JP4932319B2 - 光クロージャ - Google Patents

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Description

本発明は、光クロージャに係り、特に、光ファイバケーブルと該光ファイバケーブルに接続される別の光ファイバケーブルとの接続点に設けられる光クロージャに関する。
架空光ファイバケーブルと該光ファイバケーブルから分岐される光ドロップケーブルとの接続点に設けられる架空用の光クロージャについては、数多くの提案がある(例えば特許文献1、2参照)。
従来の光クロージャは、クロージャスリーブ内に収納したトレーに、光ファイバケーブルの光ファイバと光ドロップケーブルの光ファイバとの接続部(主として融着接続部)を余長とともに収納する構造が一般的である。
特開2003−230216号公報 特開2004−163718号公報
しかしながら、従来の光クロージャは、組み立て後に、光ドロップケーブルの増設等の作業を行うには、クロージャスリーブの開閉を要する。光ドロップケーブルを1本増設するだけでも、クロージャスリーブの開閉や、トレーからの心線の取り出し、再収納といった作業を要するため、簡単に作業を行える技術の開発が求められていた。
本発明は、前記課題に鑑みて、光ファイバケーブル同士(光ファイバケーブルの光ファイバ同士)の接続、切替接続、光ファイバケーブルに接続する別の光ファイバケーブルの増設等の作業を、簡単に短時間で行える光クロージャの提供を目的としている。
上記課題を解決するために、本発明では以下の構成を提供する。
第1の発明は、第1の光ファイバケーブルと該第1の光ファイバケーブルに接続される第2の光ファイバケーブルとの接続点に設けられる光クロージャであって、前記第1の光ファイバケーブルが引き込まれる外装ケース内に、該外装ケース内に引き込まれた第1の光ファイバケーブルの光ファイバを収納する光ファイバ収納部と、第2の光ファイバケーブルが引き込まれる接続ケーブル引込部とが、区分け部材によって区分けして設けられ、前記外装ケース内には、前記第1の光ファイバケーブルの光ファイバに前記第2の光ファイバケーブルをコネクタ接続するための光コネクタが、前記接続ケーブル引込部に露出させて、前記接続ケーブル引込部側から前記第2の光ファイバケーブル先端の光コネクタを接続可能に組み込まれ、前記外装ケースの一部を構成する開閉自在の蓋によって、前記接続ケーブル引込部を開閉でき、前記外装ケースは、架空支持線に吊支するための吊り具が取り付けられた第1ケース半体と、この第1ケース半体に対して開閉することで、前記光ファイバ収納部を開閉する第2ケース半体とからなる、二つ割り構造であり、前記第2ケース半体に前記接続ケーブル引込部及び前記蓋が設けられていることを特徴とする光クロージャを提供する。
第2の発明は、前記外装ケースの内の前記蓋が閉じ合わされる部分と前記蓋との合わせ目に、前記接続ケーブル引込部の内外に前記第2の光ファイバケーブルを通すための接続ケーブル引込口が開口されていることを特徴とする第1の発明の光クロージャを提供する。
第3の発明は、架空支持線に吊支した前記外装ケースの両側部の一方に前記蓋が設けられ、前記外装ケースの前記蓋とは反対側の側部に、前記接続ケーブル引込口から前記外装ケースの外側に延出されて前記接続ケーブル引込口から前記外装ケースの前記延在方向において反対側へ反転するように湾曲配線された前記第2の光ファイバケーブルを引き留める引留具が設けられていることを特徴とする第2の発明の光クロージャを提供する。
第4の発明は、前記光ファイバ収納部に、前記光コネクタによって前記第2の光ファイバケーブルとコネクタ接続される内部光ファイバと、該内部光ファイバと前記第1の光ファイバケーブルの光ファイバとの接続部とが収納されていることを特徴とする第1〜第3のいずれか1つの発明の光クロージャを提供する。
の発明は、前記第1ケース半体と前記第2ケース半体とがヒンジによって回動自在に連結され、前記第2ケース半体は、前記ヒンジを中心とする回動によって、前記第1ケース半体に対して開閉することを特徴とする第1〜4のいずれか1つの発明の光クロージャを提供する。
の発明は、前記第2ケース半体と前記蓋とがヒンジによって回動自在に連結され、前記蓋は、前記ヒンジを中心とする回動によって、前記第2ケース半体に対して開閉することを特徴とする第1〜5のいずれか1つの発明の光クロージャを提供する。
の発明は、前記第2の光ファイバケーブル先端の光コネクタが、フェルールを収納したハウジングに、第2の光ファイバケーブル先端部の外被に固定した固定ブロックを引き留める引留部を具備するものである、ことを特徴とする第1〜6のいずれか1つの発明の光クロージャを提供する。
第8の発明は、前記区分け部材が、前記外装ケース内に設けられている板状の区分け壁であり、前記第1の光ファイバケーブルの光ファイバに前記第2の光ファイバケーブルをコネクタ接続するための光コネクタが、前記区分け壁に取り付けられていることを特徴とする第1〜のいずれか1つの発明の光クロージャを提供する。
本発明に係る光クロージャよれば、外装ケースの一部である蓋を開けて、接続ケーブル引込部を開放することで、外装ケース内部に組み込まれている光コネクタに対する第2の光ファイバケーブルのコネクタ接続、接続解除、切替接続といった作業を行える。
このため、外装ケース自体を開放しなくても、第1の光ファイバケーブルの光ファイバに対する第2の光ファイバケーブル(第2の光ファイバケーブルの光ファイバ)のコネクタ接続、接続解除、切替接続といった作業を行える。これにより、作業を、短時間で簡単に行えるようになる、といった優れた効果を奏する。
