JPH10128822A - 自動車用ウエザストリップの製造方法 - Google Patents

自動車用ウエザストリップの製造方法

Info

Publication number
JPH10128822A
JPH10128822A JP8285285A JP28528596A JPH10128822A JP H10128822 A JPH10128822 A JP H10128822A JP 8285285 A JP8285285 A JP 8285285A JP 28528596 A JP28528596 A JP 28528596A JP H10128822 A JPH10128822 A JP H10128822A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer peripheral
lip
weather strip
peripheral lip
extrusion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8285285A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiharu Matsumoto
義春 松本
Kazuo Kawai
一夫 川合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Tire and Rubber Co Ltd filed Critical Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority to JP8285285A priority Critical patent/JPH10128822A/ja
Publication of JPH10128822A publication Critical patent/JPH10128822A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Waterproofing, Decoration, And Sanitation Devices (AREA)
  • Seal Device For Vehicle (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の車体開口部に取付けられる取付基部
と中空シール部と外周リップとよりなるウエザストリッ
プの製造方法において、コストアップを抑えつつ、コー
ナ部における中空シール部の倒れ込みを低減するととも
に、外周リップのシール性を補償する。また、雨垂れ防
止可能なウエザストリップを、低コストかつ見栄えがよ
く製造する。 【解決手段】 外周リップ16をコーナ配設領域Bで引
起された形状となるように、その近傍領域D1,D2で
押出時に突出角度を徐変させるとともに、突出長を徐変
する。これにより、特に開口周縁部にウエザストリップ
10に近接してランプ4等が配されている場合に、外周
リップ16との干渉防止とシール性の確保を両立するこ
とができる。また、雨垂れ防止用リップ18,20を押
出時における突出長の徐変により形成して、コストダウ
ンと見栄え向上を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車ウエザスト
リップの製造方法に関し、特に、自動車の車体後部の開
口部に取付けられるウエザストリップの製造に好適な方
法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
例えば、図6に示す自動車の車体1後部に設けられたテ
ールゲートを構成する開口部2に取付けられるウエザス
トリップ100は、図7(a)に示すように、ボディフ
ランジ1aに嵌着される断面略逆U字形の取付基部12
と、ドア3に当接する中空シール部14とよりなり、取
付基部12には、その外周面に外周リップ16が突出形
成されている。この外周リップ16は車体1に当接して
ウエザストリップ100と車体1との間のシール性を補
償している。
【0003】かかるウエザストリップ100を車体1に
取付けたとき、車体開口部2のコーナ部、特に上部のコ
ーナ部2bにおいて、外周リップ16には、図7(a)
に矢印xで示すように、内側、即ち巻込まれようとする
方向に力が働く。そのため、この外周リップ16の巻込
みによる反力が中空シール部14に作用し、かかる反力
によって矢印yで示すように中空シール部14が室内側
に倒れ込んでしまう。
【0004】そこで、従来、かかる外周リップ16の巻
込みによる中空シール部14の倒れ込みを防止すべく、
ウエザストリップ100の押出成形時に、外周リップ1
6を、コーナ部2bに配されるコーナ配設領域において
予め引起された形状とし(図7(b)に示す形状)、車
体1への取付けにより所定形状となるように、その突出
角度をコーナ配設領域の近傍で変化させたり、あるい
は、中空シール部14に詰め物等をしてその倒れ込みに
よるシール圧の低下を補うということがなされている。
【0005】しかしながら、前者の外周リップ16の突
出角度を変化させる方法は、外周リップ16の巻込みを
防止するという点では効果的であるが、車体取付時にお
