JPH1013071A - 電子機器の冷却構造 - Google Patents

電子機器の冷却構造

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Publication number
JPH1013071A
JPH1013071A JP15728996A JP15728996A JPH1013071A JP H1013071 A JPH1013071 A JP H1013071A JP 15728996 A JP15728996 A JP 15728996A JP 15728996 A JP15728996 A JP 15728996A JP H1013071 A JPH1013071 A JP H1013071A
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JP
Japan
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cooling
heat sink
cooling structure
heat
cooling air
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JP15728996A
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English (en)
Inventor
Hiromitsu Morikawa
博充 森川
Yukitaka Fujitate
幸孝 藤立
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PFU Ltd
Original Assignee
PFU Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファンを用いて発熱ユニットや発熱素子を冷
却する電子機器の冷却構造において、好適な風量制御を
可能とした電子機器の冷却構造を提供する。 【解決手段】 ファンと発熱ユニット群との間に開閉可
能な通風用の開口部を備える。さらに、ヒートシンクに
はヒートシンクの吸気口に冷却風を導く放熱フィンの拡
大部と、ヒートシンクの中央部や高発熱部に相当する箇
所に導かれた冷却風を加速させる放熱フィンの圧縮部と
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ファンを用いて
発熱ユニットや発熱素子を冷却する電子機器の冷却構造
に関するものであり、強制空冷において好適な風量制御
を可能とした電子機器の冷却構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器の冷却においては、電子機器が
機能上から最大構成でない場合の冷却や、素子内部に複
数の発熱部分を持ちその一部が高発熱部であるマルチダ
イパッケージ(以下、MDPという)などの冷却をいか
に効率よく冷却して電子機器の信頼性を向上させるか、
また騒音をいかに押えるかといった要求は重要な課題と
なっている。
【0003】電子機器が機能上から最大構成でない場合
の冷却構造としては、当該機能に該当する箇所に冷却風
の流れに対して同等の抵抗成分となるダミーを装着して
冷却風の流量を規正していた。
【0004】一方、発熱部の冷却部材としてヒートシン
クを用いることは一般に知られている。このヒートシン
クを用いた冷却構造について説明する。
【0005】図8は従来技術のヒートシンクへの流量を
補う場合の冷却構造の図を示す。
【0006】同図において、ヒートシンク101を用い
て発熱素子などを冷却する場合において、電子機器内部
の実装レイアウトにおける制限や、騒音対策によって低
速ファン102を使用せざるをえないなど、必ずしもヒ
ートシンク101に好適な冷却風の流量を供給できない
ことがある。この打開策としては、ヒートシンク101
と低速ファン102との間に低速ファン102の冷却風
104をヒートシンク101へ導くダクト103を形成
していた。
【0007】しかし、このダクトを形成する冷却構造に
おいては、次のような問題点があった。
【0008】高密度実装が要求される電子機器ではダク
ト103を形成するスペースを確保することが困難であ
る。
