JPH10133033A - 光コネクタ収納部品 - Google Patents

光コネクタ収納部品

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JPH10133033A
JPH10133033A JP8287071A JP28707196A JPH10133033A JP H10133033 A JPH10133033 A JP H10133033A JP 8287071 A JP8287071 A JP 8287071A JP 28707196 A JP28707196 A JP 28707196A JP H10133033 A JPH10133033 A JP H10133033A
Authority
JP
Japan
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optical connector
case
opening
outer case
inner case
Prior art date
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Application number
JP8287071A
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English (en)
Inventor
Kunihiko Fujiwara
邦彦 藤原
Hitohiro Momotsu
仁博 百津
Yukio Hayashi
幸生 林
Yoshikazu Nomura
義和 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光コネクタの保護収納および取り出しを簡便
に行うことができ、しかも光機器への光コネクタの実装
密度を高めることができる光コネクタ収納部品が求めら
れていた。 【解決手段】 光コネクタ11を収納するトレー状の内
ケース12と、該内ケース12を挿抜可能に収納する筒
状の外ケース13とを具備し、外ケース13に開口した
挿抜口18から内ケース12を外ケース13に挿抜する
だけで、光コネクタ11の保護収納および取り出しを簡
便に行うことができる光コネクタ収納部品10を提供す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光コネクタを取り
出し可能に保護収納するための光コネクタ収納部品に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光配線盤等に取り出し可能に実装
する光コネクタは、余長収納ケース等に接続余長ととも
に収納することが一般的である。図9および図10は余
長収納ケースを示す。図9において、この余長収納ケー
ス1は、光部品を収納する装置側収納部2に着脱自在で
あり、該装置側収納部2から引き出された光ファイバ3
と別の光ファイバ4とを切替可能に接続する光コネクタ
5と、接続によって光ファイバ3に生じる接続余長6
(3)とを収納する。接続余長6は巻回状態にして、余
長収納ケース1内に収納する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
な余長収納ケース1では、図10に示すように、接続切
替等の作業のために光コネクタ5を取り出すには分解し
なければならず、また、作業の完了後に光コネクタ5を
再収納するには、接続余長を再び巻回し直した後、組み
立て直さねばならないので、作業が面倒であった。ま
た、余長収納ケース1の光コネクタ5の実装数には限界
があり、しかも、光コネクタ5を多数実装した場合に
は、これら光コネクタ5や接続余長6の収納、取り出し
に手間がかかり、作業性が低下することになる。
【0004】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、光コネクタの保護収納および取り出しを簡便に行
うことができ、しかも余長収納ケース等の光機器への光
コネクタの実装密度を高めることができる光コネクタ収
納部品を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、以下の構成を採用した。すなわち、請求項
