAM30に格納する。その後、CP
U28は印刷エンジンコントロールプログラムを実行
することで、RAM30に格納されているデータを順次
プリンタエンジン7へ転送する。この処理により、プリ
ンタエンジン7ではその印刷データを印刷用紙上に印刷
して出力する。
【0058】(2) :装置例2の説明・・・図3のB図参
照 前記図2のB図に示した装置例2は、例えば、図3のB
図のように構成される。この装置例2では、ホストコン
ピュータ1に、CPU25と、ワーク用のRAM26を
設けると共に、ハードディスク装置(HDD)27を接
続する。また、プリンタ2には、CPU28と、ROM
29と、ワーク用のRAM30と、印刷エンジン7を設
ける。
【0059】そして、ホストコンピュータ1側では、前
記ハードディスク装置27の記憶媒体に、各種アプリ
ケーション処理を行うためのアプリケーションプログラ
ムと、プリンタ2をドライブ制御するためのプリンタ
ドライブプログラムと、印刷エンジン7を制御するた
めの印刷エンジンコントロールプログラムと、ディザ
処理、及びその他ビット展開等の画像処理を行うための
画像処理プログラム等を格納(記憶)しておく。また、
プリンタ2側では、ROM29に、前記印刷エンジン
7を制御するための印刷エンジンコントロールプログラ
ム等のプログラムをブートストラップするためのプログ
ラムを格納しておく。
【0060】なお、前記各種アプリケーション処理を
行うためのアプリケーションプログラムは、前記アプリ
ケーション部3の処理を行うためのプログラムであり、
前記プリンタ2をドライブ制御するためのプログラム
は、前記プリンタドライバ4の処理を行うためのプログ
ラムであり、前記印刷エンジン7を制御するための印
刷エンジンコントロールプログラムは前記コントローラ
6の処理を行うためのプログラムであり、前記ディザ
処理、及びその他ビット展開等の画像処理を行うための
画像処理プログラムは、前記ディザ処理部5の処理を行
うためのプログラムである。
【0061】この装置例2では次のようにして印刷処理
を行う。印刷処理が開始されると、ホストコンピータ1
側では、CPU25がハードディスク装置27の記憶媒
体から前記、、、のプログラム(アプリケーシ
ョンプログラム、プリンタドライブプログラム、印刷エ
ンジンコントロールプログラム、ディザ処理を含む画像
処理プログラム)等を読み出し、RAM26へロードす
る。その後、CPU25はRAM26上の、のプロ
グラムを実行して画像データの処理(前記アプリケーシ
ョン部3、プリンタドライバ4の処理)等を行う。
【0062】また、プリンタ2側ではCPU28がRO
M29から前記プログラムをブートストラップするため
のプログラムを読み出して実行することにより、前記ホ
ストコンピュータ1側のRAM26に格納されている前
記印刷エンジン7を制御するための印刷エンジンコン
トロールプログラム、ディザ処理、及びその他ビット
展開等の画像処理を行うための画像処理プログラム等を
読み出してRAM30に格納する。以降CPU28はR
AM30の前記、のプログラムを読み出して実行す
ることで印刷エンジン7の制御(前記コントローラ6の
処理)、及びディザ処理、及びその他ビット展開等の画
像処理を行うを行う。
【0063】先ず、ホストコンピュータ1では、CPU
25は前記アプリケーションプログラムの実行により
処理対象の入力データをRAM26に格納する。その
後、CPU25はRAM26に格納したデータを順次プ
リンタ2へ転送する。プリンタ2ではCPU28がRA
M30から読み出した印刷エンジンコントロールプロ
グラムを実行することで、ホストコンピータ1から転送
されたデータを受信し、RAM30に格納する。
【0064】その後、CPU28はRAM30から読み
出したディザ処理を含む画像処理プログラムを実行す
ることで、RAM30に格納されている画像データをR
AM26の別の領域にビット展開する。そしてCPU2
8は、前記ディザ処理を含む画像処理プログラムを実
行することで、RAM30にビット展開されたデータに
対し、ディザ処理を施し、その画像データを印刷エンジ
ン7へ転送する。この処理により、プリンタエンジン7
ではその印刷データを印刷用紙上に印刷して出力する。
【0065】§3:プリンタ例の説明・・・図4参照 図4はプリンタ例である。以下、図4に基づいて、前記
プリンタ2の1例(印刷エンジン部のみ)を説明する。
このプリンタ2は、図示のように構成されており、感光
体(感光ドラム)11と、帯電器12と、露光手段13
と、現像器14と、クリーナ18と、定着器19と、転
写器20、給紙カセット21、スタッカ22等が設けて
ある。そして、用紙カセット21には記録媒体(例え
ば、印刷用紙)16が収納できるようになっている。
【0066】前記構成のプリンタ2において、給紙カセ
ット21からピックローラによって取り出された記録媒
体16が、待機ローラによって感光体11の回転と同期
して下ガイドへ導かれ、転写器20へ送られることによ
って、感光体11上の像が記録媒体16上に転写され
る。
【0067】前記のようにして転写された記録媒体16
は、例えば、AC除電により感光体11から分離され、
下ガイドに導かれ、繰り出しローラで定着器19へ送ら
れ、加熱定着された後、排出ローラでスタッカ22へ排
出される。
【0068】一方、感光体11は記録媒体16への転写
後、クリーナ18でクリーニングされた後、除電器で表
面が除電され、再び、帯電器12から始まるプロセスが