【0009】ヒートシンク101のみに所定の流量を供
給させるようなダクト103を形成することは、他の冷
却を必要とする発熱部分へ十分な冷却風を供給すること
ができなくなるなど、電子機器全体の冷却構造に影響を
与える。
【0010】ダクトを形成するためにコストがアップす
る。
【0011】図9は従来技術のMDPの冷却構造の図を
示す。
【0012】同図において、発熱素子105の内部には
非常に高温となる高発熱部106と他の発熱部107と
を有している。この素子105の表面にはヒートシンク
108が接着あるいは圧接されている。このヒートシン
ク108には放熱フィン109が同じ形状で一定の間隔
を保ち均等に配列されている。そして、図示しないファ
ンによって強制空冷される。
【0013】従って、放熱フィン109が同じ形状で一
定の間隔を保ち均等に配列されているために、各放熱フ
ィン109の間では冷却風104の流量は均一となって
いた。
【0014】しかし、このMDPの冷却構造において
は、次のような問題点があった。
【0015】各放熱フィン109の間では冷却風104
の流量は均一となっているので、ヒートシンク108内
で局部的な冷却はできない。
【0016】高発熱部106を基準として放熱フィン1
09を含めたヒートシンク108の性能を決定すること
になるので、他の発熱部107には必要以上に大型化し
た放熱フィン109を設けることになる。
【0017】局部的な冷却ができないので、ヒートシン
ク108は大型化して、他の実装部品の実装スペースの
確保が困難となる。
【0018】ここで、ヒートシンクとファンとの配置に
ついて説明する。
【0019】図10は従来技術のヒートシンクを用いた
冷却構造の図を示す。
【0020】同図において、ファン113を通過する冷
却風104はファンの羽根115の部分のみが風量が多
く、ファン中心部のモータ116の回転軸の延長上やフ
ァンの外側などでは極端に風量が少なくなってしまう。
【0021】同図(a)において、電子機器内部の実装
レイアウトなどによる制限で、ヒートシンク111に対
してファン113が偏在して配置されている。この場合
には、放熱フィン112a間のみに冷却風104が供給
され、他の放熱フィン112bには冷却風104が供給
されないことになる。しかし、ヒートシンクの性能を十
分に引き出すためには、十分な風量を供給しなければな
らない。
【0022】このため、同図(b)に示すごとく、ヒー
トシンク111とファン113との間に冷却風104を
導くダクト114を形成することで、放熱フィン112
全体へ冷却風104を供給するようにしていた。従っ
て、前述の図8に示したような問題点がある。
【0023】以上から、従来技術のヒートシンクを用い
た冷却構造では、同図(c)に示すごとく、放熱フィン
112間での冷却風104の流れが同等になる様にヒー
トシンク111に対抗させてファン113を設置するこ
とが望ましい。
【0024】しかし、この従来技術のヒートシンクを用
いた冷却構造においては、次のような問題点があった。
【0025】ファンの実装位置がヒートシンクの冷却風
104の流れの延長上からズレた場合はヒートシンクの
性能が低下してしまう。
【0026】ヒートシンクの形状に合わせてファンの実
装レイアウトが決められてしまう。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】前記のごとく、従来の
技術による電子機器の冷却構造では次のような問題点が
ある。
【0028】1)電子機器が機能上から最大構成でない
場合の冷却構造としては、当該機能に該当する箇所に冷
却風の流れに対して同等の抵抗成分となるダミーを装着
して冷却する必要がある。このため、この種の冷却構造
を高価なものにしていた。
【0029】2)ヒートシンクへの風量が不足する場合
においては、ダクトを形成する必要があり、このダクト
スペースの確保によって冷却装置や電子機器全体が大型
化する。さらに、ファンを共用する場合は他の発熱部分
へ冷却風を供給することが困難となる。
【0030】3)ヒートシンクを用いたMDPの冷却構
造においては、高発熱部分に対する局部的冷却が出来な
い。他の発熱部分では必要以上の風量を供給してヒート
シンクを大型化する。従って、ファンも大型化して騒音
の増大と冷却装置が大型化となる。
