JPH10128781A - 中空成形品 - Google Patents
中空成形品Info
- Publication number
- JPH10128781A JPH10128781A JP28822696A JP28822696A JPH10128781A JP H10128781 A JPH10128781 A JP H10128781A JP 28822696 A JP28822696 A JP 28822696A JP 28822696 A JP28822696 A JP 28822696A JP H10128781 A JPH10128781 A JP H10128781A
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- JP
- Japan
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- rib
- molded product
- hollow
- width
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/1703—Introducing an auxiliary fluid into the mould
- B29C45/1704—Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】加圧ガスを溶融樹脂中に注入して、樹脂の内部
に中空部を形成する方法にあっても、ヒケ、光沢むらの
少ない中空成形品を提供する。 【解決手段】成形品のベース面１から張り出すリブ２に
中空部３が形成された成形品であって、前記ベース面１
からリブ２に向かって、肉厚が漸次拡幅する面取り部４
を有し、面取り部の幅ｄ1 がベース肉厚の２〜３倍、高
さｈ1 がベース肉厚ｔの１／６〜１／３倍である。
に中空部を形成する方法にあっても、ヒケ、光沢むらの
少ない中空成形品を提供する。 【解決手段】成形品のベース面１から張り出すリブ２に
中空部３が形成された成形品であって、前記ベース面１
からリブ２に向かって、肉厚が漸次拡幅する面取り部４
を有し、面取り部の幅ｄ1 がベース肉厚の２〜３倍、高
さｈ1 がベース肉厚ｔの１／６〜１／３倍である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、中空成形品に関す
る。
る。
【０００２】
【従来の技術】従来より、キャビティ内に溶融樹脂を射
出した後、所定量の加圧ガスをその溶融樹脂中に注入し
て、樹脂の内部に中空部を形成し、樹脂がある程度冷却
されてその表面層が自己支持性を得るまで中空部内を所
定の圧力状態にし、その後この中空部内のガスを放出す
ることにより、中空部が形成された成形品を得る方法が
知られている。
出した後、所定量の加圧ガスをその溶融樹脂中に注入し
て、樹脂の内部に中空部を形成し、樹脂がある程度冷却
されてその表面層が自己支持性を得るまで中空部内を所
定の圧力状態にし、その後この中空部内のガスを放出す
ることにより、中空部が形成された成形品を得る方法が
知られている。
【０００３】この方法は、樹脂表面層が自己支持性を得
るまで中空部内を所定の圧力状態に保持し、この圧力に
よって樹脂表面部を金型成形面に向かって押圧すること
により、射出後の冷却に伴う樹脂の体積収縮によるヒケ
を防止することを目的としている。
るまで中空部内を所定の圧力状態に保持し、この圧力に
よって樹脂表面部を金型成形面に向かって押圧すること
により、射出後の冷却に伴う樹脂の体積収縮によるヒケ
を防止することを目的としている。
【０００４】上記の方法でもって、リブを備えた成形品
を成形するに当たっては、ヒケ防止及び成形品の強度を
確保するために、リブに中空部を設けることが一般的で
あるが、この場合、リブ周辺に外観不良が発生すること
が多かった。
を成形するに当たっては、ヒケ防止及び成形品の強度を
確保するために、リブに中空部を設けることが一般的で
あるが、この場合、リブ周辺に外観不良が発生すること
が多かった。
【０００５】さらに、こうした中空成形品の中で、成形
品の形状、加圧ガスの注入条件によっては、光沢むらが
発生し、特に厚肉部ではその傾向が著しいといった新た
な問題が発生していた。
品の形状、加圧ガスの注入条件によっては、光沢むらが
発生し、特に厚肉部ではその傾向が著しいといった新た
な問題が発生していた。
【０００６】そこで、上記の問題に対し、リブの付け根
部の肉厚を、高さ、厚み方向にそれぞれベース肉厚の２
倍以上とすることが提案されている（特開平４−７８５
１１号公報）。
部の肉厚を、高さ、厚み方向にそれぞれベース肉厚の２
倍以上とすることが提案されている（特開平４−７８５
１１号公報）。
【０００７】しかし、この場合においては、加圧ガスが
ガス流路の中心を通り、リブ周辺の肉厚を均一にするこ
とにより、冷却は均一となり、ヒケは防止できるもの
の、加圧ガス注入によるガス流路部とベース肉厚部との
