JPH10132560A - 位置計測方法及びその装置 - Google Patents
位置計測方法及びその装置Info
- Publication number
- JPH10132560A JPH10132560A JP8289467A JP28946796A JPH10132560A JP H10132560 A JPH10132560 A JP H10132560A JP 8289467 A JP8289467 A JP 8289467A JP 28946796 A JP28946796 A JP 28946796A JP H10132560 A JPH10132560 A JP H10132560A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mark
- laser scanner
- reflections
- bar
- scanning angle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)
- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
- Measurement Of Optical Distance (AREA)
- Warehouses Or Storage Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 汚点がマークに付着した場合でも位置計測誤
差を極めて小さく抑えることができるようにする。 【解決手段】 レーザスキャナと、レーザスキャナに対
向しているマークとの位置関係を計測する方法におい
て、レーザスキャナの既定の走査角内で検出したマーク
の反射または非反射の数に基づいてマークとレーザスキ
ャナとの間の離隔距離を計測する。
差を極めて小さく抑えることができるようにする。 【解決手段】 レーザスキャナと、レーザスキャナに対
向しているマークとの位置関係を計測する方法におい
て、レーザスキャナの既定の走査角内で検出したマーク
の反射または非反射の数に基づいてマークとレーザスキ
ャナとの間の離隔距離を計測する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、倉庫内の壁や、移
動ラックに沿って走行する無人搬送車の、上記壁や移動
ラックからの離間位置、及び走行方向の位置をバーコー
ド等のマーク及びこれを読み取るレーザスキャナを用い
て計測する位置計測方法及びその装置に関するものであ
る。
動ラックに沿って走行する無人搬送車の、上記壁や移動
ラックからの離間位置、及び走行方向の位置をバーコー
ド等のマーク及びこれを読み取るレーザスキャナを用い
て計測する位置計測方法及びその装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】本発明方法に用いるバーコード等のマー
クのコードを読み取るための一般的な、例えば、流通研
究社刊、「無人化技術」、1988年12月号、35
頁、図10に示されたレーザスキャナを図1にて説明す
る。波長が670mmの可視光半導体レーザなどで代表
される光源1から出射されるレーザ光は、光学部2の読
み取り距離範囲で焦点が合うように投光レンズ3で焦点
調整され、走査ミラーであるポリゴンミラー(多面体ミ
ラー)4の反射面にあたる。ポリゴンミラー4は図示し
ない電動モータにより定速回転しており、このポリゴン
ミラー4にて反射したレーザ光は、バーコード5のバー
の長手方向と略直交する方向にこのバーコード5を走査
することができる。
クのコードを読み取るための一般的な、例えば、流通研
究社刊、「無人化技術」、1988年12月号、35
頁、図10に示されたレーザスキャナを図1にて説明す
る。波長が670mmの可視光半導体レーザなどで代表
される光源1から出射されるレーザ光は、光学部2の読
み取り距離範囲で焦点が合うように投光レンズ3で焦点
調整され、走査ミラーであるポリゴンミラー(多面体ミ
ラー)4の反射面にあたる。ポリゴンミラー4は図示し
ない電動モータにより定速回転しており、このポリゴン
ミラー4にて反射したレーザ光は、バーコード5のバー
の長手方向と略直交する方向にこのバーコード5を走査
することができる。
【0003】バーコード5で反射した散乱光は集光レン
ズ6にて集められ、光電変換部7の受光センサ8に入射
する。ここで光電変換された受信信号は増幅器9でアナ
ログ増幅され、次に反射有無判定器10にてしきい値電
圧と比較されて(2値化されて)デジタル信号となる。
ズ6にて集められ、光電変換部7の受光センサ8に入射
する。ここで光電変換された受信信号は増幅器9でアナ
ログ増幅され、次に反射有無判定器10にてしきい値電
圧と比較されて(2値化されて)デジタル信号となる。
【0004】このデジタル信号はデコード処理部11に
入力され、商品名やメーカ名といったコード情報に変換
される。そしてこのコード情報はデータ出力部12によ
り、例えばRS232Cなどのシリアル信号として外部
に出力され、POS(point of sales)
システムなど店舗の商品管理システムに利用される。
入力され、商品名やメーカ名といったコード情報に変換
される。そしてこのコード情報はデータ出力部12によ
り、例えばRS232Cなどのシリアル信号として外部
に出力され、POS(point of sales)
システムなど店舗の商品管理システムに利用される。
【0005】次に上記したようなレーザスキャナを用い
た位置計測方法の従来の提案を説明する。図2に示した
ものは、レーザスキャナ13と、このレーザスキャナ1
3に対向しているマーク14との離隔距離Zを計測する
方法として、「位置決め装置」(特開平6−12435
9号)が提案されている。ただし、この提案では、レー
ザスキャナを線形走査器、マークをコード線や基準線と
表現しているが、ここではレーザスキャナ及びバーとし
て本発明の説明の用語として統一することにする。
た位置計測方法の従来の提案を説明する。図2に示した
ものは、レーザスキャナ13と、このレーザスキャナ1
3に対向しているマーク14との離隔距離Zを計測する
方法として、「位置決め装置」(特開平6−12435
9号)が提案されている。ただし、この提案では、レー
ザスキャナを線形走査器、マークをコード線や基準線と
表現しているが、ここではレーザスキャナ及びバーとし
て本発明の説明の用語として統一することにする。
【0006】この従来の提案で記述している離隔距離計
測方法を図3を用いて説明する。マーク14のバー14
a,14bの間隔Lは予め決められており(既知であ
り)、そのバー間を走査するために要する時間をtLと
する。tLは、第1番目のバー(走査して最初に反射を
検出したバー)14aを検出した時刻t2 、第2番目の
バー(次に反射を検出したバー)14bを検出した時刻
をt3 とすれば、 tL=t3 −t2 としてレーザスキャナ内で算出することができる。
測方法を図3を用いて説明する。マーク14のバー14
a,14bの間隔Lは予め決められており(既知であ
り)、そのバー間を走査するために要する時間をtLと
する。tLは、第1番目のバー(走査して最初に反射を
検出したバー)14aを検出した時刻t2 、第2番目の
バー(次に反射を検出したバー)14bを検出した時刻
をt3 とすれば、 tL=t3 −t2 としてレーザスキャナ内で算出することができる。
【0007】一方、レーザスキャナの全走査角αの走査
に必要な時間tSは、走査開始時刻をt1 、走査終了時
刻をt4 とすると、 tS=t4 −t1 よって、全走査線の長さSは S=L×(tS/tL) となる、さらにレーザスキャナの全走査角αは設計上既
知であり(先に説明したポリゴンミラー4の面数で決定
されている)、かつこの全走査角αが充分に小さいとす
るとレーザスキャナとバーとの離隔距離Zは、 Z=S/tanα =L×(tS/tL)/tanα と求められる。
に必要な時間tSは、走査開始時刻をt1 、走査終了時
刻をt4 とすると、 tS=t4 −t1 よって、全走査線の長さSは S=L×(tS/tL) となる、さらにレーザスキャナの全走査角αは設計上既
知であり(先に説明したポリゴンミラー4の面数で決定
されている)、かつこの全走査角αが充分に小さいとす
るとレーザスキャナとバーとの離隔距離Zは、 Z=S/tanα =L×(tS/tL)/tanα と求められる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術には以
下のような問題点があった。
下のような問題点があった。
【0009】(問題点1)第1番目のバー14aから第
2番目のバー14bまでの走査時間を計測して離隔距離
Zを求めている。このため、図4に示すように、マーク
14の第1番目のバー14aと第2番目のバー14bと
の間に汚れ14cが存在した場合、その汚れ14cが第
2番目のバー14bとして誤認されてしまう。第1番目
のバー14aから汚れ14cまでの距離をLeとする
と、離隔距離Zは Z=Le×(tS/tL)/tanα となり、Le/L倍の誤った計測結果をもたらす。これ
は汚れ14cが第1番目のバー14aの左側に存在して
いても同様に誤った計測結果をもたらす。
2番目のバー14bまでの走査時間を計測して離隔距離
Zを求めている。このため、図4に示すように、マーク
14の第1番目のバー14aと第2番目のバー14bと