【0031】4)ヒートシンクを用いた冷却構造では、
ファンとヒートシンクとの配置のズレはヒートシンクの
性能を低下させる。従って、各放熱フィンに十分な風量
を供給する必要があるために、ファンのレイアウトが制
限される。
【0032】
【課題を解決するための手段】前記の問題点を解決する
ために、この発明では次のような手段を取る。
【0033】1)ファンを用いて発熱ユニットを冷却す
る電子機器の冷却構造において、ファンと発熱ユニット
群との間に所定の冷却風の流量を供給したり、冷却風の
風向を規正したりする開閉可能な通風用の開口部を備え
る。
【0034】これにより、電子機器の機能構成に対応し
た発熱ユニットを好適な風量制御によって冷却する。
【0035】2)ヒートシンクを用いて発熱部分を冷却
する電子機器の冷却構造において、ヒートシンクの放熱
フィンの配列は冷却風の吸気口に拡大部を設け、放熱フ
ィンの中央部に圧縮部を設ける。
【0036】これにより、放熱フィンの拡大部によって
大量の冷却風を供給し、放熱フィンの圧縮部によって冷
却風の風速を増してヒートシンクの熱伝達量を増大す
る。従って、ヒートシンクを小型化するとともに、同一
体積当たりのヒートシンクの表面積を増大する。
【0037】
【発明の実施の形態】この発明は、次に示したような実
施の形態をとる。
【0038】1)図1および図4に示すごとく、ファン
を用いて発熱ユニットを冷却する電子機器の冷却構造に
おいて、ファン1と発熱ユニット2群との間に開閉可能
な通風用の開口部3を備える。
【0039】これにより、電子機器の機能構成に対応し
て通風用の開口部3を適時に開閉することで、発熱ユニ
ット2群の冷却において風量を制御する。
【0040】2)図1に示すごとく、開口部3は、開閉
可能な遮蔽板4を備え、該遮蔽板4を開閉することで発
熱ユニット2に対して所定の冷却風8の流量を供給す
る。
【0041】これにより、電子機器が最大構成でない場
合は、当該機能に該当する箇所に冷却風が流れない様に
遮蔽板4によって開口部3を閉鎖することで、冷却が必
要な発熱ユニット2のみに冷却風8を供給する。
【0042】3)図4に示すごとく、開口部3は、冷却
風8の風向に対して傾斜して形成し、遮蔽板4を開閉す
ることで発熱ユニット2へ導く冷却風8の風向を規正す
る。
【0043】これにより、最大構成でない場合は、当該
機能に該当する箇所に冷却風8が流れない様に遮蔽板4
によって開口部3を閉鎖するとともに、当該機能に該当
する箇所の冷却風8を冷却が必要な発熱ユニット2へ供
給する。
【0044】4)図2に示すごとく、開口部3は、遮蔽
板4を分割して開閉する。
【0045】これにより、発熱ユニット2単位における
最大構成の場合と最大構成でない場合とにおいて、発熱
ユニット2へ供給する冷却風8の流量と冷却風の風向と
を制御する。
【0046】5)図3に示すごとく、開口部3は、遮蔽
板4をスライド可能とする。
【0047】これにより、開口部3の開閉は遮蔽板4を
スライドさせるだけで、発熱ユニット2単位における最
大構成の場合と最大構成でない場合とにおいて、発熱ユ
ニット2へ供給する冷却風8の流量と冷却風8の風向と
を制御する
【0048】6)図5に示すごとく、素子内部に複数の
発熱部分を持ち、ヒートシンクを用いて冷却する電子機
器の冷却構造であって、ヒートシンク21の放熱フィン
22の配列は冷却風の吸気口に拡大部23を設け、高発
熱部に相当する部分に圧縮部24を設ける。
【0049】これにより、放熱フィン22の拡大部23
によって高発熱部26に相当する部分に大量の冷却風2
8を供給し、さらに、放熱フィン22の圧縮部24によ
って高発熱部26に相当する部分の冷却風28の風速を
増してヒートシンク21の熱伝達量を増大する。従っ
て、高発熱部に相当する部分を局部的に冷却する。この
ため、ヒートシンクを小型化する。
【0050】7)図6に示すごとく、ヒートシンクを用
いて発熱部分を冷却する電子機器の冷却構造において、
対抗して配置された低速ファン30の冷却風38を導く
ように吸気口に設けられた放熱フィン32間の拡大部3
3と、導かれた冷却風38を加速させるようにヒートシ
ンク31の中央部に設けられた放熱フィン32間の圧縮
部34とを備えたヒートシンク31を用いて冷却する。
【0051】これにより、放熱フィン32はダクトの作