繰り返される。以下、前記装置例による印刷時の処理、
特に、ディザ処理部5によるディザ処理を詳細に説明す
る。
【0069】§4:組織ディザ法によるディザ処理の説
明 前記ディザ処理部5では、次のようにして組織ディザ法
によるディザ処理を行う。なお、この処理は前記図2に
示したディザ処理部5がプログラムの実行により行う処
理であるが、図3の例では、装置例1のプリンタドラ
イブプログラム、或いは装置例2の画像処理プログラ
ムをCPU25、或いはCPU28が実行することで、
処理を行うものである。以下の説明ではディザ処理部5
が行うものとして説明する。
【0070】(1) :ディザ処理部5は、各画素毎に中間
調を有する元画像(入力画像データ)に対し、組織ディ
ザ法を用いて前記各画素の階調レベルを、元画像の持つ
階調レベル未満で、かつ、3値以上の階調レベル(多値
レベル)に減ずる処理を行う。なお、このようにするの
は、元画像の持つ階調レベルが高く(例えば、256階
調)、そのまま印刷できないため、階調レベルを前記の
ように減ずる処理(例えば、256階調より少なくする
処理)を行った後、印刷処理を行うためである。
【0071】前記処理では、ディザ処理部5は、組織デ
ィザ法によるディザマトリックスを格子状に配置し、そ
の隣合った2つのマトリックスを組としてそれぞれのマ
トリックスの閾値の最小値M0と、その一つ上の閾値M
1を求める。そして、前記閾値M0、M1を使用し、マ
トリックスが位置する行、或いは列の順序に従って、一
方のマトリックスでは、最小濃度のドットの隣に同じ濃
度のドットを付加し、もう一方のマトリックスは、最小
濃度のドットを消去するように、前記マトリックスの閾
値を変化させる。
【0072】(2) :ディザ処理部5は、隣合った2つの
ディザマトリックスに対し、:偶数列(又は行)のマ
トリックスでは該当するドットに対し、閾値M1を閾値
の最小値M0に置き換える処理条件と、:奇数列(又
は行)のマトリックスでは該当するドットに対し、閾値
の最小値M0を閾値M1に置き換える条件を設定し、前
記条件に従って、前記マトリックスの閾値を変化させ
る。
【0073】(3) :ディザ処理部5は、組織ディザ法に
よるディザマトリックスを格子状に配置し、その隣合っ
た2つのマトリックスを組として、それぞれのマトリッ
クスの閾値の最小値M0と、その一つ上の閾値M1を求
める。そして、前記閾値M0、M1を使用し、前記隣合
った2つのディザマトリックスに対し、:偶数行(又
は列)の場合、偶数列(又は行)のマトリックスでは該
当するドットに対し、前記閾値M1を閾値の最小値M0
に置き換え、奇数列(又は行)のマトリックスでは該当
するドットに対し、前記閾値の最小値M0を閾値M1に
置き換える条件と、:奇数行(又は列)の場合、偶数
列(又は行)のマトリックスでは該当するドットに対
し、前記閾値の最小値M0を閾値M1に置き換え、奇数
列(又は行)のマトリックスでは該当するドットに対
し、前記閾値M1を閾値の最小値M0に置き換える条件
を設定し、前記条件に従って前記マトリックスの閾値を
変化させることで、元のディザマトリックスによる処理
条件をマトリックス1個分ずらす処理を行う。
【0074】(4) :ディザ処理部5は、組織ディザ法に
よるディザマトリックスを格子状に配置し、その隣合っ
た2つのマトリックスを組として、それぞれのマトリッ
クスの閾値の最小値M0と、その一つ上の閾値M1を求
める。そして、前記隣合った2つのディザマトリックス
に対し、:偶数列(又は行)のマトリックスでは、前
記マトリックスの該当するドットの閾値=M1、かつ、
元画像の注目ドットの濃度<M1ならば、前記マトリッ
クスの該当するドットの閾値をM0に置き換える条件
と、:奇数列(又は行)のマトリックスでは、前記マ
トリックスの該当するドットの閾値=M0、かつ、元画
像の注目ドットの濃度<閾値M1ならば、前記マトリッ
クスの該当するドットの閾値をM1に置き換える条件を
設定し、前記処理条件に従って前記マトリックスの閾値
を変化させる処理を行う。
【0075】(5) :ディザ処理部5は、組織ディザ法に
よるディザマトリックスを使用して前記マトリックスを
格子状に配置し、その隣合った2つのマトリックスを組
として、それぞれのマトリックスの閾値の最小値M0
と、その一つ上の閾値M1を求める。そして、前記閾値
M0、M1を使用し、前記隣合った2つのディザマトリ
ックスに対し、:偶数行(又は列)の場合、偶数列
(又は行)のマトリックスでは、マトリックスの該当す
るドットの閾値=M1、かつ、元画像の注目ドットの濃
度<M1ならば、前記マトリックスの該当するドットの
閾値をM0に置き換える条件と、:奇数列(又は行)
のマトリックスでは、マトリックスの該当するドットの
閾値=M0、かつ、元画像の注目ドットの濃度<M1な
らば、前記マトリックスの該当するドットの閾値をM1
に置き換える条件と、:奇数行(又は列)の場合、偶
数列(又は行)のマトリックスでは、マトリックスの該
当するドットの閾値=M0、かつ、元画像の注目ドット
の濃度<M1ならば、前記マトリックスの該当するドッ
トの閾値をM1に置き換える条件と、:奇数列(又は
行)のマトリックスでは、マトリックスの該当するドッ
トの閾値=M1、かつ、元画像の注目ドットの濃度<M
1ならば、前記マトリックスの該当するドットの閾値を
M0に置き換える条件を設定し、前記条件に従って、前
記マトリックスの各ドットの閾値を変化させることで、
元のディザマトリックスによる処理条件を前記マトリッ
クス1個分ずらす処理を行う。以下、図に基づいて、前
