JPH10132262A - 焼却灰溶融炉のライニング構造 - Google Patents

焼却灰溶融炉のライニング構造

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JPH10132262A
JPH10132262A JP28686396A JP28686396A JPH10132262A JP H10132262 A JPH10132262 A JP H10132262A JP 28686396 A JP28686396 A JP 28686396A JP 28686396 A JP28686396 A JP 28686396A JP H10132262 A JPH10132262 A JP H10132262A
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JP
Japan
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layer
furnace
incineration ash
melting furnace
constituting
Prior art date
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Pending
Application number
JP28686396A
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English (en)
Inventor
Yukio Ozaki
崎 行 雄 尾
Shimizu Irie
江 清 水 入
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Shinagawa Refractories Co Ltd
Original Assignee
Shinagawa Refractories Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10132262A publication Critical patent/JPH10132262A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題と解決手段】 各種廃棄物の焼却灰を溶融するた
めの焼却灰溶融炉において、該溶融炉の少なくとも炉底
10を熱膨張率が略等しい2種の材料からなる二層構造
煉瓦11で構成し、この二層構造煉瓦11は、耐熱性、
耐摩耗性、耐侵食性に富む材料からなる第1の層12
と、この材料より低級の材料からなる第2の層13とで
構成され、かつこれら層の接合部14を互に入り組ませ
て相互にずれないよう結合されており、前記第1の層1
2を炉内面側として構築されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は焼却灰溶融炉に係
り、特に焼却灰溶融炉のライニング構造に関する。
【0002】
【従来の技術】都市ごみ等、各種廃棄物を焼却する焼却
炉からは大量の焼却灰が排出され、最終処分として埋立
地等に投棄されるが、埋立地等の投棄場所の払底から投
棄する前に焼却灰を極力小容量化することが望ましく、
そのために焼却灰を溶融し、容積を小さくして最終処分
を効率よく行えるようになされている。このほか溶融物
から舗道用煉瓦を製造する場合もある。
【0003】上記の焼却灰を溶融するための焼却灰溶融
炉は、一般に図5に断面を示すような電気式溶融炉が用
いられている。この溶融炉の側壁1のライニングは通常
煉瓦積みにより構成され、炉底2については炉底煉瓦が
「あじろ積み」、「リング積み」等の施工により中央が
やや低くなるよう皿状に構築され、側壁1には出滓口
3、点検口4、焼却灰投入口5が開口されており、上部
は天井6により閉鎖されている。そして炉内に焼却灰を
投入口5から投入し、図示しない電極棒に通電して焼却
灰を加熱溶融させ、溶融した灰は出滓口3から排出させ
るようになっている。なお7は天井ライニング、8はス
ラグラインを示す。
【0004】上記のような焼却灰溶融炉は連続運転され
る関係上、ライニングとしてマグネシアカーボン煉瓦等
の耐熱性、耐摩耗性、耐侵食性に優れた材料からなる煉
瓦9,9…が用いられており、なかでも炉底2は通常築
炉後1年で損傷の激しい箇所のみの煉瓦の積み替えを行
う局部補修を実施し、さらにその1年後に全面にわたる
積み替えを行うようになされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに溶融炉の側壁
1のライニングは必ずしも前述のマグネシアカーボン煉
瓦のような高級材でなく、高アルミナ質煉瓦あるいは粘
土質煉瓦の使用によって局部補修を繰返し行うことによ
り十分に耐用し得るが、炉底2に関しては焼却灰に有害
物質(例えば重金属、塩素等)が混入していることによ
り損傷が激しく、2年目の点検時の目視による検査では
到底使用に耐えないように見え、したがって実際には部
分補修でも十分に使用し得るにもかからわず安全をみて
全面積み替えを行っており、そのため修理費が嵩むこと
になり、炉の休止時間も長く、これらによりコストアッ
プを招くという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ライニングの
損傷状態を適確に把握することができ、局部補修でよい
か否かの判断を即時行え、無用な補修経費の出費を回避
してコストダウンを図ることができる焼却灰溶融炉のラ
イニング構造を提供することを課題とするもので、その
解決手段として本発明は、溶融炉の少なくとも炉底を熱
膨張率が略等しい2種の材料からなる二層構造煉瓦で構
成し、この二層構造煉瓦は、耐熱性、耐摩耗性、耐侵食
性に富む材料からなる第1の層と、この材料より低級の
材料からなる第2の層とで構成され、かつこれら層の接
合部は互に入り組ませて相互にずれないよう結合されて
おり、前記第1の層を炉内面側として構築したことにあ
る。
【0007】これにより炉内面側を構成する第1の層の
損耗状況を炉を傾転して溶融物を排出したうえで観察す
ること、すなわち外面側を構成している第2の層の露出
状況を観察することによりライニングの損傷度合いを適
確に把握することができ、局部補修でよいか、あるいは
全面積み替えを要するかの判断を迅速かつ確実に行うこ
とができる。
【0008】前記二層構造煉瓦の構成材料としては、例
えば炉内面側に位置する第1の層の材料にアルミナカー
ボン、炭化珪素、クロムマグネシアを用い、背面側に位
置する第2の層を高アルミナ質の材料で構成することが
できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態を参照して説明する。
【0010】図1は本発明による焼却灰溶融炉の一実施
形態の断面を示し、図2は図1のA−A相当の断面を示
しており、前記図5と共通の部分にはこれと同一符号を
付してある。
【0011】上記焼却灰溶融炉の炉底10を構成する煉
瓦11は、図3、図4に示すように二層構造煉瓦とされ
ている。この二層構造煉瓦11は、炉内面側に位置され
る第1の層12と、背面側に位置される第2の層13と
で構成され、これら第1、第2の層12,13を構成す
る材料は熱膨張率が略等しいものが選ばれ、かつ第1の
層12は耐熱性、耐摩耗性、耐侵食性に優れた材料、例
えばアルミナカーボン、炭化珪素、クロムマグネシア等
が用いられ、第2の層13にはこれより低級の高アルミ
ナ質の材料が用いられる。
【0012】上記第1の層12と第2の層13との接合
部14は、図4(A),(B)に例示するようにジグザ
グ状の凹凸14aにより互に入り組ませて各層12,1
3が熱膨張しても相互にずれ動くことがないように構成
されている。上記二層構造煉瓦11の製造については、
予め型内にジグザグ状に折曲した鉄板等の仕切り板を立
てて置き、その両側に各層12,13を構成する材料を
充填したのち仕切り板を抜き、次いで型内の材料をプレ
ス加工することにより成形することができ、これを焼成
して二層構造煉瓦11を得ることができる。上記接合部
14は互に噛み合う構造であれば必ずしもジグザグ状で
なくともよく、また前記凹凸14aの方向は、使用する
箇所に応じて図4(A),(B)のように幅方向または
長手方向とされる。
【0013】実際に前記第1の層12をアルミナカーボ
ンで構成し、第2の層13を高アルミナ質で構成した二
層構造煉瓦を使用した場合、両者の熱膨張率が略等しい
ため層間剥離は見られず、良好な結果が得られた。
【0014】上記の構成としたことにより、ライニング
の損傷状況の点検時に炉内を観察するとき二層構造煉瓦
11の第1の層12が見られれば損傷の度合いは浅いこ
とが分り、第2の層13が見えていればかなり深い位置
まで損傷していることが分る。したがってその観察結果
に基づいて部分補修を行うべきか否かの判断や全面積み
替えを行うべきか否かの判断を直ちに下すことができ
る。上記第1、第2の層12,13の厚みおよびその比
率は、溶融炉の容量等に応じて設計上適宜選択すること
により最適な値を得ることができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、目
視観察によってライニングの損傷度合いを適確に把握す
ることができるので、ライニングの耐用期間満了まで使
用することができ、無駄な補修や積み替えをなくし、こ
れにより溶融炉の稼働率を高め、延いてはコストダウン
を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による焼却灰溶融炉の一実施形態を示す
縦断面図。
【図2】図1のA−A相当の断面図。
【図3】図1の焼却灰溶融炉の炉底の断面図。
【図4】(A),(B)は図1における二層構造煉瓦の
例を示す斜視図。
【図5】従来の焼却灰溶融炉の縦断面図。
【符号の説明】
1 炉壁 2,10 炉底 3 出滓口 4 点検口 5 焼却灰投入口 6 天井 11 二層構造煉瓦 12 第1の層 13 第2の層 14 接合部 14a 凹凸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F27B 3/14 F27B 3/14 F27D 1/14 F27D 1/14 A

