JPH10129013A - インクジェット記録装置及びプリンタドライバ - Google Patents

インクジェット記録装置及びプリンタドライバ

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JPH10129013A
JPH10129013A JP28779596A JP28779596A JPH10129013A JP H10129013 A JPH10129013 A JP H10129013A JP 28779596 A JP28779596 A JP 28779596A JP 28779596 A JP28779596 A JP 28779596A JP H10129013 A JPH10129013 A JP H10129013A
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black
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JP28779596A
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Toshihito Kamei
稔人 亀井
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着品質が悪く画像品質が低下する。 【解決手段】 イエロー、マゼンタ及びシアンの3色が
ドット単位で重なる場合、及び、ブラック1ドットと他
の色1ドットが重なる場合には、当該重なるドットをブ
ラック1ドットに置き換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置及びプリンタドライバに関し、特にカラー画像を
記録するインクジェット記録装置及びこれを制御するた
めのプリンタドライバに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置は、記録時の振
動、騒音が殆どなく、カラー化が容易なことから、コン
ピュータ等のデジタル処理装置のデータを出力するプリ
ンタの他、ファクシミリやコピー(複写装置)等にも用
いられるようになっている。
【0003】このインクジェット記録装置としては、例
えば、副走査方向に配列した複数のノズルからなる複数
のノズル列を有する記録ヘッドを主走査方向に移動させ
ると共に、記録媒体(インク滴を付着させるもの)を主
走査方向と直交する副走査方向に移動させながら、各ノ
ズル列のノズルからイエロー(Y)、マゼンタ(M)、
シアン(C)、ブラック(K)の4色のインクを選択的
に吐出させて、記録媒体上にカラー画像を記録するシリ
アル型、或いは記録媒体の幅相当分の長さのヘッドを備
えて、記録媒体を副走査方向に移動しながら記録するラ
イン型のカラーインクジェット記録装置が知られてい
る。
【0004】このようなカラーインクジェット記録装置
においては、良好な画像品質を得る上で、インク、記録
媒体及び画像処理が重要な影響を与えるが、記録媒体と
しては複写機と共用できる普通紙が多用されていること
もあり、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)の各インクについては、一般に界面活性剤や潤滑
剤を添加して記録媒体への浸透性を高めた所謂浸透性イ
ンクが多用されている。
【0005】また、画像処理については、Y、M、C、
Kの多値のカラー画像データに対してガンマ補正、UC
R処理による色補正処理を行なった後、ディザ法等によ
る中間調処理を行なって、Y、M、C、Kの2値画像デ
ータを生成出力する補正処理を行なうようにしている。
【0006】このUCR処理では多値のカラー画像デー
タのY、M、Cのうちの階調レベルが最小になる色の階
調レベルを予め定めた割合に従ってY、M、Cの階調レ
ベルから減算し、Kの階調レベルに加算する。例えば、
図21(a)に示す階調レベルを有するY、M、C、K
の各データの場合、UCR100%の処理では、階調レ
ベルが最小の色はCであるので、同図(b)に示すよう
にCの階調レベル「40」をY、M、Cから減算して、
これをKに加算する。同様に、図22(a)に示す階調
レベルを有するY、M、C、Kの各データの場合、UC
R50%の処理では、階調レベルが最小の色はCである
ので、同図(b)に示すようにCの階調レベル「40」
の50%、即ち「20」をY、M、Cから減算して、こ
れをKに加算する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようにUCR処理
