JP2010143676A - 乗客コンベア - Google Patents

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Katsumi Senda
勝己 千田
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Abstract

【課題】ステップ側から挿入され内装部材を欄干部に締結する締結ネジの緩み等を自動的に検出でき、作業負荷の軽減を図ることが可能な乗客コンベアを提供することである。
【解決手段】エスカレータ10は、内側パネル18及びスカートガード19を欄干部13に固定する締結ネジ23について、その緩み等を検出する検知ユニット24を備え、検知ユニット24は、支持軸29により回動可能に支持され一方端が締結ネジ23のネジ軸先端で押圧されるレバー部28と、レバー部28の他方端が当接することを検知する検知部27を含む検知スイッチ26と、レバー部28の他方端が検知部27と当接する方向にレバー部28を付勢する圧縮バネ30と、から構成され、締結ネジ23は、所望の締め付け位置まで挿入されているときには、圧縮バネ30の付勢力に抗してレバー部28の他方端と検知部27とが離間するように、レバー部28の一方端を押圧している。
【選択図】図3

Description

本発明は、乗客コンベアに関し、特にステップ側から挿入され、内装部材を欄干部に締結する締結ネジを備えた乗客コンベアに関する。
エスカレータ等の乗客コンベアには、乗客が載るステップの両側に、移動手摺を取り付けるための欄干部が設けられている。欄干部は、乗り口から降り口まで設けられ、その上面部に、移動手摺が取り付けられる手摺レールが設置されている。また、欄干部のステップ側に面する内側面部には、内側面部をカバーするための部材である内装部材、例えば、内側パネル、スカートガード、及びインナーデッキ等が、欄干部の全長に亘って設置されている。
内側パネル等の内装部材は、スカートガードアングル等の欄干部のフレームに、ステップ側から挿入される締結ネジを用いて固定されている。このような締結ネジが所望の締付け位置から緩むと、内装部材が傾く等して見栄えが悪くなる等の問題が発生する可能性があるため、締結ネジの緩み等を防止すべく、点検頻度を高めると共に、点検作業時には締め付け状態を繰り返し確認するなどして万全の対策を施している。
上記のような対策により締結ネジの緩み等を防止しているが、締結ネジは、欄干部の全長に亘って多数設置されているので、上記の作業負荷は大きく、作業負荷を軽減することが望まれている。このような状況に鑑みて、乗客コンベアに関するネジの緩み等を自動的に検出できる装置が幾つか提案されている。例えば、特許文献1には、トラス内に設けられ、複数の接触片を有しステップの踏板を固定するネジの緩みを検出する接触式スイッチと、接触式スイッチからの検出信号を受けて乗客コンベアの運転を制御する制御装置と、を備えたネジ緩み検出装置が開示されている。また、特許文献1の接触式スイッチは、ネジに緩みが生じ、ネジの頭部が所定寸法以上突出すると、ステップの移動に伴いネジが接触片に当接して接触式スイッチが作動するものである。
特許文献2には、トラス内に設けられ、ステップの踏板を固定するネジの有無を検出するネジ検出センサと、ネジの緩みを検出する緩み検出センサと、各センサからの検出信号を受けて乗客コンベアの運転を制御する制御装置と、を備えた乗客コンベアの監視装置が開示されている。また、特許文献2のセンサは、ネジ検出センサが反射光の有無を検出する投受光一体型のフォトセンサであり、緩み検出センサが投受光センサであって、緩み検出センサの光軸の位置は、ネジが緩んで突出したネジの頭部を検出できるように設定される。
特開2002−37577号公報 特開2004−292152号公報
上記のように、特許文献1の装置は、ネジの頭部が突出したことを検出する接触式スイッチを備えた装置であるため、ネジの取り付け忘れを検出することはできない。また、特許文献1の装置を、内装部材の締結ネジに適用しようとした場合には、ネジの頭部側、即ちステップ側に設置される接触式スイッチが、ステップに載って移動する乗客の邪魔になるだけでなく、乗客の接触による誤作動や故障の発生が想定される。さらに、点検作業時等に締結ネジを取り外す際には、接触式スイッチも取り外す必要があるため、かえって作業負荷が増加することも想定される。
