JPH10129401A - サイドエアバッグの展開制御装置 - Google Patents

サイドエアバッグの展開制御装置

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JPH10129401A
JPH10129401A JP8284155A JP28415596A JPH10129401A JP H10129401 A JPH10129401 A JP H10129401A JP 8284155 A JP8284155 A JP 8284155A JP 28415596 A JP28415596 A JP 28415596A JP H10129401 A JPH10129401 A JP H10129401A
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JP
Japan
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lateral acceleration
threshold value
side airbag
deployment
door
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JP8284155A
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Inventor
Takayuki Yamaguchi
隆幸 山口
Satoru Ishizaki
覚 石▲崎▼
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はサイドエアバッグの展開制御装置に
関し、サイドエアバッグの展開制御を精度良く行うこと
を目的とする。 【解決手段】 車両のセンターピラーにECU70を配
設する。所定値を超える横加速度GY に反応するドアス
イッチ22を車両のドアに配設する。所定値を超えるG
Y に反応するセーフィングセンサ72と、GY を検出す
る横加速度センサ48と、ドアスイッチ22からオン出
力が発せられている場合に展開しきい値をハイレベルし
きい値THH とし、ドアスイッチ22からオフ出力が発
せられている場合に展開しきい値をローレベルしきい値
THL とする判別回路80と、横加速度センサ48の検
出値GY が展開しきい値を超える場合にオン状態となる
トランジスタ38とをECU70に搭載する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サイドエアバッグ
の展開制御装置に係り、特に、自動車の側面に所定値を
超えるエネルギが入力された場合にサイドエアバッグを
展開させるサイドエアバッグの展開制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平7−2049号
に開示される如く、車両のセンターピラーに搭載された
加速度センサを備えるサイドエアバッグの展開制御装置
が知られている。サイドエアバッグは、車両の側面に大
きなエネルギが入力された場合に、ドアと乗員との間に
延在するように展開することで効果を発揮する。上記従
来の展開制御装置は、センターピラー内に配設される加
速度センサによって、所定値を超える横方向加速度GY
が検出された場合に、サイドエアバッグの展開を図る。
【0003】車両の側面に入力するエネルギが、センタ
ーピラー等の構造部材に直接的に入力される場合は、セ
ンターピラーに内蔵される加速度センサには、そのエネ
ルギの入力が開始された後即座に、そのエネルギの大き
さに応じた横方向加速度GYが検出される。このため、
上記従来の展開制御装置によれば、かかる状況下で、精
度良くサイドエアバッグの展開制御を行うことができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、車両の側面に
入力するエネルギは、ドア等の非構造部材に対して入力
される場合がある。エネルギがドア等の非構造部材に入
力される場合は、その非構造部材が干渉材となり、セン
ターピラー等の構造部材の横方向加速度GY が比較的緩
やかな立ち上がりを示す。このため、従来の展開制御装
置によっては、エネルギがドアに入力された場合に、エ
ネルギがセンターピラーに入力された場合と同様の応答
性で、サイドエアバッグを展開させることが困難であっ
た。
【0005】エネルギがセンターピラー等の構造部材に
入力される場合、非構造部材には、ほぼ構造部材の横方
向加速度GY と同様の立ち上がり特性を示す横方向加速
度G Y が発生する。このため、加速度センサによってド
アに生ずる横方向加速度GYを検出し、その検出値に基
づいてサイドエアバッグの展開判定を行うこととすれ
ば、エネルギが構造部材に入力された場合、および、エ
ネルギが非構造部材に入力された場合の双方において優
れた応答性を得ることができる。
【0006】しかしならが、ドアの横方向加速度GY
基づいてサイドエアバッグの展開判定を行うこととする
と、車両に入力されるエネルギが、ドアを局所的に変形
させるに過ぎないものであっても、すなわち、そのエネ
ルギがサイドエアバッグの展開を必要としない小さなも
のであっても、サイドエアバッグが展開される事態が生
ずる。このため、このような手法によっては、適切な展
開制御を実現することができない。
【0007】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、ドアを局所的に変形させる程度のエネルギ入力
に対してサイドエアバッグを展開させず、かつ、ドアを