を行なった場合には、UCR100%以外ではY、M、
Cの3ドットが重なることがあり、このときには、図2
3或いは図24に示すように記録媒体に対して同一ドッ
ト位置に、Yのドット、Mのドット、Cのドットがそれ
ぞれ打込まれることになる。また、UCR100%のと
きでもY、M、Cのいずれか2ドットが重なることがあ
る。
【0008】そのため、一般に用いられている浸透性の
インクを使用して一般に用いられている普通紙に記録し
た場合に、図23に示すようにインクが記録媒体の裏又
は裏近傍にまで浸透して画像が裏側から透けて見える裏
写り、或いは、図24に示すように裏側に完全に滲み出
す裏抜けなどが生じると共に、同一ドット位置に打込む
インク滴数が多くて乾燥や浸透に時間がかかるなど、定
着品質が悪くなり、混色等が生じやすくなるなど記録品
質の低下を招くことになる。なお、定着品質は、インク
裏抜け、画像裏写り、インク乾燥性、インク浸透性等の
品質を総称する用語の意味で用いる。また、裏写りは濃
度OD値で0.2以上1.0未満、裏抜けを1.0以上
と取扱うこととする。
【0009】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、インクジェット記録装置による記録品質を向上す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1のインクジェット記録装置は、イエロー、
マゼンタ、シアン及びブラックの各インクを用いて記録
媒体にカラー画像を記録するインクジェット記録装置に
おいて、多値のカラー画像データに所要の処理をした
後、イエロー、マゼンタ及びシアンの3色がドット単位
で重なる場合、及び、ブラック1ドットと他の色1ドッ
トが重なる場合には、当該重なるドットをブラック1ド
ットに置き換える構成とした。
【0011】請求項2のインクジェット記録装置は、上
記請求項1のインクジェット記録装置において、予め設
定又は指定した単位面積当たりの割合に従って当該重な
るドットをブラック1ドットに置き換える構成とした。
【0012】請求項3のインクジェット記録装置は、上
記請求項2のインクジェット記録装置において、前記記
録媒体の種類に基づいて前記単位面積当たりの割合が設
定される構成とした。
【0013】請求項4のプリンタドライバは、イエロ
ー、マゼンタ、シアン及びブラックの各インクを用いて
記録媒体にカラー画像を記録するインクジェット記録装
置を制御するためのプリンタドライバであって、このプ
リンタドライバは、多値のカラー画像データに所要の処
理をした後、イエロー、マゼンタ及びシアンの3色がド
ット単位で重なる場合、及び、ブラック1ドットと他の
色1ドットが重なる場合には、当該重なるドットをブラ
ック1ドットに置き換える手段を有する構成とした。
【0014】請求項5のプリンタドライバは、上記請求
項4のプリンタドライバにおいて、予め設定又は指定し
た単位面積当たりの割合に従って当該重なるドットをブ
ラック1ドットに置き換える構成とした。
【0015】請求項6のプリンタドライバは、上記請求
項5のプリンタドライバにおいて、前記記録媒体の種類
に基づいて前記単位面積当たりの割合を指定された割合
に設定する構成とした。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。先ず、本発明を適用するイン
クジェット記録装置の機構部の概要について図1を参照
して説明する。
【0017】このインクジェット記録装置は、主走査方
向に配設したガイドロッド1とガイドプレート2とで主
走査方向に摺動可能に支持したキャリッジ3を備え、こ
のキャリッジ3に4個のヘッドHY,HM,HC,HK
を主走査方向に列設してなる記録ヘッド4を搭載し、図
示しない主走査モータでタイミングベルトを介してキャ
リッジ3(記録ヘッド4)を主走査方向に移動させる。
一方、記録媒体である用紙5を副走査方向に搬送するた
めのプラテン6を備え、副走査モータ7でギヤ8,9を
介してプラテン6を回転駆動することによって、用紙5
を搬送する。
【0018】記録ヘッド4は、図2に示すように、イエ
ロー(Y)のインクを吐出する複数の記録ノズル11か
らなる記録ノズル列11Yを有するヘッドHY、マゼン
タ(M)のインクを吐出するノズル列11Mを有するヘ
ッドHM、シアン(C)のインクを吐出する記録ノズル
列11Cを有するヘッドHC及びブラック(K)のイン
クを吐出するノズル列11Kを有するヘッドHKという
4個のヘッドを、各記録ノズル列11Y、11M、11
C及び11Kの記録ノズル11が副走査方向に配列され
