JP4159728B2 - 光モジュール - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光モジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9(a)、(b)、(c)は従来例の光モジュールを示す。
図9(a)、(b)、(c)において、光モジュール1は、外観薄板ケース状のモジュール本体2の一側部に実装された光コネクタ3によって、前記モジュール本体2内に引き込まれた光ファイバ4をコネクタ接続可能に成端するようになっている。前記モジュール本体2の内部は、仕切材5によって仕切られ、その厚さ方向に前記仕切材5を介して二つの収納空間6、7が画成されている。前記仕切材5の一側に画成された収納空間6には前記光ファイバ4の余長が湾曲収納され、前記仕切材5の他側に画成された収納空間7には前記光コネクタ3と接続された内部光ファイバ8と前記光ファイバ4との光接続部9(光コネクタ、融着接続部等)が収納される。光ファイバ4は、仕切材5に開口された連通穴10を介して、両収納空間6、7間に連通させて配線されるようになっている。内部光ファイバ8の一端は、例えば1:4、1:8等に分岐されており、前記光ファイバ4先端を、前記内部光ファイバ8の分岐されていない側の端部と接続することで、前記光ファイバ4が光コネクタ3に対して複数に分岐して接続されるようになっている。
光ファイバ4としては、端末が、光コネクタ3に対して光モジュール1内側からコネクタ接続可能に成端された複数の分岐光ファイバに分岐されたものも採用可能であり、この場合は、光モジュール1に引き込んだ光ファイバ4の端末を、直接、光コネクタ3に接続することができ、内部光ファイバ8との接続を省略できる。
【0003】
両収納空間6、7間が仕切材5によって仕切られていることで、例えば、収納空間6内の光ファイバ4の余長の取り出し等の作業を、別の収納空間7内に収納されている光ファイバ、光接続部9や前記光カプラ等の光部品と干渉すること無く、効率良く行える等の利点がある。
モジュール本体2は、一側部に着脱自在に設けられた蓋11によって開閉されるトレー状であり、前記蓋11を取り外すことで、まず、収納空間6を開放することができ、また、収納空間6を開放した状態にて、前記モジュール本体2とは別体のシート等からなる前記仕切材5を取り出すことで、収納空間7を開放することができ、これにより光ファイバ4や、光接続部9の収納、取り出し等の作業を行える。前記蓋11は、モジュール本体2に対して係脱自在の弾性爪11aにより開閉自在(着脱自在)になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述のような光モジュール1では、モジュール本体2の片側のみが開放される構成であるので、光接続部9を収納する収納空間7の開放や、開放から蓋11を閉じるまでの作業に手間が掛かるといった不満があった。また、仕切材5を介して両側の収納空間6、7に光ファイバ4を連通させる作業、両収納空間6、7に連通させた光ファイバ4を取り出す作業では、仕切材5を取り出す必要があり、作業性が悪いといった不満があった。
さらに、モジュール本体2から取り出した蓋11を紛失したり、誤って落としたり踏み付けて破損させるケースがあるため、紛失や破損の防止でき、しかも、モジュール本体2に対して簡単に着脱できる技術の開発が求められていた。
【0005】
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、モジュール本体の両側壁部にヒンジ部により開閉自在の蓋を備え、両側開放を実現したことにより、モジュール本体内を仕切る仕切材の両側の収納空間での作業の作業性の向上、両収納空間の間に連通される光ファイバの取り扱い作業性の向上を実現できる光モジュールを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明では、光ファイバを収納するケース状のモジュール本体の一側部に、前記光ファイバをコネクタ接続可能に成端する光コネクタが取り付けられてなる光モジュールにおいて、前記モジュール本体の、前記光コネクタに対向するモジュール本体後壁部の両側から前記光コネクタに向けて延在する両側壁部に、ヒンジ部によって開閉自在の蓋が設けられ、前記モジュール本体後壁部に、ヒンジ部によって開閉自在の後蓋が設けられ、前記モジュール本体の内部が、前記モジュール本体後壁部側から前記光コネクタ側にわたって延在する仕切材によって仕切られ、前記仕切材と、該仕切材に沿ってその両側に延在された前記側壁部との間にそれぞれ画成された収納空間の間を連通させる連通穴が、前記仕切材と前記モジュール本体後壁部の後蓋との間に形成され、前記連通穴は、前記仕切材において前記後蓋に臨む端部に形成され、前記後蓋によって一側部が開閉されるように形成されていることを特徴とする光モジュールを前記課題の解決手段とした。