変形させた後、構造部材にも大きな横方向加速度を発生
させるエネルギ入力に対しては、優れた応答性の下にサ
イドエアバッグを展開させるサイドエアバッグの展開制
御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、車両の側面に設けられる構造部材に第
1のしきい値を超える横方向加速度が発生したか否かを
判別する第1判別手段と、前記構造部材に、前記第1の
しきい値に比して低い第2のしきい値を超える横方向加
速度が発生したか否かを判別する第2判別手段と、車両
の側面に配設されるドアに第3のしきい値を超える横方
向加速度が発生したか否かを判別する第3判別手段と、
前記第1判別手段により前記第1のしきい値を超える横
方向加速度の発生が認められた場合、および、前記第2
判別手段により前記第2のしきい値を超える横方向加速
度の発生が認められ、かつ、前記第3判別手段により前
記第3のしきい値を超える横方向加速度の発生が認めら
れた場合に、サイドエアバッグの展開を図る展開制御手
段と、を備えるサイドエアバッグの展開制御装置により
達成される。
【0009】本発明において、車両の構造部材にエネル
ギが入力されると、その構造部材には、エネルギが入力
され始めた後、即座に第1のしきい値を超える横方向加
速度が生ずる。展開制御手段は、構造部材の横方向加速
度が第1のしきい値を超えた時点でサイドエアバッグの
展開を図る。従って、エネルギが構造部材に入力される
場合は優れた応答性が確保される。
【0010】車両の側面に位置するドアにエネルギが入
力されると、そのドアには、エネルギが入力され始めた
後、即座に第3のしきい値を超える横方向加速度が生ず
る。ドアにエネルギが入力され始めた後、構造部材に生
ずる横方向加速度は、エネルギが構造部材に入力される
場合に比して緩やかな立ち上がりを示す。展開制御手段
は、ドアの横方向加速度が第3のしきい値を超えている
場合は、構造部材の横方向加速度が第2のしきい値を超
えた時点でサイドエアバッグの展開を図る。このため、
車両へのエネルギ入力がドアを介して行われる場合にも
優れた応答性が確保される。
【0011】車両のドアに入力されるエネルギがドアを
局所的に変形させる程度である場合は、構造部材の横方
向加速度が第2のしきい値に到達しない。展開制御手段
は、ドアの横方向加速度が第3のしきい値を超えていて
も、構造部材の横方向加速度が第2のしきい値に達して
いない場合はサイドエアバッグの展開を図らない。従っ
て、ドアを局所的に変形させる程度のエネルギが入力さ
れた場合にサイドエアバッグが展開されることはない。
【0012】尚、本発明は、展開制御手段がサイドエア
バッグの展開を図る場合に、常にサイドエアバッグが展
開されるものに限定されない。すなわち、本発明は、展
開制御手段がサイドエアバッグの展開を図る条件と、他
の条件と共に成立している場合にのみサイドエアバッグ
が展開されるものを含むものとする。
【0013】上記の目的は、請求項2に記載する如く、
車両の側面に設けられる構造部材に生ずる横方向加速度
に応じた信号を発生する横加速度センサと、車両の側面
に配設されるドアに所定値を超える横方向加速度が発生
した場合にオン出力を発するドアスイッチと、前記ドア
スイッチからオン出力が発せられていない場合にサイド
エアバッグの展開しきい値をハイレベルしきい値とし、
前記ドアスイッチからオン出力が発せられている場合に
前記展開しきい値をローレベルしきい値とする展開しき
い値変更手段と、前記横加速度センサにより検出される
横方向加速度が、前記展開しきい値を超えている場合
に、サイドエアバッグの展開を図る判別手段と、を備え
るサイドエアバッグの展開制御装置によっても達成され
る。
【0014】本発明において、車両の側面にエネルギが
入力されると、構造部材に生ずる横方向加速度が横加速
度センサによって検出される。判別手段は、横加速度セ
ンサによって検出される横方向加速度が展開しきい値を
超える場合にサイドエアバッグの展開を図る。展開しき
い値は、ドアスイッチの状態に応じて高低2段階に切り
換えられる。
【0015】エネルギが直接的に構造部材に入力される
場合は、ドアスイッチがオン状態とならないため、展開
しきい値はハイレベルしきい値とされる。構造部材に入
力されるエネルギが大きな値であれば、横加速度センサ
によって検出される横方向加速度は、エネルギが入力さ
れ始めた後、即座にハイレベルしきい値に到達する。こ
のため、かかる状況下では優れた応答性の下にサイドエ
アバッグの展開が図られる。
【0016】エネルギがドアに入力される場合は、ドア
スイッチがオン状態となるため、展開しきい値はローレ
ベルしきい値とされる。ドアに入力されるエネルギが、
サイドエアバッグの展開を必要とする程度に大きなもの
であると、エネルギの入力が開始された後、横加速度セ
ンサによって検出される横方向加速度は、即座にローレ
ベルしきい値に到達する。このため、かかる状況下で
は、優れた応答性の下にサイドエアバッグの展開が図ら
れる。
【0017】これに対して、ドアに入力されるエネルギ
が、ドアを局所的に変形させる程度のものである場合
は、横加速度センサによって検出される横方向加速度が
ローレベルしきい値に到達しない。このため、このよう
なエネルギが入力されることによりサイドエアバッグが
展開されることはない。
【0018】また、上記の目的は、請求項3に記載する
如く、上記請求項2記載のサイドエアバッグの展開制御
装置において、前記構造部材に所定値を超える横方向加
速度が発生した場合にオン出力を発すると共に、前記ド
