JPH10129111A - ホットメルト型インクジェット記録用紙 - Google Patents

ホットメルト型インクジェット記録用紙

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JPH10129111A
JPH10129111A JP8305541A JP30554196A JPH10129111A JP H10129111 A JPH10129111 A JP H10129111A JP 8305541 A JP8305541 A JP 8305541A JP 30554196 A JP30554196 A JP 30554196A JP H10129111 A JPH10129111 A JP H10129111A
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友嗣 高橋
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ソリッドインクの密着性に優れ、かつ、屋外
ポスター、お風呂場内に貼付されたポスター、指示書、
土木建築の現場において使用されるCAD図面において
要求される耐水性をも備えた、給排紙性の良好なホット
メルト型(ソリッド)インクジェット記録用紙を提供す
る。 【解決手段】 ホットメルト型インクジェット記録用紙
において、該記録用紙は、無機微細粉末含有熱可塑性樹
脂からなる延伸フィルムであって表面に特定の組成のプ
ライマー塗工層を介してホットメルト型インクの受容層
が設けられた構造のホットメルト型インクジェット記録
用紙である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グラフィックや文
字の滲みがなく、かつ、印刷インクの記録用紙への密着
力に優れたホットメルト型インクジェット記録用紙に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来よりインクジェット記録用紙インク
組成物としては、水溶性液体インク組成物が広く使われ
ている。しかしながら、インクの乾燥が遅いことと、印
字が滲みやすい欠点がある。かかる欠点を改良する目的
で室温で固体のワックス等を素材としたホットメルト型
インク組成物を用いて、加熱により液化し、何らかのエ
ネルギーを加えて用紙上に向けて噴射させ、用紙上で冷
却固化し記録ドットを形成するホットメルト型インクジ
ェット記録用紙が提案されている(米国特許第4,75
1,528明細書、米国特許第4,758,396明細
書、米国特許第4,931,095明細書、特開平3−
501470号、同5−202327号、同5−311
101号、同7−133451号、同7−70490
号、同8−3493号、同8−3495号、同8−34
99号、同8−67841号、同8−67842号、特
公表7−503498号の各公報等)。
【0003】このホットメルト型(ソリッド)インクジ
ェット記録方式の特徴は、普通紙、再生紙、和紙、OH
P(オーバーヘッドプロジェクト)用フィルム、コート
紙、段ボール、トレース紙等の用紙を選ばずに高濃度の
カラープリントができること、印刷品質がレーザープリ
ンタ並にできること、印刷された用紙が水にぬれてもイ
ンクが滲み出ないこと、レザープリンタ方式よりもポス
ターやCADの大画面印刷、大図面印刷ができるという
利点を有している。その反面、印刷(印字)された面を
強くこすると印刷が剥がれたり、印刷物を折り畳むと折
り畳んだ部分の印刷が剥れることが指摘されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ソリッドイ
ンクの密着性に優れ、かつ、屋外ポスター、お風呂場内
に貼付されたポスター、指示書、土木建築の現場におい
て使用されるCAD図面において要求される耐水性をも
備えた、給排紙性の良好なホットメルト型(ソリッド)
インクジェット記録用紙の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、常温で固体状
のホットメルト型インクを加熱溶融して飛翔された溶融
インクを受容して記録するホットメルト型インクジェッ
ト記録用紙において、該記録用紙は、無機微細粉末含有
熱可塑性樹脂の延伸フィルムであって、該延伸フィルム
の空孔率が5〜50%、肉厚20〜700μmの延伸フ
ィルムを支持体(I)とし、この支持体(I)の表面に
下記の組成のプライマー塗工層(II)を介してホット
メルト型インクの受容層(III)が設けられた構造の
ホットメルト型インクジェット記録用紙、を提供するも
のである。
【0006】プライマー塗工層(II)が (a) 下記の単量体(i)、(ii)および(iii)を共重合して得た重合 体の三級窒素原子をカチオン化剤で四級化した両性化物である、四級窒素含有ア クリル系樹脂: 100重量部に、
【化2】 (iii) 他の疎水性ビニル単量体 0〜80重量% 〔ただし、各式中、R1 はHまたはCH3 、R2 は炭素数1〜18のアルキル基 、R3 およびR4 はそれぞれHまたは炭素数1〜2のアルキル基、Aは炭素数2 〜6アルキレン基である。〕
【0007】 (b) ポリエチレンイミン、ポリ(エチレンイミン−尿素)及びポリアミンポ リアミドのエチレンイミン付加物、又は、これらのアルキル変性体、アルケニル 変性体、ベンジル変性体、もしくは、脂肪族環状炭化水素変性体からなる群より 選ばれたポリイミン系化合物: 20〜300重量部、 (c) ポリアミンポリアミドのエピクロルヒドリン付加物: 20〜300重量部、 の割合で配合された組成物の水溶液を塗布し、乾燥して
得られたものである。
【0008】
【作用】記録用紙のプライマー層(II)の存在によ
り、受容されたソリッドインクは剥れ難い。特に、記録
用紙の支持体の表面層が無機微細粉末を含有しているも
のであるときは、表面層より突出している無機微細粉末
が投錨効果を示し、併せて該表面層に延伸により形成さ
れた微細な亀裂にプライマーが入り込み、これ又、投錨
効果によりよりソリッドインクの密着性が強固となる。
【0009】更に、延伸フィルムよりなる支持体は、微
細なボイド(空孔)を有するので、50〜150℃に加