用をして冷却風38を導くとともに、冷却風38の風速
を増してヒートシンク31の熱伝達量を増大する。さら
に、同一体積当たりのヒートシンクの表面積を増大す
る。
【0052】8)図7に示すごとく、ヒートシンクを用
いて発熱部分を冷却する電子機器の冷却構造において、
偏在して配置されたファン40の冷却風48を導くよう
に吸気口側に傾斜させて設けられた放熱フィン42間の
拡大部43と、導かれた冷却風48を加速させるように
放熱フィン42の中央部に設けられた放熱フィン42間
の圧縮部44とを備えたヒートシンク41を用いて冷却
する。
【0053】これにより、放熱フィン42の拡大部43
はファン40からの冷却風48を導くダクトの作用をし
て各放熱フィン42間へ冷却風を供給する。さらに、放
熱フィン42はダクトの作用をして冷却風48の風速を
増してヒートシンク41の熱伝達量を増大する。加え
て、同一体積当たりのヒートシンクの表面積を増大す
る。
【0054】9)図5ないし図7に示すごとく、放熱フ
ィン22,32,42の配列は、冷却風の排気口側に拡
大部23,33,43を設ける。
【0055】これにより、排気口に設けた拡大部によっ
て、冷却風は膨張して空気圧が下がることで温度が低下
する。
【0056】
【実施例】この発明による代表的な実施例を図1ないし
図7によって説明する。
【0057】図1は本発明の実施例の冷却構造の図(そ
の1)を示す。
【0058】同図において、1は冷却用のファンであ
る。2は発熱ユニットであり、ガイド11に装着されて
いる。3は開口部であり、前記各ガイド11の間に形成
されている。なお、前記ガイド11と、開口部3とは合
成樹脂材などで形成されたフレーム10に設けられてい
る。4は遮蔽板であり、前記開口部3を遮蔽したり開放
したりできるように取外し可能に装着されている。
【0059】この構成により、電子機器が最大構成でな
い場合は、当該機能に該当する箇所に冷却風8が流れな
い様に遮蔽板4によって開口部3を閉鎖する。これによ
り、ファン1から供給される冷却風8は、冷却を必要と
する発熱ユニット2のみに冷却風8を供給する。
【0060】図2は本発明の実施例の冷却構造の図(そ
の2)を示す。
【0061】同図において、開口部3には複数の遮蔽板
4a,4b,4cが装着されている。この遮蔽板4は両
端の一部にツメ部12を形成しており、前記フレーム1
0を挟着することでフレーム10に装着されている。な
お、この遮蔽板4はツメ部12の操作によってフレーム
10から取外し可能である。
【0062】これにより、発熱ユニット2単位における
最大構成の場合と最大構成でない場合とにおける開口部
は、発熱ユニット2の機能上で開口部3を必要とする箇
所に装着されている遮蔽板4を取外すことで形成する。
【0063】図3は本発明の実施例の冷却構造の図(そ
の3)を示す。
【0064】同図において、遮蔽板4は図2で示したよ
うに,両端の一部にツメ部12を形成しており、フレー
ム10を挟着することでフレーム10に装着されてい
る。なお、この遮蔽板4のツメ部12はフレーム10に
対してスライドと取外しが可能なように装着されてい
る。そして、ガイド11に沿った方向にスライドさせる
遮蔽板4aと、ガイド11と直交する方向にスライドさ
せる遮蔽板4bとを備えることができる。
【0065】遮蔽板4は開口部3内をスライドさせるこ
とで所定の通風用の開口部3を形成する。なお、開口部
3を全て開放したい場合には遮蔽板4をフレーム10か
ら取外す。
【0066】図4は本発明の実施例の冷却構造の図(そ
の4)を示す。
【0067】同図において、前述の図1との違いは、開
口部3が冷却風8の風向に対して傾斜して設けられてい
る点である。
【0068】そして、同図において、発熱ユニット2a
の開口部3aは全て開放された状態にあり、発熱ユニッ
トが装着されていない開口部3bは遮蔽板4aによって
全て閉鎖された状態にあり、発熱ユニット2bの開口部
3cは遮蔽板4bによって半分程度開放された状態にあ
る。なお、遮蔽板4のフレーム10への装着は前述の図
2および図3と同様である。
【0069】なお、発熱ユニット2単位における最大構
成の場合と最大構成でない場合とにおける開口部は、発
熱ユニット2の機能上で開口部3を必要とする箇所に装
着されている遮蔽板4を取外すか、または遮蔽板4をス
ライドさせて必要な開口部3を形成する。
