JPH10132137A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JPH10132137A
JPH10132137A JP8287939A JP28793996A JPH10132137A JP H10132137 A JPH10132137 A JP H10132137A JP 8287939 A JP8287939 A JP 8287939A JP 28793996 A JP28793996 A JP 28793996A JP H10132137 A JPH10132137 A JP H10132137A
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JP
Japan
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pressure
valve
flow path
pilot
diaphragm
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Withdrawn
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JP8287939A
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English (en)
Inventor
Yasuhito Ogawara
靖仁 大河原
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Publication date
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Publication of JPH10132137A publication Critical patent/JPH10132137A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スローリークの発生を防止することができる
「電磁弁」を提供する。 【解決手段】 第1流路21aと第2流路22aとを導
通させるメインポート23とダイヤフラ室24とをダイ
ヤフラム25により区画し、第2流路22aとダイヤフ
ラム室24とを連通させるパイロットポート27を開閉
するパイロット弁28を有し、ソレノイドコイル33に
通電しない時にはパロット弁28に対してパイロットポ
ート27を閉じる方向に付勢し、通電時にはパイロット
弁28から離す方向に作動させるようにし、ダイヤフラ
ム25に第1流路21aとダイヤフラム室24とを連通
させる均圧孔36を形成し、ダイヤフラム室24の圧力
が第1流路21aの圧力よりも高くなったときに均圧孔
36を閉じ、ダイヤフラム室24の圧力が第1流路21
aの圧力よりも低くなったときに均圧孔36を開く開閉
弁37がダイヤフラム25に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁力を利用して
弁を開閉するようにした電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】図10および図11はヒートポンプ式の
空気調和システムを示す図であり、図10は冷房運転の
状態を、図11は暖房運転の状態をそれぞれ示してい
る。この空気調和システムは、コンプレッサ2から吐出
された冷媒を四方弁6を介して外部熱交換器3、リキッ
ドタンク4、流量制御弁5および内部熱交換器Eを案内
してコンプレッサ2に戻す冷房サイクル用流路を有し、
更に外部熱交換器3とリキッドタンク4の間と四方弁6
とを連結するバイパス回路Bと、コンプレッサ2の低圧
側と外部熱交換器3とを四方弁6を介して連通させる戻
し回路Rとが作動する暖房用流路を有している。それぞ
れの流路には逆止弁Vc1〜Vc3が設けられており、
それぞれ矢印で示す方向への冷媒の流れを許容し、逆方
向の流れが阻止されるようになっている。
【0003】ユニットケース10には、図示しないイン
テークドアやブロワモータMが設けられた空気導入部で
あるインテークユニット11が接続されており、ユニッ
トケース10の風路10f内には、空気の流れ方向の上
