JPH10129967A - エスカレータ保守作業安全装置 - Google Patents
エスカレータ保守作業安全装置Info
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- JPH10129967A JPH10129967A JP29036996A JP29036996A JPH10129967A JP H10129967 A JPH10129967 A JP H10129967A JP 29036996 A JP29036996 A JP 29036996A JP 29036996 A JP29036996 A JP 29036996A JP H10129967 A JPH10129967 A JP H10129967A
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- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims abstract description 64
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- Escalators And Moving Walkways (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 作業者に踏段開口部が近付いたことを自動的
に知らせるエスカレータ保守作業安全装置を得ることを
目的とする。 【解決手段】 複数の踏段1aが環状に連結されて循環
する踏段環状体1を挟み、相対してトラス内に配設され
対をなす発光素子10a〜10dおよび受光素子11a
〜11dからなり、踏段環状体1の踏段1aの少なくと
も1個が取り外されて形成された踏段開口部1bが通過
することを検出する踏段開口部検出手段10a〜10
d,11a〜11dと、警告を発し踏段開口部1bが乗
降部に接近したことを作業者Mに知らせる警告手段17
a,17bと、踏段開口部検出手段および警告手段17
a,17bとに電気的に接続され、踏段1aの循環方向
と踏段開口部検出手段10a〜10d,11a〜11d
の検出信号とに基づいて警告手段17a,17bに警告
を発せさせる制御手段とを備えている。
に知らせるエスカレータ保守作業安全装置を得ることを
目的とする。 【解決手段】 複数の踏段1aが環状に連結されて循環
する踏段環状体1を挟み、相対してトラス内に配設され
対をなす発光素子10a〜10dおよび受光素子11a
〜11dからなり、踏段環状体1の踏段1aの少なくと
も1個が取り外されて形成された踏段開口部1bが通過
することを検出する踏段開口部検出手段10a〜10
d,11a〜11dと、警告を発し踏段開口部1bが乗
降部に接近したことを作業者Mに知らせる警告手段17
a,17bと、踏段開口部検出手段および警告手段17
a,17bとに電気的に接続され、踏段1aの循環方向
と踏段開口部検出手段10a〜10d,11a〜11d
の検出信号とに基づいて警告手段17a,17bに警告
を発せさせる制御手段とを備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エスカレータの
保守作業の安全装置に関するものであり、特にエスカレ
ータの保守作業において、部分的に踏段が取り外されて
形成された踏段開口部の接近を作業者に知らせる安全装
置に関するものである。
保守作業の安全装置に関するものであり、特にエスカレ
ータの保守作業において、部分的に踏段が取り外されて
形成された踏段開口部の接近を作業者に知らせる安全装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は従来のエスカレータの上端側乗降
部での保守作業の様子を示す概略図である。図10は従
来のエスカレータの下端側乗降部での保守作業の様子を
示す概略図である。図9および図10において、1は複
数の踏段1aが無端状に連結され循環する踏段環状体で
ある。1bは保守作業において例えば1個の踏段1aが
取り外されて形成された踏段開口部である。2は各々の
踏段1aを連結し、図示しない駆動機によって駆動され
る踏段リンクである。3は踏段リンク2に接続され、踏
段1aを支持するステップ軸である。4は踏段1aをス
テップ軸3に固定する為の押さえ板である。5は押さえ
板4を固定するボルトである。6は踏段1aの左右に取
り付けられた追従ローラである。7は追従ローラ6が走
行する追従レールである。8はトラス内の下部にエスカ
レータの全長に渡って配設されたオイルパンである。9
a,9bはエスカレータの運転を開始する時および停止
する時、係員(含作業者)によって鳴らされる警報ブザ
ーである。警報ブザー9a,9bは、図示しない警報ブ
ザースイッチを操作されて鳴らされる。Mはエスカレー
タの乗降部で保守作業をする作業者である。
部での保守作業の様子を示す概略図である。図10は従
来のエスカレータの下端側乗降部での保守作業の様子を
示す概略図である。図9および図10において、1は複
数の踏段1aが無端状に連結され循環する踏段環状体で
ある。1bは保守作業において例えば1個の踏段1aが
取り外されて形成された踏段開口部である。2は各々の
踏段1aを連結し、図示しない駆動機によって駆動され
る踏段リンクである。3は踏段リンク2に接続され、踏
段1aを支持するステップ軸である。4は踏段1aをス
テップ軸3に固定する為の押さえ板である。5は押さえ
板4を固定するボルトである。6は踏段1aの左右に取
り付けられた追従ローラである。7は追従ローラ6が走
行する追従レールである。8はトラス内の下部にエスカ
レータの全長に渡って配設されたオイルパンである。9
a,9bはエスカレータの運転を開始する時および停止
する時、係員(含作業者)によって鳴らされる警報ブザ
ーである。警報ブザー9a,9bは、図示しない警報ブ
ザースイッチを操作されて鳴らされる。Mはエスカレー
タの乗降部で保守作業をする作業者である。
【0003】エスカレータの保守作業時、踏段環状体1
から例えば1個の踏段1aが取り外され踏段開口部1b
が形成された状態でエスカレータが運転されることがあ
る。そして踏段環状体1は作業者Mあるいは運転マン
(図示せず)が操作する任意の方向に運転されて循環移
動する。踏段開口部1bは、踏段環状体1の循環経路の
下側でトラス内を移動した後、上端部あるいは下端部の
