JPH10133236A - 光学装置及び電解液 - Google Patents
光学装置及び電解液Info
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- JPH10133236A JPH10133236A JP9207980A JP20798097A JPH10133236A JP H10133236 A JPH10133236 A JP H10133236A JP 9207980 A JP9207980 A JP 9207980A JP 20798097 A JP20798097 A JP 20798097A JP H10133236 A JPH10133236 A JP H10133236A
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Abstract
り、低温特性に優れた光学フィルタを提供すること。 【解決手段】 銀塩をDMSOと他の溶媒との混合溶媒
に溶解させたRED液1を光学機器の光量調節のための
フィルタ材として用い、透明電極と対極の駆動制御(特
に印加電圧)によって銀塩による銀を透明電極上に析
出、溶解させる可逆な系を形成した光学フィルタ10。
Description
ば、数字ないしは文字表示又はX−Yマトリックス表示
などを行うための表示装置や、可視光域(波長:400
〜700nm)において光透過率または光反射率の制御
が可能なフィルタ)及びそれに用いる電解液に関するも
のである。
材料と称することがある。)は、電圧駆動型の例えば時
刻表示用のデジタル時計等の表示装置に採用されてい
る。
CDと称することがある。)は、非発光型の表示装置で
あって、電気化学調光素子として、反射光や、透過光に
よる表示であるために、長時間の観察によっても疲労感
が少ないという利点を有すると共に、比較的駆動電圧が
低く、消費電力が少ないなどの利点を有する。例えば、
特開昭59−24879号公報に開示されているよう
に、液体型ECDとして可逆的に着色、消色状態を形成
する有機分子系のビオロゲン分子誘導体をEC材料に用
いるものが知られている。
のEC材料をECD素子に利用した場合、実機において
必要とされる応答速度や、そのときの遮蔽度が不十分で
あり、実用化には遠かった。しかも、光量調節デバイス
としては、可視光領域(波長:400〜700nm)に
おいて光透過率を制御できることが必要となるが、上記
のようなEC材料では十分ではなかった。
ECDに置き換えて、金属塩の析出又は溶解を利用した
調光素子に着目し、銀の析出又は溶解を用いた電気化学
調光素子の開発を行ってきたが、応答速度や遮蔽度にお
いては目標どおりの値を得ることができた。
O)など、凝固点の高い(DMSOは18℃)溶媒を用
いた場合には、銀の析出及び溶解の可逆性は高いが、低
温特性が劣悪となり、低温で溶液が凝固し易くなるとい
う問題点が判明した。
あり、可視光域において光透過率または光反射率の制御
が可能であり、更に低温特性も良好な光学装置、及びそ
れに用いる電解液を提供することにある。
F、AgCl、AgBr、AgI、AgSCNなどの銀
塩(以下、同様)を溶解させた溶液が対向電極間に配さ
れ、これらの電極の駆動制御により銀の析出又は溶解を
生じさせ、これによって着色又は消色するように構成さ
れ、前記銀塩を溶解させるための溶媒として、少なくと
も2種類の溶媒からなる混合溶媒が用いられている光学
装置に係るものである。
れらの電極の駆動制御により銀の析出又は溶解を生じさ
せ、これによって着色又は消色する電解液であって、銀
塩を溶解させた溶液からなり、前記銀塩を溶解させるた
めの溶媒として、少なくとも2種類の溶媒からなる混合
溶媒が用いられている電解液も提供するものである。
液を作成した際に、その溶液が可視光域(波長:400
〜700nm)において吸収を持たず、かつ、着色時に
可視光域においてほぼ均等な遮蔽が可能な銀(錯)塩を
銀の析出又は溶解を生じさせるような可逆的なめっき、
即ち、RED(Reversible Electro-Deposition)の材料
として用いており、しかも、この銀(錯)塩は駆動制御
によって析出−溶解の可逆性に富むものである。これに
反し、銀(錯)塩からの銀の析出に関して、めっき浴と
して用いるシアン系溶液が従来から知られているが、シ