アスイッチと並列に接続されるセーフィングセンサと、
前記セーフィングセンサから発せられるオン出力が、前
記展開しきい値変更手段に到達するのを阻止するダイオ
ードと、サイドエアバッグの点火装置であるスクイブと
直列に接続され、前記判別手段により前記展開しきい値
を超える横方向加速度の発生が認めらる場合にのみ、前
記ドアスイッチおよび前記セーフィングセンサの少なく
とも一方が発するオン出力を電力源として、前記スクイ
ブに電流を流通させるスイッチング素子と、を備えるサ
イドエアバッグの展開制御装置によっても達成される。
【0019】本発明において、サイドエアバッグは、
判別手段によって展開しきい値を超える横方向加速度の
発生が認められ、かつ、ドアスイッチおよびセーフィ
ングセンサの少なくとも一方からオン出力が発せられて
いる場合に展開される。判別手段による処理は電気的な
処理である。このため、判別手段は、ノイズ等の影響で
展開しきい値を超える横方向加速度の発生を誤判定する
場合がある。一方、ドアスイッチおよびセーフィングセ
ンサは、何れも機械的な作動によりオン出力を発生す
る。従って、本発明のように上述した条件と条件と
が共に成立する場合にのみサイドエアバッグを展開する
こととすれば、サイドエアバッグの誤作動が防止され
る。
【0020】本発明において、ドアスイッチには、展開
しきい値変更手段が接続されている。また、ドアスイッ
チは、セーフィングセンサと並列に接続されている。こ
のため、展開しきい値変更手段は、ドアスイッチに加え
てセーフィングセンサとも接続されている。本発明にお
いて、セーフィングセンサと展開しきい値変更手段との
間には、セーフィングセンサから発せられるオン出力が
展開しきい値変更手段に到達するのを阻止するダイオー
ドが配設されている。このため、セーフィングセンサと
ドアスイッチとが並列に接続されているにも関わらず、
セーフィングセンサからオン出力が発せられた際に、展
開しきい値がローレベルしきい値とされることはない。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例である
サイドエアバッグシステムを搭載する車両10の斜視図
を示す。図1には、車両10の右フロントに配設される
座席12に装着されるサイドエアバッグシステムが表さ
れている。車両10には、その左フロントに配設される
座席にも、同様のシステムが装着されている。これらの
システムには構造において実質的に異なるところがない
ため、以下の記載においては、座席12に装着されるサ
イドエアバッグシステムの説明のみを行う。
【0022】本実施例のシステムは、サイドエアバッグ
14を備えている。サイドエアバッグ14は、折り畳ま
れた状態で座席12の背もたれに収納されている。サイ
ドエアバッグ14は、展開されることにより、座席14
に着座する乗員と車両10のドア16との間に延在す
る。
【0023】サイドエアバッグ14の展開は、サイドエ
アバッグ用電子制御ユニット18(以下、ECU18と
称す)によって制御される。ECU18は、車両10の
構造部材であるセンターピラー20の内部に固定されて
いる。ECU18には、車両10の横方向加速度GY
検出する横加速度センサが内蔵されている。また、EC
U18には、ドアスイッチ22が接続されている。
【0024】ドアスイッチ22は、車両のドア16に内
蔵される機械式の加速度センサである。ドアスイッチ2
2は、ドア16に所定のしきい値を超える横方向加速度
Yが生じた場合に、ECU18に向けてオン出力を発
する。以下、ドアスイッチ22をオン状態とするしきい
値を、ドアしきい値THD と称す。
【0025】ECU18は、内蔵する横加速度センサに
よって検出される横方向加速度GYと、ドアスイッチ2
2から供給される出力信号の状態とに基づいて、サイド
エアバッグ14の展開制御を行う。尚、ECU18およ
びドアスイッチ22は、本実施例のシステムの要部であ
る。ECU18とドアスイッチ22とで構成される回路
構成については、後に図2を参照して詳細に説明する。
【0026】車両10のドア16には、エネルギ伝達軸
24が内蔵されている。エネルギ伝達軸24は、車両1
0前後方向を長手方向としてドア16の内部に配設され
ている。また、ドア16の内部には、エネルギ伝達板2
6が内蔵されている。エネルギ伝達板26は、エネルギ
伝達軸24に入力されたエネルギを、ドアスイッチ22
に伝達するための部材である。上記の構造によれば、ド
ア16の何れかの部位にエネルギが入力された場合に、
ドアスイッチ16にそのエネルギの大きさに応じた横方
向加速度GY が発生させることができる。
【0027】図2は、ECU18とドアスイッチ22と
によって構成される電気回路の回路図を示す。ECU1
8は、セーフィングセンサ28を備えている。セーフィ
ングセンサ28は、センターピラー20に所定のしきい
値を超える横方向加速度GYが生じた場合にオン状態と
なる機械式の加速度センサである。以下、セーフィング
センサ28をオン状態とするしきい値を安全しきい値T
S と称す。
【0028】セーフィングセンサ28の一方の端子30
は電源32に接続されている。また、セーフィングセン
サ28の他方の端子34は、サイドエアバッグ14の点
火装置であるスクイブ36に接続されている。従って、
スクイブ36には、セーフィングセンサ28がオン状態
である場合にのみ電源電圧が供給される。
【0029】ECU18は、トランジスタ38を備えて
いる。トランジスタ38のコレクタ端子40は、スクイ
ブ36に接続されている。また、トランジスタ38のエ
