JPH10134534A - 回転ディスク型情報記憶装置 - Google Patents

回転ディスク型情報記憶装置

Info

Publication number
JPH10134534A
JPH10134534A JP8289710A JP28971096A JPH10134534A JP H10134534 A JPH10134534 A JP H10134534A JP 8289710 A JP8289710 A JP 8289710A JP 28971096 A JP28971096 A JP 28971096A JP H10134534 A JPH10134534 A JP H10134534A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable member
rotating disk
rotating
head
magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8289710A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3653602B2 (ja
Inventor
Kazuyasu Satou
和恭 佐藤
Takeshi Harada
武 原田
Shozo Saegusa
省三 三枝
Shinobu Yoshida
忍 吉田
Hisahiro Arisaka
寿洋 有坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP28971096A priority Critical patent/JP3653602B2/ja
Priority to US08/958,667 priority patent/US6038104A/en
Priority to EP97119057A priority patent/EP0840291B1/en
Priority to DE69730295T priority patent/DE69730295T2/de
Publication of JPH10134534A publication Critical patent/JPH10134534A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3653602B2 publication Critical patent/JP3653602B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B21/00Head arrangements not specific to the method of recording or reproducing
    • G11B21/02Driving or moving of heads
    • G11B21/08Track changing or selecting during transducing operation
    • G11B21/081Access to indexed tracks or parts of continuous track
    • G11B21/083Access to indexed tracks or parts of continuous track on discs
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/54Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head into or out of its operative position or across tracks
    • G11B5/55Track change, selection or acquisition by displacement of the head
    • G11B5/5521Track change, selection or acquisition by displacement of the head across disk tracks
    • G11B5/5552Track change, selection or acquisition by displacement of the head across disk tracks using fine positioning means for track acquisition separate from the coarse (e.g. track changing) positioning means
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/08Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
    • G11B7/09Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B7/0925Electromechanical actuators for lens positioning
    • G11B7/0935Details of the moving parts