の間に汚れ14cが存在した場合、その汚れ14cが第
2番目のバー14bとして誤認されてしまう。第1番目
のバー14aから汚れ14cまでの距離をLeとする
と、離隔距離Zは Z=Le×(tS/tL)/tanα となり、Le/L倍の誤った計測結果をもたらす。これ
は汚れ14cが第1番目のバー14aの左側に存在して
いても同様に誤った計測結果をもたらす。
【0010】このような誤った計測がどのような不具合
をもたらすかを以下に説明する。なお、この計測方法の
応用として、無人搬送車を壁や移動ラックに沿って、離
隔距離を一定に保ちながら走行させる場合を考える。そ
して図6にこの無人搬送車が走行する現場の側面図を、
図7にその現場の平面図を示す。
をもたらすかを以下に説明する。なお、この計測方法の
応用として、無人搬送車を壁や移動ラックに沿って、離
隔距離を一定に保ちながら走行させる場合を考える。そ
して図6にこの無人搬送車が走行する現場の側面図を、
図7にその現場の平面図を示す。
【0011】壁15や移動ラックの無人搬送車16側に
バーコードなどに代表されるマーク14を走行方向に略
連続的に形成する。この場合、マーク14を印刷したラ
ベルを壁15に貼付する方が現実的である。そして無人
搬送車16に搭載したレーザスキャナ13からのレーザ
がこのマーク14に照射される。
バーコードなどに代表されるマーク14を走行方向に略
連続的に形成する。この場合、マーク14を印刷したラ
ベルを壁15に貼付する方が現実的である。そして無人
搬送車16に搭載したレーザスキャナ13からのレーザ
がこのマーク14に照射される。
【0012】このとき、レーザスキャナ13とマーク1
4との離隔距離Zが上述した方法により計測できる。ま
た、レーザスキャナ13と無人搬送車16との位置関係
(車体のどこに取り付けたか)も予めわかっている。従
って、無人搬送車16がマーク14、つまり、壁15や
移動ラックまでどれだけの距離を離れて走行しているか
がわかる。
4との離隔距離Zが上述した方法により計測できる。ま
た、レーザスキャナ13と無人搬送車16との位置関係
(車体のどこに取り付けたか)も予めわかっている。従
って、無人搬送車16がマーク14、つまり、壁15や
移動ラックまでどれだけの距離を離れて走行しているか
がわかる。
【0013】この距離情報を無人搬送車16内の操舵制
御部にフィードバックすれば、無人搬送車16を壁15
や移動ラックに沿って自動走行させることができる。
御部にフィードバックすれば、無人搬送車16を壁15
や移動ラックに沿って自動走行させることができる。
【0014】ところが、誤った計測結果をフィードバッ
クして無人搬送車16を操舵すると、無人搬送車16は
壁15または移動ラックまでの距離が不連続に変化した
と認識し、急に姿勢を変えて走行してしまう。これは周
辺設備の破損の原因となる。
クして無人搬送車16を操舵すると、無人搬送車16は
壁15または移動ラックまでの距離が不連続に変化した
と認識し、急に姿勢を変えて走行してしまう。これは周
辺設備の破損の原因となる。
【0015】また、無人搬送車16の停止位置付近で
は、荷役作業やバッテリ充電のための停止位置が重要な
パラメータとなっている。そこで、上記のような誤計測
されると、停止位置を管理するために、車載制御装置内
に用意してある離隔距離チェックプログラム(許容範囲
内に入っているかどうかの内部チェック)にひっかか
り、異常として処理されてしまう。この場合、安全走行
に対して何らかの異常が発生したとみなして無人搬送車
のその後の動作が中断されることになる。
は、荷役作業やバッテリ充電のための停止位置が重要な
パラメータとなっている。そこで、上記のような誤計測
されると、停止位置を管理するために、車載制御装置内
に用意してある離隔距離チェックプログラム(許容範囲
内に入っているかどうかの内部チェック)にひっかか
り、異常として処理されてしまう。この場合、安全走行
に対して何らかの異常が発生したとみなして無人搬送車
のその後の動作が中断されることになる。
【0016】このように、無人搬送車16の停止位置管
理においてレーザ走査方向の位置を知る必要性があり、
その理由を以下に説明する。
理においてレーザ走査方向の位置を知る必要性があり、
その理由を以下に説明する。
【0017】(1)無人搬送車の走行誘導に用いるに
は、バーコードは走行方向に連続的にかつ隙間なく列を
なして形成すると、連続的に位置情報が得られるので制
御上都合がよい。しかし、このとき無人搬送車を停止さ
せる荷役地点や充電地点は、レーザスキャナがあるバー
コードを最初に捕捉した地点とは、必ずしも一致しない
ことになる(停止させたい位置にバーコードが印刷され
たラベルを貼付するのではなく、走行のために先ずラベ
ルの位置が決定されている)。よって、バーコードとレ
ーザスキャナとの走行方向の位置関係を計測する必要が
でてくる。
は、バーコードは走行方向に連続的にかつ隙間なく列を
なして形成すると、連続的に位置情報が得られるので制
御上都合がよい。しかし、このとき無人搬送車を停止さ
せる荷役地点や充電地点は、レーザスキャナがあるバー
コードを最初に捕捉した地点とは、必ずしも一致しない
ことになる(停止させたい位置にバーコードが印刷され
たラベルを貼付するのではなく、走行のために先ずラベ
ルの位置が決定されている)。よって、バーコードとレ
ーザスキャナとの走行方向の位置関係を計測する必要が
でてくる。
【0018】(2)無人搬送車の荷役対象物であるとこ
ろの例えばパレットを考え、パレットの中心にバーコー
ドラベルが貼付されていることを考える。パレットの種
類を識別する機能と、パレットの中心と無人搬送車の荷
役作業機との位置決めする機能とを兼用させるためであ
る。この場合、無人搬送車は(荷役作業機が無人搬送車
の車体中心に取付けられているとする)パレットのバー
コードラベルの中心に停止させる必要がある。ただし、
このパレットは別の搬送機器(例えば有人フォークリフ
ト)によって持ち込まれており、置かれた位置は数十m
m単位ではわかっているが、mm単位では不定である。
このような状況では、無人搬送車に設置されているレー
ザスキャナと、パレットのバーコードラベルとの(走行
方向の)位置を細かく計測する必要が生じる。
ろの例えばパレットを考え、パレットの中心にバーコー
ドラベルが貼付されていることを考える。パレットの種
類を識別する機能と、パレットの中心と無人搬送車の荷
役作業機との位置決めする機能とを兼用させるためであ
る。この場合、無人搬送車は(荷役作業機が無人搬送車
の車体中心に取付けられているとする)パレットのバー
コードラベルの中心に停止させる必要がある。ただし、
このパレットは別の搬送機器(例えば有人フォークリフ
ト)によって持ち込まれており、置かれた位置は数十m
m単位ではわかっているが、mm単位では不定である。
このような状況では、無人搬送車に設置されているレー
ザスキャナと、パレットのバーコードラベルとの(走行
方向の)位置を細かく計測する必要が生じる。
【0019】(問題点2)また、マークとしてバーコー
ドを用いた場合に、バーコード本来の極めて有用な機能
であるところの、データコードを利用しにくいという問
題がある。
ドを用いた場合に、バーコード本来の極めて有用な機能
であるところの、データコードを利用しにくいという問
題がある。
【0020】すなわち、距離計測の精度を維持するため
には、第1番目のバーと第2番目のバーとの距離Lは大
きい程有利であるが、データコードをもったバーを位置
計測用の第2番目のバーの外側に組み込むと、大きな幅
のバーコードとなってしまう。このことは、光学的に全
走査角αが35〜40度(市販品は略この程度の走査角
を有している)に制限されているレーザスキャナを用い
て、接近した位置関係を計測しようとするとレーザ走査
範囲にバーコードのサイズが収まらない(データコード
が全て読み込めない)という不具合を引き起こす。そこ
で図5に示すように第1番目のバー14aと第2番目の
バー14bとの間にデータコード14dをもったバーを
組み込むと、上述した問題点1と同じ理由で誤計測を引
き起こす。
には、第1番目のバーと第2番目のバーとの距離Lは大
きい程有利であるが、データコードをもったバーを位置
計測用の第2番目のバーの外側に組み込むと、大きな幅
のバーコードとなってしまう。このことは、光学的に全
走査角αが35〜40度(市販品は略この程度の走査角
を有している)に制限されているレーザスキャナを用い
て、接近した位置関係を計測しようとするとレーザ走査
範囲にバーコードのサイズが収まらない(データコード
が全て読み込めない)という不具合を引き起こす。そこ
で図5に示すように第1番目のバー14aと第2番目の
バー14bとの間にデータコード14dをもったバーを
組み込むと、上述した問題点1と同じ理由で誤計測を引
き起こす。
【0021】
【課題を解決するための手段及び作用効果】本発明は上
記した問題点を解決するためになされたもので、請求項
1記載の位置計測方法は、レーザスキャナの既定の走査
角(視野角)内で検出したマークの反射または非反射の
数に基づいてマークとレーザスキャナとの離隔距離Zを
計測するようにしている。
記した問題点を解決するためになされたもので、請求項
1記載の位置計測方法は、レーザスキャナの既定の走査
角(視野角)内で検出したマークの反射または非反射の
数に基づいてマークとレーザスキャナとの離隔距離Zを
計測するようにしている。