ミッタ端子42は、車両10の車体を介して接地されて
いる。更に、トランジスタ38のベース端子44には、
判別回路46が接続されている。トランジスタ38は、
判別回路46から駆動信号が供給されている場合にのみ
オン状態となる。
【0030】判別回路46には、横加速度センサ48が
接続されている。横加速度センサ48は、センターピラ
ー20に生ずる横方向加速度GY に応じた電気信号を発
生する電気式の加速度センサである。また、判別回路4
6には、ドアスイッチ22の一方の端子50が接続され
ている。ドアスイッチ22の一方の端子50は、プルア
ップ抵抗52を介して電源電圧ラインに接続されてい
る。一方、ドアスイッチ22の他方の端子54は、車両
10の車体を介して接地されている。
【0031】上記の構成によれば、車両10のドア16
にドアしきい値THD 以上の横方向加速度GY が生じて
いない場合は、判別回路46に電源電圧レベルの信号が
供給される。また、車両10のドア16にドアしきい値
THD 以上の横方向加速度G Y が生じている場合は、判
別回路46に接地電圧レベルの信号が供給される。
【0032】判別回路46は、ドアスイッチ22から供
給される電圧信号のレベルに基づいてサイドエアバッグ
14の展開しきい値を設定する。また、判別回路46
は、その展開しきい値と横加速度センサ48によって検
出される横方向加速度GY とを比較し、展開しきい値を
超える横方向加速度GY の発生が認められる場合に、ト
ランジスタ38に対して駆動信号を出力する。以下、車
両10に対して、その側面からエネルギが入力され始め
た後、センターピラー20の横方向加速度GY が展開し
きい値に到達するのに要する時間、すなわち、エネルギ
が入力され始めた後、トランジスタ38に対して駆動信
号が供給されるまでに要する時間を“展開応答時間”と
称す。
【0033】判別回路46の展開しきい値は、ドアスイ
ッチ22の状態に基づいて、ドアしきい値THD 以上の
横方向加速度GY がドア16に生じているとは認められ
ない場合にハイレベルしきい値THH に設定される。ま
た、展開しきい値は、ドアしきい値THD 以上の横方向
加速度GY が生じていると認められる場合には、ローレ
ベルしきい値THL に設定される。
【0034】ハイレベルしきい値THH は、エネルギが
センターピラー20に直接的に入力された場合にセンタ
ーピラー20に生ずる横方向加速度GY の上昇特性と、
サイドエアバッグ14に要求される展開応答性とに基づ
いて設定される。具体的には、ハイレベルしきい値TH
H は、サイドエアバッグ14の展開を必要とする程度に
大きなエネルギがセンターピラー20に直接的に入力さ
れた場合に、サイドエアバッグ14に要求される展開応
答性を満たす展開応答時間が実現できる値に設定されて
いる。
【0035】また、ローレベルしきい値THL は、エネ
ルギがドア16に直接的に入力された場合にセンターピ
ラー20に生ずる横方向加速度GY の上昇特性と、サイ
ドエアバッグ14に要求される展開応答性とに基づいて
設定されている。具体的には、ローレベルしきい値TH
L は、サイドエアバッグ14の展開を必要とする程度
に大きなエネルギが直接的にドア16に入力された場合
に、サイドエアバッグ14に要求される展開応答性を満
たす展開応答時間が実現できる値であると共に、ドア
16に、ドア16を局所的に変形させるに過ぎないエネ
ルギが入力した場合にセンターピラー20に生ずる横方
向加速度GY の最大値に比して大きな値に設定されてい
る。
【0036】尚、本実施例のシステムにおいて、セーフ
ィングセンサ28のしきい値、すなわち、安全しきい値
THS は、ローレベルしきい値THL に比して更に小さ
な値に設定されている。このため、横加速度センサ48
がローレベルしきい値THLまたはハイレベルしきい値
THH を検出する環境下では、必然的にセーフィングセ
ンサ28がオン状態となる。
【0037】次に、図3を参照して、本実施例のシステ
ムの動作について説明する。図3は、センターピラー2
0に生ずる横方向加速度GY 、すなわち、横加速度セン
サ48によって検出される横方向加速度GY のタイムチ
ャートを示す。図3中に一点鎖線で示す波形は、センタ
ーピラー20に、サイドエアバッグ14の展開を必要と
する程度に大きなエネルギが直接的に入力した場合実現
される波形である。また、図3中に実線で示す波形は、
ドア16に、サイドエアバッグ14の展開を必要とする
程度に大きなエネルギが入力した場合に実現される波形
である。更に、図3中に破線で示す波形は、ドア16
に、ドア16を局所的に変形させる程度のエネルギが入
力された場合に実現される波形を示す。
【0038】車両10のセンターピラー20にサイドエ
アバッグ14の展開を必要とする程度に大きなエネルギ
が入力されると、図3中に一点鎖線で示す如く、センタ
ーピラー20の横方向加速度GY はその後急激に立ち上
がり、十分に短い展開応答時間の後にハイレベルしきい
値THH に到達する。従って、このような場合には、車
両10にエネルギが入力され始めた後(図3に於ける時
刻t0 )、サイドエアバッグ14に要求される展開応答
性を満足する時期に(図3に於ける時刻t2 )、判別回
路46から駆動信号が発せられる。
【0039】上述の如く、判別回路46から駆動信号が
発せられると、トランジスタ38がオン状態となる。ま
た、センターピラー20の横方向加速度GY がハイレベ
ルしきい値THH に達している場合は、セーフィングセ
ンサ28が必ずオン状態となる。セーフィングセンサ2
8がオン状態であり、かつ、トランジスタ38がオン状