1記載の光コネクタ収納部品では、光コネクタを収納す
るトレー状の内ケースと、該内ケースを挿抜可能に収納
する筒状の外ケースとを具備し、外ケースの内外に光フ
ァイバを挿通するための光ファイバ挿通口を外ケースの
中心軸線方向一端に、外ケースに内ケースを挿抜するた
めの挿抜口と、該挿抜口を開閉する開閉自在の開閉蓋
と、該開閉蓋の開閉に関わらず開口状態を維持する光フ
ァイバ挿通口とを外ケースの中心軸線方向他端に設けて
なり、開閉蓋を閉じると外ケースに収納した内ケースが
挿抜口から抜け出ることが規制され、開閉蓋を開くと挿
抜口での外ケースに対する内ケースの挿抜が可能になる
ことを特徴とする光コネクタ収納部品を前記課題の解決
手段とした。外ケースと開閉蓋とは、樹脂等により一体
性成形された部品であることが好ましい。これにより部
品点数が減少して低コスト化や製造能率の向上が可能に
なる。外ケースは、光ファイバ同士を接続した光コネク
タおよび該光コネクタを収納した内ケースを収納可能な
形状に形成することが必要であり、角筒状等の各種形状
の採用が可能である。例えばJIS C 5981等に
制定されるいわゆるMT形光コネクタ(Mechanically T
ransferable)を収納する外ケースは角筒状にすること
が好ましい。また、内ケースや外ケース形状を適宜変更
すれば、例えば、JIS C 5973等に制定される
いわゆるSC形光コネクタや、いわゆるMPO形光コネ
クタ等の各種光コネクタを収納することができる。外ケ
ースの中心軸線方向他端部の光ファイバ挿通口として
は、開閉蓋を閉じた際に挿抜口に形成されるようにした
隙間や、開閉蓋に形成した切欠部や、外ケースに形成し
た穴等を適用する。この光コネクタ収納部品は、挿抜口
が下側になるようにして傾斜して実装することが好まし
い。これにより、外ケースからの内ケースの引き出し
や、外ケースから引き出した内ケースへの光コネクタの
収納、取り出しの作業性が向上する。また、この光コネ
クタ収納部品は、外ケースの中心軸線方向両側に挿抜口
を有する構成も採用可能である。
【0006】請求項2記載の発明では、外ケースの中心
軸線に対して垂直の方向の外面に凸部または凹部を形成
して、該凸部または凹部と係合する凹部または凸部を有
する別部材と着脱可能に連結できるようにしたことを特
徴とする請求項1記載の光コネクタ収納部品を前記課題
の解決手段とした。光コネクタ収納部品と連結する別部
材としては、この光コネクタ収納部品に隣接した別の光
コネクタ収納部品の外ケースや、光コネクタ収納部品を
実装する余長収納ケースの構造材等である。光コネクタ
収納部品同士を連結すると、縦横方向に多数の光コネク
タ収納部品を隙間無く連結することが可能になり、光コ
ネクタの実装密度が向上する。また、余長収納ケースの
構造材等に連結する場合は、該構造材に凹部または凸部
を設けておけばよいので、別途連結手段が不要になり、
これにより、光コネクタを簡便に実装することができ
る。
【0007】請求項3記載の発明では、外ケースに収納
した内ケースに挿抜口方向に突出する引き出し用のツマ
ミを設けたことを特徴とする請求項1または2記載の光
コネクタ収納部品を前記課題の解決手段とした。ツマミ
は、開閉蓋の開放時に内ケースを手動で外ケース外に引
き出すためのものであり、例えば、開閉蓋を閉じた際に
挿抜口に形成されるようにした隙間から挿抜口外方に常
時突出させておく構成や、開閉蓋を開放する同時に挿抜
口外方に引き出される構成や、開閉蓋を閉じた際に外ケ
ースの内側で挿抜口の近傍に収納される構成等が採用可
能である。また、ツマミは樹脂等により内ケースと一体
に形成することが好ましく、これにより部品点数の減少
が可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明の光コネクタ収納部品
の実施の形態を、図1から図7を参照して説明する。図
1中符号10は光コネクタ収納部品であり、光コネクタ
11(MT形光コネクタ)を収納するトレー状の内ケー
ス12と、該内ケース12を収納する角筒状の外ケース
13とを具備している。内ケース12はプラスチック等
の合成樹脂からなり、長方形板状の底部14の長手方向
一端を除く全周に側壁15を立設し、この側壁15の内
側に光コネクタ11を収納する。内ケース12は、外ケ