Landscapes

  • Supporting Of Heads In Record-Carrier Devices (AREA)
  • Moving Of Heads (AREA)
  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転ディスク型情報記憶装置のヘッド位置決
め精度を上げ記録密度を高める。 【解決手段】 磁気ヘッド31を支持するロードアーム
12の軸線方向先端に、可動部材支持バネ111、11
2で支持された可動部材11を一体形成し、可動部材上
の軟磁性膜20と、ロードアーム上のヨーク221、2
22とコイル221、222との間の磁気吸引力によ
り、可動部材11をロードアーム12に対して磁気ディ
スク15の記録面に垂直な軸の周りに回転運動させ、ボ
イスコイルモータ142による位置決め誤差を補正し
て、磁気ヘッド31を目標とする位置に位置決めする。
可動部材11の重心と回転中心を一致させて、ロードア
ーム12による位置決め時の可動部材11の振動を抑え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク装置
をはじめとする回転ディスク型情報記憶装置に係り、特
に情報の書き込みと読み出しを行うヘッドを情報が記憶
される回転ディスク上の所定の位置に高精度に位置決め
するための機構構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁気ディスク装置をはじめとす
る回転ディスク型情報記憶装置は、情報が記憶される回
転ディスクと、このディスクに情報の書き込みと読み出
しを行うヘッドと、これらのヘッドを回転ディスク上の
所定の位置に位置決めするためのアクチュエータとを含
んで構成されている。
【0003】一例として磁気ディスク装置の構造を図1
6及び図17を用いて説明する。図16は従来の磁気デ
ィスク装置の上面図、図17は図16に示す従来の磁気
ディスク装置のE−E線矢視断面図である。図示の装置
は、回転ディスクとして磁性膜を表面に形成した磁気デ
ィスク15を、ヘッドとして電磁変換素子からなる磁気
ヘッド31を、アクチュエータとして永久磁石140と
コイル141からなるボイスコイルモータ142を有し
ている。磁気ヘッド31は、磁気ヘッドを磁気ディスク
15の記録面上に浮遊させる機能を有するスライダ30
に取り付けられ、さらに、このスライダ30は、スライ
ダを支持する機能を有するロードアーム12内に形成さ
れたジンバル板10に固定され支持される。ロードアー
ム12はベース板19に植立されたピボット軸13に固
定されており、磁気ディスク15の記録面に平行な面
内、つまり前記ピボット軸13に垂直な面内で前記ピボ
ット軸13の軸線を回転中心として回転運動可能なよう
に保持される。
【0004】ピボット軸13とベース板19の間には、
ピボット軸13がベース板19に対し容易に回転運動で
きるように軸受17が挟んである。ピボット軸13に
は、固定された複数のロードアームが互いにぶつからな
いようにスペーサ18が固定され、さらにスペーサ18
のピボット軸13を挟んでロードアーム12に対向する
ところには、コイル141が取り付けられている。コイ
ル141に電流を流すと、コイルは、このコイルを挟む
ようにベース板19に固定された永久磁石140から電
磁力を受け、ピボット軸13を中心にしてピボット軸1
3とともにピボット軸13に垂直な面内で回転運動を行
う。コイル141と永久磁石140がボイスコイルモー
タ142を構成しているのである。このコイル141の
回転運動に伴い、ピボット軸13に固定されたロードア
ーム12もピボット軸13を中心にして回転運動を行
い、磁気ディスク15の所定の位置にスライダ30に取
り付けられた磁気ヘッド31を位置決めする動作が行わ
れる。通常、外径が3.5インチ以下の磁気ディスクを
用いる磁気ディスク装置では、ここで説明した位置決め
動作に使用する駆動電源として電圧12V以下の直流電
源が用いられる。
【0005】このような回転ディスク型情報記憶装置に
対しては、高記録密度化に対する強い要求があり、これ
を実現するための一つの方法は、回転ディスクに対する
書き込み読み出し用ヘッドの位置決め誤差を低減し、よ
り狭い領域に情報を記憶させることである。図16及び
図17で述べた磁気ディスク装置においては、磁気ディ
スク面に対する磁気ヘッドの位置決め動作は、ボイスコ
イルモータ142からなる第1のアクチュエータによっ
て行われているが、この方法での位置決め精度の向上に
は限界がある。より高精度な位置決め動作を行うための
一つの方法としては、磁気ヘッドに近い位置に、磁気ヘ
ッドの位置を微調整するための第2のアクチュエータを
搭載するという方法が考えらる。
【0006】図18は、特開昭62−250570号公
報に記載された磁気ヘッドの位置微調整用アクチュエー
タの構造を示す。また、図19は、図18に示したアク
チュエータのF−F線矢視断面を示す。磁気ヘッド31
を浮遊させる機能を有するスライダ30に、鉛、ジルコ
ニウム、チタンの酸化物(PZT)を主成分とする積層
された圧電体400、401、402、403、404
とスライダの一部からなる片持ち梁が形成され、この梁
の自由端側の先端部に磁気ヘッド31が取り付けられて
いる。各圧電体の両端には、圧電体に電圧を印加するた
めの電極502、503、504、505、506、5
07が形成されており、電極502、504、506は
電極500に、電極503、505、507は電極50
1に、それぞれ接続されている。電極500と501に
電圧を印加することにより、それぞれの圧電体が伸縮
し、それによって圧電体とスライダの一部からなる片持
ち梁がたわみ、磁気ヘッドの位置を片持ち梁の軸線に対
し垂直な方向に移動することができる。すなわちこの片
持ち梁がアクチュエータの機能を有している。
【0007】図18と図19に示したアクチュエータ
は、磁気ヘッドをロードアームの運動方向に対し垂直な
方向に高精度に位置決めするためのものであるが、片持
ち梁を構成する圧電体とスライダの一部の向きを変える
ことによって、磁気ヘッドを図16で示したロードアー
ムの運動方向に対し平行な方向に相対運動させることも
できるようになり、ボイスコイルモータによる位置決め
の誤差を補正するように磁気ヘッドに位置を微調整する
ことが可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、圧電体と
スライダの一部で構成した片持ち梁型アクチュエータを
用いることによって、磁気ヘッドの位置決め精度を向上
させることが可能であるが、このアクチュエータには次
に説明するような三つの課題がある。
【0009】一つめは、駆動電圧が高いという課題であ
る。圧電体を用いた片持ち梁型アクチュエータの場合、
1μmの変位を得るためには、数10Vから100Vの
高電圧を必要とする。しかし、すでに述べたように外径
3.5インチ以下の磁気ディスクを用いる磁気ディスク
装置では、最大電圧が12Vの直流電源を用いて位置決
め用のボイスコイルモータを駆動するため、このままで
は、ボイスコイルモータによる位置決め機構で生じる1
μm程度の位置決め誤差を補正するためには、高電圧用
の電源を別に用意しなければならない。このことは、磁
気ディスク装置の小型化や低価格化に対して大きな問題
になる。
【0010】二つめは、ロードアームによる位置決めを
行う際に、磁気ヘッドが振動するという課題である。磁
気ヘッドが取り付けられているのが、片持ち梁型アクチ
ュエータの自由端側の先端であるため、ボイスコイルモ
ータによる位置決め動作でロードアームが加速度をもっ
て動いた時には、片持ち梁の先端にロードアームの運動
方向に平行な向きの力が働き、その力によって磁気ヘッ
ドが振動するのである。振動がおさまるには時間がかか
るため、所定の位置に磁気ヘッドを高精度に位置決めす
るために必要な時間が相対的に長くなってしまう。この
ことは、磁気ディスク装置の情報書き込み速度や情報読
み出し速度の高速化に対して大きな問題になる。
【0011】三つめは、長さ1mmから数mmのスライ
ダの一部に複数の圧電体と電極を固定しなければならな
いため、加工が非常に難しいという課題である。図18
で示したアクチュエータは、スライダの表面に順次圧電
膜や電極膜を積層していくという工程では加工できない
ため、1mm以下の複数の微小な圧電体と電極からなる
部材をまず形成し、さらにその部材をスライダに形成し
た梁状の部分に固定する必要がある。このような加工
は、半導体素子などで用いられる基板上に膜を積層して
いくという工程よりもはるかに複雑で、大量生産に向か
ない加工である。このことは、アクチュエータの生産効
率の高めるということに対して大きな問題となる。
【0012】本願発明は、これらの問題点に鑑み、駆動
電圧が低く、読み出し/書き込み用のヘッドを支持する
支持部材の運動にともなうヘッドの振動が少なく、かつ
半導体素子の製造工程とほぼ同様な工程で製造可能な高
精度位置決め用のアクチュエータを提供し、さらに本願
発明のアクチュエータを用いることにより、高い記録密
度を安価に実現できる小型で高速の読み出し/書き込み
が可能な磁気ディスク装置を始めとする回転ディスク型
情報記憶装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1の手段は、情報が記憶される回転ディス
クと、この回転ディスクに対し情報の書き込みと読み出
しを行うヘッドと、前記ヘッドを支持する支持部材と、
前記支持部材を回転ディスク上の所定の位置に移動させ
るための第1のアクチュエータと、を有してなる回転デ
ィスク型情報記憶装置において、前記支持部材に支持さ
れ前記回転ディスクの記録面に対して垂直な軸のまわり
に回転する回転運動が可能な可動部材と前記可動部材を
前記垂直な軸の周りに回転運動させるための駆動力発生
部材とからなる第2のアクチュエータを有し、前記可動
部材が前記支持部材と一体で形成されており、前記ヘッ
ドが前記可動部材に搭載されており、前記可動部材及び
前記可動部材に搭載されているすべての部材を合わせた
総重量の重心が、前記可動部材の回転運動の回転中心と
略一致することを特徴とする。
【0014】上記目的を達成するための本発明の第2の
手段は、情報が記憶される回転ディスクと、この回転デ
ィスクに対し情報の書き込みと読み出しを行うヘッド
と、前記ヘッドを支持する支持部材と、前記支持部材を
回転ディスク上の所定の位置に移動させるための第1の
アクチュエータと、を有してなる回転ディスク型情報記
憶装置において、前記支持部材に支持され前記回転ディ
スクの記録面に対して垂直な軸のまわりに回転する回転
運動が可能な可動部材と前記可動部材を前記垂直な軸の
周りに回転運動させるための駆動力発生部材とからなる
第2のアクチュエータを有し、前記可動部材が弾性変形
可能な複数の可動部材支持バネによって前記支持部材に
支持されており、前記支持部材及び前記可動部材及び前
記可動部材支持バネがすべて一体で形成されており、前
記ヘッドが前記可動部材に搭載されており、前記可動部
材及び前記可動部材に搭載されているすべての部材を合
わせた総重量の重心が、前記可動部材の回転運動の回転
中心と略一致することを特徴とする。
【0015】上記目的を達成するための本発明の第3の
手段は、情報が記憶される回転ディスクと、この回転デ
ィスクに対し情報の書き込みと読み出しを行うヘッド
と、前記ヘッドを支持する支持部材と、前記支持部材を
回転ディスク上の所定の位置に移動させるための第1の
アクチュエータと、を有してなる回転ディスク型情報記
憶装置において、前記支持部材に支持され前記回転ディ
スクの記録面に対して垂直な軸のまわりに回転する回転
運動が可能な可動部材と、前記可動部材を前記垂直な軸
の周りに回転運動させるための駆動力発生部材とからな
る第2のアクチュエータを有し、前記可動部材が一つの
ヒンジ機構部によって前記支持部材に支持されており、
前記支持部材及び前記可動部材及び前記ヒンジ機構部が
すべて一体で形成されており、前記ヘッドが前記可動部
材に搭載されており、前記可動部材及び前記可動部材に
搭載されているすべての部材を合わせた総重量の重心
が、前記ヒンジ機構部の位置と略一致することを特徴と
する。