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の光モジュールにおいて、前記モジュール本体は、前記仕切材およびこの仕切材の外周部に突設された外周壁からならなるフレーム部と、このフレーム部の外側に装着される蓋部材とを備え、前記蓋部材は、前記両側壁部の蓋と、前記後蓋とを、前記モジュール本体に装着される取付板部に対して連結した構成であり、前記フレーム部に対して一括して着脱できるように構成されていることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の1実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る光モジュール20を示す図であって、(a)は正面図、(b)は光コネクタ40側から見た側面図である。図2(a)は、図1(b)において蓋31(図示略)を開放して、モジュール本体30内の一方の収納空間21の内部を示した正面図、図2(b)は押え片27近傍を示す拡大斜視図である。図3(a)は光モジュール20を示す平断面図(但し、図2に示される収納空間21内の湾曲壁23、光部品ホルダ24、25等の図示を省略している)、図3(b)は図2(a)に対向する反対側の蓋22を開放して、収納空間22の内部を示した背面図である。図4は、モジュール本体30の対向する両側の側壁部である蓋31、32を開放した状態を示す図であって、(a)は光コネクタ40側から見た側面図、(b)はヒンジ部57近傍を示す拡大図である。図6は、モジュール本体後壁部である蓋33(以下「後蓋33」と称する場合がある)を開放した状態を示す正面図である。
【0008】
図1〜図6において、光モジュール20は、外観薄板ケース状のモジュール本体30の一側部に、光コネクタアダプタである光コネクタ40が取り付けられた構成であり、モジュール本体30内に収納された光ファイバ41を、前記光コネクタ40によってコネクタ接続可能に成端するようになっている。前記光ファイバ41は、モジュール本体30の前記光コネクタ40が取り付けられたコネクタ取付壁34に開口された配線穴35を介して、光モジュール20の外側に引き出すようにして配線される。
【0009】
前記モジュール本体30の内部は、該モジュール本体30の厚さ方向中央部に設けられた仕切壁である仕切材36によって仕切られており、この仕切材36を介してその両側に二つの収納空間21、22が画成されている。コネクタ取付壁34近傍では、前記仕切材36が湾曲されて収納空間21が拡張されており、この拡張部分に、モジュール本体30のコネクタ取付壁34に開口されたコネクタ穴34aに嵌め込まれた前記光コネクタ40の一部が収納されている。
【0010】
一方の収納空間22(以下「入力側収納空間22」と称する場合がある)には、光ファイバ41の余長が湾曲収納される。他方の収納空間21(以下「出力側収納空間21」と称する場合がある)では、仕切材36の一側部を切り欠いた形状の連通穴36aを介して前記入力側収納空間22との間に前記光ファイバ41が連通、配線され、この光ファイバ41の先端に設けられた光コネクタプラグである光コネクタ42が前記光コネクタ40に接続される。これにより、光ファイバ41は、光コネクタ40を介して、外部から別途光コネクタ40にコネクタ接続される光ファイバに対して、コネクタ接続可能に成端される。
【0011】
光ファイバ41は、多心光ファイバコード(ここでは、4心光ファイバコード)等からなる多心光ファイバ部41aと、この多心光ファイバ部41aの端末から、分岐部43を介して例えば1:4、1:8等に分岐(ここでは1:4分岐)された複数本(ここでは4本)の分岐光ファイバ41bとを備えて構成されている。各分岐光ファイバ41bの前記多心光ファイバ部41aに対する逆側の端末は、前記光コネクタ42によって、光コネクタ40に対してコネクタ接続可能に成端されている。分岐光ファイバ41bとしては、光ファイバコード、光ファイバ心線等が採用される。また、分岐光ファイバ41bとしては単心のものに限定されず、多心のものも採用可能である。