屈曲部で向きを変えてエスカレータの乗降部に出現す
る。
から例えば1個の踏段1aが取り外され踏段開口部1b
が形成された状態でエスカレータが運転されることがあ
る。そして踏段環状体1は作業者Mあるいは運転マン
(図示せず)が操作する任意の方向に運転されて循環移
動する。踏段開口部1bは、踏段環状体1の循環経路の
下側でトラス内を移動した後、上端部あるいは下端部の
屈曲部で向きを変えてエスカレータの乗降部に出現す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のエスカレータの
保守作業では、踏段開口部1bがエスカレータ乗降部に
接近した事を作業者Mに知らせる為の手段が設けられて
いなかった。つまり、作業者Mは、トラス内を移動した
後エスカレータの乗降部に出現する踏段開口部1bの接
近を知ることが出来なかった。従来作業者Mは、踏段開
口部1bの接近を自らの勘に頼って判断していた。この
ため作業者Mの勘が外れたり、他の作業に気を取られて
踏段開口部1bの接近に気付かなかったりした場合、作
業者Mが踏段開口部1bに落下するおそれがあった。
保守作業では、踏段開口部1bがエスカレータ乗降部に
接近した事を作業者Mに知らせる為の手段が設けられて
いなかった。つまり、作業者Mは、トラス内を移動した
後エスカレータの乗降部に出現する踏段開口部1bの接
近を知ることが出来なかった。従来作業者Mは、踏段開
口部1bの接近を自らの勘に頼って判断していた。この
ため作業者Mの勘が外れたり、他の作業に気を取られて
踏段開口部1bの接近に気付かなかったりした場合、作
業者Mが踏段開口部1bに落下するおそれがあった。
【0005】この発明は、上記の課題を解決するために
なされたもので、作業者に踏段開口部が近付いたことを
自動的に知らせるエスカレータ保守作業安全装置を得る
ことを目的とする。
なされたもので、作業者に踏段開口部が近付いたことを
自動的に知らせるエスカレータ保守作業安全装置を得る
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1のエスカレータ
保守作業安全装置においては、複数の踏段が環状に連結
されて循環する踏段環状体を挟み、相対してトラス内に
配設され対をなす発光素子および受光素子からなり、踏
段環状体の踏段の少なくとも1個が取り外されて形成さ
れた踏段開口部が通過することを検出する踏段開口部検
出手段と、警告を発し踏段開口部が乗降部に接近したこ
とを作業者に知らせる警告手段と、踏段開口部検出手段
および警告手段とに電気的に接続され、踏段の循環方向
と踏段開口部検出手段の検出信号とに基づいて警告手段
に警告を発せさせる制御手段とを備えている。
保守作業安全装置においては、複数の踏段が環状に連結
されて循環する踏段環状体を挟み、相対してトラス内に
配設され対をなす発光素子および受光素子からなり、踏
段環状体の踏段の少なくとも1個が取り外されて形成さ
れた踏段開口部が通過することを検出する踏段開口部検
出手段と、警告を発し踏段開口部が乗降部に接近したこ
とを作業者に知らせる警告手段と、踏段開口部検出手段
および警告手段とに電気的に接続され、踏段の循環方向
と踏段開口部検出手段の検出信号とに基づいて警告手段
に警告を発せさせる制御手段とを備えている。
【0007】請求項2のエスカレータ保守作業安全装置
においては、相対して対をなす発光素子および受光素子
は、踏段環状体の循環方向に沿って所定の間隔を開けて
少なくとも2対設けられている。
においては、相対して対をなす発光素子および受光素子
は、踏段環状体の循環方向に沿って所定の間隔を開けて
少なくとも2対設けられている。
【0008】請求項3のエスカレータ保守作業安全装置
においては、トラス内に固定された取付台、取付台に揺
動可能に取りつけられたレバー、レバーの一端に回転可
能に取り付けられたローラ、取付台とレバーとの間に縮
設されローラを踏段に押圧する弾性体、レバーの動きを
検出する検出スイッチを有し、複数の踏段が環状に連結
されて循環する踏段環状体の少なくとも1個の踏段が取
り外されて形成された踏段開口部が通過することを検出
する踏段開口部検出手段と、警告を発し踏段開口部が乗
降部に接近したことを作業者に知らせる警告手段と、踏
段開口部検出手段および警告手段とに電気的に接続さ
れ、踏段の循環方向と踏段開口部検出手段の検出信号と
に基づいて警告手段に警告を発せさせる制御手段とを備
えている。
においては、トラス内に固定された取付台、取付台に揺
動可能に取りつけられたレバー、レバーの一端に回転可
能に取り付けられたローラ、取付台とレバーとの間に縮
設されローラを踏段に押圧する弾性体、レバーの動きを
検出する検出スイッチを有し、複数の踏段が環状に連結
されて循環する踏段環状体の少なくとも1個の踏段が取
り外されて形成された踏段開口部が通過することを検出
する踏段開口部検出手段と、警告を発し踏段開口部が乗
降部に接近したことを作業者に知らせる警告手段と、踏
段開口部検出手段および警告手段とに電気的に接続さ
れ、踏段の循環方向と踏段開口部検出手段の検出信号と
に基づいて警告手段に警告を発せさせる制御手段とを備
えている。
【0009】請求項4のエスカレータ保守作業安全装置
においては、踏段の移動に伴ってパルス信号を発生し、
制御手段と電気的に接続されたパルス信号発生手段を有
し、制御手段は、踏段開口部検出手段の検出信号を受信
した後、パルス信号を予め記憶した数受信した場合に警
告手段に警告を発せさせる。
においては、踏段の移動に伴ってパルス信号を発生し、
制御手段と電気的に接続されたパルス信号発生手段を有
し、制御手段は、踏段開口部検出手段の検出信号を受信
した後、パルス信号を予め記憶した数受信した場合に警
告手段に警告を発せさせる。
【0010】
実施の形態1.図1は本発明のエスカレータ保守作業安
全装置の一例を示すエスカレータ上端側乗降部周りの概
略図である。図2はエスカレータ下端側乗降部周りの概
略図である。図9および図10に示した従来のエスカレ
ータと同一または相当部分には同一符号を付し、その説
明を省略する。図1および図2において、10a乃至1
0dは発光素子である。発光素子10a,10bは、踏
段環状体1の内側でかつエスカレータの上端側で、踏段
環状体1の循環方向に沿って所定の間隔を開けてトラス
内の図示しないブラケットに固定されている。所定の間
隔は、本実施の形態の場合、踏段1aが取り外されてい