熱されたホットメルト型インクが記録用紙に付着して
も、このボイドが断熱性を有するので支持体が熱収縮す
ることなく、記録用紙に熱収縮による皺が発生すること
がない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明のホットメルト型イ
ンクジェット記録用紙について、更に詳細に説明する。支持体: プライマー塗工層(II)が設けられる支持体
(I)は、無機微細粉末含有熱可塑性樹脂の延伸フィル
ムであって、フィルム内部に次式で示される空孔率が5
〜50%、好ましくは10〜40%となるような微細な
ボイドを多数有する微多孔性フィルムである。
【式1】
【0011】かかる微多孔性の延伸フィルムとしては、
例えば、次の〜のものが挙げられる。 無機又は有機充填剤を8〜65重量%の割合で含有
する微多孔を有する熱可塑性樹脂の二軸延伸フィルム
(特公昭54−31032号公報、米国特許第3775
521号明細書、米国特許第4191719号明細書、
米国特許第4377616号明細書、米国特許第456
0614号明細書等)。
【0012】 二軸延伸熱可塑性樹脂フィルムを基材
層とし、無機微細粉末を8〜65重量%含有する熱可塑
性樹脂の一軸延伸フィルムを紙状層とする合成紙(特公
昭46−40794号公報、特開昭57−149363
号公報、同57−181829号公報等)。
【0013】この合成紙は、2層構造であっても、基材
層の表裏面に一軸延伸フィルムの紙状層が存在する3層
構造(特公昭46−40794号公報)であっても、紙
状層と基材層間に他の樹脂フィルム層が存在する3層〜
7層の合成紙(特公昭50−29738号公報、特開昭
57−149363号公報、同56−126155号公
報、同57−181829号公報)であっても、裏面が
プロピレン・エチレン共重合体、エチレン・(メタ)ア
クリル酸共重合体の金属塩(Na、Li、Zn、K)、
塩素化ポリエチレン等の基材層樹脂よりも低融点の樹脂
よりなるヒートシール層を有する3層以上の合成紙であ
ってもよい(特公平3−13973号明細書)。
【0014】3層構造の合成紙の製造方法は、例えば、
無機微細粉末を0〜50重量%含有する熱可塑性樹脂フ
ィルムを、該樹脂の融点より低い温度で一方向に延伸し
て得られる一軸方向に配向したフィルムの両面に、無機
微細粉末を8〜65重量%含有する熱可塑性樹脂の溶融
フィルムを積層し、次いで前記方向と直角の方向にこの
積層フィルムを延伸することにより得られる紙状層が一
軸方向に配向し、微細な空隙を多数有するフィルムであ
り、基材層は二軸方向に配向した積層構造物である。
【0015】 上記の合成紙の紙状層側に、更に、
無機微細粉末を含有しない肉厚0.1〜20μmの透明
な熱可塑性樹脂ラミネート層が設けられた構造の高い光
沢の印刷が可能な合成紙(特公平4−60437号公
報、同1−60411号公報、特開昭61−3748号
公報)、例えば、熱可塑性樹脂の二軸延伸フィルムを基
材層とし、無機微細粉末を8〜65重量%含有する熱可
塑性樹脂の一軸延伸フィルムよりなる表面層と裏面層を
有する複合フィルムを支持体とし、この支持体の表面層
側に無機微細粉末を含有しない熱可塑性樹脂の透明フィ
ルム層を設け、更に帯電防止機能を有するプライマー塗
布量が設けられた合成紙(特開昭61−3748号公
報)、あるいは、熱可塑性樹脂フィルムの二軸延伸フィ
ルムを基材層とし、この基材層の少なくとも片面に、無
機微細粉末を8〜65重量%の割合で含有する熱可塑性
樹脂の一軸延伸フィルムよりなる紙状層と、熱可塑性樹
脂フィルムの一軸延伸フィルムよりなる表面層とのラミ
ネート物が備えられている合成紙であって、前記表面層
の肉厚(t)は、紙状層に存在する無機微細粉末の平均
粒径を(R)としたとき、次式(2)を満足することを
特徴とする複層樹脂フィルムよりなる合成紙(特公平1
−60411号公報)。 R≧t≧(1/10)×R ・・・ (2) この複層構造の合成紙も、の合成紙と同じくヒート
シール層が表裏面に設けられたものであっても良い。
【0016】 前記〜の合成紙の裏面に、40〜
150デニール、好ましくは50〜100デニールの経
糸と緯糸とを、それぞれ2.54cm当たり、50〜1
40本、好ましくは60〜100本の割合で1本おきに
交差させる平織法で織った坪量が50〜200g/
2 、好ましくは50〜200g/m2 の平織織布(ポ
ンジー)を接着剤で貼着した複合フィルム(米国特許第
5,494,735明細書)。平織りの織布の経糸、緯
糸の素材としては、ナイロン6、ナイロン6,6、ポリ
エチレンテレフタレート、木綿、レーヨン、ポリアクリ
ロニトリル、ポリフッ化エチレン、ポリプロピレン、ポ
リフッ化ビニリデン等が利用できる。
【0017】接着剤としては、液状のアンカーコート
剤、例えばポリウレタン系アンカーコート剤としては東
洋モートン(株)製のEL−150(商品名)またはB
LS−2080A(商品名)とBLS−2080B(商
品名)との混合物が、ポリエステル系アンカーコート剤
としては、同社製のAD−503(商品名)が挙げられ
る。アンカーコート剤は、坪量が0.5〜25g/m2
の範囲となるように塗布される。
【0018】また、エチレン・酢酸ビニル共重合体、低
密度ポリエチレン、エチレン・(メタ)アクリル酸共重
合体の金属塩(いわゆるサーリン)、塩素化ポリエチレ
ン、塩素化ポリプロピレン等のホットメルト接着剤は、
延伸樹脂フィルム製造時の延伸温度より低い融点を有す
る熱可塑性樹脂を用いる必要があり、前記延伸温度より
高い温度で該ホットメルト接着剤を用いると延伸樹脂フ
ィルムが収縮してしまうことがある。
【0019】前記アンカーコート剤で接着する場合は、
織布または延伸樹脂フィルムのいずれかの面にアンカー
コート剤を塗布し、ロールで加圧接着すればよく、ホッ
トメルト接着剤を用いる場合は、織布または延伸樹脂フ
ィルム上にダイより溶融フィルム状に押し出し、ラミネ
ートし、ついで他方の織布もしくは延伸樹脂フィルムを
圧着ロールで接着させてよく、また、織布シート製造時
の加熱、加圧する短繊維を絡み合わせた不織布状物に溶
融した接着剤フィルムをラミネートし、これに延伸樹脂