ける取付バラツキによる外周リップ16の位置バラツキ
により、シール性を補償できないという問題がある。特
に、図6に示すように開口周縁部においてウエザストリ
ップ100に近接してコンビネーションランプ4等の部
材が配されている場合には、かかる部材と外周リップ1
6との干渉により、外周リップ16の突出長を短くせざ
るを得ないが、このように外周リップ16が短い場合、
突出角度の徐変によりコーナ配設領域において外周リッ
プ16を引起すと、コーナ部2bでのシール性が悪化し
てしまう。つまり、前記の部材との干渉防止とシール性
の確保を両立することが困難である。
【0006】一方、後者の中空シール部14に詰め物を
する方法は、コストアップを伴なうという問題がある。
【0007】そこで、本願の第1の発明は、コストアッ
プを抑えつつ、コーナ部における中空シール部の倒れ込
みを低減するとともに、外周リップのシール性を補償で
きるウエザストリップの製造方法を提供することを目的
とする。
【0008】一方、従来より、例えば、図6に示す自動
車の車体1の後部に設けられた開口部2に取付けられる
ウエザストリップ100においては、開口部2の上縁部
2aにおいて、ドア3の開扉時に雨垂れが生じるという
問題がある。
【0009】すなわち、図8に示すように、閉扉状態
で、車体1とドア3との間隙においてウエザストリップ
100の上面に溜っていた雨水が、ドア3開扉時に、中
空シール部14の先端から下方に落下してしまうという
問題がある。
【0010】かかる雨垂れ防止のため、従来、図9
(a)に示すように、取付基部12の外周面や中空シー
ル部14の先端に上方に突出する雨垂れ防止用リップ1
8,20を設けている。
【0011】しかしながら、この雨垂れ防止用リップ1
8,20は、その接続部において、図9(b)に示すよ
うに、取付基部12から突出するリップ18によって、
接続型102の型割り数がリップ18,20を設けない
場合に比べて増加し(上型103を2つ103a,10
3bに分割しなければならない。)、コストアップにな
るという問題がある。また、長尺のリップの見栄えが悪
いという問題がある。
【0012】そこで、本願の第2の発明は、雨垂れ防止
用リップを備えるウエザストリップを、低コストかつ見
栄えがよく製造することができるウエザストリップの製
造方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明に係る
自動車用ウエザストリップの製造方法は、自動車の車体
開口部に取付けられる断面略逆U字形の取付基部と、こ
の取付基部の頂部から突出してドアと当接する中空シー
ル部と、前記取付基部の外周面から突出して車体に当接
する外周リップとを一体に押出成形するウエザストリッ
プの製造方法において、前記外周リップが車体開口部の
コーナ部に配されるコーナ配設領域で引起された形状と
なるように、その近傍領域において押出時にその突出角
度を徐々に変化させるとともに、この近傍領域における
前記外周リップの突出長が前記コーナ配設領域に向って
徐々に長くなるように、前記近傍領域において押出時に
その突出長を徐々に変化させることを特徴とする。
【0014】上記方法では、外周リップを押出時におけ
る突出角度の徐変によりコーナ配設領域において引起さ
れた形状としているため、コストアップを抑えつつ、車
体取付時におけるコーナ部での外周リップの巻込みを防
止することができ、これにより中空シール部の室内側へ
の倒れ込みを低減することができる。また、この外周リ
ップを、押出時における突出長の徐変により上記引起し
とともに突出長を長くしているため、コストアップを抑
えつつ、車体取付時における取付バラツキ等による外周
リップの位置バラツキを補償して、車体とのシール性を
確保することができる。また、このように突出長を長く
した場合、コーナ部において外周リップが巻込まれてし
まった場合でも、その力の作用点が遠のくので、巻込み
による反力は突出長を徐変しない場合に比べて低減され
る。さらに、外周リップの突出角度と突出長の双方を徐
変しているため、車体との干渉防止とシール性の確保と
の両立を図ることができる。すなわち、上記方法によれ
ば、ストレート部では外周リップを短くしつつその角度
を車体との当接方向に振っているため、車体の開口周縁
部にウエザストリップに近接してコンビネーションラン
プ等の部材が配されている場合に、かかる部材と外周リ
ップとの干渉を防止しつつ、ストレート部とコーナ部に
おけるシール性を確保することができる。
【0015】上記第1の発明においては、前記の押出時
における外周リップの突出角度の徐変を、押出直後の未
加硫状態において外周リップに付形手段を押しつけるこ
とにより行なうことが好ましい。また、前記の押出時に
おける外周リップの突出長の徐変を、ウエザストリップ
を押出す押出口金に設けられた外周リップ用開孔の開孔
形状を変化させることにより行なうことが好ましい。
【0016】本願の第2の発明の自動車用ウエザストリ
ップの製造方法は、自動車の車体開口部に取付けられる
断面略逆U字形の取付基部と、この取付基部の頂部から
突出してドアと当接する中空シール部とを一体に押出成
形するウエザストリップの製造方法において、車体開口
部の上縁部における雨垂れを防止する雨垂れ防止用リッ