ない状態の踏段環状体1が上端部あるいは下端部の湾曲
部で湾曲するとき、隣り合う2個の踏段1aの間に形成
される間隙より広い間隔であり、また1個の踏段1aが
取り外されて形成される踏段開口部1bより狭い間隔で
ある。一方発光素子10c,10dは、踏段環状体1の
内側でかつエスカレータの下端側で、踏段環状体1の循
環方向に沿って所定の間隔を開けてトラス内の図示しな
いブラケットに固定されている。所定の間隔は、発光素
子10a,10bの場合と同じである。
全装置の一例を示すエスカレータ上端側乗降部周りの概
略図である。図2はエスカレータ下端側乗降部周りの概
略図である。図9および図10に示した従来のエスカレ
ータと同一または相当部分には同一符号を付し、その説
明を省略する。図1および図2において、10a乃至1
0dは発光素子である。発光素子10a,10bは、踏
段環状体1の内側でかつエスカレータの上端側で、踏段
環状体1の循環方向に沿って所定の間隔を開けてトラス
内の図示しないブラケットに固定されている。所定の間
隔は、本実施の形態の場合、踏段1aが取り外されてい
ない状態の踏段環状体1が上端部あるいは下端部の湾曲
部で湾曲するとき、隣り合う2個の踏段1aの間に形成
される間隙より広い間隔であり、また1個の踏段1aが
取り外されて形成される踏段開口部1bより狭い間隔で
ある。一方発光素子10c,10dは、踏段環状体1の
内側でかつエスカレータの下端側で、踏段環状体1の循
環方向に沿って所定の間隔を開けてトラス内の図示しな
いブラケットに固定されている。所定の間隔は、発光素
子10a,10bの場合と同じである。
【0011】そして、11a乃至11dは受光素子であ
る。受光素子11a,11bは、踏段環状体1を挟ん
で、発光素子10a,10bと相対するようにオイルパ
ン8上に固定されている。発光素子10a,10bと受
光素子11a,11bはそれぞれ対をなし、発光素子1
0a,10bの発した検出光は受光素子11a,11b
によって受光される。同じように、受光素子11c,1
1dは、踏段環状体1を挟んで、発光素子10c,10
dと相対するようにオイルパン8上に固定されている。
発光素子10c,10dと受光素子11c,11dはそ
れぞれ対をなし、発光素子10c,10dの発した検出
光は受光素子11d,11dによって受光される。発光
素子10a乃至10dと受光素子11a乃至11dは、
踏段開口部検出手段を構成している。
る。受光素子11a,11bは、踏段環状体1を挟ん
で、発光素子10a,10bと相対するようにオイルパ
ン8上に固定されている。発光素子10a,10bと受
光素子11a,11bはそれぞれ対をなし、発光素子1
0a,10bの発した検出光は受光素子11a,11b
によって受光される。同じように、受光素子11c,1
1dは、踏段環状体1を挟んで、発光素子10c,10
dと相対するようにオイルパン8上に固定されている。
発光素子10c,10dと受光素子11c,11dはそ
れぞれ対をなし、発光素子10c,10dの発した検出
光は受光素子11d,11dによって受光される。発光
素子10a乃至10dと受光素子11a乃至11dは、
踏段開口部検出手段を構成している。
【0012】12はエスカレータの上端側に取り付けら
れた受光素子11a,11bの検出信号を制御手段であ
る制御盤14へ伝えるケーブルである。13はエスカレ
ータの下端側に取り付けられた受光素子11c,11d
の検出信号を制御盤14へ伝えるケーブルである。制御
盤14はケーブル12,13を介して送られてくる受光
素子11a乃至11dの検出信号を処理し、所定の場合
に踏段開口部接近警報信号を一定の時間出力する。15
は制御盤14から出力される踏段開口部接近警報信号を
エスカレータ上端側の警報装置17aに伝えるケーブル
である。また16はエスカレータ下端側の警報装置17
bに伝えるケーブルである。警報装置17a,17b
は、踏段開口部接近警報信号によって動作する警告手段
であり、例えば音声装置やブザーである。
れた受光素子11a,11bの検出信号を制御手段であ
る制御盤14へ伝えるケーブルである。13はエスカレ
ータの下端側に取り付けられた受光素子11c,11d
の検出信号を制御盤14へ伝えるケーブルである。制御
盤14はケーブル12,13を介して送られてくる受光
素子11a乃至11dの検出信号を処理し、所定の場合
に踏段開口部接近警報信号を一定の時間出力する。15
は制御盤14から出力される踏段開口部接近警報信号を
エスカレータ上端側の警報装置17aに伝えるケーブル
である。また16はエスカレータ下端側の警報装置17
bに伝えるケーブルである。警報装置17a,17b
は、踏段開口部接近警報信号によって動作する警告手段
であり、例えば音声装置やブザーである。
【0013】次に動作を説明する。エスカレータ保守作
業安全装置が動作しているとき、発光素子10a乃至1
0dから受光素子11a乃至11dに向けてそれぞれ検
出光が発光されている。そしてこの検出光が遮られるこ
とにより踏段1aの存在が確認されている。踏段開口部
1bが、例えば図1の破線で示された位置に来ると発光
素子10a,10bから発光された検出光は、受光素子
11a,11bに受光され、踏段開口部1bの存在が検
出される。そしてこの検出信号はケーブル12を介して
制御盤14に取り込まれる。同じように図2において、
破線で示された位置に踏段開口部1bが来ると、発光素
子10c,10dから受光素子11c,11dに検出光
が到達され、踏段開口部1bの存在が検出される。検出
信号はケーブル13を介して制御盤14に取り込まれ
る。
業安全装置が動作しているとき、発光素子10a乃至1
0dから受光素子11a乃至11dに向けてそれぞれ検
出光が発光されている。そしてこの検出光が遮られるこ
とにより踏段1aの存在が確認されている。踏段開口部
1bが、例えば図1の破線で示された位置に来ると発光
素子10a,10bから発光された検出光は、受光素子
11a,11bに受光され、踏段開口部1bの存在が検
出される。そしてこの検出信号はケーブル12を介して
制御盤14に取り込まれる。同じように図2において、
破線で示された位置に踏段開口部1bが来ると、発光素
子10c,10dから受光素子11c,11dに検出光
が到達され、踏段開口部1bの存在が検出される。検出
信号はケーブル13を介して制御盤14に取り込まれ
る。
【0014】制御盤14は各受光素子11a乃至11d