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各種廃棄物の焼却灰を溶融するための焼却
    灰溶融炉において、該溶融炉の少なくとも炉底を熱膨張
    率が略等しい2種の材料からなる二層構造煉瓦で構成
    し、この二層構造煉瓦は、耐熱性、耐摩耗性、耐侵食性
    に富む材料からなる第1の層と、この材料より低級の材
    料からなる第2の層とで構成され、かつこれら層の接合
    部は互に入り組ませて相互にずれないよう結合されてお
    り、前記第1の層を炉内面側として構築されていること
    を特徴とする焼却灰溶融炉のライニング構造。
  2. 【請求項2】前記二層構造煉瓦の第1の層がアルミナカ
    ーボン、炭化珪素、またはクロムマグネシアから選択さ
    れた材料で構成され、第2の層が高アルミナ質の材料で
    構成されている請求項1記載の焼却灰溶融炉のライニン
    グ構造。
JP28686396A 1996-10-29 1996-10-29 焼却灰溶融炉のライニング構造 Pending JPH10132262A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004278862A (ja) * 2003-03-13 2004-10-07 Fuji Electric Systems Co Ltd 直流電気抵抗式還元溶融炉
JP2010101620A (ja) * 2009-11-19 2010-05-06 Nippon Steel Engineering Co Ltd 廃棄物溶融炉の耐火物構造
JP2011252696A (ja) * 2010-05-07 2011-12-15 Ngk Insulators Ltd 複合耐火物

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