プを、押出時にその突出長を徐々に変化させることによ
り、前記上縁部に配される上縁配設領域に突出形成させ
ることを特徴とする。
【0017】このように、雨垂れ防止用リップを押出時
における突出長の徐変により形成することによって、型
成形に際して当該リップへの配慮が不要となるので、接
続型の型割り数を低減することができ、よって、低コス
トかつ見栄えがよく製造することができる。
【0018】上記第1の発明と第2の発明とを組合せて
もよく、その場合、特に車体後部において略垂直なドア
により開閉される開口部に取付けられるウエザストリッ
プに対して好適である。
【0019】すなわち、上記第1の発明のウエザストリ
ップの製造方法において、車体開口部の上縁部における
雨垂れを防止する雨垂れ防止用リップを、押出時にその
突出長を徐々に変化させることにより、前記上縁部に配
される上縁配設領域に突出形成させてもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の1実施形態につい
て図面を参照して説明する。
【0021】図1は、本実施形態におけるウエザストリ
ップ10の一部拡大平面図、図2は、ウエザストリップ
10の断面図、図3は、ウエザストリップ10の押出成
形に用いる押出口金部の正面図を示している。
【0022】この実施形態におけるウエザストリップ1
0は、上記した従来のウエザストリップ100と同様、
図6に示す、車体1の後部において略垂直なドア3によ
り開閉される開口部2を備えた自動車において、当該開
口部2の周縁部に全周にわたって取付けられるものであ
る。そして、図2(c)にも示されているように、車体
1のボディフランジ1aに嵌着される断面略逆U字形の
取付基部12と、この取付基部12の頂部から首部13
を介して突出してドア3と当接する中空シール部14
と、取付基部12の下端部の外周面から外方かつ下方に
突出して車体1に当接する外周リップ16とを一体に押
出成形してなる。取付基部12は、ソリッドゴムにより
形成され、内部にインサートメタル21が埋設されてお
り、中空シール部14及び外周リップ16はスポンジゴ
ムにより形成されている。なお、22は、ボディフラン
ジ1aを保持する保持リップであり、取付基部12の内
側に複数個突設されている。
【0023】この実施形態においてウエザストリップ1
0は、車体開口部2の上縁部2aに配される上縁配設領
域Aと、該上縁部2aの両側に位置する車体開口部2の
上部コーナ部2bに配されるコーナ配設領域Bと、車体
開口部2の両側縁部2cに配される側縁配設領域Cとが
異なる断面形状に形成されている。すなわち、図1に示
す上縁配設領域Aでは図2(a)に示す断面形状に、コ
ーナ配設領域Bでは図2(b)に示す断面形状に、側縁
配設領域Cでは図2(c)に示す断面形状に形成されて
いる。
【0024】上縁配設領域Aでは、車体開口部2の上縁
部2aにおける雨垂れを防止するためのリップ18,2
0が設けられている。詳細には、取付基部12の外周面
から外方、即ち車両取付時における上方に突出する第1
リップ18と、中空シール部14の先端から車両取付時
における上方に突出する第2リップ20が設けられてい
る。
【0025】コーナ配設領域Bでは、外周リップ16
が、他の領域A,Cと比較して、上方に引起された形状
をなし、かつ、その突出長が長くなっている。また、上
記の雨垂れ防止のためのリップ18,20を有する。
【0026】側縁配設領域Cでは、雨垂れ防止のための
リップ18,20は設けられておらず、また、外周リッ
プ16は、上縁配設領域Aと同様、短くかつ寝かされた
形状を有する。
【0027】図1に示すように、各領域A,B,Cの間
には、断面形状が徐々に変化する徐変領域D1,D2が
設けられている。上縁配設領域Aとコーナ配設領域Bと
の間の第1徐変領域D1では、領域Aから領域Bに向っ
て、外周リップ16が徐々に引起されるようその突出角
度が徐変しており、かつ、その突出長が徐々に長くなっ
ている。コーナ配設領域Bと側縁配設領域Cとの間の第
2徐変領域D2では、領域Bから領域Cに向って、外周
リップ16が徐々に寝かされる(車体1との当接方向に
振られる)ようその突出角度が徐変しており、かつ、そ
の突出長が徐々に短くなっている。また、それと同時
に、雨垂れ防止用のリップ18,20が徐々に短くなる
ようその突出長が徐変している。
【0028】このウエザストリップ10は、一連の押出
成形により押出された一本の紐状の押出物の両端部を接
続して環状に形成したものであり、車体開口部2の全周
にわたって一体に形成されている。その製造は、図3に
示す押出口金部30を備えた押出機を用いて押出成形す
ることにより行なう。
【0029】この押出口金部30は、押出ヘッド32に
装着された口金34が所定の製品開孔35を有し、取付
基部12を形成する開孔部にインサートメタル21とと
もにソリッドゴムが供給され、中空シール部14及び外
周リップ16を形成する開孔部にスポンジゴムが供給さ
れるように構成されている。なお、取付基部12は略ハ
字形に折曲した形状で押出され、押出成形後に上述の略
逆U字形となるように折り曲げられる。
【0030】そして、外周リップ16を形成する開孔部
には、口金34の前面を摺動自在な摺動部材36が配さ