フィルムを積層し、ロールで圧着して接着してもよい。
【0020】 前記〜の合成紙の裏面に、前記接
着剤を用いて不織布シートを貼着した複合合成紙(特公
平3−74180号公報)。短繊維を絡み合せた不織布
状物を加熱加圧して得られる繊維補強シートの製造方法
は、特公昭37−4993号公報、特開昭53−107
04号公報、同53−90404号公報、同53−11
9305号公報、同53−122803号公報、同56
−15500号公報、同57−29700号公報、同5
7−39299号公報、同59−70600号公報、同
57−61796号公報、同57−139597号公報
等に記載されるように公知である。
【0021】通常、この不織布シートはポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステル等の熱可塑
性樹脂の開繊した短繊維(繊維太さ0.2〜15デニー
ル、繊維長1〜20mm)を水中に分散させた紙料を短
網または長網もしくは円網抄紙機を用いて抄紙した後、
120〜270℃の温度と5〜200kg/cm2 の圧
力をロール、プレスで抄造紙にかけることにより製造さ
れる。かかるシートは帝人(株)よりスパンボンド#ユ
ニセルの商品名(タイプとして、Bタイプ、BTタイ
プ)で、出光石油化学工業(株)よりスパンボンド#ジ
ョルトWFの商品名で販売されている。
【0022】この抄造の際、水分散液中にパルプ状粒子
を10〜90重量%の割合で配合させてもよい。パルプ
状粒子の原料としては芳香族ポリアミド、芳香族ポリエ
ステル等があげられる。また、ポリビニルアルコール繊
維状バインダーやポリエチレン、ポリエステル、ポリア
ミド、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂粉末を短繊維結
合剤として5〜30重量%配合してもよい。更に、顔
料、可塑剤、粘着調整剤、分散剤等を配合してもよい。
この不織布シートの坪量は12〜80g/m2 の範囲で
ある。12g/m2 未満ではカール防止に十分でない。
また、80g/m2 を越えてもよりカール防止効果の向
上は望まれず、コスト高となる。
【0023】また、抄造紙により得られた不織布状物に
熱可塑性樹脂の粉末を散布および/または熱可塑性樹脂
シートを積層し、次いでこれを加熱加圧一体化して不織
布シートを製造してもよい。粉末、シートの素材となる
熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレ
ン、スチレン−ブタジエン−アクリルニトリル共重合
体、ポリアミド、共重合ポリアミド、ポリカーボネー
ト、ポリアセタール、ポリメチルメタアクリレート、ポ
リスルフォン、ポリフェニレンオキサイド、ポリエステ
ル、共重合ポリエステル、ポリフェニレンスルフィド、
ポリエーテルエステルケトン、ポリエーテルスルフォ
ン、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド、ポリイミ
ド、ポリウレタン、ポリエーテルエステル、ポリエーテ
ルアミドおよびポリエステルアミドなどが挙げられ、こ
れらは2種以上混合して用いることができる。
【0024】更に、不織布シートは、特公昭48−32
986号公報に記載される製造方法により得られた不織
布合成紙、即ち、少なくとも75重量%が繊維用デニー
ルの不規則に配置された結晶性の且つ配向した合成有機
重合体のフィラメントから成るウェブを該フィラメント
に対し非溶融性の加熱流体に露出することにより該フィ
ラメントを空間的に間隔をおいて配置された多数の交叉
点で自己接合せしめるに当たり、少なくとも大気圧の流
体圧を持った流体に対する該露出を、本文で定義した臨
界接合温度をTxとしてTx(1±0.03)℃の温度
範囲内にある接合温度で行ないこの際該ウェブの温度を
ウェブの全三次元方向に亘りその温度変動が5℃以内に
なる如く一定に保ち、且つ該接合温度においてフィラメ
ントの収縮を20%以内に抑え且つフィラメントの複屈
折の低下を50%以内に抑えるのに十分なだけの軽い圧
縮力下に該ウェブをおいてウェブの拘束を続け、しかる
後に該フィラメントの収縮を防ぐのに十分な温度にまで
該ウェブの温度を低下させた後に始めて該拘束力を取り
去ることを特徴とするウェップを自己接合した不織布合
成紙であってもよい。かかる不織布合成紙は、米国デュ
ポン社より“タイベック”の商品名で販売されている。
【0025】延伸フィルム(合成紙)の素材となる熱可
塑性樹脂としては、ポリオレフィン樹脂、例えば、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重
合体、ポリ(4−メチルペンテン−1)、また、ポリス
チレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体の部分加水分解物、エチレ
ン−アクリル酸共重合体およびその塩、塩化ビニリデン
共重合体たとえば塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合
体、塩化ビニル−アクリル酸アルキルエステル共重合
体、その他、およびこれらの混合物を例示することがで
きる。これらの中でも耐水性、耐薬品性の面からポリプ
ロピレン、ポリエチレンが好ましい。また、基材層にポ
リプロピレンを用いる場合は、延伸性を良好とするため
ポリエチレン、ポリスチレン、エチレン・酢酸ビニル共
重合体等のポリプロピレンよりも融点が低い熱可塑性樹
脂を3〜25重量%配合するのがよい。
【0026】また、無機微細粉末としては、炭酸カルシ
ウム、焼成クレイ、シリカ、けいそう土、タルク、酸化
チタン、硫酸バリウム等、粒径が0.03〜16ミクロ
ンのものが使用される。延伸倍率は縦、横方向とも4〜
10倍が好ましく、延伸温度は樹脂がホモポリプロピレ
ン(融点164〜167℃)の場合は150〜162
℃、高密度ポリエチレン(融点121〜124℃)の場
合は110〜120℃、ポリエチレンテレフタレート
(融点246〜252℃)の場合は104〜115℃で
ある。また、延伸速度は50〜350m/分である。
【0027】延伸フィルムの空孔率が5%未満では、支
持体の軽量化が乏しく、逆に空孔率が50%を越えて