るようにキャリッジ3に主走査方向に配列したものであ
る。
【0019】ここで、ヘッドHY,HM,HC,HK
は、図3に示すように、液室12を形成する液室形成部
材13の前面に複数の記録ノズル11を形成したノズル
プレート14が設けられ、図示しない圧電素子、気泡発
生用ヒータ等のエネルギー発生手段であるアクチュエー
タによって液室12内のインクに圧力を与えることによ
って、液室12内のインクがノズルプレート14の記録
ノズル11からインク滴15となって飛翔して用紙5に
ドットとして付着する。このとき、各液室12に圧力を
与えるアクチュエータを選択的に駆動することによって
所望の画像の印写を行うことができる。
【0020】次に、このインクジェット記録装置の制御
部の概要について図4を参照して説明する。この制御部
は、この記録装置全体の制御を司るマイクロコンピュー
タ(以下、「CPU」と称する。)21と、記録ヘッド
4の各ヘッドHY,HM,HC,HKに対応した、それ
ぞれ4個のフレームメモリ22Y,22M,22C、2
2K、ラインバッファ23Y,23M,23C,23K
及びヘッドドライバ24Y,24M,24C,24K
と、ホスト側から転送される記録データ等を受信するた
めの受信バッファ25と、記録データを必要な色データ
に分解等する処理をするための色処理回路26と、モー
タドライバ27,28等とを備えている。
【0021】そして、受信バッファ25で受信した受信
データである多値のカラー画像データを色処理回路26
で処理し、γ補正、UCR処理、中間調処理、本発明に
係る置き換え(インク量制限)処理等の必要な処理を行
って、2値のカラー画像データを生成して、印写データ
として各フレームメモリ22Y,22M,22C、22
Kに格納する。
【0022】このフレームメモリ22Y,22M,22
C,22Kに格納された各色の印写データの内の1主走
査で印写する分のデータをラインバッファ23Y,23
M,23C,23Kに転送し、このラインバッファ23
Y,23M,23C,23Kから各記録ヘッドHY,H
M,HC,HKの記録ノズル数に対応するデータを順次
読み出してヘッドドライバ24Y,24M,24C,2
4Kに与える。これにより、ヘッドドライバ24Y,2
4M,24C,24Kが印写データに応じて各ヘッドH
Y,HM,HC,HKの各アクチュエータ素子を駆動し
て、各ヘッドのノズルから割り当てられた色のインク滴
を吐出させる。
【0023】この場合、前述したように記録ヘッド4の
各ヘッドの配列方向を主走査方向としているので、同一
印写ドット位置に各色のインク滴を着弾させるために
は、各ヘッド間の距離と主走査速度とから得られる遅延
時間だけ、例えばヘッドHKを基準とすれば、ヘッドH
C,HM,HYの各駆動タイミングをその遅延時間だけ
順次遅らせるようにしている。なお、黒色を印写する場
合にはヘッドHBのみを用いるので、このような遅延制
御は行わない。
【0024】一方、モータドライバ27を介して主走査
モータ29を回転駆動することによってキャリッジ3を
主走査方向に往復移動させると共に、モータドライバ2
8を介して副走査モータ8を回転駆動してプラテン6を
回転して用紙5を副走査方向に送り、これにより用紙5
上に記録データに応じたカラー画像(黒画像を含む)を
印写することができる。
【0025】次に、このようなインクジェット記録装置
における本発明の実施例について図5以降をも参照して
説明する。図5は、多値カラー画像データから2値カラ
ー画像データを生成するためのデータ処理機能をブロッ
ク化したブロック図である。このデータ処理部は、ガン
マ補正部31及びUCR処理部32からなる色補正部3
0と、中間調処理部33と、インク量制限部34とを備
えている。色補正部30のガンマ補正部31は、イエロ
ー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック
(K)の多値画像データを入力して、これにγ(ガン
マ)補正を加え、UCR処理部32はγ補正後のデータ
に対してUCR処理を施す。
【0026】中間調処理部33は、色補正部30による
色補正が終了したデータに対して、ディザ法、誤差拡散
法或いは濃度パターン法等によって中間調を表現するた
めの処理を行う。また、インク量制限部34は、色補
正、中間調処理を経たデータに対し、イエロー、マゼン
タ、シアンの3色がドット単位で重なる場合、及び、ブ
ラック1ドットと他の色1ドットが重なる場合に、当該
重なるドットをブラック1ドットに置き換えることでイ
ンク量を制限する処理を行い、イエロー(Y)、マゼン