圧力差により発生する光沢むら等の外観不良の防止は困
難であった。
ガス流路の中心を通り、リブ周辺の肉厚を均一にするこ
とにより、冷却は均一となり、ヒケは防止できるもの
の、加圧ガス注入によるガス流路部とベース肉厚部との
圧力差により発生する光沢むら等の外観不良の防止は困
難であった。
【０００８】さらに、リブ周辺の肉厚が不均一なため、
冷却時の収縮がアンバランスなため、ヒケが発生するこ
とがあり、ヒケを防止するために注入する加圧ガスの圧
力を上げると、今度は光沢むらが発生するという問題が
あった。
冷却時の収縮がアンバランスなため、ヒケが発生するこ
とがあり、ヒケを防止するために注入する加圧ガスの圧
力を上げると、今度は光沢むらが発生するという問題が
あった。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の課題を解決し、加圧ガスを溶融樹脂中に注入して、樹
脂の内部に中空部を形成する方法にあっても、ヒケ、光
沢ムラの少ない中空成形品を提供することにある。
の課題を解決し、加圧ガスを溶融樹脂中に注入して、樹
脂の内部に中空部を形成する方法にあっても、ヒケ、光
沢ムラの少ない中空成形品を提供することにある。
【００１０】
【課題を解決する手段】本発明の中空成形品は、成形品
のベース面から張り出すリブに中空部が形成された成形
品であって、前記ベース面からリブに向かって、肉厚が
漸次拡幅する面取り部を有し、面取り部に幅がベース肉
厚の２〜３倍、高さがベース肉厚の１／６〜１／３倍と
されている。
のベース面から張り出すリブに中空部が形成された成形
品であって、前記ベース面からリブに向かって、肉厚が
漸次拡幅する面取り部を有し、面取り部に幅がベース肉
厚の２〜３倍、高さがベース肉厚の１／６〜１／３倍と
されている。
【００１１】本発明において、面取り部の幅が小さ過ぎ
ると光沢むらが発生し、大き過ぎるとヒケが発生するの
で、ベース肉厚に対して２〜３倍に限定される。本発明
において、面取り部の高さが小さすぎると光沢むらが発
生し、大き過ぎるとヒケが発生するので、ベース肉厚に
対して１／６〜１／３倍に限定される。
ると光沢むらが発生し、大き過ぎるとヒケが発生するの
で、ベース肉厚に対して２〜３倍に限定される。本発明
において、面取り部の高さが小さすぎると光沢むらが発
生し、大き過ぎるとヒケが発生するので、ベース肉厚に
対して１／６〜１／３倍に限定される。
【００１２】本発明において、ベース肉厚とは、リブの
近傍に均一厚みで設けられた連続した成形品の厚みを指
し、リブとは、注入ガスにより形成された中空部を有す
る厚肉部を指す。
近傍に均一厚みで設けられた連続した成形品の厚みを指
し、リブとは、注入ガスにより形成された中空部を有す
る厚肉部を指す。
【００１３】なお、上記面取り面の形状は、楕円弧状で
あることが望ましいが、直線状であってもよいし、直線
と円弧の組み合わせであってもよい。さらにリブの形状
によては、円弧のみでも構わない。上記リブの形状は成
形条件とガス注入条件により任意に形成でき、略矩形
状、略半円状、略台形状、略三角形状などがあげられ
る。
あることが望ましいが、直線状であってもよいし、直線
と円弧の組み合わせであってもよい。さらにリブの形状
によては、円弧のみでも構わない。上記リブの形状は成
形条件とガス注入条件により任意に形成でき、略矩形
状、略半円状、略台形状、略三角形状などがあげられ
る。
【００１４】本発明の中空成形品の製造方法は、成形す
べき中空成形品の形状に対応したキャビティを有する射
出成形用金型のキャビティ内に樹脂を注入させた後、樹
脂が固化するより前に加圧ガスを注入するものである。
べき中空成形品の形状に対応したキャビティを有する射
出成形用金型のキャビティ内に樹脂を注入させた後、樹
脂が固化するより前に加圧ガスを注入するものである。
【００１５】上記樹脂としては、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート、アクリ
ルニトリル─ブタジエン─スチレン共重合体等の熱可塑
性樹脂、不飽和ポリエステル等の熱硬化性樹脂などがあ
げられる。これらは単独で使用されてもよいし、２種類
以上併用されてもよい。本発明において、必要に応じて
上記樹脂にガラス繊維、タルク等の充填材、安定剤、難
燃剤、改質剤、顔料、塗料が添加された材料であっても
よい。
ロピレン、塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート、アクリ
ルニトリル─ブタジエン─スチレン共重合体等の熱可塑
性樹脂、不飽和ポリエステル等の熱硬化性樹脂などがあ
げられる。これらは単独で使用されてもよいし、２種類
以上併用されてもよい。本発明において、必要に応じて
上記樹脂にガラス繊維、タルク等の充填材、安定剤、難
燃剤、改質剤、顔料、塗料が添加された材料であっても
よい。
【００１６】上記加圧ガスは、成形に使用する樹脂と反
応しないものであれば特に限定されるものではなく、た
とえば窒素、空気、二酸化炭素等のように活性の低いガ