アン系溶液では、安全な作業環境の確保や、その廃液の
処理の問題がある。本発明では、非シアン系の銀塩を用
いる。
上に析出、溶解させる可逆的な系を用いることにより、
即ち、可逆的なめっき材料であるRED(Reversible El
ectro-Deposition)材料を用いることにより、低消費電
力で非発光型の可視光域に好適な光学フィルタ等の光学
装置を提供することができるのである。
ED液)において重要なことは、銀塩の溶液を調製する
のに用いる溶媒が、少なくとも2種類の溶媒(混合溶
媒)からなっているので、既述したようにジメチルスル
ホキシド(DMSO)単独の溶媒を用いた場合に低温特
性が悪くて素子の動作環境が限られるという問題に対
し、特に、DMSOと相性の良い溶媒とを組み合せて両
者を混合溶媒として用いることによって低温特性を向上
させ、使用可能な温度範囲を広げることができる。
銀の析出又は溶解の可逆性は高いが温度特性に劣る溶媒
を混合溶媒化して用いることによって、銀塩等の電解液
成分の溶解と低温での電解液の凝固防止とに複数種の溶
媒をそれぞれ寄与させることができ、寒冷地におけるデ
バイスの使用においても電解液が凍結しなくなる。
いて、上記の混合溶媒として、プロピレンカーボネート
(PC)、アセトニトリル(AN)、N,N−ジメチル
ホルムアミド(DMF)、N,N−ジエチルホルムアミ
ド(DEF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMA
C)、N−メチルプロピオンアミド(MPA)、N−メ
チルピロリドン(MP)、2−エトキシエタノール(E
EOH)、2−メトキシエタノール(MEOH)、ジメ
チルスルホキシド(DMSO)、1,3−ジオキソラン
(DOL)、エチルアセテート(EA)、テトラヒドロ
フラン(THF)、メチルテトラヒドロフラン(MeT
HF)、ジメトキシエタン(DME)、ジエトキシエタ
ン(DEE)及びγ−ブチロラクトン(γ−BL)から
なる群より選ばれた少なくとも2種類の溶媒が用いられ
るのが望ましい。
異なる複数種の溶媒からなるのがよく、例えば環状構造
の溶媒と非環状構造(例えば鎖状構造)の溶媒とからな
っていてよく、或いは環状構造でもヘテロ環と非ヘテロ
環の組み合わせ、5員環と6員環の組み合わせ、ヘテロ
原子が1種のものと2種のものの組み合わせであってよ
く、また非環状でも鎖状と非鎖状の組み合わせやヘテロ
原子のあるものとないものとの組み合わせなどが挙げら
れる。
ホキシドと他の溶媒とからなる混合溶媒がよく、この場
合、ジメチルスルホキシドの割合が他の溶媒の割合と同
じか或いはそれよりも多いことが銀塩等の溶解性と低温
特性を両立させる上で望ましい。例えば、−20℃で2
時間保存においては、銀塩:支持電解質(後述)=2:
3としたとき、ジメチルスルホキシド:アセトニトリル
=(50:50)〜(55:45)の容量比の混合溶
媒、ジメチルスルホキシド:環状構造の溶媒=(55:
45)〜(60:40)の容量比の混合溶媒が好まし
い。ジメチルスルホキシドがあまり少ないと塩の析出が
生じ易く、またあまり多いと低温での凝固が生じ易くな
る。但し、この混合溶媒の組成比は、後述するように銀
塩と支持電解質との割合によってはDMSO:他の溶媒
=(60:40)〜(20:80)の範囲で変えてよ
い。
ゲン化銀を用いるのがよく、その濃度は0.005〜
2.0mol/Lである溶液が使用されるのがよい。
又は異種のハロゲン族元素を供給可能な支持塩(例えば
ハロゲン化ナトリウム、ハロゲン化カリウム、ハロゲン
化カルシウム、ハロゲン化四級アンモニウム塩)によっ
て前記ハロゲン化銀が錯塩化されることが望ましい。
2〜5倍濃度であるのがよい。
を析出溶解させる作用電極となる透明電極(特にITO
電極:酸化インジウムにスズをドープして得られたも
の。)を化学的又は物理的に修飾することによって、透
明電極への銀の析出電位を下げ、銀の析出溶解を容易と
し、透明電極や溶液自身が電気的に受ける損傷を軽減す
ることができる。
及びパラジウム溶液の二液処理法によるパラジウムでI
TO電極の表面処理が行われるのがよい。即ち、パラジ
ウムによるITO電極の表面活性化処理として、ITO
単独基板上にパラジウム核を析出させることでITO電
極表面上の活性を高めるものである。
(SnCl2 )0.10〜1.0gを0.010〜0.