タ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の2値画像
データとして出力する。
【0027】そこで、このデータ処理部による処理の第
1例について説明する。ここでは、Y、M、C、Kの多
値画像データは4×4の16階調とし、中間調処理部3
3では図6に示すようなドット集中型ディザマトリック
スを用いるものとし、さらにインク量制限部34におけ
る対象ドット位置は図7に示すようにドット集中型ディ
ザマトリックスに対応したN1〜N16で扱うものとす
る。
【0028】例えば図8(a)〜(d)に示すような多
値画像データ(4×4、16階調)に対してγ補正及び
UCR(0%)の色補正処理を行い、これに図6のマト
リックスを用いて中間調処理を行うことによって、図9
(a)〜(d)のデータが得られる。このデータに対し
て、次の式(1)、(2)によるインク量制限処理を行
うことによって、図10(a)〜(d)に示すような2
値画像データが得られる。なお、式(2)はイエローに
関するものであるが、マゼンタ、シアンも同様な式を用
いる。なお、ここで、式中に用いる符号「・」は論理
積、「+」は論理和とする。
【0029】
【数1】
【0030】
【数2】
【0031】これらの式(1)、(2)によるインク量
制限処理のアルゴリズムについて図11を参照して説明
すると、先ず、図7のドット位置N1〜N16を指定する
ためのnをn=1にセットして、n>16か否かを判別
し、n>16でなければ、K=(Y・M・C)+Kの処
理を行った後、制限条件を満たしているか否かを判別
し、制限条件を満たしていなければn=n+1にして、
n>16か否かの判別処理に戻る。この処理を繰り返す
ことによって、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シア
ン(C)の3色がドット単位で重なるときには、当該ド
ットをブラック(K)1ドットに置き換える。
【0032】そして、n>16になれば、再度n=1に
して、n>16か否かを判別し、n>16でなければ、
Y=(Y・反転K)の処理を行って制限条件を満たして
いるか否かを判別する。なお、反転Kは、Kの値を反転
した値、即ちK=0であれば反転K=1、K=1であれ
ば反転K=0状態を意味するものとする。
【0033】この判別の結果、制限条件を満たしていな
ければ、M=(M・反転K)の処理を行って制限条件を
満たしているか否かを判別し、制限条件を満たしていな
ければ、C=(C・反転K)の処理を行って制限条件を
満たしているか否かを判別して、制限条件を満たしてい
なければ、n=n+1にして、n>16か否かの判別処
理に戻る。この処理を繰り返すことによって、ブラック
(K)とイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)のいずれか1色がドット単位でブラック(K)と
重なるときには、当該ドットをブラック(K)1ドット
に置き換える。
【0034】これによって、図9に示すように色補正、
中間調処理後のインク付着量は、Y:5ドット、M:1
0ドット、C:16ドット、K:1ドットの合計32ド
ットであったものが、インク量制限処理を行うことによ
って、図10に示すようにY:0ドット、M:5ドッ
ト、C:11ドット、K:5ドットの合計21ドットと
なり、インク付着量としては約2/3になる。
【0035】このように、イエロー、マゼンタ、シアン
の3色がドット単位で重なる場合、及び、ブラック1ド
ットと他の色1ドットが重なる場合に、当該ドットをブ
ラック1ドットに置き換えるようにすることによって、
記録媒体へのインク付着量が減少し、裏写り、裏抜けが
防止されると共に、インク乾燥速度、浸透速度の高速化
が図れて、異なる色の混色などが少なくなり画像品質を
含めた記録品質が向上する。
【0036】次に、データ処理部の処理の第2例につい
て図12乃至図14を参照して説明する。この例では、
前述した図8の多値画像データに対してUCR100%
の処理を行うことで、図12に示すようなデータが得ら
れて、これを中間調処理することによって図13に示す
ようなデータが得られる。そこで、このデータに前述し
た式(1)、(2)によるインク量制限処理を行って、
Y、M、Cの3色が重なるドット及びKとY、M、Cの
いずれかが重なるドットをKに置き換えることにより、
図14に示すような2値画像データが得られる。
【0037】これによって、図13に示すように色補
正、中間調処理後のインク付着量は、Y:0ドット、
M:5ドット、C:11ドット、K:6ドットの合計2