態であると、スクイブ36の両端に電源電圧が供給され
る。その結果、スクイブ36に駆動電流が流通し、サイ
ドエアバッグ14が展開される。このため、本実施例の
システムによれば、センターピラー20に直接的に大き
なエネルギが入力された場合に、優れた応答性の下にサ
イドエアバッグ14を展開させることができる。
【0040】車両10のドア16に、サイドエアバッグ
14の展開を必要とする程度に大きなエネルギが入力さ
れると、図3中に実線で示す如く、センターピラー20
の横方向加速度GY はその後緩やかに立ち上がり、比較
的長い時間の後(図3に於ける時刻t3 )にハイレベル
しきい値THH に到達する。従って、この場合に展開し
きい値がハイレベルしきい値THH に設定されている
と、サイドエアバッグ14に要求される展開応答性を満
たす展開応答時間を実現することができない。
【0041】本実施例のシステムにおいて、ドア16に
直接的にエネルギが入力されると、ドアスイッチ22が
オン状態となり、判別回路46において、ローレベルし
きい値THL が展開しきい値として設定される。図3中
に実線で示す如く、センターピラー20の横方向加速度
Y は、エネルギが入力され始めた後、十分に短い時間
の後(図3に於ける時刻t1 )にローレベルしきい値T
L に達する。このため、判別回路46は、かかる状況
下においても、サイドエアバッグ14に要求される展開
応答性を満足する時期に駆動信号を発生する。
【0042】上述の如く、センターピラー20の横方向
加速度GY がローレベルしきい値THL に達している場
合は、セーフィングセンサ28が必ずオン状態とされて
いる。このため、本実施例のシステムによれば、ドア1
6に大きなエネルギが入力された場合にも、優れた応答
性の下にサイドエアバッグ14を展開させることができ
る。
【0043】ドアスイッチ22は、ドア16に、ドア1
6を局所的に変形させる程度のエネルギが入力された場
合にもオン状態となる。従って、このような場合にも、
判別回路46は、ローレベルしきい値THL を展開しき
い値とする。しかし、図3中に破線で示す如く、ドア1
6に入力されるエネルギが、ドア16を局所的に変形さ
せるに過ぎないものである場合は、センターピラー20
に生ずる横方向加速度GY がローレベルしきい値THL
に到達しない。このため、本実施例のシステムによれ
ば、このようなエネルギが入力された場合に、サイドエ
アバッグ14が展開されることがない。
【0044】このように、本実施例のシステムによれ
ば、サイドエアバッグ14を、真にその展開が要求され
る状況下においてのみ、高い応答性の下に展開させるこ
とができる。尚、上記の実施例においては、ハイレベル
しきい値THH が前記請求項1記載の「第1のしきい
値」に、ローレベルしきい値THL が前記請求項1記載
の「第2のしきい値」に、ドアしきい値THD が前記請
求項1記載の「第3のしきい値」に、それぞれ相当して
いると共に、判別回路46および横加速度センサ48に
より前記請求項1記載の「第1判別手段」および「第2
判別手段」が、ドアスイッチ22により前記請求項1記
載の「第3判別手段」が、また、判別回路46およびト
ランジスタ38により前記請求項1記載の「展開制御手
段」、および、前記請求項2記載の「展開しきい値変更
手段」および「判別手段」がそれぞれ実現されている。
【0045】次に、図4を参照して、本発明の第2実施
例について説明する。図4は、本実施例のシステムの要
部であるECU60およびドアスイッチ22により構成
される電気回路の回路図を示す。本実施例のシステム
は、上記図2に示す回路構成に代えて、図4に示す回路
構成を用いることにより実現される。尚、図4におい
て、上記図2に示す構成部分と同一の部分には、同一の
符合を付してその説明を省略する。
【0046】本実施例のシステムにおいて、ECU60
は、セーフィングセンサ62を備えている。セーフィン
グセンサ62は、センターピラー20にローレベルしき
い値THL を超える横方向加速度GY が発生した場合に
オン状態となる機械式の加速度センサである。セーフィ
ングセンサ62の2つの端子64,66は、それぞれ電
源32またはスクイブ36に接続されている。
【0047】スクイブ36の他端は、トランジスタ38
のコレクタ端子40に接続されていると共に、ドアスイ
ッチ22の端子50に接続されている。ドアスイッチ2
2の他端52は、車両10の車体に接地されている。E
CU60は、また、判別回路68を備えている。判別回
路68には、横加速度センサ48が接続されている。判
別回路68は、横加速度センサ48によって検出される
センターピラー20の横方向加速度GY がハイレベルし
きい値THH 以上である場合に、トランジスタ38に対
して駆動信号を出力する。
【0048】本実施例のシステムを搭載する車両10の
センターピラー20に、サイドエアバッグ14の展開を
必要とする程度に大きなエネルギが直接的に入力する
と、横加速度センサ48によって検出される横方向加速
度GY は、エネルギが入力され始めた後、速やかにハイ
レベルしきい値THH に到達する。セーフィングセンサ
62は、横加速度センサ48に検出される横方向加速度
Y がハイレベルしきい値THL に到達する前にオン状
態となる。このため、本実施例のシステムによれば、セ
ンターピラー20にエネルギが入力され始めた後、優れ
た応答性の下にサイドエアバッグ14を展開させること
ができる。
【0049】車両10のドア16に、サイドエアバッグ
14の展開を必要とする程度に大きなエネルギが入力さ
れると、その後速やかにドア16の横方向加速度GY