ース13の中心軸線方向他端に開口した挿抜口18から
外ケース13内外に挿抜可能であり、外ケース13内に
収納する時には、外ケース13の中心軸線方向一端に開
口した光ファイバ挿通口17側に底部14の長手方向他
端の側壁15に形成した光ファイバ溝19を向けて連通
させ、側壁15が形成されていない部分である開口部1
6を挿抜口18側に向ける。光ファイバ溝19は、光フ
ァイバ挿通口17から外ケース13内に引き込んだ光フ
ァイバ20(光ファイバテープ心線)を内ケース12に
引き込むためのものであり、内ケース12は光ファイバ
溝19を介して引き込まれた光ファイバ20を成端する
光コネクタ11を収納する。また、内ケース12は開口
部16から挿入された光コネクタ11をも収納可能であ
り、内ケース12を外ケース13内に収納した際には、
前記光コネクタ11が成端する光ファイバ20を挿抜口
18から外ケース13内に引き込むことになる。
【0009】開口部16近傍には、内ケース12を挿抜
口18から引き出す際に利用されるツマミ21を突設し
ている。このツマミ21は、内ケース底部14の一方の
長辺に沿って立設した側壁15を開口部16からさらに
底部14の長手方向一端外方に延在突出させた部分であ
る。この側壁15の内側にはストッパ用リブ22を突設
し、内ケース12に収納した光コネクタ11の開口部1
6方向への抜け出しを規制している。また、ストッパ用
リブ22の近傍では、側壁15の上方(図1上側)にス
トッパ爪23を突設している。このストッパ爪23は、
内ケース12を外ケース13内に収納している時には外
ケース13に形成した溝状の係止凹部24内に収納さ
れ、内ケース12を挿抜口18から引き出した際には挿
抜口18近傍で前記係止凹部24内に突設したストッパ
爪24aと係合することで、内ケース12を定位置に引
き留める。なお、ストッパ爪23は断面山形の小突起で
あり、内ケース12を強く引き出すことで係止凹部24
側のストッパ爪24aを乗り越えさせることができ、こ
れにより、内ケース12を外ケース13から完全に抜き
出して分離させることができる。係合凹部24は挿抜口
18から外ケース13の軸線方向中央部までの領域に形
成されている。ストッパ爪23近傍の側壁15は内ケー
ス底部14の幅方向(長手方向に垂直の方向)外側に延
在し、内ケース12を挿抜口18から外ケース13に挿
入した際に係合凹部24内に収納されるガイド壁15a
として機能する。内ケース12は、ガイド壁15aが係
合凹部24最奥部に到達するまで外ケース13の光ファ
イバ挿通口17側に押し込むことが可能であり、かつこ
の位置より光ファイバ挿通口17側への押し込みは不可
能である。これらストッパ用リブ21やツマミ22、ス
トッパ爪23は内ケース12と一体に形成された一部品
になっている。
【0010】外ケース13は、挿抜口18に開閉自在の
開閉蓋25を有している。外ケース13は前記開閉蓋2
5をも含む全体が樹脂で形成されており、開閉蓋25は
挿抜口18の近傍に形成した薄肉部26をヒンジとして
挿抜口18から外側に約270度回転可能になってい
る。この開閉蓋25は3角形板状であり、薄肉部26か
ら離間した位置に突設した係合爪27を外ケース13の
挿抜口18近傍に形成した係止穴28と係脱可能に係合
することにより(閉状態。図2参照)、外ケース13に
収納した内ケース12の抜け出しを規制する。また、図
2に示すように、この閉状態では、開閉蓋25の先端部
29が挿抜口18外方に突出した状態になっているの
で、開閉蓋25を開く時にはこの先端部29を手動操作
すれば良く、開放操作が簡便である。なお、開閉蓋25
は、閉状態では挿抜口18の約半分を覆い、挿抜口18
に光ファイバ20が挿通可能な程度の隙間を形成する形
状になっているので、挿抜口18は開閉蓋25の開閉に
関わらず開口状態を維持する光ファイバ挿通口としても
機能している。
【0011】図1に示すように、外ケース13の周方向
の上下左右の各外面には凸部30および凹部31を形成
している。図3に示すように、これら凸部30および凹
部31は、隣接する外ケース13同士に形成した凹部3
1および凸部30と係脱可能に係合することで、多数の
光コネクタ収納部品10同士を縦横(図3縦横)に連結
するためのものである。これにより、多数の光コネクタ