【0016】上記目的を達成するための本発明の第4の
手段は、情報が記憶される回転ディスクと、この回転デ
ィスクに対し情報の書き込みと読み出しを行うヘッド
と、前記ヘッドを支持する支持部材と、前記支持部材を
回転ディスク上の所定の位置に移動させるための第1の
アクチュエータと、を有してなる回転ディスク型情報記
憶装置において、前記支持部材に支持され前記回転ディ
スクの記録面に対して垂直な軸のまわりに回転する回転
運動が可能な可動部材と前記可動部材を前記垂直な軸の
まわりに回転運動させるための駆動力発生部材とからな
る第2のアクチュエータを有し、前記可動部材が前記支
持部材と一体で形成され、前記ヘッドが前記可動部材に
搭載されており、前記ヘッドと前記駆動力発生部材が前
記可動部材の回転運動の回転中心を挟んで互いに反対の
位置にあることを特徴とする。
【0017】上記目的を達成するための本発明の第5の
手段は、上記第1乃至第4の手段のいずれかにおいて、
前記駆動力発生部材が、前記可動部材上に配置された軟
磁性材料からなる軟磁性部材と、前記支持部材上に配置
されたコイルと軟磁性材料からなるヨークと、を含んで
なることを特徴とする。
【0018】上記目的を達成するための本発明の第6の
手段は、上記第1乃至第4の手段のいずれかにおいて、
前記駆動力発生部材が、前記可動部材上に配置された硬
磁性材料からなる永久磁石と、前記支持部材上もしくは
前記支持部材に固定された上部ヨーク固定部材上に配置
されたコイルと軟磁性材料からなるヨークと、を含んで
なることを特徴とする。
【0019】上記目的を達成するための本発明の第7の
手段は、情報が記憶される回転ディスクと、この回転デ
ィスクに対し情報の書き込みと読み出しを行うヘッド
と、前記ヘッドを支持する支持部材と、前記支持部材を
回転ディスク上の所定の位置に移動させるための第1の
アクチュエータと、を有してなる回転ディスク型情報記
憶装置において、前記支持部材に支持され前記回転ディ
スクの記録面に対して垂直な軸のまわりに回転する回転
運動が可能な可動部材と前記可動部材を前記垂直な軸の
まわりに回転運動させるための駆動力発生部材とからな
る第2のアクチュエータを有し、前記ヘッドが前記可動
部材に搭載されており、かつ、前記支持部材に対する前
記可動部材の位置を検出するためのセンサが前記支持部
材上または前記可動部材上または前記支持部材と前記可
動部材の両方の上にあることを特徴とする。
【0020】上記目的を達成するための本発明の第8の
手段は、情報が記憶される回転ディスクと、この回転デ
ィスクに情報の書き込みと読み出しを行うヘッドと、前
記ヘッドを支持する支持部材と、前記支持部材を回転デ
ィスク上の所定の位置に移動させるための第1のアクチ
ュエータとを有してなる回転ディスク型情報記憶装置に
おいて、前記支持部材に支持され前記回転ディスクの記
録面に対して垂直な軸のまわりに回転する回転運動が可
能な可動部材と前記可動部材を前記垂直な軸のまわりに
回転運動させるための駆動力発生部材とからなる第2の
アクチュエータを有し、前記ヘッドが前記可動部材に搭
載されており、前記駆動力発生部材は、前記支持部材と
前記可動部材に互いに対向して配置された電極対を有し
てなる、ことを特徴とする。
【0021】上記目的を達成するための本発明の第9の
手段は、情報が記憶される回転ディスクと、この回転デ
ィスクに情報の書き込みと読み出しを行うヘッドと、前
記ヘッドを支持する支持部材と、前記支持部材を回転デ
ィスク上の所定の位置に移動させるための第1のアクチ
ュエータとを有してなる回転ディスク型情報記憶装置に
おいて、前記支持部材に支持され前記回転ディスクの記
録面に対して垂直な軸のまわりに回転する回転運動が可
能な可動部材と前記可動部材を前記垂直な軸のまわりに
回転運動させるための駆動力発生部材とからなる第2の
アクチュエータを有し、前記ヘッドが前記可動部材に搭
載されており、前記駆動力発生部材は、前記可動部材上
または前記支持部材上に配置された硬磁性材料からなる
永久磁石と、前記支持部材上または前記可動部材上の前
記永久磁石に対向する位置に配置された磁場発生手段と
を有してなること、を特徴とする。
【0022】上記目的を達成するための本発明の第10
の手段は、情報が記憶される回転ディスクと、この回転
ディスクに情報の書き込みと読み出しを行うヘッドと、
前記ヘッドを支持する支持部材と、前記支持部材を回転
ディスク上の所定の位置に移動させるための第1のアク
チュエータとを有してなる回転ディスク型情報記憶装置
において、前記回転ディスクの記録面に対して垂直な軸
のまわりに回転する回転運動が可能な可動部材が一体で
形成されており、前記ヘッドが前記可動部材に搭載され
ている回転ディスク型情報記憶装置用支持部材である。
【0023】上記目的を達成するための本発明の第11
の手段は、情報が記憶される磁気媒体を有する磁気ディ
スクと、この磁気ディスクに情報の書き込みと読み出し
を行う磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドが取り付けられ前
記磁気ヘッドを前記磁気ディスク上に浮遊させるスライ
ダと、前記スライダを支持するロードアームと、前記ロ
ードアームを磁気ディスク上の所定の位置に移動させる
ための第1のアクチュエータとを有してなる磁気ディス
ク装置において、前記ロードアームに支持され前記磁気
ディスクの記録面に対して垂直な軸の周りに回転する回
転運動が可能な可動部材と前記可動部材を前記垂直な軸
の周りに回転運動させるための駆動力発生部材とからな
る第2のアクチュエータを有し、前記可動部材が前記ロ
ードアームと一体で形成されており、前記スライダが前
記可動部材に搭載されており、前記可動部材及び前記可
動部材に搭載されているすべての部材を合わせた総重量
の重心が、前記可動部材の回転運動の回転中心と略一致
する、ことを特徴とする。
【0024】上記目的を達成するための本発明の第12
の手段は、情報が記憶される磁気媒体を有する磁気ディ
スクと、この磁気ディスクに情報の書き込みと読み出し
を行う磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドが取り付けられ前
記磁気ヘッドを前記磁気ディスク上に浮遊させるスライ
ダと、前記スライダを支持するロードアームと、前記ロ
ードアームを磁気ディスク上の所定の位置に移動させる
ための第1のアクチュエータとを有してなる磁気ディス
ク装置において、前記スライダと前記ロードアームの間
に、前記磁気ディスクの記録面に対して垂直な軸の周り
に回転する回転運動が可能な可動部材と前記可動部材を
前記垂直な軸の周りに回転運動させるための駆動力発生
部材とからなる第2のアクチュエータを介装し、前記ス
ライダは前記可動部材に搭載されており、前記可動部材
及び前記可動部材に搭載されているすべての部材を合わ
せた総重量の重心が、前記可動部材の回転運動の回転中
心と略一致する、ことを特徴とする。
【0025】上記目的を達成するための本発明の第13
の手段は、情報が記憶される磁気媒体を有する磁気ディ
スクと、情報の書き込みと読み出しを行う磁気ヘッド
と、前記磁気ヘッドが取り付けられ前記磁気ヘッドを前
記磁気ディスク上に浮遊させるスライダと、前記スライ
ダを支持するロードアームと、前記ロードアームを磁気
ディスク上の所定の位置に移動させるための第1のアク
チュエータとを有してなる磁気ディスク装置において、
前記スライダと前記ロードアームの間に、前記磁気ディ
スクの記録面に対して垂直な軸の周りに回転する回転運
動が可能な可動部材と前記可動部材を前記垂直な軸の周
りに回転運動させるための駆動力発生部材とからなる第
2のアクチュエータを介装し、前記スライダは前記可動
部材に支持されており、前記第2のアクチュエータ上
に、前記ロードアームに対する前記可動部材の位置を検
出するためのセンサを有する、ことを特徴とする。
【0026】上記目的はまた、前記第1乃至第4の手段
のいずれかにおける前記支持部材が、シリコン、酸化シ
リコン、ステンレススチール、ニッケル、鉄とニッケル
の化合物、銅、の中のいずれかの材料を主成分とし、前
記支持部材の製造方法を、シリコン及び酸化シリコンを
エッチングにより加工する工程、または、銅またはニッ
ケルまたはステンレススチールまたは鉄とニッケルの化
合物をメッキ法で成長させる工程、または、銅またはニ
ッケルまたはステンレススチールまたは鉄とニッケルの
化合物からなる箔をエッチングまたはプレスで加工する
工程、のうちのいずれか一つの工程を含んで構成するこ
とによっても達成される。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図面を
用いて説明する。以下に説明する各実施例は、ロードア
ームから磁気ヘッドにかけての部分以外の構造は前記図
16,図17を参照して説明した従来技術と同じであ
り、説明は省略する。
【0028】図1は、本発明の第1の実施例である磁気
ディスク装置に搭載されるロードアーム12の磁気ヘッ
ド側端部の構造を示す平面図である。また、図2は、図
1に示すロードアームのA−A線矢視断面図である。
【0029】まず、図1及び図2を用いて、本実施例の
磁気ディスク装置の特徴であるロードアームの構造を説
明する。本磁気ディスク装置において、ロードアーム1
2は、情報の書き込みと読み出しを行う磁気ヘッド31
を支持する支持部材であり、磁気ヘッド31は、磁気ヘ
ッドを情報を記憶する磁気ディスク上に浮遊させる機能
を有するスライダ30に取り付けられており、スライダ
30はジンバル板10に固定されている。ロードアーム
12先端部には、可動部材支持バネ111、112で支
持された板状でほぼ長方形の可動部材11が配置されて
おり、同じく長方形の前記ジンバル板10は可動部材1
1に支持されている。ロードアーム12、可動部材11
及びジンバル板10は、図2に示すように、ほぼ同一の
面内に庁軸を一致させて順に並ぶように配置されてい
る。この場合、ロードアーム12、可動部材11及びジ
ンバル板10の長軸は必ずしも一致させる必要はない。
【0030】前記ジンバル板10は可動部材11を挟ん
でロードアーム12と対向するように配置され、かつ、
このジンバル板10と可動部材11はともに、ロードア
ーム12と一体構造になっている。可動部材支持バネ1
11、112は、ロードアーム12の先端部両側にロー
ドアーム12の軸線に平行に突出して形成され、次いで
互いに対向する方向に稲妻状に屈折して可動部材11の
側面に一体に結合されている。ロードアーム12の先端
の中央部分には、平面図でみて四角形に切り取られた凹
みが形成され、可動部材11のロードアーム12側の部
分はこの凹みに所定の隙間をおいてはまり込んだ形にな
っている。可動部材11のロードアーム12と反対側の
端の中央部分にも、同様に平面図でみて四角形に切り取
られた凹みが形成され、ジンバル板10の可動部材11
側の部分はこの凹みに所定の隙間をおいてはまり込んだ
形になっている。可動部材11のジンバル板10側の端
部の前記凹みの両側の先端部11A内側には軸線側に向
かう突出部11Bが形成され、この突出部がジンバル板
10の側面と結合されて一体となりジンバル板10を支
持している。
【0031】本実施例では、可動部材11の一方の端に
ジンバル板10が配置された構造になっており、可動部
材11のもう一方の端(ロードアーム12に近い方の
端、すなわちロードアーム12のくぼみにはまり込んだ
部分)の表面には軟磁性材料からなる膜20が形成され
ている。ロードアーム12上の、前記軟磁性膜20の前
記軸線に垂直な方向の端部に対向する位置には、同じよ
うに軟磁性材料からなるコの字形のヨーク211、21
2が形成され、ヨーク211、212にはコイル22
1、222がそれぞれ形成されている。コイル221に
はロードアーム12上に配置された電極231、232
が、コイル222には同じくロードアーム12上に配置
された電極233,234が、それぞれ接続されてい
る。
【0032】可動部材支持バネ111、112は、とも
にロードアーム運動方向に対し平行な向きのバネ定数の
方が、垂直な向きのバネ定数よりも大きくなるような構
造になっており、コイル221の電極231、232や
コイル222の電極233、234に通電することによ