れている。この摺動部材36は、徐変領域D1,D2に
おいて、外周リップ16の突出方向に進退するように構
成されており、前記の外周リップ形成用の開孔部の先端
部を遮断することにより、外周リップ16の突出長を徐
変させる。
【0031】また、前記外周リップ形成用の開口部に
は、口金34の直前に、外周リップ16の突出角度を徐
変させる付形ロール38が配されている。この付形ロー
ル38は、口金34から押出された押出直後(未加硫状
態)の外周リップ16に間欠的に作用して、その突出角
度を徐変することができるように、移動可能に配されて
いる。
【0032】取付基部12を形成する開孔部には、上記
の第1リップ18を形成する開孔部が設けられ、この第
1リップ形成用開孔部には、口金34の前面を摺動自在
な摺動部材40が配されている。この摺動部材40は、
第2徐変領域D2において、第1リップ18の突出方向
に進退してその開孔部を遮断することにより、第1リッ
プ18の突出長を徐変させる。
【0033】中空シール部14を形成する開孔部には、
上記の第2リップ20を形成する開孔部が設けられ、こ
の第2リップ形成用開孔部には、口金34の前面を摺動
自在な摺動部材42が配されている。この摺動部材42
も、上記の摺動部材40と同様、第2徐変領域D2にお
いて、第2リップ20の突出方向に進退することによ
り、第2リップ20の突出長を徐変させる。
【0034】ここで、上縁配設領域Aからコーナ配設領
域Bを経て側縁配設領域Cを押出す際における押出口金
部30の動作について説明する。
【0035】上縁配設領域Aでは、図3に示す状態で押
出す。この状態から第1徐変領域D1において、摺動部
材36を動作させて外周リップ16の突出長を徐々に長
く変化させるとともに、付形ロール38を外周リップ1
6の外側から押付けて徐々に引起された形状となるよう
に突出角度を徐変させる。コーナ配設領域Bでは、付形
ロール38が外周リップ16を押付けた状態で押出が行
なわれる。即ち、同領域Bでは、外周リップ16が図3
において二点鎖線で示す形状で加硫工程に導かれるよう
になっている。次に、第2徐変領域D2において、摺動
部材36を動作させて外周リップ16の突出長を徐々に
短く変化させるとともに、付形ロール38による押付け
を徐々に解除する。また、同時に、摺動部材40,42
を動作させて雨垂れ防止用の第1,2リップ18,20
の突出長を徐々に短く変化させ、第1,2リップ形成用
の開孔部を完全に遮断して、側縁配設領域Cに至る。
【0036】以上より製造されるウエザストリップ10
を車体1へ取付けたとき、そのコーナ配設領域Bでは、
図4に示すように、引起され且つ突出長の長い外周リッ
プ16が、巻込まれようとする力によって所定の突出角
度となるため、巻込まれることなく、高いシール性が得
られる。また、上縁配設領域Aや側縁配設領域Cでは、
寝かされ且つ突出長の短い外周リップ16が、図5に示
すように、外方に大きく延在することなく、かつ高いシ
ール性が得られる。
【0037】本実施形態の製造方法であると、押出時に
おける角度徐変により外周リップ16をコーナ配設領域
Bにおいて引起された形状としているため、コストアッ
プを抑えつつ、車体取付時におけるコーナ部2bでの外
周リップ16の巻込みを防止することができ、これによ
り中空シール部14の室内側への倒れ込みを低減するこ
とができる。
【0038】また、この外周リップ16を、押出時にお
ける徐変により引起しと同時に突出長を長くしているた
め、コストアップを抑えつつ、車体取付時における取付
バラツキ等による外周リップ16の位置バラツキを補償
して、車体1とのシール性を確保することができる。
【0039】また、このように突出長を長くした場合、
コーナ部2bにおいて外周リップ16が巻込まれてしま
った場合でも、巻込みにより中空シール部14に作用す
る力の作用点が遠のくので、中空シール部14の倒れ込
みをより低減することができる。
【0040】さらに、上記のようにコンビネーションラ
ンプ4がウエザストリップ10の側縁配設領域Cに近接
して配されている場合に、かかる側縁配設領域Cで外周
リップ16を短くしつつその突出角度を車体1との当接
方向に振っているため、図5に示すようにコンビネーシ
ョンランプ4との干渉を防止しつつ、ウエザストリップ
10の全周におけるシール性を確保することができ、設
計自由度が高い。
【0041】また、車体開口部2の上縁部2aに配され
るウエザストリップ10の上縁配設領域Aにおいて、雨
垂れ防止用リップ18,20を押出時における突出長の
徐変により形成するので、当該リップ18について配慮
の必要がなく、そのため、型成形に際して接続型の型割
り数を低減できる。よって、雨垂れを防止することので
きるウエザストリップを、低コストかつ見栄えよく製造
することができる。
【0042】なお、上記実施形態においては、車体開口
部2の上部コーナ部2bに配されるコーナ配設領域Bの
下側の近傍領域(第2徐変領域)D2において、外周リ
ップ16の突出角度と突出長の徐変を行なうとともに、
雨垂れ防止用リップ18,20を押出時における突出長
の徐変により形成する構成としたが、この雨垂れ防止用
リップ18,20の突出長の徐変は、外周リップ16の
徐変と同一領域である必要はなく、より下方の領域、例