【0022】また請求項2記載の位置計測装置は、バー
コードのデータコードを読み取るレーザスキャナに、レ
ーザスキャナの既定の走査角(視野角)内で検出したマ
ークの反射または非反射角の数を計測するカウンタを含
む構成となっている。
コードのデータコードを読み取るレーザスキャナに、レ
ーザスキャナの既定の走査角(視野角)内で検出したマ
ークの反射または非反射角の数を計測するカウンタを含
む構成となっている。
【0023】倉庫ではフォークリフトなど油圧作業機を
搭載した輸送機器が頻繁に出入りしており、油脂類の飛
沫は避けられない。このため、位置計測用に壁等に貼付
したマーク(バーコード)にも小さな汚点が付くことを
想定しておかなければならない。ところが、従来の技術
での方法は、上述したように、小さな汚点1つでも付着
すると大きな計測誤り(桁違いの測定結果になる)を招
く。
搭載した輸送機器が頻繁に出入りしており、油脂類の飛
沫は避けられない。このため、位置計測用に壁等に貼付
したマーク(バーコード)にも小さな汚点が付くことを
想定しておかなければならない。ところが、従来の技術
での方法は、上述したように、小さな汚点1つでも付着
すると大きな計測誤り(桁違いの測定結果になる)を招
く。
【0024】しかし上記請求項1及び2記載の位置計測
方法及びその装置では、そのような小さな汚点がマーク
に付着した場合でも位置計測誤差を極めて小さく抑える
ことができる。以下にその理由を述べる。
方法及びその装置では、そのような小さな汚点がマーク
に付着した場合でも位置計測誤差を極めて小さく抑える
ことができる。以下にその理由を述べる。
【0025】近年のレーザスキャナは読み取り距離にも
よるが、0.1mmの幅のバーを検出できる性能を有し
ている。このため、幅20mmのラベルに最大100本
のバー(スペースも入れると200本)を組み込むこと
ができる。そこで、幅20mmのラベルに100本以下
のバー数とするため、例えば離隔距離Zが300mmで
は90本のバーを検出するように走査角φを設計する。
よるが、0.1mmの幅のバーを検出できる性能を有し
ている。このため、幅20mmのラベルに最大100本
のバー(スペースも入れると200本)を組み込むこと
ができる。そこで、幅20mmのラベルに100本以下
のバー数とするため、例えば離隔距離Zが300mmで
は90本のバーを検出するように走査角φを設計する。
【0026】同一走査角では離隔距離Zが小さくなると
走査線の長さが短くなり、離隔距離Zと検出できるバー
の本数とが比例することを考えると、例えば、離隔距離
Zが100mmのときには30本のバーを検出すること
になる。このような場合、汚点が1つあっても離隔距離
100mmのときには、100×(31/30)=10
3(mm)と、数%(数mm)の測定誤りしか発生しな
い。これは離隔距離Zが300mmでも同じである。つ
まり、汚れによる計測誤差は極めて小さくできる効果が
ある。
走査線の長さが短くなり、離隔距離Zと検出できるバー
の本数とが比例することを考えると、例えば、離隔距離
Zが100mmのときには30本のバーを検出すること
になる。このような場合、汚点が1つあっても離隔距離
100mmのときには、100×(31/30)=10
3(mm)と、数%(数mm)の測定誤りしか発生しな
い。これは離隔距離Zが300mmでも同じである。つ
まり、汚れによる計測誤差は極めて小さくできる効果が
ある。
【0027】また、本発明の請求項3記載の位置計測方
法は、レーザスキャナの既定の走査点から始まり、既定
の走査角(視野角)内で検出したマークの反射または非
反射の数に基づいて、マークに対するレーザスキャナの
レーザ走査方向の位置を計測するようにした。
法は、レーザスキャナの既定の走査点から始まり、既定
の走査角(視野角)内で検出したマークの反射または非
反射の数に基づいて、マークに対するレーザスキャナの
レーザ走査方向の位置を計測するようにした。
【0028】この方法では、レーザスキャナがあるマー
ク(バーコードラベル)に対してどのくらい進行方向
(走行方向)にズレているかを計測できる。これによ
り、無人搬送車の走行方向の現在位置を詳細に知ること
ができ、精密な停止位置を実現することが可能となる。
ク(バーコードラベル)に対してどのくらい進行方向
(走行方向)にズレているかを計測できる。これによ
り、無人搬送車の走行方向の現在位置を詳細に知ること
ができ、精密な停止位置を実現することが可能となる。
【0029】また、本発明の請求項4記載の位置計測方
法は、請求項1または3記載の位置計測方法において、
マークの反射または非反射の繰り返しピッチに相当する
内部クロック積算数に基づいて、マークの反射または非
反射の数を小数点以下まで求める。
法は、請求項1または3記載の位置計測方法において、
マークの反射または非反射の繰り返しピッチに相当する
内部クロック積算数に基づいて、マークの反射または非
反射の数を小数点以下まで求める。
【0030】マークの反射または非反射の数の小数点以
下は、レーザスキャナの既定の走査角(視野角)φ内で
最後に受信したバーの立ち上がり信号から、走査角(視
野角)φの終了までのクロックをカウントして、このク
ロック数とマーク1本分のクロック数との割合を計算す
ることにより算出する。これにより、計測の分解能がク
ロックの周波数に依存する程度まで向上する。
下は、レーザスキャナの既定の走査角(視野角)φ内で
最後に受信したバーの立ち上がり信号から、走査角(視
野角)φの終了までのクロックをカウントして、このク
ロック数とマーク1本分のクロック数との割合を計算す
ることにより算出する。これにより、計測の分解能がク
ロックの周波数に依存する程度まで向上する。
【0031】また、本発明の請求項5記載の位置計測方
法は、上記請求項1または3記載の位置計測方法におい
て、複数のバーまたはスペースで構成し、それらバーま
たはスペースのピッチを一定としたバーコードをマーク
として用いる。
法は、上記請求項1または3記載の位置計測方法におい
て、複数のバーまたはスペースで構成し、それらバーま
たはスペースのピッチを一定としたバーコードをマーク
として用いる。
【0032】このマークにおいて、バーまたはスペース
の印刷ピッチが既知、かつ一定であれば、下記のよう
に、カウントしたバーまたはスペースの数から離隔距離
を容易に求めることができる。
の印刷ピッチが既知、かつ一定であれば、下記のよう
に、カウントしたバーまたはスペースの数から離隔距離
を容易に求めることができる。
【0033】すなわち、レーザスキャナとマークとの離
隔距離をZ、既定の走査角(視野角)をφ、非反射バー
のピッチをP、得られる非反射の数をN(Z)とすれ
ば、、マーク面における走査線の長さは、 2×Z×tan(φ/2) となり、次式が成立する。 N(Z)=[2×Z×tan(φ/2)/P]…(1) ここで、[ ]内の記号は中の数値を越えない最大の整
数を示す。よって(1)式をZについて解くと、 Z=[N(Z)/{2×tan(φ/2)}×P]…(2) となり、走査角φとピッチPが一定であれば非反射の数
N(Z)より離隔距離Zを求めることができる。
隔距離をZ、既定の走査角(視野角)をφ、非反射バー
のピッチをP、得られる非反射の数をN(Z)とすれ
ば、、マーク面における走査線の長さは、 2×Z×tan(φ/2) となり、次式が成立する。 N(Z)=[2×Z×tan(φ/2)/P]…(1) ここで、[ ]内の記号は中の数値を越えない最大の整
数を示す。よって(1)式をZについて解くと、 Z=[N(Z)/{2×tan(φ/2)}×P]…(2) となり、走査角φとピッチPが一定であれば非反射の数
N(Z)より離隔距離Zを求めることができる。
【0034】また、本発明の請求項6記載の位置計測方
法は、上記請求項5記載の位置計測方法において、バー
コードが印刷されているラベルに、ラベルとレーザスキ
ャナとの間の離隔距離を計測するためのバーコードと、
データ表現するバーコードを組み込んだバーコードを用
いる。また、請求項7記載の位置計測方法は、上記請求
項6記載の位置計測方法において、データコードがバー
コードラベルの貼付位置情報、バーコード自体の用途ま
たは種別の情報の少なくとも1つであるバーコードを用
いる。
法は、上記請求項5記載の位置計測方法において、バー
コードが印刷されているラベルに、ラベルとレーザスキ
ャナとの間の離隔距離を計測するためのバーコードと、
データ表現するバーコードを組み込んだバーコードを用
いる。また、請求項7記載の位置計測方法は、上記請求
項6記載の位置計測方法において、データコードがバー
コードラベルの貼付位置情報、バーコード自体の用途ま
たは種別の情報の少なくとも1つであるバーコードを用
いる。
【0035】本発明の応用例である無人搬送車の走行ガ
イダンスでは、無人搬送車が壁や移動ラックのどの部分
を現在走行しているかが加減速、停止、目標離隔距離を
変更のために重要な情報である。また、バーコード自体
の用途または種別の情報もあれば便利である。
イダンスでは、無人搬送車が壁や移動ラックのどの部分
を現在走行しているかが加減速、停止、目標離隔距離を
変更のために重要な情報である。また、バーコード自体
の用途または種別の情報もあれば便利である。
【0036】今、ラベルを一定の地上高で、壁に連続的
に貼付していく場合を考える。このラベルの大きさを1
00mmとし、あるラベルが壁の基準位置から無人搬送
車の走行方向に10mの距離の地点に貼付されるとすれ