り発生する、ヨーク211や212と可動部材11上の
軟磁性膜20との間の磁気吸引力により、可動部材11
は、ロードアーム12に対して、図1の紙面に平行な面
内で回転運動をすることができるようになっている。可
動部材11はその面を磁気ディスク15の記録面にほぼ
平行させているから、前記回転運動は磁気ディスク15
の記録面にほぼ垂直な線を回転軸として回転することと
なる。そして、前記可動部材11と、ヨーク211、2
12、コイル221、222、軟磁性膜20で構成され
た駆動力発生部材とが、本実施例の動作原理のところで
説明する磁気ヘッド位置決め用の第2のアクチュエータ
を構成する。
【0033】図3は、本実施例における前記可動部材1
1の運動を、幾何学的に説明するための平面図である。
図3でハッチングを施した部分が、ロードアーム12に
可動部材支持バネ111、112で支持された可動部材
11である。すでに述べたように、可動部材11の一方
の端には、ジンバル板10が形成され、他方の端には、
軟磁性膜20が固定されている。また、ジンバル板10
の裏面(軟磁性膜20が形成されている面を表面とす
る)には、磁気ヘッド31が取り付けられたスライダ3
0が固定されている。従って、可動部材11には、ジン
バル板10、軟磁性膜20、スライダ30、磁気ヘッド
31が搭載されていることになり、前記した磁気吸引力
によって、これらすべてがロードアーム12に対して回
転運動をすることになる。これら可動部材11に搭載さ
れた部品を含む可動部材全体の重心を図3のG点で示
す。
【0034】一方、可動部材11は、可動部材支持バネ
111、112でロードアーム12に対して支持されて
いるが、すでに説明した可動部材支持バネのバネ定数の
異方性から、ロードアーム上に固定されたヨークとコイ
ルから磁気吸引力を受けると、可動部材支持バネを結ぶ
線(図3の縦の一点鎖線、すなわち可動部材支持バネ1
11、112の支持点を結ぶ線)と可動部材の中心線
(図3の横の一点鎖線、すなわち可動部材11の軸線)
の交点を回転中心にして回転運動することになる。本発
明においては、可動部材全体の重心であるG点を可動部
材の回転中心に一致させている。
【0035】次に、本実施例の磁気ディスク装置に用い
るロードアームの製造方法について説明する。本実施例
に用いるロードアーム12は、まず、ステンレスの薄い
板をエッチング加工して、ジンバル板10や可動部材1
1や支持バネ111、112の構造を一体形成する。次
に、鉄とニッケルの化合物からなる軟磁性の箔を軟磁性
膜20として、可動部材11上でジンバル板10が形成
されている場所と反対の場所に、接着剤を用いて固定す
る。次に、鉄とニッケルの化合物からなる軟磁性のヨー
ク211、212と、これに銅の被服線を多数巻きつけ
て作成したコイル221、222を、ロードアーム12
上の前記軟磁性膜20と対向する位置に、接着剤で固定
する。最後に、ジンバル板10の裏面に、磁気ヘッド3
1が固定されているスライダ30を接着剤で固定して、
本実施例の磁気ディスク装置に用いるロードアームとす
る。
【0036】なお、本実施例では、ロードアーム12は
ステンレスの薄い板をエッチング加工して形成している
が、シリコンウエハをエッチング加工して形成してもよ
い。また、金属性の基板の上に、フォトレジストで型を
作成し、その中に銅のメッキ膜を成長させ、最後にフォ
トレジストと金属性の基板を溶剤とエッチング液でそれ
ぞれ溶解させて形成してもよい。
【0037】また、本実施例では、軟磁性膜20として
鉄とニッケルの化合物からなる箔を用いているが、ロー
ドアーム12上にスパッタリング法もしくは真空蒸着法
で、鉄とニッケルの化合物もしくはニッケルの薄膜を直
接形成してもよい。同様に、ヨーク211、212とコ
イル221、222の部分も、ロードアーム上に絶縁
膜、コイルとなる第1層電極、第1層層間絶縁膜、ヨー
クとなる軟磁性膜、第2層層間絶縁膜、コイルとなる第
2層電極、を順次積層してモノリシック型の構造にして
もよい。
【0038】図4は、本発明の第1の実施例である磁気
ディスク装置の全体を表す平面図、図5は、図4で示し
た磁気ディスク装置全体のB−B線矢視断面図である。
本実施例の磁気ディスク装置の基本的な構造は、図16
及び図17で示した従来の磁気ディスク装置と同様で、
磁性膜を表面に形成した情報が記憶される磁気ディスク
15、情報の読み出しと書き込みを行う電磁変換素子か
らなる磁気ヘッド31、取り付けられた磁気ヘッドを磁
気ディスク上に浮遊させるためのスライダ30、スライ
ダを支持するロードアーム12、ロードアーム12を磁
気ディスク15上の所定の位置に位置決めするためのボ
イスコイルモータ142から構成されている。ロードア
ーム12には、図1から図3で説明したジンバル板1
0、可動部材11、可動部材支持バネ111、112、
ヨーク211、212、コイル221、222が一体に
形成されている。磁気ディスク15は、スピンドルモー
タ16により回転し、ロードアーム12は、ピボット軸
13に固定されベース板(図4、5には図示せず))に
対し回転運動可能なように保持される。ロードアーム1
2には、コイル141が固定され、ベース板上に固定さ
れている永久磁石140と対になってボイスコイルモー
タ142を構成している。
【0039】次に、本実施例の磁気ディスク装置におけ
る、位置決めの動作原理について説明する。スライダ3
0に固定された磁気ヘッド31は、スライダ30によっ
て磁気ディスク15の記録面上を浮遊しながら、第1の
アクチュエータであるボイスコイルモータ142によっ
てロードアーム12を移動(ピボット軸13を回転中心
とする回転運動)させることにより、磁気ディスク15
上の所定の位置に位置決めされる。しかし、すでに述べ
たようにボイスコイルモータ142による位置決め精度
には限界があり、目標とする位置と実際の位置との間に
は誤差がある。この誤差量を検出し補正に必要な移動量
を求めて、その補正量に対応した電流を、コイル221
または222に通電する。
【0040】例えば、電極231、232を用いてコイ
ル221に通電すると、ヨーク211と軟磁性膜20と
の間に磁気吸引力が働き、軟磁性膜20がヨーク211
の方に引き寄せられる。この時、可動部材11を支持す
る可動部材支持バネのバネ定数が、ロードアーム運動方
向に平行な向きに大きく、ロードアーム運動方向に垂直
な向きに小さくなっているので、可動部材全体は、ヨー
ク211に向かって平行運動するのではなく、ロードア
ームに対し反時計回りに回転運動することになる。この
時の回転中心は、図3で説明した通りである。可動部材
11が、ロードアーム12に対して、磁気ディスク15
の記録面に垂直かつ前記重心点Gを通る軸のまわりに反
時計回りに回転運動することによって、可動部材11内
のジンバル板10に固定されているスライダ30も反時
計回りに回転運動し、スライダ30に取り付けられた磁
気ヘッド31がロードアーム12に対して回転運動する
ことになる。このときの磁気ヘッド31の移動量は、コ
イル221または222に通電する電流値、コイルの巻
き数、可動部材支持バネのバネ定数によって決まる。し
たがって、ボイスコイルモータ142によって位置決め
された実際の位置と、目標とする位置の誤差を検出し、
その値に応じた電流をコイル221及びまたは222に
流すことによって、目標とする位置に磁気ヘッド31を
位置決めすることが可能となる。このように、ヨーク2
11、212、コイル221、222、軟磁性膜20が
駆動力発生部材として機能し、可動部材11と組み合わ
されて、磁気ヘッド31の高精度位置決め用の第2のア
クチュエータを構成している。
【0041】最後に本実施例で説明した磁気ディスク装
置の効果について説明する。まず、本実施例で最も重要
な機能を有する第2のアクチュエータのうち、可動部材
11は、ロードアーム12と一体で形成できるので、組
立などの複雑な工程を一切用いずに従来のロードアーム
の加工とまったく同じ方法で作ることが可能である。ま
た、ヨーク、コイル、軟磁性膜からなる駆動力発生部材
は、すべて、部品をロードアーム12上に表面実装する
ことができるので、非常に量産性に優れた構造になって
いる。ヨーク211,212、コイル221,222、
軟磁性膜20については、表面実装部品を用いるかわり
に、製造方法のところで述べたようにロードアーム上に
直接スパッタリング法や真空蒸着法により膜を積層して
も作ることができ、こうすることによって駆動力発生部
材についても組立工程を一切用いずに作ることが可能で
ある。
【0042】また、すでに述べたように、可動部材11
と可動部材11と共に動くジンバル板10、スライダ3
0、磁気ヘッド31、軟磁性膜す20べてを合わせた可
動部材11全体の重心を、ロードアーム12に対して回
転運動する可動部材11の回転中心と一致させているの
で、位置決め動作によってロードアーム12が加速度を
もって運動し、ロードアーム12の先端にある可動部材
11に慣性力がかかった場合でも、可動部材11は、ま
ったく振動することがない。従って、きわめて高速に、
磁気ヘッド31を所定の位置に位置決めすることが可能
になる。
【0043】さらに、電磁吸引力は、低い電圧でも大き
な引力を発生させることができるため、ボイスコイルモ
ータ142による位置決め機構で生じる1μm程度の位
置決め誤差を補正するためには、5V程度の直流電源が
あれば十分で、磁気ディスク装置の中に搭載されている
電源をそのまま用いることが可能である。
【0044】以上述べてきたことから明らかなように、
本実施例の磁気ディスク装置は、(1)従来の磁気ディ
スク装置の製造方法とほとんど同じ方法で製造すること
ができ、(2)ロードアーム12の運動時にも磁気ヘッ
ド31が振動しないので高速位置決めが可能で、(3)
5V程度の低電圧で駆動できる磁気ヘッド位置決め機構
を有しているので容易に位置決め精度を向上でき、高記
録密度化を実現できるなどの効果を奏するものである。
【0045】本実施例における問題点として、駆動力発
生部材に用いているコイルが発生させる磁気力が、磁気
ヘッド31に悪影響を及ぼし、情報の書き込みと読み出
しのノイズになるということが考えられる。しかし、図
5に示したように、磁気ヘッド31と磁気ディスク15
との間隔aに対し、駆動力発生部材と磁気ヘッドの距離
bははるかに大きく、aが50ナノメートル程度である
のに対し、bは1ミリメートル程度ある。磁気力の程度
は、距離の2乗に反比例して小さくなるので、駆動力発
生部材の書き込みや読み出しに対する影響は、磁気ヘッ
ド31に対し、10のマイナス19乗程度である。磁気
ヘッド31のもつ磁気力と、駆動力発生部材がもつ磁気
力の差を考慮しても、上記した値は、駆動力発生部材が
発生させる磁気力の書き込みや読み出しに対する影響が
ほとんど無視できることを示しており、駆動力発生部材
によるノイズはまったく問題にならないことがわかる。
【0046】図6は、本発明の第2の実施例である磁気
ディスク装置に搭載されるロードアーム12の構造を示
す平面図である。本実施例と前記第1の実施例の相違点
は、本実施例の可動部材11は、3本の可動部材支持バ
ネ111、112、113によってロードアーム12に
対して支持されている点である。ジンバル板10、軟磁
性膜20、ヨーク211、212、コイル221、22
2、電極231、232、233、234の構造は第1
の実施例とまったく同じである。可動部材支持バネの特
性としては、可動部材支持バネ111、112は、第1
の実施例と同様にロードアーム運動方向に平行な向きの
バネ定数が垂直な向きのバネ定数よりも大きくなってな
っているが、可動部材11の軸線上に配置されて可動部
材11とロードアーム12を結合している可動部材支持
バネ113は、ロードアーム運動方向に平行な向きのバ
ネ定数が垂直な向きのバネ定数よりも小さくなってい
る。
【0047】この場合、可動部材11が、ロードアーム
12に対して、磁気ディスク15の記録面にほぼ平行な
面内(図6の紙面に平行な面内)で回転運動するという
性質は第1の実施例の時と同じであるが、可動部材11
のジンバル板10の反対側(ロードアーム12に近い
側)が、可動部材支持バネ113によって支持されてい
るので、可動部材11の紙面に対し垂直な方向への位置
ずれを第1の実施例のときよりも低減することができ