えば、車体開口部2の側縁部2cの中央部や下端部であ
ってもよい。
【0043】また、上記実施形態においては、車体開口
部2の上部コーナ部2bにおいて外周リップ16の形状
を変化させる場合について説明したが、本発明は他のコ
ーナ部においても適用可能である。
【0044】
【発明の効果】本願の第1の発明に係る自動車用ウエザ
ストリップの製造方法であると、コストアップを抑えつ
つ、コーナ部における中空シール部の倒れ込みを低減す
るとともに、外周リップのシール性を補償できる。そし
て、特に、車体の開口周縁部にウエザストリップに近接
してコンビネーションランプ等の部材が配されている場
合に、かかる部材と外周リップとの干渉を防止しつつ、
ストレート部とコーナ部におけるシール性を確保するこ
とができる。
【0045】本願の第2の発明に係る自動車用ウエザス
トリップの製造方法であると、雨垂れを防止することの
できるウエザストリップを、低コストかつ見栄えがよく
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態における自動車用ウエザス
トリップ10の一部拡大平面図である。
【図2】ウエザストリップ10の断面図であり、(a)
は上縁配設領域、(b)はコーナ配設領域、(c)は側
縁配設領域の断面をそれぞれ示している。
【図3】ウエザストリップ10の押出成形に用いる押出
口金部30の正面図である。
【図4】車体開口部2のコーナ部2bにおける、ウエザ
ストリップ10の取付状態を示す断面図である。
【図5】車体開口部2の側縁部2cにおける、ウエザス
トリップ10の取付状態を示す断面図である。
【図6】従来のウエザストリップの取付状態を示す自動
車の斜視図である。
【図7】従来のウエザストリップの断面図であり、
(a)は車体開口部のコーナ部における中空シール部の
倒れ込みを説明するための図であり、(b)は外周リッ
プの突出角度を徐変したものを示す図である。
【図8】従来のウエザストリップにおける雨垂れ状態を
示す断面図である。
【図9】(a)は、雨垂れ防止用のリップを設けた従来
のウエザストリップの断面図であり、(b)は、かかる
ウエザストリップの型成形時における断面図である。
【符号の説明】
1……車体 2……車体開口部 2a…上縁部 2b…コーナ部 3……ドア 10……ウエザストリップ 12……取付基部 14……中空シール部 16……外周リップ 18……雨垂れ防止用のリップ(第1リップ) 20……雨垂れ防止用のリップ(第2リップ) 30……押出口金部 36,40,42……摺動部材 38……付形ロール A……上縁配設領域 B……コーナ配設領域 C……側縁配設領域 D1…第1徐変領域 D2…第2徐変領域

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の車体開口部に取付けられる断面
    略逆U字形の取付基部と、この取付基部の頂部から突出
    してドアと当接する中空シール部と、前記取付基部の外
    周面から突出して車体に当接する外周リップとを一体に
    押出成形するウエザストリップの製造方法において、 前記外周リップが車体開口部のコーナ部に配されるコー
    ナ配設領域で引起された形状となるように、その近傍領
    域において押出時にその突出角度を徐々に変化させると
    ともに、この近傍領域における前記外周リップの突出長
    が前記コーナ配設領域に向って徐々に長くなるように、
    前記近傍領域において押出時にその突出長を徐々に変化
    させることを特徴とする自動車用ウエザストリップの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 前記の押出時における外周リップの突出
    角度の徐変を、押出直後の未加硫状態において外周リッ
    プに付形手段を押しつけることにより行なうことを特徴
    とする請求項1記載の自動車用ウエザストリップの製造
    方法。
  3. 【請求項3】 前記の押出時における外周リップの突出
    長の徐変を、ウエザストリップを押出す押出口金に設け
    られた外周リップ用開孔の開孔形状を変化させることに
    より行なうことを特徴とする請求項1記載の自動車用ウ
    エザストリップの製造方法。
  4. 【請求項4】 自動車の車体開口部に取付けられる断面
    略逆U字形の取付基部と、この取付基部の頂部から突出
    してドアと当接する中空シール部とを一体に押出成形す
    るウエザストリップの製造方法において、 車体開口部の上縁部における雨垂れを防止する雨垂れ防
    止用リップを、押出時にその突出長を徐々に変化させる
    ことにより、前記上縁部に配される上縁配設領域に突出
    形成させることを特徴とする自動車用ウエザストリップ
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のウエザストリップの製造
    方法において、車体開口部の上縁部における雨垂れを防
    止する雨垂れ防止用リップを、押出時にその突出長を徐
    々に変化させることにより、前記上縁部に配される上縁
    配設領域に突出形成させることを特徴とする自動車用ウ
    エザストリップの製造方法。