ば、基準点からみた順番は10m/100mm=100
番目ということになる。
に貼付していく場合を考える。このラベルの大きさを1
00mmとし、あるラベルが壁の基準位置から無人搬送
車の走行方向に10mの距離の地点に貼付されるとすれ
ば、基準点からみた順番は10m/100mm=100
番目ということになる。
【0037】そこで、データコードを8ビットとし、貼
付順番をコードとして組み込むと「01100100」
(十進数で100に相当する二進数)となる。レーザス
キャナでこのようなコードを読み込むのは、一般に用い
られているバーコードの読み取り方法をそのまま用いて
行うことができる。無人搬送車に搭載されたレーザスキ
ャナはこのコードを読み取って、現在の走行位置が基準
点から10mであることを知ることができる。
付順番をコードとして組み込むと「01100100」
(十進数で100に相当する二進数)となる。レーザス
キャナでこのようなコードを読み込むのは、一般に用い
られているバーコードの読み取り方法をそのまま用いて
行うことができる。無人搬送車に搭載されたレーザスキ
ャナはこのコードを読み取って、現在の走行位置が基準
点から10mであることを知ることができる。
【0038】このとき、予めラベル貼付位置情報をデー
タコードに組み込み、そのデーコードを無人搬送車に搭
載したレーザスキャナで読み取るといった方法では、ラ
ベルの大きさより細かい分解能でレーザの走行方向の位
置を知ることはできない。レーザスキャナが同一のラベ
ルを走査しているかぎりは同じ位置としか判断できない
ことによる。例えば、ラベルの大きさが100mmの場
合には、位置計測分解能は100mmとなり、無人搬送
車をある荷役点に対して±5mmで停止させることがで
きないという不都合がある。
タコードに組み込み、そのデーコードを無人搬送車に搭
載したレーザスキャナで読み取るといった方法では、ラ
ベルの大きさより細かい分解能でレーザの走行方向の位
置を知ることはできない。レーザスキャナが同一のラベ
ルを走査しているかぎりは同じ位置としか判断できない
ことによる。例えば、ラベルの大きさが100mmの場
合には、位置計測分解能は100mmとなり、無人搬送
車をある荷役点に対して±5mmで停止させることがで
きないという不都合がある。
【0039】これらの不都合は、上記請求項3記載の発
明、すなわち、レーザスキャナの既定の走査角から始ま
り、既定の走査角(視野角)内で検出したマーク反射ま
たは非反射の数をカウントすることにより、レーザ走査
方向の位置をも計測することで解決できる。
明、すなわち、レーザスキャナの既定の走査角から始ま
り、既定の走査角(視野角)内で検出したマーク反射ま
たは非反射の数をカウントすることにより、レーザ走査
方向の位置をも計測することで解決できる。
【0040】上記請求項7記載の発明のように、データ
コードとしてバーコード自体の用途または種別の情報を
組み込んだ場合は、このバーコードを読み込むことによ
り、それぞれの情報を取り込むことができる。
コードとしてバーコード自体の用途または種別の情報を
組み込んだ場合は、このバーコードを読み込むことによ
り、それぞれの情報を取り込むことができる。
【0041】本発明の請求項8記載の位置計測方法は、
請求項1記載の位置計測方法において、固有のマークの
反射または非反射パターンを検出した走査点から、レー
ザスキャナの既定の走査角内で検出したマークの反射ま
たは非反射の数に基づいて離隔距離を計測し、また、別
の固有のマークの反射または非反射のパターンを検出す
ることにより離隔距離の計測範囲を越えていると判断す
る。
請求項1記載の位置計測方法において、固有のマークの
反射または非反射パターンを検出した走査点から、レー
ザスキャナの既定の走査角内で検出したマークの反射ま
たは非反射の数に基づいて離隔距離を計測し、また、別
の固有のマークの反射または非反射のパターンを検出す
ることにより離隔距離の計測範囲を越えていると判断す
る。
【0042】レーザスキャナの既定の走査角(視野角)
内で検出したマークの反射または非反射の数に基づいて
離隔距離を計測するには対策しておかなければならない
課題がある。それは、既定の走査角(視野角)がマーク
内に位置しなければ正確な計測結果は得られないことに
起因している。マークが存在しない部分が既定の走査角
(視野角)に入ってしまうと、マーク反射または非反射
の数は減少し、その結果計測した離隔距離は実際の離隔
距離よりも小さくなる。
内で検出したマークの反射または非反射の数に基づいて
離隔距離を計測するには対策しておかなければならない
課題がある。それは、既定の走査角(視野角)がマーク
内に位置しなければ正確な計測結果は得られないことに
起因している。マークが存在しない部分が既定の走査角
(視野角)に入ってしまうと、マーク反射または非反射
の数は減少し、その結果計測した離隔距離は実際の離隔
距離よりも小さくなる。
【0043】そこで、この請求項8記載のようにして、
マークに予め組み込んであるレーザスキャナの走査方向
上流側の、例えば第1の固定のパターン(一般に用いら
れているバーコードの例では、「101」といったスタ
ートコード)を検出した時点(走査点)から既定の走査
角(視野角)を設定することによって、既定の走査角
(視野角)にはマーク以外の部分を含まないように設計
できるため、上記課題は解決される。
マークに予め組み込んであるレーザスキャナの走査方向
上流側の、例えば第1の固定のパターン(一般に用いら
れているバーコードの例では、「101」といったスタ
ートコード)を検出した時点(走査点)から既定の走査
角(視野角)を設定することによって、既定の走査角
(視野角)にはマーク以外の部分を含まないように設計
できるため、上記課題は解決される。
【0044】一方レーザスキャナの既定の走査角(視野
角)内でマークが終了してしまうと、本来検出されるべ
き反射または非反射の数よりも検出した数は減少してし
まい計測した離隔距離は小さくなってしまう。
角)内でマークが終了してしまうと、本来検出されるべ
き反射または非反射の数よりも検出した数は減少してし
まい計測した離隔距離は小さくなってしまう。
【0045】しかし、この請求項8では、レーザスキャ
ナの走行方向下流側に位置する固有のマークの反射また
は非反射のパターンを検出することにより離隔距離の計
測範囲を越えていると判断され、これによりマーク終点
に、例えば第2の固有のパターン(一般に用いられてい
るバーコードの例では「101」といったエンドコー
ド)を予め組み込んで、既定の走査角(視野角)内でそ
のパターンを検出したら距離計測範囲エラーとすること
により、誤った計測結果に基づいて無人搬送車を制御す
ることがなくなる。
ナの走行方向下流側に位置する固有のマークの反射また
は非反射のパターンを検出することにより離隔距離の計
測範囲を越えていると判断され、これによりマーク終点
に、例えば第2の固有のパターン(一般に用いられてい
るバーコードの例では「101」といったエンドコー
ド)を予め組み込んで、既定の走査角(視野角)内でそ
のパターンを検出したら距離計測範囲エラーとすること
により、誤った計測結果に基づいて無人搬送車を制御す
ることがなくなる。
【0046】また、請求項9記載の位置計測方法は、請
求項1記載の位置計測方法において、レーザスキャナの
既定の走査角を離隔距離情報によって可変にする。
求項1記載の位置計測方法において、レーザスキャナの
既定の走査角を離隔距離情報によって可変にする。
【0047】無人搬送車に内蔵されているバッテリの充
電をしたいという目的で、無人搬送車を壁に接近させて
自動充電器に対して細かい位置関係の情報を得たい場合
がある。この場合、レーザスキャナとマークが接近する
ほど離隔距離計測の分解能を向上させる必要がある。
電をしたいという目的で、無人搬送車を壁に接近させて
自動充電器に対して細かい位置関係の情報を得たい場合
がある。この場合、レーザスキャナとマークが接近する
ほど離隔距離計測の分解能を向上させる必要がある。
【0048】そこで、計測すべき離隔距離範囲で最も離
れた距離で走査角(視野角)φがマーク内に収まるよう
に走査角(視野角)を予め設定し、その走査角(視野
角)でもって粗計測を行う。その結果を基に走査角(視
野角)を設定し直して今度は細計測を行うようにすれ
ば、分解能を向上することができる。
れた距離で走査角(視野角)φがマーク内に収まるよう
に走査角(視野角)を予め設定し、その走査角(視野
角)でもって粗計測を行う。その結果を基に走査角(視
野角)を設定し直して今度は細計測を行うようにすれ
ば、分解能を向上することができる。
【0049】例えば、レーザスキャナとマークとの離隔
距離Zが300mm、最初の既定走査角(視野角)φを
5deg、非反射バーの印刷ピッチPを2mmとすれ
ば、マーク面の走査線長さは、 2×300×tan2.5[deg]=約26mm であり、その非反射カウント数NLは NL=26/2 =13 である。この非反射カウント数が1増減した場合に計測
可能な離隔距離の変化量、つまり、分解能△Zは(2)
式より、 △Z=P/[2×tan(φ/2)]…(3) =2/[2×tan(5[deg]/2)] =約23mm である。離隔距離Z=100mmと接近したときに分解
能△Z=10mmを必要とした場合、(3)式をφにつ
いて解いて、 φ=2×tan-1[P/(2×△Z)] =2×tan-1[2×(2×10)] =11.4[deg] となる。つまり、走査角φ=5[deg]で粗計測して