10%のHCl 1Lに溶解させたもの、パラジウム溶
液としては、塩化パラジウム(PdCl2 )0.10〜
1.0gを0.010〜0.10%のHCl 1Lに溶
解させたものが使用可能である。
属をITO電極上へ蒸着する方法が採用可能である。
ウ化銀である場合、RED液の導電性を上げるために、
ヨウ化ナトリウム(NaI)等の支持電解質(支持塩)
がヨウ化銀の等濃度〜20倍濃度の範囲で溶液に添加さ
れるのがよい。
性を高めるために、添加剤、例えばアスコルビン酸が添
加されているのがよい。この添加剤は5〜200mmo
l/Lの割合で溶解されているのがよい。
な銀(錯)塩をRED材料として用いると、銀(錯)塩
からの析出、溶解において、析出電極から銀が溶解する
ときに生じる副生物によって溶液系が濁されて、溶液の
透明度を維持し難いことがある。
(錯)塩をRED材料として用いたとき、析出銀を溶解
させる際に発生するヨウ素が溶液を濁すことがあること
が判明した。そこで、その問題点を解決するために、析
出ヨウ素をイオン状態に還元する還元剤を添加すること
によって、溶液の黄濁化を防ぐことができたのである。
溶解させ、還元剤を添加した溶液を用いることが望まし
い。
ウムを添加した系において、析出銀の溶解時に発生する
ヨウ素の析出を抑制し、RED液の透過率の低下を防
ぎ、かつ、ヨウ素発生による浴組成の変化を抑えるため
に、還元剤としてアスコルビン酸及び/又は塩化スズを
用いることがよい。この場合、還元剤はハロゲン化銀の
等濃度〜倍濃度の範囲で添加されるのが望ましい。
収を持たないこと、また、着色、消色用基板電極は光学
フィルタとして動作させるために、可視光領域に吸収が
少なく、かつ吸収がほぼ均一となるITO電極を用いる
ことが望ましい。
を繰り返すとき、デバイスが微小なために溶液系を攪拌
することができない。そこで、銀の析出と溶解:デポジ
ション(deposition)/ディソリューション(dissoluti
on)の反応の定量化が容易な電流制御で駆動することが
よい。
動法として、着色−消色速度(銀の析出、溶解速度)を
上げるために、高電流値から低電流値へと矩形に変化す
る電流による駆動法を用いることがよい。或いは、銀の
析出、溶解を繰り返すことによる基板の損傷を軽減させ
るために、低電流値から高電流値へと矩形に変化する電
流による駆動法を用いることもよい。
説明する。
タの一例10を概略的に示すものである。
構成する一対の透明基板(例えばガラス板)4と5が一
定の間隔を置いて表示窓として配置され、各基板の内面
には、少なくとも一方が着色用電極又は消色用電極とな
る作用電極(例えばITO電極)2と3とが対向して設
けられている。
ペーサを兼ねて設けられ、例えば銀板が使用される。な
お、図示省略したが、参照電極としては例えば銀線が設
けられている。
電極に接してRED材料としての銀(錯)塩を含有する
RED液1が封入されている。対向電極2及び3に所定
時間だけ直流の駆動電圧(対極6との間の電圧)を印加
することによって、銀(錯)塩に
させ、Ag析出物により透明から着色させる。
よって、表示窓からはAg析出物による特定の色を観察
でき、フィルタ材となる。そして、この着色によるフィ
ルタ作用、即ち、可視光の透過率(又は着色の濃淡)は
電圧の大きさ又はその印加時間と共に変化し、これを制
御することによって透過率可変フィルタとして機能させ
ることができる。また、この着色により可視光の反射光
も変化するので、同様に反射率可変フィルタとして機能
させることもできる。
3をセル内のほぼ全面に有していてもよいが、実際に
は、例えば図3及び図4に示す如くに構成することがで
きる。
Oの対向電極はそれぞれ、中心部2a、3aと、この周
りに微小間隔を置いて同心円状に配されたリング状電極
2b、3b、2c、3c、2d、3d、2e、3eとに
分割されている。最外周の対向電極2e、3eの周囲に
は電位補償用の銀の対極6A、6Bが設けられている。
2c、3c、2d、3d、2e、3e、6A、6Bはそ
れぞれ、各駆動電源8A、8B、8C、8D、8E、8
Fにクロム細線等からなる配線9A、9B、9C、9
D、9E、9Fによって接続されている。
れは図1では対極6が兼ねている。)によって所定間隔
に配置され、その間隔内にRED液1が封入されてい
る。
じて酸化還元反応(即ち、濃度)が制御されるものであ