一方、特許文献2の装置によれば、ネジ検出センサによりネジの取り付け忘れにも対応できるが、内装部材の締結ネジに適用しようとした場合には、上記特許文献1の装置と同様の課題が想定され、さらに、光学式センサは高価であるから締結ネジの全てに設置しようとするとコスト面からも問題がある。
本発明の目的は、ステップ側から挿入され内装部材を欄干部に締結する締結ネジについて、緩みや取り付け忘れを自動的に検出でき、作業負荷の軽減を図ることが可能な乗客コンベアを提供することである。
本発明に係る乗客コンベアは、欄干部のステップ側に設けられる内装部材と、ステップ側から挿入され、内装部材を欄干部に締結する締結ネジと、を備えた乗客コンベアであって、締結ネジが所望の締め付け位置まで挿入されているか否かを検出する検出装置が、欄干部内部に設置されたことを特徴とする。
上記構成によれば、締結ネジの緩み及び取り付け忘れを自動的に検出することができるので、作業負荷の軽減を図ることが可能になる。また、検出装置は、欄干部内部に設置されるので、ステップに載って移動する乗客の邪魔にならず、点検作業時等に締結ネジを取り外す際にも、検出装置を取り外す必要がない。
また、検出装置は、締結ネジのネジ軸と直交する方向に沿った軸を中心として回動すると共に、一方端が締結ネジのネジ軸先端で押圧されるレバー部と、レバー部の他方端が当接することを検知する検知部を含む検知スイッチと、レバー部の他方端が検知部と当接する方向にレバー部を付勢する付勢部材と、から構成され、締結ネジは、所望の締め付け位置まで挿入されているときには、付勢部材の付勢力に抗してレバー部の他方端と検知部とが離間するように、レバー部の一方端を押圧していることが好ましい。
上記構成によれば、締結ネジが直接検知スイッチに接触しないので、検知スイッチの耐久性を向上させることができる。また、締結ネジが所望の締め付け位置から緩んだときに、レバー部の他方端が検知部に当接して締結ネジの緩み検出がなされるので、検知スイッチの誤作動が起こり難く、緩み検出の精度が向上する。
また、締結ネジは、欄干部に沿って複数設置されると共に、ネジ軸の所定位置に形成された貫通孔を有し、検出装置は、複数の締結ネジを挟んでそれぞれ設置された投光部と受光部とから構成され、各締結ネジが所望の締め付け位置まで挿入されているときには、投光部から投光された光が各締結ネジの各貫通孔を通って受光部に直行するように、貫通孔が形成される所定位置が設定されることが好ましい。
上記構成によれば、検出装置の部品点数を大幅に削減することができ、コストパフォーマンスに優れ、検出装置のメンテナンスが容易になる。
また、検出装置により締結ネジが所望の締め付け位置から緩んだことが検出されたとき又は取り付け忘れが検出されたときには、予め定められた警告又は運転規制を実行する制御部を備えることが好ましい。
上記構成によれば、検出部によって締結ネジの緩みや取り付け忘れを自動的に検出して、予め定められた警告又は運転規制を行うことができ、作業負荷の軽減を図ることが可能になる。
本発明に係る乗客コンベアによれば、ステップ側から挿入され内装部材を欄干部に締結する締結ネジについて、緩みや取り付け忘れを自動的に検出でき、作業負荷の軽減を図ることが可能になる。
以下に図面を用いて本発明に係る乗客コンベアの実施の形態につき、詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るエスカレータ10の欄干部13をステップ11側から見た様子を示す図である。図2は、図1のA−A線断面を示す図であり、図3は、図2のB−B線断面を示す図である。図4は、エスカレータ10の全体構成を示す模式図である。なお、以下では、乗客コンベアとしてエスカレータ10を例に挙げて説明するが、乗客コンベアは、所謂動く歩道とすることもできる。
図1に示すように、エスカレータ10は、複数のステップ11が上階と下階との間を循環する昇降装置である。ステップ11の両側には、ステップ11と共に移動する移動手摺12を取り付けるための欄干部13が設けられている。なお、エスカレータ10の運転は、後述の制御装置32によって制御される。