粗い分解能△Z=23mmで離隔距離Z=約100mm
を得ておき、次に走査角φ=11.4[deg]に変更
して細かい分解能△Z=10mmで離隔距離Zを計測し
直すことができる。
距離Zが300mm、最初の既定走査角(視野角)φを
5deg、非反射バーの印刷ピッチPを2mmとすれ
ば、マーク面の走査線長さは、 2×300×tan2.5[deg]=約26mm であり、その非反射カウント数NLは NL=26/2 =13 である。この非反射カウント数が1増減した場合に計測
可能な離隔距離の変化量、つまり、分解能△Zは(2)
式より、 △Z=P/[2×tan(φ/2)]…(3) =2/[2×tan(5[deg]/2)] =約23mm である。離隔距離Z=100mmと接近したときに分解
能△Z=10mmを必要とした場合、(3)式をφにつ
いて解いて、 φ=2×tan-1[P/(2×△Z)] =2×tan-1[2×(2×10)] =11.4[deg] となる。つまり、走査角φ=5[deg]で粗計測して
粗い分解能△Z=23mmで離隔距離Z=約100mm
を得ておき、次に走査角φ=11.4[deg]に変更
して細かい分解能△Z=10mmで離隔距離Zを計測し
直すことができる。
【0050】また、請求項10記載の位置計測方法は、
請求項3記載の位置計測方法において、無人搬送車に搭
載したレーザスキャナにより、無人搬送車が走行する現
場の壁や移動ラックに貼付したマークを走査することに
より、無人搬送車の走行方向の位置を認識する。
請求項3記載の位置計測方法において、無人搬送車に搭
載したレーザスキャナにより、無人搬送車が走行する現
場の壁や移動ラックに貼付したマークを走査することに
より、無人搬送車の走行方向の位置を認識する。
【0051】また、請求項11記載の位置計測方法は、
請求項10記載の位置計測方法において、マークに組み
込まれているラベル貼付位置情報を読み取ってマークを
走査しているレーザスキャナの大まかな走行方向の位置
を認識し、さらに走査角とマークの反射または非反射の
数でマークとの位置関係を計測してレーザスキャナの詳
細な位置を認識する。
請求項10記載の位置計測方法において、マークに組み
込まれているラベル貼付位置情報を読み取ってマークを
走査しているレーザスキャナの大まかな走行方向の位置
を認識し、さらに走査角とマークの反射または非反射の
数でマークとの位置関係を計測してレーザスキャナの詳
細な位置を認識する。
【0052】これにより、最初にラベルの大きさ程度の
分解能で走行方向の位置計測が行われ、次にマークの数
で詳細に走行方向の位置が計測される。
分解能で走行方向の位置計測が行われ、次にマークの数
で詳細に走行方向の位置が計測される。
【0053】例えば、無人搬送車に搭載されたレーザス
キャンが「01100100」というラベル貼付位置情
報(データコード)を読み取ると、無人搬送車の現在の
走行位置が基準点から例えば10mであることが分か
り、さらに、この「01100100」というデータコ
ードが組み込まれた幅100mmのバーコード(マー
ク)に対するレーザスキャナの位置(レーザ走査方向の
位置関係であり、その基準はバーコードが印刷されてい
るラベルの端点であってもよいし、中央であってもよ
い)が計測できるので、その値が例えば25mmとすれ
ば、無人搬送車は壁の基準点に対して走行方向に10m
+25mm=10m 25mmの場所に位置しているこ
とがわかる。
キャンが「01100100」というラベル貼付位置情
報(データコード)を読み取ると、無人搬送車の現在の
走行位置が基準点から例えば10mであることが分か
り、さらに、この「01100100」というデータコ
ードが組み込まれた幅100mmのバーコード(マー
ク)に対するレーザスキャナの位置(レーザ走査方向の
位置関係であり、その基準はバーコードが印刷されてい
るラベルの端点であってもよいし、中央であってもよ
い)が計測できるので、その値が例えば25mmとすれ
ば、無人搬送車は壁の基準点に対して走行方向に10m
+25mm=10m 25mmの場所に位置しているこ
とがわかる。
【0054】なお、このような誘導走行用のバーコード
が貼付されていない場所を走行する場合や、無人搬送車
が旋回することによってこれに搭載されているレーザス
キャナのレーザがバーコードに照射されないような場合
には、無人搬送車に搭載されたジャイロや車輪のコンコ
ーダの出力値を用いて自律走行するようにする。
が貼付されていない場所を走行する場合や、無人搬送車
が旋回することによってこれに搭載されているレーザス
キャナのレーザがバーコードに照射されないような場合
には、無人搬送車に搭載されたジャイロや車輪のコンコ
ーダの出力値を用いて自律走行するようにする。
【0055】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図8以下に
基づいて説明する。図8はバーの印刷ピッチが一定のバ
ーコードの例を示すもので、太いバーが「1」、細いバ
ーが「0」と定義している。このバーコードでは「10
101」というコードを表現しており、以後の説明でバ
ーコードの開始を表すスタートコードとして取り扱う。
基づいて説明する。図8はバーの印刷ピッチが一定のバ
ーコードの例を示すもので、太いバーが「1」、細いバ
ーが「0」と定義している。このバーコードでは「10
101」というコードを表現しており、以後の説明でバ
ーコードの開始を表すスタートコードとして取り扱う。
【0056】図9にて本発明の計測原理を説明する。レ
ーザスキャナ13より出射したレーザにて対向している
マーク、ここではバーコード5を走査する。走査がバー
コード5にかかると図1で説明した手段を用いて、図9
で示したような受信信号が得られる。
ーザスキャナ13より出射したレーザにて対向している
マーク、ここではバーコード5を走査する。走査がバー
コード5にかかると図1で説明した手段を用いて、図9
で示したような受信信号が得られる。
【0057】スタートコードを検出した時点から既定の
走査角(視野角)φを設定する。この走査角φ内で検出
したバー非反射信号の数をカウントする。図9に示した
例では、受信信号のHighのカウント数N(Z)8が
得られる。次に、上出した(2)式(下記)を用いて離
隔距離Zを算出すればよい。 Z=[N(Z)/{2×tan(φ/2)}×P]…(2)
走査角(視野角)φを設定する。この走査角φ内で検出
したバー非反射信号の数をカウントする。図9に示した
例では、受信信号のHighのカウント数N(Z)8が
得られる。次に、上出した(2)式(下記)を用いて離
隔距離Zを算出すればよい。 Z=[N(Z)/{2×tan(φ/2)}×P]…(2)
【0058】図10は位置計測に用いるレーザスキャナ
13の内部のハード構成の一例を示すものである。この
図において、図1で示した構成部材と同一のものは同一
符号を付して説明する。光源1から出射されたレーザは
ポリゴンミラー4にてバーコード5を走査し、バーコー
ド5からの反射信号は受光センサ8にて受信され、その
出力であるアナログ信号を増幅器9で増幅する。次に、
反射強度しきい値で設定した電圧よりも大きいか小さい
かが反射有無判定器10で判定し、デジタル信号を得
る。このデジタル信号のHigh区間の幅(太いか
(1)細いか(0))を太細判定器20にて認識するこ
とによってコード化することができる。
13の内部のハード構成の一例を示すものである。この
図において、図1で示した構成部材と同一のものは同一
符号を付して説明する。光源1から出射されたレーザは
ポリゴンミラー4にてバーコード5を走査し、バーコー
ド5からの反射信号は受光センサ8にて受信され、その
出力であるアナログ信号を増幅器9で増幅する。次に、
反射強度しきい値で設定した電圧よりも大きいか小さい
かが反射有無判定器10で判定し、デジタル信号を得
る。このデジタル信号のHigh区間の幅(太いか
(1)細いか(0))を太細判定器20にて認識するこ
とによってコード化することができる。
【0059】その方法を図11を参照しながら説明す
る。図10の太細判定器20には、クロック発生器21
からのクロックと反射有無判定器10からのデジタル化
した受信信号が入力される。そこで、スタートコード最
初の受信信号のHigh区間の幅を知るために、クロッ
クにてカウントする。図示してないが、一般のカウンタ
ICのゲート入力に受信信号を接続することにより、簡
単にこの機能を得ることができる。
る。図10の太細判定器20には、クロック発生器21
からのクロックと反射有無判定器10からのデジタル化
した受信信号が入力される。そこで、スタートコード最
初の受信信号のHigh区間の幅を知るために、クロッ
クにてカウントする。図示してないが、一般のカウンタ
ICのゲート入力に受信信号を接続することにより、簡
単にこの機能を得ることができる。
【0060】ここでカウント値Nは太いバーのカウント
値であり、例えば、その0.75倍を基準値としてその
後のHigh信号の幅のカウント値を比較していけば、
N×0.75より大のときに太いバー(1)、N×0.
75より小のときに細いバー(0)と判断でき、
(1),(0)のコードを時系列信号として得ることが
できる。
値であり、例えば、その0.75倍を基準値としてその
後のHigh信号の幅のカウント値を比較していけば、
N×0.75より大のときに太いバー(1)、N×0.
