JPH10129955A - エレベーター - Google Patents

エレベーター

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Publication number
JPH10129955A
JPH10129955A JP8307056A JP30705696A JPH10129955A JP H10129955 A JPH10129955 A JP H10129955A JP 8307056 A JP8307056 A JP 8307056A JP 30705696 A JP30705696 A JP 30705696A JP H10129955 A JPH10129955 A JP H10129955A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
car
airbag
rails
air
basket
Prior art date
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Pending
Application number
JP8307056A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Ueda
嘉男 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RIKO KOGYO KK
Original Assignee
RIKO KOGYO KK
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノッキングが起こり難いエアバック形式のエ
レベーターを提供すること。又、中間位置でも移動しな
いように停止させることができるエアバック形式のエレ
ベーターを提供すること。 【解決手段】 複数本のレール2と、このレール2間に
配置されたエアバック3と、エアバック3の上に配置さ
れ且つレール2に昇降自在に取り付けられたカゴ4とか
らなる。エアバック3の中に空気を給排気させる給排気
手段5が交流電動機51とブロワー52とからなり、こ
の交流電動機51に供給される交流電源の周波数がイン
バーター8で可変可能になっている。又、カゴ4を停止
させる停止機能6が係止片64と係止部65とからな
り、カゴ4が停止位置に到ると、突出した係止片64が
係止部65に係止して停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエレベーターに関す
る。詳細には、建物内外において簡単に設置可能なエア
バック形式のエレベーターに関する。
【0002】
【従来の技術】階段の昇降が不自由な高齢者や身体障害
者のために、あるいは、荷物を運搬するために、一般住
宅においてもエレベーターを設置することが多くなって
いる。更に、最近では3階建て住宅が増加し、健康な人
でも3階まで昇ることが不便であるため、エレベーター
の設置が多くなっている。この住宅用のエレベーターの
駆動方式としては巻胴式、ツルベ式、直接油圧式、空気
式等があるが、空気式のエレベーターは構造が簡単であ
るので多く使用されている。
【0003】この空気式のエレベーターとしては、特開
平7−196272号公報記載のエアバック形式のエレ
ベーターが知られている。このエアバック形式のエレベ
ーターは、所定間隔をもって複数本立設されたレール
と、このレール間に配置された気密性の可撓性材料から
なる蛇腹状構造を有する多段エアバックと、この多段エ
アバックの上に配置された上記レールに昇降自在に支持
されたカゴと、上記多段エアバックを昇降させる給排気
手段とを備えたものである。このエアバック形式のエレ
ベーターは、給排気手段によって多段エアバックの中に
空気を入れたり出したりする。すると、蛇腹状構造の多
段エアバックが膨張収縮し、この多段エアバックの上に
載っているカゴがレールに沿って昇降するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この特
開平7−196272号公報記載のエアバック形式のエ
レベーターは、カゴが停止位置に到ったときにストッパ
ーに強く衝突するためにショックが大きく、又、下降時
に多段エアバックへの空気の供給を停止させる空気の流
れが急激に変化し、ノッキングが起こりエレベーターに
乗っている人が不愉快になることが多い。又、このエレ
ベーターでは2階建ての住宅のように上端と下端の2か
所だけで停止する場合には問題がないが、3階建ての住
宅のように中間で停止する場合には、この中間の停止位
置に移動しないように停止させることが困難である。即
ち、停止位置に停止させても、カゴに人が乗り降りする
度にカゴの重量が変化し、その結果、エアバックが伸縮
して所定位置に留まっていない。従って、人がカゴに乗
ったり降りたりするときに不安になる。
【0005】そこで、本発明の目的は、ショックやノッ
キングが起こり難いエアバック形式のエレベーターを提
供することである。又、本発明の他の目的は、中間でも
停止位置に移動しないように停止させることができるエ
アバック形式のエレベーターを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたものであって、請求項1記載の発明
は、所定間隔をもって複数本立設されたレールと、この
レール間に配置された気密性の可撓性材料からなるエア
バックと、このエアバックの上に配置され且つ上記レー
ルに昇降自在に取り付けられたカゴと、上記エアバック
内に空気を給排気させてカゴを昇降させる給排気手段と
を備えたエレベーターにおいて、上記給排気手段は交流
電動機とブロワーとからなり、この交流電動機に供給さ