記ディザ処理例を具体的に説明する。
【0076】§5:例1の説明・・・図5、図6参照 図5は例1の説明図(その1)であり、A図は元のマト
リックス(ディザマトリックス)、B図は列により変換
したマトリックス(ディザマトリックス)である。ま
た、図6は例1の説明図(その2)であり、ハイライト
部のビットマップパターンを示す。
【0077】例1は、多値レベル(階調レベル)を4値
(0、1/3、2/3、3/3)とし、4×4の集中型
ディザマトリックスを構成した例である。この例では、
次の条件によりマトリックスの該当するドットの変更を
行う。すなわち、条件1:偶数列のマトリックスでは該
当するドットのM1をM0に置き換える。条件2:奇数
列のマトリックスでは、該当するドットのM0をM1に
置き換える。但し、M0はマトリックスの閾値の最小値
(ここでは0)であり、M1はM0より一つ上の閾値
(M0の次に小さいマトリックスの閾値)である(この
例では、M0=0、M1=1)。
【0078】図5のA図に示した元のマトリックスに対
し、前記条件1、条件2によりマトリックスに変換を加
えると、図5のB図に示したように、隣合ったマトリッ
クスAとマトリックスBの0と1を取り替えた形にな
る。このマトリックスによるハイライト部の様子を図6
に示す。
【0079】なお、従来例では、孤立した1/3及び2
/3レベルのドットにより表現されていた濃度が、例1
では、2つの連なった1/3及び2/3レベルのドット
を1つ毎(偶数行)のマトリックスで表現するようにな
る。このようにすることで、1/3及び2/3レベルの
ドットを安定に再現することができ、更に、全体として
正しい濃度を表現することができる。
【0080】§6:フローチャートによる例1の処理説
明・・・図7〜図9参照 以下、図7〜図9に基づいて例1の処理を説明する。 (1) :サブルーチン処理の説明・・・図7参照 図7は例1のサブルーチン処理フローチャートである。
以下、図7に基づいて例1のサブルーチン処理を説明す
る。なお、S1〜S7は各処理ステップを示す。また、
以下の処理はディザ処理部5が行う処理である。
【0081】このサブルーチン(サブルーチンAとす
る)は、m×n(m,n:任意の整数)のディザマトリ
ックスから、閾値の最小値M0と、その1つ上の閾値M
1を求める処理を行うものである。以下の説明では、デ
ィザマトリックスの該当するドットの閾値をM[i]
[j]で表し、ディザマトリックスの行をi{i=0,
1,2,3・・・(m−1)}、列をj{j=0,1,
2,3・・・(n−1)}で表す。
【0082】先ず、M0、M1をマトリックスの要素数
で初期化(M0=m×n、M1=m×n)する(S
1)。次に、ループiについて、iを0から+1しなが
らm−1まで繰り返し(S2)、ループjについて、j
を0から+1しながらn−1まで繰り返す(S3)。
【0083】そして、M0がM[i][j]より大きい
か(M0>M[i][j])否かを判断し(S4)、M
0がM[i][j]より大きい場合は、M1にM0を代
入(M1←M0)し、かつ、M0にM[i][j]を代
入(M0←M[i][j])する(S5)。また、前記
S4の処理で、M0がM[i][j]より小さい場合は
なにもしない。前記処理をjの終端まで繰り返して行い
(S6)、またiの終端まで繰替えして行うと(S
7)、メインルーチンへリターンする。
【0084】(2) :メインルーチン処理の説明・・・図
8、図9参照 図8は例1のメインルーチン処理フローチャート(その
1)、図9は例1のメインルーチン処理フローチャート
(その2)である。以下、図8、図9に基づいて例1の
メインルーチン処理を説明する。なお、S11〜S37
は各処理ステップを示す。また、各記号を次のように定
義する。
【0085】すなわち、ディザマトリックスの該当する
ドットの閾値をM[i][j]、入力画像データ(前記
元画像と同じ)をI[x][y]、出力データをO
[x][y]、多値レベル数(階調レベルの数)をL、
x軸方向の画像サイズをxmax、y軸方向の画像サイ
ズをymax、マトリックスサイズをm、n、マトリッ
クスデータ(パラメータ)をmd、xをmで割った余り
をxmodm、yをnで割った余りをymodnと記
す。また、行方向をx、列方向をyとする。
【0086】先ず、メインルーチンの処理が開始される
と、前記サブルーチンAの処理(図7の処理)を行い、
m×nのディザマトリックスから、M0、M1を求める
(S11)。次に、ループyについて、yを0から+1
しながらymax−1まで繰り返す(S12)。そし
て、yをnで割った余りをjに代入(j←ymodn)
する(S13)。
【0087】また、ループxについて、xを0から+1
しながらxmax−1まで繰り返す(S14)。そし
て、xをmで割った余りをiに代入(i←xmodm)
する(S15)。次に、xをmで割った整数値{int
(x/m)}が偶数の場合(S16)、M[i][j]
とM1が等しいか否かを判断する(S20)。その結
果、M[i][j]とM1が等しければ、mdにM0を
代入(md←M0)する(S22)が、等しくなけれ
ば、mdにM[i][j]を代入(md←M[i]
[j])する(S21)。
【0088】また、前記S16の処理で、xをmで割っ
た整数値{int(x/m)}が奇数の場合(S1
6)、M[i][j]とM0が等しいか否かを判断する
(S17)。その結果、M[i][j]とM0が等しけ
れば、mdにM1を代入(md←M1)する(S18)
