JPH10129856A - 給紙カセット - Google Patents

給紙カセット

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JPH10129856A
JPH10129856A JP8286926A JP28692696A JPH10129856A JP H10129856 A JPH10129856 A JP H10129856A JP 8286926 A JP8286926 A JP 8286926A JP 28692696 A JP28692696 A JP 28692696A JP H10129856 A JPH10129856 A JP H10129856A
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JP
Japan
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cassette
paper
main body
sheet
rear end
Prior art date
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Pending
Application number
JP8286926A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidetoshi Kaneko
英敏 金子
Toshihiko Seike
俊彦 清家
Minoru Tomii
稔 冨依
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カセット本体に対して回転板板等の部品を容易
に取り付けることができ、給紙カセットの組立作業を容
易化して作業効率の向上を図る。 【解決手段】カセット本体10aにスプリング41、カ
セット爪42、用紙ガイド49、ピニオンギア50及び
後端板51を取り付けた後、回転板40を取り付ける。
回転板40を取り付ける際には、先ず、回転板40の前
側をカセット爪42の下側に挿入する。次いで、カセッ
ト本体10aにおいて支持部53を弾性変形させた状態
で、回転板40の後側をカセット本体10a内に収納し
つつ、回転板40の一方の軸受部54にカセット本体1
0の一方の側面に形成された支軸52を貫通させる。さ
らに、支持部53を元の状態に復元し、回転板40の他
方の軸受部55に支持部53の支軸56を貫通させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、用紙給紙部から
用紙処理部に対して用紙を搬送する用紙搬送路を構成し
た装置に装着され、用紙給紙部に着脱自在にされるとと
もに、複数枚の用紙を収納した給紙カセットの構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置等の用紙を処理する装置で
は、複数枚の用紙を収納するとともに、用紙給紙部に着
脱自在にされた給紙カセットが用いられる。用紙給紙部
では、給紙カセットに収納された用紙の上面に対向する
給紙ローラ等の給紙部材を備え、給紙カセットに収納さ
れた用紙を最上部に位置する用紙から順に1枚ずつ用紙
搬送路に給紙する。この給紙部材による用紙の給紙を容
易にすべく、一般に、給紙カセットに収納された用紙の
前端部近傍を上方に付勢する回転板が設けられている。
【0003】例えば、特開平5−97253号公報や特
開平8−151132号公報に開示されている従来の給
紙カセットでは、図18に示すように、樹脂成型等によ
り一体成型されたカセット本体243の内部に、用紙の
前端部に当接して複数枚の用紙が同時に給紙されること
を規制するカセット爪247や収納する複数枚の用紙に
ついて給紙方向に直交する方向の位置を規制する用紙規
制ガイド248とともに、後端をヒンジとして揺動する
回転板244を備えている。
【0004】この回転板244には、給紙方向に平行な
側面の一部を上方に折り曲げて軸受部が形成されてい
る。一方、カセット本体243には、その給紙方向に平
行な側面を外側から貫通する支軸246が設けられてい
る。この支軸246をカセット本体243の側面及び回