が送出する検出信号を受信して処理する。そしてエスカ
レータがダウン運転(踏段1aが図1において左回りに
回転する)のときは、受光素子11a,11bの検出信
号を有効とし、一方エスカレータがアップ運転(踏段1
aが図2において右回りに回転する)のときは、受光素
子11c,11dの検出信号を有効とする。制御盤14
は、隣接する2個の踏段1a,1a間に形成された細長
い隙間を踏段開口部1bとして検出してしまう誤動作を
防止するため、所定の間隔を開けて隣接して設けられた
2つの受光素子11a,11bあるいは11c,11d
の2個が同時に検出光を受光したとき、踏段開口部1b
が検出されたとする。そして制御盤14は、踏段開口部
1bが検出されたとき、ケーブル15またはケーブル1
6を介して、踏段開口部接近警報信号を一定時間出力す
る。警報装置17aまたは17bは、踏段開口部接近警
報信号が出力されている間動作する。
が送出する検出信号を受信して処理する。そしてエスカ
レータがダウン運転(踏段1aが図1において左回りに
回転する)のときは、受光素子11a,11bの検出信
号を有効とし、一方エスカレータがアップ運転(踏段1
aが図2において右回りに回転する)のときは、受光素
子11c,11dの検出信号を有効とする。制御盤14
は、隣接する2個の踏段1a,1a間に形成された細長
い隙間を踏段開口部1bとして検出してしまう誤動作を
防止するため、所定の間隔を開けて隣接して設けられた
2つの受光素子11a,11bあるいは11c,11d
の2個が同時に検出光を受光したとき、踏段開口部1b
が検出されたとする。そして制御盤14は、踏段開口部
1bが検出されたとき、ケーブル15またはケーブル1
6を介して、踏段開口部接近警報信号を一定時間出力す
る。警報装置17aまたは17bは、踏段開口部接近警
報信号が出力されている間動作する。
【0015】このような構成のエスカレータ保守作業安
全装置においては、エスカレータの保守作業において、
踏段1aを取り外され踏段開口部1bが形成された状態
でエスカレータが運転されたとき、トラス内を移動し乗
降部に出現する踏段開口部1bを検出し、作業者Mに踏
段開口部1bの接近を知らせる。そのため、作業者Mの
踏段開口部1bへの転落を防止することができる。
全装置においては、エスカレータの保守作業において、
踏段1aを取り外され踏段開口部1bが形成された状態
でエスカレータが運転されたとき、トラス内を移動し乗
降部に出現する踏段開口部1bを検出し、作業者Mに踏
段開口部1bの接近を知らせる。そのため、作業者Mの
踏段開口部1bへの転落を防止することができる。
【0016】尚、本実施の形態においては、踏段1を1
個取り外して形成された踏段開口部1bを検出するもの
であるが、2個以上取り外した場合でも検出することが
できる。また、発光素子10a乃至10dおよび受光素
子11a乃至11dは、所定の間隔を開けて2対並べて
配設されているが、2対以上並べて配設されてもよい。
また、隣接する2個の踏段1a,1a間に形成された細
長い隙間を踏段開口部1bとして検出してしまうことが
なければ1対でもよい。
個取り外して形成された踏段開口部1bを検出するもの
であるが、2個以上取り外した場合でも検出することが
できる。また、発光素子10a乃至10dおよび受光素
子11a乃至11dは、所定の間隔を開けて2対並べて
配設されているが、2対以上並べて配設されてもよい。
また、隣接する2個の踏段1a,1a間に形成された細
長い隙間を踏段開口部1bとして検出してしまうことが
なければ1対でもよい。
【0017】実施の形態2.図3は本発明のエスカレー
タ保守作業安全装置の他の例を示すエスカレータ上端側
乗降部周りの概略図である。図4は踏段開口部検出スイ
ッチの側面図である。図5は踏段開口部検出スイッチが
踏段1aと接触している様子を示す裏面図である。図3
において、18は実施の形態1の発光素子10a乃至1
0dおよび受光素子11a乃至11dに代わる本実施の
形態の踏段開口部検出手段である踏段開口部検出スイッ
チである。踏段開口部検出スイッチ18はエスカレータ
の上端側と下端側のトラス内に、ローラ18a,18a
が踏段1aの踏板に接触するように配設されている。図
3に示されるようにエスカレータの上端側に配設された
踏段開口部検出スイッチ18は、ケーブル12によって
制御盤24と電気的に接続されている。図には示さない
が、エスカレータの下端側に設けられた踏段開口部検出
スイッチ18も同じように、ケーブルによって制御盤2
4と電気的に接続されている。その他の構成は実施の形
態1と同様である。
タ保守作業安全装置の他の例を示すエスカレータ上端側
乗降部周りの概略図である。図4は踏段開口部検出スイ
ッチの側面図である。図5は踏段開口部検出スイッチが
踏段1aと接触している様子を示す裏面図である。図3
において、18は実施の形態1の発光素子10a乃至1
0dおよび受光素子11a乃至11dに代わる本実施の
形態の踏段開口部検出手段である踏段開口部検出スイッ
チである。踏段開口部検出スイッチ18はエスカレータ
の上端側と下端側のトラス内に、ローラ18a,18a
が踏段1aの踏板に接触するように配設されている。図
3に示されるようにエスカレータの上端側に配設された
踏段開口部検出スイッチ18は、ケーブル12によって
制御盤24と電気的に接続されている。図には示さない
が、エスカレータの下端側に設けられた踏段開口部検出
スイッチ18も同じように、ケーブルによって制御盤2
4と電気的に接続されている。その他の構成は実施の形
態1と同様である。
【0018】図4及び図5で踏段開口部検出スイッチ1
8の詳細を説明する。18gはトラス内の図示しないブ
ラケットに固定され踏段環状体1の循環方向に長尺で断
面コ字型をなし、ほぼ中央の2側面が上方に突出して形
成された支持部を有する取付台である。18eは踏段環
状体1の循環方向に長尺で、取付台18gの支持部に循
環方向と直角に配設された支点軸18fにほぼ中央を貫
通されて揺動可能に支持されたレバーである。18cは
断面コ字型をなし、レバー18eの一端に循環方向と直
角に配設された支点軸18dにほぼ中央を貫通されて揺
動可能に支持された支持台である。18a,18aは支
持台18cの断面コ字型の内側に循環方向と直角に配設
された軸18b,18bによって回転可能に支持された
2個のゴム製のローラである。ローラ18a,18aは