収納部品10を集合連結することが極めて容易になり、
例えばマトリックス状に集合連結した場合であっても、
光コネクタ収納部品10相互間に位置ずれを生じること
無く、組み上げ状態も安定する。また、凸部30と凹部
31とを係合した際には両外ケース13同士が密接して
隙間を生じ無いので、極めて高密度に集合連結すること
ができ、これにより光コネクタ11の実装密度も向上す
る。図1に示すように、凸部30および凹部31は、外
ケース13の中心軸線方向2カ所に相対的にずらして連
設しているので、光コネクタ収納部品10同士を中心軸
線方向で相対的にずらして連結することも可能である。
【0012】図4および図5は、余長収納ケース32へ
の光コネクタ収納部品10の実装例を示す図であり、4
個の光コネクタ収納部品10を薄板状の余長収納ケース
32の一側面33に沿って配列状態に実装した状態を示
す。図4において、各光コネクタ収納部品10は、挿抜
口18を余長収納ケース32の外方に突出させ、しか
も、挿抜口18が下側(図4下側)にやや傾斜した向き
で固定される。また、各光コネクタ収納部品10は、図
5に示すように、薄肉部26が上側になる向きで取り付
けられているので、それぞれ開閉蓋25を上側(図5中
反時計回り)に回転して開放するようになっている。
【0013】この実装例によれば、光コネクタ収納部品
10から内ケース12を引き出して、ストッパ爪23が
係止凹部24のストッパ爪24aと係合した位置で止め
ると(図5中鎖線)、光コネクタ収納部品10と同じ傾
斜で内ケース12が傾斜して、該内ケース12が作業者
側から見えやすくなるので、内ケース12への光コネク
タ11の収納、取り出しの作業性が向上する。また、光
コネクタ収納部品10を傾斜して取り付けたことは、光
コネクタ収納部品10に収納した光コネクタ11から挿
抜口18側に引き出して下方に垂らす各光ファイバ20
の湾曲半径を緩やかにし、しかも、内ケース12を外ケ
ース13に挿抜する作業中でも傾斜による湾曲半径の緩
和効果が維持されるので、光ファイバ20の光伝送性能
に与える湾曲半径の影響を極めて少なくすることができ
る。また、上側の光コネクタ収納部品10の外ケース1
3が下側の光コネクタ収納部品10の挿抜口18より余
長収納ケース32側(図5左側)に当接するので、各光
コネクタ収納部品10を余長収納ケース32の側面33
に垂直にして連結した場合に比べて、開閉蓋25の回転
角度を充分に確保することができ、内ケース12の挿抜
の作業性が向上する。上下の光コネクタ収納部品10間
は図1に示した凸部30と凹部31との係合により連結
しているが、この実装例では、上下の光コネクタ収納部
品10をその中心軸線方向で相対的にずらして連結する
ことで、各光コネクタ収納部品10の開閉蓋25の開閉
作業性を確保している。なお、凸部30や凹部31は余
長収納ケース32にも設置可能であり、これにより、余
長収納ケース32に対する光コネクタ収納部品10の外
ケース13の位置決めが容易になる。
【0014】光コネクタ収納部品10には、余長収納ケ
ース32への取り付け時に、予め余長収納ケース32側
の光線路に係る光コネクタ11を収納しておく。この光
コネクタ11を収納するには、光コネクタ収納部品10
を組み立てる際に、外ケース13の光ファイバ挿通口1
7から光コネクタ11を挿入して光ファイバ20ごと挿
抜口18側に引き出し、ここで内ケース12に収納して
おき、次いで光コネクタ11を内ケース12ごと挿抜口
18から外ケース13内に挿入する。内ケース側壁15
の光ファイバ溝19は光コネクタ11より小さいので、
これにより、光コネクタ収納部品10内の光コネクタ1
1は余長収納ケース32側に抜け出ること無く、安定に
保護収納される。余長収納ケース32側の光コネクタ1
1に接続する光コネクタ11は、内ケース12を挿抜口
18から引き出し、この内ケース12から取り出した余
長収納ケース32側の光コネクタ11と接続して内ケー
ス12に収納し、内ケース12を外ケース13内に戻す
ことで光コネクタ収納部品10内に収納される。また、
光コネクタ11同士の接続を切り替えるには、内ケース
12を引き出して接続状態の光コネクタ11、11を取
り出し、治具や切替装置等により切り替え作業を行った
後、再び内ケース12に戻して光コネクタ収納部品10