が、等しくなければ、mdにM[i][j]を代入(m
d←M[i][j])する(S19)。
【0089】前記のようにして、S21、S22、S1
8、S19のいずれかの処理が終了すると、出力データ
O[x][y]をゼロにクリア(O[x][y]←0)
する(S31)。そして、kを1から1づつ増加させな
がら、L−1まで繰り返す(S32)。次に、入力画像
データI[x][y]が画像レベルに変換した閾値(m
d×L+k−1)より大きいならば(S33)、O
[x][y]にkを代入し(S34)、小さければ、何
もしない。
【0090】そして、前記k(k:パラメータ)につい
て終端まで処理を繰り返して行い(S35)、xについ
て終端まで繰り返して行い(S36)、yについて終端
まで繰り返して行う(S37)と、全ての処理を終了す
る。
【0091】§7:例2の処理説明・・・図10参照 図10は例2の説明図である。例2は、前記例1に対し
て、行により条件を変えるようにした例であり、他の処
理は例1と同じである。例2の条件は次の通りである。
すなわち、偶数行の場合の条件は、:偶数列のマトリ
ックスでは、該当するドットのM1をM0に置き換え、
:奇数列のマトリックスでは、該当するドットのM0
をM1に置き換えることである。
【0092】また、奇数行の場合の条件は、:偶数列
のマトリックスでは、該当するドットのM0をM1に置
き換え、:奇数列のマトリックスでは、該当するドッ
トのM1をM0に置き換えることである。
【0093】前記マトリックスによるハイライト部の様
子を図10に示す。図示のように、3/3レベルまでは
ドットか存在するマトリックスが一つ分(ここでは4ド
ット分)ずれるため、画像の解像感が増し、更に滑らか
な画像になる。なお、前記条件において、行と列を入れ
換えても同様にして実施可能である。
【0094】§8:例3の処理説明・・・図11、図1
2参照 図11は例3の説明図(その1)、図12は例3の説明
図(その2)である。前記例1では、ハイライト部のド
ット間隔が広くなり解像度が半分に低下した印像を与え
てしまう。この問題を解決するのが、例3である。すな
わち、例3は、前記例1で問題となるハイライト部の解
像度が半分に低下してしまう現象を改善した例である。
【0095】例3では、多値レベルを4値(0、1/
3、2/3、3/3)とし、4×4の集中型ディザマト
リックスを構成する。そして、隣合ったマトリックスに
対して、次の条件でマトリックスの閾値の変換を行う。
【0096】:偶数列のマトリックスでは、前記マト
リックスの該当するドットの閾値=M1、かつ、元画像
(入力データ)の注目するドットの濃度<M1ならば、
マトリックスの該当するドットの閾値をM0に置き換え
る。:奇数列のマトリックスでは、マトリックスの該
当するドットの閾値=M0、かつ、元画像の注目するド
ットの濃度<M1ならば、マトリックスの該当するドッ
トの閾値をM1に置き換える。
【0097】前記ディザマトリックスによるハイライト
部の様子を図12に示す。例3では、前記例1に比べ
て、マトリックス間でドット配置が異なる領域が、2/
3までと少なくなり、その結果、解像度の低い範囲が少
なくなるため、更に画質が改善される。
【0098】§9:フローチャートによる例3の処理説
明・・・図13、図14参照 図13は例3の処理フローチャート(その1)、図14
は例3の処理フローチャート(その2)である。以下、
図13、図14に基づいて例3の処理を説明する。な
お、S41〜S67は各処理ステップを示す。
【0099】先ず、メインルーチンの処理が開始される
と、前記サブルーチンAの処理(図7の処理)を行い、
m×nのディザマトリックスから、M0、M1を求める
(S41)。次に、ループyについて、yを0から+1
しながらymax−1まで繰り返す(S42)。そし
て、yをnで割った余りをjに代入(j←ymodn)
する(S43)。
【0100】また、ループxについて、xを0から+1
しながらxmax−1まで繰り返す(S44)。そし
て、xをmで割った余りをiに代入(i←xmodm)
する(S45)。次に、xをmで割った整数値{int
(x/m)}が偶数の場合(S46)、M[i][j]
とM1が等しい、かつ、入力画像データI[x][y]
がM1より小さい条件を満たしているか否かを判断する
(S50)。
【0101】その結果、M[i][j]とM1が等し
い、かつ、入力データI[x][y]がM1より小さい
場合は、mdにM0を代入(md←M0)する(S5
1)が、等しくなければ、mdにM[i][j]を代入
(md←M[i][j])する(S52)。
【0102】また、前記S46の処理で、xをmで割っ
た整数値{int(x/m)}が奇数の場合(S4
6)、M[i][j]とM0が等しい、かつ、入力画像
データI[x][y]がM1より小さい条件を満たして
いるか否かを判断する(S47)。その結果、M[i]
[j]とM0が等しい、かつ、入力画像データI[x]
[y]がM1より小さい条件を満たしている場合は、m
dにM1を代入(md←M1)する(S48)が、等し
くなければ、mdにM[i][j]を代入(md←M
[i][j])する(S49)。
【0103】前記のようにして、S52、S51、S4
8、S49のいずれかの処理が終了すると、出力データ
O[x][y]をゼロにクリア(O[x][y]←0)
する(S61)。そして、kを1から1づつ増加させな
がら、L−1まで繰り返す(S62)。次に、入力画像
データI[x][y]が画像レベルに変換した閾値(m