は、延伸フィルムの強度(引張強度、曲げ強度)が低く
なり、実用的ではない。延伸フィルムの肉厚は、20〜
300μmの範囲であり、20μm未満では微多孔の合
成紙を製造することが困難であり、300μmを越えて
は記録用紙のコストアップとなる。
【0028】接着剤 これらの延伸フィルムの中でも、無機微細粉末および/
または有機微細粉末を5〜40重量%含有するプロピレ
ン系樹脂二軸延伸フィルムの表面に、無機微細粉末を8
〜65重量%含有するプロピレン系樹脂一軸延伸フィル
ムが積層された合成紙がより強固なインクの抗剥離性を
付与する。すなわち、該合成紙の一軸延伸フィルムの表
面層より突出した無機微細粉末がプライマー塗工層に投
錨するとともに、プライマーが一軸延伸フィルムの表面
の亀裂に入りこみ、プライマー塗工層(III)が支持
体(I)に強固に密着するので、プライマー塗工層(I
I)と密着性の良好なインク受容層(III)に付着し
たソリッドインクが剥がれにくいものとなる。この積層
フィルムの表面層のJIS P−8119によるベック
平滑度は2,000秒以下、好ましくは100〜1,0
00秒であることが好ましい。
【0029】(II)プライマー塗工層:支持体(I)
とソリッドインク受容層(III)の密着性を良好と
し、かつ、インクジェット記録用紙の給排紙性を良好と
するプライマー塗工層(II)は、 (a) 次の単量体(i)、(ii)および(iii)を共重合して得た重合 体の三級窒素原子をカチオン化剤で四級化いた両性化物である、四級窒素含有ア クリル系樹脂: 100重量部に、
【化3】 (iii) 他の疎水性ビニル単量体 0〜20重量% 〔ただし、各式中、R1 はHまたはCH3 、R2 は炭素数1〜18のアルキル基 、R3 およびR4 はそれぞれHまたは炭素数1〜2のアルキル基、Aは炭素数2 〜6アルキレン基である。〕
【0030】 (b) ポリエチレンイミン、ポリ(エチレンイミン−尿素)及びポリアミン ポリアミドのエチレンイミン付加物、又は、これらのアルキル変性体、アルケニ ル変性体、ベンジル変性体、もしくは、脂肪族環状炭化水素変性体からなる群よ り選ばれたポリイミン系化合物: 20〜300重量部 (c) ポリアミンポリアミドのエピクロルヒドリン付加物: 20〜300重量部 の割合で配合された組成物の水溶液を支持体(I)の表
面に塗布し、乾燥して得られたものである。
【0031】(a)成分である四級窒素含有アクリル系
樹脂は、帯電防止に寄与するプライマ ーであり、これ
については特公平2−2910号公報に記載されてい
る。(ii)の単量体の例示としては、エチルアクリレ
ート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、カ
プリルアクリレート、ステアリルメタクリレート等を挙
げることができる。(iii)の疎水性ビニル単量体と
しては、スチレン、塩化ビニル等が利用できる。
【0032】(b)成分のポリイミン系化合物は、接着
力を強化するプライマーで、例えば、次の一般式
【化4】 (式中、R5 〜R8 はそれぞれ独立に、H、炭素数が1
〜24のアルキル基若しくはアルケニル基、脂肪族環状
炭化水素基又はベンジル基であり、mは0〜300、
n、p及びqはそれぞれ1〜300の数値を表わす。)
で示されるポリエチレンイミン、及びポリアミンポリア
ミドのエチレンイミン付加物、又は、これらのアルキル
変性体、アルケニル変性体、ベンジル変性体、若しく
は、脂肪族環状炭化水素変性体からなる群より選ばれた
ポリイミン系化合物および、ポリ(エチレンイミン−尿
素)が挙げられる(特公平2−2910号、特開平1−
141736号)。
【0033】(c)成分のポリアミンポリアミド・エピ
クロルヒドリン付加物も、接着力を強化するプライマー
で、かかるものとしては、炭素数3〜10の飽和二塩基
性カルボン酸とポリアルキレンポリアミンとからのポリ
アミドをエピクロルヒドリンと反応させて得られる水溶
性で陽イオン性の熱硬化性樹脂である。このような熱硬
化性樹脂の詳細については、特公昭35−3547号公
報に詳細に述べられている。
【0034】上記炭素数3〜10の飽和二塩基性カルボ
ン酸の具体例としては、炭素数4〜8のジカルボン酸、
特にアジピン酸が挙げられる。また、上記ポリアルキレ
ンポリアミンの具体例としては、ポリエチレンポリアミ
ン、特にエチレンジアミン、ジエチレントリアミン、ト
リエチレンテトラミンであり、就中ジエチレントリアミ
ンである。
【0035】これらの成分の他に、炭酸ナトリウム、硫
酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウ
ム、水酸化バリウム、メタ珪酸ナトリウム、ピロ燐酸ソ
ーダ(Na4 2 7 ・10H2 O)、トリポリ燐酸ソ
ーダ(Na5 3 10・6H2O)、第一燐酸ソーダ
(NaH2 PO4 ・2H2 O)、カリ明礬(KAl(S
4 2 ・12H2 O)、アンモニウム明礬(Al(N
4 )(SO4 2 ・12H2 O)等の無機化合物を配
合することができる。
【0036】これら(a)、(b)、(c)成分は、通
常、固形分量が一般に0.1〜10重量%、好ましくは
0.1〜5重量%の濃度の水溶液(塗工剤)として用い
られる。また、プロピレン系樹脂フィルムへの塗布量
は、固形分量で一般に0.005〜10g/m2 、好ま
しくは0.02〜5g/m2 の範囲である。プライマー
の塗布方法としては、ロール、ブレード、エアーナイ
フ、サイズプレス等の通常の塗布方式を採用することが
できる。
【0037】これら(a)、(b)および(c)成分の
割合は、(a)の窒素含有アクリル系樹脂100重量部
に対し、(b)のポリイミン系化合物が20〜300重
量部、好ましくは、20〜100重量部、(c)のポリ
アミンポリアミドのエピクロルヒドリン付加物が20〜
300重量部、好ましくは35〜200重量部である。
これらの組成を保つことにより、ホットメルト型インク
ジェット記録用紙の帯電防止性が保持され、インク受容
層(III)と支持体(I)の密着力が高いものとな
る。
【0038】(III)インク受容層:インク受容層
は、スチレン・無水マレイン酸共重合体、スチレン・ア