る。すなわち、本実施例においては、前記第1の実施例
における第2のアクチュエータに可動部材支持バネ11
3を追加したものを第2のアクチュエータとしており、
これにより、磁気ヘッド位置決め用の第2のアクチュエ
ータの動作をより安定化することが可能になる。
【0048】もちろん、このようなロードアームも、ス
テンレスのエッチング加工で第1の実施例の場合とまっ
たく同様に容易に作ることができる。
【0049】図7は、本発明の第3の実施例である磁気
ディスク装置に搭載されるロードアームの構造を示す平
面図である。本実施例と前記第2の実施例の相違点は、
ロードアーム12の先端部の凹みの底辺をなす部分と可
動部材11の前記底辺に対向する辺の間の間隔が広くな
り、第2の実施例で説明した可動部材支持バネ113が
櫛歯状部材123を介して可動部材11に結合されてい
ること、またロードアーム12の櫛歯状部材123に対
向する位置に、同じような櫛歯状部材121、122が
櫛歯状部材123に噛み合う形に形成されていること、
さらに、これら櫛歯状部材121、122、123の上
に、櫛歯状の電極235、236、237が形成されて
いることであり、その他の構造は、第2の実施例で説明
したロードアームの構造とまったく同じである。本実施
例は、前記第2の実施例における第2のアクチュエータ
に、ロードアーム12に対する可動部材11の位置を検
出するためのセンサを加えたものである。
【0050】本実施例のヘッド位置決め用アクチュエー
タとしての動作は、先の実施例のものと同じである。す
なわち、まず、ロードアーム12を直接動かすボイスコ
イルモータ142によって、磁気ヘッド31を所定の位
置近くに移動させる。次に、最終的な目標の位置と実際
の位置との誤差を検出してその差を補正するようにコイ
ル221,222に電流を流す。すると、可動部材11
上の軟磁性膜20が、ロードアーム12上のヨーク21
1、212とコイル221、222から磁気吸引力を受
け、その力によって、可動部材がロードアームに対して
回転運動し、磁気ヘッド31の位置を最終目標位置に高
精度に位置決めする。
【0051】ただ、このような位置決め方式を用いる場
合、ロードアーム12に対する可動部材11の位置を正
確に知っておく必要がある。というのは、ロードアーム
12に対する可動部材11の位置によって、位置決めの
ためにどちらのコイルに通電したらよいかということや
位置決めに必要な電流値が大きく異なるからである。第
1の実施例や第2の実施例で説明した磁気ディスク装置
では、コイル221,222に流した電流値と可動部材
支持バネ111,112,113のバネ定数から、可動
部材11のロードアーム12に対する位置を推定してい
た。本実施例では、櫛歯状部材121、122、123
上の櫛歯状電極235、236、237を、ロードアー
ム12に対する可動部材11の位置を検出するためのセ
ンサとして用いている。すなわち、電極235と237
間の静電容量と、電極236と237間の静電容量を計
測することによって、ロードアームに対する可動部材の
位置を直接検出している。
【0052】もちろん、このようなロードアームも、ス
テンレスのエッチング加工で第1の実施例の場合とまっ
たく同様に容易に作ることができる。また、櫛歯状部材
上の櫛歯状電極は、スパッタリング法または真空蒸着法
により、櫛歯状部材上または櫛歯状部材上に形成された
絶縁膜上に直接形成されるので、特別な組立工程を必要
とせずに製造することが可能である。
【0053】このような装置を用いることにより、ロー
ドアームに対する可動部材の位置を、高精度にしかも速
く得ることができるので、本実施例で説明した磁気ディ
スク装置は、第1や第2の実施例で説明した磁気ディス
ク装置よりも、より高速化や高密度化に有利である。
【0054】図8は、本発明の第4の実施例である磁気
ディスク装置に搭載されるロードアームの構造を示す平
面図である。本実施例と前記第1の実施例の相違点は、
前記第2の実施例におけるロードアーム12先端の中央
部分の凹みに代えて先端部に軸線に対称に二つの凹みを
設けた点と、可動部材11のロードアーム12側の端部
に、前記二つの凹みに所定の間隔をおいてはまりあう二
つの突起部11Eを対称に設けた点と、この二つの突起
部11Eの間に形成される凹みの底辺11Cを、前記ロ
ードアーム12の二つの凹みの間に形成された突起部1
2A先端にヒンジ機構部114を介して結合し、可動部
材支持バネ111、112、113を無くした点と、前
記二つの突起部11E表面それぞれに軟磁性材料からな
る軟磁性膜201、202が形成されている点である。
突起部12A先端は三角形にとがらせた形状になってお
り、その先端の幅の狭い部分で前記底辺11Cに接続し
ていて、可動部材11が突起部12Aに対してこの接続
部で、この接続部があたかもヒンジをなしているかのよ
うに回転可能となっている。前記ヨーク211,212
は、それぞれ軟磁性膜201、202に対向する位置の
ロードアーム12上に配置されている。他の構成は前記
第1の実施例と同じであり、説明を省略する。
【0055】本実施例においては、可動部材11と、軟
磁性膜201、202と、ヨーク211,212と、コ
イル221,222と、電極231,232,233,
234と、ヒンジ機構部114とを含んで、ヘッド位置
決めのための第2のアクチュエータが構成されている。
【0056】可動部材11は底辺11Cと突起部12A
の先端との接続部であるヒンジ機構部114によってロ
ードアーム12に支持されており、可動部材11は、ロ
ードアーム12に対して、このヒンジ機構部を中心にし
て磁気ディスク15の記録面に平行な面内で回転運動で
きるようになっている。可動部材11の一方の端には、
ジンバル板10があり、もう一方の端には軟磁性材料か
らなる軟磁性膜201、202が形成されている。すで
に述べてきた実施例と同様に、ジンバル板10の裏面に
は、磁気ヘッド31が取り付けられたスライダ30が固
定されている。ロードアーム12上の軟磁性膜201に
対向する位置には、軟磁性材料からなるヨーク211、
コイル221、コイルに通電するための電極231、2
32が配置され、軟磁性膜202に対向する位置には、
軟磁性材料からなるヨーク212、コイル222、コイ
ルに通電するための電極233、234が配置されてい
る。可動部材11及び可動部材11に搭載されているジ
ンバル板10、磁気ヘッド31、スライダ30、軟磁性
膜201,202すべてをあわせたものの重心は、ヒン
ジ機構部のある位置に一致させている。
【0057】本実施例のロードアームの製造方法や、磁
気ヘッドの位置決め動作の原理は、第1の実施例で説明
したものと同じである。本実施例のロードアーム12で
は、可動部材11が可動部材支持バネで支持されるかわ
りにヒンジ機構部114で支持されているが、この効果
について簡単に説明する。可動部材支持バネは、第1の
実施例のところで述べたように、ロードアーム運動方向
に平行な向きのバネ定数の方が、垂直な向きのバネ定数
よりも大きくなるようにしてあり、これによって可動部
材が、ロードアームに対して回転運動するようにしてあ
る。しかし、ロードアーム運動方向に平行な向きのバネ
定数を無限に大きくすることはできないので、位置決め
動作によってロードアームが加速度をもって運動したと
き、可動部材にわずかではあるがロードアーム運動方向
に平行な向きの並進運動が生じる。この並進運動成分
は、磁気ヘッドの位置決めの精度を劣化させるひとつの
要因になる。しかし、本実施例のように可動部材11が
ヒンジ機構部114で支持されていれば、上記した並進
運動成分は完全に除去できるので、より高精度な位置決
めが可能となる。もちろん、可動部材全体の重心とヒン
ジ機構部114の位置すなわち可動部材の回転中心が一
致しているので、第1の実施例同様、位置決め動作によ
ってロードアーム12が加速度をもって運動し、ロード
アーム12の先端にある可動部材11に慣性力がかかっ
た場合でも、可動部材11は、まったく振動することが
ない。
【0058】図9は、本発明の第5の実施例である磁気
ディスク装置に搭載されるロードアームの構造を示す平
面図である。また、図10は、このロードアームのC−
C線矢視断面図である。すでに述べたように、第1の実
施例においては、駆動力発生部材として軟磁性膜20、
ヨーク211,212、コイル221,222を用い、
磁気吸引力を利用して可動部材を回転運動させていた。
本実施例と前記第1の実施例の相違点は、駆動力発生部
材として、軟磁性膜20に代えて平板状の永久磁石24
が同じ位置に配置されていること、コイル25を装着し
た上部ヨーク26が永久磁石24の真上に配置されてい
ること、上部ヨーク26は上部ヨーク固定部材261に
よってロードアーム12に固定、支持されていること、
である。すなわち、本実施例における第2のアクチュエ
ータは、永久磁石24、コイル25を装着した上部ヨー
ク26、及び上部ヨーク26を支持固定する上部ヨーク
固定部材261を含んでなる駆動力発生部材と、可動部
材11を含んで構成されている。他の構成は前記第1の
実施例と同じであり、説明を省略する。
【0059】コイル25はその軸線が永久磁石24の平
板面に垂直になるように配置され、コイル25と永久磁
石24の間に作用するローレンツ力を利用して可動部材
11を回転運動させている。これら駆動力発生部材と可
動部材11とで第2のアクチュエータを構成している。
可動部材11は、可動部材支持バネ111、112によ
って、ロードアーム12に対して回転運動可能なように
支持されている。このとき、ジンバル板10や磁気ヘッ
ド31などを含む可動部材全体の重心は可動部材の回転
中心に一致している。可動部材の一方の端(ロードアー
ム12から遠い方の端)には、ジンバル板10が形成さ
れ、磁気ヘッド31が取り付けられたスライダ30が固
定されている。可動部材11のもう一方の端部の表面の
前記第1の実施例で軟磁性膜20が形成された位置に
は、永久磁石24が固定されている。コイル25が装着
された上部ヨーク26は、前記した永久磁石24の真上
に位置するように、上部ヨーク固定部材261によって
ロードアームに固定されている。このとき、永久磁石2
4とコイル25が直接触れないように、上部ヨーク固定
部材261の高さを調節しておく。コイル25には、電
流を流すための電極238、239が接続されている。
【0060】次に、本実施例のロードアームの製造方法
を簡単に説明する。永久磁石24は、可動部材11の上
に接着剤で固定するか、または、スパッタリング法や真
空蒸着法により、可動部材11上に直接成膜する。上部
ヨーク26は、鉄とニッケルの化合物からなる板を機械
加工して作成し、その表面に銅の被覆電線を巻いて作っ
たコイル25を接着剤で固定する。図11に、上部ヨー
ク26の構造を示す。ただし、コイル25については、
上部ヨーク26表面に絶縁膜、第1層電極、層間絶縁
膜、第2層電極を積層して作成した、モノリシック型の
コイルを用いてもよい。上部ヨーク26には、上部ヨー
ク固定部材261が接着剤により固定され、これらは、
ちょうどコイル25が永久磁石の真上に位置するように
ロードアーム12に固定される。
【0061】次に、本実施例の磁気ディスク装置の動作
を説明する。第1のアクチュエータであるボイスコイル
モータ142によりロードアーム12を位置決めした
後、目標位置との差に応じた電流を電極238、239
を通してコイル25に通電する。この電流に応じて、コ
イル25にローレンツ力が働くが、コイルはロードアー
ム12に固定されているので、永久磁石24が反力を受
け、可動部材11を回転運動させる。この可動部材11
の回転運動により、磁気ヘッド31が目標位置に位置決
めされる。
【0062】最後に、本実施例の効果を説明する。第1
の実施例で用いていた磁気吸引力の大きさは、流す電流
の2乗にほぼ比例するため、位置決めに必要な電流値を
求めるためには複雑な計算を行う必要がある。一方、本
実施例で用いているローレンツ力の大きさは、流す電流
に比例しているので、位置決めに必要な電流値の計算が
容易で位置決めの高速化に一層有利な構造になってい
る。なお、本実施例では、永久磁石24が可動部材24
上に配置され、永久磁石24の上方に位置するように、
磁場発生手段を構成するコイル25を装着した上部ヨー