るから、上記した各分割電極2a及び3a、2b及び3
b、2c及び3c、2d及び3d、2e及び3eに印加
される電圧(それぞれV1 、V2 、V3 、V4 、V5 と
する。)によって、各分割電極の陰極上におけるEC液
からの銀の析出量を変化させることができる(なお、対
極6A及び6Bにも電位補償用の電圧V6 が印加され
る)。
(V1 =V2 =V3 =V4 =V5 )、EC液1の全域に
亘って一様に着色させることができ、かつ、電圧に応じ
て濃度の程度を一様に変化させることができる。
えばV1 <V2 <V3 <V4 <V5とすれば、中心部か
ら周辺へ行くに従って着色濃度が大となる(換言すれば
透過率が小となる)。これは、テレビカメラ等のCCD
(電荷結合素子)用の光学絞り等として有用であり、C
CDの集積度の向上に十分に対応できるものである。印
加電圧を上記とは逆の順にすれば、中心部から周辺にか
けて透過率が大となる。
て、様々なパターンで濃淡若しくは階調性を制御でき、
光学フィルタとして有用となり、その使用状態の範囲が
広くなる。
来のEC材料とは全く異なる着想に基いて、銀塩からな
るRED材料を光学機器の光量調節のためのフィルタ材
として用い、対向電極の駆動制御(特に印加電圧)によ
ってRED材料の着色時の濃淡を変化させることがで
き、この特徴を利用し、光学フィルタに階調をつけるこ
とが可能となったのである。従って、RED材料の使用
によって、微細で消費電力が少なくてすみ、光量調節デ
バイスとして、メカニカルに作動させていた従来の可変
NDフィルタの能力以上のフィルタを提供することがで
きる。
明する。以下の実施例では、図1及び図2に示した例の
ように構成された光学フィルタを用いた。
素子の駆動試験) 可逆な銀の析出、溶解の系の検討に、ハロゲン化銀を用
いた。この例においては、銀(錯)塩のなかでも可逆性
に富む臭化銀(AgBr)を用いた。
定電位における透過率の変化を調べた。溶媒として、ジ
メチルスルホキシド(DMSO):アセトニトリル(A
N)=1:1の混合溶媒を用いた。臭化銀濃度は500
mmol/Lとし、これを溶解することと導電率を上げ
る目的で、ヨウ化ナトリウム(NaI)を750mmo
l/L溶解させ、またアスコルビン酸を50mmol/
L添加した。この溶液をRED液(電解液)として用い
た。
し、電圧印加時間により行った。即ち、駆動は定電位駆
動法で行い、銀の析出には−0.8V(cell voltag
e),2sec、溶解には+1.0V(cell voltag
e),2secとした。ここでも、作用電極にITO電
極、参照極に銀線、対極に銀板を用いた。
伴って、陰極上にAgの析出が進行し、透過率が低下す
ることが分かり、遮蔽性が可視光域(400〜700n
m)全域に亘って十分となる。そして、電圧の極性を逆
にすると、析出銀の溶解によって透過率が上昇する。こ
うした透過率の変化から、銀の析出、溶解は可逆性に富
んでいる。
合溶媒を用いて電解液を作製し、そのときの低温保存特
性について比較検討を行った。その結果を下記の表1に
示すが、○は不凍であること、×は凝固又は塩(Na
I)の析出が生じることを意味する。
した混合溶媒を用いると、電解液が低温で凝固し難く、
低温特性が向上することが分かる。なお、DMSO単独
では、上記の低温保存条件のいずれでも電解液が凝固し
た。
溶媒の配合比や溶質濃度を決定するための最適化を行っ
た。DMSO:ANの混合比を種々に変化させ、AgB
r 500mmol/L、NaI 750mmol/L
としたときの電解液を一対の電極間に挟み、1K〜10
0KHz程度の高周波をかけ、電解液の導電率を−20
℃(1000/T≒3.95)、室温(1000/T≒
3.41)、60℃(1000/T≒3.00)におい
てそれぞれ2時間保存後に測定し、結果を図7に示し
た。
させた電解液について、−20℃で2時間保存後の保存
特性と室温でのハンドリングのし易さ(混合溶媒化して
セルへ充填する際に混合比が変化しにくいこと)を調
べ、その結果を下記の表2に示した。ここでは、「塩の
析出」はNaIの析出を意味し、ハンドリングのし易さ
については◎は最良、○は良好、△はやや不良、×は不
良をそれぞれ意味する。
低下し易く、またDMSO比が増えると凝固の発生や導
電性低下により低温特性が悪くなり易いが、支持電解質