クリル酸アルキルエステル共重合体、ポリビニルアルコ
ール、シラノール基を含むエチレン・ビニルアルコール
共重合体、ポリビニルピロリドン、エチレン・酢酸ビニ
ル共重合体、メチルエチルセルロース、ポリアクリル酸
ソーダ、でんぷん、ポリエチレンポリアミン、ポリエス
テル、ポリアクリルアミド、ビニルピロリドン・酢酸ビ
ニル共重合体、カチオン変性ポリウレタン樹脂、第3級
窒素含有アクリル系樹脂(特開昭62−148292号
公報)等の樹脂をバインダーとし、これにインクの密着
性を良好とするために合成シリカ、アルミナヒドロゾ
ル、タルク、炭酸カルシウム、クレイ、酸化チタン、酸
化亜鉛あるいは中空型メラミン樹脂フィラー、中空ポリ
スチレンフィラー等のプラスチックピグメントを配合し
たもので、必要により更にインクセット剤、紫外線吸収
剤、界面活性剤等が配合されたものである。バインダー
樹脂は、8〜60重量%、好ましくは10〜40重量
%、ピグメントは92〜40重量%、好ましくは90〜
60重量%用いられる。
【0039】ピグメントは、ベタ印刷を良好とするため
に2種以上併用するのが好ましく、JIS K−510
1に準じて測定した吸油量が60〜100ml/100
gのもの、例えば炭酸カルシウム、メタチタン酸等をピ
グメント中30〜60重量%、吸油量(JIS K−5
101)が15〜60ml/100g未満のもの、例え
ばタルク、クレイ、酸化チタン、酸化亜鉛等をピグメン
ト中70〜40重量%用いるとよい。
【0040】インクセット剤としては、ポリエチレンイ
ミンの3級アンモニウム塩、4級アンモニウム基を共重
合成分として含むアクリル共重合体、ポリアミンポリア
ミドのエピクロルヒドリン付加物等が挙げられる。支持
体へのインク受容層の形成は、上記成分を含有する塗工
剤を支持体(I)の表面に形成されたプライマー塗工層
(II)側に5〜50g/m2 、好ましくは5〜30g
/m2 (固型分量)の割合で塗布し、乾燥させることに
より得られる。必要により乾燥した塗工層の表面にスー
パーカレンダー処理を行って塗工層(インク受容層)を
平滑にする。
【0041】ホットメルト型インク:ホットメルト型イ
ンクは、5〜30℃の温度では固体(ソリッド)状態
で、50〜150℃、好ましくは70〜135℃の温度
で溶融するホットメルト型インクで、業界ではソリッド
インク、或いはフェーズチェンジインクとも呼ばれ、一
般的には、ポリエステル、ポリアミド、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリシリコン、クマロン樹脂、パラフィンワック
ス、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・メタク
リル酸共重合体の金属塩(K、Zn、Na、Al等)、
エチレン・アクリル酸アルキルエステル共重合体(アル
キル基の炭素数は1〜4)、脂肪酸誘導体等の融点が5
0〜150℃の一種または2種以上の熱溶融性固体物質
に、油溶性染料を0.1〜15重量%、好ましくは1〜
8重量%の含有させたものである。更に必要により界面
活性剤、可塑剤、防錆剤、紫外線吸収剤、有機溶剤、酸
化防止剤、粘度低下防止剤等が配合される(前述の特許
公報群参照)。インク中の熱溶融性固体物質の含有量
は、30〜99重量%用いられる。
【0042】前記脂肪酸誘導体としては、例えば、ステ
アリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セ
ロチン酸、モンタン酸、メリシン酸などから選ばれる少
なくとも1種または2種以上を混合して用いることがで
きる。脂肪酸アミドとしては、ラウリン酸アミド、ステ
アリン酸アミド、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、
リシノール酸アミド、ステアリン酸エステルアミド、パ
ルミチン酸アミド、ベヘン酸アミド、ブラシジン酸アミ
ドなどから選ばれる少なくとも1種または2種以上を混
合して用いることができる。N−置換脂肪酸アミドとし
てN,N’−2−ヒドロキステアリン酸アミド、N,
N’−エチレンビスオレイン酸アミド、N,N’−キシ
レンビスステアリン酸アミド、ステアリン酸モノメチロ
ールアミド、N−オレイルステアリン酸アミド、N−ス
テアリルステアリン酸アミド、N−オレイルパルミチン
酸アミド、N−ステアリルエルカ酸アミド、N,N’−
ジオレイルアジピン酸アミド、N,N’−ジオレイルセ
バシン酸アミド、N,N’−ジステアリルイソフタル酸
アミドなどから選ばれる少なくとも1種または2種以上
を混合して用いることができる。グリセライドとして
は、硬化ひまし油、部分水添加ひまし油、大豆油の極度
硬化油、ナタネ油の極度硬化油、植物性極度硬化油など
から選ばれる少なくとも1種または2種以上を混合して
用いることができる。
【0043】油溶解性染料(Solvent Dye)
としては、具体的には、次に述べるようなものがある。 <マゼンタ染料> MS Magenta VP、MS
Magenta HM−1450、MS Magen
ta HSo−147(以上三井東圧社製:商品名)、
AIZENSOT Red−1、AIZEN SOT
Red−2、AIZEN SOTRed−3、AIZE
N SOT Pink−1、SPIRON Red G
EH SPECIAL(以上保土谷化学社製:商品
名)、RESOLIN Red FB 200%、MA
CROLEX Red VioletR、MACROL
EX ROT5B(以上バイエルジャパン社製:商品
名)、KAYASET Red B、KAYASETR
ed 130、KAYASETRed 802(以上日
本化薬社製:商品名)、PHLOXIN、ROSEBE
NGAL、ACID Red(以上ダイワ化成社製:商
品名)、HSR−31、DIARESEN Red K
(以上三菱化学社製:商品名)、Oil Red(BA
SFジャパン社製:商品名)等。
【0044】<シアン染料> MS Cyan HM−
1238、MS Cyan HSo−16、Cyan
HSo−144、MS Cyan VPG(以上三井東
圧社製:商品名)、AIZEN SOT Blue−4
(保土谷化学社製:商品名)、RESOLEN BR.