ク26が支持部材であるロードアームに固定されている
が、逆に、永久磁石24をロードアーム上に配置し、ロ
ードーム上の永久磁石24の上部に位置するようにコイ
ル25を装着した上部ヨーク26を可動部材に固定して
も同様の効果が得られる。
【0063】図12は、本発明の第6の実施例である磁
気ディスク装置に搭載されるロードアームの構造を示す
平面図である。本実施例は、前記第5の実施例におい
て、ロードアーム12上の、永久磁石24の端部(ロー
ドアーム12の軸線に垂直な方向の端部)に対向する位
置に、位置検出用コイル271、272を配置したもの
である。他の構成は前記第5の実施例と同じであり、説
明を省略する。第3の実施例で説明したように、磁気ヘ
ッド位置決め用の第2のアクチュエータを有する磁気デ
ィスク装置においては、ロードアーム12に対する可動
部材11の位置を知る必要がある。本実施例は、ロード
アーム12に対する可動部材11の位置を、可動部材1
1上にある永久磁石24の運動によって位置検出用コイ
ル271、272に生じる電磁誘導電圧を用いて検出す
る。
【0064】このような装置を用いることにより、ロー
ドアーム12に対する可動部材11の位置を、高精度に
しかも速く得ることができるので、本実施例で説明した
磁気ディスク装置は、第3の実施例同様高速化や高密度
化に一層有利である。
【0065】図13は、本発明の第7の実施例である磁
気ディスク装置に搭載されるロードアーム12の構造を
示す平面図である。また、図14は、このロードアーム
12のD−D線矢視断面図である。
【0066】本実施例においては、ロードアーム12の
先端に凹みが形成され、その凹みにはまり込む形でジン
バル板10が支持され、このジンバル板10の内部に可
動部材11が形成されている。可動部材11は、ロード
アーム12側の中央部分に凹み11Dをもつ長方形をな
し、周縁にジンバル板10と所定の隙間をおいて形成さ
れる。ジンバル板10には、可動部材11の凹み11D
に所要の隙間をおいて嵌まりあう形の突起部10Aが形
成されており、可動部材11は、前記突起部10Aの先
端部のヒンジ機構部114によってジンバル板10に支
持され、ジンバル板10に対して、磁気ディスク15の
記録面とほぼ平行な面内で回転運動を行うようになって
いる。
【0067】可動部材11の裏面には、磁気ヘッド31
を取り付けたスライダ30が固定され、可動部材11の
前記凹み11Dの両側を形成する突起部11E上面に
は、軟磁性膜201、202が固定されている。ジンバ
ル板10上の軟磁性膜201、202のロードアーム1
2の軸線方向の端部に対向する位置には、軟磁性材料よ
りなるヨーク211、212、コイル221、222が
それぞれ固定されており、コイル221に通電するため
の電極231、232、コイル222に通電するための
電極233、234はロードアーム上に形成されてい
る。可動部材11及び可動部材に搭載されている磁気ヘ
ッド31、スライダ30、軟磁性膜201、202を合
わせた全体の重心は、ヒンジ機構部114の位置に一致
している。なお、ヒンジ機構部114は、ロードアーム
12、ジンバル板10及び可動部材11を板材から切り
抜く際に、板材を所定の寸法に切り残してジンバル板1
0と可動部材11をつながった状態にした部分であり、
通常のヒンジ機構のように、穴とそれに嵌まりあうピン
とで構成されたものではない。ジンバル板上のコイルと
ロードアーム上の電極との接続には、ワイヤボンディン
グ法を用いている(図13、14には図示せず)。
【0068】本実施例においては、可動部材11と、軟
磁性膜201、202と、ヨーク211、212と、コ
イル221、222と、電極231、232、233、
234及びヒンジ機構部114を含んでヘッド位置決め
のための第2のアクチュエータが構成されている。本実
施例の動作は、第1の実施例と同じであるが、可動部材
が、すべてジンバル板の中に含まれてしまうので、第1
の実施例よりもロードアームの大きさを小型化できると
いう効果がある。
【0069】図15は、本発明の第8の実施例である磁
気ディスク装置に搭載されるロードアーム12の構造を
示す平面図である。本実施例が前記第1の実施例と異な
るのは、可動部材11の可動部材支持バネ111、11
2よりもロードアーム12側の部分の幅がジンバル板1
0側の部分よりも狭くなっており、これに合わせてロー
ドアーム12の先端に形成されている凹みの幅も狭くし
てある点である。その他の構成は前記第1の実施例と同
じであり、説明は省略する。ロードアーム12の先端に
形成されている凹みの幅を狭くしたため凹みの両側の部
分の幅が大きくなり、可動部材11に形成された軟磁性
膜20に対向してロードアーム12上に配置されるヨー
ク211,212やコイル221,222のためのスペ
ースを十分にとることができ、第2のアクチュエータの
能力を大きくできる。また、この実施例の場合、可動部
材11及び可動部材11の搭載された部材を合わせた全
体の重心の位置を可動部材11の回転中心と一致させる
ため、可動部材11の可動部材支持バネ111、112
よりもロードアーム12側の部分の軸線方向の長さを長
くしたり、軟磁性膜20の重さを重くするなどの調整が
必要である。
【0070】また上記各実施例では、前記可動部材11
は、ロードアーム12もしくはジンバル板10に、可動
部材支持バネあるいはヒンジ機構部114で弾性支持さ
れているが、可動部材支持バネもヒンジ機構部114
も、弾性変形の範囲内で可動部材11の回転動作を実現
している。このため、コイル221,222やコイル2
5の励磁による回転力がそれらコイルの消磁により消滅
すると、可動部材11は自動的に基準位置(いずれの方
向にも回転していない位置)に復帰する。したがって、
第2のアクチュエータの駆動量は常に基準位置からの移
動(回転)量として算定され、算定が容易である。
【0071】上記各実施例によれば、従来ヘッドを支持
する支持部材(ロードアーム)の位置決めに使用されて
いるボイスコイルモータに加え、5ボルト以下の低い電
圧で駆動でき、支持部材の位置決め動作時に振動がな
く、複雑な組立工程を必要とせずに形成することが可能
な、ヘッド位置決め用の第2のアクチュエータを提供す
ることができ、それによって、回転ディスク型情報記憶
装置の記録密度を格段に高くすることができる。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、5ボルト以下の低い電
圧で駆動でき、ヘッドを支持する支持部材の位置決め動
作時に振動がなく、複雑な組立工程を必要とせずに形成
することが可能な、ヘッド位置決め用のアクチュエータ
を提供することができ、それにより、回転ディスク型情
報記憶装置の記録密度を格段に高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の磁気ディスク装置に搭
載されるロードアームの平面図である。
【図2】図1に示すロードアームのA−A線断面図であ
る。
【図3】本発明の第1の実施例の磁気ディスク装置に搭
載されたロードアームにおける可動部材の回転中心を示
す平面図である。
【図4】本発明の第1の実施例の磁気ディスク装置の部
分を示す平面図である。
【図5】図4の磁気ディスク装置のB−B線断面図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施例の磁気ディスク装置に搭
載されるロードアームの平面図である。
【図7】本発明の第3の実施例の磁気ディスク装置に搭
載されるロードアームの平面図である。
【図8】本発明の第4の実施例の磁気ディスク装置に搭
載されるロードアームの平面図である。
【図9】本発明の第5の実施例の磁気ディスク装置に搭
載されるロードアームの平面図である。
【図10】図9に示すロードアームのC−C線断面図で
ある。
【図11】本発明の第5の実施例の磁気ディスク装置に
搭載されるロードアームに用いる上部ヨークの裏面図で
ある。
【図12】本発明の第6の実施例の磁気ディスク装置に
搭載されるロードアームの平面図である。
【図13】本発明の第7の実施例の磁気ディスク装置に
搭載されるロードアームの平面図である。
【図14】図13に示す実施例のD−D線断面図であ
る。
【図15】本発明の第8の実施例の磁気ディスク装置に
搭載されるロードアームの平面図である。
【図16】従来の磁気ディスク装置の平面図である。
【図17】従来の磁気ディスク装置のE−E線断面図で
ある。
【図18】従来の磁気ディスク装置に搭載される位置決
め用微動アクチェエータの平面図である。
【図19】図18の位置決め用微動アクチェエータのF
−F線断面図である。
【符号の説明】
10 ジンバル板 10A
突起部 11 可動部材 11A
先端部 11B 突出部 11C
底辺 11D 凹み 11E
突起部 12 ロードアーム 12A
突起部 13 ピボット軸 15 磁
気ディスク 16 スピンドルモータ 17 軸
受け 18 スペーサ 19 ベ
ース板 20 軟磁性膜 24 永
久磁石 25 コイル 26 上
部ヨーク 30 スライダ 31 磁
気ヘッド 111、112、113 可動部材支持バネ 114
ヒンジ機構部 121、122、123 くし歯状部材 140
永久磁石 141 コイル 142
ボイスコイルモータ 201、202 軟磁性膜 211、
212 ヨーク 221、222 コイル 231〜
239 電極 261 上部ヨーク固定部材 271、272 位置検出用コイル 400〜404 圧電体 500〜
507 電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 忍 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 有坂 寿洋 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報が記憶される回転ディスクと、この
    回転ディスクに対し情報の書き込みと読み出しを行うヘ
    ッドと、前記ヘッドを支持する支持部材と、前記支持部
    材を回転ディスク上の所定の位置に移動させるための第
    1のアクチュエータと、を有してなる回転ディスク型情
    報記憶装置において、 前記支持部材に支持され前記回転ディスクの記録面に対
    して垂直な軸のまわりに回転する回転運動が可能な可動
    部材と前記可動部材を前記垂直な軸の周りに回転運動さ
    せるための駆動力発生部材とからなる第2のアクチュエ
    ータを有し、 前記可動部材が前記支持部材と一体で形成されており、 前記ヘッドが前記可動部材に搭載されており、 前記可動部材及び前記可動部材に搭載されているすべて
    の部材を合わせた総重量の重心が、前記可動部材の回転
    運動の回転中心と略一致する、ことを特徴とする回転デ
    ィスク型情報記憶装置。
  2. 【請求項2】 情報が記憶される回転ディスクと、この
    回転ディスクに対し情報の書き込みと読み出しを行うヘ
    ッドと、前記ヘッドを支持する支持部材と、前記支持部
    材を回転ディスク上の所定の位置に移動させるための第
    1のアクチュエータと、を有してなる回転ディスク型情
    報記憶装置において、 前記支持部材に支持され前記回転ディスクの記録面に対
    して垂直な軸のまわりに回転する回転運動が可能な可動
    部材と前記可動部材を前記垂直な軸の周りに回転運動さ
    せるための駆動力発生部材とからなる第2のアクチュエ
    ータを有し、 前記可動部材が弾性変形可能な複数の可動部材支持バネ
    によって前記支持部材に支持されており、 前記支持部材及び前記可動部材及び前記可動部材支持バ
    ネがすべて一体で形成されており、 前記ヘッドが前記可動部材に搭載されており、 前記可動部材及び前記可動部材に搭載されているすべて
    の部材を合わせた総重量の重心が、前記可動部材の回転
    運動の回転中心と略一致する、ことを特徴とする回転デ
    ィスク型情報記憶装置。
  3. 【請求項3】 情報が記憶される回転ディスクと、この
    回転ディスクに対し情報の書き込みと読み出しを行うヘ
    ッドと、前記ヘッドを支持する支持部材と、前記支持部