75より小のときに細いバー(0)と判断でき、
(1),(0)のコードを時系列信号として得ることが
できる。
【0061】さらに図10において、太細判定器20の
出力は入力データ用5ビットシフトレジスタ22に入力
される。一方、参照用5ビットレジスタ23には予めス
タートコード「1010101」が設定されている。こ
の両レジスタ22,23のコードを比較して、これが一
致した時がスタートコードを検出した時点となる。
出力は入力データ用5ビットシフトレジスタ22に入力
される。一方、参照用5ビットレジスタ23には予めス
タートコード「1010101」が設定されている。こ
の両レジスタ22,23のコードを比較して、これが一
致した時がスタートコードを検出した時点となる。
【0062】一方、クロック積算値設定器24には走査
角(視野角)φに相当する値Nφが設定される。例え
ば、クロックがf=100KHz、走査角(視野角)が
φ=5[deg]、ポリゴンミラー回転速度がr=10
回転/secとすれば Nφ=f[Hz]×φ[deg]/(360[deg]×r[回転/s] ) …(4) =100000×5/(360×10) =139 となる。
角(視野角)φに相当する値Nφが設定される。例え
ば、クロックがf=100KHz、走査角(視野角)が
φ=5[deg]、ポリゴンミラー回転速度がr=10
回転/secとすれば Nφ=f[Hz]×φ[deg]/(360[deg]×r[回転/s] ) …(4) =100000×5/(360×10) =139 となる。
【0063】クロックカウンタ25はクロック発生器2
1からのクロックを入力とし、その積算値(カウント
値)がクロック積算値設定器24と一致したならば一致
信号を出力する。この一致信号はバー本数カウントスト
ップ信号としてバー本数カウンタ26に作用し、受信信
号のパルスをカウントする機能を持ち、スタートコード
検出で励起するバー本数カウンタ26のカウントが停止
するようになっている。
1からのクロックを入力とし、その積算値(カウント
値)がクロック積算値設定器24と一致したならば一致
信号を出力する。この一致信号はバー本数カウントスト
ップ信号としてバー本数カウンタ26に作用し、受信信
号のパルスをカウントする機能を持ち、スタートコード
検出で励起するバー本数カウンタ26のカウントが停止
するようになっている。
【0064】このような構成で、スタートコード直後に
設定した走査角(視野角)φの間に何本のバー(非反
射)が検出されたかを知ることができる。そしてこのと
きのカウントしたバー本数がバー本数/離隔距離変換器
27に入力され、ここで上記(2)式の演算が行われて
離隔距離Zのデータが出力される。
設定した走査角(視野角)φの間に何本のバー(非反
射)が検出されたかを知ることができる。そしてこのと
きのカウントしたバー本数がバー本数/離隔距離変換器
27に入力され、ここで上記(2)式の演算が行われて
離隔距離Zのデータが出力される。
【0065】なお、上記バー本数/離隔距離変換器27
での上記(2)式の算出ができる機能を、例えばCPU
でプログラム計算してもよいし、ROMを用いてこれの
アドレスがバーの本数であり、記憶してあるデータが離
隔距離Zというように実現して、離隔距離データを出力
されることができる。上記図10及び図11を用いた説
明における計測フローは概略図12に示すようになる。
での上記(2)式の算出ができる機能を、例えばCPU
でプログラム計算してもよいし、ROMを用いてこれの
アドレスがバーの本数であり、記憶してあるデータが離
隔距離Zというように実現して、離隔距離データを出力
されることができる。上記図10及び図11を用いた説
明における計測フローは概略図12に示すようになる。
【0066】上記走査角(視野角)φは離隔距離情報に
よって可変とすることができる。上記したように、無人
搬送車に内蔵されているバッテリを充電するためには、
地上側の自動充電器の電源端子と無人搬送車の電源端子
とを正確に位置合わせする必要がある。
よって可変とすることができる。上記したように、無人
搬送車に内蔵されているバッテリを充電するためには、
地上側の自動充電器の電源端子と無人搬送車の電源端子
とを正確に位置合わせする必要がある。
【0067】この場合、位置計測としては、互いに接近
すればするほど離隔距離Zの計測の分解能△Zが高いこ
とが要求される。そこで、この実施の形態では、走査角
φ1で粗計測して粗々離隔距離を求め、次の計測で、走
査角φ2として細計測を行う。この方法を実現する回路
ブロック図としては図10において鎖線で示したように
バー本数/離隔距離変換器27の出側にCPU28を介
装し、このCPU28の出側をクロック積算値設定器2
4に入力する。
すればするほど離隔距離Zの計測の分解能△Zが高いこ
とが要求される。そこで、この実施の形態では、走査角
φ1で粗計測して粗々離隔距離を求め、次の計測で、走
査角φ2として細計測を行う。この方法を実現する回路
ブロック図としては図10において鎖線で示したように
バー本数/離隔距離変換器27の出側にCPU28を介
装し、このCPU28の出側をクロック積算値設定器2
4に入力する。
【0068】このCPU28はまず予め決めてある走査
角φ1に相当するクロック積算値をセットする。これに
より、第1回目の離隔距離計測値Z(粗計測値)の計測
が行われる。次に、この計測値Zを読み取り、新たな細
計測のための走査角φ2に相当するクロック積算値をセ
ットする。設計上、最大の離隔距離をZmax=300
mm、走査角φによる走査線の長さを26mm程度(こ
れはバーコードの大きさによって決まる)にしたけれ
ば、最初の走査角φ1は上述したようにφ1=5deg
となる。この走査角φ1で計測した結果、粗々Z100
mmと算出されたとする。走査線の長さを一定に保つと
いう規則で考えて、離隔距離Zと走査角φとは反比例す
るので、次の走査角はφ2=15degとなる。
角φ1に相当するクロック積算値をセットする。これに
より、第1回目の離隔距離計測値Z(粗計測値)の計測
が行われる。次に、この計測値Zを読み取り、新たな細
計測のための走査角φ2に相当するクロック積算値をセ
ットする。設計上、最大の離隔距離をZmax=300
mm、走査角φによる走査線の長さを26mm程度(こ
れはバーコードの大きさによって決まる)にしたけれ
ば、最初の走査角φ1は上述したようにφ1=5deg
となる。この走査角φ1で計測した結果、粗々Z100
mmと算出されたとする。走査線の長さを一定に保つと
いう規則で考えて、離隔距離Zと走査角φとは反比例す
るので、次の走査角はφ2=15degとなる。
【0069】これにより、分解能△Zは、 tan(φ2/2)/tan(φ1/2)=約3 と、3倍向上することになる。通常、これ以上走査角φ
を変えても大きな改善は望めないので、走査角φの変更
は1回のみで十分である。
を変えても大きな改善は望めないので、走査角φの変更
は1回のみで十分である。
【0070】次に、マークの反射または非反射の数を小
数点以下まで求めて、位置計測方法における計測結果の
分解能を向上させるための説明を図13にて行う。ま
ず、分解能の現実的な限界を考察する。壁や移動ラック
から無人搬送車がどの程度離れて走行するかを考慮して
離隔距離Zの最大値Zmaxを300mmとする。
数点以下まで求めて、位置計測方法における計測結果の
分解能を向上させるための説明を図13にて行う。ま
ず、分解能の現実的な限界を考察する。壁や移動ラック
から無人搬送車がどの程度離れて走行するかを考慮して
離隔距離Zの最大値Zmaxを300mmとする。
【0071】また、バーコードが印刷されたラベルを移
動ラックの横梁に貼付することを想定して、その横梁の
幅が100mm程度であるからバーコードの幅はせいぜ
い70mm程度にしたい。一方バーコードのスタートコ
ードやストップコードの幅の分を除いてやると、離隔距
離計測用に残された幅は50mm程度となり、Zmax
=300mmにて走査角(視野角)φで走査される幅が
この50mm以下とならねばならない。よって 2×300×tan(φ/2)<50 という不等式が成立する。φについて解くと、 φ<2×tan-1(50/2/300) <9.5[deg] となり、走査角(視野角)の最大値はφmax=9.5
となる。
動ラックの横梁に貼付することを想定して、その横梁の
幅が100mm程度であるからバーコードの幅はせいぜ
い70mm程度にしたい。一方バーコードのスタートコ
ードやストップコードの幅の分を除いてやると、離隔距
離計測用に残された幅は50mm程度となり、Zmax
=300mmにて走査角(視野角)φで走査される幅が
この50mm以下とならねばならない。よって 2×300×tan(φ/2)<50 という不等式が成立する。φについて解くと、 φ<2×tan-1(50/2/300) <9.5[deg] となり、走査角(視野角)の最大値はφmax=9.5
となる。
【0072】一方、Zmax=300mmのとき現状の
レーザスキャナの能力(レーザの焦点半径の制約)から
考えて、バーの印刷ピッチの最小値はPmin=2mm
程度である。これらφmax、Pminを、離隔距離Z
の計測分解能を求める(3)式 △Z=P/{2×tan(φ/2)}…(3) に代入して分解能の最小値を求めると、 △Zmin=Pmin/{2×tan(φmax/2)} =2/{2×tan(9.5[deg]/2)} =12mm となり、離隔距離Zは12mm以上の細かさでは計測で
きないことになる。さらに分解能を向上させ、すなわ
ち、最小値を小さくして、細かく計測できるようにして
無人搬送車を精度よく誘導走行させるためには次のよう
な手段を用いる。
レーザスキャナの能力(レーザの焦点半径の制約)から
考えて、バーの印刷ピッチの最小値はPmin=2mm
程度である。これらφmax、Pminを、離隔距離Z
の計測分解能を求める(3)式 △Z=P/{2×tan(φ/2)}…(3) に代入して分解能の最小値を求めると、 △Zmin=Pmin/{2×tan(φmax/2)} =2/{2×tan(9.5[deg]/2)} =12mm となり、離隔距離Zは12mm以上の細かさでは計測で
きないことになる。さらに分解能を向上させ、すなわ
ち、最小値を小さくして、細かく計測できるようにして
無人搬送車を精度よく誘導走行させるためには次のよう
な手段を用いる。
【0073】これは、バーの印刷ピッチPの制約をなく
す方法である。先に、スタートコードの幅をレーザスキ
ャナ内で発生しているクロックのカウントで調べる方法
を説明した。この方法は、バーコード情報をレーザスキ
ャナで読み取る一般的な用途で用いられている方法であ
る。
す方法である。先に、スタートコードの幅をレーザスキ
ャナ内で発生しているクロックのカウントで調べる方法
を説明した。この方法は、バーコード情報をレーザスキ
ャナで読み取る一般的な用途で用いられている方法であ
る。
【0074】これによると、太いバーのクロック数はN
と求められるので、細いバーのクロック数はN/2とな
る。太いスペースのクロック数をN、細いスペースのク
ロック数をN/2というようにバーと同じ規則にすると
バーのピッチPはP=N×1.5である。
と求められるので、細いバーのクロック数はN/2とな
る。太いスペースのクロック数をN、細いスペースのク
ロック数をN/2というようにバーと同じ規則にすると
バーのピッチPはP=N×1.5である。