Blue BGLN 200%、MACROLEXBl
ue RR、CERES Blue GN、SIRIU
S SUPRATURQ.Blue Z−BGL、SI
RIUS SUPRA TURQ.BlueBF−LL
330%(以上バイエルジャパン社製:商品名)、KA
YASETBlue FR、KAYASET Blue
N、KAYASET Blue814、Turq.B
lue GL−5 200、Light Blue B
GL−5 200(以上日本化薬社製:商品名)、DA
IWA Blue 7000、Oleosol Fas
t Blue GL(以上ダイワ化成社製:商品名)、
DIARESIN Blue P(三菱化学社製:商品
名)、SUDANBlue 670、NEOPEN B
lue 808、ZAPON Blue806(以上B
ASFジャパン社製:商品名)等。
【0045】<イエロー染料> MS Yellow
HSm−41、Yellow KX−7、Yellow
EX−27(以上三井東圧社製:商品名)、AIZE
NSOT Yellow−1、AIZEN SOT Y
ellow−3、AIZEN SOT Yellow−
6(以上保土谷化学社製:商品名)、MACROLEX
Yellow 6G、MACROLEX FLUO
R.Yellow 10GN(以上バイエルジャパン社
製:商品名)、KAYASET YellowSF−
G、KAYASET Yellow2G、KAYASE
T Yellow A−G、KAYASET Yell
ow E−G(以上日本化薬社製:商品名)、DAIW
A Yellow 330HB(ダイワ化成社製:商品
名)、HSY−68(三菱化学社製:商品名)、SUD
AN Yellow 146、NEOPEN Yell
ow 075(BASFジャパン社製:商品名)等。
【0046】<ブラック染料> MS Black V
PC(三井東圧社製:商品名)、AIZEN SOT
Black−1、AIZEN SOT Black−5
(以上保土谷化学社製:商品名)、RESORIN B
lack GSN 200%、RESORIN Bla
ckBS(以上バイエルジャパン社製:商品名)、KA
YASET Black A−N(日本化薬社製:商品
名)、DAIWA Black MSC(ダイワ化成社
製:商品名)、HSB−202(三菱化学社製:商品
名)、NEPTUNE Black X60、NEOP
EN BlackX58(以上BASFジャパン社製:
商品名)等。
【0047】ホットメルト型インクジェット記録装置:
ホットメルト型インクジェット記録装置についても、数
多くの特許が出願されており、実用化されている(特公
表3−501470号、特開平2−299851号、特
開平5−202327号、特開平7−133451号、
同8−11300号、米国特許第5459501明細
書、米国特許第5170187明細書、米国特許第53
71527明細書、英国特許第32211471号明細
書、特開昭62−135375号、特開平7−2570
13号、同7−186518号、特公表3−50417
0号などの公報等)。市販品としては、データプロダク
ト社製のホットメルトドロップデマンドプリンタSI−
480、日立工機(株)製のソリッドインクジェットカ
ラープリンタJOLT、ソニーテクトロニクス(株)製
のPhaser300JS等が挙げられる。
【0048】図1にホットメルト型インクジェットカラ
ープリンタの一例を示す。図中、1はカラープリンタ装
置、2はインクパック、3はインクカセット、4はイン
クローダー、5は固形インク、6はプリントヘッド、7
は用紙カセット、8は記録用紙、9はヘッドキャレッ
ジ、10は用紙ピックローラー、11は用紙送りモータ
ー、12は用紙送りベルト、13は印刷済用紙、14は
用紙受け、15は制御基盤、16はヘッド送りモーター
である。
【0049】図2は、プリントヘッド6のノズルの部分
断面図を示す。図中、17はインク温度制御用ヒータ、
18は、シアン、マゼンタ、イエロー等のカラーインク
噴射ノズル、19はオリフィス、20はフット(PZT
変位伝達機構)、21はPZTである。この図2のノズ
ルにおいて、墨インク用プリントヘッド18’と、シア
ン、マゼンタ、イエロー用のプリントヘッド19’は下
と上にそれぞれ重ねられ、底にあるインク温度制御用ヒ
ータ17でそれぞれのヘッド18’、19’を暖め、固
形インクを溶融粘度約10mPa・Sの液体インクに
し、加圧室31に供給される。PZT(ピエゾセラミッ
ク)アクチェエータ21を用いて加圧室31のダイアフ
ラムに微少変位を与え、インク室内へのインクの微少吸
入とオリフィス19を経てノズル17、18から液滴と
して用紙上に噴射される。
【0050】プリンタ装置1を用いての印刷は、プリン
タの前面にある用紙カセット7に収納されているインク
ジェット記録用紙8を用紙ピックローラ10により一枚
一枚引き出され、モーター11で回転する用紙送りベル
ト12に用紙は吸着され、プリントヘッド6の前面を通
過しながら印刷され、前記用紙送りベルトにより用紙受
け14に印刷面が下になるように印刷された用紙13は
積み上げられる。
【0051】インクの補充は、インクカセット3の上方
からインクパック2内に入っているインクペレットをイ
ンクカセット3中に入れる。プリントヘッド6は、ヘッ
ドキャレッジ9によって左右に移動可能であり、キャリ
ッジ9に載っているプリントヘッド6(17’、1
8’)にはシアン、マゼンタ、イエローのそれぞれ十六
本のノズルを一列に並べたノズル組一本18とブラック
(墨)ノズル組一本17が載っている。
【0052】印刷:本発明のホットメルト型インクジェ
ット記録用紙はそれ自身耐水性を有し、屋外での使用も
可能である。又、記録用紙の支持体は延伸フィルムであ
り、腰強度が高く、かつ、プライマー塗工層が帯電防止
性を有するので給排紙操作が良好である。更に、特殊組
成のプライマー塗工層(II)が存在する故に、インク
受容層(III)と支持体(I)との密着性に優れるの
で、印刷インクの密着性が強固であり、印刷表面を指で
こすったり、印刷された用紙を折り畳んでも、印刷が剥
れることはない。
【0053】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。支持体(A)の製造例 (例1) (1) MFR1.0g/10分のポリプロピレン81
重量%に、高密度ポリエチレン3重量%及び平均粒径
1.5μmの炭酸カルシウム16重量%を混合した組成
物(A)を270℃に設定した押出機にて混練した後、
シート状に押し出し、冷却装置により冷却して、無延伸
シートを得た。そして、このシートを140℃の温度に