ステップ11は、乗客を運搬するための踏段であって、乗客が載る踏板14と、段差を塞ぐためのライザ15と、踏板14及びライザ15を固定する図示しないフレームとを備える。フレームには、各ステップ11を連結するステップチェーンに取り付けられたステップ軸が設置される。そして、後述の駆動装置33によってステップチェーンが駆動されることで、ステップ11が移動する仕組みになっている。
移動手摺12は、ステップ11の移動と共に移動する手摺であって、欄干部13に取り付けられている。移動手摺12は、図示しない移動手摺駆動部によって駆動され、移動手摺駆動部は、ステップ11を移動させる駆動装置33によって駆動されるので、ステップ11及び移動手摺12を連動させることが可能になる。
欄干部13は、上記のように、移動手摺12が取り付けられる側壁であって、ステップ11の両側に設けられている。欄干部13の上面デッキ部16には、移動手摺12が取り付けられる手摺レール17が設置され、欄干部13のステップ11側に面する内側面には、内側パネル18と、スカートガード19とが設置されている。また、図2に示すように、欄干部13の内部には、スカートガード19を固定するためのスカートガードアングル20や図示しない支柱等のフレームが設けられている。なお、スカートガード19等は、後述のトラス31に設けられるトラスフレーム40に固定されている。
内側パネル18は、欄干部13の内側面をカバーするための内装部材であって、欄干部13の全長に亘って設置される。一般的に、内側パネル18としては、ステンレス鋼板やガラス板が用いられる。図2に示すように、内側パネル18の側端部はL字状に加工されており、内側パネル18は、上端部が上面デッキ部16と内側パネル固定用アングル21との隙間に挿入され、下端部がスカートガードアングル20の上に載った状態で、カザリ金22によりステップ11側から押さえ付けられて固定されている。
スカートガード19は、内側パネル18の下方に設置される内装部材であって、内側パネル18と同様に、欄干部13の全長に亘って設置される。一般的に、スカートガード19としては、ステンレス鋼板が用いられる。スカートガード19、カザリ金22、及びスカートガードアングル20には、締結ネジ23が挿通するネジ孔が形成されており、締結ネジ23によって、スカートガード19は、カザリ金22と共にスカートガードアングル20に締結されている。
カザリ金22は、内側パネル18及びスカートガード19を欄干部13に固定するための止め金であって、両内装部材をステップ11側から押さえ付けて固定する。上記のように、カザリ金22の下方を締結ネジ23で締結することにより、カザリ金22の上端部が内側パネル18のパネル面に当接し、内側パネル18をステップ11側から押し付けることになる。
締結ネジ23は、上記のように、ステップ11側から挿入され、内装部材を欄干部13に締結するためのネジである。図2に示すように、締結ネジ23としては、皿ネジを使用することができ、所望の締め付け位置まで挿入されたときに、締結ネジ23の頭部が突出しないようにカザリ金22のネジ孔が形成されている。一方、締結ネジ23のネジ軸は、カザリ金22、スカートガード19、及びスカートガードアングル20のネジ孔を挿通して、ネジ軸の先端部がスカートガードアングル20から欄干部13の内部に突出している。なお、締結ネジ23が挿入される方向は、エスカレータ10の進行方向に直交する方向である(本明細書において、直交方向とは、ほぼ直交する方向を含む)。
図2に示すように、エスカレータ10は、上記締結ネジ23の緩みや取り付け忘れを自動的に検出して、作業負荷の軽減を図るために、検知ユニット24を備えている。検知ユニット24は、締結ネジ23が所望の締め付け位置まで挿入されているか否かを検出する検出装置である。
検知ユニット24は、欄干部13の内部、即ち、締結ネジ23のネジ軸先端側に設置される。具体的には、図2に示すように、検知ユニット24の各構成要素は、支持パネル25に固定され、支持パネル25を介してスカートガードアングル20に設置されている。このように検知ユニット24は、欄干部13の内部に設置されるので、ステップ11に載って移動する乗客の邪魔にならず、点検作業時等に締結ネジ23を取り外す際にも、検知ユニット24を取り外す必要がない。なお、検知ユニット24は、支持パネル25によってユニット化されているので取り付けが容易である。
