JPH10129553A - 動力補助機能付き自転車 - Google Patents

動力補助機能付き自転車

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JPH10129553A
JPH10129553A JP28997896A JP28997896A JPH10129553A JP H10129553 A JPH10129553 A JP H10129553A JP 28997896 A JP28997896 A JP 28997896A JP 28997896 A JP28997896 A JP 28997896A JP H10129553 A JPH10129553 A JP H10129553A
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JP
Japan
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bicycle
power
power assisting
wheel
electric motor
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Application number
JP28997896A
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English (en)
Inventor
Toshiyasu Takura
敏靖 田倉
Yoshifumi Tanabe
佳史 田辺
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転倒のおそれなく補助動力を与えて走行でき
る自転車を得ることである。 【解決手段】 自転車1の後輪6の側部に、減速機構を
介して電動機に連結されて前記後輪6とともに地表58
に接触する駆動輪22を配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高齢者、体の不自
由な人或いは自転車を操縦することができない人などが
利用するのに適した動力補助機能付き自転車に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、普通自転車に取り付けできる自転
車用の動力補助装置は、特公昭28−2868号公報に
記載されているように前輪又は後輪を摩擦駆動輪を介し
て駆動するものがあり、また、別の方式としては、ペダ
ル軸を駆動するものや後輪に組み込まれたモータによっ
て後輪を直接駆動するもの等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】自転車の操縦は、一定
の速度以上で走行しないと直立性を保つことができず、
かなりの熟練者でないと転倒してしまう。そのため、時
速6km/h以下の速度で走行することは極めて難し
い。しかるに、高齢者や体の不自由な人にとっては高速
で走行することは不可能であるため、転倒せずに低速で
走行できる自転車であることが望ましいものであるが、
前述の補助動力をもって駆動される形式の自転車におい
ては、低速走行時に転倒を防止できるようにしたものは
ない。
【0004】一方、転倒を防止するだけの目的では、子
供用自転車に見られるように、後輪の両側に小さな補助
輪を取り付けたものがある。しかしながら、このような
自転車においても補助輪を用いずに自転車を操縦できる
ようにすることが目的であるため、通常の走行時におい
ては両側の補助輪は地表から浮いているものである。そ
のため、急激な転倒を防止するという機能があるのみで
あり、片側の補助輪を地表に付けて走行することは車体
が傾いているため、きわめて走行しにくいものであり、
高齢者、体の不自由な人或いは自転車に乗れない人のた
めには不適当なものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
自転車の後輪の側部に、減速機構を介して電動機に連結
されて前記後輪とともに地表に接触する駆動輪を配設し
たものである。したがって、自転車の後輪の側部に設け
られた駆動輪により低速走行時であっても転倒を防止し
ているとともに、その駆動輪により動力が与えられるた
め、高齢者や体の不自由な人或いは自転車に乗れない人
でも安全に走行することができるものである。
【0006】請求項2記載の発明は、電動機と減速機構
と駆動輪とをユニット化して形成した動力補助機を設