まで再度加熱した後、縦方向に5倍延伸した。 (2) MFRが4.0g/10分のポリプロピレン5
4重量%と、平均粒径1.5μmの炭酸カルシウム46
重量%を混合した組成物(B)を別の押出機にて混練さ
せた後、これをダイよりシート状に押し出し、これを
(1)の5倍延伸フィルムの両面に積層し、三層構造の
積層フィルムを得た。次いで、この三層構造の積層フィ
ルムを60℃まで冷却した後、再び約160℃の温度に
まで加熱して、テンターを用いて横方向に7.5倍延伸
し、165℃の温度でアニーリング処理して、60℃の
温度にまで冷却し、コロナ放電処理した後、耳部をスリ
ットして三層構造(一軸延伸/二軸延伸/一軸延伸)
の、肉厚110μm(B/A/B=25μm/60μm
/25μm)、白色度96%、不透明度94%の合成紙
を得た。また、各層のボイド率は、(B/A/B=30
%/33.7%/30%)であった。又、この合成紙の
表面層(B)のベック平滑度(JIS P−8119)
は570秒であった。
【0054】(例2) (1) MFR0.8g/10分のポリプロピレン81
重量%に、高密度ポリエチレン3重量%及び平均粒径
1.5μmの炭酸カルシウム16重量%を混合し、27
0℃に設定した押出機にて混練後、シート状に押し出
し、冷却装置により冷却して、無延伸シートを得た。そ
して、このシートを再度加熱した後、縦方向に5倍延伸
した。
【0055】(2) MFRが4.0g/10分のポリ
オレフィン53重量%と、マレイン酸含量が0.5重量
%のマレイン酸変性ポリプロピレン5重量%と平均粒径
1.5μmの炭酸カルシウム42重量%とを混合した組
成物(A)を、270℃に設定した押出機により溶融混
練したものと、MFR4.0g/10分のポリプロピレ
ン55重量%と平均粒径1.5μmの炭酸カルシウム4
5重量%とを混合した組成物(B)を270℃に設定し
た別の押出機で溶融混練したものとダイ内で積層し、上
記(1)にて得られた縦方向5倍延伸シートの両面に共
押出した。
【0056】前記五層積層物を160℃の加熱オーブン
中で、横方向に7.5倍の延伸を行い、ついで163℃
でアニーリング処理し、コロナ放電処理して、五層の構
造(B/A/C/A/B)のフィルムからなる肉厚80
μm(17/3/40/3/17μm)の合成紙を得
た。B層の密度は1.04g/cm3 、ベック平滑度は
170秒であった。また、各層の空孔率は、14.9%
/14.9%/26.4%/14.9%/14.9%で
あった。
【0057】プライマー塗工剤の製造例 (例3)下記の組成の塗工剤を用いた。 (a) 次のユニットの三元共重合体 0.5重量%
【化5】 28モル% −CH2 −CH2 −COOC4 4 56モル% −CH2 −CH2 −COOC1837 16モル% (b) ブチル化変性ポリエチレンイミン 0.3重量% (c) 水溶性ポリアミンポリアミドのエピクロルヒドリン付加物(日本PMC (株)製「WS−570:商品名」) 0.5重量% (d) 水 残余
【0058】(例4)下記の組成の塗工剤を用いた。 (a) 次のユニットの四元共重合体 1.5重量%
【化6】 34モル% −CH2 −CH2 −COOC4 9 46モル%
【0059】
【化7】 8モル%
【化8】 12モル%
【0060】(b) 下記の製法で得たブチル化変性ポ
リエチレンイミン 0.2重量%攪拌機、還流冷却
器、温度計及び窒素ガス導入口を備えた四つ口フラスコ
内に、日本触媒(株)製ポリエチレンイミン“エポミン
P−1000”(商品名;重合度1600)の25重
量%水溶液100部、n−ブチルクロライド10部及び
イソプロピルアルコール10部を入れて、窒素気流下で
攪拌し、80℃の温度で20時間変性反応を行って2
0.8重量%濃度のブチル変性ポリエチレンイミン水溶
液を得た。
【0061】 (b’) ポリアミンポリアミドのエチレンイミン付加物(BASF社製ポリミ ンSN) 0.3重量% (c) 水溶性ポリアミンポリアミドのエピクロルヒドリン付加物(WS−57 0) 0.5重量% (d) 水 残余
【0062】(例5)下記の組成の塗工剤を用いた。 (a) 例3の(a)成分の第四級窒素含有アクリル系樹脂 0.5重量部 (b) 下記の製法で得たシクロペンチル化変性エチレンイミン系重合体 0.1重量部
【0063】攪拌機、還流冷却器、温度計及び窒素ガス
導入口を備えた四つ口フラスコ内に、日本触媒(株)製
ポリエチレンイミン“エポミン P−1000”(商品
名;重合度1600)の25重量%水溶液100部、シ
クロペンチルクロライド13部及びイソプロピルアルコ
ール10部を入れて、窒素気流下で攪拌し、80℃の温
度で20時間変性反応を行って20.8重量%濃度のシ
クロペンチル変性ポリエチレンイミン水溶液を得た。
【0064】 (b’) ポリアミンポリアミドのエチレンイミン付加物(BASF社商品名ポ リミンSN) 0.3重量部 (c) ポリアミンポリアミド・エピクロルヒドリン付加物(WS−570) 0.5重量部 (d) 水 残余
【0065】インク受容層塗工剤の製造例 (例6)表1のインク受容層組成の欄に示す固型分割合
の塗工剤を用いた。なお、塗工剤は水で分散されてお
り、固型分濃度を水で55重量%に調製した。用いたピ
グメント、樹脂バインダー、インクセット剤は次のもの
を用いた。 珪藻土 : 吸油量 42ml/100gのもの 軽質炭酸カルシウム: 吸油量 63ml/100gのもの シリカ : 吸油量263ml/100gのもの クレー : 吸油量 46ml/100gのもの PP : プラスチックピグメント(アクリル・スチレン共重合体 の中空粒子) バインダー1 : 三井東圧(株)のアクリル酸エステル系樹脂エマルジョ ン“ボンロンS−282”(商品名)を用いた。 バインダー2 : コニシ(株)のスチレン・アクリル酸アルキルエステル 共重合体エマルジョン“SP−220”(商品名)を用 いた。 インクセット剤 : ポリアミン・ポリアミドのエピクロルヒドリン付加物
【0066】
【実施例1】例1の合成紙の表裏面に、例3のプライマ
ー塗工層を固型分量で各々0.2g/m2 となるように
塗布し、65℃で乾燥した。乾燥したプライマー層の一
方の面に、表1に示す組成のインク受容層用塗工剤を固
型分量が10g/m2 となる量塗布し、100℃で乾燥
してインク受容層/プライマー塗工層/合成紙/プライ
マー塗工層の構造のインクジェット記録用紙を得た。
【0067】このインクジェット記録用紙に、ソニーテ
クトロニクス(株)製のフェイズ・チェンジ・インクジ
ェット方式のカラープリンタ“Phaser 300J
S”(商品名)を用い、ホットメルト型インクとして同