【0012】
図2(a)、図3(b)等において、具体的には、4心光ファイバコードである光ファイバ41(多心光ファイバ部41a)端末を分岐部43を介して分岐した4本の前記分岐光ファイバ41bは、単心光ファイバであり、それぞれ光コネクタ42によって、モジュール本体30内側から前記光コネクタ40に接続されている。また、図1〜図6に示した光モジュール20では、1:4に分岐された光ファイバ41を2本収納しており、各光ファイバ41端末の4本の分岐光ファイバ41bを、モジュール本体30のコネクタ取付壁34に取り付けられた合計8個の光コネクタ40に対して、それぞれモジュール本体30内側からコネクタ接続している。
【0013】
光モジュール20に収納する光ファイバとしては、前記光ファイバ41に限定されず、例えば、途中に介在された光カプラによって、1:4、1:8等に分岐された光ファイバを採用し、分岐された複数本の分岐光ファイバをモジュール本体30内側から光コネクタ40にコネクタ接続すること等も可能である。この場合、光カプラは、収納空間21内に設けられた光部品ホルダ24、25に保持して収納空間21内に安定収納する。前記光部品ホルダ24、25は、仕切材36に突設された突起からなり、融着接続部や光コネクタ等の光接続部を取り出し可能に保持することができる。光部品ホルダ24、25には、前記光カプラ以外、例えば、光フィルタ等、各種光部品を保持することができる。収納空間21では、収納する光部品を光部品ホルダ24、25に保持することで安定収納することができ、光ファイバ41の入れ替えや取り出し等の作業に伴う移動による接触、外力として光モジュール20に加わる振動等が光部品の光特性に悪影響を与えることを極力防止できる。
【0014】
また、前記入力側収納空間22は、出力側収納空間21内を仕切る隔壁35aによって画成された通線穴35bを介して、コネクタ取付壁34の配線穴35と連通されているため、入力側収納空間22から光モジュール20外側に引き出すようにして配線される光ファイバ41は、出力側収納空間21内に露出せず、出力側収納空間21内の光ファイバ41と絡み合う等の不都合を生じない。
【0015】
各光ファイバ41の分岐部43(図3(b)参照)は、入力側収納空間22内に設けられた分岐固定部26に保持される。前記分岐固定部26は仕切材36に固定されており、前記分岐部43を取り出し可能に保持するようになっている。配線穴35を介してモジュール本体30の内外に連通、配線された光ファイバ41(多心光ファイバ部41a)は、配線穴35に取り付けられた引留部品38に挿通して固定され、引き留められているため、例えば、光モジュール20の外側にて光ファイバ41に作用した引っ張り力が光モジュール20内部の光ファイバ41に伝達されることを防止できる。
【0016】
各光ファイバ41(多心光ファイバ部41a)から分岐部43を介して分岐された複数本の分岐光ファイバ41bは、入力側収納空間22内にて前記仕切材36に複数突設された湾曲壁23に添わせるようにして余長が湾曲処理されるとともに、その端末が仕切材36の連通穴36aを介して出力側収納空間21に引き込まれて、モジュール本体30のコネクタ取付壁34に複数取り付けられた光コネクタ40にそれぞれ接続される。これにより、光ファイバ41の多心の光線路が、分岐光ファイバ41b単位で光コネクタ40によってコネクタ接続可能に成端される。
【0017】
なお、モジュール本体30への光ファイバ41の収納本数、光ファイバ41(多心光ファイバ部41a)からの分岐光ファイバ41bの分岐数等は、図示したものに限定されず、適宜変更可能であることは言うまでも無い。また、モジュール本体30に複数本引き入れた各光ファイバ41からの分岐光ファイバ41bの分岐数は一定である必要は無く、各光ファイバ41毎に異なっていても良い。
【0018】
図2(a)、(b)等において、符合27は押え片であり、仕切材36から立ち上げるようにして形成した突起であり、前記仕切材36から立ち上げた先端を屈曲した部分と前記仕切材36との間に光ファイバ41を押え込むようになっている。押え片27は、仕切材36から突設されたものに限定されず、仕切材36に突設された湾曲壁23や、仕切材36の外側にリブ状に突設されたコネクタ取付壁34、上壁部55等から突設しても良い。また、図2(a)に示す出力側収納空間21のみならず、入力側収納空間22にも形成されている。
【0019】