れる交流電源の周波数がインバーターで可変可能になさ
れているものである。
【0007】請求項2記載の発明は、所定間隔をもって
複数本立設されたレールと、このレール間に配置された
気密性の可撓性材料からなるエアバックと、このエアバ
ックの上に配置され且つ上記レールに昇降自在に取り付
けられたカゴと、上記エアバック内に空気を給排気させ
てカゴを昇降させる給排気手段とを備えたエレベーター
において、上記給排気手段は交流電動機とブロワーとか
らなり、このブロワーの吸引管路または排気管路に弁が
設けられているものである。
【0008】請求項3記載の発明は、所定間隔をもって
複数本立設されたレールと、このレール間に配置された
気密性の可撓性材料からなるエアバックと、このエアバ
ックの上に配置され且つ上記レールに昇降自在に取り付
けられたカゴと、上記エアバック内に空気を給排気させ
てカゴを昇降させる給排気手段と、停止機構とを備えた
エレベーターにおいて、上記停止機構の少なくとも一つ
は、カゴとカゴが通過する通路のどちらか一方に設けら
れた出入自在な係止片と、他方に設けられた係止部とか
らなり、カゴが停止位置に到ると、突出した係止片が係
止部に係止されてカゴが停止する構造になされているも
のである。
【0009】請求項4記載の発明は、所定間隔をもって
複数本立設されたレールと、このレール間に配置された
気密性の可撓性材料からなるエアバックと、このエアバ
ックの上に配置され且つ上記レールに昇降自在に取り付
けられたカゴと、上記エアバック内に空気を給排気させ
てカゴを昇降させる給排気手段と、停止機構とを備えた
エレベーターにおいて、上記停止機構の少なくとも一つ
は、カゴに設けられた電動機と、この電動機で回転され
るウォームギアーと、このウォームギアーに噛み合って
いる歯車と、この歯車に連動して出入する係止片と、カ
ゴが通過する通路の内壁に設けられた係止部とからな
り、カゴが停止位置に到ると、電動機によって突出させ
られた係止片が係止部に係止されてカゴが停止する構造
になされているものである。
【0010】本発明に使用するエアバックは、この中に
空気を給排気させることにより膨張収縮して、この上の
カゴを昇降させることができる形状であればいかなるも
のでもよい。例えば、ほぼ均一な断面を有する筒状体で
あってもよいし、側面が蛇腹状になっている筒状体でも
よい。又、提灯のように蛇腹状の筒状体の中に骨を設け
てもよい。更に、前記公報記載のように蛇腹状構造を有
する多段式の筒状体でもよい。請求項2記載の発明に使
用される弁は、空気の通路を任意の通過面積に絞ること
ができる弁であればいかなるものでもよい。例えば、ゲ
ート弁でもよいしバターフライ弁でもよい。しかし、バ
ターフライ弁が取り扱い易いので好ましい。請求項3記
載の発明および請求項4記載の発明においては、係止片
が係止部に係止されてカゴが停止する構造になっている
が、このように係止片が係止部に係止される構造として
は種々ある。例えば、突出した係止片が係止部を下から
押した状態に係止されてもよいし、係止片が突起状の係
止部の上に載った状態に係止されてもよいし、係止片が
突起状の係止部を挟んだ状態に係止されてもよいし、係
止片が凹状の係止部の中に挿入した状態に係止されても
よい。
【0011】(作用)請求項1記載の発明および請求項
2記載の発明では、エアバックを昇降させる給排気手段
が交流電動機とブロアーとからなる。そして、請求項1
記載の発明においては、この交流電動機に供給される交
流電源の周波数がインバーターで可変可能になされてい
る。この交流電動機は、供給する電源の周波数が大きく
なると回転が速くなり、周波数が小さくなると回転が遅
くなるというように、供給する電源の周波数によって回
転が異なる。従って、インバーターによって周波数を変
化させて交流電動機の回転を変化させ、この交流電動機
で回転するブロワーによってエアバックに供給される空
気の量を多くしたり少なくして、カゴの上昇を速くする
こともできるし、カゴの上昇を遅くすることができる。
更に、インバーターによって交流電動機の回転を遅くす
ると、ブロワーがエアバックの中に空気を供給する力が
エアバックの空気圧の力より弱くなり、エアバックの空
気がブロワーを通して排気されてカゴが下がるようにな
る。このように、インバーターによってカゴを速く上昇
させることも遅く上昇させることも、更に下降させるこ
とができる。
【0012】停止しているカゴを下降させるときに、イ
ンバーターでエアバックの中に空気を供給するブロワー
の力を次第に小さくしてエアバックの中の空気圧の変化
を小さくして徐々に出発させると、空気圧の変化を少な
くしてノッキングを起こらなくすることができる。換言
すると、従来、エレベーターのカゴが下降するときに
は、ブロワーの回転を停止してエアバック内の空気をブ
ロワーを通して排気させていたが、このようにすると、
エアバックの空気の量が急激に減じ、荷重が加わってい
るカゴはクッション作用が働きノッキッグ現象が起こっ
ていた。
【0013】しかし、本発明では、上記の用に、これを
解消するために、ブロワーの回転を高速から次第に減
じ、インバーターでエアバックの中の圧力を次第に小さ
くすることができる。従って、下降開始時のノッキング
を解消することができる。又、上昇時や下降時から停止
させるときにインバーターでカゴの速度を次第に緩やか
にして停止させることによって、カゴのショックをなく
することができる。このように、空気の送風量およびエ
アバック内の圧力をインバーターで制御することによっ
てカゴのノッキングやショックが解消できる。
【0014】請求項2記載の発明では、このブロワーの
吸引管路または排気管路に弁が設けられているから、カ
ゴが停止位置近傍に近づくと、弁で吸引管路または排気