転板244の軸受部に貫通させることにより、カセット
本体243内に回転板244を支持する。通常、カセッ
ト本体243に対する回転板244の取付作業は、カセ
ット本体243にカセット爪247や用紙規制ガイド2
48を取り付けた後に行われる。
【0005】また、給紙カセットには、複数枚の用紙を
整合した状態で収納するため、用紙の側面に当接する用
紙ガイドが設けられている。この用紙ガイドは、収納す
る用紙のサイズに合わせて給紙カセット内において用紙
給紙方向に直交する方向に固定位置を変更できるように
されている。特に、給紙方向に直交する方向の中心位置
を基準に用紙を収納する給紙カセットでは、2個の用紙
ガイドを備え、2個の用紙ガイドの位置が基準位置を挟
んで互いに対称となる関係を維持した状態で移動するよ
うにされている。
【0006】このため、例えば、図19に示す構成で
は、樹脂成型されたカセット本体257の底面にはレー
ル259が形成されており、レール259内を摺動する
用紙ガイド261,262に、カセット本体257の底
面を挟んでラックギア263,264が取り付けられ
る。ラックギア263,264は、カセット本体257
の裏面に軸支されるピニオンギア270に噛合する。従
来の給紙カセットでは、用紙ガイド261,262に対
するラック263,264の取付、及び、カセット本体
257に対するピニオンギア270の取付は、取付ネジ
を用いて行われてる。
【0007】また、カセット本体257にピニオンギア
270を取り付ける際に2つの用紙ガイド261,26
2の相対的な位置関係を特定するため、位置決め用の治
具が嵌入する取付用孔260及び265が、カセット本
体257及びラックギア263,264に形成されてい
る。この取付用孔260及び265に治具を嵌入させて
用紙ガイド261,262を位置決めした状態で、カセ
ット本体257の裏面にピニオンギア270を取り付け
る。
【0008】さらに、カセット本体には、用紙の後端位
置を規制する後端板が設けられるが、カセット本体に最
大サイズの用紙を収納する場合には、カセット本体の内
側面により用紙の後端位置を規制することにより、給紙
カセットの給紙方向の寸法を、収納する最大の用紙サイ
ズに略一致させ、給紙カセットを小型化するようにした
ものがある。
【0009】このように、給紙カセットには、回転板、
用紙ガイド及び後端板等の複数の部品が装着される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
給紙カセットでは、カセット本体に回転板を取り付ける
際には、カセット本体の上面からカセット本体内に回転
板を挿入したのち、カセット本体の側面から取付ネジを
回転板に貫通させる必要があり、カセット本体の複数の
方向から作業を行わなければならず、作業が煩雑になる
問題があった。
【0011】また、カセット本体に用紙ガイドを装着す
る際には、カセット本体の上面からカセット本体内に用
紙ガイドを挿入したのち、カセット本体の裏面から取付
ネジを介してラックギアを取り付け、さらに、治具を用
いて用紙ガイドをカセット本体に位置決めした状態で、
カセット本体の裏面にピニオンギアを取り付ける必要が
あり、カセット本体の複数の方向から作業を行わなけれ
ばならないとともに、専用の治具が必要で、作業がより
煩雑になる問題があった。
【0012】さらに、最大サイズの用紙を収納する際
に、カセット本体の内側面により用紙の後端位置を規定
するようにしたものでは、取り外した後端板を収納する
ための空間がカセット本体内に必要となり、給紙カセッ
トの小型化を実現できない問題がある。
【0013】この発明の目的は、カセット本体に対して
回転板、用紙ガイド及び後端板等の部品を容易に取り付
けることができ、給紙カセットの組立作業を容易化して
作業効率の向上を図ることができるとともに、後端板の
収納位置を考慮して小型化を実現できる給紙カセットを
提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
は、カセット本体に複数の部品を装着して構成される給
紙カセットにおいて、前記複数の部品の装着部を上方に
開放した状態でカセット本体に一体的に形成したことを
特徴とする。