け、自転車の後輪の側部に前記駆動輪を付勢手段により
地表方向へ付勢して前記動力補助機を取り付けたもので
ある。したがって、普通の自転車に動力補助機を取り付
けるだけで、転倒防止の機能と動力駆動の機能とをもっ
た自転車を簡単に得ることができるものである。
【0007】請求項3記載の発明は、電動機の回転を検
出する検出手段を備えてこの検出手段の出力に基づいて
動力伝達を断続する遠心クラッチを接続したものであ
る。したがって、電動機を駆動するだけで駆動輪の駆動
を行うことができ、また、電動機を停止させておけば、
通常の自転車として走行する場合になんの抵抗もない状
態を得ることができ、また、高速走行を行うことがで
き、さらに、バッテリーが切れてしまった場合にも駆動
輪の負荷が作用することがないようにしたものである。
【0008】請求項4記載の発明は、路面傾斜と車体に
作用する力とを加速度として検出する加速度・傾斜セン
サを設け、この加速度・傾斜センサの出力により電動機
のパワー制御を行うとともにその回転速度を一定値以下
に抑えるようにしたものである。したがって、走行開始
時に自転車の動きを察知して補助動力が与えられ、ま
た、傾斜地においてもその傾斜度を検知して電動機のパ
ワー制御を行うため、使用者が特別な操作を行なわなく
ても必要な機能を得ることができ、しかも、最大走行速
度を所定値以下にして安全性を高めることができるもの
である。
【0009】請求項5記載の発明は、動力補助機を自転
車の後輪の両側に取り付けたものである。したがって、
確実に動力補助機能を発揮させることができるものであ
る。
【0010】請求項6記載の発明は、自転車の車体の片
側に動力補助機を取り付け、他側に補助輪を取り付けた
ものである。したがって、動力補助機能を有した自転車
を安価に提供することができるものである。
【0011】請求項7記載の発明は、動力補助機を自転
車との取付部から下向きに拡開するように取り付けたも
のである。したがって、各都道府県の条例等で規制され
ている車幅以下の最小寸法でありながら転倒することが
ない安定した運転を行うことができる自転車を提供する
ことができるものである。
【0012】請求項8記載の発明は、付勢手段により駆
動輪が地表に接する方向へ付勢された動力補助機は、自
転車が傾くことにより後方へ回動するように取り付けら
れているものである。したがって、路面の段差などの障
害物を容易に乗り越すことができるものである。
【0013】請求項9記載の発明は、自転車の車体が傾
いた時にサドル中心が動力補助機の駆動輪の接地点より
も外側方へ出ないように前記動力補助機の後方への回動
角度を規制したものである。したがって、静止したとし
ても転倒することがない安定性を得ることができるもの
である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図面に基
づいて説明する。まず、自転車1は、JIS規格に基づ
いて製作された一般のものであり、この自転車1は、パ
イプ状の部材によるフレーム2を基礎にして組み立てら
れている。すなわち、このフレーム2には、前輪3、ハ
ンドル4、サドル5、後輪6、この後輪6に連結された
ペダル7、荷台8及び図示しない制動装置が取り付けら
れている。
【0015】このような自転車1のフレーム2の後端両
側には、前記後輪6の車軸9を貫通させた取付ステー1
0が四本の取付ボルト11により固定的に取り付けられ
ている。これらの取付ステー10には、それぞれ外側方
へ突出する取付部を構成する取付軸12が固定されてい
るとともに、その上方には外方へ突出するバネ掛け突起
13が設けられている。
【0016】ついで、動力補助機14が設けられてい
る。この動力補助機14は、互いに所定の間隔をおいて
相対向して設けられた内側板15と外側板16、これら
の内側板15と外側板16との上部及び前後部にかけて
設けられた上板17、この上板17と前記内側板15の
延長部とを重ね合わせた取付基板部18とよりなるフレ
ームステー19を有する。このフレームステー19の下
端には、軸受ホルダ20が取り付けられ、これらの軸受
ホルダ20に保持されたベアリング21により駆動輪2
2が回転自在に保持されている。
【0017】前記フレームステー19には、電動機23
が固定されており、この電動機23と前記駆動輪22と
は、動力伝達機構24により連結されている。すなわ
ち、前記電動機23の駆動軸25には、前記電動機23
の回転を検出する検出手段を備えてこの検出手段の出力