【0070】この構成では、電子機器が最大構成でない
場合や、発熱ユニットが最大構成でない場合において、
当該機能に該当する箇所に冷却風8が流れない様に遮蔽
板4によって開口部3を適時に閉鎖する。そして、閉鎖
された開口部3bへ流れてきた冷却風8は冷却を必要と
する発熱ユニット2bへ供給される。
【0071】図5は本発明の実施例におけるMDPの冷
却構造の図を示す。
【0072】同図において、発熱素子25の内部には非
常に高温となる高発熱部26と他の発熱部27とを有し
ている。この素子25の表面にはヒートシンク21が接
着あるいは圧接されている。このヒートシンク21の放
熱フィン22は、冷却風28の吸気口に放熱フィン22
の配列間隔を拡大した拡大部23と、高発熱部26に相
当する部分に放熱フィン22の配列間隔を圧縮した圧縮
部24とを備えている。そして、図示しないファンによ
って強制空冷される。
【0073】この構成において、放熱フィンの拡大部2
3によって高発熱部26に相当する部分に大量の冷却風
28を供給し、さらに、放熱フィンの圧縮部24によっ
て高発熱部26に相当する部分の風速を増してヒートシ
ンクの熱伝達量を増大させて高発熱部26を局部的に冷
却できる。
【0074】複数個の高発熱部を備える発熱素子の場合
は、同図(b)に示すごとく、各高発熱部26に相当す
る部分には放熱フィン22の配列間隔を圧縮した圧縮部
24を各々備え、該圧縮部24へ供給される冷却風28
の吸気口には放熱フィン22の配列間隔を拡大した拡大
部23を各々設ける。
【0075】図6は本発明の実施例におけるヒートシン
クへの流量を補う場合の冷却構造の図を示す。
【0076】同図において、30は騒音対策などを考慮
した低速ファンであり、ヒートシンク31に対抗して配
置されている。このヒートシンク31の放熱フィン32
は、冷却風38を導くように上下方向で順次に放熱フィ
ンの配列間隔を拡大させた拡大部33を吸気口側に形成
されている。さらに、放熱フィン32はヒートシンク3
1の中央部に冷却風38を加速させるように放熱フィン
の配列間隔を圧縮させた圧縮部34を形成する。
【0077】この構成において、放熱フィン32はダク
ト構造を形成するので冷却風38の風速を増してヒート
シンク31の熱伝達量を増大することができる。また、
ヒートシンク31内にダクトを形成するので、低速ファ
ン30とヒートシンク31との間に余分なダクトスペー
スやダクトを設ける必要がない。
【0078】図7は本発明の実施例におけるヒートシン
クを用いた他の冷却構造の図を示す。
【0079】同図において、40は電子機器内部の実装
レイアウトなどによる制限で、ヒートシンク41に対し
て偏在して配置されたファンである。ヒートシンク41
の放熱フィン42は、冷却風48を導くようにファン4
0側に順次に傾斜させて放熱フィンの配列間隔を拡大さ
せた拡大部43をヒートシンク41の吸気口側に形成さ
れている。さらに、放熱フィン42はヒートシンク41
の中央部に冷却風48を加速させるように放熱フィンの
配列間隔を圧縮させた圧縮部44を形成する。
【0080】この構成において、放熱フィン42の拡大
部43はファン40からの冷却風48を導くダクトを形
成する。これにより、ファンとヒートシンクとの実装レ
イアウトの制限を緩和することができる。
【0081】なお、図5ないし図7において、望ましく
は、放熱フィン22,32,42は冷却風の排気口側に
も放熱フィンの配列間隔を拡大した拡大部23,33,
43を設けると良い。これによって、冷却風は膨張して
空気圧が下がることで温度を低下させることができる。
さらに、同一体積当たりのヒートンクの表面積を増大さ
せることができる。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
に示すような効果がある。
【0083】1)ファンを用いて発熱ユニットを冷却す
る電子機器の冷却構造において、ファンと発熱ユニット
群との間に開閉可能な通風用の開口部を備えて、電子機
器の機能構成に対応して通風用の開口部を適時に開閉さ
せることで発熱ユニットの冷却を風量制御する。これに
より、冷却効率を向上させることができる。
【0084】2)開口部は、開閉可能な遮蔽板を備え、
該遮蔽板を開閉することで発熱ユニットに対して所定の