流側から、主内部熱交換器Eb、補助内部熱交換器E
a、エアミックスドア15、ヒータコア13の順で配置
されており、補助内部熱交換器Eaと主内部熱交換器E
bは、風路10f内で相互に対向して近接配置されてい
る。エアミックスドア15はヒータコア13を通過する
空気の量と、これを通過することなくバイパス流路14
を通過する空気の量の割合を調整する。
【0004】風路10fの出口側には、デフ吹出口17
d、ベント吹出口17v、フット吹出口17fなどの調
和空気を車室内の所定の部位に向けて吹き出すための各
種吹出口が設けられており、吹出口の切換を行うため
に、それぞれの吹出口の近傍には切換ドア16が設けら
れている。
【0005】車室内を冷房する際には、図10に示すよ
うに、四方弁6を介してコンプレッサ2から吐出された
冷媒を、コンデンサとして作用する外部熱交換器3に供
給するとともに、流量制御弁5を構成する2つの電磁弁
5a,5bをそれぞれ流量を制限する膨張弁として作用
させるように設定する。これにより、外部熱交換器3に
より凝縮された冷媒は、リキッドタンク4にある程度貯
留された後に、電磁弁5aにおいて流量が制限されて、
ここで断熱膨張され、より低温な低圧冷媒になって補助
内部熱交換器Eaに流入する。さらに流下した冷媒は、
膨張弁5bにより流量が制限されて主内部熱交換器Eb
で蒸発してガス状となる。したがって、インテークユニ
ット11から送られてきた空気は、まず、主内部熱交換
器Ebである程度冷却され、その直後に配置されている
補助内部熱交換器Eaによりさらに冷却される。
【0006】一方、車室内を暖房する際には、外気温度
が低いとき(例えば、−10℃〜+5℃程度)の暖房運
転では、四方弁6を図11に示すように作動して、外部
熱交換器3内の寝込み冷媒を回収するとともに、電磁弁
5aを開放状態に設定する。このように、暖房運転の開
始時に、四方弁6を介して戻し回路Rを連通させると、
コンプレッサ2の吸込力により外部熱交換器3内の寝込
み冷媒がコンプレッサ2に回収されて、吐出される冷媒
量が増大し、暖房性能の低下が防止される。したがっ
て、コンプレッサ2を作動させると、コンプレッサ2か
ら吐出された高温高圧の冷媒は、バイパス回路B、リキ
ッドタンク4、電磁弁5aと流れて補助内部熱交換器E
aに流入する。さらに流下した冷媒は、膨張弁5bを通
るが、この膨張弁5bは感熱式となっており、主内部熱
交換器Ebの出口冷媒温度に応じて所定の弁開度となる
ように調整される。つまり、主内部熱交換器Ebの出口
冷媒温度が低くなるので、開度を小さくして流量を制限
して冷媒を流す。したがって、インテークユニット11
から送られてきた空気は、まず、主内部熱交換器Ebで
ある程度冷却され、その直後に配置されている補助熱交
換器Eaにより加熱されることになり、除湿暖房が行わ
れる。
【0007】より高い暖房性能を発揮させるために、コ
ンプレッサ2の上流側にはサブ熱交換器18が風路10
fの外部に位置させて設けられており、このサブ熱交換
器18にはヒータコア13と同様に、エンジン1の冷却
液が温水コック12を通って導入されるようになってい
る。これにより、エンジン冷却液の熱により冷媒が加熱
されてエントロピー変化した冷媒がコンプレッサ2に戻
されるようになっている。
【0008】外気温度が高いとき(例えば、+5℃〜+
15℃程度)には、コンプレッサ2は作動せずに、コー
タコアのみによる暖房運転となる。
【0009】このようなヒートポンプ式の空気調和シス
テムにあっては、暖房運転時における外部熱交換器3内
の寝込み冷媒を回収するための戻し回路Rには、図10
および図11に示すように逆止弁Vc1が設けられてお
り、この逆止弁Vc1に代えて図12〜図15に示すよ
うな差圧作動式の電磁弁SVが開発され、それが使用さ
れている。
【0010】これらの図に示すように、この電磁弁SV
は弁本体20を有し、この弁本体20には外部熱交換器
3に四方弁6を介して接続される第1ユニオン21と、
コンプレッサ2の流入側に接続される第2ユニオン22
とを有している。弁本体20内には第1ユニオン21側
の流路と第2ユニオン22側の流路とを連通させるメイ
ンポート23が形成されており、このメインポート23
とダイヤフラム室24とを区画するために弁本体20に
設けられたダイヤフラム25により、メインポート23