モジュール本体30は、仕切材36並びにこの仕切材36の外周部にリブ状に突設された外周壁37からならなるフレーム部51と、このフレーム部51の外側に装着される蓋部材52とを備えて構成されている。
ここで、図7(a)、(b)および図8(a)、(b)に示すように、前記蓋部材52は、モジュール本体30の厚さ方向両側に開閉自在に設けられた蓋31、32と、前記光コネクタ40に対向する後端部に開閉自在に設けられたモジュール本体後壁部である蓋33(後蓋)とを、モジュール本体30の底部の下壁部56に装着される取付板部53に対して、それぞれヒンジ部57、60を介して回転自在に連結した構成であり、フレーム部51に対して一括して着脱できるようになっている。
【0020】
フレーム部51を構成する外周壁37は、コネクタ取付壁34と上壁部55と下壁部56とからなり、モジュール本体30の後端部の後蓋33を除く外周部を形成する枠状になっている。上壁部55および下壁部56は、仕切材36を介して対向する上下(図2(a)、図3(b)等において上下)に設けられ、細長形状のコネクタ取付壁34の長手方向端部からモジュール本体30後端部まで延在されている。各外周壁34、55、56は、いずれも仕切材36から該仕切材36の厚さ方向両側に突出するリブ状になっている。
【0021】
図7(a)、(b)および図8(a)、(b)は、蓋部材52を示す。
図7(a)、(b)および図8(a)、(b)に示すように、蓋部材52は、フレーム部51の前記下壁部56に装着される細長プレート状の取付板部53と、該取付板部53の長手方向に垂直な幅方向両側にそれぞれヒンジ部57を介して回転自在に連結された1対の蓋31、32と、前記取付板部53の長手方向一端部にヒンジ部60を介して回転自在に連結された後蓋33とを備えて構成されている。
【0022】
この蓋部材52は、取付板部53を前記下壁部56に装着することで、フレーム部51に対して取り付けられる。モジュール本体30は、前記下壁部56に前記取付板部53を装着して、蓋部材52を取り付けることで組み立てられる。
前記蓋部材52は、下壁部56の下面56a側に突設された係合片56bに対して取付板部53を係合することで、モジュール本体30を構成するフレーム部51に組み付けられる。図8(a)、(b)において、具体的には、取付板部53の長手方向複数箇所(図では3箇所)に連設された長穴53aを、前記下壁部56の係合片56bに挿入し、取付板部53を下壁部56の延在方向に沿ってスライド移動することで、前記長穴53aの長手方向一端部内面にフランジ状に突設された係合部53bに前記係合片56bを係合せしめる。取付板部53側の係合部53bは、下壁部56からの係合片56bの突出先端から張り出された張出部56cと前記下壁部56との間に確保された隙間に嵌合されるため、取付板部53は下壁部56に対してぐらつくことなく安定に装着される。これにより、取付板部53が下壁部56に対して一体的に装着され、蓋部材52全体がフレーム部51に落下しないように取り付けられたことになる。取付板部53を下壁部56に対して逆方向にスライド移動することで、長穴53aの長手方向他端部の通過穴53cを下壁部56の係合片56bに対して位置決めすると、下壁部56の係合片56に対する取付板部53の係合部53bの係合が解除され、係合片56bを長穴3aから抜き出すようにして、下壁部56に対して取付板部53を離脱できる。これにより、モジュール本体30から蓋部材52を簡単に分離できる。
【0023】
蓋31、32、33は、それぞれ開閉自在であり、図1(a)、(b)に示すように、これら蓋31、32および後蓋33をフレーム部51に対して装着することで、モジュール本体30全体がケース状に組み立てられる。
蓋31は出力側収納空間21を開閉する蓋として機能し、蓋32は入力側収納空間22を開閉する蓋として機能するものであり、これら蓋31、32の開閉操作によって、収納空間21、22を個別に開閉することができる。また、蓋31、32は、収納空間21、22を塞ぐ側壁部自体、モジュール本体30の厚さ方向の両側壁部自体を構成しているため、これら蓋31、32を開放すると、収納空間21、22全体が露出される。
【0024】
図4(a)、(b)に示すように、各蓋31、32は、前記ヒンジ部57から最も離間された端部に設けられたラッチ58を、上壁部55に設けられた係止部59(図2、図6参照)に係合することで、閉状態(図4(a)中仮想線)を維持することができる。前記ラッチ58は前記係止部59に対して係脱自在であり、前記閉状態でもモジュール本体30外側に露出しているレバー部58aの操作によって前記係止部59との係合を解除することで、簡単に開放することができる。