以下、本発明を実施した光クロージャについて、図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る光クロージャ1を示す全体斜視図、図2は前記光クロージャ1の接続ケーブル引込口20bが開口されている端面の側から見た側面図、図3は前記光クロージャ1の第1ケース半体21に対して第2ケース半体22を開いて光ファイバ収納部26を開放した状態を示す正面図、図4は光クロージャ1の外装ケース2の蓋28(子扉)を開いて接続ケーブル引込部27を開放した状態を示す正面図である。
なお、光クロージャ1について、図1〜図4において、上側を「上」、下側を「下」として説明する。
この光クロージャ1は、光ファイバケーブル11(第1の光ファイバケーブル)と該光ファイバケーブル11から分岐される光ドロップケーブル12(第2の光ファイバケーブル)との接続点に設けられるものであって、外観板状の外装ケース2内に、該外装ケース2に引き込まれる光ファイバケーブル11の光ファイバ11aと接続される内部光ファイバ3と、この内部光ファイバ3に光ドロップケーブル12(詳細には、光ドロップケーブル12の光ファイバ12a)をコネクタ接続するための光コネクタ4とを収納した概略構成になっている。
この光クロージャ1は、外装ケース2に取り付けられた吊り具5によって、架空支持線13に吊支して設置される。前記吊り具5は、外装ケース2の後述する第1ケース半体21に固定して、外装ケース2から上方(図1〜図4において上側)に突出されている。
前記外装ケース2は、外観板状の厚みの中央部で、一対のケース半体21、22(第1ケース半体21,第2ケース半体22)に分割された、二つ割り構造になっている。
一対のケース半体21、22は、ヒンジ23によって回動自在に連結されており、前記第2ケース半体22は、前記ヒンジ23を中心とする回動によって、吊り具5によって支持線13に吊支された前記第1ケース半体21に対して開閉できる。
この外装ケース2は、一対のケース半体21、22を閉じ合わせることで、前述の外観板状になる。
前記吊り具5は、第1ケース半体21の外面に沿って、外装ケース2上に突出しており、上端の支持線固定部51によって、支持線13に固定される。
図2、図3に例示した吊り具5の前記支持線固定部51は、一対の固定板52、53の間に支持線13を挟み込んで固定する構造になっている。符号54は、一対の固定板52、53を締め付けるためのネジである。但し、支持線固定部51の構成は、これに限定されない。
吊り具5によって支持線13から吊支された外装ケース2は、縦向き、すなわち、厚み方向両側の面が縦となる姿勢で設置される。
また、吊り具5によって支持線13から吊支された外装ケース2は、外装ケース2の上端における一対のケース半体21、22の合わせ目24が支持線13に沿って延在するように、支持線13に沿った向きで支持される。
以下、外装ケース2の支持線13に沿った方向を、延在方向、と称することとする。
なお、図示例の光クロージャ1の外装ケース2は、具体的には、一対のケース半体21、22を閉じ合わせた状態で、前記延在方向に沿って細長の、外観長方形板状になっている。
一対のケース半体21、22を回動自在に連結するヒンジ23は、一対のケース半体21、22を閉じ合わせた状態(以下、閉状態、とも言う)の外装ケース2における下端部に設けられている。
第1ケース半体21に対して第2ケース半体22を開くと、図3に示すように、概略トレー状の各ケース半体21、22を開放できる。
一対のケース半体21、22は、各ケース半体21、22の外周部に周設されている周囲壁21c、22c同士を接合することで閉じ合わされる。
第1ケース半体21の周囲壁21cは、閉状態の外装ケース2における厚み方向片側の側板として機能する面板21bの周囲に、該面板21bの内面側(第2ケース半体22側)に立ち上げるようにして突設されている。
具体的には、外装ケース2は、前記支持線13に沿う延在方向に細長の外観長方形板状であり、周囲壁21cは、長方形状の面板21bの周囲に長方形枠状(外装ケース2の延在方向に細長い)に形成されている。
一方、図6に示すように、第2ケース半体22の周囲壁22cも、枠状(具体的には長方形枠状)に形成されている。
詳細には、第2ケース半体22の周囲壁22cの、第1ケース半体21と接合される側(以下、接合側、とも言う)の端部には、リブ状の2条の突条22c1、22c2(内周壁22c1、外周壁22c2)が形成されている。そして、この2本の突条22c1、22c2の間の溝22c3に、第1ケース半体21の周囲壁21cの面板21bからの突出先端を収納することで、一対のケース半体21、22が閉じ合わされる。
図1において、符号291は、ケース半体21、22同士の閉じ合わせ状態を維持して、開放を規制できるロック片である。
このロック片291は、コ字形の部品であり、第1ケース半体21上に突設されているガイド突条21dに案内されて外装ケース2の延在方向にスライド移動することで、第2ケース半体22上に突設されている係止突起22n(図1、図6参照)に係合して第1ケース半体21に対する第2ケース半体22の開放を規制して、ケース半体21、22同士の閉じ合わせ状態を維持する「ロック位置」と、前記係止突起22nとの係合を回避して、第1ケース半体21に対する第2ケース半体22の開放を許可する「開放許可位置」とを切り替えることができる。
図5,図6に示すように、第2ケース半体22は、第1ケース半体21と同様に、外装ケース2の延在方向に細長い概略長方形板状に形成されている。