は開閉自在となっている。このダイヤフラム25には圧
縮コイルばね26によりメインポート23を閉じる方向
のばね力が付勢されている。
【0011】弁本体20には、ダイヤフラム室24と第
2ユニオン22側の流路と連通させてパイロットポート
27が形成されており、このパイロットポート27はパ
イロット弁28により開閉自在となっている。弁本体2
0にはソレノイド部31が取り付けられており、ソレノ
イド部31内に軸方向に摺動自在に装着されたブランジ
ャ32の外側にはソレノイドコイル33が取り付けら
れ、ブランジャ32の先端には、パイロット弁28を作
動させるパイロットニードル34が設けられている。ブ
ランジャ32には圧縮コイルばね35によりパイロット
弁28に向かう方向のばね力が付勢されている。そし
て、ダイヤフラム25には、第1ユニオン21側の流路
とダイヤフラム室24とを連通するための均圧孔36が
形成されている。
【0012】したがって、図12に示すように、ソレノ
イドコイル33に対して通電しない状態にあっては、圧
縮コイルばね26のばね力によりパイロット弁28はパ
イロットポート27を閉じた状態となる。一方、図13
に示すように、ソレノイドコイル33に対して通電する
と、パイロット弁28はパイロットポート27を開いた
状態となり、冷媒は正流れ状態となる。
【0013】図10および図11に示す逆止弁Vc1に
代えて電磁弁SVを使用すると、図12に示すように、
ソレノイドコイル33に対して通電しない状態では、パ
イロット弁28はパイロットポート27を閉じるので、
第1ユニオン21側の流路の圧力をPHとし、均圧孔3
6からの冷媒が流入するダイヤフラム室24の圧力をP
M1とし、メインポート27の圧力をPLとすると、P
H≧PM1>PLとなり、ダイヤフラム25はメインポ
ート23を閉じことになる。
【0014】一方、図13に示すように、ソレノイドコ
イル33に対して通電すると、パイロット弁28はパイ
ロットポート27を開いた状態となるので、PH>PM
1≧PLとなり、ダイヤフラム25はメインポート23
を開くことになる。したがって、電磁弁SVに対する通
電のオンオフによって、戻し回路Rは開閉制御されるこ
とになる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述した電磁弁SVを
ヒートポンプ式の空気調和システムに使用した場合に
は、暖房運転時のうち特にコンプレッサ2の回転初期に
は、電磁弁SVのソレノイドコイル33に通電すると、
図13に示すように、メインポート23は開かれて、正
流れ状態となって、外部熱交換器3の中の寝込み冷媒を
電磁弁SVを介してコンプレッサ2に回収することがで
き、暖房性能の低下を防止することができる。コンプレ
ッサ2の回転初期においては、図11におけるコンプレ
ッサ2の流入側の圧力Fは低下しており、外部熱交換器
3側の圧力Gの方が高くなっているので、寝込み冷媒は
確実にコンプレッサ2に向けて回収されることになる。
特に、冬季の夜間のように、低温となっている外部熱交
換器(コンデンサ)3には冷媒が寝込みやすいが、電磁
弁SVのソレノイドコイル33に通電すると、戻し回路
Rが開かれて確実に寝込み冷媒が回収される。
【0016】しかしながら、暖房運転時であっても、コ
ンプレッサ2が通常回転状態のときに、コンプレッサ2
の流入側の圧力Fの方が外部熱交換器3側の圧力Gより
も若干高くなる。
【0017】このため、図14に示すように、ソレノイ
ドコイル33に対する通電を停止している状態にあって
は、第2ユニオン22内の圧力が高い圧力PHとなり、
第1ユニオン21内の圧力が低い圧力PLとなり、パイ
ロット弁28がパイロットポート27を開いて、パイロ
ットポート27とダイヤフラム室24とが連通状態とな
り、第2ユニオン22側から第1ユニオン21側に向け
て均圧孔36を介して冷媒がスローリークして逆流する
ことになる。同様に、図15に示すように、ソレノイド
コイル33に対して通電している状態にあっても、ダイ
ヤフラム室24の冷媒は、均圧孔36から第1ユニオン
21側に向けてスローリークして流れることになる。
【0018】このように、図12〜図15に示す電磁弁
SVを戻し回路Rに取り付けると、高圧側と低圧側との