    材を回転ディスク上の所定の位置に移動させるための第
    1のアクチュエータと、を有してなる回転ディスク型情
    報記憶装置において、 前記支持部材に支持され前記回転ディスクの記録面に対
    して垂直な軸のまわりに回転する回転運動が可能な可動
    部材と、前記可動部材を前記垂直な軸の周りに回転運動
    させるための駆動力発生部材とからなる第2のアクチュ
    エータを有し、 前記可動部材が一つのヒンジ機構部によって前記支持部
    材に支持されており、 前記支持部材及び前記可動部材及び前記ヒンジ機構部が
    すべて一体で形成されており、 前記ヘッドが前記可動部材に搭載されており、 前記可動部材及び前記可動部材に搭載されているすべて
    の部材を合わせた総重量の重心が、前記ヒンジ機構部の
    位置と略一致する、ことを特徴とする回転ディスク型情
    報記憶装置。
  4. 【請求項4】 情報が記憶される回転ディスクと、この
    回転ディスクに対し情報の書き込みと読み出しを行うヘ
    ッドと、前記ヘッドを支持する支持部材と、前記支持部
    材を回転ディスク上の所定の位置に移動させるための第
    1のアクチュエータと、を有してなる回転ディスク型情
    報記憶装置において、 前記支持部材に支持され前記回転ディスクの記録面に対
    して垂直な軸のまわりに回転する回転運動が可能な可動
    部材と前記可動部材を前記垂直な軸のまわりに回転運動
    させるための駆動力発生部材とからなる第2のアクチュ
    エータを有し、 前記可動部材が前記支持部材と一体で形成されており、 前記ヘッドが前記可動部材に搭載されており、 前記ヘッドと前記駆動力発生部材が前記可動部材の回転
    運動の回転中心を挟んで互いに反対の位置にある、こと
    を特徴とする回転ディスク型情報記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動力発生部材が、 前記可動部材上に配置された軟磁性材料からなる軟磁性
    部材と、 前記支持部材上に配置されたコイルと軟磁性材料からな
    るヨークと、を含んでなることを特徴とする請求項1か
    ら4のいずれかに記載の回転ディスク型情報記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動力発生部材が、 前記可動部材上に配置された硬磁性材料からなる永久磁
    石と、 前記支持部材上もしくは前記支持部材に固定された上部
    ヨーク固定部材上に配置されたコイルと軟磁性材料から
    なるヨークと、を含んでなることを特徴とする請求項1
    から4のいずれかに記載の回転ディスク型情報記憶装
    置。
  7. 【請求項7】 情報が記憶される回転ディスクと、この
    回転ディスクに対し情報の書き込みと読み出しを行うヘ
    ッドと、前記ヘッドを支持する支持部材と、前記支持部
    材を回転ディスク上の所定の位置に移動させるための第
    1のアクチュエータと、を有してなる回転ディスク型情
    報記憶装置において、 前記支持部材に支持され前記回転ディスクの記録面に対
    して垂直な軸のまわりに回転する回転運動が可能な可動
    部材と前記可動部材を前記垂直な軸のまわりに回転運動
    させるための駆動力発生部材とからなる第2のアクチュ
    エータを有し、 前記ヘッドが前記可動部材に搭載されており、 かつ、前記支持部材に対する前記可動部材の位置を検出
    するためのセンサが前記支持部材上または前記可動部材
    上または前記支持部材と前記可動部材の両方の上にあ
    る、ことを特徴とする回転ディスク型情報記憶装置。
  8. 【請求項8】 情報が記憶される回転ディスクと、この
    回転ディスクに情報の書き込みと読み出しを行うヘッド
    と、前記ヘッドを支持する支持部材と、前記支持部材を
    回転ディスク上の所定の位置に移動させるための第1の
    アクチュエータとを有してなる回転ディスク型情報記憶
    装置において、 前記支持部材に支持され前記回転ディスクの記録面に対
    して垂直な軸のまわりに回転する回転運動が可能な可動
    部材と前記可動部材を前記垂直な軸のまわりに回転運動
    させるための駆動力発生部材とからなる第2のアクチュ
    エータを有し、 前記ヘッドが前記可動部材に搭載されており、 前記駆動力発生部材は、前記支持部材と前記可動部材に
    互いに対向して配置された電極対を有してなる、ことを
    特徴とする回転ディスク型情報記憶装置。
  9. 【請求項9】 情報が記憶される回転ディスクと、この
    回転ディスクに情報の書き込みと読み出しを行うヘッド
    と、前記ヘッドを支持する支持部材と、前記支持部材を
    回転ディスク上の所定の位置に移動させるための第1の
    アクチュエータとを有してなる回転ディスク型情報記憶
    装置において、 前記支持部材に支持され前記回転ディスクの記録面に対
    して垂直な軸のまわりに回転する回転運動が可能な可動
    部材と前記可動部材を前記垂直な軸のまわりに回転運動
    させるための駆動力発生部材とからなる第2のアクチュ
    エータを有し、 前記ヘッドが前記可動部材に搭載されており、 前記駆動力発生部材は、前記可動部材上または前記支持
    部材上にに配置された硬磁性材料からなる永久磁石と、
    前記支持部材上または前記可動部材上の前記永久磁石に
    対向する位置に配置された磁場発生手段とを有してなる
    こと、を特徴とする回転ディスク型情報記憶装置。
  10. 【請求項10】 情報が記憶される回転ディスクと、こ
    の回転ディスクに情報の書き込みと読み出しを行うヘッ
    ドと、前記ヘッドを支持する支持部材と、前記支持部材
    を回転ディスク上の所定の位置に移動させるための第1
    のアクチュエータとを有してなる回転ディスク型情報記
    憶装置において、 前記支持部材に支持され前記回転ディスクの記録面に対
    して垂直な軸のまわりに回転する回転運動が可能な可動
    部材が前記支持部材に一体で形成されており、 前記ヘッドが前記可動部材に搭載されていることを特徴
    とする回転ディスク型情報記憶装置用支持部材。
  11. 【請求項11】 情報が記憶される磁気媒体を有する磁
    気ディスクと、この磁気ディスクに情報の書き込みと読
    み出しを行う磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドが取り付け
    られ前記磁気ヘッドを前記磁気ディスク上に浮遊させる
    スライダと、前記スライダを支持するロードアームと、
    前記ロードアームを磁気ディスク上の所定の位置に移動
    させるための第1のアクチュエータとを有してなる磁気
    ディスク装置において、 前記ロードアームに支持され前記磁気ディスクの記録面
    に対して垂直な軸の周りに回転する回転運動が可能な可
    動部材と前記可動部材を前記垂直な軸の周りに回転運動
    させるための駆動力発生部材とからなる第2のアクチュ
    エータを有し、 前記可動部材が前記ロードアームと一体で形成されてお
    り、 前記スライダが前記可動部材に搭載されており、 前記可動部材及び前記可動部材に搭載されているすべて
    の部材を合わせた総重量の重心が、前記可動部材の回転
    運動の回転中心と略一致する、ことを特徴とする磁気デ
    ィスク装置。
  12. 【請求項12】 情報が記憶される磁気媒体を有する磁
    気ディスクと、この磁気ディスクに情報の書き込みと読
    み出しを行う磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドが取り付け
    られ前記磁気ヘッドを前記磁気ディスク上に浮遊させる
    スライダと、前記スライダを支持するロードアームと、
    前記ロードアームを磁気ディスク上の所定の位置に移動
    させるための第1のアクチュエータとを有してなる磁気
    ディスク装置において、 前記スライダと前記ロードアームの間に、前記磁気ディ
    スクの記録面に対して垂直な軸の周りに回転する回転運
    動が可能な可動部材と前記可動部材を前記垂直な軸の周
    りに回転運動させるための駆動力発生部材とからなる第
    2のアクチュエータを介装し、 前記スライダは前記可動部材に搭載されており、 前記可動部材及び前記可動部材に搭載されているすべて
    の部材を合わせた総重量の重心が、前記可動部材の回転
    運動の回転中心と略一致する、ことを特徴とする磁気デ
    ィスク装置。
  13. 【請求項13】 情報が記憶される磁気媒体を有する磁
    気ディスクと、情報の書き込みと読み出しを行う磁気ヘ
    ッドと、前記磁気ヘッドが取り付けられ前記磁気ヘッド
    を前記磁気ディスク上に浮遊させるスライダと、前記ス
    ライダを支持するロードアームと、前記ロードアームを
    磁気ディスク上の所定の位置に移動させるための第1の
    アクチュエータとを有してなる磁気ディスク装置におい
    て、 前記スライダと前記ロードアームの間に、前記磁気ディ
    スクの記録面に対して垂直な軸の周りに回転する回転運
    動が可能な可動部材と前記可動部材を前記垂直な軸の周
    りに回転運動させるための駆動力発生部材とからなる第
    2のアクチュエータを介装し、 前記スライダは前記可動部材に支持されており、 前記第2のアクチュエータ上に、前記ロードアームに対
    する前記可動部材の位置を検出するためのセンサを有す
    る、ことを特徴とする磁気ディスク装置。
  14. 【請求項14】 可動部材は、弾性変形する支持構造で
    ロードアームに支持されていることを特徴とする請求項
    1から9のいずれかに記載の回転ディスク型情報記憶装
    置。
  15. 【請求項15】 可動部材は弾性変形する支持構造でロ
    ードアームに支持されていることを特徴とする請求項1
    1に記載の磁気ディスク装置。
  16. 【請求項16】 請求項1から4のいずれかに記載の回
    転ディスク型情報記憶装置において、 前記支持部材が、シリコン、酸化シリコン、ステンレス
    スチール、ニッケル、鉄とニッケルの化合物、銅、の中
    のいずれかの材料を主成分とし、 前記支持部材の製造方法が、 シリコン及び酸化シリコンをエッチングにより加工する
    工程、 または、銅またはニッケルまたはステンレススチールま
    たは鉄とニッケルの化合物をメッキ法で成長させる工
    程、 または、銅またはニッケルまたはステンレススチールま
    たは鉄とニッケルの化合物からなる箔をエッチングまた
    はプレスで加工する工程、のいずれか一つの工程を含ん
    でなることを特徴とする回転ディスク型情報記憶装置の
    支持部材の製造方法。
JP28971096A 1996-10-31 1996-10-31 磁気ディスク装置 Expired - Lifetime JP3653602B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28971096A JP3653602B2 (ja) 1996-10-31 1996-10-31 磁気ディスク装置
US08/958,667 US6038104A (en) 1996-10-31 1997-10-27 Rotating disk type information storage apparatus having a movable member integrated with a support member
EP97119057A EP0840291B1 (en) 1996-10-31 1997-10-31 Rotating disk type information storage apparatus
DE69730295T DE69730295T2 (de) 1996-10-31 1997-10-31 Datenspeichergerät mit rotierender Platte