d×L+k−1)より大きいならば(S63)、O
[x][y]にkを代入し(S64)、小さければ、何
もしない。
【0104】そして、k(k:パラメータ)について終
端まで処理を繰り返して行い(S65)、xについて終
端まで繰り返して行い(S66)、yについて終端まで
繰り返して行う(S67)と、全ての処理を終了する。
【0105】§10:例4の説明・・・図15参照 図15は例4の説明図である。例4は、前記例3に対し
て、行により条件を変えるようにした例である。例4で
は、多値レベルを4値(0、1/3、2/3、3/3)
とし、4×4の集中型ディザマトリックスを構成する。
そして、隣合ったマトリックスに対して、次の条件でマ
トリックスの閾値の変更を行う。
【0106】すなわち、偶数行の場合、:偶数列のマ
トリックスでは、マトリックスの該当するドットの閾値
=M1、かつ、元画像の注目するドットの濃度<M1な
らば、マトリックスの該当するドットの閾値をM0に置
き換え、:奇数列のマトリックスでは、マトリックス
の該当するドットの閾値=M0、かつ、元画像の注目す
るドットの濃度<M1ならば、マトリックスの該当する
ドットの閾値をM1に置き換える。
【0107】また、奇数行の場合、:偶数列のマトリ
ックスでは、マトリックスの該当するドットの閾値=M
0、かつ、元画像の注目するドットの濃度<M1なら
ば、マトリックスの該当するドットの閾値をM1に置き
換え、:奇数行の場合、奇数列のマトリックスでは、
マトリックスの該当するドットの閾値=M1、かつ、元
画像の注目するドットの濃度<M1ならば、マトリック
スの該当するドットの閾値をM0に置き換える。
【0108】図15に例4のマトリックスによるハイラ
イト部の様子を示す。図示のように、2/3レベルまで
はドットが存在するマトリックスが一つ分(ここでは4
ドット分)ずれるため、画像の解像感が増し、更に滑ら
かな画像になる。
【0109】(他の実施の形態)以上実施の形態につい
て説明したが、本発明は次のようにしても実施可能であ
る。
【0110】(1) :電子写真プリンタ(例えば、レーザ
プリンタ)に限らず、他の同様な電子写真方式による各
種印刷装置に適用可能である。 (2) :ディザマトリックスは、4×4のマトリックスに
限らず、他の任意のm×nのマトリックスで実施可能で
ある。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。 (1) :前記ディザ法によるディザ処理を行うことによ
り、ハイライト部(低濃度領域)のドット再現性が良く
なるため、ハイライト部の飛びがなくなり、印刷後の画
質が向上する。
【0112】(2) :従来例では、孤立した1/3、及び
2/3レベルのドットにより表現されていた濃度が、本
発明によれば(例1参照)では、例えば、2つの連なっ
た1/3及び2/3レベルのドットを1つ毎(偶数行)
のマトリックスで表現することが可能になる。このよう
にすることで、前記1/3及び2/3レベルのドットを
安定に再現することができ、更に、全体として正しい濃
度を表現することができる。
【0113】(3) :本発明によれば(例2、例4参
照)、例えば、3/3レベルまではドットが存在するマ
トリックスが一つ分(例えば、4ドット分)ずれるた
め、画像の解像感が増し、更に滑らかな画像になる。
【0114】(4) :本発明によれば(例3参照)、ディ
ザマトリックス間でドット配置が異なる領域が、例え
ば、2/3までと少なくなり、その結果、解像度の低い
範囲が少なくなるため、更に画質が改善される。
【0115】前記効果の外、各請求項に対応して次のよ
うな効果がある。 (5) :請求項1では、ディザマトリックス閾値処理手段
は、組織ディザ法によるディザマトリックスを格子状に
配置し、その隣合った2つのマトリックスを組としてそ
れぞれのマトリックスの閾値の最小値M0と、その一つ
上の閾値M1を求める。そして、前記閾値M0、M1を
使用し、マトリックスが位置する行、或いは列の順序に
従って、一方のマトリックスでは、最小濃度のドットの
隣に同じ濃度のドットを付加し、もう一方のマトリック
スは、最小濃度のドットを消去するように、前記マトリ
ックスの閾値を変化させる。
【0116】このようにすれば、ハイライト部(低濃度
領域)のドット再現性が良くなり、ハイライト部の飛び
がなくなって、画質が向上する。そして、全体として、
正しい濃度を表現することができる。
【0117】(6) :請求項2では、閾値変化手段は、隣
合った2つのディザマトリックスに対し、:偶数列
(又は行)のマトリックスでは該当するドットに対し、
閾値M1を閾値の最小値M0に置き換える条件と、:
奇数列(又は行)のマトリックスでは該当するドットに
対し、閾値の最小値M0を閾値M1に置き換える条件を
設定し、前記条件に従って、前記マトリックスの閾値を
変化させる。
【0118】このようにすれば、ハイライト部(低濃度
領域)のドット再現性が良くなり、ハイライト部の飛び
がなくなって、画質が向上する。そして、全体として、
正しい濃度を表現することができる。
【0119】(7) :請求項3では、ディザマトリックス
閾値処理手段は、組織ディザ法によるディザマトリック
スを格子状に配置し、その隣合った2つのマトリックス
を組として、それぞれのマトリックスの閾値の最小値M
0と、その一つ上の閾値M1を求め、前記閾値M0、M
1を使用し、前記隣合った2つのディザマトリックスに
対し、 :偶数行(又は列)の場合、偶数列(又は行)のマト