検知ユニット24は、締結ネジ23が所望の締め付け位置から緩んだときや締結ネジ23の取り付け忘れが発生したときに、ON操作されて検出信号を制御装置32に対して出力する検知スイッチ26を備える。検知スイッチ26は、締結ネジ23のネジ軸と沿った方向に移動する検知部27を有し、検知部27が押されてON操作されるスイッチである。さらに、検知ユニット24は、締結ネジ23によって一方端が押圧されるレバー部28を備えると共に、検知スイッチ26は、検知部27の先端部の位置が締結ネジ23のネジ軸先端部の位置よりも欄干部13の内部側であって、ネジ軸の延長線上から所定長さ離間した位置に設置される。
レバー部28は、上記のように、一端部が締結ネジ23により押圧され、締結ネジ23が所望の締め付け位置から緩んだときに、他方端が検知部27に当接する部材である。したがって、レバー部28は、少なくとも上記所定長さ以上の長さを有し、締結ネジ23のネジ軸と直交する方向に沿った軸を中心として回動するように支持されている。このようなレバー部28を備えることにより、締結ネジ23が直接検知スイッチ26に接触することがなく、長時間に亘って押圧されることもないので、検知スイッチ26の部品耐久性が向上する等の効果を奏する。
詳しくは図3に示すように、レバー部28は、締結ネジ23と検知スイッチ26との間に設けられ、中途部に設置された支持軸29により回動可能に支持されている。そして、レバー部28は、圧縮バネ30によって、他方端が検知部27と当接する方向に付勢されている。
圧縮バネ30は、上記のように、レバー部28を付勢する部材であって、レバー部28の他方端が検知部27に当接する方向に付勢する機能を有する。この圧縮バネ30の付勢力によって、締結ネジ23が所望の締め付け位置から緩んだときに、レバー部28の他方端が検知部27に当接することが可能になる。なお、圧縮バネ30の設置位置としては、例えば、レバー部28の他方端側であってレバー部28を介して検知スイッチ26と対向する位置など、レバー部28の他方端を検知部27に当接する方向に付勢することができれば、特に限定されるものではない。また、圧縮バネ30の代わりに、引張りバネやゴム等の弾性体など他の付勢部材を使用することも可能である。
ここで、検知ユニット24による締結ネジ23の緩み検出について、図3を用いて説明する。図3では、締結ネジ23が所望の締め付け位置まで挿入されている状態(左)と、締結ネジ23が所望の締め付け位置から緩んだ状態(右)とを示している。
締結ネジ23が所望の締め付け位置まで挿入されているときには、圧縮バネ30の付勢力に抗してレバー部28の一方端が押圧され、レバー部28の他方端と検知部27とは離間している。したがって、検知スイッチ26は、OFFの状態であり、検出信号は出力されない。
一方、締結ネジ23が所望の締め付け位置から緩んだときには、レバー部28の一方端における締結ネジ23による押圧力が緩和又は解除されることにより、圧縮バネ30の負勢力に準じてレバー部28の他方端が検知部27に当接することになる。したがって、検知スイッチ26は、ONの状態となり、検出信号が制御装置32に出力されることになる。このように、検知ユニット24によれば、締結ネジ23が所望の締め付け位置から緩んだときに、初めて、検出信号が出力されるので、検知スイッチ26の誤作動が起こり難く、緩み検出の精度が向上する。
図4に示すように、検知ユニット24は、全ての締結ネジ23のネジ軸先端側に設置されている。各検知ユニット24の検知スイッチ26は、上記のように、トラス31内に設置された制御装置32とそれぞれ配線接続(パラレル接続)され、各検知スイッチ26による検出信号は、制御装置32に送信されるので、どの締結ネジ23に緩み等の問題が発生したかを把握することが可能である。なお、配線を減らす等の観点から、複数の検知スイッチ26ごとにシリーズ接続することもでき、その場合には、所定エリア毎の検出情報を取得することができる。
ここで、制御装置32が設置されるトラス31は、自重及び荷重を支える土台部分であって、内部には、制御装置32の他に、ステップ11を連結する図示しないステップチェーン、ステップチェーンが撒き掛けられる図示しないスプロケット、移動手摺12を駆動する図示しない移動手摺駆動部、及びスプロケットを駆動する駆動装置33等が設置されている。なお、駆動装置33がスプロケットを駆動させることで、ステップチェーン及び移動手摺駆動部に連結された手摺チェーンが駆動して、ステップ11及び移動手摺12が循環することになる。