管路を次第に絞ったり開いたりして、カゴの上昇速度や
下降速度を次第に低下させて最後に停止させることがで
きる。又、停止時から下降するときもエアバックの中の
空気圧を次第に小さくすることができる。このように駕
籠が停止するときや停止から下降させるときの空気圧の
変化を少なくすることができるので、ショックやノッキ
ッグが起こらなくすることができる。
【0015】請求項3記載の発明では、停止機構が、カ
ゴとカゴが通過する通路のどちらか一方に設けられた出
入自在な係止片と、他方に設けられた係止部とからな
り、カゴが停止位置に到ると、突出している係止片が係
止部に係止されてカゴが停止する構造になされているか
ら、カゴが停止位置に到ると、係止片が突出している係
止部に係止されてカゴが停止する。このときに係止片が
係止部を押した状態に係止してカゴを停止させたり、係
止部の上に載った状態に停止させることができるから、
その後にカゴに人が乗ったり降りたりして重量が変化し
ても、カゴが移動しないようにすることができる。
【0016】請求項4記載の発明では、停止機構が、カ
ゴに設けられた電動機と、この電動機で回転されるウォ
ームギアーと、このウォームギアーに噛み合っている歯
車と、この歯車に連動して出入する係止片と、カゴが通
過する通路の内壁に設けられた係止部とからなり、カゴ
が停止位置に到ると、電動機によって突出させられた係
止片が係止部に係止されてカゴが停止する構造になされ
ているから、停止位置に行く前に、電動機を回転させ、
この電動機の回転によってウォームギアーを回転させ、
このウォームギアーに噛み合っている歯車を回転させ、
この歯車に連動する係止片を突出させておく。そして、
カゴが停止位置に到ると、この突出した係止片が通路に
設けられている係止部に係止してカゴが停止する。
【0017】このときに係止片が係止部を押した状態に
係止してカゴを停止させたり係止部の上に載った状態に
停止させることができるから、その後にカゴに人が乗っ
たり降りたりして重量が変化しても、カゴが移動しない
ようにすることができる。このように、係止片が係止部
を押していると、係止片を逆方向に移動させようとする
力が働くが、ウォームギアーに噛み合っている歯車が逆
方向に反転しないから、係止片が反対方向に移動するこ
とがない。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明
する。図1〜図5は本発明エレベーターを3階の建物に
取り付けた一実施例を示すもので、図1はエレベーター
の説明図、図2(イ)はエレベーターの正面図、(ロ)
はエレベーターの側面図、(ハ)はエレベーターの背面
図、図3(イ)はカゴの平面図、(ロ)はカゴの水平断
面図、図4は多段エアバックの断面図、図5(イ)はカ
ゴが下方から上昇して停止した状態の係止片と係止部の
関係の平面を示す説明図、(ロ)は(イ)の側面を示す
説明図、(ハ)はカゴが上方から降下して停止した状態
の係止片と係止部の関係の平面を示す説明図、(ニ)は
(ハ)の側面を示す説明図である。
【0019】図1〜図5において、1はエレベーターで
あり、このエレベーター1はレール2と多段エアバック
3とカゴ4と給排気手段5と停止機構6とを備えてい
る。レール2は、図3に示すように、前面71、後面7
2、両側面73、73で囲まれた通路7の両側面73、
73に取り付けられていて、所定間隔をもって2本立設
されている。尚、この通路7は1階から3階まで貫通し
ていて、この通路7の各階の前面には、それぞれ扉75
が設けられていて、カゴ4が各階に停止すると、扉75
を開けることができるようになっている。
【0020】多段エアバック3は、図4に示すように、
気密性を有する合成ゴムからなる可撓性シートが断面ほ
ぼ四角形で角部が円形になされた袋状の単体31の多数
が、図1および図2に示すように、多段に重合されて蛇
腹状構造となされたものであり、この多段に重合された
単体31のほぼ中央には接着部分32があり、この接着
部分32の中央にはエア連通孔33が設けられていて、
各単体31の内部の空間が繋がっている。そして、この
多段エアバック3は、2本のレール2、2間に配置され
ていて、単体31と単体31の間にはこの接着部分32
を中に入れた四角枠からなるガイドリンク35が設けら
れ、このガイドリンク35の両側に設けられた摺動片3
6がレール2を挟んで摺動するようになっている。従っ
て、この多段エアバック3は通路7から外に出ないよう
になっている。
【0021】カゴ4は、前面に戸41を有する函体で、
図3に示すように、カゴ4の両側には、それぞれ一対の
ガイドロール42、42が取り付けられていて、この一
対のガイドロール42、42がレール2を挟んでいる。
そして、このカゴ4は、図1に示すように、多段エアバ
ック3の上に配置されていて、多段エアバック3の中の
空気の量を給排気手段で増減すると、多段エアバック3
が膨張収縮してカゴ4がガイドロール42、42を回転
させながらスムースに通路7に沿って上下に移動すよう
になっている。
【0022】給排気手段5は、図1に示すように、交流
電動機51とブロワー52とからなり、交流電動機51
が稼働すると、ブロワー52の吸引管路53から空気を
吸い込んで排気管路54を通って多段エアバック3の中
に空気を供給できるようになっている。尚、この給排気
手段5で排気するときには、交流電動機51の速度を遅
くしてブロワー52から多段エアバック3の中に空気を
供給する圧力が多段エアバック3の中の圧力より小さく
なると空気が逆流して、多段エアバック3の中の空気が
ブロワー52を通して排気されるのである。そして、こ
の排気される空気量はブロワー52の回転が遅くなるほ
ど多くなり、交流電動機51を止めると、多段エアバッ