【0025】
図6に示すように、後蓋33は、取付板部53に対してヒンジ部60を介して回転自在に連結されており、このヒンジ部60を中心とする回転によって、モジュール本体30後端部を開閉するようになっている。この後蓋33は、前記ヒンジ部60から最も離間された端部に設けられたラッチ61を、上壁部55に設けられた係止部62に係合することで、閉状態(図2実線、図6(a)中仮想線)を維持することができる。前記ラッチ61は前記係止部62に対して係脱自在であり、前記閉状態でもモジュール本体30外側に露出しているレバー部61aの操作によって前記係止部62との係合を解除することで、簡単に開放することができる。
【0026】
本実施の形態において、モジュール本体30を構成するフレーム部51並びに蓋部材52はそれぞれ、全体がプラスチック等の合成樹脂からなる一体成形品である。図4(b)に示すように、前記ヒンジ部57は、取付板部53と蓋31、32間の境界の肉厚を薄くした部分である。また、後蓋33のヒンジ部60についても同様の薄肉部を採用している。
なお、本発明においては、ヒンジ部57、60は、樹脂製モジュール本体30の薄肉部に限定されず、例えば、取付板部53と蓋31、32の一方に成形した軸部に他方の係合部を回転自在に係合する構成、取付板部53と蓋31、32とをピン等の別部品を介して連結した構成等、各種構成が採用可能である。但し、低コスト化、部品点数の削減等の面では、全体が合成樹脂から一体成形された蓋部材52、並びに、その薄肉部からなるヒンジ部57、60を採用することが有利である。
【0027】
この光モジュール20によれば、両蓋31、32を開放すれば、両側の収納空間21、22を同時に開放することができ、両側の収納空間21、22を対照しながら作業を進めることが可能になり、作業性を向上できる。しかも、各収納空間21、22のいずれの側にも、仕切材36の連通穴36aが露出されるため、連通穴36aに対する光ファイバ41(詳細には分岐光ファイバ41b)の挿通、取り出し(抜き取り)等を伴う作業を行う場合であっても、作業性を向上できる。
仕切材36において後蓋33に臨む端部に形成された連通穴36aは、後蓋33によって一側部が開閉されるようになっており、後蓋33を開放するとその一側部が開放されるため、両蓋31、32に加えて後蓋33を開放することで、連通穴36aに対する光ファイバ41(詳細には分岐光ファイバ41b)の挿通、取り出し等の作業を自由に行えるようになるから、両収納空間21、22に連通される光ファイバ41が関与する作業を一層効率良く行うことができる。
【0028】
蓋31、32、33を開放しても、蓋部材52は、下壁部56の係合片56aに対する取付板部53の係合状態が解除されない限り、モジュール本体30から分離して落下するといった心配が無い。両蓋31、32並びに後蓋33は、蓋部材52として連続した1部品になっているため、開放しても分離しないから、開放時の落下による破損、紛失等の不都合が生じない。しかも、これら蓋31、32、33は、フレーム部51側の係止部59、62に対するラッチ58、61の操作によって簡単に開閉できるから、これにより、開閉に掛かる作業時間の短縮等も実現できる。
【0029】
図1(a)、(b)、図4(a)、(b)に示すように、モジュール本体30のコネクタ取付壁34に開口されたコネクタ穴34aの一側部は、一方の蓋31によって開閉されるようになっており、この蓋31を開放することで開放され、前記光コネクタ40の収納、取り出し等の作業を行うことができる。したがって、モジュール本体30の外で、光コネクタ40に対する光ファイバ41(詳細には分岐光ファイバ41b)等の光ファイバのコネクタ接続作業や、光ファイバがコネクタ接続される各光コネクタ40のハウジング40a(後述)内部の清掃(例えば内部の割りスリーブの清掃)等を効率良く行えるといった利点もある。
【0030】