ドアしきい値THD に到達してドアスイッチ22がオン
状態となる。また、その後センターピラー20の横方向
加速度GY がローレベルしきい値THL に到達すると、
セーフィングセンサ62がオン状態となる。
【0050】セーフィングセンサ62がオン状態とな
り、かつ、ドアスイッチ22がオン状態となると、スク
イブ22の両端に電源電圧が印加される。その結果、ス
クイブ22に点火電流が流通し、サイドエアバッグ14
が展開される。このように、本実施例のシステムによれ
ば、ドア16に大きなエネルギが入力された場合にも、
優れた応答性の下にサイドエアバッグ14を展開させる
ことができる。
【0051】ドア16の横方向加速度GY は、ドア16
に、ドア16を局所的に変形させる程度のエネルギが入
力された場合にも、ドアしきい値THD に達することが
ある。このため、ドアスイッチ22は、ドア16に、ド
ア16を局所的に変形させるに過ぎないエネルギが入力
された場合にもオン状態となることがある。しかし、こ
の場合は、センターピラー20の横方向加速度GY がロ
ーレベルしきい値TH L に達しない。このため、本実施
例のシステムによれば、このようなエネルギが入力され
た場合に、サイドエアバッグ14が展開されることがな
い。
【0052】このように、本実施例のシステムによれ
ば、上述した第1実施例の場合と同様に、サイドエアバ
ッグ14を、真にその展開が要求される状況下において
のみ、高い応答性の下に展開させることができる。尚、
上記の実施例においては、ハイレベルしきい値THH
前記請求項1記載の「第1のしきい値」に、ローレベル
しきい値THL が前記請求項1記載の「第2のしきい
値」に、ドアしきい値THD が前記請求項1記載の「第
3のしきい値」に、それぞれ相当していると共に、判別
回路68および横加速度センサ48により前記請求項1
記載の「第1判別手段」が、セーフィングセンサ62に
より前記請求項1記載の「第2判別手段」が、ドアスイ
ッチ22により前記請求項1記載の「第3判別手段」
が、また、ECU60およびドアスイッチ22により前
記請求項1記載の「展開制御手段」、および、前記請求
項2記載の「展開しきい値変更手段」および「判別手
段」がそれぞれ実現されている。
【0053】次に、図5を参照して、本発明の第3実施
例について説明する。図5は、本実施例のシステムの要
部であるECU70およびドアスイッチ22により構成
される電気回路の回路図を示す。本実施例のシステム
は、上記図2または図4に示す回路構成に代えて、図5
に示す回路構成を用いることにより実現される。尚、図
5において、上記図2または図4に示す構成部分と同一
の部分には、同一の符合を付してその説明を省略する。
【0054】本実施例のシステムにおいて、ECU70
は、セーフィングセンサ72を備えている。セーフィン
グセンサ72は、センターピラー20に安全しきい値T
Sを超える横方向加速度GY が発生した場合にオン状
態となる機械式の加速度センサである。セーフィングセ
ンサ72の安全しきい値THS は、ハイレベルしきい値
THH に比して小さな値に設定されている。セーフィン
グセンサ72の2つの端子74,76は、それぞれ電源
32またはスクイブ36に接続されている。
【0055】本実施例において、ドアスイッチ22は、
ダイオード78を介してセーフィングセンサ72と並列
に接続されている。すなわち、ドアスイッチ22の一方
の端子50は、セーフィングセンサ72の端子74と共
に電源32に接続されている。また、ドアスイッチ22
の他方の端子54はダイオード78のアノード端子に、
ダイオード78のカソード端子はセーフィングセンサ7
2の端子76と共にスクイブ36に、それぞれ接続され
ている。
【0056】ECU70は、判別回路80を備えてい
る。ドアスイッチ22の端子54には、ダイオード78
が接続されていると共に、その判別回路80と抵抗器8
2とが接続されている。抵抗器82の他端は車両10の
車体を介して接地されている。判別回路80には、ま
た、横加速度センサ48が接続されている。
【0057】判別回路80は、ドアスイッチ22がオン
状態である場合に、すなわち、ドアスイッチ22の端子
54に電源電圧レベルの電圧が発生している場合に、サ
イドエアバッグ14の展開しきい値をローレベルしきい
値THL に設定し、ドアスイッチ22がオフ状態である
場合に、すなわち、ドアスイッチ22の端子54に接地
電圧レベルの電圧が発生している場合に、サイドエアバ
ッグ14の展開しきい値をハイレベルしきい値THH
設定する。更に、判別回路80は、横加速度センサ48
によって検出される横方向加速度GY が、展開しきい値
以上である場合に、トランジスタ38に向けて駆動信号
を出力する。
【0058】本実施例のシステムを搭載する車両10の
センターピラー20に、サイドエアバッグ14の展開を
必要とする程度に大きなエネルギが直接的に入力する
と、横加速度センサ48によって検出される横方向加速
度GY は、エネルギが入力され始めた後、速やかにハイ
レベルしきい値THH に到達する。セーフィングセンサ
62は、横加速度センサ48に検出される横方向加速度
Y がハイレベルしきい値THL に到達する前にオン状
態となる。このため、本実施例のシステムによれば、セ
ンターピラー20にエネルギが入力され始めた後、優れ
た応答性の下にサイドエアバッグ14を展開させること
ができる。
【0059】尚、本実施例のシステムにおいて、セーフ
ィングセンサ72の端子76と判別回路80との間に
は、端子76から判別回路80に向かう電流の流れを阻