この第2ケース半体22では、延在方向中央部から延在方向一方の側(一側)に形成された面板部22bと、延在方向他側に設けられた開閉自在の蓋(以下、子扉28)とが、閉状態の外装ケース2における前記第1ケース半体21の面板21bとは反対側の側壁を構成する。
前記面板部22bは、周囲壁22cの接合側とは反対の側(以下、側面側)に形成され、周囲壁22cによって取り囲まれる内側の領域の内、第2ケース半体22の延在方向中央部から一側を覆う。
図1に示すように、前記子扉28は、第2ケース半体22の側面側において、面板部22bから第2ケース半体22の延在方向他側、つまり、面板部22bによって覆われていない部分(図4参照)に装着される。図1、図8に示すように、子扉28は板状であり、閉状態の外装ケース2の下側に設けられているヒンジ22eを中心に、外装ケース2の延在方向に沿った方向の軸線回りに回動でき、この回動によって開閉できる。
子扉28を閉じると、子扉28によって窓状の開口部22dが覆われる。開口部22dの周囲に位置する周囲壁22cの側面側の端部(図5参照)には、子扉28の外周部が接合される。
また、図示例の光クロージャ1の第2ケース半体22では、面板部22bの開口部22dに臨む端部に突設されている接合壁22fも含む、開口部22dの周囲の枠状の縁部(但し、後述する接続ケーブル引込口を除く)に、子扉28が接合されるようになっている。前記接合壁22fは、前記面板部22bから接合側にずれた所に位置して、開口部22dの周囲に位置する周囲壁22cの側面側の端部と連続する枠状の縁部を形成している。接合壁22fと面板部22bとの間には段差が形成されている。
なお、ヒンジ22eの位置は、外装ケース2の下側に限定されない。
例えば、第2ケース半体22の延在方向他側の端部壁22kにヒンジ22eを設けて、子扉28を、ヒンジ22eの上下方向の軸線を中心に回動自在に取り付け、開口部22dに対して開閉できるようにしても良い。
図1、図5等において、符号292はロック片である。
このロック片292はコ字形の部品であり、第2ケース半体22上に突設されているガイド突条22oに案内されて外装ケース2の延在方向にスライド移動することで、子扉28上に突設されている係止突起28aに係合して第2ケース半体22に対する子扉28の開放を規制して閉じ合わせ状態を維持する「ロック位置」と、前記係止突起28aとの係合を回避して、第2ケース半体22に対する子扉28の開放を許可する「開放許可位置」とを切り替えることができる。
図5、図6に示すように、第2ケース半体22の接合側には、外装ケース2の内側空間を、光ファイバケーブル11が引き込まれる光ファイバ収納部26(光ファイバ収納空間)と、光ドロップケーブル12が引き込まれる接続ケーブル引込部27(ドロップケーブル引込空間)とに区分けする区分け部材として、区分け壁25が形成されている。つまり、図9(a)、(b)に示すように、閉状態の外装ケース2内には、区分け壁25によって、光ファイバ収納部26と接続ケーブル引込部27とが区分けして形成される。
この区分け壁25は、第2ケース半体22の接合側にて、第2ケース半体22の面方向、すなわち、面板部22bと子扉28とによって構成される外装ケース2の側壁に沿った方向(換言すれば、閉状態の外装ケース2の厚みに垂直の方向)に延在する板状に形成され、前記開口部22dに対応する部分に形成されている。
また、図示例の光クロージャ1の第2ケース半体22では、面板部22bと区分け壁25との間が、第2ケース半体22の延在方向中央部に形成されたコネクタ壁22gによって連結されている。
図示例のコネクタ壁22gは、接合壁22fの面板部22bからの突出先端から接続ケーブル引込部27内に張り出された延長壁22g1と、この延長壁22g1の面板部22bからの突出先端から、第2ケース半体22の厚み方向(面方向に直交する方向)に延び、延長壁22g1と区分け壁25との間を連結する段部壁22g2とによって構成されている。
このコネクタ壁22gは、開口部22dから側面側に突出せず、子扉28を閉じても、子扉28と接触しない。
ここで、コネクタ壁22gは、光ファイバ収納部26と接続ケーブル引込部27とを区分けする区分け壁25の一部として形成されている。
以下、コネクタ壁22g付きの区分け壁25を隔壁22hと称することとする。
図9(a)、(b)に示すように、閉状態の外装ケース2の内部は、具体的には、隔壁22hによって、光ファイバ収納部26と接続ケーブル引込部27とに区分けされる。
光ファイバ収納部26は、第2ケース半体22において段部壁22g2から延在方向一側(図9(b)左側)の内側空間と、この内部空間に連通する第1ケース半体21の内側空間とからなる。
接続ケーブル引込部27は、第2ケース半体22において、前記開口部22dから窪んだ形状の凹所であり、周囲壁22cの内の開口部22dの周囲に位置する部分と、前記隔壁22hとによって取り囲まれる内側の空間である。
また、ここで例示した光クロージャ1の第2ケース半体22の面板部22bと周囲壁22cと隔壁22hとは、合成樹脂で一体成形された1部品になっている。
図6に示すように、接続ケーブル引込部27は、具体的には、第2ケース半体22の側面側から接合側に窪む凹形に成形されて側面側に開口する内部トレー部22iの内側の空間である。
区分け壁25は、内部トレー部22iの開口部22dから最も奥側に位置する底壁を構成する。
内部トレー部22iにおいて区分け壁25の周囲に形成されている側壁の内の一部は、第2トレー半体22の周囲壁22cの内、閉状態の外装ケース2の下側に配置される底壁部22jの内の一部が、これを兼ねている。区分け壁25の周囲の側壁の他の部分は、周囲壁22cの内、第2ケース半体22の延在方向他側の端部壁22kを形成している部分の側面側端部、上部壁22mを形成している部分の側面側端部、面板部22bから連続して、第2トレー半体22の接合側に延出するように形成されており、しかも、いずれも、周囲壁22cの内側に位置している。