リックスでは該当するドットに対し、前記閾値M1を閾
値の最小値M0に置き換え、奇数列(又は行)のマトリ
ックスでは該当するドットに対し、前記閾値の最小値M
0を閾値M1に置き換える条件と、 :奇数行(又は列)の場合、偶数列(又は行)のマト
リックスでは該当するドットに対し、前記閾値の最小値
M0を閾値M1に置き換え、奇数列(又は行)のマトリ
ックスでは該当するドットに対し、前記閾値M1を閾値
の最小値M0に置き換える条件を設定し、前記条件に従
って前記マトリックスの閾値を変化させることで、元の
ディザマトリックスによる処理条件をマトリックス1個
分ずらす処理を行う。このようにすれば、画像の解像感
が増し、更に滑らかな画像になる。
【0120】(8) :請求項4では、ディザマトリックス
閾値処理手段は、組織ディザ法によるディザマトリック
スを格子状に配置し、その隣合った2つのマトリックス
を組として、それぞれのマトリックスの閾値の最小値M
0と、その一つ上の閾値M1を求め、前記隣合った2つ
のディザマトリックスに対し、 :偶数列(又は行)のマトリックスでは、前記マトリ
ックスの該当するドットの閾値=M1、かつ、元画像の
注目ドットの濃度<M1ならば、前記マトリックスの該
当するドットの閾値をM0に置き換える条件と、 :奇数列(又は行)のマトリックスでは、前記マトリ
ックスの該当するドットの閾値=M0、かつ、元画像の
注目ドットの濃度<閾値M1ならば、前記マトリックス
の該当するドットの閾値をM1に置き換える条件を設定
し、前記条件に従って前記マトリックスの閾値を変化さ
せる処理を行う。このようにすれば、解像度の低い範囲
が少なくなるため、更に画質が改善される。
【0121】(9) :請求項5では、ディザマトリックス
閾値処理手段は、組織ディザ法によるディザマトリック
スを使用して前記マトリックスを格子状に配置し、その
隣合った2つのマトリックスを組として、それぞれのマ
トリックスの閾値の最小値M0と、その一つ上の閾値M
1を求め、前記閾値M0、M1を使用し、前記隣合った
2つのディザマトリックスに対し、 :偶数行(又は列)の場合、偶数列(又は行)のマト
リックスでは、マトリックスの該当するドットの閾値=
M1、かつ、元画像の注目ドットの濃度<M1ならば、
前記マトリックスの該当するドットの閾値をM0に置き
換える条件と、 :奇数列(又は行)のマトリックスでは、マトリック
スの該当するドットの閾値=M0、かつ、元画像の注目
ドットの濃度<M1ならば、前記マトリックスの該当す
るドットの閾値をM1に置き換える条件と、 :奇数行(又は列)の場合、偶数列(又は行)のマト
リックスでは、マトリックスの該当するドットの閾値=
M0、かつ、元画像の注目ドットの濃度<M1ならば、
前記マトリックスの該当するドットの閾値をM1に置き
換える条件と、 :奇数列(又は行)のマトリックスでは、マトリック
スの該当するドットの閾値=M1、かつ、元画像の注目
ドットの濃度<M1ならば、前記マトリックスの該当す
るドットの閾値をM0に置き換える条件を設定し、前記
条件に従って、前記マトリックスの各ドットの閾値を変
化させることで、元のディザマトリックスによる条件を
前記マトリックス1個分ずらす処理を行う。このように
すれば、画像の解像感が増し、更に滑らかな画像にな
る。
【0122】(10):請求項6では、記憶媒体に、各画素
毎に中間調を有する元画像に対し組織ディザ法を用い
て、前記各画素の階調レベルを、元画像の持つ階調レベ
ル未満で、かつ、3値以上の階調レベルに減ずる中間調
画像処理を行うと共に、前記中間調画像処理では、組織
ディザ法によるディザマトリックスを格子状に配置し、
その隣合った2つのマトリックスを組としてそれぞれの
マトリックスの閾値の最小値M0と、その一つ上の閾値
M1を求め、前記閾値M0、M1を使用し、マトリック
スが位置する行、或いは列の順序に従って、一方のマト
リックスでは、最小濃度のドットの隣に同じ濃度のドッ
トを付加し、もう一方のマトリックスは、最小濃度のド
ットを消去するように、前記マトリックスの閾値を変換
するプログラムを記憶している。
【0123】従って、前記プログラムを利用して画像処
理すれば、ハイライト部(低濃度領域)のドット再現性
が良くなり、ハイライト部の飛びがなくなって、画質が
向上する。そして、全体として、正しい濃度を表現する
ことができる。
【0124】(11):請求項7では、組織ディザ法を用い
て、画像データに対しディザ処理を行うプログラムを記
憶した記憶媒体と、ワーク用メモリと、前記記憶媒体か
らディザ処理プログラムを読み出して実行することによ
り、前記ワーク用メモリ上で入力画像に対して画像処理
を行う制御手段と、前記制御手段が処理した画像データ
を出力する画像出力機構部とを備えている。
【0125】このようにすれば、出力画像のハイライト
部(低濃度領域)のドット再現性が良くなり、ハイライ
ト部の飛びがなくなって、画質が向上する。そして、全
体として、正しい濃度を表現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】実施の形態における装置の説明図である。
【図3】実施の形態における装置構成図である。
【図4】実施の形態におけるプリンタ例である。
【図5】実施の形態における例1の説明図(その1)で
ある。
【図6】実施の形態における例1の説明図(その2)で
ある。
【図7】実施の形態における例1のサブルーチン処理フ
ローチャートである。
【図8】実施の形態における例1のメインルーチン処理