圧力差により弁の開閉作動がなされるので、回路の圧力
が逆転するような場合には、スローリークを発生させ、
図10および図11に示すヒートポンプ式の空気調和シ
ステムにあっては、暖房性能を低下させることになる。
【0019】本発明は、スローリークの発生を防止する
ことができる電磁弁を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の電磁弁は、第1
流路と第2流路とを導通させるメインポートとダイヤフ
ラム室とを区画するダイヤフラムを弁本体に設け、前記
第2流路と前記ダイヤフラム室とを連通させるパイロッ
トポートを開閉するパイロット弁を前記弁本体に設け、
非通電時にはブランジャに加えられるばね力により前記
パロット弁に対して前記パイロットポートを閉じる方向
に付勢するとともに通電時にはブランジャを前記パイロ
ット弁から離す方向に作動させるソレノイドコイルを前
記弁本体に設け、前記ダイヤフラムに前記第1流路と前
記ダイヤフラム室とを連通させる均圧孔を形成し、前記
ダイヤフラムに前記ダイヤフラム室の圧力が前記第1流
路の圧力よりも高くなったときに前記均圧孔を閉じ、前
記ダイヤフラム室の圧力が前記第1流路の圧力よりも低
くなったときに前記均圧孔を開く開閉弁を設けたことを
特徴とする。この電磁弁にあっては、第1流路の圧力が
高く、第2流路の圧力が低い場合には、ソレノイドコイ
ルに対する通電を停止した状態にあっては第1流路から
第2流路に向かう流体の流れを阻止し、通電すると流体
が流れることになる。そして、第2流路の圧力が第1流
路の圧力よりも高くなった場合には、ソレノイドコイル
へ通電した場合としない場合のいずれにおいても、第2
流路内の流体は第1流路には流れることが阻止される。
【0021】また、本発明の電磁弁は、前記パイロット
弁により前記弁本体内にパイロット圧室を区画形成し、
前記パイロット圧室と前記パイロットポートとを連通す
る連通路を前記弁本体に形成し、前記ソレノイドコイル
に対して非通電状態のもとで、前記第2流路の圧力が前
記第1流路の圧力よりも高くなったときには、前記パイ
ロット弁が前記パイロットポートを閉じる方向の圧力を
付勢するようにしたことを特徴とする。この電磁弁にあ
っては、ソレノイドコイルに対して非通電状態のもと
で、第2流路の圧力が第1流路の圧力よりも高くなった
ときに、パイロット弁にパイロットポートを閉じるよう
に圧力を加えると、第2流路から第1流路に向けて流体
を流すことができる。また、ソレノイドコイルに対して
通電すると、その流れを阻止することができる。
【0022】この電磁弁をヒートポンプ式の空気調和シ
ステムにおける戻し回路の外部熱交換器側に前記第1流
路を接続し、コンプレッサの流入側に前記第2流路を接
続するようにすれば、空気調和システムが暖房運転状態
となった場合における暖房性能を向上させることができ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する実施の形
態に基づいて詳細に説明する。
【0024】図1〜図4は本発明の一実施の形態である
電磁弁SVを示す図であり、図12〜図15に示す電磁
弁SVにおける部材と共通する部材には同一の符号が付
されている。
【0025】図示するように、電磁弁SVは弁本体20
を有し、この弁本体20には第1流路21aが形成され
た第1ユニオン21と、第2流路22aが形成された第
2ユニオン22とが設けられており、この電磁弁20を
前記ヒートピンプ式の空気調和システムに使用する場合
には、第1ユニオン21は外部熱交換器3に四方弁6を
介して接続されることになり、第2ユニオン22はコン
プレッサ2の流入側に接続されることになる。弁本体2
0内には第1ユニオン21内の第1流路21aと第2ユ
ニオン22内の第2流路22aとを連通させるメインポ
ート23が形成されており、このメインポート23とダ
イヤフラム室24とを区画するために弁本体20に設け
られたダイヤフラム25により、メインポート23は開
閉自在となっている。このダイヤフラム25には圧縮コ
イルばね26によりメインポート23を閉じる方向のば
ね力が付勢されている。
【0026】弁本体20には、ダイヤフラム室24と第
2ユニオン22内の第2流路22aと連通させてパイロ
ットポート27が形成されており、このパイロットポー