外周の一部を支持台18cから突出させて、側面が踏段
1aの踏板に接触するように、踏段環状体1の循環方向
に沿って2個隣接して配置されている。
8の詳細を説明する。18gはトラス内の図示しないブ
ラケットに固定され踏段環状体1の循環方向に長尺で断
面コ字型をなし、ほぼ中央の2側面が上方に突出して形
成された支持部を有する取付台である。18eは踏段環
状体1の循環方向に長尺で、取付台18gの支持部に循
環方向と直角に配設された支点軸18fにほぼ中央を貫
通されて揺動可能に支持されたレバーである。18cは
断面コ字型をなし、レバー18eの一端に循環方向と直
角に配設された支点軸18dにほぼ中央を貫通されて揺
動可能に支持された支持台である。18a,18aは支
持台18cの断面コ字型の内側に循環方向と直角に配設
された軸18b,18bによって回転可能に支持された
2個のゴム製のローラである。ローラ18a,18aは
外周の一部を支持台18cから突出させて、側面が踏段
1aの踏板に接触するように、踏段環状体1の循環方向
に沿って2個隣接して配置されている。
【0019】18hはレバー18eのローラ18a,1
8aが配設された側の端部において、レバー18eと取
付台18gとの間に縮設され、レバー18eの端部を踏
段1a側に押すことにより、ローラ18a,18aを踏
段1aに押圧する弾性体であるばねである。18iはば
ね18hの反対側でレバー18eと取付台18gとの間
に配設された検出スイッチであるマイクロスイッチであ
る。マイクロスイッチ18iは、ローラ18a,18a
が踏段1a側に移動されるように回動したとき、レバー
18eに押されて動作する。18jはマイクロスイッチ
18iの隣接してレバー18eと取付台18gとの間に
配設され、レバー18eがマイクロスイッチ18i側に
移動しすぎることを抑制するストッパーである。
8aが配設された側の端部において、レバー18eと取
付台18gとの間に縮設され、レバー18eの端部を踏
段1a側に押すことにより、ローラ18a,18aを踏
段1aに押圧する弾性体であるばねである。18iはば
ね18hの反対側でレバー18eと取付台18gとの間
に配設された検出スイッチであるマイクロスイッチであ
る。マイクロスイッチ18iは、ローラ18a,18a
が踏段1a側に移動されるように回動したとき、レバー
18eに押されて動作する。18jはマイクロスイッチ
18iの隣接してレバー18eと取付台18gとの間に
配設され、レバー18eがマイクロスイッチ18i側に
移動しすぎることを抑制するストッパーである。
【0020】次に動作を説明する。ローラ18aはばね
18hにより、踏段1aに押圧されている。このときロ
ーラ18aの反対側に配置されたマイクロスイッチ18
iは押されていない。エスカレータの運転中に踏段開口
部1bが踏段開口部検出スイッチ18の位置にくると、
ローラ18aはばね18hにより押され踏段開口部1b
内に入り、レバー18eは他端部がストッパー18jに
当たる位置まで回動する。その結果、マイクロスイッチ
18iがレバー18eに押され動作し、マイクロスイッ
チ18iの接点情報は検出信号としてケーブル12を介
して制御盤24に取り込まれる。
18hにより、踏段1aに押圧されている。このときロ
ーラ18aの反対側に配置されたマイクロスイッチ18
iは押されていない。エスカレータの運転中に踏段開口
部1bが踏段開口部検出スイッチ18の位置にくると、
ローラ18aはばね18hにより押され踏段開口部1b
内に入り、レバー18eは他端部がストッパー18jに
当たる位置まで回動する。その結果、マイクロスイッチ
18iがレバー18eに押され動作し、マイクロスイッ
チ18iの接点情報は検出信号としてケーブル12を介
して制御盤24に取り込まれる。
【0021】制御盤24は実施の形態1の制御盤14と
同じように検出信号を処理する。そしてエスカレータが
ダウン運転のときは、エスカレータの上端側に設けられ
た踏段開口部検出スイッチ18の検出信号を有効とし、
一方エスカレータがアップ運転のときは、エスカレータ
の下端側に設けられた踏段開口部検出スイッチ18の検
出信号を有効とする。そして踏段開口部1bが検出され
たとき、ケーブル15またはケーブル16を介して、踏
段開口部接近警報信号を一定時間出力する。警報装置1
7aまたは17bは、踏段開口部接近警報信号が出力さ
れている間動作する。
同じように検出信号を処理する。そしてエスカレータが
ダウン運転のときは、エスカレータの上端側に設けられ
た踏段開口部検出スイッチ18の検出信号を有効とし、
一方エスカレータがアップ運転のときは、エスカレータ
の下端側に設けられた踏段開口部検出スイッチ18の検
出信号を有効とする。そして踏段開口部1bが検出され
たとき、ケーブル15またはケーブル16を介して、踏
段開口部接近警報信号を一定時間出力する。警報装置1
7aまたは17bは、踏段開口部接近警報信号が出力さ
れている間動作する。
【0022】このような構成のエスカレータ保守作業安
全装置においては、エスカレータの保守作業において、
踏段1aを取り外され踏段開口部1bが形成された状態
でエスカレータが運転されたとき、トラス内を移動し乗
降部に出現する踏段開口部1bを検出し、作業者Mに踏
段開口部1bの接近を知らせる。そのため、作業者Mの
踏段開口部1bへの転落を防止することができる。さら
に、踏段開口部検出手段である踏段開口部検出スイッチ
18が機械式であり、その設置はローラ18aが踏段1
aに押圧されて設置されれば良いので、実施の形態1の
ように検出光を使うものに比べ光軸を一致させる等の作
業がなく取付調整が容易である。また地震等による振動
に対して強い。
全装置においては、エスカレータの保守作業において、
踏段1aを取り外され踏段開口部1bが形成された状態
でエスカレータが運転されたとき、トラス内を移動し乗
降部に出現する踏段開口部1bを検出し、作業者Mに踏
段開口部1bの接近を知らせる。そのため、作業者Mの
踏段開口部1bへの転落を防止することができる。さら
に、踏段開口部検出手段である踏段開口部検出スイッチ
18が機械式であり、その設置はローラ18aが踏段1
aに押圧されて設置されれば良いので、実施の形態1の
ように検出光を使うものに比べ光軸を一致させる等の作
業がなく取付調整が容易である。また地震等による振動
に対して強い。
【0023】実施の形態3.図6は本発明のエスカレー
タ保守作業安全装置の他の例を示す概略図である。図7