2ドットであったものが、インク量制限処理を行うこと
によって、図14に示すようにY:0ドット、M:0ド
ット、C:5ドット、K:6ドットの合計11ドットと
なり、インク付着量としては1/2になる。
【0038】次に、データ処理部の処理の第3例につい
て図15を参照して説明する。この例は、図8の多値画
像データをUCR0%で処理して図9に示したデータを
得て、単位面積当たりのインク量を25ドットに制限し
た場合の例である。前述した式(1)でi=1、2、3
……と昇順で処理を行うと、図9のデータは次のように
置換される。なお、y,m,c,kはそれぞれY,M,
C,Kデータを、iは0〜15を、ドット及び累積ドッ
トの1:印字、0:非印字を意味する。
【0039】
【数3】
【0040】なお、ここでは、ドット制限のための処理
順は図6に示したマトリックスを使用したが、ベイヤー
型、ランダム型などのマトリックスを使用することもで
きる。また、式(2)のY、M、Cの順は、Y、M、C
の順にしているが、いずれかの色に偏らなければ、順序
はランダムでもよい。ただし、ブラック(K)との色差
が大きい順に処理することが好ましい。
【0041】また、図8の多値画像データをUCR10
0%で処理して図13に示したデータを得て、単位面積
当たりのインク量を15ドットに制限した場合の例を図
16に示している。
【0042】このようにイエロー、マゼンタ、シアンの
3色がドット単位で重なる場合、及び、ブラック1ドッ
トと他の色1ドットが重なる場合に、当該重なるドット
をブラック1ドットに置き換えるに際し、予め定めた単
位面積当たりの割合に基づいて置き換えることにより、
濃度を低下することなく、裏写り、裏抜けを防止し、イ
ンク乾燥速度、浸透速度の高速化を図れて、記録品質が
向上する。
【0043】次に、本発明の他の実施例について図17
乃至図19を参照して説明する。図17、図18
(a)、図19(a)はそれぞれ材質の異なる記録媒体
(普通紙A、B、Cとする。)にY、M、Cの3色イン
クが重なって印写されたときの模式的断面図である。こ
れらの図から記録媒体の違いによってインクの浸透レベ
ルが異なることが理解される。すなわち、図17に示す
普通紙Aは、浸透し難い記録媒体であり、浸透し難い分
だけ印写面が広がり、ドット径が大きくなる。この場
合、裏濃度は比較的低く、3色のドットを重ねても問題
は少ない。
【0044】これに対して、図19(a)に示す普通紙
Cは、浸透し易く、ドット径は小さくなるが、裏濃度が
高くなるので、インク量の制限が必要になる。また、図
18(a)に示す普通紙Bは、普通紙Aと普通紙Cの中
間の特性を有する記録媒体である。
【0045】そこで、普通紙Aを用いる場合にはインク
量制限を行わない。これに対して、普通紙Bを用いる場
合には、例えば図18(a)に示すようにY、M、Kの
3色重ねをY、Kの2色をKに置き換え、同図(b)に
示すように結果的にM、Kの2色ドットの印写を行うよ
うにする。また、普通紙Cを用いる場合には、図19
(a)に示すようにY、M、Cの3色重ねをKに置き換
えて、同図(b)に示すようにKのみで印写する。この
ようにすることで、普通紙B、Cを用いる場合にも裏濃
度を下げることができる。
【0046】このようにイエロー、マゼンタ、シアンの
3色がドット単位で重なる場合、及び、ブラック1ドッ
トと他の色1ドットが重なる場合に、当該重なるドット
をブラック1ドットに置き換えるに際し、記録媒体の種
類に基づいて設定又は指定した単位面積当たりの割合に
従って置き換えることにより、最適濃度で裏写り、裏抜
けを防止し、インク乾燥速度、浸透速度の高速化を図れ
て、記録品質が向上する。
【0047】ここで、ブラック1ドットに置き換える単
位面積当たりの割合は、固定値として有してもよいし、
可変値とし有してもよい。単位面積当たりの割合を可変
するには、例えば、ホスト側から使用する記録媒体の種
類を指定するデータを記録装置側に送出することによっ
て、或いは、記録装置本体に使用する記録媒体の種類を
指定する独立又は兼用のスイッチやメニュー選択方式で
指定する指定手段を設け、データ処理部で指定された記
録媒体の種類に応じた割合を選択するようにすることが
できる。
【0048】以上の実施例においては、インクジェット
記録装置側でデータ処理部を備えてインク量制限(置き
換え)を行う例について説明しているが、図20に示す
ようにパーソナルコンピュータ等のデータ処理装置(ホ
スト)40にカラーインクジェットプリンタ42を接続
したシステムを構築する場合に、ホスト40側で記録デ
ータに対する色補正、中間調処理と共に上述した本発明
