JPH10130822A - 金属表面処理方法 - Google Patents
金属表面処理方法Info
- Publication number
- JPH10130822A JPH10130822A JP32206296A JP32206296A JPH10130822A JP H10130822 A JPH10130822 A JP H10130822A JP 32206296 A JP32206296 A JP 32206296A JP 32206296 A JP32206296 A JP 32206296A JP H10130822 A JPH10130822 A JP H10130822A
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- Japan
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- aluminum
- coating
- acrylic
- sputtering
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Abstract
(57)【要約】
【課題】この発明は、鍛造アルミニュームホイールを型
堀し、粉体塗装及びスパッタリングを組合せることによ
ってデザイン凹部に対し高品質鏡面仕上げ光輝面を形成
することを目的とする。 【解決手段】アルミニュームホイール用鍛造デイスク面
を型堀加工し、その後当該加工面に粉体塗装し、アンダ
ーコート、スパッタリング、その後トップコートをする
ことにより鏡面仕上げ光輝面を形成するものである。
堀し、粉体塗装及びスパッタリングを組合せることによ
ってデザイン凹部に対し高品質鏡面仕上げ光輝面を形成
することを目的とする。 【解決手段】アルミニュームホイール用鍛造デイスク面
を型堀加工し、その後当該加工面に粉体塗装し、アンダ
ーコート、スパッタリング、その後トップコートをする
ことにより鏡面仕上げ光輝面を形成するものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はアルミニュームホ
イール用鍛造ディスク面の金属表面処理方法に関するも
のである。
イール用鍛造ディスク面の金属表面処理方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来アルミニュームホイールを鏡面仕上
げする方法は2つの方法がある。その1つはアルミニュ
ームホイールをバフ研磨し、ホイールのデザイン部を鏡
面に仕上げる方法であり、他の1つは湿式メッキによる
鏡面仕上げであるが、これら2つの方法はバフ研磨法が
1本作るのに非常な手間がかかり大量生産に向かないこ
と、湿式メッキ法はバフ研磨に比べると量産は可能だが
旋盤加工したレコードの溝のような加工痕がデザイン部
に出ることの欠点があって、ともにこれら2方法はいづ
れもデザイン凹部の鏡面仕上げすることができない。
げする方法は2つの方法がある。その1つはアルミニュ
ームホイールをバフ研磨し、ホイールのデザイン部を鏡
面に仕上げる方法であり、他の1つは湿式メッキによる
鏡面仕上げであるが、これら2つの方法はバフ研磨法が
1本作るのに非常な手間がかかり大量生産に向かないこ
と、湿式メッキ法はバフ研磨に比べると量産は可能だが
旋盤加工したレコードの溝のような加工痕がデザイン部
に出ることの欠点があって、ともにこれら2方法はいづ
れもデザイン凹部の鏡面仕上げすることができない。
【0003】上記2方法の欠点を解決するため特公平6
−73937号の公報においては鋳造物の粉体及びスパ
ッタリングを用いた金属表面処理方法が開発され、デザ
イン凹部の鏡面仕上げもできるようになったが、なお未
解決の課題として残されたことは、デザイン凹部はショ
ット面となりデザイン的に丸味を帯びたものとなるので
曲面を多用したデザインのホイールには向くが平面や直
線を主体としたデザインを鋳造物で行うにはやや不向き
であり、また鋳造物であるためピンホールや引巣等の下
地処理が必要とされ、この点更に追求対象として採り上
げねばならない。
−73937号の公報においては鋳造物の粉体及びスパ
ッタリングを用いた金属表面処理方法が開発され、デザ
イン凹部の鏡面仕上げもできるようになったが、なお未
解決の課題として残されたことは、デザイン凹部はショ
ット面となりデザイン的に丸味を帯びたものとなるので
曲面を多用したデザインのホイールには向くが平面や直
線を主体としたデザインを鋳造物で行うにはやや不向き
であり、また鋳造物であるためピンホールや引巣等の下
地処理が必要とされ、この点更に追求対象として採り上
げねばならない。
【0004】鋳造されたアルミニュームホイールは型か
ら外す時にどうしても残る離型剤を除去するためにショ
ットピーニングするが、そのため旋盤加工した後の凹部
デザインは丸味を帯びたものとなり、また鋳造品である
からショットピーニングしたとしてもピンホール及び引
巣などが発生し、鏡面仕上げするために妨げとなる現象
を下地作りの段階で修正する必要があり、この修正作業
は手作業となり、量産性の障害となる。
ら外す時にどうしても残る離型剤を除去するためにショ
ットピーニングするが、そのため旋盤加工した後の凹部
デザインは丸味を帯びたものとなり、また鋳造品である
からショットピーニングしたとしてもピンホール及び引
巣などが発生し、鏡面仕上げするために妨げとなる現象
を下地作りの段階で修正する必要があり、この修正作業
は手作業となり、量産性の障害となる。
【0005】また、マシニングセンター等で1本づつ鍛
造アルミニュームホイールフロント面用デイスクを型堀
しクリヤー塗装したものはデザイン多様化の図り易さや
少ロット品生産の容易さ、或いはデザインの鋭角化など
に利点があるが、光輝面の質感が加工跡などにより悪く
なり、その生産コストの高さに見合った質感が得られ
ず、この方法は1部実施されるのみで一般的に普及した