内部トレー部22iの側壁の内、面板部22bから延出するものがコネクタ壁22gである。
底壁部22jの一部が、内部トレー部22iの側壁の内の一部を兼ねている構成を、底壁部22jの側面側端部から、別途、内部トレー部22iの側壁を接合側に延出させ、内部トレー部22iの側壁全体が、枠状の周囲壁22cの内側に位置するように変更することも可能である。
但し、第2ケース半体22としては、例えば、内部トレー部22iを具備せず、図10(a)、(b)のように、周囲壁22cの内の、面板部22bよりも延在方向他側に位置する部分自体を、接続ケーブル引込部27の周囲の側壁として機能させる(コネクタ壁22gの段部壁22g2も側壁として機能させる)構成も採用可能である。
なお、ここで例示した光クロージャ1においては、第1ケース半体21、子扉28も、それぞれ、合成樹脂製の一体成形品である。
図5、図6等に示すように、外装ケース2内に収納した光コネクタ4は、コネクタ壁22gに取り付けてある。
具体的には、光コネクタ4は、光コネクタアダプタであり(以下、光コネクタ4を光コネクタアダプタ4とも言う)、コネクタ壁22gの延長壁22g1から接合側に突出された係合爪22g3(弾性爪)に係合して、延長壁22g1に固定してある。光コネクタアダプタ4は、延長壁22g1に、複数横並びに設けられている。
また、段部壁22g2には、延長壁22g1に固定された複数の光コネクタアダプタ4に対応させて、複数のコネクタ穴22g4が形成されており、接続ケーブル引込部27側から、光ドロップケーブル12先端に取り付けた光コネクタ14(光コネクタプラグ)を光コネクタアダプタ4に挿入して接続できるようになっている。
図示例では、プラグ穴41を2つ有する2連の光コネクタアダプタ4を採用しているが(図5参照)、光コネクタアダプタ4としては、プラグ穴41が1つだけ形成されているもの、3以上形成されているものを採用することも可能である。
図示例では、光コネクタアダプタ4は、プラグ穴41の軸方向に沿った両端の内の片端を、段部壁22g2のコネクタ穴22g4に挿入してあるが、光コネクタアダプタ4は、接続ケーブル引込部27側からの、光ドロップケーブル12先端の光コネクタ14(光コネクタプラグ)の接続が可能であれば良く、この点、光コネクタアダプタ4の全体を段部壁22g2の光ファイバ収納部26側に設置したり(但し、プラグ穴41をコネクタ穴22g4に位置合わせする)、光コネクタアダプタ4全体を接続ケーブル引込部27内に組み込んで隔壁22hに固定するといったことも可能である。
いずれにしても、光コネクタアダプタ4は、光ドロップケーブル12先端の光コネクタ14(光コネクタプラグ)の接続が可能なように、プラグ穴41を接続ケーブル引込部27と連通させて(つまり、接続ケーブル引込部27に露出させて)、第2ケース半体22内に組み込む。
内部光ファイバ3は、片端に、光コネクタアダプタ4に挿入して接続される光コネクタ31が取り付けれられたコネクタ付き光ファイバである。
この内部光ファイバ3は、光コネクタ31とは反対側の端部(以下、接続端部)を光ファイバケーブル11の光ファイバ11aと接続することで、光ファイバケーブル11の光ファイバ11aを、光ドロップケーブル12に対してコネクタ接続可能に成端する機能を果たす。
前記内部光ファイバ3の光コネクタ31は、第2ケース半体22の光コネクタアダプタ4に光ファイバ収納部26側から接続してある。光コネクタアダプタ4に、光ドロップケーブル12先端の光コネクタ14を挿入して接続すると、光コネクタアダプタ4内での、内部光コネクタ3の光コネクタ31と光ドロップケーブル12先端の光コネクタ14との接続によって、内部光ファイバ3と光ドロップケーブル12の光ファイバ12aとが光接続される。
内部光ファイバ3の接続端部に、光ファイバ収納部26に引き込んだ光ファイバケーブル11の端末に口出しした光ファイバ11aを接続し、光コネクタアダプタ4に、光ドロップケーブル12先端の光コネクタ14を挿入して接続すると、光ドロップケーブル12の光ファイバ12aが、内部光ファイバ3を介して、光ファイバケーブル11の光ファイバ11aと光接続される。
内部光ファイバ3と光ファイバケーブル11の光ファイバ11aとの接続は、例えば、融着接続である。
図3等に示すように、内部光ファイバ3と光ファイバケーブル11の光ファイバ11aとを接続した接続部15は、第1ケース半体21内に設けられた接続部ホルダ16に取り出し可能に保持させる。これにより、内部光ファイバ3は、第1ケース半体21と第2ケース半体22とにわたって配線して、外装ケース2内に収納される。
なお、図3に例示した接続部ホルダ16は、接続部15が取り出し可能に嵌め込まれる嵌め込み溝16aが複数配列形成されているものである。
但し、内部光ファイバ3と光ファイバケーブル11の光ファイバ11aとの接続は、例えば、メカニカルスプライス等を利用した機械的接続であっても良い。
光ファイバ11a及び内部光ファイバ3の接続余長11b、3aは、第1ケース半体21内に収納する。
図3中、符号17は、面板21bに突設された押さえ片であり、接続余長11b、3aを面板21bに押さえ込む。
図11(a)、(b)は、外装ケース2内の配線例を示す。
光ファイバケーブル11の光ファイバ11aは、ここでは多心光ファイバテープ心線である。光ファイバケーブル11は、心数の少ない(例えば、1心〜24心程度)、細径の光ファイバケーブルである。