つまり、光コネクタ40は、スリーブ状のハウジング40aの対向する両側部に突出された1対の取付片40bを備えており、図3(a)、(b)に示すように、コネクタ穴34a近傍にて仕切材36に形成された溝状のコネクタ位置決め穴36bに、一方の取付片40bを嵌め込み、他方の取付片40bを、蓋31に形成された溝状のコネクタ位置決め穴31aに嵌め込んで、所定位置に安定に実装されるようになっている。図5(a)、(b)に示すように、光コネクタ40の両側の取付片40bには穴40cが穿設されており、仕切材36の前記コネクタ位置決め穴36bに嵌め込んだ取付片40bの穴40cを、仕切材36の前記コネクタ位置決め穴36b内面に突設された嵌合突起36cに離脱可能に嵌め込むことで、光コネクタ40が安定支持される。蓋31側のコネクタ位置決め穴31aには、光コネクタ40の他方の取付片40bの穴40cに嵌め込まれる嵌合突起は無く、蓋31を開放すると、コネクタ位置決め穴31aから取付片40bが引き抜かれ、フレーム51(詳細には仕切材36)側に支持された光コネクタ40が露出される。
モジュール本体30の蓋31を開放し、光コネクタ40を強く引いて、仕切材36の前記コネクタ位置決め穴36bから取付片40bを抜き出すだけで、モジュール本体30から光コネクタ40を簡単に取り出すことができる。そして、モジュール本体30から取り出した光コネクタ40から、該光コネクタ40に接続されていた光ファイバ41先端の光コネクタ42を引き抜くことで、モジュール本体30外の充分な作業スペースが確保できる場所にて、光コネクタ40内の清掃等の作業を効率良く行える。
また、蓋31を開放しておけば、仕切材36の前記コネクタ位置決め穴36bに取付片40bを押し込んで嵌め込むだけで、光コネクタ40の実装を容易に行えることは言うまでも無い。
なお、フレーム部51側のコネクタ位置決め穴の形成位置は、仕切材36に限定されず、フレーム部51のコネクタ取付壁34近傍の何処でも良い。
【0031】
図1(a)に示す引留部品38は、蓋31とは逆の蓋32を開放することで配線穴35の側部を開放できることから、これにより、配線穴35に対する収納、取り出し、交換等の作業を簡便に行える。
【0032】
なお、本発明は、前記実施の形態に限定されず、各種変更が可能である。
例えば、前記実施の形態では、モジュール本体30の側壁部31、32全体、後壁部33全体が、それぞれ開閉自在の蓋として機能する構成を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、モジュール本体の両側の各側壁部の一部、後壁部の一部が開閉自在の蓋として機能する構成も採用可能である。また、両側壁部全体または1部を開閉する蓋、後壁部の全体または1部を開閉する蓋としては、前述の蓋部材52を構成するものに限定されず、モジュール本体の一部分をヒンジによって回転自在に連結した蓋として機能させる構成も採用可能である。但し、モジュール本体から離脱可能な蓋部材52であれば、モジュール本体から離脱してしまえば邪魔にならず、仕切材を介して両側の収納空間や連通穴に対する光ファイバの収納、取り出し等の作業に干渉しなくなるので、優れた作業性が得られるので、この点で有利である。
【0033】
仕切材としては、フレーム部51を構成する固定の仕切壁に限定されず、例えば、モジュール本体から取り出し可能なシート、プレート等であっても良い。取り出し可能な部材からなる仕切材を採用した場合は、例えば、前記実施の形態記載の枠状の外周壁37自体をフレーム部として機能させる。但し、部品点数の削減、製造コストの低減の点では、フレーム部を構成する固定の仕切壁を仕切材として、フレーム部全体が樹脂により一体成形される1部品である構成とすることが有利である。
仕切材は、1枚に限定されず、モジュール本体内部に複数枚並行に設けて、3以上の収納空間を形成しても良い。この場合も、両側開放可能なモジュール本体を備えた構成により、少なくとも両端に位置する収納空間での作業性を向上することができる。
モジュール本体内に収納される光ファイバとしては、端末が分岐部43を介して複数本の分岐光ファイバ41bに分岐された前記光ファイバ41に限定されず、例えば、全く分岐されないで1対1で光コネクタ(光コネクタアダプタである光コネクタ40等)に接続される光ファイバ等、各種構成が採用可能である。