を溶解させるためには十分なDMSO濃度が必要であ
る。また、DMSO濃度をあまり低くすると、低温保存
において塩(NaI:以下、同様)が析出し易いことも
分かった。従って、低温特性と溶解性の両面から、DM
SO:AN=(50:50)〜(55:45)が良く、
特にDMSO:AN=55:45が最適であることが分
かった。
して、銀塩と支持電解質の濃度を種々に変化させ、定電
流(φ7mm)での銀析出を行った場合に作用電極−参
照電極間の電位を測定し、この測定電位に対応した分極
比較を行った。その結果を図8に示す。
Br 650mM、NaI 700mMが最適である
が、可逆性に乏しいため、2番目に分極の小さいAgB
r 500mM、NaI 750mMが最適値であるこ
とが分かった。
定し、かつ実施例3で述べた銀塩:支持電解質=500
mM:750mMの比率を固定し、銀塩種と支持電解質
種とを種々の組み合わせで変えたところ、室温において
下記の表3、表4、表5に示す結果が得られた。ここで
は、◎は易溶、○は溶解、△は難溶、×は不溶を示し、
−は測定データなしを示す。
合溶媒では、AgIとNaBr又はLiBr、AgBr
とNaI又はLiIの組み合わせが良いことが分かる。
同様に、DMSOとPCとの混合溶媒では、AgIとL
iBr、AgBrとLiIの組み合わせが良く、またD
MSOとDOLとの混合溶媒では、AgIとLiBr、
AgBrとLiIの組み合わせが良いことが分かる。
合する他の溶媒の種類やその配合比(容量比)を種々に
変化させ、−20℃で2時間保存後の保存特性を調べ、
その結果を下記の表6〜表11(但し、表中の−は測定
データなしを表す。)に示した。但し、PC:プロピレ
ンカーボネート、DME:1,2−ジメトキシエタン、
DEE:1,2−ジエトキシエタン、DMF:N,N−
ジメチルホルムアミド、DOL:1,3−ジオキソラ
ン、DMAC:N,N−ジメチルアセトアミドである。
また、下記において「凝固」や「析出」とは、凝固や析
出が全部生じる場合以外にも、凝固や析出が生じること
がある場合も含む意味である(以下、同様)。
すると)、ジメチルスルホキシドと他の溶媒とからなる
混合溶媒として、ジメチルスルホキシドの割合が他の溶
媒の割合よりも多いことが銀塩や支持塩等の溶解性と低
温特性を両立させる上で望ましい。
異なる複数種の溶媒からなるのがよく、例えば鎖状構造
の溶媒(上記ではDMSO)と環状構造の溶媒(上記で
はPC、DOL)とからなっているのがよい。DMSO
とANとの混合溶媒も、前者が炭化水素基(メチル基)
を2個有していて鎖状構造であるが、後者は炭化水素基
(メチル基)を1個有しているに過ぎないので鎖状構造
とは言えないこと、前者の炭化水素基はイオウ原子(ヘ
テロ原子)を介して結合していることにおいて、両者は
構造的に異なっている。
ルホキシド:アセトニトリル=(50:50)〜(5
5:45)の容量比の混合溶媒、ジメチルスルホキシ
ド:環状構造の溶媒=(55:45)〜(60:40)
の容量比の混合溶媒が好ましい。ジメチルスルホキシド
があまり少ないと塩の析出が生じ易く、またあまり多い
と低温での凝固が生じ易くなる。ここで、塩の析出は、
NaIの析出によるものと見られ、また、塩が析出して
いるものでも、電解液が不凍の場合があり、凝固する場
合もあった。
媒) 実施例1のRED液(電解液)において、DMSOと混
合する他の溶媒の種類やその配合比(容量比)、及び溶
質濃度を種々に変化させ、−30℃で12時間保存後の
保存特性を調べ、その結果を下記の表12〜表16(但
し、表中の−は測定データなしを表す。)に示した。
したようにDMSOと他の溶媒とからなっているのがよ
いが、電解質溶液の溶質としての銀塩と支持電解質との
比率によって、低温特性が良好となる混合溶媒の混合比
が変化し、特に支持電解質の比率が少なくなる(これに
伴って銀塩量も少なくなる)と、DMSOの割合を上述
したものよりも少なくし、他の溶媒との混合比を50:
50〜20:80(容量比)まで拡大しても低温での不
凍状態を保持することができる。
の実施例は本発明の技術的思想に基いて更に変形が可能
である。
種類やRED液成分の組み合わせ、濃度等は種々変更し
てよく、銀塩も上述に例示したものに限られない。
ルタの構造をはじめ、各構成部分の材質、更には駆動方