また、光ドロップケーブル12は、光ファイバ素線(あるいは光ファイバ心線)を樹脂中に埋設してなる細径の単心光ファイバケーブルである。
なお、図3には、後述する図11(b)の配線例を図示している。
図11(a)は、前記内部光ファイバ3として、基端側光ファイバ32aと、該基端側光ファイバ32aに設けられた分岐結合部32b(スプリッタ本体)と、該分岐結合部32bを介して前記基端側光ファイバ32aから分岐された複数本の分岐側光ファイバ32cとを具備してなる光スプリッタ32を採用した例である。
基端側光ファイバ32aと分岐側光ファイバ32cとは単心光ファイバである。光コネクタ31は、分岐結合部32bから延出する各分岐側光ファイバ32cの先端に取り付けられている。
本例では、多心光ファイバテープ心線である光ファイバ11aの1心に、光スプリッタ32の基端側光ファイバ32aを接続し(接続部15)ており、光ファイバケーブル11の1心に、複数本の光ドロップケーブル12が、光スプリッタ32を介して、接続される。
図11(b)は、内部光ファイバ3として、ファンアウト光ファイバ33を採用したものである。ファンアウト光ファイバ33は、多心光ファイバテープ心線である多心光ファイバ部33aの片端から、単心光ファイバ心線あるいは光ファイバ素線等の単心光ファイバである複数本の単心光ファイバ部33bに分岐されているものである。光コネクタ31は、多心光ファイバ部33aから延びる各単心光ファイバ部33bの先端に取り付けられている。
本例では、多心光ファイバテープ心線である光ファイバ11aに多心光ファイバ部33aを接続し(接続部15)ており、光ファイバケーブル11の多心の光ファイバ11aの各心に、光ドロップケーブル12が一本ずつ接続される。
なお、内部光ファイバ3としては、例えば、一本の単心光ファイバの片端に光コネクタ31を取り付けたコネクタ付き光ファイバであっても良い。
前記単心光ファイバは、途中に分岐が無く。全体が一本になっているものを指す。
この光クロージャ1は、外装ケース2内に、内部光ファイバ3、光コネクタ4を組み込んだ状態で、支持線13に吊支し、光ファイバ収納部26に光ファイバケーブル11を引き込み、この光ファイバケーブル11の光ファイバ11aと内部光ファイバ3とを接続した接続部15を収納して設置される(設置工事)。この設置工事が完了したら、接続ケーブル引込部27に引き込んだ光ドロップケーブル12の先端の光コネクタ14を、光コネクタアダプタ4に挿入して接続することで、光ファイバケーブル11の光ファイバ11aに光ドロップケーブル12を光接続でき、光ファイバケーブル11の光回線の引き落としを、簡単に実現できる。
前記設置工事では、図3に示すように、支持線13に吊支した第1ケース半体21に対して第2ケース半体22を開放して、光ファイバケーブル11の引き込み、接続部ホルダ16への接続部15の保持等の作業を行った後、第2ケース半体22を第1ケース半体21に閉じ合わせる。
外装ケース2の延在方向両端には、光ファイバ収納部26の内外に光ファイバケーブル11を通すためのケーブル引込口20aが設けられている。
図示例の光クロージャ1において、ケーブル引込口20aは、具体的には、図3、図5に示すように、外装ケース2の延在方向両端において、第1、第2ケース半体21、22の周壁部21c、22cの一部を切り欠いた部分(切欠部21c1、22c4)であり、ケース半体21、22同士を閉じ合わせときに、ケーブル引込口20aに通されている光ファイバケーブル11を収納できる開口部となる。
図3に示すように、第1ケース半体21の内側には、第1ケース半体21のケーブル引込口20aに対応する位置に、光ファイバケーブル11の被覆部分が嵌め込まれるケーブル嵌め込み溝21f、21gが形成されている。
第1ケース半体21に引き込んだ光ファイバケーブル11(被覆部分)は、ケーブル嵌め込み溝21f、21gに嵌め込んで固定することで、引き留める。
ケーブル引込口20aには、符号21fのケース部嵌め込み溝が複数並列に形成された第1溝配列部21Fと、この第1溝配列部21Fよりも第1ケース半体21の内側にずれた位置にて、ケーブル嵌め込み溝21gが複数並列に形成された第2溝配列部21Gとが設けられている。
第1、第2溝配列部21F、21Gは、光ファイバケーブル11を固定するケーブル固定部として機能する。
一対のケース半体21、22同士を閉じ合わせると、第2ケース半体22の前記ケーブル引込口20aに対応する部分に設けられているシール部材(図示略)が、第1、第2溝配列部21F、21Gに押し当てられて、ケーブル引込口20aの防水性が確保される。シール部材は、例えば、ゴム等の弾性材料によって形成されているため、光ファイバケーブル11が嵌め込まれているケーブル嵌め込み溝21f、21g、及び、光ファイバケーブル11が嵌め込まれていないケーブル嵌め込み溝21f、21gのいずれにも確実に押し当てられて、防水性を確保できる。
また、シール部材は、第1ケース半体21及び/又は第2ケース半体22の周壁部21c、22cにも設けられており、一対のケース半体21、22同士を閉じ合わせれば、各ケース半体21、22の周壁部21c、22c同士の接合部分にも防水性が確保される。
第1ケース半体21の、前記第1溝配列部21Fよりも外側(第2溝配列部21Gとは反対の側)にて、複数突設された弾性爪21hは、第1ケース半体21に引き込んだ光ファイバケーブル11を保持して、ケース半体21、22同士の閉じ合わせ完了まで離脱を防止する、仮留め片として機能する。
この弾性爪21hは、各ケーブル嵌め込み溝21fに嵌め込まれた光ファイバケーブル11を個別に保持できるように、ケーブル嵌め込み溝21fと同数形成されている。