はエスカレータの駆動ユニットの側面図である。図8は
エンコーダの動作原理を示す概略図である。図6におい
て、踏段開口部検出手段である発光素子25a,25b
と受光素子26a,26bはエスカレータのトラス内の
ほぼ中間部に設置されている。すなわち、実施の形態1
では、エスカレータの上端側と下端側の2個所に設置さ
れていたが、本実施の形態においては、中間部の1個所
に設置されている。そして、受光素子26a,26b
は、ケーブル12によって制御盤34と電気的に接続さ
れている。19はエスカレータの駆動ユニットである。
20は駆動ユニット19に含まれるモータである。21
はモータ20の軸端に取り付けられたパルス発生手段で
あるエンコーダである。23はエンコーダ21と制御盤
34を電気的に接続するケーブルである。Aはエスカレ
ータ上端側の警報開始地点を示す。Bは踏段開口部検出
手段である発光素子25a,25bおよび受光素子26
a,26bから警報開始地点Aまでの距離である。
タ保守作業安全装置の他の例を示す概略図である。図7
はエスカレータの駆動ユニットの側面図である。図8は
エンコーダの動作原理を示す概略図である。図6におい
て、踏段開口部検出手段である発光素子25a,25b
と受光素子26a,26bはエスカレータのトラス内の
ほぼ中間部に設置されている。すなわち、実施の形態1
では、エスカレータの上端側と下端側の2個所に設置さ
れていたが、本実施の形態においては、中間部の1個所
に設置されている。そして、受光素子26a,26b
は、ケーブル12によって制御盤34と電気的に接続さ
れている。19はエスカレータの駆動ユニットである。
20は駆動ユニット19に含まれるモータである。21
はモータ20の軸端に取り付けられたパルス発生手段で
あるエンコーダである。23はエンコーダ21と制御盤
34を電気的に接続するケーブルである。Aはエスカレ
ータ上端側の警報開始地点を示す。Bは踏段開口部検出
手段である発光素子25a,25bおよび受光素子26
a,26bから警報開始地点Aまでの距離である。
【0024】図7において、19はエスカレータの駆動
ユニットである。20は駆動ユニット19に含まれるモ
ータである。21はモータ20の軸端に取り付けられた
エンコーダである。22はエンコーダ21を支持する取
付台である。
ユニットである。20は駆動ユニット19に含まれるモ
ータである。21はモータ20の軸端に取り付けられた
エンコーダである。22はエンコーダ21を支持する取
付台である。
【0025】図8でエンコーダ21の動作原理を説明す
る。21aはエンコーダの軸で、モータ20の軸と図示
しないカップリングで接続されている。21bは軸21
aに取り付けられた回転ディスクである。21cは回転
ディスク21bに穿孔されたスリットである。21dは
発光ダイオードである。21eは固定ディスクであり、
回転ディスク21bと同様にスリットが穿孔されてい
る。21fと21gは、発光ダイオード21dの光を検
出するフォトセルである。21hはフォトセル21f,
21gの検出信号を比較してパルス信号を生成するコン
パレータである。21iはコンパレータ21hが生成し
たパルス信号が出力される出力端子である。出力端子2
1iにはケーブル23が接続されている。
る。21aはエンコーダの軸で、モータ20の軸と図示
しないカップリングで接続されている。21bは軸21
aに取り付けられた回転ディスクである。21cは回転
ディスク21bに穿孔されたスリットである。21dは
発光ダイオードである。21eは固定ディスクであり、
回転ディスク21bと同様にスリットが穿孔されてい
る。21fと21gは、発光ダイオード21dの光を検
出するフォトセルである。21hはフォトセル21f,
21gの検出信号を比較してパルス信号を生成するコン
パレータである。21iはコンパレータ21hが生成し
たパルス信号が出力される出力端子である。出力端子2
1iにはケーブル23が接続されている。
【0026】次に動作を説明する。エンコーダ21は、
モータ20の回転により回転ディスク21bが回転し、
発光ダイオード21dの光が回転ディスク21bのスリ
ット21cと固定ディスク21eのスリットを通ったと
きのみフォトセル21f,21gに発光ダイオード21
dの光が当たる。これにより、コンパレータ21hはパ
ルス信号を生成し出力する。パルス信号は、モータ20
の回転に伴って出力される。そして、出力されるパルス
信号のパルス数は、踏段環状部1の走行距離に比例す
る。
モータ20の回転により回転ディスク21bが回転し、
発光ダイオード21dの光が回転ディスク21bのスリ
ット21cと固定ディスク21eのスリットを通ったと
きのみフォトセル21f,21gに発光ダイオード21
dの光が当たる。これにより、コンパレータ21hはパ
ルス信号を生成し出力する。パルス信号は、モータ20
の回転に伴って出力される。そして、出力されるパルス
信号のパルス数は、踏段環状部1の走行距離に比例す
る。
【0027】制御盤34には、踏段開口部検出手段であ
る発光素子25a,25bおよび受光素子26a,26
bから警報開始地点Aまでの距離である距離Bに対応し
たパルス数が予め設定されている。エスカレータが運転
され、踏段開口部1bが受光素子26a,26bによっ
て検出されると、制御盤34は踏段開口部1bの検出信
号を受信したときから、メモリーにパルス信号をカウン
トする。
る発光素子25a,25bおよび受光素子26a,26
bから警報開始地点Aまでの距離である距離Bに対応し
たパルス数が予め設定されている。エスカレータが運転
され、踏段開口部1bが受光素子26a,26bによっ
て検出されると、制御盤34は踏段開口部1bの検出信
号を受信したときから、メモリーにパルス信号をカウン
トする。
【0028】制御盤34は、例えばエスカレータがダウ
ン運転のとき、パルス信号が発生する毎に、メモリーに
カウントされたパルス信号のカウント数と予め設定され
た距離Bに対応したパルス数とを比較する。そして両者
が同じになったとき、すなわち、警報開始地点Aに踏段
開口部1bが到達したときに踏段開口部接近警報信号を
一定時間出力する。
ン運転のとき、パルス信号が発生する毎に、メモリーに
カウントされたパルス信号のカウント数と予め設定され
た距離Bに対応したパルス数とを比較する。そして両者
が同じになったとき、すなわち、警報開始地点Aに踏段