内に収納する。
【0015】図6および図7は、余長収納部34を有す
る光機器35への光コネクタ収納部品10の実装例を示
す概念図である。図6において、光コネクタ収納部品1
0は余長収納部34の側部に取り付けられ、光機器35
の装置側収納部36から余長収納部34内に引き込んだ
光ファイバ37先端の光コネクタ38を収納する。余長
収納部34では、光ファイバ37に確保した接続余長3
9(37)を湾曲させて引き出し可能に収納する。余長
収納部34に収納する接続余長39は、図9および図1
0に示す余長収納ケース1での接続余長6と比べて短く
なる。すなわち、図7に示すように、光コネクタ38を
光コネクタ収納部品10から取り出して別の光ファイバ
37の光コネクタ38と着脱する際には、光コネクタ収
納部品10から引き出した内ケース12(図1参照)か
ら光コネクタ38を取り出し、内ケース12の近傍で着
脱作業を行うので、余長収納ケース1の内部から取り出
す場合に比べて引き出し長が短くて済む。これにより、
光コネクタ38同士の着脱作業時には余長収納部34内
に収納した接続余長39が光コネクタ38の引き出し量
に応じて移動するだけであり、作業に伴う接続余長39
の巻回処理作業等を別途行う必要が無いので、作業工数
が減少して作業時間を短縮することができる。また、そ
の結果、光コネクタ収納部品10に内ケース12を挿抜
するだけで、光コネクタ38を簡便に収納、取り出しで
きるので、作業の度に分解を必要とする余長収納ケース
1に比べて作業工数が大幅に減少して、作業時間を大幅
に短縮することができる。
【0016】なお、内ケースや外ケースの形状は適宜設
計変更可能であることは言うまでも無い。凸部や凹部の
形状は図示したものに限定されず各種形状の適用が可能
である。また、本発明の光コネクタ収納部品10は、余
長収納ケース等に組み込む以外、分岐用光部品や切替用
機構等を有する光機器の適宜場所に取り付けることが可
能であり、場所を問わず簡便に実装することができる。
【0017】図8は、本実施の形態の光コネクタ収納部
品に適用する外ケースの別態様を示す。この外ケース4
0は概略角筒状であり、光ファイバ20の光ファイバ挿
通口として機能するスリット41が開口された開閉自在
の開閉蓋42により、中心軸線方向端部に開口した挿抜
口43が開閉される。この外ケース40にはツマミ21
を含む内ケース12全体を収容するが、この時、内ケー
ス12のツマミ21は突出長を短縮することが可能であ
るので、外ケース40の中心軸線方向の寸法を図1に示
す外ケース13に比べて大型化する必要は無い。この外
ケース40を適用すると、図1に示す外ケース13の開
閉蓋25より大きい開閉蓋42を使用することができる
ので、開閉蓋42の回転操作が容易になり、挿抜口43
の開閉作業が簡便になる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の光
コネクタ収納部品によれば、光コネクタを収納するトレ
ー状の内ケースと、該内ケースを挿抜可能に収納する筒
状の外ケースとを具備し、外ケースに設けた開閉蓋を閉
じることで該外ケースに開口した内ケースの挿抜口から
の抜け出しを規制し、開閉蓋を開放することで挿抜口で
の内ケースの挿抜作業が可能になり、これにより光コネ
クタの収納、取り出しを行うようにしたことにより、以
下のような優れた効果を奏する。 (1)極めて小型に形成することができ、適宜必要箇所
に容易に実装することができ、汎用性が高い。 (2)光コネクタの取り出しに必要な余長が短いので、
余長処理が容易になり、余長を収納するための手段も簡
略化、小型化することができる。 (3)開閉蓋を開閉するだけで挿抜口を簡便に開閉する
ことができ、開放時には挿抜口で内ケースを挿抜するだ
けで該内ケースに収納した光コネクタを簡便に収納、取
り出しでき、作業時間が短縮する。 (4)光コネクタを改造したり、別途固定用の部品を設
置すること無く、そのまま収納することができる。 (5)部品点数が少なく、構造が単純であるので、製造
に有利であり、低コスト化することができる。 (6)光コネクタ収納部品を多数集合させるだけで、光
コネクタを高密度で実装することができる。
【0019】請求項2記載の光コネクタ収納部品によれ
ば、外ケースの中心軸線に対して垂直の方向の外面に凸