設置工事を完了した光クロージャ1の、外装ケース2内の光コネクタアダプタ4に光ドロップケーブル12先端の光コネクタ14を接続するには、子扉28を開けて接続ケーブル引込部27を開放し、光ドロップケーブル12を接続ケーブル引込部27に引き込み、光ドロップケーブル12先端の光コネクタ14を光コネクタアダプタ4に挿入する。
ここで、第1ケース半体21と第2ケース半体22との間を開放する必要は無い。
このため、光コネクタ31、14同士の接続作業は、非常に簡単に行うことができる。
光コネクタアダプタ4での光コネクタ31、14同士の接続を完了したら、子扉28を閉じる。
図8等に示すように、子扉28は、該子扉28の外周部に周設されている周囲壁28cを、接続ケーブル引込部27の開口部22dの周囲の枠状縁部に側面側から押し当てるようにして、閉じられる。
光ドロップケーブル12は、外装ケース2の延在方向他側の端部に開口する接続ケーブル引込口20b(図1参照)に通しておく。
図4、図8等に示すように、前記接続ケーブル引込口20bは、具体的には、子扉28の周囲の周囲壁28c(詳細には、周囲壁28cの内、第2ケース半体22の他側の端部壁22kと閉じ合わされる部分)の一部を切り欠いた部分であり、第2ケース半体22と該第2ケース半体22に閉じ合わされた子扉28との合わせ目に形成される開口部である。
第2ケース半体22の接続ケーブル引込口20bに対応する部分には、光ドロップケーブル12(被覆部分)を嵌め込んで固定するためのケーブル嵌め込み溝22p、22qが複数配列形成された第3、第4溝配列部22P、22Qが、第1ケース半体21の溝配列部21F,21Gと同様に、2列に形成されている。図5等に示すように、第4溝配列部22Qは、第1溝配列部21Pよりも第2ケース半体22の内側にずれた位置に形成されている。
接続ケーブル引込口20bに通す光ドロップケーブル12は、子扉28を閉じる前に、ケーブル嵌め込み溝22p、22qに嵌め込んで固定しておく。
子扉28を閉じると、子扉28の外周部に周設されている図示略のシール部材が、第2ケース半体22の側面側における接続ケーブル引込部27の開口部22dの周囲の枠状縁部に押し当てられて、防水性が確保される。
子扉28を接続ケーブル引込部27の開口部22dの周囲の枠状縁部に閉じ合わせれば、子扉28の第3、第4溝配列部22P、22Qに対応する部分に設けられている図示略のシール部材が、第3、第4溝配列部22P、22Qに押し当てられて、接続ケーブル引込口20bから接続ケーブル引込部27への浸水を防止できる。シール部材は、例えば、ゴム等の弾性材料によって形成されているため、光ドロップケーブル12が嵌め込まれているケーブル嵌め込み溝22p、22q、及び、光ファイバケーブル11が嵌め込まれていないケーブル嵌め込み溝22p、22qのいずれにも確実に押し当てられて、防水性を確保できる。
また、この光クロージャ1では、第2ケース半体22の2つの溝配列部22P、22Qの間に確保されたシール部材溝22s(図5参照)に固定されているシール部材22t(図5参照)と、子扉28に取り付けられているシール部材28e(図8参照)とが閉じ合わされて、防水性が確保される。接続ケーブル引込口20bに通して、接続ケーブル引込部27の内外に配線された光ドロップケーブル12は、2つの溝配列部22P、22Qの間にて、第2ケース半体22、子扉28のシール部材22t、28eの間に挟み込まれる。
なお、第3、第4溝配列部22P、22Qは、光ドロップケーブル12を固定するケーブル固定部として機能する。
接続ケーブル引込口20bの、前記第3溝配列部22Pよりも外側(第4溝配列部22Qとは反対の側)にて、複数突設された弾性爪22u(図5参照)は、第2ケース半体22内に引き込んだ光ドロップケーブル12を保持して、ケース半体21、22同士の閉じ合わせ完了まで、第2ケース半体22からの離脱を防止する、仮留め片として機能する。
この弾性爪22uは、各ケーブル嵌め込み溝22pに嵌め込まれた光ドロップケーブル12を個別に保持できるように、ケーブル嵌め込み溝22pと同数形成されている。
光ドロップケーブル12先端の光コネクタ14としては、予め、工場等で光ドロップケーブル12先端に取り付けておいたものでも良いが、ここでは、現場で取り付けの可能な、外被把持形の光コネクタを採用している。
図12に例示した、外被把持形の光コネクタ14は、フェルール141を収納したハウジング142に、光ドロップケーブル12先端部の外被に固定した固定ブロック12bを引き留める引留部143を具備した構成になっている。
図示例の光コネクタ14において、引留部143は、具体的には、ハウジング142の、フェルール141が設けられている前端側とは反対の後端側に、回動自在に枢着されている回動カバーである。また、この引留部143には、固定ブロック12bに係合する係合部143aが設けられている。
この光コネクタ14を光ドロップケーブル12先端に取り付けるには、光ドロップケーブル12先端に口出しした光ファイバ12aを、ハウジング142に後端側から挿入して、フェルール141に予め内挿固定しておいた光ファイバ144(裸光ファイバ)と、ハウジング142内にて突き合わせ接続する。ハウジング142内には、光ファイバ12a、144同士を突き合わせ接続可能に調心するための調心機構(図示略)が組み込まれる。
また、引留部143を回動して、係合部143aを、光ドロップケーブル12先端部の外被に予め固定しておいた固定ブロック12bに係合することで、ハウジング142に光ドロップケーブル12をハウジング142から引き抜かれないように引き留める。これにより、光コネクタ14が光ドロップケーブル12の先端に取り付けられる。