制御装置32は、エスカレータ10の機械的要素の動作を統一的に制御する装置であって、駆動装置33の駆動を制御して、ステップ11及び移動手摺12の循環又は停止させる機能を有する。制御装置32には、図示しない制御盤等が設けられ、通常運転モードとエスカレータ10の保守点検時に適用される保守点検モードとを切り替える保守点検スイッチ34と、ブザー音を発報する警報器35が設置されている。さらに、制御装置32は、検知スイッチ26からの検出信号を受信して、エスカレータ10の運転を規制する運転規制手段を有する。
なお、制御装置32は、CPUと、制御パラメータ等の入力に用いられる入力装置と、入力した制御パラメータや制御プログラム等を記憶する記録装置と、入出力ポートなどを備える装置であって、コンピュータによって構成することができる。各機能は、ソフトウェアを実行することで実現でき、具体的には、対応するエスカレータ制御プログラムを実行することにより実現できる。
運転規制手段は、検知ユニット24によって、締結ネジ23が所望の締め付け位置まで挿入されていないことが検出されたときに、エスカレータ10の運転を規制する機能を有する。具体的に、運転規制手段は、点検作業時に機能して、検知ユニット24の検知スイッチ26からの検出信号を取得する機能を有すると共に、検出信号を受信したときに、保守点検スイッチ34が保守点検モードから通常運転モードに切り替えられた場合には、警報器35からブザー音を発報させると共に、駆動装置33の駆動を禁止する。したがって、運転規制手段の機能により、点検作業者は、締結ネジ23の締め付け不足や取り付け忘れがあることに気付き、締結ネジ23の締め付け不足等がある状態でエスカレータ10の運転が再開されることが防止される。なお、運転規制手段は、通常運転時において、検知スイッチ26から検出信号を受信したときに、駆動装置33の駆動を停止させる機能を有することもできる。
通常運転時においては、乗客の利便性を考慮する必要があるため、エスカレータ10の運転を規制するよりも、警告のみを実行することが好ましい場合がある。したがって、制御装置32は、運転規制手段に加えて、警告手段を有することが好ましい。具体的に、警告手段は、検知スイッチ26からの検出信号を取得する機能を有すると共に、検出信号を受信したときに、予め定められた警告を実行する機能を有する。例えば、警告手段によって、図示しない警告灯を点灯させる、或いはエスカレータ10の管理部門に通報する等の警告を実行することが可能になる。
以上のように、エスカレータ10によれば、内側パネル18等の内装部材を欄干部13に締結する締結ネジ23について、その緩み等を検出する検知ユニット24と、検知ユニット24による検出情報に基いて運転規制等を実行する制御装置32とを備えるので、作業負荷の軽減が可能になる。また、検知ユニット24は、欄干部13の内部に設置されるので、点検作業時等に締結ネジ23を取り外す際にも、検知ユニット24を取り外す必要がないので便利である。
なお、上記においては、締結ネジ23が所望の締め付け位置まで挿入されているか否かを検出する検出装置として、検知ユニット24を例に挙げて説明したが、例えば、静電容量センサ、磁気方式等の近接センサ、光学方式等の変位センサ等のセンサを適用することもできる。
例えば、図5に示すように、部品点数が削減の観点等から、検知ユニット24の構成要素である検知スイッチ26のみから構成される検出装置とすることもできる。この場合には、締結ネジ23が所望の締め付け位置まで挿入されているときに、検知部27が押されてON操作され(図5左)、所望の締め付け位置から緩んだときに、検知部27の押圧が解除されてOFF操作される(図5右)。また、検知部27に歪みゲージを取り付けて、レバー部28により加えられる力を検出可能な検出装置とすることもでき、検出された力に応じて(即ち、締結ネジ23の緩みの程度に応じて)、エスカレータ10の制御を実行することが可能になる。