風量を供給する。これにより、電子機器が最大構成でな
い場合は、当該機能に該当する箇所に冷却風が流れない
様に遮蔽板によって開口部を閉鎖することで、冷却を必
要とする発熱ユニットのみに冷却風を供給することがで
きる。
【0085】3)開口部は、冷却風の風向に対して傾斜
させて設けて、遮蔽板を開閉することで発熱ユニットへ
導く冷却風の風向を規正する。これにより、最大構成で
ない場合は、当該機能に該当する箇所に冷却風が流れな
い様に遮蔽板によって開口部を閉鎖するとともに、当該
機能に該当する箇所の冷却風を冷却が必要な発熱ユニッ
トへ供給することができる。
【0086】4)開口部は、遮蔽板を分割して開閉す
る。これにより、発熱ユニット単位における最大構成の
場合と最大構成でない場合とにおいて、発熱ユニットへ
供給する冷却風の流量と冷却風の風向とを制御する。従
って、発熱ユニット単位内での冷却を風量制御できる。
【0087】5)開口部は、遮蔽板をスライド可能とす
る。これにより、開口部の開閉は遮蔽板をスライドさせ
るだけで、発熱ユニット単位における最大構成の場合と
最大構成でない場合とにおいて、発熱ユニットへ供給す
る冷却風の流量と冷却風の風向とを容易に制御すること
ができる。
【0088】6)素子内部に複数の発熱部分を持ちヒー
トシンクを用いて冷却する電子機器の冷却構造であっ
て、ヒートシンクの放熱フィンの配列は冷却風の吸気口
に拡大部を設け、高発熱部に相当する部分に圧縮部を設
ける。これにより、放熱フィンの拡大部によって高発熱
部に相当する部分に大量の冷却風を供給し、さらに、放
熱フィンの圧縮部によって高発熱部に相当する部分の風
速を増してヒートシンクの熱伝達量を増大する。従っ
て、高発熱部に相当する部分を局部的に冷却できる。そ
して、ヒートシンクを小型化できる。加えて、限られた
スペースで効率的に冷却することができる。
【0089】7)ヒートシンクを用いて発熱部分を冷却
する電子機器の冷却構造において、対抗して配置された
ファンの冷却風を導くように吸気口に設けられた放熱フ
ィン間の拡大部と、導かれた冷却風を加速させるように
ヒートシンクの中央部に設けられた放熱フィン間の圧縮
部とを備えたヒートシンクを用いて冷却する。これによ
り、放熱フィンはダクトの作用をして冷却風の風速を増
してヒートシンクの熱伝達量を増大することができる。
さらに、同一体積当たりのヒートシンクの表面積を増大
することができる。従って、ヒートシンクを小型化でき
る。さらに、ダクトを必要としないので冷却構造を小型
化して限られたスペースで効率的に冷却することができ
る。
【0090】8)ヒートシンクを用いて発熱部分を冷却
する電子機器の冷却構造において、偏在して配置された
ファンの冷却風を導くように吸気口側に傾斜させて設け
られた放熱フィン間の拡大部と、導かれた冷却風を加速
させるように放熱フィンの中央部に設けられた放熱フィ
ン間の圧縮部とを備えたヒートシンクを用いて冷却す
る。これにより、放熱フィンの拡大部はファンからの冷
却風を導くダクトの作用をして放熱フィン間へ冷却風を
供給することができる。従って、ファンとヒートシンク
との実装レイアウトの制限を緩和することができる。加
えて、特別のダクトを必要としないので省スペースで冷
却構造を構成できる。
【0091】9)放熱フィンの配列において、冷却風の
排気口側に拡大部を設ける。これにより、冷却風は膨張
して空気圧が下がることで温度を低下させることができ
る。さにに、同一体積当たりのヒートンクの表面積を増
大させることができる。従って、ヒートシンクの冷却効
率をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の冷却構造の図(その1)であ
る。
【図2】本発明の実施例の冷却構造の図(その2)であ
る。
【図3】本発明の実施例の冷却構造の図(その3)であ
る。
【図4】本発明の実施例の冷却構造の図(その4)であ
る。
【図5】本発明の実施例におけるMDPの冷却構造の図
である。
【図6】本発明の実施例におけるヒートシンクへの流量
を補う場合の冷却構造の図である。
【図7】本発明の実施例におけるヒートシンクを用いた
他の冷却構造の図である。
【図8】従来技術のヒートシンクへの流量を補う場合の
冷却構造の図である。
【図9】従来技術のMDPの冷却構造の図である。
