JPH10131463A - 置き敷き畳 - Google Patents

置き敷き畳

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JPH10131463A
JPH10131463A JP8291602A JP29160296A JPH10131463A JP H10131463 A JPH10131463 A JP H10131463A JP 8291602 A JP8291602 A JP 8291602A JP 29160296 A JP29160296 A JP 29160296A JP H10131463 A JPH10131463 A JP H10131463A
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tatami
mat
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floor
laid
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Takehiko Hirahara
武彦 平原
Yoshitomo Kitamura
義友 北村
Hiroshi Fujita
浩 藤田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、軽いにも拘らず滑り止め機能に優れ
た安定性を有し、さらに畳床端部の美麗な審美性および
ファッション性に富んだ置き敷き畳を提供せんとするも
のである。 【解決手段】本発明の置き敷き畳は、合成樹脂シートお
よび芯材との組合せからなる畳床に人工イ草からなる畳
表を積層してなる畳構造体の裏面に、滑り止めシートを
積層したことを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絨毯感覚でフロー
リング設計することができ、しかも滑らず安定性に優れ
た置き敷き畳に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から置き敷き畳は、ファッション感
覚で、床フロアの一部に畳を敷設して趣のある外観をか
もしだすために使用されていたものである。
【0003】しかし、従来は、天然イ草からなる畳や人
工畳などを、そのまま使用して敷設、施工されているの
が実状であり、そのため段差のくっきりした外観を有す
る上に、僅かな外力で移動する安定性のないもので、さ
らに畳床内部が丸見えで見苦しい感じのする体裁の悪い
ものでしかなかった。さらに、また、易移動性を防止す
るために、故意に高重量化したものが使用されていたの
が実状であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の欠点に鑑み、軽いにも拘らず滑り止め機能に優れ
た安定性を有し、さらに畳床端部の美麗な審美性および
ファッション性に富んだ置き敷き畳を提供せんとするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するために次のような手段を採用する。すなわち、
本発明の置き敷き畳は、合成樹脂シートおよび芯材との
組合せからなる畳床に人工イ草からなる畳表を積層して
なる畳構造体の裏面に、滑り止めシートを積層したこと
を特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、軽いにも拘らず滑り止
め機能に優れた安定性を有し、さらには、畳床端部の美
麗な審美性およびファッション性に富んだ置き敷き畳を
提供することについて、鋭意検討したところ、合成樹脂
シートおよび芯材を組合せてなる畳床に畳表を積層した
畳構造体の裏面に、滑り止めシートを積層して構成した
ところ、該課題を一挙に達成する置き敷き畳を提供する
ことができることを究明したものである。
【0007】すなわち、本発明の置き敷き畳は、人工
畳、すなわち畳表は、特にポリオレフィン系樹脂製人工
イ草で構成され、この畳表に積層される合成樹脂シート
と芯材からなる畳床も、さらに、滑り止めシートも合成
樹脂製であり、好ましくはこれら構成部材の全てを、熱
可塑性樹脂、特にポリオレフィン系樹脂で構成したこと
により、極めて軽くて薄いにもか拘らず、滑り止め機能
にすぐれた、すなわち床に密着して滑らない形態安定性
に優れた置き敷き畳を提供し得たものである。
【0008】本発明でいう人工イ草は、例えば、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン、プロピレンとエチレンの共重
合体およびこれらの混合体などのポリオレフィン系樹
脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル
系樹脂、それらの混合体及び共重合体などの熱可塑性樹
脂と炭酸カルシウムなどの無機充填材を主成分する樹脂
組成物で構成されるものである。
【0009】かかる人工イ草を緯糸として用いて製織し
て畳表をつくるが、場合によっては、経糸のピッチを替
えたり、花茣蓙のようなジャガード織りなどの方法でつ
くることもできる。
【0010】かかる畳表は、適宜のサイズにカットされ
た後、その畳表に合成樹脂シートおよび芯材との組合せ
からなる畳床を積層した後、さらにその裏面に滑り止め
シートを積層して、本発明の置き敷き畳が形成される。
その際、該畳表を該畳床の縁部で折り曲げて該畳床を被
覆してなる縁なし畳を使用することもできる。
【0011】該畳床を構成する合成樹脂シートは、主と
して熱可塑性樹脂からなる弾性樹脂シートおよび発泡体
シートから選ばれた少なくとも1種から構成される。
【0012】かかる熱可塑性樹脂としては、例えば、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、プロピレンとエチレンの
共重合体およびこれらの混合物、ポリアミド、ポリエス
テル、ポリアクリロニトリル、これらの共重合体や混合
物、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル及び
これらの混合物などを使用することができる。弾性シー
トは、かかる熱可塑性樹脂からなる弾性を有する軟質の
中実シートが使用される。
【0013】該発泡体シートとしては、好ましくは2〜
30倍の発泡倍率を有するものが使用され、さらに好ま
しくは硬質樹脂、たとえばポリオレフイン系樹脂、ポリ
スチレン系樹脂などの硬質発泡体シートが好ましく使用
される。かかる発泡体シートは、好ましくは0.5〜5
mm、さらに好ましくは1〜3mmの厚さを有するものを少
なくとも1層、好ましくは複数層の積層体シートが使用
されるものである。
【0014】その場合、該合成樹脂シートは芯材によっ
て形態保持されたものが、本発明では使用される。すな
わち、該合成樹脂シートと芯材とを積層したもの、たと
えば合成樹脂シート/芯材/合成樹脂シート、合成樹脂
シート/芯材/合成樹脂シート/芯材/合成樹脂シート
などの積層構造のものが使用される。かかる芯材として
は、形態保持性を有する材料、たとえば織物やメッシュ
シートのように高強力繊維製素材でもよいが、剛性や伸
縮性に優れている上に、軽量および強度に優れていて好
ましく、パーチクルボード、インシュレーションボード
およびプラスチックダンボールから選ばれた1種が、本
発明では使用される。
【0015】かかる畳床において、フローリングでの段
差を考慮して、該畳の縁部にテーパーを設けた形態のも
のを使用することができる。この形態に加えて縁なし畳
構造体とすることにより、審美性およびファッション性
に富んだ置き敷き畳を提供することができる。
【0016】かかる畳構造体の裏面には、滑り止めシー
トが積層される。このシートは、該畳構造体のフロアへ
の密着性、固定性を確実にする性質を有するものであれ
ばよく、したがって、粘弾性を有するポリマで構成され
たものが使用される。たとえば、エラステックポリマや
ゴム弾性ポリマが好ましく使用されるが、それらの中で
も特にエチレン酢酸ビニル共重合体が好ましく使用され
る。
【0017】本発明の畳構造体において、畳表と畳床の
間に不織布シートを積層して構成されたものが好ましく
使用される。勿論、天然感覚を表現するために、不織布
に代えて藁で表面を構成してもさしつかえない。
【0018】次に不織布は、畳床に不可欠の構成部材で
はないが、ソフトタッチ感やクッション性を付与する上
から通常使用されるものであり、たとえば短繊維、メル
トブロー、スパンボンドなどの不織布製法を問わず、繊
維を交絡させたものであれば何でも、たとえば繊維屑か
らなるものでも使用することができる。
【0019】該不織布の目付けは、畳表のソフトタッチ
感やクッション性、さらには敷設作業等の取扱い性など
の観点から、好ましくは50〜1000g/m2 、さら
に好ましくは100〜800g/m2 、特に好ましくは
200〜600g/m2 の範囲のものが使用される。
【0020】かかる不織布を構成する素材としては、上
述熱可塑性樹脂素材の他に天然繊維との混合物も使用す
ることができる。かかる天然繊維としては、たとえば、
ウール、綿、麻、レーヨン、パルプ及びこれらの繊維屑
やこれらの混合物を使用することができる。もちろん、
かかる天然繊維のみで構成されたものでも、本発明の効
果を達成することができる。かかる畳床の厚さは、畳感
覚の観点から、略5cm程度の厚さのものが使用される。
【0021】かかる不織布シートと畳床、さらに畳床と
畳表などを積層する際に、縫製、融着や接着剤などの適