ク3の中の空気が最も速く排気されるようになる。この
ように交流電動機51の回転速度を加減することによっ
てブロワー52の中に空気を給気したり排気したりし
て、カゴ4の上昇速度や下降速度を調節できるようにな
っている。
【0023】8はインバーターであり、このインバータ
ー8は交流電動機51に供給される交流電源の周波数を
変えるものである。即ち、このインバーター8で周波数
を大きくすると交流電動機51の回転が速くなり、ブロ
ワー52から多量の空気が多段エアバック3の中に流れ
込んで多段エアバック3が速く膨張し、その結果、カゴ
4が速く上昇する。逆に、インバーター8で周波数を小
さくすると、交流電動機51の回転が遅くなり、ブロワ
ー52から多段エアバック3の中に流れ込む空気の量が
少なくなり、その結果、カゴ4が遅く上昇するようにな
り、更にブロワー53の回転が遅くなると多段エアバッ
ク3の中の空気が逆流してカゴ4が下降するようになっ
ている。尚、この実施例では多段エアバック3の中に流
れ込む空気の量をインバーター8によって調節している
が、ブロワー52の吸引管路53または排気管路54に
弁を設けて、この弁の開閉で調節してもよい。
【0024】停止機構6は2階の停止位置に設けられて
いるものであって、図5に示すように、カゴ4の上に取
り付けられた電動機61と、この電動機61が回転する
ウォームギアー62と、このウォームギアー62に噛み
合っている歯車63と、この歯車63に連動する係止片
64と、2階の停止位置の通路7の両側面73、73か
ら突出している係止部65とからなる。係止片64はほ
ぼ係止部65の厚みだけ隔てて上下に2個ずつ両側に設
けられている。即ち、合計4個設けられている。この上
下に設けられた2個の係止片64はチエンで連動するよ
うになっている。そして、両側の係止片64、64は電
動機61によって同時に回転するようになっている。換
言すると、係止片64は全て同時に回転するようになっ
ている。そして、係止片64が下方に回転して上側係止
片64が突出し下側係止片64が引っ込む状態と、係止
片64が上方に回転して上側係止片64が引っ込み下側
係止片64が突出する状態と、この中間の状態の3段階
で停止するようになっている。
【0025】次に、この停止機構6の稼働状況を図5を
参照しながら説明する。先ず、1階から2階にカゴ4が
上昇して止まる場合について説明する。電動機61が回
転すると、図5(イ)、(ロ)に示すように、電動機6
1がウォームギアー62と歯車63を回転させて下側の
係止片64を上方に回転させる。すると、下側の係止片
64がほぼ水平になって突出すると同時に、上側の係止
片64が上方に回転してほぼ垂直になって引っ込む。
尚、この左右のウォームギアー62のネジの方向は逆に
なっているので、左右の係止片64が逆に回転して上記
のように回転するのである。
【0026】カゴ4が2階に到ると、突出している下側
の係止片64が係止部65に押された状態になって引っ
掛かって止まる。この状態でカゴ4から人が出たり入っ
たりしても、係止片64が係止部65に押された状態に
なって引っ掛かっているから、人が昇降してもカゴ4が
2階の停止位置に留まっている。従って、人が乗ったり
降りたりし易い。このようにして停止しているカゴ4が
上方に移動するときには、電動機61が回転して係止片
64が中間位置まで回転して止まる。すると、この係止
片64が係止部65から外れるからカゴ4が上昇でき
る。
【0027】次に、3階から2階にカゴ4が下降する場
合について説明する。電動機61が昇るときと逆方向に
回転すると、図5(ハ)、(ニ)に示すように、電動機
61がウォームギアー62と歯車63を回転させて下側
の係止片64を下方に回転させる。すると、下側の係止
片64がほぼ垂直になって引っ込むと同時に、上側の係
止片64が下方に回転してほぼ水平になって突出する。
カゴ4が2階に到ると、突出している上側の係止片64
が係止部65の上に載って止まる。この状態でカゴ4か
ら人が出たり入ったりしても、係止片64が係止部65
に載っているから、カゴ4が下方に下がらない。従っ
て、人が乗ったり降りたりし易い。
【0028】次に、カゴ4が2階を通過する場合につい
て説明する。電動機61を稼働させて上下の係止片64
を中間の位置にする。すると、カゴ4が係止片に引っ掛
からなくなるので、カゴ4が支障なく通過できる。
【0029】尚、1階より下には行く必要がないし、3
階より上方に行く必要がないから、この1階および3階
には、図2に示すように、それぞれストッパー68、6
9が設けられていてカゴ4が止まるようになっている。
9は、戸41を開閉する電動機であり、図3(イ)に示
すように、カゴ4の上に設けられている。
【0030】次に、このエレベーター1の使用方法およ
び作用について説明する。 (1)1階の人がカゴ4に乗って2階に降りる場合につ
いて説明する。1階の扉75近傍に設けられている図示
しない上りのボタンを押す。すると、カゴ4が1階に停
止している場合には、電動機9が稼働し戸41が開き、
扉75が開く。又、カゴ4が1階以外に位置している
と、ブロワー52の回転が遅くなり、多段エアバック3
の中の空気がブロワー52を通して排気されて次第に少
なくなり、カゴ4が1階まで降下し、ストッパー68に
当たり停止した後、電動機9が稼働して戸41が開き、
扉75が開く。
【0031】次に、人がカゴの出入口からカゴ4の内部
に入る。このように、人がカゴ4の中に入ってもストッ
パー68の上に載っているからカゴ4は下がらない。従
って、安心して乗ることができる。
【0032】次に、乗った人がカゴの中に設けられてい
る2階のボタン(図示せず)を押す。すると、電動機9
が稼働して戸41と扉75が閉まると同時に、自動的に