【0015】したがって、請求項1に記載した発明にお
いては、複数の部品がカセット本体に対して上方から装
着されるとともに、カセット本体に複数の部品を装着す
るための部材が不要になる。
【0016】請求項2に記載した発明は、前記複数の部
品が、少なくとも、カセット本体内に収納した用紙の給
紙方向の前端部近傍を上方に付勢する回転板と、複数の
用紙サイズのそれぞれについて給紙方向に直交する方向
の収納位置を規定する用紙ガイドと、複数の用紙サイズ
のそれぞれについて給紙方向の後端位置を規定する後端
板と、を含み、前記回転板の支持部、前記用紙ガイドの
装着部、及び、前記後端板の収納部を、カセット本体内
に上面に開放した状態でカセット本体に一体的に形成し
たことを特徴とする。
【0017】したがって、請求項2に記載した発明にお
いては、回転板、用紙ガイド及び後端板が、カセット本
体に対してカセット本体の上方のみから取り付けられ
る。また、カセット本体に回転板、用紙ガイド及び後端
板を装着するための部材が不要になる。
【0018】請求項3に記載した発明は、前記回転板の
支持部が、回転板の一端をカセット本体の上面からの操
作により弾性変形する弾性部材を介して係止した状態で
回転自在に支持することを特徴とする。
【0019】したがって、請求項3に記載した発明にお
いては、カセット本体の上面側から操作して弾性部材を
弾性変形させることにより、カセット本体に回転板を取
り付けることができる。
【0020】請求項4に記載した発明は、前記用紙ガイ
ドの装着部が、ラックギアを有する2個の用紙ガイド、
及び、ラックギアに噛合するピニオンギアがカセット本
体の上面から装着される装着部であって、用紙ガイドに
形成された突起が上方から嵌入する貫通部を有する嵌入
孔と、開放端である上端からピニオンギアが外嵌する軸
受部と、からなることを特徴とする。
【0021】したがって、請求項4に記載した発明にお
いては、用紙ガイドの突起をカセット本体の上面側から
嵌入孔の貫通部に嵌入し、ピニオンギアをカセット本体
の上面側から軸受部に外嵌することにより、カセット本
体に用紙ガイドを装着できる。
【0022】請求項5に記載した発明は、前記後端板の
収納部を、一方の用紙ガイドの移動操作のためにカセッ
ト本体内に形成された操作空間の内部に構成したことを
特徴とする。
【0023】したがって、請求項5に記載した発明にお
いては、用紙ガイドの移動操作に必要な操作空間を、後
端板の収納部としても用いることができ、後端板を収納
するためのみの空間を別の位置に設ける必要がない。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施形態に係
る給紙カセットが適用される複写機の構成を示す断面図
である。上面に原稿搬送装置2を装着した複写機本体1
の内部中央には、感光体ドラム3が回転自在に設置され
ており、その外周面に対向して帯電チャージャ4、イレ
ーサランプ5、現像装置6、転写チャージャ7及びクリ
ーニング装置8等が配置され、複写プロセス部を構成し
ている。また、複写機本体1の内部において複写プロセ
ス部の排紙側に定着装置9が設置されている。
【0025】複写機本体1の下方には、給紙カセット1
0が用紙搬送方向に直交する方向に着脱自在にされてい
る。給紙カセット10の上部には、図外のモータにより
駆動される給紙ローラ11が備えられている。給紙カセ
ット10に収納された用紙は、前端部にカセット爪42
が係止し、前端部近傍を回転板40を介して作用するス
プリング41の弾性力により上方に付勢されている。こ
の給紙カセット40内に収納された用紙のうち最上部に
位置する用紙が、給紙ローラ11の回転により順に一枚
ずつ用紙搬送路12に給紙される。
【0026】用紙搬送路12には、図外のモータにより
駆動される複数の用紙搬送ローラ13が設置されてお
り、感光体ドラム3の近傍にはレジストローラ14及び
給紙検出センサ15が設置されている。さらに、定着装
置9の排紙側には、排紙ローラ16が設置されており、
複写機本体1の排紙側の側面に排紙トレイ17が装着さ
れている。これら搬送ローラ13、レジストローラ14
及び排紙ローラ16により、給紙カセット10から複写
プロセス部及び定着装置9を経由して排紙トレイ17に