宜の方法を使用することができる。たとえば接着剤とし
ては、その素材に応じてゴム系、エポキシ系、ウレタン
系、シリコン系など適宜選定することができる。また、
低融点ポリマー粉体や繊維状物などによる熱融着や、該
畳表と該不織布面を加熱し直接熱融着することも可能で
ある。かかる低融点ポリマーとしては、ポリオレフィン
系樹脂、共重合ポリエステル、共重合ポリアミドなど
の、好ましくは80〜150℃、さらに好ましくは10
0〜130℃の低融点ポリマを使用することができる。
【0022】以下、本発明を図面により説明する。図1
は、本発明の置き敷き畳の一例を示す断面図である。こ
の図は、縁部にテーパーを有する形状の畳床2を使用し
た例であり、しかも畳表1が該畳床2を被覆した縁なし
畳構造のものを示すものである。この畳床2は、合成樹
脂シート(発泡ポリスチレン)Aと芯材(パーチクルボ
ード)Bからなる2層構造体である。この畳床の表面に
は目付90g/m2 のポリエステル繊維製不織布シート
3が積層されている。
【0023】この畳表1は、必要により、縁端部の屈曲
部となる部分を、裏面側を熱溶融して溶融溝(カットに
よる溝でもよい;図示せず)形成しておくと、美麗な屈
曲部を形成することができる。この技法は、畳床の段差
をそのまま利用する場合には、さらに有効であり、その
場合の該溝は、畳床2の厚さに相当する部分にそれぞれ
1本形成する。すなわち、この溝は、折り目溝として機
能するものである。
【0024】この畳構造体(縁なし畳)の裏面には、エ
チレン酢酸ビニル共重合体からなる滑り止めシート4
が、ネオプレンゴム系接着剤で貼着されている。
【0025】かかる置き敷き畳において、たとえば縁部
が通常の畳のように段差がある場合には、その縁部の側
面を装飾加工したものを使用するのが、美麗であり、装
飾の色や図柄を選択することによって、部屋のフローリ
ングバランスのとれた審美性およびファッション性を有
するものを提供することができる。かかる装飾加工とし
ては、たとえば装飾テープや装飾シートを該畳床の側面
部に積層することで達成される。勿論、かかる装飾テー
プとして、縁取りテープを採用することができる。
【0026】本発明の置き敷き畳は、通常の畳の厚さを
有するものでもさしつかえないが、カーペットや絨毯感
覚で使用するには、好ましくは畳構造体の総厚みが20
mm以下、さらに好ましくは10mm以下のものが機能的に
優れていてよい。
【0027】
【実施例】
実施例1 ポリプロピレンを100部、炭酸カルシウムを60重量
%含有するポリプロピレンチップ60部にアゾジカルボ
ンアミド0.3部を混入し、エクストルダーで210℃
の条件で溶融し、この溶融ポリマーを口金から4m/分
の速度で吐出した。
【0028】吐出された溶融ポリマーは発泡され、口金
直下30cmに水面を有する冷却用水槽に導入される。ポ
リマー温度を水温まで冷却した後、得られた未延伸状中
空発泡体を、180℃に昇温された加熱延伸ゾーンに導
く。ここで加熱されて7倍に延伸される。
【0029】延伸された線状中空発泡体は、ケンス内に
引き落とし、製織工程へ導かれる。得られた線状中空発
泡体は、外径が1.25mm、中空部の直径が0.5mm
で、軸方向に伸びる筋状凹凸を多数有する形態のもので
あった。こうして得られた人工イ草は、外観、風合とも
天然イ草に酷似したものであった。
【0030】次に、人工イ草の茣蓙織機の緯入れ装置を
片レピア機構に変更した製織機を用いて、ケンスに引き
落とししておいた人工イ草をセットし、経糸にマニラ麻
を用いて製織機にかけた。その結果、緯糸が1200mm
で、目付が1.8kg/畳の畳表を製織した。
【0031】次に、厚さ4cmと3mmの2枚の硬質ポリス
チレン製シートのそれぞれの表面に目付80g/m2
ポリエステル不織布シートをゴム系の溶剤タイプ接着剤
を介させて部分接着して積層し、それぞれの裏面側に厚
さ2mmのインシュレーションボードを同じ接着剤で部分
接着して積層して畳床を2枚形成した。
【0032】これらの2枚の畳床の、不織布積層側に、
前述の製織された1200mm幅の畳表を、上述接着剤で
接着して、幅900mm、長さ1800mmの人工畳を2種
作成し、それらの裏面のインシュレーションボード面に
厚さ2mmのエチレン酢酸ビニル共重合体シート(滑り止
めシート)を同一接着剤でそれぞれ接着して、2枚の置
き敷き畳を作成した。
【0033】これらの置き敷き畳を、木製床でつくられ
た6畳間の中央部に敷設して、それぞれ評価した。その
結果、厚さの厚い通常の畳構造体と類似のものは、段差
があることを除いては、通常の天然イ草製畳(畳床=藁
床)に比して、1/3以下と極めて軽く(9.5kg/
畳)、外力をかけても滑らない床に密着した置き敷き畳
であり、趣のある境界を有する美しいフローリングであ
った。