に基づいて動力伝達を断続する遠心クラッチ26が連結
されている。この遠心クラッチ26は、一対の引張ばね
27で中心方向に付勢された検出手段として作用する一
対のクラッチウェイト28を有する。これらのクラッチ
ウェイト28は、そのクラッチウェイト28に形成され
た外方へ突出する係合突起29が摺動自在に挿入される
ガイド切欠30を有する駆動側輪体31に取り付けられ
ている。この駆動側輪体31の外側には、前記クラッチ
ウェイト28の前記係合突起29が係脱する多数のクラ
ウン状の歯32を有する従動輪体33が設けられてい
る。従って、前記遠心クラッチ26は、一対のクラッチ
ウェイト28を保持する駆動側輪体31とこの駆動側輪
体31が回動自在に嵌合する従動輪体33とよりなって
いる。
【0018】しかして、前記フレームステー19の外側
板16の内面側には、サブフレーム34が固定され、こ
のサブフレーム34と前記フレームステー19との間に
は、減速機構35が設けられている。すなわち、前記サ
ブフレーム34と前記フレームステー19との間には、
軸受36,37,38によりそれぞれ回転自在に支持さ
れた第一中間歯車39、第二中間歯車40、第三中間歯
車41が設けられている。前記第一中間歯車39は、大
径の従動歯車部42と小径の駆動歯車部43とが同心的
に一体形成されたものであり、前記第二中間歯車40
は、大径の従動歯車部44と小径の駆動歯車部45とが
同心的に一体形成されたものであり、前記第三中間歯車
41は、大径の従動歯車部46と小径の駆動歯車部47
とが同心的に一体形成されたものである。そして、前記
遠心クラッチ26の前記従動輪体33は、軸受48によ
り保持されており、前記従動輪体33の背面には、小径
の駆動歯車49が形成されている。この駆動歯車49
は、前記第一中間歯車39の大径の従動歯車部42に噛
み合わされている。この第一中間歯車39の小径の駆動
歯車部43は、第二中間歯車40の大径の従動歯車部4
4に噛み合わされている。この第二中間歯車40の小径
の駆動歯車部45は、第三中間歯車41の大径の従動歯
車部46に噛み合わされている。さらに、前記駆動輪2
2の一側には、受動歯車50が形成され、この受動歯車
50には、前記第三中間歯車41の小径の駆動歯車部4
7が噛み合わされている。
【0019】ついで、このように形成された動力補助機
14のフレームステー19の取付基板部18には、前記
取付軸12が嵌合する取付穴51と前記車軸9のための
円弧状の逃げ穴52とが形成されている。そして、前記
取付穴51に取付軸12を嵌め合わせ、座金53とこの
座金53を前記取付軸12に固定する固定ボルト54と
により前記動力補助機14は前記取付軸12に回動自在
に取り付けられている。また、前記取付軸12には付勢
手段としてのねじりばね55のコイル部が嵌め合わさ
れ、このねじりばね55の一方の脚56は、前記取付ス
テー10に設けられたバネ掛け突起13に掛けられ、他
方の脚57は、前記動力補助機14のフレームステー1
9の上板17に掛けられている。そのため、前記動力補
助機14は、前記駆動輪22が地表58に接触するよう
に前方へ移動する方向に付勢されている。そして、前記
取付ステー10の前部下方と後部上方とには、ストッパ
ー59,60がそれぞれ屈曲形成されており、前記ねじ
りばね55で付勢された前記動力補助機14は、そのフ
レームステー19を前記ストッパー59に当接させて図
2に示すように通常時の位置が定められている。また、
前記動力補助機14の後方への回動限度は、図3に示す
ように前記ストッパー60により定められている。
【0020】また、前記自転車1の他側には、前記動力
補助機14と対称形状に形成された補助輪機構61が取
り付けられている。この補助輪機構61は、フレームス
テー19に補助輪62のみが回動自在に取り付けられて
いるものであり、電動機23と動力伝達機構24とを有
していない他は前記動力補助機14と同様であり、取付
ステー10に対する取付構造は全く同じである。そのた
め、その取付構造の説明は省略する。
【0021】このようにして自転車1の後輪6の両側に
は、動力補助機14と補助輪機構61とが下方へ拡開す
るように傾斜を付けて取り付けられるが、この取付形状
により、駆動輪22と補助輪62との接地部分が最大幅
となるため、全体的な幅寸法を実質的に小さくすること
ができ、各都道府県の条例等で最大許容幅が規定されて
いてもその規定内に納めることが容易である。
【0022】さらに、前記フレーム2には、加速度・傾