にかかるドットの置き換えを行うインク量制限処理を行
うこともできる。
【0049】この場合には、ホスト40側に備えるプリ
ンタドライバ42に上述したデータ処理部の機能を持た
せることで行うことができる。さらに、プリンタドライ
バ42としてフレキシブルディスク等の記憶媒体に格納
しておき、これをホスト40側にインストールして使用
する構成なども採用することができる。
【0050】また、以上の実施例においては、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3色を他の
色、例えば、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー
(B)のように3色を重ねればブラック(K)になるよ
うな色に代用することもできる。更に、3色の他にも淡
い色や画像に寄与率が高い特別な色を複数色加えた色で
もよい。つまり、複数色重ねたドットがブラックに代用
することができればよく、さらにブラックと他の単色、
複数色のドットが重なった場合、ブラックのドットと置
き換えても色調が変わらなければ良い。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のインク
ジェット記録装置によれば、多値のカラー画像データに
所要の処理をした後、イエロー、マゼンタ及びシアンの
3色がドット単位で重なる場合、及び、ブラック1ドッ
トと他の色1ドットが重なる場合には、当該重なるドッ
トをブラック1ドットに置き換える構成としたので、イ
ンク付着量を低減することができて、画像の裏写りや裏
抜けなどが防止されると共に、インク乾燥速度や浸透速
度が向上して、画像の滲みも改善され、記録品質が向上
する。
【0052】請求項2のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項1のインクジェット記録装置において、
予め設定又は指定した単位面積当たりの割合に従って当
該重なるドットをブラック1ドットに置き換える構成と
したので、画像濃度の低下をすることなく、インク付着
量を低減することができて、画像の裏写りや裏抜けなど
が防止されると共に、インク乾燥速度や浸透速度が向上
して、画像の滲みも改善され、一層記録品質が向上す
る。
【0053】請求項3のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項2のインクジェット記録装置において、
記録媒体の種類に基づいてドットを置換する単位面積当
たりの割合が設定される構成としたので、最適画像濃度
で、インク付着量を低減することができて、画像の裏写
りや裏抜けなどが防止されると共に、インク乾燥速度や
浸透速度が向上して、画像の滲みも改善され、一層記録
品質が向上する。
【0054】請求項4のプリンタドライバによれば、イ
エロー、マゼンタ、シアン及びブラックの各インクを用
いて記録媒体にカラー画像を記録するインクジェット記
録装置を制御するためのプリンタドライバであって、多
値のカラー画像データに所要の処理をした後、イエロ
ー、マゼンタ及びシアンの3色がドット単位で重なる場
合、及び、ブラック1ドットと他の色1ドットが重なる
場合には、当該重なるドットをブラック1ドットに置き
換える手段を有する構成としたので、インク付着量を低
減することができて、画像の裏写りや裏抜けなどが防止
されると共に、インク乾燥速度や浸透速度が向上して、
画像の滲みも改善され、記録品質が向上する。
【0055】請求項5のプリンタドライバによれば、上
記請求項4のプリンタドライバにおいて、予め設定又は
指定した単位面積当たりの割合に従って当該重なるドッ
トをブラック1ドットに置き換える構成としたので、画
像濃度の低下をすることなく、インク付着量を低減する
ことができて、画像の裏写りや裏抜けなどが防止される
と共に、インク乾燥速度や浸透速度が向上して、画像の
滲みも改善され、一層記録品質が向上する。
【0056】請求項6のプリンタドライバによれば、上
記請求項5のプリンタドライバにおいて、記録媒体の種
類に基づいて置換するドットの単位面積当たりの割合を
指定された割合に設定する構成としたので、最適画像濃
度で、インク付着量を低減することができて、画像の裏
写りや裏抜けなどが防止されると共に、インク乾燥速度
や浸透速度が向上して、画像の滲みも改善され、一層記
録品質が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するインクジェット記録装置の機
構部の概要を示す要部斜視図
【図2】同インクジェット記録装置の記録ヘッドの一例