内部光ファイバ3先端の光コネクタ31(光コネクタプラグ)、光コネクタアダプタ4としては、例えば、SC形光コネクタ(JIS C 5973に制定されるF04形光コネクタ。SC:Single fiberCoupling optical fiber connector)の光コネクタプラグ、光コネクタアダプタを採用できる。この場合、光ドロップケーブル12先端の光コネクタ14としても、SC形光コネクタ(光コネクタプラグ)が採用される。
内部光ファイバ3先端の光コネクタ31,光コネクタアダプタ4、光ドロップケーブル12先端の光コネクタ14としては、光コネクタ31、14同士を互いに接続できるものであれば良く、SC形光コネクタの光コネクタプラグ、光コネクタアダプタ以外の光コネクタであってもよい。
第1ケース半体21の面板21bの外面側に突設されている引留具21iは、接続ケーブル引込口20bから外装ケース2外側に延出されて前記外装ケース2の前記延在方向において反対側へ反転するように湾曲配線された光ドロップケーブル12を外装ケース2に引き留める。
図示例の引留具21iは、例えばタイラップ等の、光ドロップケーブル12を離脱可能に保持できるリング状の部材である。また、この引留具21iは、複数の光ドロップケーブル12を保持して引き留めることができる。
但し、この引留具21iは、リング状のものに限定されず、光ドロップケーブル12を離脱可能に保持できるものであれば良く、様々な構成のものを採用できる。
この光クロージャ1によれば、支持線13に吊支して設置し、光ファイバケーブル11の光ファイバ11aを内部光ファイバ3と接続した後、子扉28を開けて、光ドロップケーブル12先端の光コネクタ14を、光コネクタアダプタ4に接続するだけで、光ファイバケーブル11の光ファイバ11aに光ドロップケーブル12を接続できる。光ファイバケーブル11の光ファイバ11aに光ドロップケーブル12を接続する作業を、第1ケース半体21と第2ケース半体22との間を開放することなく、簡単に行える。
子扉28を閉じれば、接続ケーブル引込部27の防水性を確保できる。
また、光ドロップケーブル12の増設、光ファイバケーブル11の光ファイバ11aに対する光ドロップケーブル12の切替接続等の作業も、子扉28を開放することで、一対のケース半体21、22の間を開くことなく簡単に行える。
なお、本発明に係る光クロージャは、前述の実施の形態に限定されず、その主旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
(a)本発明の光クロージャに係る外装ケースは、閉状態において外観板状になるものに限定されず、例えば、閉状態において樽状になるもの等、様々なものを採用できる。
(b)外装ケースとしては、一対のケース半体を一体化して組み立てられるものに限定されず、例えば、全体が1つの筐体であり子扉のみが開閉される構成のもの、スリーブ状のケース本体の軸方向両端あるいは片端に開閉可能の蓋が設けられているもの、等、様々な態様のものを採用できる。
(c)上述の実施の形態では、外装ケース2の延在方向両端に、光ファイバケーブル11を光ファイバ収納部26に引き込むためのケーブル引込口20aが開口された構成を例示したが、本発明ではこれに限定されず、外装ケース2の延在方向片端のみに、ケーブル引込口20aが開口された構成も採用可能である。
(d)子扉は、該子扉を第2ケース半体に対して連結するヒンジによる回動によって開閉する構成に限定されず、例えば、第2ケース半体に対するスライド移動によって、ケーブル引込部を開閉する構成等であっても良い。
(e)コネクタ壁22gは、延長壁22g1を省略して、段部壁22g2のみによって構成し、面板部22bと区分け壁25とを段部壁22g2のみによって連結しても良い。
さらに、接合壁22fも省略して、段部壁22g2が、直接、面板部22bから接合側へ延出されるようにすることも可能である。
(f)内部光ファイバに、光ドロップケーブル先端の光コネクタをコネクタ接続するための光コネクタとしては、光コネクタアダプタに限定されず、例えば、内部光ファイバ先端に組み立てた光コネクタレセプタクルであっても良い。
(g)上述の実施形態では、光ファイバケーブルと該光ファイバケーブルから分岐される光ドロップケーブル(第2の光ファイバケーブル)との接続に適用される光クロージャを例示したが、本発明に係る第2の光ファイバケーブルとしては光ドロップケーブルに限定されない。
(h)上述の実施形態では、区分け部材として、第2ケース半体に形成された板状の区分け壁を採用した構成を例示したが、本発明に係る区分け壁としては、外装ケース内に光ファイバ収納部と接続ケーブル引込部とを区分けして形成できるものであれば良く、区分け壁に限定されない。例えば、柔軟な袋状の区分け部材を採用して、この区分け部材を収納した外装ケース内に、前記区分け部材によって、光ファイバ収納部と接続ケーブル引込部とが区分けして形成される構成等も採用可能である。
但し、区分け部材の構成の如何に関わらず、第1の光ファイバケーブルの光ファイバに第2の光ファイバケーブルをコネクタ接続するための光コネクタは、外装ケース内に前記接続ケーブル引込部に露出させて組み込み、接続ケーブル引込部側から前記第2の光ファイバケーブル先端の光コネクタを接続可能とする。