開口部1bが到達したときに踏段開口部接近警報信号を
一定時間出力する。
【0029】同じように制御盤34には、踏段開口部検
出手段からエスカレータの下端側の警報開始地点までの
距離に対応したパルス数も予め設定さてれいる。そし
て、エスカレータがアップ運転のとき、このパルス数と
カウントされたパルス数とを比較して、同じになったと
き一定の時間下端側の警報装置17aに踏段開口部接近
警報信号を出力する。
出手段からエスカレータの下端側の警報開始地点までの
距離に対応したパルス数も予め設定さてれいる。そし
て、エスカレータがアップ運転のとき、このパルス数と
カウントされたパルス数とを比較して、同じになったと
き一定の時間下端側の警報装置17aに踏段開口部接近
警報信号を出力する。
【0030】このような構成のエスカレータ保守作業安
全装置においては、エスカレータの保守作業において、
踏段1aを取り外され踏段開口部1bが形成された状態
でエスカレータが運転されたとき、トラス内を移動し乗
降部に出現する踏段開口部1bを検出し、作業者Mに踏
段開口部1bの接近を知らせる。そのため、作業者Mの
踏段開口部1bへの転落を防止することができる。さら
に、発光素子25a,25bおよび受光素子26a,2
6bから警報開始地点Aまでの距離Bに対応したパルス
数は容易に変更することが可能なため、警報開始地点A
の位置を容易に変更することができる。
全装置においては、エスカレータの保守作業において、
踏段1aを取り外され踏段開口部1bが形成された状態
でエスカレータが運転されたとき、トラス内を移動し乗
降部に出現する踏段開口部1bを検出し、作業者Mに踏
段開口部1bの接近を知らせる。そのため、作業者Mの
踏段開口部1bへの転落を防止することができる。さら
に、発光素子25a,25bおよび受光素子26a,2
6bから警報開始地点Aまでの距離Bに対応したパルス
数は容易に変更することが可能なため、警報開始地点A
の位置を容易に変更することができる。
【0031】
【発明の効果】請求項1のエスカレータ保守作業安全装
置においては、複数の踏段が環状に連結されて循環する
踏段環状体を挟み、相対してトラス内に配設され対をな
す発光素子および受光素子からなり、踏段環状体の踏段
の少なくとも1個が取り外されて形成された踏段開口部
が通過することを検出する踏段開口部検出手段と、警告
を発し踏段開口部が乗降部に接近したことを作業者に知
らせる警告手段と、踏段開口部検出手段および警告手段
とに電気的に接続され、踏段の循環方向と踏段開口部検
出手段の検出信号とに基づいて警告手段に警告を発せさ
せる制御手段とを備えている。そのため、トラス内を移
動し乗降部へ出現する踏段の踏段開口部を検出し、作業
者に接近を知らせる。そして作業者の踏段の踏段開口部
への転落を防止することができる。
置においては、複数の踏段が環状に連結されて循環する
踏段環状体を挟み、相対してトラス内に配設され対をな
す発光素子および受光素子からなり、踏段環状体の踏段
の少なくとも1個が取り外されて形成された踏段開口部
が通過することを検出する踏段開口部検出手段と、警告
を発し踏段開口部が乗降部に接近したことを作業者に知
らせる警告手段と、踏段開口部検出手段および警告手段
とに電気的に接続され、踏段の循環方向と踏段開口部検
出手段の検出信号とに基づいて警告手段に警告を発せさ
せる制御手段とを備えている。そのため、トラス内を移
動し乗降部へ出現する踏段の踏段開口部を検出し、作業
者に接近を知らせる。そして作業者の踏段の踏段開口部
への転落を防止することができる。
【0032】請求項2のエスカレータ保守作業安全装置
においては、相対して対をなす発光素子および受光素子
は、踏段環状体の循環方向に沿って所定の間隔を開けて
少なくとも2対設けられている。そのため、踏段と踏段
との間に形成された隙間を踏段の踏段開口部として検出
してしまう誤動作を防止することができる。
においては、相対して対をなす発光素子および受光素子
は、踏段環状体の循環方向に沿って所定の間隔を開けて
少なくとも2対設けられている。そのため、踏段と踏段
との間に形成された隙間を踏段の踏段開口部として検出
してしまう誤動作を防止することができる。
【0033】請求項3のエスカレータ保守作業安全装置
においては、トラス内に固定された取付台、取付台に揺
動可能に取りつけられたレバー、レバーの一端に回転可
能に取り付けられたローラ、取付台とレバーとの間に縮
設されローラを踏段に押圧する弾性体、レバーの動きを
検出する検出スイッチを有し、複数の踏段が環状に連結
されて循環する踏段環状体の少なくとも1個の踏段が取
り外されて形成された踏段開口部が通過することを検出
する踏段開口部検出手段と、警告を発し踏段開口部が乗
降部に接近したことを作業者に知らせる警告手段と、踏
段開口部検出手段および警告手段とに電気的に接続さ
れ、踏段の循環方向と踏段開口部検出手段の検出信号と
に基づいて警告手段に警告を発せさせる制御手段とを備
えている。そのため、踏段開口部検出手段は、ローラを
踏段に押圧されて設置されれば良いので、取付調整が容
易である。また地震等による振動に対して強い。
においては、トラス内に固定された取付台、取付台に揺
動可能に取りつけられたレバー、レバーの一端に回転可
能に取り付けられたローラ、取付台とレバーとの間に縮
設されローラを踏段に押圧する弾性体、レバーの動きを
検出する検出スイッチを有し、複数の踏段が環状に連結
されて循環する踏段環状体の少なくとも1個の踏段が取
り外されて形成された踏段開口部が通過することを検出
する踏段開口部検出手段と、警告を発し踏段開口部が乗
降部に接近したことを作業者に知らせる警告手段と、踏
段開口部検出手段および警告手段とに電気的に接続さ
れ、踏段の循環方向と踏段開口部検出手段の検出信号と
に基づいて警告手段に警告を発せさせる制御手段とを備
えている。そのため、踏段開口部検出手段は、ローラを
踏段に押圧されて設置されれば良いので、取付調整が容
易である。また地震等による振動に対して強い。
【0034】請求項4のエスカレータ保守作業安全装置
においては、踏段の移動に伴ってパルス信号を発生し、
制御手段と電気的に接続されたパルス信号発生手段を有
し、制御手段は、踏段開口部検出手段の検出信号を受信
した後、パルス信号を予め記憶した数受信した場合に警
告手段に警告を発せさせる。そのため、警告を発せさせ
る位置を容易に変更することができる。
においては、踏段の移動に伴ってパルス信号を発生し、