を示す概略斜視説明図
【図3】同記録ヘッドの要部拡大断面図
【図4】同インクジェット記録装置の制御部のブロック
【図5】同制御部のデータ処理に関わるデータ処理部の
機能ブロック図
【図6】同データ処理部で用いる中間調処理のディザマ
トリックスの一例を示す説明図
【図7】同データ処理部のインク量制限処理で用いるマ
トリックスのドット位置を説明する説明図
【図8】同データ処理部によるデータ処理の第1例の説
明に供する色補正後のデータ例を示す説明図
【図9】図8にデータに対して中間調処理をしたデータ
例を示す説明図
【図10】図9のデータに対してインク量制限処理をし
たデータ例を示す説明図
【図11】同データ処理部のインク量制限処理を説明す
るフロー図
【図12】同データ処理部によるデータ処理の第2例の
説明に供する色補正後のデータ例を示す説明図
【図13】図12にデータに対して中間調処理をしたデ
ータ例を示す説明図
【図14】図13のデータに対してインク量制限処理を
したデータ例を示す説明図
【図15】図9のデータに対して他のインク量制限処理
をしたデータ例を示す説明図
【図16】図13のデータに対して他のインク量制限処
理をしたデータ例を示す説明図
【図17】本発明の他の実施例の説明に供する記録媒体
に対するインク浸透状態を説明する説明図
【図18】同実施例の説明に供する他の記録媒体に対す
るインク浸透状態を説明する説明図
【図19】同実施例の説明に供する更に他の記録媒体に
対するインク浸透状態を説明する説明図
【図20】本発明の更に他の実施例の説明に供するブロ
ック図
【図21】UCR100%の説明に供する説明図
【図22】UCR50%の説明に供する説明図
【図23】画像の裏写りの説明に供する説明図
【図24】画像の裏抜けの説明に供する説明図
【符号の説明】
3…キャリッジ、4…記録ヘッド、5…記録媒体、6…
プラテン、8…副走査モータ、18…主走査モータ、3
0…色補正部、31…ガンマ補正部、32…UCR処理
部、33…中間調処理部、35…インク量制限処理部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イエロー、マゼンタ、シアン及びブラッ
    クの各インクを用いて記録媒体にカラー画像を記録する
    インクジェット記録装置において、多値のカラー画像デ
    ータに所要の処理をした後、イエロー、マゼンタ及びシ
    アンの3色がドット単位で重なる場合、及び、ブラック
    1ドットと他の色1ドットが重なる場合には、当該重な
    るドットをブラック1ドットに置き換えることを特徴と
    するインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェット記録装
    置において、予め設定又は指定した単位面積当たりの割
    合に従って当該重なるドットをブラック1ドットに置き
    換えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のインクジェット記録装
    置において、前記記録媒体の種類に基づいて前記単位面
    積当たりの割合が設定されることを特徴とするインクジ
    ェット記録装置。
  4. 【請求項4】 イエロー、マゼンタ、シアン及びブラッ
    クの各インクを用いて記録媒体にカラー画像を記録する
    インクジェット記録装置を制御するためのプリンタドラ
    イバであって、このプリンタドライバは、多値のカラー
    画像データに所要の処理をした後、イエロー、マゼンタ
    及びシアンの3色がドット単位で重なる場合、及び、ブ
    ラック1ドットと他の色1ドットが重なる場合には、当
    該重なるドットをブラック1ドットに置き換える手段を
    有することを特徴とするプリンタドライバ。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のプリンタドライバにお
    いて、予め設定又は指定した単位面積当たりの割合に従
    って当該重なるドットをブラック1ドットに置き換える
    ことを特徴とするプリンタドライバ。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のプリンタドライバにお
    いて、前記記録媒体の種類に基づいて前記単位面積当た
    りの割合を指定された割合に設定することを特徴とする
    プリンタドライバ。
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