【0075】そこで、既定の走査角(視野角)φ内で最
後に受信したバー、例えば、図9に示したバーコードの
8番目(細いバー)を読み取って、図13に示すように
この8番目のバーの受信信号の立ち上がり信号から、走
査角(視野角)φの終了までのクロックのカウント数を
Mとする。このカウント数Mは、走査角(視野角)φ内
でのバー本数の端数であり、この端数のクロック数Mが
上記バーのピッチPの占める割合をM/(N×1.5)
で求めることにより走査角(視野角)φ内で検出したバ
ーの本数の小数点以下まで求めることができる。
後に受信したバー、例えば、図9に示したバーコードの
8番目(細いバー)を読み取って、図13に示すように
この8番目のバーの受信信号の立ち上がり信号から、走
査角(視野角)φの終了までのクロックのカウント数を
Mとする。このカウント数Mは、走査角(視野角)φ内
でのバー本数の端数であり、この端数のクロック数Mが
上記バーのピッチPの占める割合をM/(N×1.5)
で求めることにより走査角(視野角)φ内で検出したバ
ーの本数の小数点以下まで求めることができる。
【0076】例えば図11において、Mは4であり、図
11に示すようにNは5であるから、端数の本数は M/(N×1.5)=4/(5×1.5) =0.53(本) となり、これに既にカウントされているバーの本数8本
を加算することにより、既定の走査角(視野角)φ内で
検出したバーの本数は8.53本であると求められる。
このことは、計測の分解能がクロックの周波数に依存す
る程度まで向上したことになる。これらの計算は図10
においてCPU28にて行われる。
11に示すようにNは5であるから、端数の本数は M/(N×1.5)=4/(5×1.5) =0.53(本) となり、これに既にカウントされているバーの本数8本
を加算することにより、既定の走査角(視野角)φ内で
検出したバーの本数は8.53本であると求められる。
このことは、計測の分解能がクロックの周波数に依存す
る程度まで向上したことになる。これらの計算は図10
においてCPU28にて行われる。
【0077】これを壁面に沿って走行する無人搬送車の
場合にあてはめると次のようになる。すなわち、離隔距
離ZをZ=300mm、バーのピッチPをP=2mm、
ポリゴンミラーの回転数rをr=10回転/secとす
ると、まず1秒間に走査する半径300mmの円周長L
は L=2×π×Z×r =2×π×300×10 =約19000(mm) この回転速度でピッチPを走査することから、バーによ
る非反射受信信号の周波数fbは、 fb=L/P =1900/2 =9.5(KHz) と計算できる。ところが、クロックは数100KHz程
度の周波数は容易に得られるので、結局、数10倍の分
解能向上を実現することができ、無人搬送車が、壁や移
動ラックからどれだけ離れて走行しているかを細かく計
測でき、ひいては精度よく誘導走行させることができ
る。
場合にあてはめると次のようになる。すなわち、離隔距
離ZをZ=300mm、バーのピッチPをP=2mm、
ポリゴンミラーの回転数rをr=10回転/secとす
ると、まず1秒間に走査する半径300mmの円周長L
は L=2×π×Z×r =2×π×300×10 =約19000(mm) この回転速度でピッチPを走査することから、バーによ
る非反射受信信号の周波数fbは、 fb=L/P =1900/2 =9.5(KHz) と計算できる。ところが、クロックは数100KHz程
度の周波数は容易に得られるので、結局、数10倍の分
解能向上を実現することができ、無人搬送車が、壁や移
動ラックからどれだけ離れて走行しているかを細かく計
測でき、ひいては精度よく誘導走行させることができ
る。
【0078】以上の説明では、バー(非反射)の本数で
説明したが、もちろんスペース(反射、受信信号のLo
w)の本数をカウントするようにすることも簡単に実現
できる。
説明したが、もちろんスペース(反射、受信信号のLo
w)の本数をカウントするようにすることも簡単に実現
できる。
【0079】本発明方法に用いられるバーコードには、
図9で示したスタートコード以外の部分のデータコード
部分に上述したラベル貼付位置情報を組み込むことがで
きる。
図9で示したスタートコード以外の部分のデータコード
部分に上述したラベル貼付位置情報を組み込むことがで
きる。
【0080】図14に示したように、データコード終了
後の位置にストップコード、例えばスタートコードと同
じ「10101」を形成しておき、走査角(視野角)φ
の範囲内、つまり図10で示したクロックカウンタ25
の値が、クロック積算値設定器の設定値の値より小さい
ときに、再び両レジスタ22,23が一致することでス
トップコードが検出された場合に、計測範囲を越えてい
るという信号を出すこともできる。
後の位置にストップコード、例えばスタートコードと同
じ「10101」を形成しておき、走査角(視野角)φ
の範囲内、つまり図10で示したクロックカウンタ25
の値が、クロック積算値設定器の設定値の値より小さい
ときに、再び両レジスタ22,23が一致することでス
トップコードが検出された場合に、計測範囲を越えてい
るという信号を出すこともできる。
【0081】また図15に示したように、レーザスキャ
ナ13の走査開始位置から始まる既定の走査角(視野
角)φのなかでバーの本数が何本あるかをカウントする
ことによって、レーザ走査方向におけるレーザスキャナ
13とバーコードとの位置関係を知ることもできる。こ
れはレーザスキャナ13に対してバーコードが走査方向
左方向に存在していればカウント数が増加し、右方向に
存在していればカウント数は減少する計測原理である。
ナ13の走査開始位置から始まる既定の走査角(視野
角)φのなかでバーの本数が何本あるかをカウントする
ことによって、レーザ走査方向におけるレーザスキャナ
13とバーコードとの位置関係を知ることもできる。こ
れはレーザスキャナ13に対してバーコードが走査方向
左方向に存在していればカウント数が増加し、右方向に
存在していればカウント数は減少する計測原理である。
【0082】次に、バーコード自体の用途または種別の
情報をデータコードとして組み込んだバーコードをマー
クとして用いる場合のバーコードの用途や種別の例を以
下に示す。
情報をデータコードとして組み込んだバーコードをマー
クとして用いる場合のバーコードの用途や種別の例を以
下に示す。
【0083】(1)無人搬送車の走行用として、略連続
的に壁やラックに貼付されたバーコード。これは、上述
した実施の形態のように、壁やラックからの距離が一定
になるように無人搬送車を誘導走行させるためのバーコ
ードである。
的に壁やラックに貼付されたバーコード。これは、上述
した実施の形態のように、壁やラックからの距離が一定
になるように無人搬送車を誘導走行させるためのバーコ
ードである。
【0084】(2)在庫管理用として、ラックの列、
連、段のアドレスを示すべくラックの横梁に貼付するバ
ーコード。これはラックのどこに荷を収納したかを管理
するためのバーコードである。
連、段のアドレスを示すべくラックの横梁に貼付するバ
ーコード。これはラックのどこに荷を収納したかを管理
するためのバーコードである。
【0085】(3)パレットの個別認識を行うために、
パレット穴間に貼付されたバーコード。これはあるパレ
ットにどの荷が積載されているかを管理するためのバー
コードである。
パレット穴間に貼付されたバーコード。これはあるパレ
ットにどの荷が積載されているかを管理するためのバー
コードである。
【0086】(4)読み取るべき無人搬送車を指定する
ためのバーコード。例えばA,B,Cという3台の無人
搬送車が同一の現場で稼動しているときに、「A」の無
人搬送車のみに読み取らせたいバーコードがあれば
「A」をデータコードに組み込む。また「B」,「C」
の両無人搬送車に読み取らせたバーコードであれば「B
C」をデータコードに組み込む。このようにすることに
より、無人搬送車ごとに選別した情報を与えることがで
きるようになる。これは、特に、無人搬送車の形や作業
内容がそれぞれ異なる場合や、時間帯によってある無人
搬送車だけの動きを変更したい場合に有効である。ま
た、有人のフォークリフトが読み取るべきバーコード
と、無人搬送車が読み取るべきバーコードとの区別を行
うこともできる。
ためのバーコード。例えばA,B,Cという3台の無人
搬送車が同一の現場で稼動しているときに、「A」の無
人搬送車のみに読み取らせたいバーコードがあれば
「A」をデータコードに組み込む。また「B」,「C」
の両無人搬送車に読み取らせたバーコードであれば「B
C」をデータコードに組み込む。このようにすることに
より、無人搬送車ごとに選別した情報を与えることがで
きるようになる。これは、特に、無人搬送車の形や作業
内容がそれぞれ異なる場合や、時間帯によってある無人
搬送車だけの動きを変更したい場合に有効である。ま
た、有人のフォークリフトが読み取るべきバーコード
と、無人搬送車が読み取るべきバーコードとの区別を行
うこともできる。
【0087】(5)有人フォークリフトの稼動状況把握
のためのバーコード。これは、フォークリフトの下部に
レーザスキャナを取り付けておき、フォークリフトが走
行する現場の壁やラックの下部に貼付したバーコードを
読み取る。その読み取ったデータ(バーコードの貼付位
置)と読み取った時刻(別途用意した時計の出力)とを
一組にして、地上側の管理コンピュータに無線などの手
段を用いて報知すれば、1日の稼動状況の把握や、時間
帯による混雑状況や作業員の勤務状態の把握を行うこと
ができる。
のためのバーコード。これは、フォークリフトの下部に
レーザスキャナを取り付けておき、フォークリフトが走
行する現場の壁やラックの下部に貼付したバーコードを
読み取る。その読み取ったデータ(バーコードの貼付位
置)と読み取った時刻(別途用意した時計の出力)とを
一組にして、地上側の管理コンピュータに無線などの手
段を用いて報知すれば、1日の稼動状況の把握や、時間
帯による混雑状況や作業員の勤務状態の把握を行うこと
ができる。
【0088】このようなバーコードの用途や種別の例に
おいて、特に有用なのは、在庫管理用、無人搬送車走行
用、有人フォークリフト稼動状況管理用のバーコードを
ラック最下段に混在して貼付し、どの目的のバーコード
であるかの識別が必要になる場合である。
おいて、特に有用なのは、在庫管理用、無人搬送車走行
用、有人フォークリフト稼動状況管理用のバーコードを
ラック最下段に混在して貼付し、どの目的のバーコード
であるかの識別が必要になる場合である。
【0089】上記各実施の形態において、バーまたはス
ペースのピッチが一定であるバーコードをマークとして
用いた例で説明したが、このバーコードは、ピッチが一
定ではなく、所定の規則で設定されている場合でも位置
計測を実現することが可能である。
ペースのピッチが一定であるバーコードをマークとして
用いた例で説明したが、このバーコードは、ピッチが一
定ではなく、所定の規則で設定されている場合でも位置
計測を実現することが可能である。
【0090】例えば、バー幅が太い場合(データが
「1」)には、次のバーまでの間隔がP1、バー幅が細
い場合(データ「0」)には次のバーまでの間隔がP
2、という規則でバーコードが構成されているとする。
図16にその例を示す。データコードのデコード時に
は、既に検出したバーの太い/細いが判明しているの