JP8285285A 1996-10-28 1996-10-28 自動車用ウエザストリップの製造方法 Pending JPH10128822A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8285285A JPH10128822A (ja) 1996-10-28 1996-10-28 自動車用ウエザストリップの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8285285A JPH10128822A (ja) 1996-10-28 1996-10-28 自動車用ウエザストリップの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10128822A true JPH10128822A (ja) 1998-05-19

Family

ID=17689544

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8285285A Pending JPH10128822A (ja) 1996-10-28 1996-10-28 自動車用ウエザストリップの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10128822A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010188850A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Kinugawa Rubber Ind Co Ltd 自動車用ウエザーストリップ
CN108081935A (zh) * 2017-12-15 2018-05-29 奇瑞汽车股份有限公司 一种汽车车门下部密封结构

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010188850A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Kinugawa Rubber Ind Co Ltd 自動車用ウエザーストリップ
CN108081935A (zh) * 2017-12-15 2018-05-29 奇瑞汽车股份有限公司 一种汽车车门下部密封结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6385839B2 (en) Front door weather strip and manufacturing method therefor
JP2006069385A (ja) ドアウエザストリップ
JP2009006850A (ja) 自動車用ルーフサイドウエザストリップ
JPH11115644A (ja) 自動車のウインドウプレート用モールディング及びその製造方法
US20050104406A1 (en) Gasket seal for a fixed window which is solidly connected to the flanges of an opening and the production method thereof
JPH10128822A (ja) 自動車用ウエザストリップの製造方法
GB2377246A (en) Weatherstrip with retaining features to locate it in a mould
JP2964392B2 (ja) 自動車用ウエザストリップの製造方法
JP3876669B2 (ja) 自動車用ウエザストリップ
JPH1076847A (ja) 自動車用ウエザストリップ
JP2634839B2 (ja) 自動車用ウィンドモール構造
JPH0537692Y2 (ja)
JP2713042B2 (ja) ウエザストリップの成形方法
JP2867908B2 (ja) ドアウェザストリップの製造方法
JPH0635812Y2 (ja) ドアウエザストリップ
JP4129743B2 (ja) 自動車用オープニングトリムウエザストリップ
JP3365006B2 (ja) 自動車用ルーフサイドウエザストリップ
JP3841381B2 (ja) ハードトップ型車輛のウェザストリップ
JP3065156B2 (ja) 自動車用ウインドモールディング及びその製造方法
JPH09226479A (ja) 自動車用ウエザストリップ
JP2003200737A (ja) 自動車用ウェザーストリップ
JP2692585B2 (ja) ドアウエザストリツプの製造方法
JP2001246990A (ja) ドリップウエザーストリップ及びその車体取付構造
JP3778077B2 (ja) 自動車用ガラスラン
WO1993001949A1 (en) Window molding for automobile and method for manufacturing the same

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050215

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050628