至る用紙搬送路12が構成されている。
【0027】複写機本体1の上面には透明ガラス体の原
稿台18が設置されている。複写機本体1の内部におい
て、原稿台18の下方には、光学系ユニット19が設け
られている。光学系ユニット19は、原稿台18上に載
置された原稿の画像を露光するコピーランプ20、ミラ
ー21及びレンズ22によって構成されている。コピー
ランプ20及びミラー21の一部は、原稿台18の下方
を水平方向に往復移動し、原稿台18上に載置された原
稿の画像をコピーランプ20の光によって走査する。
【0028】コピーランプ20の光の原稿における反射
光は、ミラー21及びレンズ22を経由して感光体ドラ
ム3の表面に配光される。感光体ドラム3の表面は、こ
の反射光の露光に先立って、帯電チャージャ4により単
一極性の電荷を均一に付与されており、反射光の露光に
よって光導電作用による静電潜像が形成される。この
後、感光体ドラム3の表面は現像装置6から現像剤の供
給を受け、静電潜像が現像剤画像に顕像化される。
【0029】感光体ドラム3の回転に先立って給紙カセ
ット10から給紙された用紙は、前端部をレジストロー
ラ14に当接させて停止している。レジストローラ14
は、感光体ドラム3の回転に同期して回転を開始し、用
紙を感光体ドラム3と転写チャージャ7との間に導く。
転写チャージャ7は、感光体ドラム3の表面の現像剤画
像を用紙上に転写する。現像剤画像を転写された用紙
は、定着装置9において加熱及び加圧される。定着装置
9を通過して現像剤画像を表面に溶融定着した用紙は、
排紙ローラ16により排紙トレイ17に排出される。
【0030】このように、複写機本体1に装着される給
紙カセット10には、原稿の複写画像の形成処理を受け
るべき複数枚の用紙が収納されている。
【0031】図2は、請求項3に記載した発明の実施形
態に係る給紙カセットの組立図である。給紙カセット1
0は、樹脂成型等により一体成型されたカセット本体1
0aに、用紙下面の前端部近傍に当接する回転板40、
回転板40を上方に付勢するスプリング41、用紙の前
端部の上面に係止するカセット爪42、カセット爪42
を保持するとともに用紙の給紙方向に直交する位置を規
定する用紙ガイド49、2個の用紙ガイド49を連動さ
せるピニオンギア50、及び、用紙の後端部の位置を規
定する後端板51によって構成されている。なお、カセ
ット本体10aにおいて給紙方向に平行な一方の側面6
1には、底面に平行に突出する支軸52が形成されてい
る。また、回転板40の給紙方向に平行な2側面のそれ
ぞれに、軸受部54及び55が形成されている。
【0032】図3は、上記給紙カセットの要部の構成を
示す図である。樹脂成型された給紙カセット10におい
て給紙方向に平行な他方の側面57の一部に切欠部57
aを形成し、この切欠部57aの底面58に側面57と
の間に間隙を与えて支持部53を設けている。支持部5
3は平板状を呈し、支持部53の内側面の上部から支軸
56が底面58に平行に突出している。支軸56は、上
記支軸52に対向している。この支持部53は、カセッ
ト本体10aの成型時に一体的に成型される。支持部5
3は、樹脂を素材として側面57との間に間隙を有する
平板状に形成されているため、図中矢印方向に弾性変形
する。
【0033】図4は、上記給紙カセットの組立作業の一
部を示す図である。また、図5は、組立作業の一部にお
ける要部の構成を示す図である。カセット本体10aに
スプリング41、カセット爪42、用紙ガイド49、ピ
ニオンギア50及び後端板51を取り付けた後、回転板
40を取り付ける。回転板40を取り付ける際には、先
ず、回転板40の前側をカセット爪42の下側に挿入す
る(図4(A)参照)。次いで、カセット本体10aに
おいて支持部53を図5(A)に示すように弾性変形さ
せた状態で、回転板40の後側をカセット本体10a内
に収納しつつ、回転板40の一方の軸受部54にカセッ
ト本体10の一方の側面に形成された支軸52を貫通さ
せる(図4(B)参照)。さらに、支持部53を元の状
態に復元し、図5(B)に示すように回転板40の他方
の軸受部55に支持部53の支軸56を貫通させる。
【0034】このように、カセット本体10aの上面か
らの操作のみによってカセット本体10aに一体的に成