部または凹部を形成して、該凸部または凹部と係合する
凹部または凸部を有する別部材と着脱可能に連結できる
ようにしたことにより、多数の光コネクタ収納部品を連
結、組み替えすることが容易になり、高密度実装する場
合の、組み立てや組み替えの作業性が向上するといった
優れた効果を奏する。
【0020】請求項3記載の光コネクタ収納部品によれ
ば、外ケースに収納した内ケースに挿抜口方向に突出す
る引き出し用のツマミを設けたことにより、外ケースに
対する内ケースの挿抜の作業性を一層向上させることが
でき、光コネクタの収納、取り出し作業をさらに簡便に
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光コネクタ収納部品の実施の形態を
示す分解斜視図である。
【図2】 図1の光コネクタ収納部品を示す斜視図であ
り、内ケースを外ケース内に収納した状態を示す。
【図3】 図1の光コネクタ収納部品の凸部および凹部
を示す側面図である。
【図4】 図1の光コネクタ収納部品の余長収納ケース
への実装例を示す正面図である。
【図5】 図4の実装例を示す図であって、光コネクタ
収納部品の実装状態を示す要部拡大正面図である。
【図6】 図1の光コネクタ収納部品の余長収納部への
実装例を示す概念図である。
【図7】 図6の実装例を示す図であって、光コネクタ
を取り出して作業を行う場合を示す概念図である。
【図8】 本発明の光コネクタ収納部品の実施の形態を
示す図であり、外ケースの別態様を示す斜視図である。
【図9】 従来例の余長収納ケースを示す概念図であ
る。
【図10】 図9の余長収納ケースを示す図であって、
光コネクタを取り出して作業を行う場合を示す概念図で
ある。
【符号の説明】
10…光コネクタ収納部品、11…光コネクタ、12…
内ケース、13…外ケース、17…光ファイバ挿通口、
18…挿抜口、光ファイバ挿通口、20…光ファイバ、
21…ツマミ、25…開閉蓋、30…凸部、31…凹
部、40…外ケース、41…光ファイバ挿通口(スリッ
ト)、42…開閉蓋、43…挿抜口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 義和 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光コネクタ(11)を収納するトレー状
    の内ケース(12)と、該内ケースを挿抜可能に収納す
    る筒状の外ケース(13、40)とを具備し、 外ケースの内外に光ファイバ(20)を挿通するための
    光ファイバ挿通口(17)を外ケースの中心軸線方向一
    端に開口し、 外ケースに内ケースを挿抜するための挿抜口(18、4
    3)と、該挿抜口を開閉する開閉自在の開閉蓋(25、
    42)と、該開閉蓋の開閉に関わらず開口状態を維持す
    る光ファイバ挿通口(18、41)とを外ケースの中心
    軸線方向他端に設けてなり、 開閉蓋を閉じると外ケースに収納した内ケースが挿抜口
    から抜け出ることが規制され、開閉蓋を開くと挿抜口で
    の外ケースに対する内ケースの挿抜が可能になることを
    特徴とする光コネクタ収納部品(10)。
  2. 【請求項2】 外ケースの中心軸線に対して垂直の方向
    の外面に凸部(30)または凹部(31)を形成して、
    該凸部または凹部と係合する凹部または凸部を有する別
    部材と着脱可能に連結できるようにしたことを特徴とす
    る請求項1記載の光コネクタ収納部品。
  3. 【請求項3】 外ケースに収納した内ケースに挿抜口方
    向に突出する引き出し用のツマミ(21)を設けたこと
    を特徴とする請求項1または2記載の光コネクタ収納部
    品。
JP8287071A 1996-10-29 1996-10-29 光コネクタ収納部品 Pending JPH10133033A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8287071A JPH10133033A (ja) 1996-10-29 1996-10-29 光コネクタ収納部品

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