また、この光ファイバとしては、例えば、光コネクタ40に接続された内部光ファイバとの融着接続やコネクタ接続等により、光コネクタ40と接続され、コネクタ接続可能に成端されるものであっても良い。この場合、融着接続部や光コネクタ等の光接続部は、収納空間21内に設けられた光部品ホルダ24、25に保持して収納空間21内に安定収納する。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の光モジュールによれば、モジュール本体の対向する両側の側壁部にそれぞれ設けられた開閉自在の蓋によって、両側を開放できるから、モジュール本体内部での作業を効率良く行うことができる。特に、モジュール本体内部が仕切材によって複数の収納空間に仕切られている場合では、モジュール本体の両側を開放することで、仕切材を介して両側の収納空間の作業を対照しながら行うことが可能になり、作業性を向上できる。また、仕切材を介して複数の収納空間に光ファイバを連通させる作業や、このような光ファイバの取り出し等の作業を効率良く行うことができる。さらに、モジュール本体の後壁部に開閉自在に設けられた蓋を開放することで、前記連通穴に対する作業性の一層の向上が可能であるといった優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る光モジュールを示す図であって、(a)は正面図、(b)は光コネクタ40側から見た側面図である。
【図2】 (a)は、図1(b)においてモジュール本体の側壁部である蓋を開放した状態を示す正面図、(b)は押え片近傍を示す拡大斜視図である。
【図3】 (a)は光モジュールを示す平断面図、(b)は図2(a)に対向する反対側の収納空間の内部構造を示す背面図である。
【図4】 モジュール本体の対向する両側の側壁部である蓋を開放した状態を示す図であって、(a)は光コネクタ側から見た側面図、(b)はヒンジ部近傍を示す拡大図である。
【図5】 (a)は本発明に係る光モジュールのモジュール本体に実装される光コネクタアダプタを示す斜視図、(b)は、(a)の光コネクタアダプタの両側の取付片に穿設された穴と、モジュール本体側の仕切材並びに一方の蓋に形成された嵌合突起との嵌合状態を示す平断面図である。
【図6】 モジュール本体後壁部である蓋(後蓋)を開放した状態を示す正面図である。
【図7】 モジュール本体を構成する蓋部材を示す図であって、(a)は展開した状態を示す平面図、(b)は(a)の側面図である。
【図8】 モジュール本体を構成する蓋部材を示す図であって、(a)は展開した状態を示す正断面図、(b)は取付板部に開口された長穴を示す下面図である。
【図9】 従来例の光モジュールを示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は光コネクタ側から見た側面図である。
【符号の説明】
20…光モジュール、21…収納空間(出力側収納空間)、22…収納空間(入力側収納空間)、30…モジュール本体、31,32…側壁部,蓋、33…モジュール本体後壁部,蓋(後蓋)、36…仕切材(仕切壁)、36a…連通穴、40…光コネクタ(光コネクタアダプタ)、41…光ファイバ(多心光ファイバコード)、41b…分岐光ファイバ、57,60…ヒンジ部。
Claims (2)
- 光ファイバ(41、41b)を収納するケース状のモジュール本体(30)の一側部に、前記光ファイバをコネクタ接続可能に成端する光コネクタ(40)が取り付けられてなる光モジュールにおいて、
前記モジュール本体の、前記光コネクタに対向するモジュール本体後壁部(33)の両側から前記光コネクタに向けて延在する両側壁部(31、32)に、ヒンジ部(57)によって開閉自在の蓋(31、32)が設けられ、
前記モジュール本体後壁部に、ヒンジ部(60)によって開閉自在の後蓋(33)が設けられ、
前記モジュール本体の内部が、前記モジュール本体後壁部側から前記光コネクタ側にわたって延在する仕切材(36)によって仕切られ、
前記仕切材と、該仕切材に沿ってその両側に延在された前記側壁部との間にそれぞれ画成された収納空間(21、22)の間を連通させる連通穴(36a)が、前記仕切材と前記モジュール本体後壁部の後蓋との間に形成され、
前記連通穴は、前記仕切材において前記後蓋に臨む端部に形成され、前記後蓋によって一側部が開閉されるように形成されていることを特徴とする光モジュール。 - 前記モジュール本体は、前記仕切材およびこの仕切材の外周部に突設された外周壁(37)からならなるフレーム部(51)と、このフレーム部の外側に装着される蓋部材(52)とを備え、
前記蓋部材は、前記両側壁部の蓋と、前記後蓋とを、前記モジュール本体に装着される取付板部(53)に対して連結した構成であり、前記フレーム部に対して一括して着脱できるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
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