型された支軸52及び56を用いて回転板40を取り付
けることができ、回転板40の取付作業を簡略化できる
とともに、給紙カセット10の部品点数を削減できる。
【0035】図6は、請求項3に記載した発明の別の実
施形態に係る給紙カセットの組立図である。カセット本
体62の底面63の2か所に回転保持部59が一体に成
型されている。2か所の回転保持部59は、カセット本
体62の底面63において用紙給紙方向に直交する直線
上に位置しており、操作面側の回転保持部59には、ス
トッパ部60が形成されている。一方、回転板70の給
紙方向の後端部には、2箇所に突出部58が形成されて
いる。
【0036】図7(A)及び(B)に示すように、回転
保持部59は、半円柱形状の上側部材59aと半円筒形
状の下側部材59bとを間隙59cを設けて形成されて
いる。また、ストッパ部60は、上方からの外力の作用
により、下方に弾性変形する形状にされている。一方、
回転板70の後端には、2か所に突出部58が形成され
ている。この2か所の突出部58は、断面が半円形を呈
するとともに、カセット本体62の回転保持部59のそ
れぞれに対向する位置に形成されている。
【0037】カセット本体62に回転板70を取り付け
る際には、回転板70に形成された突出部58をストッ
パ部60の上に当接させて下方に押圧しつつ、カセット
本体62の背面側に押し込む。突出部58の下方への押
圧によりストッパ部60が下方に弾性変形し、図7
(C)に示すように、突出部58が回転保持部59の間
隙59cに嵌入する。この嵌入によりストッパ部60に
対する押圧力が解除されると、ストッパ部60は弾性力
により元の状態に復元し、突出部58の搬送方向に直交
する方向への移動を規制する。
【0038】なお、図7(A)及び(C)はカセット本
体62の給紙方向の前側から見た断面図であり、同図
(B)は同図(A)におけるX−X方向の要部の矢視拡
大図である。
【0039】この実施形態に係る給紙カセットにおいて
も、カセット本体62の上面側からのみの操作によっ
て、カセット本体62に形成された回転保持部59及び
ストッパ60により、回転板70をカセット本体62内
に回転自在に支持させることができる。回転板70の取
付作業を簡略化できるとともに、部品点数を削減でき
る。
【0040】図8は、請求項4に記載した発明の実施形
態に係る給紙カセットのカセット本体の平面図である。
カセット本体141の底面には給紙方向に直交する方向
の2本のレール144が一体に形成されている。この2
本のレール144の前後に6個の嵌入孔142と8個の
突出部143とが形成されている。8個の突出部143
は、6個の嵌入孔142のそれぞれに貫通部142a〜
142fを形成するように位置している。
【0041】図9は、上記給紙カセットに装着される用
紙ガイドの平面図である。用紙ガイド145及び146
は、それぞれ4個ずつの突起147が形成されていると
ともに、底面にラックギア148が設けられている。ま
た、用紙ガイド145には、操作部材149が突出部1
49aとともに一体に形成されている。この操作部材操
作部材149の底面には、カセット本体141に形成さ
れた係止部149bに上面から係合する複数の係止部が
形成されている。この操作部材149と係止部149b
との係合により、カセット本体141内における用紙ガ
イド145の位置が固定される。突出部149aは平板
上に形成されており、操作部材149を内側に押圧操作
することにより、下を凸にして弾性変形し、操作部材1
49が上方に持ち上がり、係止部149bとの係合が解
除される。
【0042】図10は、上記給紙カセットにおける用紙
ガイド及びピニオンギアの装着状態を示す断面図であ
る。一方の用紙ガイド145及びピニオンギア150
は、カセット本体141に対して上面から装着される。
このとき、用紙ガイド145の底面から下方に突出した
嵌合部材148aが、カセット本体141に形成された
一方のレール144に上方から嵌合する。また、用紙ガ
イド145に形成された突起147が、カセット本体1
41に形成された嵌入孔142内に嵌入し、突出部14
3の下面に当接する。嵌合部材148aがレール144
に嵌合し、突起147が嵌入孔142内において突出部