技術とはなっていない。
造アルミニュームホイールフロント面用デイスクを型堀
しクリヤー塗装したものはデザイン多様化の図り易さや
少ロット品生産の容易さ、或いはデザインの鋭角化など
に利点があるが、光輝面の質感が加工跡などにより悪く
なり、その生産コストの高さに見合った質感が得られ
ず、この方法は1部実施されるのみで一般的に普及した
技術とはなっていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来行われて
いた鍛造アルミニュームホイールフロント面デイスクを
1本づつ型堀しクリヤー塗装したものより、粉体塗装及
びアルミニュームのスパッタリングを施すことによって
加工痕を無くすることにより、より質感の高い光輝面形
成を目的とすると共に同時に鍛造物を使うため鋳造物に
スパッタリングをかける時に必要なピンホールや引巣の
修正作業が不要となり工程の簡素化を図り、更に鋳造物
の凹部ショット面の曲線的デザインよりもくっきり且つ
はっきりした直線又は平面を多様化したデザインのアル
ミニュームホイールを作成することは現下緊要な課題と
される。
いた鍛造アルミニュームホイールフロント面デイスクを
1本づつ型堀しクリヤー塗装したものより、粉体塗装及
びアルミニュームのスパッタリングを施すことによって
加工痕を無くすることにより、より質感の高い光輝面形
成を目的とすると共に同時に鍛造物を使うため鋳造物に
スパッタリングをかける時に必要なピンホールや引巣の
修正作業が不要となり工程の簡素化を図り、更に鋳造物
の凹部ショット面の曲線的デザインよりもくっきり且つ
はっきりした直線又は平面を多様化したデザインのアル
ミニュームホイールを作成することは現下緊要な課題と
される。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記観点において本発明
はアルミニュームホイールフロント面デイスクを1本づ
つ型堀加工し、当該加工面に粉体塗装し、中間層として
アンダーコートした後にアルミニュームのスパッタリン
グし、トップコートすることにより光輝面を形成するこ
とで、当該課題を解決するものとする。
はアルミニュームホイールフロント面デイスクを1本づ
つ型堀加工し、当該加工面に粉体塗装し、中間層として
アンダーコートした後にアルミニュームのスパッタリン
グし、トップコートすることにより光輝面を形成するこ
とで、当該課題を解決するものとする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明実施の態様を以下実施例に
より説明する。
より説明する。
【0009】
【実施例】アルミニューム鍛造物をマシニングセンター
で型堀加工し、前処理として脱脂及びクロメート処理を
行い、ポリエステル系またはアクリル及びエポキシ系樹
脂の粉体塗料を静電塗装後、140℃20分で焼き付け
する。粉体層の厚みは100μm〜150μmで、切削
加工の表面粗さは通常Rmax20μm〜50μmであ
るから粉体層により平滑面を作ることができる。
で型堀加工し、前処理として脱脂及びクロメート処理を
行い、ポリエステル系またはアクリル及びエポキシ系樹
脂の粉体塗料を静電塗装後、140℃20分で焼き付け
する。粉体層の厚みは100μm〜150μmで、切削
加工の表面粗さは通常Rmax20μm〜50μmであ
るから粉体層により平滑面を作ることができる。
【0010】次にアンダーコート層としてウレタン系・
アクリル系・エポキシ系樹脂の塗料を塗り、140℃2
0分で焼き付ける。アンダーコート層の厚みは20μm
である。
アクリル系・エポキシ系樹脂の塗料を塗り、140℃2
0分で焼き付ける。アンダーコート層の厚みは20μm
である。
【0011】次いでインライン式マグネトロンスパッタ
リング装置でスパッタリングをする。スパッタリング条
件は到達真空度1×10−5Torr、基礎距離120
mm基礎温度常温(25℃)成膜時間90秒、アルミニ
ューム膜厚は1000Åである。
リング装置でスパッタリングをする。スパッタリング条
件は到達真空度1×10−5Torr、基礎距離120
mm基礎温度常温(25℃)成膜時間90秒、アルミニ
ューム膜厚は1000Åである。
【0012】トップコートにはウレタン系・アクリル系
・エポキシ系樹脂を使用し、100℃30分で焼き付け
する。トップコート膜厚は30μmである。
・エポキシ系樹脂を使用し、100℃30分で焼き付け
する。トップコート膜厚は30μmである。
【0013】
【発明の効果】上記実施の結果、発明の効果を見るため
以下のような効果測定のための試験を実施した。比較対
象としては鋳造物にショットピーニングしたものを粉体
・アンダーコート・スパッタリング・トップコートした
ものとアルミニュームホイールに下地層としてトリニッ
ケルメッキを仕上層としてクロムメッキを施したものを
用いる。試験方法としてはJISK5400規格反射率
及びRmax及び外観検査を行う。アルミニュウムホイ
ール表面の試験位置は各対象とも凹部平面部分を切り出
し試験対象し、その結果を表1に示す。
以下のような効果測定のための試験を実施した。比較対
象としては鋳造物にショットピーニングしたものを粉体
・アンダーコート・スパッタリング・トップコートした
ものとアルミニュームホイールに下地層としてトリニッ
ケルメッキを仕上層としてクロムメッキを施したものを
用いる。試験方法としてはJISK5400規格反射率
及びRmax及び外観検査を行う。アルミニュウムホイ
ール表面の試験位置は各対象とも凹部平面部分を切り出
し試験対象し、その結果を表1に示す。
【0014】この試験結果を見ても分かる通り、鍛造物
を型堀したものにスパッタしたものの方が鋳造品にショ
ットをかけたものよりも反射率・Rmax・外観性共に
よくなり非常に質感の高い光輝面を形成できることが確
認される。
を型堀したものにスパッタしたものの方が鋳造品にショ