本発明に係る光クロージャを示す全体斜視図である。 図1の光クロージャを、接続ケーブル引込口が開口されている端面の側から見た側面図である。 図1の光クロージャの第1ケース半体に対して第2ケース半体を開いて光ファイバ収納部を開放した状態を示す正面図である。 図1の光クロージャの外装ケースの蓋(子扉)を開いて接続ケーブル引込部を開放した状態を示す正面図である。 図1の光クロージャの外装ケースの第2ケース半体を示す図であって、側面側から見た斜視図である。 図1の光クロージャの外装ケースの第2ケース半体を示す図であって、接合側から見た斜視図である。 図1の光クロージャの区分け壁の段部壁付近を示す拡大断面図である。 図1の光クロージャの子扉を示す斜視図である。 閉状態の外装ケースの内部構造の概略を示す図であって、(a)は図1のA−A線断面矢視図(横断面図)、(b)は図1のB−B線断面矢視図(縦断面図)である。 閉状態の外装ケースの内部構造の他の態様の概略を示す図であって、(a)は横断面図、(b)は縦断面図である。 外装ケース内の光配線図であり、(a)は内部光ファイバとして光スプリッタを用いた例、(b)は内部光ファイバとしてファンアウト光ファイバを用いた例である。 光ドロップケーブルの先端に取り付ける外被把持形光コネクタの一例を示す図である。
符号の説明
1…光クロージャ、2…外装ケース、21…第1ケース半体、22…第2ケース半体、22e…ヒンジ、23…ヒンジ、25…区分け壁、26…光ファイバ収納部、27…接続ケーブル引込部、28…蓋(子扉)、20b…接続ケーブル引込口、3…内部光ファイバ、32…内部光ファイバ(光スプリッタ)、33…内部光ファイバ(ファンアウト光ファイバ)、4…光コネクタ(光コネクタアダプタ)、11…第1の光ファイバケーブル(光ファイバケーブル)、11a…光ファイバ、12…第2の光ファイバケーブル(光ドロップケーブル)、12b…固定ブロック、13…支持線、14…光コネクタ、141…フェルール、142…ハウジング、143…引留部(回動カバー)、15…接続部。

Claims (8)

  1. 第1の光ファイバケーブルと該第1の光ファイバケーブルに接続される第2の光ファイバケーブルとの接続点に設けられる光クロージャであって、
    前記第1の光ファイバケーブルが引き込まれる外装ケース内に、
    該外装ケース内に引き込まれた第1の光ファイバケーブルの光ファイバを収納する光ファイバ収納部と、第2の光ファイバケーブルが引き込まれる接続ケーブル引込部とが、区分け部材によって区分けして設けられ、
    前記外装ケース内には、前記第1の光ファイバケーブルの光ファイバに前記第2の光ファイバケーブルをコネクタ接続するための光コネクタが、前記接続ケーブル引込部に露出させて、前記接続ケーブル引込部側から前記第2の光ファイバケーブル先端の光コネクタを接続可能に組み込まれ、
    前記外装ケースの一部を構成する開閉自在の蓋によって、前記接続ケーブル引込部を開閉でき
    前記外装ケースは、架空支持線に吊支するための吊り具が取り付けられた第1ケース半体と、この第1ケース半体に対して開閉することで、前記光ファイバ収納部を開閉する第2ケース半体とからなる、二つ割り構造であり、前記第2ケース半体に前記接続ケーブル引込部及び前記蓋が設けられていることを特徴とする光クロージャ。
  2. 前記外装ケースの内の前記蓋が閉じ合わされる部分と前記蓋との合わせ目に、前記接続ケーブル引込部の内外に前記第2の光ファイバケーブルを通すための接続ケーブル引込口が開口されていることを特徴とする請求項1記載の光クロージャ。
  3. 架空支持線に吊支した前記外装ケースの両側部の一方に前記蓋が設けられ、
    前記外装ケースの前記蓋とは反対側の側部に、前記接続ケーブル引込口から前記外装ケースの外側に延出されて前記接続ケーブル引込口から前記外装ケースの前記延在方向において反対側へ反転するように湾曲配線された前記第2の光ファイバケーブルを引き留める引留具が設けられていることを特徴とする請求項2記載の光クロージャ。
  4. 前記光ファイバ収納部に、前記光コネクタによって前記第2の光ファイバケーブルとコネクタ接続される内部光ファイバと、該内部光ファイバと前記第1の光ファイバケーブルの光ファイバとの接続部とが収納されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光クロージャ。
  5. 前記第1ケース半体と前記第2ケース半体とがヒンジによって回動自在に連結され、前記第2ケース半体は、前記ヒンジを中心とする回動によって、前記第1ケース半体に対して開閉することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の光クロージャ。
  6. 前記第2ケース半体と前記蓋とがヒンジによって回動自在に連結され、前記蓋は、前記ヒンジを中心とする回動によって、前記第2ケース半体に対して開閉することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の光クロージャ。
  7. 前記第2の光ファイバケーブル先端の光コネクタが、フェルールを収納したハウジングに、第2の光ファイバケーブル先端部の外被に固定した固定ブロックを引き留める引留部を具備するものである、ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の光クロージャ。
  8. 前記区分け部材が、前記外装ケース内に設けられている板状の区分け壁であり、
    前記第1の光ファイバケーブルの光ファイバに前記第2の光ファイバケーブルをコネクタ接続するための光コネクタが、前記区分け壁に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の光クロージャ。
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