社の墨インク(016−1123−00)、シアンイン
ク(016−1124−00)、マゼンタインク(01
6−1125−00)およびイエローインク(016−
1126−00)を用い、インク溶解温度(78〜85
℃)で噴射させ、インクジェット印刷を行った。
【0068】(評価) (1)ベタ均一印刷性:イエロー、マゼンタ、シアン、
ブラックのカラーインクで発色させたベタ部分について
倍率100倍の光学顕微鏡で均一度合を観察し、目視で
下記の3段階に評価した。 ◎ : ベタ部分に抜けが無く均一。 ○ : ベタ部分に若干の均一抜けあるいが、実用上は
問題ない。 × : ベタ部分にかなりの白抜けあり、実用上問題で
ある。
【0069】(2)インク密着性:印刷面にニチバン
(株)製の粘着テープ商品名「セロテープ LP−2
4」を張り付け、玉状にしたガーゼで軽く押しながら5
回擦り、素早くテープを剥離してインキ接着性を評価し
た。インクの密着性を次の5段階で評価した。 ○;全くインクが剥離しない(実用上問題ない)。 △;僅かな部分のインクが剥離した(実用上問題な
い)。 ×;剥離部分が25〜50%程度であった。
【0070】(3)折り畳み時の印刷の剥れ部の有無:
印刷された記録用紙を8つ折りし、開いて折り目部分の
印刷インクが剥がれていないか否か調査した。 ○・・・剥れなし。 ×・・・剥れあり。
【0071】(4)記録用紙の印刷時の熱収縮の有無:
2%以上の熱収縮があったものを不良(×)、熱収縮が
2%未満で問題がないものを良好(○)とした。 (5)給排紙性:連続して記録用紙1,000枚をホッ
トメルト型インクジェットプリントする際の用紙の詰ま
った回数を示す。
【0072】
【実施例2〜9】合成紙、プライマー塗工剤、インク受
容層塗工剤およびその塗工量を表1のように変更する他
は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を製造
し、評価した。結果を表1に示す。
【0073】
【比較例1】実施例1において、プライマー塗工層を設
けずに、直接、合成紙上にインク受容層を設ける他は同
様にして記録用紙を製造し評価した。結果を表1に示
す。
【0074】
【表1】
【0075】
【発明の効果】インクの密着力が良好で、かつ、給排紙
性の優れたホットメルト型インクジェット記録用紙であ
る。印刷された用紙は耐水性に優れるので屋外ポスタ
ー、CAD用紙としても有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ホットメルト型インクジェットプリンタの一例
を示す平面概略図である。
【図2】プリントヘッドのノズル部分の断面概略図であ
る。
【符号の説明】
1 カラープリンター装置 2 インクパック 3 インクカセット 4 インクローダー 5 固形インク 6 プリントヘッド 7 用紙カセット 8 記録用紙 9 ヘッドキャレッジ 10 用紙ピックローラー 11 用紙送りモーター 12 用紙送りベルト 13 印刷済用紙 14 用紙受 15 制御基盤 16 ヘッド送りモーター 17 インク温度制御用ヒーター 18 墨インク用ノズル 18’墨インク用プリントヘッド 19 シアン、マゼンタ、イエロー等のカラーインク用
ノズル 19’シアン、マゼンタ、イエロー等のカラーインク用
プリントヘッド 20 オリフィス 21 フット(PZT変位伝達機構) 22 PZTアクチュエータ 31 加圧室

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常温で固体状のホットメルト型インクを
    加熱溶融して飛翔された溶融インクを受容して記録する
    ホットメルト型インクジェット記録用紙において、該記
    録用紙は、無機微細粉末含有熱可塑性樹脂からなる延伸
    フィルムであって、該延伸フィルムの空孔率が5〜50
    %、肉厚20〜700μmの延伸フィルムを支持体
    (I)とし、この支持体(I)の表面に下記の組成のプ
    ライマー塗工層(II)を介してホットメルト型インク
    の受容層(III)が設けられた構造のホットメルト型
    インクジェット記録用紙。プライマー塗工層(II)
    は、 (a)下記の単量体(i)、(ii)および(iii)を共重合して得た重合体 の三級窒素原子をカチオン化剤で四級化した両性化物である、四級窒素含有アク リル系樹脂: 100重量部に、 【化1】 (iii) 他の疎水性ビニル単量体 0〜80重量% 〔ただし、各式中、R1 はHまたはCH3 、R2 は炭素数1〜18のアルキル基 、R3 およびR4 はそれぞれHまたは炭素数1〜2のアルキル基、Aは炭素数2 〜6アルキレン基である。〕 (b) ポリエチレンイミン、ポリ(エチレンイミン−尿素)及びポリアミンポ リアミドのエチレンイミン付加物、又は、これらのアルキル変性体、アルケニル 変性体、ベンジル変性体、もしくは、脂肪族環状炭化水素変性体からなる群より 選ばれたポリイミン系化合物: 20〜300重量部、 (c) ポリアミンポリアミドのエピクロルヒドリン付加物: 20〜300重量部、 の割合で配合された組成物の水溶液を塗布し、乾燥して
    得られたものである。
  2. 【請求項2】 支持体(I)が、無機微細粉末を5〜4
    0重量%含有するポリプロピレンの二軸延伸フィルムを
    基材層とし、その基材層の表裏面に無機微細粉末を8〜
    65重量%含有するポリプロピレンの一軸延伸フィルム
    を表裏層とする積層延伸フィルムであって、該積層延伸
    フィルムの表裏層のJIS P−8119によるベック
    平滑度が100〜2,000秒であることを特徴とす
    る、請求項1記載のホットメルト型インクジェット記録
    用紙。
  3. 【請求項3】 支持体(I)の裏面層側にもプライマー
    塗工層(II)が設けられてなる、請求項2記載のホッ
    トメルト型インクジェット記録用紙。
  4. 【請求項4】 ホットメルト型インクの受容層(II
    I)が、ピグメントを40〜92重量%、樹脂バインダ
    ーを8〜60重量%含有するものであり、ピグメント
    は、該ピグメント中の吸油量(JIS K−5101)
    が60〜100ml/100gであるものが30〜60
    重量%、吸油量が15〜60ml/100g未満のピグ
    メントが70〜40重量%を占める混合物を用いること
    を特徴とする請求項1記載のホットメルト型インクジェ
    ット記録用紙。
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