斜センサ63が取り付けられている。この加速度・傾斜
センサ63は、自転車1の加速度と傾斜とを検出するた
めのものであり、後述する各種の制御を行うための基準
データとなるものである。また、前記フレームステー1
9には、磁気ホール素子等により形成された回転数検出
センサ64が取り付けられている。この回転数検出セン
サ64は、前記減速機構35の第一中間歯車39の歯数
を検出して前記電動機23の回転数を制御するための信
号を得るためのものである。また、前記自転車1の前記
荷台8の下方空間部に、電動機23を駆動するための電
源となるバッテリーが載置されている。そして、前記加
速度・傾斜センサ63と前記回転数検出センサ64とに
接続された制御回路が設けられており、この制御回路を
経て前記電動機23の動作制御がなされている。
【0023】このような構成において、自転車1は静止
状態で前方では前輪3が地表58に接し、後方では後輪
6と駆動輪22と補助輪62とが地表58に接している
ため、転倒することがない安定状態にある。そして、自
転車1の使用状態としては、通常の使用状態と同様であ
り、ハンドル4を把持してサドル5に腰を落し、ペダル
7を踏む。自転車1が静止状態から動きだすと、加速度
・傾斜センサ63がその動きを検出する。この始動時に
おいては、遠心クラッチ26が切断状態にあるために動
力補助機14がない状態と同様であり、動力伝達機構2
4は関係のない状態にあり、動作時の抵抗はない。そし
て、加速度・傾斜センサ63からの信号が制御回路に与
えられると、電動機23が回転を始める。この電動機2
3の回転により、駆動軸25に固定された駆動側輪体3
1が同速回転を始める。この駆動側輪体31とともにク
ラッチウェイト28も同速回転するため、それらのクラ
ッチウェイト28には遠心力が発生し、回転数が所定値
に達すると、引張ばね27の引張力に抗してクラッチウ
ェイト28は互いに離反する外側方向に移動する。すな
わち、図8に示す状態から図9に示す状態に移行するこ
とから明らかなように、クラッチウェイト28の係合突
起29が駆動側輪体31のガイド切欠30に案内されて
互いのクラッチウェイト28が離反する方向に移動す
る。この移動が進行すると、クラッチウェイト28の係
合突起29が従動輪体33の歯32に係合する。これに
より、静止していた従動輪体33がクラッチウェイト2
8を介して駆動側輪体31に機械的に結合され、これに
より、両者は一体となって回転する。この従動輪体33
が回転することにより、減速機構35を介して駆動輪2
2が駆動されることになる。すなわち、従動輪体33が
回転すると、第一中間歯車39、第二中間歯車40、第
三中間歯車41の順に動力が伝達され、かつ、その回転
数は順次減速される。そして、第三中間歯車41の小径
の駆動歯車部47が駆動輪22と一体の受動歯車50に
噛み合っているため、駆動輪22が電動機23の駆動力
を受けて回転することになる。なお、電動機23の回転
が停止すると、自転車1の走行は減速され、車速が一定
速度以下になると遠心クラッチ26は切れる。すなわ
ち、クラッチウェイト28に作用する遠心力が弱くなる
ため、引張ばね27の力によりクラッチウェイト28は
中心方向に移動し、その係合突起29が従動輪体33の
歯32から外れる。そのため、従動輪体33に駆動力が
作用せず、自転車1は自由状態になる。
【0024】このようにして駆動輪22が駆動されるこ
とにより、自転車1は駆動輪22からの駆動力を受けて
前進する。この駆動力の設定については、ペダル7を踏
むことを主にして補助的な力であるようにしてもよく、
また、一旦動きだせば、ペダル7を踏まなくても前進す
ることができる程度の強い駆動力としてもよいものであ
る。そして、地表58に凹凸や段差があった場合や旋回
時には、動力補助機14は後方へ回動する。すなわち、
直進時に駆動輪22にかかる凹凸や段差が地表58にあ
った場合には、動力補助機14は、ねじりばね55を撓
ませて後方へ回動して自転車1自体に影響がないように
する。また、図3及び図7に示すように、旋回時におい
ては、動力補助機14が後方へ回動し、これにより、後
輪6と駆動輪22とがともに地表58に接した状態を維
持するようになる。この時の傾斜の限度は、動力補助機
14の後方への回動角度がストッパー60に接するまで
として規定されるものである。しかも、自転車1の最大
傾斜時において、サドル5の位置が駆動輪22の接地点
よりも外方へ移動することはない。そのため、体重のす