ト27はパイロット弁28により開閉自在となってい
る。弁本体20にはソレノイド部31が取り付けられて
おり、ソレノイド部31内に軸方向に摺動自在に装着さ
れたブランジャ32の外側にはソレノイドコイル33が
取り付けられ、ブランジャ32の先端には、パイロット
弁28を作動させるパイロットニードル34が設けられ
ている。ブランジャ32には圧縮コイルばね35により
パイロット弁28に向かう方向のばね力が付勢されてい
る。そして、ダイヤフラム25には、第1ユニオン21
内の第1流路21aとダイヤフラム室24とを連通する
ための均圧孔36が形成されている。
【0027】ダイヤフラム25を拡大して示すと、図5
の通りであり、ダイヤフラム25は弾性材料からなるデ
ィクス形状の弁部材25aと、弁シール部25bと、円
筒形状のストッパ25cとを有しており、弁部材25a
に形成された均圧孔36を開閉する開閉弁としてのリー
ドバルブ37がダイヤフラム25の弁部材25aに設け
られている。このリードバルブ37はダイヤフラム25
にダイヤフラム室24側に位置して設けられており、ダ
イヤフラム室24の圧力が第1流路21aを形成する第
1ユニオン21内の圧力よりも高くなったとき、および
両方の圧力がほぼ同一の圧力のときに均圧孔36を閉
じ、ダイヤフラム室24の圧力が第1流路21aの圧力
よりも低くなったときに均圧孔36を開くように作動す
る。
【0028】したがって、図1に示すように、第1流路
21aの冷媒の圧力PHが第2流路22aの圧力PLよ
りも高い状態のもとで、ソレノイドコイル33に対して
通電を停止すると、パイロット弁28は圧縮コイルばね
35のばね力によりパイロットポート28を閉じること
になる。このときには、第1流路21a内の冷媒はリー
ドバルブ37を押し開いてダイヤフラム室24内に流入
し、PH≧PM1>PLの関係になるとともに、ダイヤ
フラム25の受圧面積がメインポート23の受圧面積よ
りも大きいことから、ダイヤフラム25はダイヤフラム
シ室24内の圧力とばね26の付勢力とによってメイン
ポート23を閉じることになる。このようにして、第1
流路21a内の冷媒が第2流路22aに向けて流れるこ
とが防止される。
【0029】一方、図2に示すように、ソレノイドコイ
ル33に通電すると、パイロットニードル34がパイロ
ット弁28から離れるので、パイロットポート27が開
かれてダイヤフラム室24の圧力が低下してダイヤフラ
ム25はメインポート23を開く。これにより、PH>
PM1≧PLの関係となり、第1流路21aと第2流路
22aとが連通状態となり、第1流路21a内の冷媒は
第2流路22aに向けて流れることになる。
【0030】このように、図示する実施の形態である電
磁弁SVを図11に示すヒートポンプ式の空気調和シス
テムに使用すると、戻し回路Rの開閉制御を行うことが
できる。この空気調和システムが暖房運転となっている
ときに、第2流路22a側が第1流路21a側よりも高
い圧力となった場合には、逆流れ現象が惹起されるが、
その場合には図3に示すように、ソレノイドコイル33
に対する通電を停止している状態では、第2流路22a
はパイロットポート27を介してダイヤフラム室24と
連通状態となり、リードバルブ37が均圧孔36を閉じ
た状態となる。そして、ダイヤフラム25はダイヤフラ
ム室24側の受圧面積がメインポート23側の受圧面積
よりも大きいことから、メインポート23はダイヤフラ
ム25によって閉じられることになる。したがって、第
2流路22a側の圧力が高くなった場合における第1流
路21a側に向かうスローリークが防止される。
【0031】このことは、図4に示すように、ソレノイ
ドコイル33を通電してパイロット弁28からパイロッ
トニードル34を離した場合も同様となり、スローリー
クが防止される。
【0032】図6〜図9は本発明の他の実施の形態であ
る電磁弁を示す図であり、これらの図においては前記実
施の形態における部材と共通する部材には同一の符号が
付されている。
【0033】この電磁弁SVにあっては、パイロット弁
28により弁本体20内にパイロット圧室41がパイロ
ットポート27と区画されて形成されており、このパイ
ロット圧室41とパイロットポート27とをバイパスさ
せて連通する連通路42が弁本体20に形成に形成され