で、この情報を利用すれば、走査角φ内で検出されたバ
ーに関して、太いバーの本数Nwと細いバーの本数Nn
がわかる。走査角φ内で検出したバーの本数N(Z)
は、 N(Z)=Nw+Nn 一方、走査角φによる走査線の長さLで等式を作ると、 L=2×Z×tan(φ/2)=P1×Nw+P2×Nn…(5) よって、Zについて解くと Z=(P1×Nw+P2×Nn)/(2×tan(φ/
2)) P1,P2,φは既知であり、Nw,Nnは計測値であ
るためZは(5)式で求めることができる。
「1」)には、次のバーまでの間隔がP1、バー幅が細
い場合(データ「0」)には次のバーまでの間隔がP
2、という規則でバーコードが構成されているとする。
図16にその例を示す。データコードのデコード時に
は、既に検出したバーの太い/細いが判明しているの
で、この情報を利用すれば、走査角φ内で検出されたバ
ーに関して、太いバーの本数Nwと細いバーの本数Nn
がわかる。走査角φ内で検出したバーの本数N(Z)
は、 N(Z)=Nw+Nn 一方、走査角φによる走査線の長さLで等式を作ると、 L=2×Z×tan(φ/2)=P1×Nw+P2×Nn…(5) よって、Zについて解くと Z=(P1×Nw+P2×Nn)/(2×tan(φ/
2)) P1,P2,φは既知であり、Nw,Nnは計測値であ
るためZは(5)式で求めることができる。
【0091】また、上記各実施の形態において、スター
トコードを検出した後、バーの本数をカウントする方法
は、バーコード以外の反射または非反射が存在した場合
に、誤ってカウントを開始することを未然に防ぐという
効果がある。しかし、レーザスキャナが走査している対
象が、バーコードのみであるという好条件下では、最初
に検出したバーからの本数を数えるようにしても、本発
明の目的を達成することができる。
トコードを検出した後、バーの本数をカウントする方法
は、バーコード以外の反射または非反射が存在した場合
に、誤ってカウントを開始することを未然に防ぐという
効果がある。しかし、レーザスキャナが走査している対
象が、バーコードのみであるという好条件下では、最初
に検出したバーからの本数を数えるようにしても、本発
明の目的を達成することができる。
【図1】一般的なレーザスキャナの構成及び作用を示す
概略的な説明図である。
概略的な説明図である。
【図2】従来の位置計測装置を示す構成説明図である。
【図3】図2で示す位置計測装置による位置計測方法を
示す作用説明図である。
示す作用説明図である。
【図4】計測用の2本のバーの間に汚点があって誤った
計測結果をもたらす場合の説明図である。
計測結果をもたらす場合の説明図である。
【図5】計測用の2本のバーの間にデータコードを組み
込んだバーコードを示す説明図である。
込んだバーコードを示す説明図である。
【図6】無人搬送車の走行状態を示す側面図である。
【図7】無人搬送車の走行状態を示す平面図である。
【図8】バーの印刷ピッチが一定のバーコードを示す説
明図である。
明図である。
【図9】本発明の計測原理を示す説明図である。
【図10】本発明方法に用いる位置計測装置の構成説明
図である。
図である。
【図11】バーの読み取り受信信号とクロックのカウン
トとの関係を示す説明図である。
トとの関係を示す説明図である。
【図12】計測フローの概略を示すフローチャートであ
る。
る。
【図13】分解能を向上させるため計測方法を示す説明
図である。
図である。
【図14】ストップコードを組み込んだバーコードを示
す説明図である。
す説明図である。
【図15】走査開始位置からバーをカウントする場合を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図16】バーのピッチが所定の規則で設定されている
バーコードの一例を示す説明図である。
バーコードの一例を示す説明図である。
1…光源 2…光学部 3…投光レンズ 4…ポリゴンミラー 5…バーコード 6…集光レンズ 7…光電変換部 8…受光センサ 9…増幅器 10…反射有無判定器 11…デコード処理部 12…データ出力部 13…レーザスキャナ 14…マーク 14a,14b…バー 14c…汚れ 14d…データコード 15…壁 16…無人搬送車 20…太細判定器 21…クロック発生器 22…入力データ用5ビットシフトレジスタ 23…参照用5ビットシフトレジスタ 24…クロック積算値設定器 25…クロックカウンタ 26…バー本数カウント 27…バー本数/離隔距離変換器 28…CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G06K 7/10 G01S 17/02 A
Claims (11)
- 【請求項1】 レーザスキャナと、レーザスキャナに対
向しているマークとの位置関係を計測する方法におい
て、レーザスキャナの既定の走査角内で検出したマーク
の反射または非反射の数に基づいてマークとレーザスキ
ャナとの間の離隔距離を計測することを特徴とする位置
計測方法。 - 【請求項2】 レーザスキャナと、レーザスキャナに対
向しているマークとの位置関係を計測する方法におい
て、バーコードのデータコードを読み取るレーザスキャ
ナに、レーザスキャナの既定の走査角内で検出したマー
クの反射または非反射の数を計数するカウンタを含むこ
とを特徴とする位置計測装置。 - 【請求項3】 レーザスキャナと、レーザスキャナに対
向しているマークとの位置関係を計測する方法におい
て、レーザスキャナの既定の走査点から始まり、既定の
走査角内で検出したマークの反射または非反射の数に基
づいて、マークに対するレーザスキャナのレーザ走査方
向の位置を計測することを特徴とする位置計測方法。 - 【請求項4】 請求項1または3記載の位置計測方法に
おいて、マークの反射または非反射の繰り返しピッチに
相当する内部クロック積算数に基づいて、マークの反射
または非反射の数を小数点以下まで求めることを特徴と
する位置計測方法。 - 【請求項5】 請求項1または3記載の位置計測方法に
おいて、複数のバーまたはスペースで構成し、それらバ
ーまたはスペースのピッチを一定としたバーコードをマ
ークとして用いたことを特徴とする位置計測方法。 - 【請求項6】 請求項5記載の位置計測方法において、
バーコードが印刷されるラベルに、ラベルとレーザスキ
ャナとの間の離隔距離を計測するためのバーコードと、
データコード表現するバーコードを組み込んだバーコー
ドを用いたことを特徴とする位置計測方法。 - 【請求項7】 請求項6において、データコードがバー
コードラベルの貼付位置情報、バーコード自体の用途ま
たは種別の情報の少なくとも1つであるバーコードを用
いることを特徴とする位置計測方法。 - 【請求項8】 請求項1記載の位置計測方法において、
固有のマークの反射または非反射パターンを検出した走
査点から、レーザスキャナの既定の走査角内で検出した
マークの反射または非反射の数に基づいて離隔距離を計
測し、また、別の固有のマークの反射または非反射のパ
ターンを検出することにより離隔距離の計測範囲を越え
ていると判断することを特徴とする位置計測方法。 - 【請求項9】 請求項1記載の位置計測方法において、
レーザスキャナの既定の走査角を、離隔距離情報によっ
て可変にしたことを特徴とする位置計測方法。 - 【請求項10】 請求項3記載の位置計測方法におい
て、無人搬送車に搭載したレーザスキャナにより、無人
搬送車が走行する現場の壁や移動ラックに貼付したマー
クを走査することにより、無人搬送車の走行方向の位置
を認識することを特徴とする位置計測方法。 - 【請求項11】 請求項10記載の位置計測方法におい
て、マークに組み込まれているラベル貼付位置情報を読
み取ってマークを走査しているレーザスキャナの大まか
な走行方向の位置を認識し、さらに走査角とマークの反
射または非反射の数でマークとの位置関係を計測してレ
ーザスキャナの詳細な位置を認識することを特徴とする
位置計測方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8289467A JPH10132560A (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | 位置計測方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8289467A JPH10132560A (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | 位置計測方法及びその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10132560A true JPH10132560A (ja) | 1998-05-22 |
Family
ID=17743660
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8289467A Pending JPH10132560A (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | 位置計測方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10132560A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001029576A1 (en) * | 1999-10-21 | 2001-04-26 | Psc Scanning, Inc. | Rangefinder using collected spot spread and insert shadowing |
JP2015087964A (ja) * | 2013-10-30 | 2015-05-07 | 村田機械株式会社 | 走行車システム、および、走行車システムの位置監視方法 |
CN106743010A (zh) * | 2016-12-15 | 2017-05-31 | 合肥捷曼信息科技有限公司 | 一种基于道岔的穿梭车调度系统 |
CN107289946A (zh) * | 2017-07-13 | 2017-10-24 | 浙江科钛机器人股份有限公司 | 一种基于双反光板的高精度激光定位与导航方法 |
CN107356931A (zh) * | 2017-07-13 | 2017-11-17 | 浙江科钛机器人股份有限公司 | 一种基于滤波的双反光板激光定位与导航方法 |
CN107390227A (zh) * | 2017-07-13 | 2017-11-24 | 浙江科钛机器人股份有限公司 | 一种基于数据筛选的双反光板激光定位与导航方法 |
CN112991797A (zh) * | 2021-03-08 | 2021-06-18 | 中国科学院计算技术研究所 | 一种基于窄波束的无线导轨系统和控制车辆行驶的方法 |
CN113302350A (zh) * | 2019-05-22 | 2021-08-24 | 塔默·阿克凯及合作伙伴信息系统集体公司 | 创新的激光打标机烧制方法 |
-
1996
- 1996-10-31 JP JP8289467A patent/JPH10132560A/ja active Pending
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