交流電動機51が稼働し、ブロワー52の吸引管路53
から空気を吸い込んで排気管路54を通って多段エアバ
ック3の中に空気が供給される。その際、このインバー
ター8が交流電動機51に供給される交流電源の周波数
が最初小さく、次第に大きくなる。すると、交流電動機
51の回転が最初遅く次第に速くなり、ブロワー52か
ら次第に多量の空気が多段エアバック3の中に流れ込ん
で多段エアバック3が次第に速く膨張し、その結果、カ
ゴ4が次第に速く上昇する。一方、戸41が閉まると同
時に、図示しないスイッチが入り、電動機61が回転
し、図5(イ)、(ロ)に示すように、この電動機61
がウォームギアー62と歯車63を回転させる。する
と、下側の係止片64が上方に回転して突出し、上側の
係止片64が上方に回転して引っ込む。
【0033】2階の停止位置近傍にカゴ4が上昇する
と、インバーター8が稼働して周波数が小さくなる。す
ると、交流電動機51の回転が遅くなり、ブロワー52
から多段エアバック3の中に流れ込む空気の量が少なく
なり、その結果、カゴ4の上昇速度が遅くなる。カゴ4
が2階に到ると、突出している下側の係止片64が係止
部65を押した状態になって止まり、戸41と扉75が
開き、人がカゴから出る。一定時間経過後、戸41と扉
75が閉まる。
【0034】このように、停止位置近傍に到ると、イン
バーター8で電動機51の回転が少なくなり、エアバッ
ク3の中に流れ込む空気の量が少なくなり、カゴ4の上
昇が遅くなるから、停止する際の係止片64に衝突する
衝撃が少なく、ショックがない。又、カゴ4から人が出
ても、係止片64が係止部65を押した状態になって引
っ掛かっているから、カゴ4が上方に押され、人が出て
もカゴ4が2階の停止位置に留まっている。従って、人
が安心して乗り降りすることができる。又、カゴ4が2
階に到って停止したときには係止片64が係止部65を
押して、係止片64を逆方向に回転させようとする力が
働くが、ウォームギアー62に噛み合っている歯車63
が逆方向に回転しないから、係止片64が上方向に回転
せず、カゴ4が2階の停止位置に留まる。
【0035】(2)2階の人がカゴ4に乗って3階に昇
る場合について説明する。2階の扉75近傍の前に設け
られている図示しない上りのボタンを押す。すると、カ
ゴ4が2階に停止している場合には、電動機9が稼働し
戸41が開き、扉75が開く。又、カゴ4が2階より下
に停止している場合には、(1)のカゴ4が上昇すると
きと同様に交流電動機51、インバーター8等が稼働し
てカゴ4が上昇し、下側の係止片64が係止部65を押
して引っ掛かって止まり、戸41と扉75が開く。
【0036】又、カゴ4が2階より上に位置している
と、ブロワー52の回転が遅くなり多段エアバック3の
中の空気の量が次第に少なくなり、カゴ4が下降すると
同時に、自動的にスイッチが入り電動機61が昇るとき
と逆方向に回転し、図5(ハ)、(ニ)に示すように、
電動機61がウォームギアー62と歯車63を回転させ
て上側の係止片64が下方に回転してほぼ水平に突出
し、下側の係止片64が下方に回転してほぼ垂直になっ
て引っ込む。カゴ4が2階に到ると、突出している上側
の係止片64が係止部65を押した状態になって載って
止まる。その後、戸41と扉75が開く。
【0037】次に、人が出入口からカゴ4の内部に入
る。このようにカゴ4に人が乗っても、係止片64が係
止部65を押した状態になって引っ掛かっているから、
カゴ4が2階の停止位置から下方に下がらない。従っ
て、人が安心して乗ることができる。内部に入った人が
カゴの中に設けられている3階のボタン(図示せず)を
押す。すると、電動機9が稼働して戸41と扉75が閉
まると同時に、自動的に交流電動機51が稼働し、
(1)のカゴが上昇する場合と同様に、ブロワー52の
吸引管路53から空気を吸い込んで排気管路54を通っ
て多段エアバック3の中に空気が供給される。この際、
このインバーター8によって電動機51に供給される交
流電源の周波数を変化させる結果、カゴ4が次第に速く
上昇する。
【0038】一方、戸41が閉まると同時に、電動機6
1が回転し、図5(イ)、(ロ)に示すように、電動機
61がウォームギアー62と歯車63を回転させて上側
の係止片64と下側の係止片64が中間位置まで回転さ
せる。すると、上側の係止片64と下側の係止片64が
係止部65に引っ掛からなくなり、カゴ4が自由に昇降
できるようになる。3階の停止位置近傍にカゴ4が上昇
すると、インバーター8が稼働して周波数を小さくす
る。すると、交流電動機51の回転数が少なくなり、ブ
ロワー52から多段エアバック3の中に流れ込む空気の
量が少なくなり、その結果、カゴ4が遅く上昇する。
【0039】カゴ4が3階に到ると、ストッパー69を
押した状態になって止まる。このように、停止位置近傍
に到ると、インバーター8で電動機51の回転が少なく
なり、エアバック3の中に流れ込む空気の量が少なくな
り、カゴ4の上昇が遅くなるから、停止する際に係止片
64に衝突する衝撃が少なく、ショックがない。カゴ4
が停止した後、戸41と扉75が開き、人が出る。一定
時間経過後、戸41と扉75が閉まる。このようにカゴ
4から人が出ても、カゴ4がストッパー68を押してい
るから、人が降りてもカゴ4が3階の停止位置に留まっ
ている。従って、人が安心して降りることができる。
【0040】(3)1階から3階に昇る場合について説
明する。1階の扉75近傍に設けられている図示しない
上りボタンを押す。すると、カゴ4が1階に停止してい
る場合には、電動機9が稼働して戸41が開き、扉75
が開く。又、カゴ4が1階以外に位置しているときに
は、(1)のときと同様に、ブロワー52の回転が遅く
なり多段エアバック3の中の空気が次第に少なくなり、