法も上述したものに限定されることはない。例えば、フ
ィルタ構造として、図3に示した如き電極パターンをス
トライプ状、格子状等のように種々に変化させてもよい
し、各分割電極毎に異なるRED液のセルを分割して並
置することもできる。
フィルタ材(例えば有機系のエレクトロクロミック材、
液晶、エレクトロルミネッセンス材)と組み合わせる等
も可能である。また、この光学フィルタは、CCDの光
学絞り用をはじめ、各種光学系、更には電子写真複写機
や光通信機器等の光量調節用としても広く適用可能であ
る。
D材料とは全く異なる着想に基いて、銀塩を含有するR
ED液を光学機器の光量調節のためのフィルタ材として
用い、対向電極の駆動制御(特に印加電圧)によって銀
塩による銀を透明電極上に析出、溶解させる可逆な系を
形成している。従って、RED材料を用いて、低消費電
力で非発光型の可視光域に好適な光学装置を提供するこ
とができる。
媒が、少なくとも2種類の溶媒(混合溶媒)からなって
いるので、ジメチルスルホキシド(DMSO)単独の溶
媒を用いた場合に低温特性が悪くて素子の動作環境が限
られるという問題に対し、特に、DMSOと相性の良い
溶媒とを組み合わせて両者を混合溶媒として用いること
によって低温特性を向上させ、使用可能な温度範囲を広
げることができる。従って、本発明の光学装置及び電解
液は、銀の析出又は溶解の可逆性は高いが温度特性に劣
る溶媒を混合溶媒化して用いることによって、寒冷地に
おけるデバイスの使用においても電解液が凍結しなくな
る。
図である。
図である。
過率変化を示すスペクトル図である。
を示すスペクトル図である。
用する混合溶媒の配合比を変化させたときの導電率の温
度依存性を示すグラフである。
化させたときの電流−電圧特性を示すグラフである。
a〜3e…ITO電極、4、5…表示窓(透明基板)、
6、6A、6B…対極、7…スペーサ、8A〜8F…電
源、10…光学フィルタ
F、AgCl、AgBr、AgI、AgSCNなどの銀
塩(以下、同様)を溶解させた溶液が作用(透明)電極
と対極との間に配され、これらの電極の駆動制御により
銀の析出又は溶解を生じさせ、これによって着色又は消
色するように構成され、前記銀塩を溶解させるための溶
媒として、少なくとも2種類の溶媒からなる混合溶媒が
用いられている光学装置に係るものである。
との間に配され、これらの電極の駆動制御により銀の析
出又は溶解を生じさせ、これによって着色又は消色する
電解液であって、銀塩を溶解させた溶液からなり、前記
銀塩を溶解させるための溶媒として、少なくとも2種類
の溶媒からなる混合溶媒が用いられている電解液も提供
するものである。
ホキシドと他の溶媒とからなる混合溶媒がよく、この場
合、ジメチルスルホキシドの割合が他の溶媒の割合と同
じか或いはそれよりも多いことが銀塩等の溶解性と低温
特性を両立させる上で望ましい。例えば、−20℃で2
時間保存においては、銀塩:支持電解質(後述)=2:
3としたとき、ジメチルスルホキシド:アセトニトリル
=(50:50)〜(55:45)の容量比の混合溶
媒、ジメチルスルホキシド:環状構造の溶媒=(55:
45)〜(60:40)の容量比の混合溶媒が好まし
い。ジメチルスルホキシドがあまり少ないと塩の析出が
生じ易く、またあまり多いと低温での凝固が生じ易くな
る。但し、この混合溶媒の組成比は、後述するように銀
塩及び支持電解質の割合によってはDMSO:他の溶媒
=(60:40)〜(20:80)の範囲で変えてよ
い。
には、これらの電極に接してRED材料としての銀
(錯)塩を含有するRED液1が封入されている。透明
電極2及び3と対極6との間に所定時間だけ直流の駆動
電圧を印加することによって、銀(錯)塩に
させ、Ag析出物により透明から着色させる。
3をセル内のほぼ全面に有していてもよいが、実際に
は、例えば図3及び図4に示す如くに構成することがで
きる。
Oの透明電極はそれぞれ、中心部2a、3aと、この周
りに微小間隔を置いて同心円状に配されたリング状電極
2b、3b、2c、3c、2d、3d、2e、3eとに
分割されている。最外周の透明電極2e、3eの周囲に
は電位補償用の銀の対極6A、6Bが設けられている。
じて酸化還元反応(即ち、濃度)が制御されるものであ
るから、上記した各分割電極2a及び3a、2b及び3