143に当接することにより、カセット本体141にお
ける用紙ガイド145の上下方向の移動が規制される。
【0043】なお、他方の用紙ガイド146も用紙ガイ
ド145に準じた状態でカセット本体141に装着され
る。
【0044】また、ピニオンギア150は、カセット本
体141の2本のレール144の間に形成された軸受部
152に外嵌し、ネジ140によりカセット本体141
における上下方向の移動を規制される。このピニオンギ
ア150は、用紙ガイド145,146に形成されたラ
ックギア148に噛合する。
【0045】図11〜図13は、上記給紙カセットにお
ける用紙ガイド及びピニオンギアの装着作業を示す図で
ある。先ず、図11に示すように、カセット本体141
に一方の用紙ガイド145を装着する。このとき、カセ
ット本体141の6個の嵌入孔142のそれぞれに形成
された貫通部142a〜142fのうち4個の貫通部1
42a〜142dのそれぞれに、用紙ガイド145に形
成された4個の突起147のそれぞれを上方から対向さ
せ、突起147を嵌入孔142内に嵌入させる。この状
態で、用紙ガイド145の嵌合部材148aが一方のレ
ール144内に嵌入する。さらに、用紙ガイド145を
カセット本体141の最も外側に移動させる。このと
き、用紙ガイド145の突起147は、突出部143の
下面に当接している。
【0046】次いで、図12に示すように、カセット本
体141に他方の用紙ガイド146を装着する。このと
き、カセット本体141の6個の嵌入孔142のそれぞ
れに形成された貫通部142a〜142fのうち4個の
貫通部142c〜142fのそれぞれに、用紙ガイド1
46に形成された4個の突起147のそれぞれを上方か
ら対向させ、突起147を嵌入孔142内に嵌入させ
る。この状態で、用紙ガイド146の嵌合部材148a
が他方のレール144内に嵌入する。上述のように、用
紙ガイド146を装着する前に、用紙ガイド145をカ
セット本体141の最も外側に移動させているため、用
紙ガイド146の一部が用紙ガイド145の一部に干渉
することがない。
【0047】この後、図13に示すように、用紙ガイド
145及び146を最も外側に移動させた状態で、カセ
ット本体141の軸受部152にピニオンギア150を
外嵌する。この時、用紙ガイド145及び146が最も
外側に位置していることを、カセット本体141に予め
形成された刻印153により確認する。用紙ガイド14
5及び146は、カセット本体141において給紙方向
の中心線に対して互いに対称となるように配置する必要
があるからである。さらに、軸受部152に対してピニ
オンギア150の上方からネジ140を締結する。
【0048】以上のように、治具を用いることなく用紙
ガイド145及び146をカセット本体141の適正な
位置に装着することができる。また、カセット本体14
1に用紙ガイド145,146及びピニオンギア150
を装着すると、用紙ガイド145及び146は、給紙方
向の中心線に対して互いに対称となる位置関係を維持し
たままで、給紙方向に直交する方向に移動する。図14
に示すように、用紙ガイド145及び146を最も内側
に移動する範囲は、図15に示すように、用紙ガイド1
46に形成した当接部156が用紙ガイド145のラッ
クギア148の端部に当接することにより規制されてい
る。したがって、用紙ガイド145及び146に形成さ
れた突起147が嵌入孔142の貫通部142a〜14
2fに完全に対向することはない。このため、用紙ガイ
ド145及び146がカセット本体141から分離する
ことがない。
【0049】なお、図16(A)に示すように、軸受部
152の先端部に傾斜部152a及び段部152bを形
成するとともに、側面に複数(図16(A)に示す例で
は4条)のスリット152cを軸方向に形成することに
より、図16(B)に示すように軸部152の弾性変形
によりピニオンギア150を軸受部152に外嵌させる
ことができる。また、図16(C)に示すように、段部
152bとの当接により、軸受部152におけるピニオ
ンギア150の上方への移動を規制することができる。
したがって、ネジ140の締結作業を不要にできる。
【0050】図17は、請求項5に記載した発明の実施