【図10】従来技術のヒートシンクを用いた冷却構造の
図である。
【符号の説明】
1:ファン 2:発熱ユニット 3:開口部 4:遮蔽板 8:冷却風 21,31,41:ヒートシンク 22,32,42:放熱フィン 23,33,43:拡大部 24,34,44:圧縮部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ファンを用いて発熱ユニットを冷却する電
    子機器の冷却構造において、ファン(1)と発熱ユニッ
    ト(2)群との間に開閉可能な通風用の開口部(3)を
    備えることを特徴とする、電子機器の冷却構造。
  2. 【請求項2】前記開口部(3)は、開閉可能な遮蔽板
    (4)を備え、該遮蔽板(4)を開閉することで発熱ユ
    ニット(2)に対して所定の冷却風の流量を供給するこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の電子機器の冷却構
    造。
  3. 【請求項3】前記開口部(3)は、冷却風(8)の風向
    に対して傾斜して形成し、前記遮蔽板(4)を開閉する
    ことで発熱ユニット(2)へ導く冷却風(8)の風向を
    規正することを特徴とする、請求項1または請求項2に
    記載の電子機器の冷却構造。
  4. 【請求項4】前記開口部(3)は、遮蔽板(4)を分割
    して開閉することを特徴とする、請求項1,2または3
    記載の電子機器の冷却構造。
  5. 【請求項5】前記開口部(3)は、遮蔽板(4)をスラ
    イド可能としたことを特徴とする、請求項1,2,3ま
    たは4記載の電子機器の冷却構造。
  6. 【請求項6】素子内部に複数の発熱部分を持ち、ヒート
    シンクを用いて冷却する電子機器の冷却構造であって、
    ヒートシンク(21)の放熱フィン(22)の配列は冷
    却風の吸気口に拡大部(23)を設け、高発熱部に相当
    する部分に圧縮部(24)を設けた配列としたことを特
    徴とする、電子機器の冷却構造。
  7. 【請求項7】ヒートシンクを用いて発熱部分を冷却する
    電子機器の冷却構造において、対抗して配置されたファ
    ンの冷却風を導くように吸気口に設けられた放熱フィン
    (32)間の拡大部(33)と、導かれた冷却風を加速
    させるようにヒートシンク(31)の中央部に設けられ
    た放熱フィン(32)間の圧縮部(34)とを備えたヒ
    ートシンク(31)を用いて冷却することを特徴とす
    る、電子機器の冷却構造。
  8. 【請求項8】ヒートシンクを用いて発熱部分を冷却する
    電子機器の冷却構造において、偏在して配置されたファ
    ンの冷却風を導くように吸気口側に傾斜させて設けられ
    た放熱フィン(42)間の拡大部(43)と、導かれた
    冷却風を加速させるように放熱フィン(42)の中央部
    に設けられた放熱フィン(42)間の圧縮部(44)と
    を備えたヒートシンク(41)を用いて冷却することを
    特徴とする、電子機器の冷却構造。
  9. 【請求項9】前記放熱フィン(22,32,42)の配
    列は、冷却風の排気口側に拡大部(23,33,43)
    を設けたことを特徴とする、請求項6,7または8記載
    の電子機器の冷却構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040024798A (ko) * 2002-09-16 2004-03-22 삼성전자주식회사 컴퓨터
JP2010080643A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Sony Corp 冷却装置、電子機器及び送風装置
US8096861B2 (en) 2006-03-09 2012-01-17 Kabushiki Kaisha Toshiba Housing apparatus for heat generating device
JP2015201547A (ja) * 2014-04-08 2015-11-12 Next Innovation合同会社 冷却構造

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