べてをサドル5にかけておいても自転車1が転倒するこ
とはない。このようにして走行するため、自転車1の使
用者が高齢者、体の不自由な人或いは通常の自転車に乗
れない人であっても安全に操縦することができる。
【0025】また、電動機23の回転数、すなわち、駆
動輪22の回転数は、回転数検出センサ64による検出
信号により予め定めた一定値に設定されている。すなわ
ち、回転数検出センサ64は、動力伝達機構24の第一
中間歯車39の大径の従動歯車部42の歯を検出してい
るものであり、所定時間内の歯数をカウントすることに
より駆動輪22の回転数が検出される。これにより、駆
動輪22の回転数を予め定めた一定回転数に設定するこ
とが可能である。このようにして制御される走行速度
は、安全性を確保するために、6km/h以下であるよ
うに設定されている。
【0026】さらに、加速度・傾斜センサ63は、自転
車1の傾斜をも検出している。この傾斜が登り坂である
場合には、電動機23の出力を増加させる。すなわち、
駆動輪22の回転数が一定であるように制御する。ま
た、下り坂である場合には、電動機23を停止させて動
力伝達を遮断する。この動力遮断は、平坦地を走行中で
あってもなんらかの理由により、自転車1を制動した場
合にも行われる。すなわち、自転車1を制動すると、加
速度・傾斜センサ63により加速度としてマイナスの加
速度が検出され、検出信号がマイナス加速度である場合
には、電動機23に対する通電を遮断して停止させる。
【0027】なお、実施に当っては、前述のような作用
を示す制御回路とは並列に手動により電動機23の動作
制御を行い、かつ、電動機23によるパワー制御をも手
動で行う回路を接続してもよいものである。
【0028】さらに、前記実施例においては、コストを
低減するために、動力補助機14を片側だけに配置した
ものについて説明したが、機能的には、その動力補助機
14を両側に配置することが望ましい。また、前記実施
例では、動力補助機14をユニット化して単独に形成
し、これを普通の自転車1に取り付けて動力補助機能を
与えるようにしたものについて説明したが、最初から動
力補助機能を有する自転車としてフレーム等を専用の構
造として製作するような設計にしても差し支えはないも
のである。
【0029】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、自転車の後輪の
側部に、減速機構を介して電動機に連結されて前記後輪
とともに地表に接触する駆動輪を配設したので、自転車
の後輪の側部に設けられた駆動輪により低速走行時であ
っても転倒を防止しているとともに、その駆動輪により
動力が与えられるため、高齢者や体の不自由な人或いは
自転車に乗れない人でも安全に走行することができると
いう効果を有する。
【0030】請求項2記載の発明は、電動機と減速機構
と駆動輪とをユニット化して形成した動力補助機を設
け、自転車の後輪の側部に前記駆動輪を付勢手段により
地表方向へ付勢して前記動力補助機を取り付けたので、
普通の自転車に動力補助機を取り付けるだけで、転倒防
止の機能と動力駆動の機能とをもった自転車を簡単に得
ることができるという効果を有する。
【0031】請求項3記載の発明は、電動機の回転を検
出する検出手段を備えてこの検出手段の出力に基づいて
動力伝達を断続する遠心クラッチを接続したので、電動
機を駆動するだけで駆動輪の駆動を行うことができ、ま
た、電動機を停止させておけば、通常の自転車として走
行する場合になんの抵抗もない状態を得ることができ、
また、高速走行を行うことができ、さらに、バッテリー
が切れてしまった場合にも駆動輪の負荷が作用すること
がないようにすることができるという効果を有する。
【0032】請求項4記載の発明は、路面傾斜と車体に
作用する力とを加速度として検出する加速度・傾斜セン
サを設け、この加速度・傾斜センサの出力により電動機
のパワー制御を行うとともにその回転速度を一定値以下
に抑えるようにしたので、走行開始時に自転車の動きを
察知して補助動力が与えられ、また、傾斜地においても
その傾斜度を検知して電動機のパワー制御を行うため、
使用者が特別な操作を行なわなくても必要な機能を得る
ことができ、しかも、最大走行速度を所定値以下にして
安全性を高めることができるという効果を有する。
【0033】請求項5記載の発明は、動力補助機を自転
車の後輪の両側に取り付けたので、確実に動力補助機能
を発揮させることができるという効果を有する。