形態に係る給紙カセットの構成を示す図である。カセッ
ト本体171には、収納する用紙サイズに合わせて後端
板172を装着する複数の装着部173a〜173gが
形成されている。カセット本体171に最大サイズの用
紙を収納する場合には、後端板172を取り外し、カセ
ット本体171の給紙方向後方の側面171aによって
用紙の後端位置を規制する。したがって、最大サイズの
用紙を給紙する場合には、後端板172は不要になる。
【0051】また、カセット本体171において、用紙
の給紙方向に直交する方向の位置を規制する用紙ガイド
174,175が移動可能にして装着されている。用紙
ガイド174の給紙方向に直交する方向の位置は、用紙
ガイド174に設けられた操作部材174aと垂直板1
74bとを手指によって挟むことにより、カセット本体
171に対する操作部材174aの係合を解除して行
う。用紙ガイド174の移動は、図外の機構により用紙
ガイド175に反転して伝達される。カセット本体17
1の操作側の側面には、一方の用紙ガイド174が最も
外側に位置する場合にも、操作部材174aを操作でき
るようにするための操作空間176が形成されている。
【0052】この操作空間176に、後端板172の固
定部材177が形成されている。固定部材177は、操
作空間176の略中央部において給紙方向に一致して位
置する後端板172の両端部を保持する形状にされてい
る。したがって、操作空間176に後端板172が位置
しない状態では、操作空間176の中央部は開放されて
おり、固定部材177が用紙ガイド174の固定解除部
材174aの操作の支障となることはない。
【0053】このように、用紙ガイド174の固定部材
174aを操作するために設けられた操作空間176
を、後端板172の収納する空間としても用いることに
より、カセット本体171における省スペース化を図
り、給紙カセットの小型化を実現できる。即ち、カセッ
ト本体171の操作面側の側面には、給紙カセットの操
作方法を表記するために十分な大きさのスペース178
が必要になるところ、このスペース178を確保しつ
つ、用紙ガイド174の固定部材174aを操作するた
めの空間、及び、後端板172を収納する部分を設ける
ことができ、後端板172を収納するために給紙カセッ
トの大型化を招くことがない。
【0054】
【発明の効果】請求項1に記載した発明によれば、複数
の部品をカセット本体に対して上方から装着することが
できるとともに、カセット本体に複数の部品のそれぞれ
を装着するための部材をカセット本体と別部品として設
ける必要かないため部品点数を削減でき、給紙カセット
の組立作業の簡略化及びコストダウンを実現できる。
【0055】請求項2に記載した発明によれば、回転
板、用紙ガイド及び後端板を、カセット本体の上方のみ
から取り付けることができるとともに、カセット本体に
回転板、用紙ガイド及び後端板を装着するための部材を
カセット本体と別部品として設ける必要がないため部品
点数を削減でき、給紙カセットの組立作業の簡略化及び
コストダウンを実現できる。
【0056】請求項3に記載した発明によれば、カセッ
ト本体の上面側から弾性部材を操作することにより、カ
セット本体に回転板を取り付けることができ、カセット
本体に対する回転板の取付作業を簡略化することができ
る。
【0057】請求項4に記載した発明によれば、用紙ガ
イド及びピニオンギアをカセット本体の上面側のみから
カセット本体に取り付けることができ、カセット本体に
対する用紙ガイド及びピニオンギアの取付作業を簡略化
することができる。
【0058】請求項5に記載した発明によれば、用紙ガ
イドの移動操作に必要な操作空間を、後端板の収納部と
しても用いることができ、後端板を収納するためのみの
空間を設ける必要がなく、給紙カセットを小型化でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る給紙カセットが適用
される複写機の構成を示す断面図である。
【図2】請求項3に記載した発明の実施形態に係る給紙
カセットの組立図である。
【図3】上記給紙カセットの要部の構成を示す図であ
る。
【図4】上記給紙カセットの組立作業の一部を示す図で
ある。