また、図6に示すように、締結ネジとして、ネジ軸にネジ軸貫通孔37を有する締結ネジ36を使用すると共に、検出装置として、投光機38及び受光機39から構成される光学式センサを適用することができる。具体的には、投光機38及び受光機39は、複数の締結ネジ36を挟んで、エスカレータ10の進行方向に沿ってそれぞれ設置される。そして、投光機38及び受光機39に挟まれた締結ネジ36が所望の締め付け位置まで挿入されているときには、同図に示すように、各締結ネジ36のネジ軸貫通孔37の開口方向が、投光機38及び受光機39の光軸に沿うように、ネジ軸貫通孔37の形成位置やカザリ金22等のネジ孔のサイズなどが均一に設定される。したがって、投光機38から投光された光が各締結ネジ36の各ネジ軸貫通孔37を通って受光部39に直行することになり、締結ネジ36が所望の締め付け位置まで挿入されていることを検出することができる。一方、締結ネジ36が所望の締め付け位置から緩んでいるときには、投光機38から投光された光はネジ軸によって遮断され、締結ネジ36の緩みを検出することができる。
本発明の実施の形態に係るエスカレータの欄干部をステップ側から見た様子を示す図である。 図1のA−A線断面を示す図である。 図2のB−B線断面を示す図である。なお、図面の明瞭化のために、締結ネジの全体を実線で示すが、実際には、カザリ金等のネジ孔に挿通されている(以下、図5、図6のおいても同様)。 本発明の実施の形態に係るエスカレータの全体構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係るエスカレータにおいて、検知スイッチのみから構成される検出装置を適用した構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係るエスカレータにおいて、投光機及び受光機から構成される検出装置を適用した構成を示す図である。
符号の説明
10 エスカレータ、11 ステップ、12 移動手摺、13 欄干部、14 踏板、15 ライザ、16 上面デッキ部、17 手摺レール、18 内側パネル、19 スカートガード、20 スカートガードアングル、21 内側パネル固定用アングル、22 カザリ金、23 締結ネジ、24 検知ユニット、25 支持パネル、26 検知スイッチ、27 検知部、28 レバー部、29 支持軸、30 圧縮バネ、31 トラス、32 制御装置、33 駆動装置、34 保守点検スイッチ、35 警報器、36 締結ネジ、37 ネジ軸貫通孔、38 投光機、39 受光機、40 トラスフレーム。

Claims (4)

  1. 欄干部のステップ側に設けられる内装部材と、
    ステップ側から挿入され、内装部材を欄干部に締結する締結ネジと、
    を備えた乗客コンベアであって、
    締結ネジが所望の締め付け位置まで挿入されているか否かを検出する検出装置が、欄干部内部に設置されたことを特徴とする乗客コンベア。
  2. 請求項1に記載の乗客コンベアにおいて、
    検出装置は、
    締結ネジのネジ軸と直交する方向に沿った軸を中心として回動すると共に、一方端が締結ネジのネジ軸先端で押圧されるレバー部と、
    レバー部の他方端が当接することを検知する検知部を含む検知スイッチと、
    レバー部の他方端が検知部と当接する方向にレバー部を付勢する付勢部材と、
    から構成され、
    締結ネジは、所望の締め付け位置まで挿入されているときには、付勢部材の付勢力に抗してレバー部の他方端と検知部とが離間するように、レバー部の一方端を押圧していることを特徴とする乗客コンベア。
  3. 請求項1に記載の乗客コンベアにおいて、
    締結ネジは、欄干部に沿って複数設置されると共に、ネジ軸の所定位置に形成された貫通孔を有し、
    検出装置は、
    複数の締結ネジを挟んでそれぞれ設置された投光部と受光部とから構成され、
    各締結ネジが所望の締め付け位置まで挿入されているときには、投光部から投光された光が各締結ネジの各貫通孔を通って受光部に直行するように、貫通孔が形成される所定位置が設定されることを特徴とする乗客コンベア。
  4. 請求項1〜3のいずれか1に記載の乗客コンベアにおいて、
    検出装置により締結ネジが所望の締め付け位置から緩んだことが検出されたとき又は取り付け忘れが検出されたときには、予め定められた警告又は運転規制を実行する制御部を備えることを特徴とする乗客コンベア。
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