止するダイオード78が配設されている。このため、セ
ーフィングセンサ72がオン状態となることで、展開し
きい値がローレベルしきい値THL に設定されることは
ない。
【0060】車両10のドア16に、サイドエアバッグ
14の展開を必要とする程度に大きなエネルギが入力さ
れると、その後速やかにドア16の横方向加速度GY
ドアしきい値THD に到達してドアスイッチ22がオン
状態となる。ドアスイッチ22がオン状態となると、判
別回路80は、展開しきい値をローレベルしきい値TH
L に設定する。従って、その後センターピラー20の横
方向加速度GY がローレベルしきい値THL に到達する
と、スクイブ36に点火電流が流通し得る状態が実現さ
れ、サイドエアバッグ14の展開が開始される。このよ
うに、本実施例のシステムによれば、ドア16に大きな
エネルギが入力された場合に、優れた応答性の下にサイ
ドエアバッグ14を展開させることができる。
【0061】ドア16の横方向加速度GY は、ドア16
に、ドア16を局所的に変形させる程度のエネルギが入
力された場合にも、ドアしきい値THD に達することが
ある。このため、展開しきい値は、ドア16に、ドア1
6を局所的に変形させるに過ぎないエネルギが入力され
た場合にもローレベルしきい値THL とされることがあ
る。しかし、この場合は、センターピラー20の横方向
加速度GY がローレベルしきい値THL に達することが
ない。このため、本実施例のシステムによれば、このよ
うなエネルギが入力された場合に、サイドエアバッグ1
4が展開されることがない。
【0062】このように、本実施例のシステムによれ
ば、上述した第1実施例および第2実施例の場合と同様
に、サイドエアバッグ14を、真にその展開が要求され
る状況下においてのみ、高い応答性の下に展開させるこ
とができる。ところで、上記図2に示す回路構成におい
ては、セーフィングセンサ28と、トランジスタ38と
が共にオン状態である場合にのみスクイブ36に点火電
流が流通する。このため、サイドエアバッグ14の展開
特性は、セーフィングセンサ28および判別回路46の
うち、何れか高いしきい値を有するものに支配される。
【0063】セーフィングセンサ28は、機械式の加速
度センサである。このため、その特性は、加工精度や熱
変形等に影響されて変動し易い。従って、サイドエアバ
ッグ14の展開特性の安定化を図るためには、その展開
特性が、判別回路46の特性に支配されることが望まし
い。上記図2に示す回路構成および上記図4に示す回路
構成において、サイドエアバッグ14の展開特性を、常
に判別回路46の特性に支配されるためには、セーフィ
ングセンサ28の安全しきい値THS が、判別回路46
で展開しきい値として用いられるローレベルしきい値T
L に比して低いことが必要である。このため、上記図
2に示す回路構成を用いる場合は、上記の要求がみたさ
れるようにセーフィングセンサ28を製造することが要
求される。
【0064】これに対して、本実施例の回路構成によれ
ば、セーフィングセンサ72がオフ状態であっても、ド
アスイッチ22とトランジスタ38とがオン状態であれ
ば、スクイブ36に点火電流を流通させることができ
る。このため、セーフィングセンサ72の安全しきい値
THS がローレベルしきい値THL に比して高い値に設
定されていても、その安全しきい値THS がハイレベル
しきい値THH に比して低い値であれば、常に判別回路
80の特性によりサイドエアバッグ14の展開特性を支
配することができる。従って、本実施例の回路構成によ
れば、上記図2に示す回路構成を採る場合に比して、セ
ーフィングセンサ72の設計に関して更に大きな自由度
を確保することができる。
【0065】また、上記図4に示す回路構成によれば、
センターピラー20の横方向加速度GY がローレベルし
きい値THL を超えているか否かは、セーフィングセン
サ62によって判断される。上述の如く、機械式の加速
度センサであるセーフィングセンサ62の特性には、加
工精度等に起因するバラツキが生じ易い。このため、上
記図4に示す回路構成を用いる場合には、サイドエアバ
ッグの展開特性にバラツキが生じ易い。
【0066】これにたいして、本実施例の回路構成によ
れば、上述の如く、サイドエアバッグの展開特性を判別
回路80の特性のみで支配させること、すなわち、サイ
ドエアバッグの展開特性を安定化させることが容易であ
る。従って、本実施例の回路構成によれば、上記図4に
示す回路構成に比して、安価に、優れた制御精度を実現
することができる。
【0067】尚、上記の実施例においては、ハイレベル
しきい値THH が前記請求項1記載の「第1のしきい
値」に、ローレベルしきい値THL が前記請求項1記載
の「第2のしきい値」に、ドアしきい値THD が前記請
求項1記載の「第3のしきい値」に、それぞれ相当して
いると共に、判別回路68および横加速度センサ48に
より前記請求項1記載の「第1判別手段」および「第2
判別手段」が、ドアスイッチ22により前記請求項1記
載の「第3判別手段」が、また、判別回路80およびト
ランジスタ38により前記請求項1記載の「展開制御手
段」、および、前記請求項2記載の「展開しきい値変更
手段」および「判別手段」がそれぞれ実現されている。
また、上記の実施例においては、トランジスタ36によ
り前記請求項3記載の「スイッチング素子」が実現され
ている。
【0068】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明および
請求項2記載の発明によれば、車両の側面に大きなエネ
ルギが入力された場合に、その入力箇所が構造部材であ