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28971096A JP3653602B2 (ja) 1996-10-31 1996-10-31 磁気ディスク装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10134534A true JPH10134534A (ja) 1998-05-22
JP3653602B2 JP3653602B2 (ja) 2005-06-02

Family

ID=17746753

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28971096A Expired - Lifetime JP3653602B2 (ja) 1996-10-31 1996-10-31 磁気ディスク装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6038104A (ja)
EP (1) EP0840291B1 (ja)
JP (1) JP3653602B2 (ja)
DE (1) DE69730295T2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6535360B1 (en) 1999-06-02 2003-03-18 Samsung Electronics Co., Ltd. Disk drive head suspension assembly with microactuator
US6831889B2 (en) 2000-02-01 2004-12-14 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Head support mechanism and thin film piezoelectric actuator
US6943990B1 (en) 1998-09-16 2005-09-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Head support mechanism, information recording/reproducing apparatus, and method of manufacturing head support mechanism

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE69735806D1 (de) 1997-10-29 2006-06-08 St Microelectronics Srl Verfahren zur Herstellung einer Halbleiter Microantrieb, insbesondere für Lese-Schreibekopf einem Festplattengerät, und so hergestellter Microantrieb
EP0955629B1 (en) 1998-05-05 2004-09-15 STMicroelectronics S.r.l. Method for manufacturing a hard disk read/write unit, with micrometric actuation
EP0975085B1 (en) 1998-07-22 2005-02-09 STMicroelectronics S.r.l. Integrated device comprising a structure for electrostatic transport of dielectric particles generated in devices for actuating hard discs, and electrostatic transport method
US6166890A (en) * 1998-07-24 2000-12-26 Seagate Technology Llc In plane, push-pull parallel force microactuator
EP0977180B1 (en) 1998-07-30 2005-02-09 STMicroelectronics S.r.l. Method for assembling an actuator device for a hard disc device, comprising a read/write transducer, a microactuator and a suspension and the actuator device thus obtained
EP0977349B1 (en) 1998-07-30 2005-07-06 STMicroelectronics S.r.l. Remote-operated integrated microactuator, in particular for a read/write transducer of hard discs
DE69831237D1 (de) 1998-09-30 2005-09-22 St Microelectronics Srl Integrierter Hochleistungs-Microantrieb insbesondere für einen Lese/Schreib-Kopf in Festplattenlaufwerken
US6351354B1 (en) * 1999-05-07 2002-02-26 Seagate Technology Llc Head to flexure interconnection for disc drive microactuator
US6952330B1 (en) * 1999-06-11 2005-10-04 Seagate Technology Llc Dynamic flying attitude control using augmented gimbal
US6590747B1 (en) * 1999-08-17 2003-07-08 Seagate Technology, Llc. Seal for micro-electro-mechanical devices
US6859345B2 (en) * 1999-08-17 2005-02-22 Seagate Technology Llc Bending microactuator having a two-piece suspension design
JP2003514325A (ja) * 1999-11-08 2003-04-15 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 駆動装置及びマイクロアクチュエータによって変換ヘッドの位置決めをするデバイス
US6574077B1 (en) * 1999-12-02 2003-06-03 Seagate Technology Llc Microactuator assembly having improved standoff configuration
US6493192B2 (en) 2000-06-22 2002-12-10 Seagate Technology Llc Disc drive with improved head pitch adjustment
US7256968B1 (en) 2000-09-11 2007-08-14 Hutchinson Technology Incorporated Microactuated dimple for head suspensions
US6807030B1 (en) * 2001-12-18 2004-10-19 Western Digital (Fremont), Inc. Enclosed piezoelectric microactuators coupled between head and suspension
US6738231B2 (en) 2002-04-24 2004-05-18 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Piezoelectric microactuator for slider side actuation
EP1359569A1 (en) 2002-05-03 2003-11-05 STMicroelectronics S.r.l. Read/write assembly for magnetic hard disks
US7149060B2 (en) * 2002-10-01 2006-12-12 Magnecomp Corporation Actuation device and method for high density hard disk drive head
WO2013168264A1 (ja) * 2012-05-10 2013-11-14 パイオニア株式会社 駆動装置
US20160296945A1 (en) * 2013-03-15 2016-10-13 Ancera, Inc. Systems and methods for active particle separation
US20160299132A1 (en) 2013-03-15 2016-10-13 Ancera, Inc. Systems and methods for bead-based assays in ferrofluids
US11285490B2 (en) 2015-06-26 2022-03-29 Ancera, Llc Background defocusing and clearing in ferrofluid-based capture assays
CN108697372B (zh) * 2016-02-17 2022-10-04 温伯格医学物理有限公司 具有文化敏感性的用于乳房组织的快速和舒适磁成像的装置和方法

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4374402A (en) * 1980-06-27 1983-02-15 Burroughs Corporation Piezoelectric transducer mounting structure and associated techniques
JPS62250570A (ja) * 1986-04-22 1987-10-31 インタ−ナショナル ビジネス マシ−ンズ コ−ポレ−ション 記憶装置用変換器
US4814908A (en) * 1986-12-03 1989-03-21 Magnetic Peripherals Inc. Thermo servo for track centering on a disk
JP2550488B2 (ja) * 1987-10-29 1996-11-06 三菱電機株式会社 磁気デイスク装置
JP3064336B2 (ja) * 1989-06-28 2000-07-12 株式会社日立製作所 情報取扱い装置およびデイスク装置
US5216559A (en) * 1990-06-01 1993-06-01 Iomega Corporation Carrier structure for read/write heads
JP2607756B2 (ja) * 1990-07-18 1997-05-07 シーゲイト テクノロジー インターナショナル 磁気ディスクのトラック上でトランスデューサーを位置決めする装置
JPH04134763A (ja) * 1990-09-26 1992-05-08 Nec Corp 磁気ヘッド,磁気ヘッド組立体およびこれを用いた磁気ディスク装置
EP0518626A3 (en) * 1991-06-10 1993-03-17 Fujitsu Limited Magnetic disk drive and method for assembling the same
US5764444A (en) * 1991-07-23 1998-06-09 Fujitsu Limited Mechanism for minute movement of a head
EP0549814B1 (en) * 1991-07-23 1997-06-18 Fujitsu Limited Mechanism for finely moving head
US5295031A (en) * 1991-08-29 1994-03-15 Wasson Ken G Rotary positioning apparatus
EP0533095B1 (en) * 1991-09-18 1998-11-25 Fujitsu Limited Storage device having reciprocating head
US5682076A (en) * 1993-08-03 1997-10-28 Nanomotion Ltd. Ceramic disc-drive actuator
US5521778A (en) * 1994-08-30 1996-05-28 International Business Machines Corporation Disk drive with primary and secondary actuator drives
US5657188A (en) * 1995-06-01 1997-08-12 Hutchinson Technology Incorporated Head suspension with tracking microactuator
JP3333367B2 (ja) * 1995-12-04 2002-10-15 富士通株式会社 ヘッドアクチュエータ
US5796558A (en) * 1997-05-15 1998-08-18 Read-Rite Corporation Adaptive micro-actuated head gimbal assembly

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6943990B1 (en) 1998-09-16 2005-09-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Head support mechanism, information recording/reproducing apparatus, and method of manufacturing head support mechanism
CN1333386C (zh) * 1998-09-16 2007-08-22 松下电器产业株式会社 信息记录/重现设备
US6535360B1 (en) 1999-06-02 2003-03-18 Samsung Electronics Co., Ltd. Disk drive head suspension assembly with microactuator
US6831889B2 (en) 2000-02-01 2004-12-14 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Head support mechanism and thin film piezoelectric actuator
US6917498B2 (en) 2000-02-01 2005-07-12 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Head support mechanism and thin film piezoelectric actuator
US7006335B2 (en) 2000-02-01 2006-02-28 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Head support mechanism and thin film piezoelectric actuator
US7027267B2 (en) 2000-02-01 2006-04-11 Matsushita Electric Industrial Co. Ltd. Head support mechanism and thin film piezoelectric actuator
US7072150B2 (en) 2000-02-01 2006-07-04 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Head support mechanism and thin film piezoelectric actuator
US7072149B2 (en) 2000-02-01 2006-07-04 Matsushita Electric Industrial Co. Ltd. Head support mechanism and thin film piezoelectric actuator

Also Published As

Publication number Publication date
EP0840291B1 (en) 2004-08-18
DE69730295T2 (de) 2005-09-01
US6038104A (en) 2000-03-14
EP0840291A2 (en) 1998-05-06
EP0840291A3 (en) 1998-11-25
DE69730295D1 (de) 2004-09-23
JP3653602B2 (ja) 2005-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10134534A (ja) 回転ディスク型情報記憶装置
JP3333367B2 (ja) ヘッドアクチュエータ
US6064550A (en) Head actuator with dual drive means
JPH08180623A (ja) 磁気ディスク装置
JP2001266517A (ja) 磁気ディスク装置
JPH08203053A (ja) 記録再生ヘッドスライダ及びこれを用いた記録再生装置
US6879468B2 (en) Magnetic head actuator having an improved microactuator oscillatably supported by metallic micro-beams
US6552878B2 (en) Magnetic disk apparatus
US7006332B2 (en) Disk drive comprising suspension for magnetic head with positioning of slider to predetermined track through oscillation of voice coil motor
JPH1011923A (ja) 回転ディスク型情報記憶装置
JPH1153854A (ja) ヘッド支持機構とそれを備えた磁気ディスク装置
JP2001126422A (ja) ヘッド位置決め機構
WO2003105128A2 (en) Head support mechanism, head drive device, and disk apparatus
US7796363B2 (en) PZT element, head gimbal assembly, and disk drive unit with same
JP4583713B2 (ja) 磁気ヘッドアクチュエータ
JP4583714B2 (ja) 磁気ヘッドアクチュエータ
JP3041052B2 (ja) 記録/再生ヘッド、記録/再生ヘッド位置決め機構および記録/再生装置
JP2001052456A (ja) サスペンションとそれを用いた情報記録再生装置および情報記録再生装置の駆動方法
JP3568029B2 (ja) ディスク装置のヘッド支持機構
JPH11260011A (ja) ヘッド支持機構
JP4080669B2 (ja) ヘッド位置決め機構
JP2549775B2 (ja) 磁気記憶装置
JP2001297546A (ja) ヘッド位置決め機構
JP2020077444A (ja) ヘッド支持機構および磁気ディスク装置
JP2001266515A (ja) ヘッド位置決め機構

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20031224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040525

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040726

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050118

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090311

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090311

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100311

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110311

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110311

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120311

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130311

Year of fee payment: 8

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130311

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130311

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140311

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term