【0034】請求項6記載の発明は、自転車の車体の片
側に動力補助機を取り付け、他側に補助輪を取り付けた
ので、動力補助機能を有した自転車を安価に提供するこ
とができるという効果を有する。
【0035】請求項7記載の発明は、動力補助機を自転
車との取付部から下向きに拡開するように取り付けたの
で、各都道府県の条例等で規制されている車幅以下の最
小寸法でありながら転倒することがない安定した運転を
行うことができる自転車を提供することができるという
効果を有する。
【0036】請求項8記載の発明は、付勢手段により駆
動輪が地表に接する方向へ付勢された動力補助機は、自
転車が傾くことにより後方へ回動するように取り付けら
れているので、路面の段差などの障害物を容易に乗り越
すことができるという効果を有する。
【0037】請求項9記載の発明は、自転車の車体が傾
いた時にサドル中心が動力補助機の駆動輪の接地点より
も外側方へ出ないように前記動力補助機の後方への回動
角度を規制したので、静止したとしても転倒することが
ない安定性を得ることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す全体の側面図であ
る。
【図2】その後輪部分の側面図である。
【図3】動力補助機が後方へ回動した状態の側面図であ
る。
【図4】動力補助機の一方のフレームステーを取り去っ
た状態の側面図である。
【図5】動力補助機の減速機構部分の縦断背面図であ
る。
【図6】荷台等を省略した直進状態の自転車の背面図で
ある。
【図7】荷台等を省略した傾斜状態の自転車の背面図で
ある。
【図8】動力切断状態にある遠心クラッチの正面図であ
る。
【図9】動力接続状態にある遠心クラッチの正面図であ
る。
【符号の説明】
1 自転車 5 サドル 6 後輪 12 取付部 14 動力補助機 22 駆動輪 23 電動機 26 遠心クラッチ 28 検出手段 35 減速機構 55 付勢手段 58 地表 62 補助輪 63 加速度・傾斜センサ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自転車の後輪の側部に、減速機構を介し
    て電動機に連結されて前記後輪とともに地表に接触する
    駆動輪を配設したことを特徴とする動力補助機能付き自
    転車。
  2. 【請求項2】 電動機と減速機構と駆動輪とをユニット
    化して形成した動力補助機を設け、自転車の後輪の側部
    に前記駆動輪を付勢手段により地表方向へ付勢して前記
    動力補助機を取り付けたことを特徴とする動力補助機能
    付き自転車。
  3. 【請求項3】 電動機の回転を検出する検出手段を備え
    てこの検出手段の出力に基づいて動力伝達を断続する遠
    心クラッチを接続したことを特徴とする請求項1又は2
    記載の動力補助機能付き自転車。
  4. 【請求項4】 路面傾斜と車体に作用する力とを加速度
    として検出する加速度・傾斜センサを設け、この加速度
    ・傾斜センサの出力により電動機のパワー制御を行うと
    ともにその回転速度を一定値以下に抑えるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の動力補助機能付き
    自転車。
  5. 【請求項5】 動力補助機を自転車の後輪の両側に取り
    付けたことを特徴とする請求項2記載の動力補助機能付
    き自転車。
  6. 【請求項6】 自転車の車体の片側に動力補助機を取り
    付け、他側に補助輪を取り付けたことを特徴とする請求
    項2記載の動力補助機能付き自転車。
  7. 【請求項7】 動力補助機を自転車との取付部から下向
    きに拡開するように取り付けたことを特徴とする請求項
    5記載の動力補助機能付き自転車。
  8. 【請求項8】 付勢手段により駆動輪が地表に接する方
    向へ付勢された動力補助機は、自転車が傾くことにより
    後方へ回動するように取り付けられていることを特徴と
    する請求項2,5,6又は7記載の動力補助機能付き自
    転車。
  9. 【請求項9】 自転車の車体が傾いた時にサドル中心が
    動力補助機の駆動輪の接地点よりも外側方へ出ないよう
    に前記動力補助機の後方への回動角度を規制したことを
    特徴とする請求項8記載の動力補助機能付き自転車。
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