ってもドアであっても、優れた応答性の下にサイドエア
バッグを展開させることができる。また、車両の側面
に、ドアを局部的に変形させるに過ぎないエネルギが入
力された場合に、サイドエアバッグが展開されるのを確
実に防止することができる。
【0069】また、請求項3記載の発明によれば、請求
項1記載の発明および請求項2記載の発明が備える効果
を損なうことなく、サイドエアバッグの展開判定に、機
械的な判別手法を導入することができる。従って、本発
明によれば、高度な判別精度を確保しつつ、請求項1記
載の発明および請求項2記載の発明が備える効果を実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるサイドエアバッグシス
テムを搭載する車両の斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例のシステムに用いられる電
気回路の回路図である。
【図3】本発明の第1実施例のシステムの動作を説明す
るためのタイムチャートである。
【図4】本発明の第2実施例のシステムに用いられる電
気回路の回路図である。
【図5】本発明の第3実施例のシステムに用いられる電
気回路の回路図である。
【符号の説明】
10 車両 14 サイドエアバッグ 16 ドア 18,60,70 サイドエアバッグ用電子制御ユニッ
ト(ECU) 20 センターピラー 22 ドアスイッチ 28,62,72 セーフィングセンサ 36 スクイブ 38 トランジスタ 46,68,80 判別回路 48 横加速度センサ 78 ダイオード

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の側面に設けられる構造部材に第1
    のしきい値を超える横方向加速度が発生したか否かを判
    別する第1判別手段と、 前記構造部材に、前記第1のしきい値に比して低い第2
    のしきい値を超える横方向加速度が発生したか否かを判
    別する第2判別手段と、 車両の側面に配設されるドアに第3のしきい値を超える
    横方向加速度が発生したか否かを判別する第3判別手段
    と、 前記第1判別手段により前記第1のしきい値を超える横
    方向加速度の発生が認められた場合、および、前記第2
    判別手段により前記第2のしきい値を超える横方向加速
    度の発生が認められ、かつ、前記第3判別手段により前
    記第3のしきい値を超える横方向加速度の発生が認めら
    れた場合に、サイドエアバッグの展開を図る展開制御手
    段と、 を備えることを特徴とするサイドエアバッグの展開制御
    装置。
  2. 【請求項2】 車両の側面に設けられる構造部材に生ず
    る横方向加速度に応じた信号を発生する横加速度センサ
    と、 車両の側面に配設されるドアに所定値を超える横方向加
    速度が発生した場合にオン出力を発するドアスイッチ
    と、 前記ドアスイッチからオン出力が発せられていない場合
    にサイドエアバッグの展開しきい値をハイレベルしきい
    値とし、前記ドアスイッチからオン出力が発せられてい
    る場合に前記展開しきい値をローレベルしきい値とする
    展開しきい値変更手段と、 前記横加速度センサにより検出される横方向加速度が、
    前記展開しきい値を超えている場合に、サイドエアバッ
    グの展開を図る判別手段と、 を備えることを特徴とするサイドエアバッグの展開制御
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のサイドエアバッグの展開
    制御装置において、 前記構造部材に所定値を超える横方向加速度が発生した
    場合にオン出力を発すると共に、前記ドアスイッチと並
    列に接続されるセーフィングセンサと、 前記セーフィングセンサから発せられるオン出力が、前
    記展開しきい値変更手段に到達するのを阻止するダイオ
    ードと、 サイドエアバッグの点火装置であるスクイブと直列に接
    続され、前記判別手段により前記展開しきい値を超える
    横方向加速度の発生が認めらる場合にのみ、前記ドアス
    イッチおよび前記セーフィングセンサの少なくとも一方
    が発するオン出力を電力源として、前記スクイブに電流
    を流通させるスイッチング素子と、 を備えることを特徴とするサイドエアバッグの展開制御
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7434835B2 (en) 2003-03-20 2008-10-14 Denso Corporation Airbag system having multiple collision determining circuits
GB2516723A (en) * 2013-07-29 2015-02-04 Ford Global Tech Llc A side door for a motor vehicle

Cited By (2)

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US7434835B2 (en) 2003-03-20 2008-10-14 Denso Corporation Airbag system having multiple collision determining circuits
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