ている。この連通路42は弁本体20に設けられたリー
ドバルブ43により通常では閉じられるようになってお
り、連通路42の圧力が所定の圧力以上となると、リー
ドバルブ43が連通路42を開くようになっている。し
たがって、図6に示すように、第1流路21a側の圧力
が第2流路22a側の圧力よりも高い場合であって、ソ
レノイドコイル33に通電されていない場合には、図1
と同様に、第1流路21aから第2流路22aに向かう
冷媒の流れは阻止される。そして、図7に示すように、
図2と同様に第1流路21aの圧力が高い場合であっ
て、ソレノイドコイル33に通電した場合には、第1流
路21aから第2流路22aに冷媒が流れることにな
る。
【0034】一方、第2流路22aの冷媒の圧力が第1
流路21aの圧力よりも高くなった逆流れの状態が発生
した場合には、図8に示すように、ソレノイドコイル3
3に対する通電を停止すると、第2流路22a側の圧力
がパイロット弁28の両側に作用するが、パイロット圧
室41側の受圧面積がパイロットポート27側の受圧面
積よりも大きいので、パイロットポート27が閉じられ
ることになる。これにより、ダイヤフラム室24の圧力
はメインポート27の圧力よりも低くなり、ダイヤフラ
ム25はメインポート23を開放し、積極的に第2流路
22aから第1流路21aに向けて冷媒が流れることに
なる。
【0035】また、図8と同様の圧力状態のもとで、ソ
レノイドコイル33に通電すると、ブランジャ32はパ
イロット弁28から離れ、PH=PM2=PM1とな
る。そして、リードバルブ37はPM1>PLの条件よ
り閉じられているので、ダイヤフラム25によりメイン
ポート23閉じられ、第2流路22aから第1流路21
aに向かう冷媒の流れは阻止される。
【0036】開発対象となった図12〜図15に示した
電磁弁と前記実施の形態1と実施の形態2の電磁弁とに
ついての作動状態を示すと、表1の通りである。
【0037】
【表1】
【0038】なお、本発明の電磁弁はヒートポンプ式の
空気調和システムのみならず、流体の流れを制御するた
めに種々の流体回路に使用することができる。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明の電磁弁によれ
ば、ダイヤフラムにダイヤフラム室から第1流路に向か
う流れを阻止する開閉弁を設けたので、第1流路の圧力
が高く、第2流路の圧力が低い場合には、ソレノイドコ
イルに対する通電を停止した状態にあっては、第1流路
から第2流路に向かう流体の流れを阻止し、通電すると
流体が流れることになる。そして、第2流路の圧力が第
1流路の圧力よりも高くなった場合には、ソレノイドコ
イルへ通電した場合としない場合のいずれにおいても、
第2流路内の流体は第1流路には流れることが阻止され
る。
【0040】パイロット弁によりパイロット圧室を形成
し、このパイロット圧室とパイロットポートとを連通す
る連通路を前記弁本体に形成し、ソレノイドコイルに対
して非通電状態のもとで、第2流路の圧力が第1流路の
圧力よりも高くなったときに、パイロット弁にパイロッ
トポートを閉じるように圧力を加えると、第2流路から
第1流路に向けて流体を流すことができる。また、ソレ
ノイドコイルに対して通電すると、その流れを阻止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態である電磁弁における
正流れ状態のもとでソレノイドコイルに対する通電を解
いた状態を示す断面図である。
【図2】 図1に示す電磁弁における正流れ状態のもと
でソレノイドコイルに対して通電した状態を示す断面図
である。
【図3】 図1に示す電磁弁における逆流れ状態のもと
でソレノイドコイルに対する通電を解いた状態を示す断
面図である。
【図4】 図1に示す電磁弁における逆流れ状態のもと
でソレノイドコイルに対して通電した状態を示す断面図
である。
【図5】 図1〜図4に示す電磁弁におけるダイヤフラ
ムを示す側面図と斜視図である。
【図6】 本発明の他の実施の形態である電磁弁におけ
る正流れ状態のもとでソレノイドコイルに対する通電を
解いた状態を示す断面図である。
【図7】 図6に示す電磁弁における正流れ状態のもと
でソレノイドコイルに対して通電した状態を示す断面図
である。