制御手段と電気的に接続されたパルス信号発生手段を有
し、制御手段は、踏段開口部検出手段の検出信号を受信
した後、パルス信号を予め記憶した数受信した場合に警
告手段に警告を発せさせる。そのため、警告を発せさせ
る位置を容易に変更することができる。
【図1】 本発明のエスカレータ保守作業安全装置の一
例を示すエスカレータ上端側乗降部周りの概略図であ
る。
例を示すエスカレータ上端側乗降部周りの概略図であ
る。
【図2】 エスカレータ下端側乗降部周りの概略図であ
る。
る。
【図3】 本発明のエスカレータ保守作業安全装置の他
の例を示すエスカレータ上端側乗降部周りの概略図であ
る。
の例を示すエスカレータ上端側乗降部周りの概略図であ
る。
【図4】 踏段開口部検出スイッチの側面図である。
【図5】 踏段開口部検出スイッチが踏段と接触してい
る様子を示す裏面図である。
る様子を示す裏面図である。
【図6】 本発明のエスカレータ保守作業安全装置の他
の例を示す概略図である。
の例を示す概略図である。
【図7】 エスカレータの駆動ユニットの側面図であ
る。
る。
【図8】 エンコーダの動作原理を示す概略図である。
【図9】 従来のエスカレータの上端側乗降部での保守
作業の様子を示す概略図である。
作業の様子を示す概略図である。
【図10】 従来のエスカレータの下端側乗降部での保
守作業の様子を示す概略図である。
守作業の様子を示す概略図である。
1 踏段環状体、1a 踏段、1b 踏段開口部、10
a〜10d,25a,25b 発光素子(踏段開口部検
出手段)、11a〜11d,26a,26b受光素子
(踏段開口部検出手段)、14,24,34 制御盤
(制御手段)、17a,17b 警報装置(警告手
段)、18 踏段開口部検出スイッチ(踏段開口部検出
手段)、18a ローラ、18e レバー、18g 取
付台、18hばね(弾性体)、18i マイクロスイッ
チ(検出スイッチ)、21 エンコーダ(パルス信号発
生手段)。
a〜10d,25a,25b 発光素子(踏段開口部検
出手段)、11a〜11d,26a,26b受光素子
(踏段開口部検出手段)、14,24,34 制御盤
(制御手段)、17a,17b 警報装置(警告手
段)、18 踏段開口部検出スイッチ(踏段開口部検出
手段)、18a ローラ、18e レバー、18g 取
付台、18hばね(弾性体)、18i マイクロスイッ
チ(検出スイッチ)、21 エンコーダ(パルス信号発
生手段)。
Claims (4)
- 【請求項1】 複数の踏段が環状に連結されて循環する
踏段環状体を挟み、相対してトラス内に配設され対をな
す発光素子および受光素子からなり、該踏段環状体の該
踏段の少なくとも1個が取り外されて形成された踏段開
口部が通過することを検出する踏段開口部検出手段と、 警告を発し上記踏段開口部が乗降部に接近したことを作
業者に知らせる警告手段と、 上記踏段開口部検出手段および上記警告手段とに電気的
に接続され、上記踏段の循環方向と上記踏段開口部検出
手段の検出信号とに基づいて上記警告手段に警告を発せ
させる制御手段とを備えたことを特徴とするエスカレー
タ保守作業安全装置。 - 【請求項2】 上記相対して対をなす発光素子および受
光素子は、 上記踏段環状体の循環方向に沿って所定の間隔を開けて
少なくとも2対設けられていることを特徴とする請求項
1記載のエスカレータ保守作業安全装置。 - 【請求項3】 トラス内に固定された取付台、該取付台
に揺動可能に取りつけられたレバー、該レバーの一端に
回転可能に取り付けられたローラ、該取付台と該レバー
との間に縮設され該ローラを踏段に押圧する弾性体、該
レバーの動きを検出する検出スイッチを有し、複数の該
踏段が環状に連結されて循環する踏段環状体の少なくと
も1個の踏段が取り外されて形成された踏段開口部が通
過することを検出する踏段開口部検出手段と、 警告を発し上記踏段開口部が乗降部に接近したことを作
業者に知らせる警告手段と、 上記踏段開口部検出手段および上記警告手段とに電気的
に接続され、上記踏段の循環方向と上記踏段開口部検出
手段の検出信号とに基づいて上記警告手段に警告を発せ
させる制御手段とを備えたことを特徴とするエスカレー
タ保守作業安全装置。 - 【請求項4】 上記踏段の移動に伴ってパルス信号を発
生し、上記制御手段と電気的に接続されたパルス信号発
生手段を有し、 上記制御手段は、上記踏段開口部検出手段の検出信号を
受信した後、上記パルス信号を予め記憶した数受信した
場合に上記警告手段に警告を発せさせることを特徴とす
る請求項1乃至3のいずれかに記載のエスカレータ保守
作業安全装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29036996A JPH10129967A (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | エスカレータ保守作業安全装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29036996A JPH10129967A (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | エスカレータ保守作業安全装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10129967A true JPH10129967A (ja) | 1998-05-19 |
Family
ID=17755143
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29036996A Pending JPH10129967A (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | エスカレータ保守作業安全装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10129967A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1996
- 1996-10-31 JP JP29036996A patent/JPH10129967A/ja active Pending
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