フローチャート(その1)である。
【図9】実施の形態における例1のメインルーチン処理
フローチャート(その2)である。
【図10】実施の形態における例2の説明図である。
【図11】実施の形態における例3の説明図(その1)
である。
【図12】実施の形態における例3の説明図(その2)
である。
【図13】実施の形態における例3の処理フローチャー
ト(その1)である。
【図14】実施の形態における例3の処理フローチャー
ト(その2)である。
【図15】実施の形態における例4の説明図である。
【図16】従来の組織ディザ法の説明図である。
【図17】従来の多値の組織ディザ法による処理例であ
る。
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ 2 プリンタ 3 アプリケーション部 4 プリンタドライバ 5 ディザ処理部 6 コントローラ 7 印刷エンジン 25、28 CPU 26、30 RAM 27 ハードディスク装置 29 ROM 31 制御手段 32 記憶媒体 33 ワーク用メモリ 34 画像出力機構部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各画素毎に中間調を有する元画像に対し組
    織ディザ法を用いて、前記各画素の階調レベルを、元画
    像の持つ階調レベル未満で、かつ、3値以上の階調レベ
    ルに減ずる中間調画像処理部を備えた画像形成装置であ
    って、 前記中間調画像処理部は、組織ディザ法によるディザマ
    トリックスを格子状に配置し、その隣合った2つのマト
    リックスを組としてそれぞれのマトリックスの閾値の最
    小値M0と、その一つ上の閾値M1を求め、前記閾値M
    0、M1を使用し、マトリックスが位置する行、或いは
    列の順序に従って、一方のマトリックスでは、最小濃度
    のドットの隣に同じ濃度のドットを付加し、もう一方の
    マトリックスは、最小濃度のドットを消去するように、
    前記マトリックスの閾値を変換するディザマトリックス
    閾値処理手段を備えていることを特徴とした画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】前記ディザマトリックス閾値処理手段は、
    前記隣合った2つのディザマトリックスに対し、 :偶数列(又は行)のマトリックスでは該当するドッ
    トに対し、閾値M1を閾値の最小値M0に置き換える条
    件と、 :奇数列(又は行)のマトリックスでは該当するドッ
    トに対し、閾値の最小値M0を閾値M1に置き換える条
    件を設定し、 前記条件に従って、前記マトリックスの閾値を変換する
    閾値変換手段を備えていることを特徴とした請求項1記
    載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】各画素毎に中間調を有する元画像に対し、
    組織ディザ法を用いて前記各画素の階調レベルを、元画
    像の持つ階調レベル未満で、かつ、3値以上の階調レベ
    ルに減ずる中間調画像処理部を備えた画像形成装置であ
    って、 前記中間調画像処理部は、組織ディザ法によるディザマ
    トリックスを格子状に配置し、その隣合った2つのマト
    リックスを組として、それぞれのマトリックスの閾値の
    最小値M0と、その一つ上の閾値M1を求め、前記閾値
    M0、M1を使用し、前記隣合った2つのディザマトリ
    ックスに対し、 :偶数行(又は列)の場合、偶数列(又は行)のマト
    リックスでは該当するドットに対し、前記閾値M1を閾
    値の最小値M0に置き換え、奇数列(又は行)のマトリ
    ックスでは該当するドットに対し、前記閾値の最小値M
    0を閾値M1に置き換える条件と、 :奇数行(又は列)の場合、偶数列(又は行)のマト
    リックスでは該当するドットに対し、前記閾値の最小値
    M0を閾値M1に置き換え、奇数列(又は行)のマトリ
    ックスでは該当するドットに対し、前記閾値M1を閾値
    の最小値M0に置き換える条件を設定し、 前記条件に従って前記マトリックスの閾値を変換するこ
    とで、元のディザマトリックスによる処理条件をマトリ
    ックス1個分ずらすディザマトリックス閾値処理手段を
    備えていることを特徴とした画像形成装置。
  4. 【請求項4】各画素毎に中間調を有する元画像に対し、
    組織ディザ法を用いて前記各画素の階調レベルを、元画
    像の持つ階調レベル未満で、かつ、3値以上の階調レベ
    ルに減ずる中間調画像処理部を備えた画像形成装置であ
    って、 前記中間調画像処理部は、組織ディザ法によるディザマ
    トリックスを格子状に配置し、その隣合った2つのマト
    リックスを組として、それぞれのマトリックスの閾値の
    最小値M0と、その一つ上の閾値M1を求め、前記隣合
    った2つのディザマトリックスに対し、 :偶数列(又は行)のマトリックスでは、前記マトリ
    ックスの該当するドットの閾値=M1、かつ、元画像の
    注目ドットの濃度<M1ならば、前記マトリックスの該
    当するドットの閾値をM0に置き換える条件と、 :奇数列(又は行)のマトリックスでは、前記マトリ
    ックスの該当するドットの閾値=M0、かつ、元画像の
    注目ドットの濃度<閾値M1ならば、前記マトリックス