ットをかけたものよりも反射率・Rmax・外観性共に
よくなり非常に質感の高い光輝面を形成できることが確
認される。
【0015】このように本発明は、アルミニュームホイ
ールの凹部に従来にない質感の高度な光輝面を形成し、
直線と平面を多用したホイールデザインを生かすのに従
来方法よりも優れた金属表面処理方法として当該技術進
路の開発拡大効果は多大とされる。
ールの凹部に従来にない質感の高度な光輝面を形成し、
直線と平面を多用したホイールデザインを生かすのに従
来方法よりも優れた金属表面処理方法として当該技術進
路の開発拡大効果は多大とされる。
Claims (1)
- 【請求項1】アルミニュームホイール用鍛造デイスク面
を型堀削加工した後、当該加工面に粉体塗装し、アンダ
ーコート、アルミニュームのスパッタリング、その後ト
ップコートをすることにより鏡面仕上げ光輝面を形成す
ることを特徴とした金属表面処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32206296A JPH10130822A (ja) | 1996-10-28 | 1996-10-28 | 金属表面処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32206296A JPH10130822A (ja) | 1996-10-28 | 1996-10-28 | 金属表面処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10130822A true JPH10130822A (ja) | 1998-05-19 |
Family
ID=18139496
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32206296A Pending JPH10130822A (ja) | 1996-10-28 | 1996-10-28 | 金属表面処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10130822A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003025495A (ja) * | 2001-07-16 | 2003-01-29 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 光輝化アルミ部品およびその製造方法 |
US6767435B1 (en) | 1999-09-17 | 2004-07-27 | Topy Kogyo Kabushiki Kaisha | Bright surface structure and a manufacturing method thereof |
JP2004224338A (ja) * | 2003-01-17 | 2004-08-12 | Hayes Lemmers Internatl Inc | 車両用ホイール表面にクロムめっきするための工具および方法 |
KR100789766B1 (ko) | 2007-04-09 | 2007-12-28 | 주식회사 하이.티.티 | 자동차용알루미늄휠건식도금방법 |
KR100936141B1 (ko) | 2009-04-15 | 2010-01-12 | 주식회사 하이.티.티 | 인라인 방식의 자동차용알루미늄휠 도금방법 |
KR100971290B1 (ko) | 2008-03-06 | 2010-07-20 | 승현창 | 열건 도료에 의한 스퍼터링 휠 제조방법 |
JP2011122119A (ja) * | 2009-12-14 | 2011-06-23 | Fujikura Kasei Co Ltd | 活性エネルギー線硬化型塗料組成物、および複合塗膜 |
CN102514444A (zh) * | 2011-12-07 | 2012-06-27 | 福建省瑞奥麦特轻金属有限责任公司 | 高强度铝合金车轮 |
-
1996
- 1996-10-28 JP JP32206296A patent/JPH10130822A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6767435B1 (en) | 1999-09-17 | 2004-07-27 | Topy Kogyo Kabushiki Kaisha | Bright surface structure and a manufacturing method thereof |
JP2003025495A (ja) * | 2001-07-16 | 2003-01-29 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 光輝化アルミ部品およびその製造方法 |
JP4590796B2 (ja) * | 2001-07-16 | 2010-12-01 | 住友金属鉱山株式会社 | 光輝化アルミ部品およびその製造方法 |
JP2004224338A (ja) * | 2003-01-17 | 2004-08-12 | Hayes Lemmers Internatl Inc | 車両用ホイール表面にクロムめっきするための工具および方法 |
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JP2011122119A (ja) * | 2009-12-14 | 2011-06-23 | Fujikura Kasei Co Ltd | 活性エネルギー線硬化型塗料組成物、および複合塗膜 |
CN102514444A (zh) * | 2011-12-07 | 2012-06-27 | 福建省瑞奥麦特轻金属有限责任公司 | 高强度铝合金车轮 |
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