カゴ4が1階まで下降し、ストッパー68に当たり停止
した後、電動機9が稼働して戸41が開き、扉75が開
く。
【0041】次に、人が出入口からカゴ4の内部に入
る。このように人が乗っても、カゴがストッパー68の
上に載った状態に停止しているから、これ以上下方に下
がることがなく、安心して乗ることができる。カゴの中
に設けられている3階のボタン(図示せず)を押す。す
ると、(1)のときと同様に、電動機9が稼働して戸4
1と扉75が閉まると同時に、自動的に交流電動機51
が稼働し、ブロワー52の吸引管路53から空気を吸い
込んで排気管路54を通って多段エアバック3の中に空
気が供給される。その際、このインバーター8が交流電
動機51に供給される交流電源の周波数を変化させる結
果、カゴ4が次第に速く上昇する。
【0042】3階の停止位置近傍にカゴ4が上昇する
と、(2)のときと同様に、インバーター8が稼働して
周波数を小さくする。すると、交流電動機51の回転が
遅くなり、ブロワー52から多段エアバック3の中に流
れ込む空気の量が少なくなり、その結果、カゴ4が遅く
上昇し、カゴ4が3階に到ると、カゴ4がストッパー6
9を押し付けて停止する。このように、停止位置近傍に
到ると、インバーター8で電動機51の回転が少なくな
り、エアバック3の中に流れ込む空気の量が少なくな
り、カゴ4の上昇が遅くなるから、停止する際に係止片
64に衝突する衝撃が少なく、ショックがない。停止
後、戸41と扉75が開き、人が出る。一定時間経過
後、戸41と扉75が閉まる。
【0043】又、このようにカゴ4から人が出ても、カ
ゴ4がストッパー68を押し付けた状態になって停止し
ているから、カゴ4が停止位置から下方に移動しない。
従って、人が安心して降りることができる。尚、上下の
係止片64が中間の位置になっているから、2階では係
止部65に引っ掛かることなく通過する。
【0044】(4)3階から2階に降りる場合について
説明する。3階の扉75近傍に設けられている図示しな
い下りのボタンを押す。すると、カゴ4が3階に停止し
ている場合には、電動機9が稼働して戸41が開き、扉
75が開く。又、カゴ4が3階以外に位置していると、
(1)のカゴ4が上昇するときと同様に、交流電動機5
1、インバーター8等が稼働してカゴ4が上昇し、スト
ッパー69を押して止まり、戸41と扉75が開く。
【0045】次に、人が出入口からカゴ4の内部に入
る。このように、カゴ4に人が乗っても、ガゴ4がスト
ッパー69を押した状態になって停止しているから、カ
ゴ4が下方に下がることがなく、安心して乗ることがで
きる。内部に入った人がカゴ4の中に設けられている2
階のボタン(図示せず)を押す。すると、戸41と扉7
5が閉まると同時に、ブロワー52の回転が次第に遅く
なり多段エアバック3の中の空気の排出量を少なくして
カゴ4を遅く出発させた後、ブロワー52の回転を更に
遅くして、カゴ4が次第に速く下降させる。
【0046】このように、最初多段エアバック3の中の
空気を次第に少なくしてカゴ4を出発させるから、多段
エアバック3の中の空気の変化が少なく、従って、ノッ
キングが起こらない。又、カゴ4が下降すると同時に自
動的にスイッチが入り、電動機61が昇るときと逆方向
に回転する。すると、図5(ハ)、(ニ)に示すよう
に、電動機61がウォームギアー62と歯車63を回転
させて上側の係止片64が下方に回転してほぼ水平に突
出し、下側の係止片64が下方に回転してほぼ垂直にな
って引っ込む。
【0047】2階の停止位置近傍にガゴ4が下降する
と、多段エアバック3の排気量を少なくする。すると、
カゴ4が遅く下降し、カゴ4が2階の停止位置にに到る
と、突出している上側の係止片64が係止部65に載っ
た状態になって引っ掛かって止まる。このように、多段
エアバック3の中の空気の排気量を少なくしてカゴ4の
下降速度を小さくして停止させるから、停止時のショッ
クが起こらない。カゴ4が2階の停止位置に停止した
後、扉75が開く。次に、人が出入口から外に出る。こ
のようにカゴ4から人が出ても、カゴ4が係止部65に
載って押した状態になって停止位置に留まっているか
ら、上方に移動しないので人が安心して降りることがで
きる。
【0048】(5)3階から1階に降りる場合について
説明する。3階の扉75近傍に設けられている図示しな
い下りのボタンを押す。すると、カゴ4が3階に停止し
ている場合には、電動機9が稼働して戸41が開き、扉
75が開く。又、カゴ4が3階以外に停止していると、
(1)のカゴ4が上昇するときと同様に、交流電動機5
1、インバーター8等が稼働してカゴ4が上昇し、カゴ
4がストッパー69に押さえられて止まり、戸41と扉
75が開く。
【0049】次に、人が出入口からカゴ4の内部に入
る。このように、カゴ4に人が乗っても、ストッパー6
9を押した状態になって停止しているから、カゴ4が下
方に下がることがなく、安心して乗ることができる。カ
ゴ4に入った人がカゴ4の中に設けられている1階のボ
タン(図示せず)を押す。すると、戸41と扉75が閉
まると同時に、ブロワー52の回転が次第に遅くなり多
段エアバック3の中の空気の排出量を少なくしてカゴ4
を遅く出発させた後、ブロワー52の回転を更に遅くし
て、カゴ4を次第に速く下降させる。
【0050】このように、最初多段エアバック3の中の
空気の量を次第に少なくしてカゴ4を出発させるから、
多段エアバック3の中の空気の変化が少なく、従って、
ノッキングが起こらない。1階の停止位置近傍にカゴ4
が下降すると、多段エアバック3の排気量を少なくす
る。すると、カゴ4が遅く下降し、カゴ4が1階に到る
と、ストッパー68の上に乗った状態になって止まる。
このように、排気量を少なくしてカゴ4の下降速度を小