b、2c及び3c、2d及び3d、2e及び3eに印加
される電圧(それぞれV1 、V2 、V3 、V4 、V5 と
する。)によって、各分割電極の陰極上におけるEC液
からの銀の析出量を変化させることができる。なお、対
極6A及び6Bにも電位補償用の電圧V6 が印加され
る。
来のEC材料とは全く異なる着想に基いて、銀塩からな
るRED材料を光学機器の光量調節のためのフィルタ材
として用い、透明電極と対極の駆動制御(特に印加電
圧)によってRED材料の着色時の濃淡を変化させるこ
とができ、この特徴を利用し、光学フィルタに階調をつ
けることが可能となったのである。従って、RED材料
の使用によって、微細で消費電力が少なくてすみ、光量
調節デバイスとして、メカニカルに作動させていた従来
の可変NDフィルタの能力以上のフィルタを提供するこ
とができる。
して、銀塩と支持電解質の濃度を種々に変化させ、直径
7mm(φ7mm)の作用電極に定電流での銀析出を行
った場合に作用電極−参照電極間の電位を測定し、この
測定電位に対応した分極比較を行った。その結果を図8
に示す。
Br 650mmol/L、NaI700mmol/L
が最適であるが、可逆性に乏しいため、2番目に分極の
小さいAgBr 500mmol/L、NaI 750
mmol/Lが最適値であることが分かった。
定し、かつ実施例3で述べた銀塩:支持電解質=500
mmol:750mmolの比率を固定し、銀塩種と支
持電解質種とを種々の組み合わせで変えたところ、室温
において下記の表3、表4、表5に示す結果が得られ
た。ここでは、◎は易溶、○は溶解、△は難溶、×は不
溶を示し、−は測定データなしを示す。
したようにDMSOと他の溶媒とからなっているのがよ
いが、電解質溶液の溶質の一部をなす銀塩と支持電解質
の両者を合わせた溶質濃度によって、低温特性が良好と
なる混合溶媒の混合比が変化する。特に両者を合わせた
溶質の濃度が少なくなる(支持電解質の量を少なくし、
これに伴って銀塩量も少なくなる)と、DMSOの割合
を上述したものよりも少なくし、他の溶媒との混合比を
50:50〜20:80(容量比)まで拡大しても低温
での不凍状態を保持することができる。
Claims (30)
- 【請求項1】 銀塩を溶解させた溶液からなる電解液が
対向電極間に配され、これらの電極の駆動制御により銀
の析出又は溶解を生じさせ、これによって着色又は消色
するように構成され、前記銀塩を溶解させるための溶媒
として、少なくとも2種類の溶媒からなる混合溶媒が用
いられている光学装置。 - 【請求項2】 プロピレンカーボネート、アセトニトリ
ル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチル
ホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メ
チルプロピオンアミド、N−メチルピロリドン、2−エ
トキシエタノール、2−メトキシエタノール、ジメチル
スルホキシド、1,3−ジオキソラン、エチルアセテー
ト、テトラヒドロフラン、メチルテトラヒドロフラン、
ジメトキシエタン、ジエトキシエタン及びγ−ブチロラ
クトンからなる群より選ばれた少なくとも2種類の溶媒
が前記混合溶媒として用いられている、請求項1に記載
した光学装置。 - 【請求項3】 前記混合溶媒が、互いに構造の異なる複
数種の溶媒からなる、請求項1に記載した光学装置。 - 【請求項4】 前記複数種の溶媒が鎖状構造の溶媒と環
状構造の溶媒とからなる、請求項3に記載した光学装
置。 - 【請求項5】 前記混合溶媒が、ジメチルスルホキシド
と他の溶媒とからなっている、請求項2に記載した光学
装置。 - 【請求項6】 前記混合溶媒が、前記ジメチルスルホキ
シド:前記他の溶媒=(60:40)〜(20:80)
の容量比の混合溶媒である、請求項5に記載した光学装
置。 - 【請求項7】 前記ジメチルスルホキシドの割合が前記
他の溶媒の割合と同じか或いはそれよりも多い、請求項
6に記載した光学装置。 - 【請求項8】 前記混合溶媒が、前記ジメチルスルホキ
シド:前記アセトニトリル=(50:50)〜(55:
45)の容量比の混合溶媒、又は、前記ジメチルスルホ
キシド:前記環状構造の溶媒=(55:45)〜(6
0:40)の容量比の混合溶媒である、請求項7に記載