【図5】上記給紙カセットの組立作業字における要部の
状態を示す図である。
【図6】請求項3に記載した発明の別の実施形態に係る
給紙カセットの組立図である。
【図7】上記給紙カセットの要部の断面図及び矢視拡大
図である。
【図8】請求項4に記載した発明の実施形態に係る給紙
カセットのカセット本体の平面図である。
【図9】上記給紙カセットに装着される用紙ガイドの平
面図である。
【図10】上記給紙カセットにおける用紙ガイド及びピ
ニオンギアの装着状態を示す断面図である。
【図11】上記給紙カセットにおける用紙ガイド及びピ
ニオンギアの装着作業を示す図である。
【図12】同装着作業を示す図である。
【図13】同装着作業を示す図である。
【図14】同給紙カセットの用紙ガイド及びピニオンギ
アを装着した後の状態を示す平面図である。
【図15】同給紙カセットに装着された用紙ガイドの要
部の状態を示す断面図である。
【図16】請求項4に記載した発明の別の実施形態に係
る給紙カセットの要部を示す断面図である。
【図17】請求項5に記載した発明の実施形態に係る給
紙カセットの構成を示す図である。
【図18】従来の給紙カセットの組み立て図である。
【図19】同従来の給紙カセットの平面図である。
【符号の説明】
10a,62、141−カセット本体 40,70−回転板 49,145,146,174−用紙ガイド 50,150−ピニオンギア 51−後端板 52,56−支軸 53−支持部 59−回転保持部 60−ストッパ 142−嵌入孔 143−突出部 147−突起 172−後端板 176−操作空間 177−固定部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カセット本体に複数の部品を装着して構成
    される給紙カセットにおいて、 前記複数の部品の装着部を上方に開放した状態でカセッ
    ト本体に一体的に形成したことを特徴とする給紙カセッ
    ト。
  2. 【請求項2】前記複数の部品が、少なくとも、カセット
    本体内に収納した用紙の給紙方向の前端部近傍を上方に
    付勢する回転板と、複数の用紙サイズのそれぞれについ
    て給紙方向に直交する方向の収納位置を規定する用紙ガ
    イドと、複数の用紙サイズのそれぞれについて給紙方向
    の後端位置を規定する後端板と、を含み、 前記回転板の支持部、前記用紙ガイドの装着部、及び、
    前記後端板の収納部を、カセット本体内に上面に開放し
    た状態でカセット本体に一体的に形成した請求項1に記
    載の給紙カセット。
  3. 【請求項3】前記回転板の支持部が、回転板の一端をカ
    セット本体の上面から操作される弾性部材を介して係止
    した状態で回転自在に支持する請求項2に記載の給紙カ
    セット。
  4. 【請求項4】前記用紙ガイドの装着部が、ラックギアを
    有する2個の用紙ガイド、及び、ラックギアに噛合する
    ピニオンギアがカセット本体の上面から装着される装着
    部であって、用紙ガイドに形成された突起が上方から嵌
    入する貫通部を有する嵌入孔と、開放端である上端から
    ピニオンギアが外嵌する軸受部と、からなる請求項2ま
    たは3に記載の給紙カセット。
  5. 【請求項5】前記後端板の収納部を、一方の用紙ガイド
    の移動操作のためにカセット本体内に形成された操作空
    間の内部に構成した請求項2、3または4に記載の給紙
    カセット。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100409109C (zh) * 2003-08-29 2008-08-06 株式会社东芝 纸张侧缘引导装置,送纸装置及成像装置
US7780162B2 (en) 2004-07-29 2010-08-24 Sharp Kabushiki Kaisha Paper supply apparatus
US7907886B2 (en) 2006-07-10 2011-03-15 Sharp Kabushiki Kaisha Image forming apparatus

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