さくして停止するから、停止時のショックが起こらな
い。
【0051】カゴ4が1階の停止位置に停止した後、戸
41と扉75が開く。次に、人が出入口から外にでる。
又、このようにカゴ4から人が出ても、カゴ4がストッ
パー68に載っているから、カゴ4が所定位置に留まっ
ている。従って、人が降り易い。尚、上下の係止片64
が中間の位置になっているから、2階では係止部65に
引っ掛かることなく通過する。
【0052】(6)2階から1階に降りる場合について
説明する。2階の扉75近傍の前に設けられている図示
しない上りのボタンを押す。すると、カゴ4が2階に停
止している場合には、電動機9が稼働して戸41が開
き、扉75が開く。又、カゴ4が2階より下に停止して
いる場合には、(1)のカゴ4が上昇するときと同様
に、交流電動機51、インバーター8等が稼働してカゴ
4が上昇し、下側の係止片64が係止部65に押されて
引っ掛かって止まり、戸41と扉75が開く。
【0053】又、カゴ4が2階より上に位置している
と、ブロワー52の回転が遅くなり多段エアバック3の
中の空気が次第に少なくなり、カゴ4が下降すると同時
に、自動的にスイッチが入り、電動機61が昇るときと
逆方向に回転する。すると、図5(ハ)、(ニ)に示す
ように、電動機61がウォームギアー62と歯車63を
回転させて上側の係止片64が下方に回転してほぼ水平
に突出し、下側の係止片64が下方に回転してほぼ垂直
になって引っ込む。カゴ4が2階に到ると、突出してい
る上側の係止片64が係止部65を押した状態になって
引っ掛かって止まる。その後、戸41と扉75が開く。
【0054】次に、人が出入口からカゴ4の内部に入
る。このようにカゴ4に人が乗っても、係止片64が係
止部65を押した状態になって引っ掛かっているから、
カゴ4が上方に押されカゴ4が2階の停止位置から下方
に下がらない。従って、人が安心して乗ることができ
る。カゴ4の中に入った人がカゴ4の中に設けられてい
る1階のボタン(図示せず)を押す。すると、戸41と
扉75が閉まると同時に、ブロワー52の回転が次第に
遅くなり多段エアバック3の中の空気の排出量を少なく
してカゴ4を出発させた後、ブロワー52の回転を更に
遅くして、カゴ4が次第に速くさせる。このように、最
初カゴ4が多段エアバック3の中の空気の量を次第に少
なくしてカゴ4を出発させるから、多段エアバック3の
中の空気の変化が少なく、従って、ノッキングが起こら
ない。1階の停止位置近傍にカゴ4が下降すると、ブロ
ワー52の回転の速度の低下を次第に緩くして排気量を
少なくする。すると、カゴ4がゆっくりと下降する。こ
のように、カゴ4をゆっくり下降させているから停止時
にカゴ4の受ける衝撃が少なく、従って、ショックが起
こらない。カゴ4が1階に到ると、ストッパー68の上
に載った状態になって止まる。その後、戸41と扉75
が開く。
【0055】次に、人が出入口から外に出る。又、この
ようにカゴ4から人が出ても、カゴ4がストッパー68
に載っているから、カゴ4が停止位置に留まっている。
従って、人が安心して降りることができる。
【0056】
【発明の効果】請求項1記載の発明においては、交流電
動機に供給される交流電源の周波数がインバーターで可
変可能になされているから、カゴが停止位置近傍に近づ
くと、インバーターによって周波数を少なくしてかごの
上昇速度や下降速度を次第に低下させ最後に停止させる
ことができるので、ショックがなく、又、停止している
カゴを下降させるときエアバックの中に流入する空気の
変化を小さくすることができるので、ノッキッグが起こ
らない。従って、乗っている人が不愉快にならない。
【0057】請求項2記載の発明では、ブロワーの吸引
管路または排気管路に弁が設けられているから、カゴが
停止位置近傍に近づくと、弁で吸引管路または排気管路
を絞って、カゴの上昇速度や下降速度を次第に低下さ
せ、最後に停止させることができるので、ショックがな
い。又、停止させているカゴを下降させるときエアバッ
クの中に流入する空気の変化を少なくすることができ、
ノッキングが起こらない。従って、乗っている人が不愉
快にならない。
【0058】請求項3記載の発明では、停止機構が、カ
ゴとカゴが通過する通路のどちらか一方に設けられた出
入自在な係止片と、他方に設けられた係止部とからな
り、カゴが停止位置に到ると、突出している係止片が係
止部に係止されてカゴが停止する構造になされているか
ら、このカゴに人が乗ったり降りたりして重量が変化し
ても、係止片が係止部を押した状態に停止することがで
き、従って、カゴを移動しないようにすることができ、
カゴに安心して乗ったり降りたりすることができるので
極めて好ましい。
【0059】請求項4記載の発明では、停止機構が、カ
ゴに設けられた電動機と、この電動機で回転されるウォ
ームギアーと、このウォームギアーに噛み合っている歯
車と、この歯車に連動して出入する係止片と、カゴが通
過する通路の内壁に設けられた係止部とからなり、カゴ
が停止位置に到ると、電動機によって突出させられた係
止片が係止部に係止されてカゴが停止する構造になされ
ているから、このカゴに人が乗ったり降りたりして重量
が変化しても、係止片が係止部を押した状態に停止する
ことができ、従って、カゴを移動しないようにすること
ができ、カゴに乗ったり降りたりし易いので極めて好ま
しい。又、係止片が係止部を押していると、係止片が逆
方向に移動させようとする力が働くが、ウォームギアー
に噛み合っている歯車が反転しないから、係止片が反対
方向に移動することがないので安心である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明エレベーターを3階建ての建物に取り付