した光学装置。 - 【請求項9】 ハロゲン化銀を前記混合溶媒に溶解させ
た溶液が配された、請求項1に記載した光学装置。 - 【請求項10】 前記ハロゲン化銀の濃度が0.005
〜2.0mol/Lである溶液が使用されている、請求
項9に記載した光学装置。 - 【請求項11】 前記ハロゲン化銀の溶解のために、同
一又は異種のハロゲン族元素を供給可能な支持塩によっ
て前記ハロゲン化銀が錯塩化される、請求項9に記載し
た光学装置。 - 【請求項12】 前記支持塩の濃度が銀塩濃度の1/2
〜5倍濃度である、請求項11に記載した光学装置。 - 【請求項13】 フィルタ材としての銀を析出又は溶解
させるための作用電極となる透明電極が化学的又は物理
的に修飾されている、請求項1に記載した光学装置。 - 【請求項14】 前記電解液に銀の析出又は溶解時の可
逆性を高めるための添加剤が添加されている、請求項1
に記載した光学装置。 - 【請求項15】 前記添加剤が5〜200mmol/L
の割合で溶解されている、請求項14に記載した光学装
置。 - 【請求項16】 対向電極間に配され、これらの電極の
駆動制御により銀の析出又は溶解を生じさせ、これによ
って着色又は消色する電解液であって、銀塩を溶解させ
た溶液からなり、前記銀塩を溶解させるための溶媒とし
て、少なくとも2種類の溶媒からなる混合溶媒が用いら
れている電解液。 - 【請求項17】 プロピレンカーボネート、アセトニト
リル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチ
ルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−
メチルプロピオンアミド、N−メチルピロリドン、2−
エトキシエタノール、2−メトキシエタノール、ジメチ
ルスルホキシド、1,3−ジオキソラン、エチルアセテ
ート、テトラヒドロフラン、メチルテトラヒドロフラ
ン、ジメトキシエタン、ジエトキシエタン及びγ−ブチ
ロラクトンからなる群より選ばれた少なくとも2種類の
溶媒が前記混合溶媒として用いられている、請求項16
に記載した電解液。 - 【請求項18】 前記混合溶媒が、互いに構造の異なる
複数種の溶媒からなる、請求項16に記載した電解液。 - 【請求項19】 前記複数種の溶媒が鎖状構造の溶媒と
環状構造の溶媒とからなる、請求項18に記載した電解
液。 - 【請求項20】 前記混合溶媒が、ジメチルスルホキシ
ドと他の溶媒とからなっている、請求項17に記載した
電解液。 - 【請求項21】 前記混合溶媒が、前記ジメチルスルホ
キシド:前記他の溶媒=(60:40)〜(20:8
0)の容量比の混合溶媒である、請求項20に記載した
光学装置。 - 【請求項22】 前記ジメチルスルホキシドの割合が前
記他の溶媒の割合と同じか或いはそれよりも多い、請求
項20に記載した光学装置。 - 【請求項23】 前記混合溶媒が、前記ジメチルスルホ
キシド:前記アセトニトリル=(50:50)〜(5
5:45)の容量比の混合溶媒、又は、前記ジメチルス
ルホキシド:前記環状構造の溶媒=(55:45)〜
(60:40)の容量比の混合溶媒である、請求項22
に記載した光学装置。 - 【請求項24】 ハロゲン化銀を前記混合溶媒に溶解さ
せた溶液からなる、請求項16に記載した電解液。 - 【請求項25】 前記ハロゲン化銀の濃度が0.005
〜2.0mol/Lである溶液が使用されている、請求
項24に記載した電解液。 - 【請求項26】 前記ハロゲン化銀の溶解のために、同
一又は異種のハロゲン族元素を供給可能な支持塩によっ
て前記ハロゲン化銀が錯塩化される、請求項24に記載
した電解液。 - 【請求項27】 前記支持塩の濃度が銀塩濃度の1/2
〜5倍濃度である、請求項26に記載した電解液。 - 【請求項28】 フィルタ材としての銀を析出又は溶解
させるための作用電極となる透明電極が化学的又は物理
的に修飾されている、請求項16に記載した電解液。 - 【請求項29】 銀の析出又は溶解時の可逆性を高める
ための添加剤が添加されている、請求項16に記載した
電解液。 - 【請求項30】 前記添加剤が5〜200mmol/L
の割合で溶解されている、請求項29に記載した電解
液。
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