【0034】一方、厚さの薄い絨毯タイプのものは、上
述のものよりさらに軽く(4kg/畳)て、高低が感じら
れなく、しかも外力による移動や滑りがなく、床としっ
かり密着した、境界の目立たない平坦な美しいフローリ
ングであった。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、軽くて楽にフローリン
グ施工することができ、しかも、床に密着して移動しに
くく頗る安定な審美性およびファッション性に優れた美
しいフローリングを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この図は、本発明の置き敷き畳の一例を示す断
面図である。
【符号の説明】
1:畳表 2:畳床 3:不織布シート 4:滑り止めシート A:合成樹脂シート B:芯材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D03D 1/00 D03D 1/00 Z 47/39 47/39 G // B29K 105:04 105:12 B29L 23:00

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂シートおよび芯材との組合せか
    らなる畳床に人工イ草からなる畳表を積層してなる畳構
    造体の裏面に、滑り止めシートを積層したことを特徴と
    する置き敷き畳。
  2. 【請求項2】 該人工イ草が、熱可塑性樹脂を主成分と
    するものである請求項1記載の置き敷き畳。
  3. 【請求項3】 該合成樹脂シートが、発泡体シートおよ
    び弾性樹脂シートから選ばれた1種である請求項1記載
    の置き敷き畳。
  4. 【請求項4】 該発泡体が、2〜30倍の発泡倍率を有
    するものである請求項1または3記載の置き敷き畳。
  5. 【請求項5】 該芯材が、パーチクルボード、インシュ
    レーションボードおよびプラスチックダンボールから選
    ばれた1種である請求項1記載の置き敷き畳。
  6. 【請求項6】 該滑り止めシートが、粘弾性を有するポ
    リマで構成されている請求項1記載の置き敷き畳。
  7. 【請求項7】 該粘弾性を有するポリマが、エチレン酢
    酸ビニル共重合体である請求項6記載の置き敷き畳。
  8. 【請求項8】 該畳床が、少なくとも表面に不織布シー
    トを有するものである請求項1記載の置き敷き畳。
  9. 【請求項9】 該置き敷き畳が、縁なし畳の形態を有す
    るものである請求項1〜8のいずれかに記載の置き敷き
    畳。
  10. 【請求項10】 該置き敷き畳が、縁部側面が装飾加工
    されている請求項1〜9のいずれかに記載の置き敷き
    畳。
  11. 【請求項11】 該装飾加工が、装飾テープまたは装飾
    シートが積層されてなるものである請求項10記載の置
    き敷き畳。
  12. 【請求項12】 該装飾テープまたは装飾シートが、縁
    取りテープである請求項11記載の置き敷き畳。
  13. 【請求項13】 該置き敷き畳が、畳構造体の厚みが2
    0mm以下であるもので構成されている請求項1〜12の
    いずれかに記載の置き敷き畳。
  14. 【請求項14】 該置き敷き畳が、周縁部の少なくとも
    一部にテーパーを有する畳構造体で構成されているもの
    である請求項1〜13のいずれかに記載の置き敷き畳。
  15. 【請求項15】 該置き敷き畳が、該畳床が畳表で被覆
    されている畳構造体で構成されているものである請求項
    1〜14のいずれかに記載の置き敷き畳。
  16. 【請求項16】 該置き敷き畳が、該畳床と滑り止めシ
    ートとの境界部分を構成する少なくとも畳表が加熱成形
    されたもので構成されている請求項1〜15のいずれか
    に記載の置き敷き畳。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007291711A (ja) * 2006-04-25 2007-11-08 Sekisui Seikei Ltd 畳床用芯材及びそれを用いた薄畳
KR100812405B1 (ko) 2006-11-24 2008-03-11 유영도 원적외선이 방사되는 전기온열 다다미
JP2011074704A (ja) * 2009-10-01 2011-04-14 Nishinaka Orimono Kk 畳床及びこの畳床を使用する薄畳。
JP2016138381A (ja) * 2015-01-27 2016-08-04 極東産機株式会社 浴室用畳

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