けた一実施例を示すもので、エレベーターの説明図であ
る。
【図2】(イ)はエレベーターの正面図、(ロ)はエレ
ベーターの側面図、(ハ)はエレベーターの背面図であ
る。
【図3】(イ)はカゴの平面図、(ロ)はカゴの水平断
面図である。
【図4】多段エアバックの断面図である。
【図5】(イ)はカゴが下方から上昇して停止した状態
の係止片と係止部の関係の平面を示す説明図、(ロ)は
(イ)の側面を示す説明図、(ハ)はカゴが上方から下
降して停止した状態の係止片と係止部の関係の平面を示
す説明図、(ニ)は(ハ)の側面を示す説明図である。
【符号の説明】
1 エレベーター 2 レール 3 エアバック(多段エアバック) 4 カゴ 41 戸 5 給排気手段の給気装置 51 交流電動機 52 ブロワー 6 停止機構 61 電動機 62 ウォームギアー 63 歯車 64 係止片 65 係止部 7 通路 75 扉 8 インバーター

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定間隔をもって複数本立設されたレー
    ルと、このレール間に配置された気密性の可撓性材料か
    らなるエアバックと、このエアバックの上に配置され且
    つ上記レールに昇降自在に取り付けられたカゴと、上記
    エアバック内に空気を給排気させてカゴを昇降させる給
    排気手段とを備えたエレベーターにおいて、上記給排気
    手段は交流電動機とブロワーとからなり、この交流電動
    機に供給される交流電源の周波数がインバーターで可変
    可能になされていることを特徴とするエレベーター。
  2. 【請求項2】 所定間隔をもって複数本立設されたレー
    ルと、このレール間に配置された気密性の可撓性材料か
    らなるエアバックと、このエアバックの上に配置され且
    つ上記レールに昇降自在に取り付けられたカゴと、上記
    エアバック内に空気を給排気させてカゴを昇降させる給
    排気手段とを備えたエレベーターにおいて、上記給排気
    手段は交流電動機とブロワーとからなり、このブロワー
    の吸引管路または排気管路に弁が設けられていることを
    特徴とするエレベーター。
  3. 【請求項3】 所定間隔をもって複数本立設されたレー
    ルと、このレール間に配置された気密性の可撓性材料か
    らなるエアバックと、このエアバックの上に配置され且
    つ上記レールに昇降自在に取り付けられたカゴと、上記
    エアバック内に空気を給排気させてカゴを昇降させる給
    排気手段と、停止機構とを備えたエレベーターにおい
    て、上記停止機構の少なくとも一つは、カゴとカゴが通
    過する通路のどちらか一方に設けられた出入自在な係止
    片と、他方に設けられた係止部とからなり、カゴが停止
    位置に到ると、突出した係止片が係止部に係止されてカ
    ゴが停止する構造になされていることを特徴とするエレ
    ベーター。
  4. 【請求項4】 所定間隔をもって複数本立設されたレー
    ルと、このレール間に配置された気密性の可撓性材料か
    らなるエアバックと、このエアバックの上に配置され且
    つ上記レールに昇降自在に取り付けられたカゴと、上記
    エアバック内に空気を給排気させてカゴを昇降させる給
    排気手段と、停止機構とを備えたエレベーターにおい
    て、上記停止機構の少なくとも一つは、カゴに設けられ
    た電動機と、この電動機で回転されるウォームギアー
    と、このウォームギアーに噛み合っている歯車と、この
    歯車に連動して出入する係止片と、カゴが通過する通路
    の内壁に設けられた係止部とからなり、カゴが停止位置
    に到ると、電動機によって突出させられた係止片が係止
    部に係止されてカゴが停止する構造になされていること
    を特徴とするエレベーター。
JP8307056A 1996-10-31 1996-10-31 エレベーター Pending JPH10129955A (ja)

Priority Applications (1)

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JP8307056A JPH10129955A (ja) 1996-10-31 1996-10-31 エレベーター

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JP (1) JPH10129955A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102781805A (zh) * 2009-11-17 2012-11-14 吴仁洙 电梯用绳索制动装置
CN103121612A (zh) * 2013-03-15 2013-05-29 江苏科技大学 一种基于空气消能的电梯轿厢安全降落装置
CN104276473A (zh) * 2014-03-19 2015-01-14 李志伟 轿厢式电梯防坠落装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102781805A (zh) * 2009-11-17 2012-11-14 吴仁洙 电梯用绳索制动装置
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CN103121612B (zh) * 2013-03-15 2015-05-13 江苏科技大学 一种基于空气消能的电梯轿厢安全降落装置
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