    の該当するドットの閾値をM1に置き換える条件を設定
    し、 前記条件に従って前記マトリックスの閾値を変換するデ
    ィザマトリックス閾値処理手段を備えていることを特徴
    とした画像形成装置。
  5. 【請求項5】各画素毎に中間調を有する元画像に対し、
    組織ディザ法を用いて前記各画素の階調レベルを、元画
    像の持つ階調レベル未満で、かつ、3値以上の階調レベ
    ルに減ずる中間調画像処理部を備えた画像形成装置であ
    って、 前記中間調画像処理部は、組織ディザ法によるディザマ
    トリックスを使用して前記マトリックスを格子状に配置
    し、その隣合った2つのマトリックスを組として、それ
    ぞれのマトリックスの閾値の最小値M0と、その一つ上
    の閾値M1を求め、前記閾値M0、M1を使用し、前記
    隣合った2つのディザマトリックスに対し、 :偶数行(又は列)の場合、偶数列(又は行)のマト
    リックスでは、前記マトリックスの該当するドットの閾
    値=M1、かつ、元画像の注目ドットの濃度<M1なら
    ば、前記マトリックスの該当するドットの閾値をM0に
    置き換える条件と、 :奇数列(又は行)のマトリックスでは、前記マトリ
    ックスの該当するドットの閾値=M0、かつ、元画像の
    注目ドットの濃度<M1ならば、前記マトリックスの該
    当するドットの閾値をM1に置き換える条件と、 :奇数行(又は列)の場合、偶数列(又は行)のマト
    リックスでは、前記マトリックスの該当するドットの閾
    値=M0、かつ、元画像の注目ドットの濃度<M1なら
    ば、前記マトリックスの該当するドットの閾値をM1に
    置き換える条件と、 :奇数列(又は行)のマトリックスでは、前記マトリ
    ックスの該当するドットの閾値=M1、かつ、元画像の
    注目ドットの濃度<M1ならば、前記マトリックスの該
    当するドットの閾値をM0に置き換える条件を設定し、 前記条件に従って、前記マトリックスの各ドットの閾値
    を変換することで、元のディザマトリックスによる処理
    条件を前記マトリックス1個分ずらすディザマトリック
    ス閾値処理手段を備えていることを特徴とした画像形成
    装置。
  6. 【請求項6】各画素毎に中間調を有する元画像に対し組
    織ディザ法を用いて、前記各画素の階調レベルを、元画
    像の持つ階調レベル未満で、かつ、3値以上の階調レベ
    ルに減ずる中間調画像処理を行うと共に、 前記中間調画像処理では、組織ディザ法によるディザマ
    トリックスを格子状に配置し、その隣合った2つのマト
    リックスを組としてそれぞれのマトリックスの閾値の最
    小値M0と、その一つ上の閾値M1を求め、前記閾値M
    0、M1を使用し、マトリックスが位置する行、或いは
    列の順序に従って、一方のマトリックスでは、最小濃度
    のドットの隣に同じ濃度のドットを付加し、もう一方の
    マトリックスは、最小濃度のドットを消去するように、
    前記マトリックスの閾値を変換するプログラムを記憶し
    た記憶媒体。
  7. 【請求項7】各画素毎に中間調を有する元画像に対し組
    織ディザ法を用いて、前記各画素の階調レベルを、元画
    像の持つ階調レベル未満で、かつ、3値以上の階調レベ
    ルに減ずる中間調画像処理を行うと共に、前記中間調画
    像処理では、組織ディザ法によるディザマトリックスを
    格子状に配置し、その隣合った2つのマトリックスを組
    としてそれぞれのマトリックスの閾値の最小値M0と、
    その一つ上の閾値M1を求め、前記閾値M0、M1を使
    用し、マトリックスが位置する行、或いは列の順序に従
    って、一方のマトリックスでは、最小濃度のドットの隣
    に同じ濃度のドットを付加し、もう一方のマトリックス
    は、最小濃度のドットを消去するように、前記マトリッ
    クスの閾値を変換するプログラムを記憶した記憶媒体
    と、 ワーク用メモリと、 前記記憶媒体からディザ処理プログラムを読み出して実
    行することにより、前記ワーク用メモリ上で入力画像に
    対して画像処理を行う制御手段と、 前記制御手段が処理した画像データを出力する画像出力
    機構部とを備えていることを特徴とした画像形成装置。
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JP8289636A Pending JPH10136207A (ja) 1996-10-31 1996-10-31 画像形成装置

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JP (1) JPH10136207A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6862112B2 (en) * 2000-09-08 2005-03-01 Sony Corporation System and method for color dither matrix creation using human-vision-system gray matrix with multi-cell replacement

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