【図8】 図6に示す電磁弁における逆流れ状態のもと
でソレノイドコイルに対する通電を解いた状態を示す断
面図である。
【図9】 図6に示す電磁弁における逆流れ状態のもと
でソレノイドコイルに対して通電した状態を示す断面図
である。
【図10】電磁弁が使用されるヒートポンプ式の空気調
和システムにおける冷房運転状態を示す概略構成図であ
る。
【図11】ヒートポンプ式の空気調和システムにおける
暖房運転状態を示す概略構成図である。
【図12】開発対象の電磁弁における正流れ状態のもと
でソレノイドコイルに対する通電を解いた状態を示す断
面図である。
【図13】開発対象の電磁弁における正流れ状態のもと
でソレノイドコイルに対して通電した状態を示す断面図
である。
【図14】開発対象の電磁弁における逆流れ状態のもと
でソレノイドコイルに対する通電を解いた状態を示す断
面図である。
【図15】開発対象の電磁弁における逆流れ状態のもと
でソレノイドコイルに対して通電した状態を示す断面図
である。
【符号の説明】
2…コンプレッサ、 3…外部熱交換器、 6…四方弁、 20…弁本体、 21…第1ユニオン、 21a…第1流路、 22…第2ユニオン、 22a…第2流路、 23…メインポート、 24…ダイヤフラム室、 25…ダイヤフラム、 27…パイロットポート、 28…パイロット弁、 31…ソレノイド部、 32…ブランジャ、 33…ソレノイドコイル、 34…パイロットニードル、 36…均圧孔、 37…リードバルブ(開閉弁)、 41…パイロット圧室、 42…連通路、 43…リードバルブ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1流路(21a)と第2流路(22
    a)とを導通させるメインポート(23)とダイヤフラ
    ム室(24)とを区画するダイヤフラム(25)を弁本
    体(20)に設け、前記第2流路(22a)と前記ダイ
    ヤフラム室(24)とを連通させるパイロットポート
    (27)を開閉するパイロット弁(28)を前記弁本体
    (20)に設け、非通電時にはブランジャ(32)に加
    えられるばね力により前記パロット弁(28)に対して
    前記パイロットポート(27)を閉じる方向に付勢する
    とともに通電時にはブランジャ(32)を前記パイロッ
    ト弁(28)から離す方向に作動させるソレノイドコイ
    ル(33)を前記弁本体(20)に設け、前記ダイヤフ
    ラム(25)に前記第1流路(21a)と前記ダイヤフ
    ラム室(24)とを連通させる均圧孔(36)を形成
    し、前記ダイヤフラム(25)に前記ダイヤフラム室
    (24)の圧力が前記第1流路(21a)の圧力よりも
    高くなったときに前記均圧孔(36)を閉じ、前記ダイ
    ヤフラム室(24)の圧力が前記第1流路(21a)の
    圧力よりも低くなったときに前記均圧孔(36)を開く
    開閉弁(37)を設けたことを特徴とする電磁弁。
  2. 【請求項2】 前記パイロット弁(28)により前記弁
    本体(20)内にパイロット圧室(41)を区画形成
    し、前記パイロット圧室(41)と前記パイロットポー
    ト(27)とを連通する連通路(41)を前記弁本体
    (20)に形成し、前記ソレノイドコイル(33)に対
    して非通電状態のもとで、前記第2流路(22a)の圧
    力が前記第1流路(22a)の圧力よりも高くなったと
    きには、前記パイロット弁(28)が前記パイロットポ
    ート(27)を閉じる方向の圧力を付勢するようにした
    ことを特徴とする請求項1記載の電磁弁。
  3. 【請求項3】 ヒートポンプ式の空気調和システムにお
    ける戻し回路(R)の外部熱交換器(3)側に前記第1
    流路(21a)を接続し、コンプレッサ(2)の流入側
    に前記第2流路(22a)を接続するようにしたことを
    特徴とする請求項1又は2に記載の電磁弁。
JP8287939A 1996-10-30 1996-10-30 電磁弁 Withdrawn JPH10132137A (ja)

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