ス、ヘリウム、アルゴン、ネオン、クリプトン等の希ガ
ス（第０族元素）、さらにはこれらの混合ガスなどが好
適に使用できる。
応しないものであれば特に限定されるものではなく、た
とえば窒素、空気、二酸化炭素等のように活性の低いガ
ス、ヘリウム、アルゴン、ネオン、クリプトン等の希ガ
ス（第０族元素）、さらにはこれらの混合ガスなどが好
適に使用できる。
【００１７】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照しつ
つ、詳細に説明する。図１は、本発明の中空成形品の形
状を示す部分断面図である。成形品のベース面１から張
り出すリブ２に中空部３が形成され、ベース面１からリ
ブ２に向かって肉厚が漸次拡幅する面取り部４を有す
る。ベース肉厚ｔ、面取り部の高さｈ1 及び面取り部の
幅ｄ1 はそれぞれｔ／６≦ｈ1 ≦ｔ／３、２ｔ≦ｄ1 ≦
３ｔの関係を有しており、面取り部は漸次拡幅する直線
状となっている。図１において、ｄ2 、ｈ２はそれぞれ
リブの幅、高さを示している。
つ、詳細に説明する。図１は、本発明の中空成形品の形
状を示す部分断面図である。成形品のベース面１から張
り出すリブ２に中空部３が形成され、ベース面１からリ
ブ２に向かって肉厚が漸次拡幅する面取り部４を有す
る。ベース肉厚ｔ、面取り部の高さｈ1 及び面取り部の
幅ｄ1 はそれぞれｔ／６≦ｈ1 ≦ｔ／３、２ｔ≦ｄ1 ≦
３ｔの関係を有しており、面取り部は漸次拡幅する直線
状となっている。図１において、ｄ2 、ｈ２はそれぞれ
リブの幅、高さを示している。
【００１８】図２（ａ）、（ｂ）、（ｃ）は、本発明の
中空成形品の別の例を示す部分断面図である。（ａ）は
リブの形状が台形、（ｂ）は半円状、（ｃ）は三角形状
となっており、面取り部は漸次拡幅する直線状となって
いる。
中空成形品の別の例を示す部分断面図である。（ａ）は
リブの形状が台形、（ｂ）は半円状、（ｃ）は三角形状
となっており、面取り部は漸次拡幅する直線状となって
いる。
【００１９】図３は、本発明の中空成形品のさらに別の
例を示す部分断面図である。この例では、リブ２の先端
部に面取り加工部５が形成されており、加圧ガスの注入
による離型抵抗を小さくし、金型から成形品が離型しや
すいようにされている。
例を示す部分断面図である。この例では、リブ２の先端
部に面取り加工部５が形成されており、加圧ガスの注入
による離型抵抗を小さくし、金型から成形品が離型しや
すいようにされている。
【００２０】図４は、本発明の中空成形品のさらに別の
例を示す部分断面図である。リブ２の先端部に、さらに
リブ２より細いリブ６が形成され、成形品の曲げ剛性を
増加させている。
例を示す部分断面図である。リブ２の先端部に、さらに
リブ２より細いリブ６が形成され、成形品の曲げ剛性を
増加させている。
【００２１】図５は、本発明の中空成形品（図１）の成
形に用いる射出成形用金型を示す断面図であり、図６
は、図５におけるＸ−Ｘ断面図である。なお、この図面
は溶融樹脂を射出した後、加圧ガスを注入した状態を示
す。
形に用いる射出成形用金型を示す断面図であり、図６
は、図５におけるＸ−Ｘ断面図である。なお、この図面
は溶融樹脂を射出した後、加圧ガスを注入した状態を示
す。
【００２２】この例に於いて用いられる射出成形用金型
は、固定側金型Ａと可動側金型Ｂとにより構成されてい
る。この固定側金型Ａには、スプルー７１、ランナー７
２を経てキャビティ８に当接するゲート部７３が設けら
れている。
は、固定側金型Ａと可動側金型Ｂとにより構成されてい
る。この固定側金型Ａには、スプルー７１、ランナー７
２を経てキャビティ８に当接するゲート部７３が設けら
れている。
【００２３】また、可動側金型Ｂには、成形すべき中空
成形品の形状に対応するキャビティ８にガスを注入する
ためのガス注入口８１が設けられ、このガス注入口８１
から加圧ガスを注入することにより、溶融樹脂内にガス
流路８２が形成できるようになっている。キャビティ８
は、成形品のベース面を形成するキャビティ本体８３
と、ベース面から張り出すリブに対応する部位８４と、
前記ベース面からリブに向かって肉厚が漸次拡幅する面
取り部に対応する部位８５とからなる。
成形品の形状に対応するキャビティ８にガスを注入する
ためのガス注入口８１が設けられ、このガス注入口８１
から加圧ガスを注入することにより、溶融樹脂内にガス
流路８２が形成できるようになっている。キャビティ８
は、成形品のベース面を形成するキャビティ本体８３
と、ベース面から張り出すリブに対応する部位８４と、
前記ベース面からリブに向かって肉厚が漸次拡幅する面
取り部に対応する部位８５とからなる。
【００２４】本発明の中空成形品の製造方法は、図５、
図６に示した射出成形用金型に、図示しない射出成形機
のノズルから、スプルー７１、ランナー７２、ゲート部
７３を経てキャビティ８に樹脂を注入する。キャビティ
８に樹脂が充満するか充満する前に、図示しない加圧ガ
ス供給装置からガス注入口８１に加圧ガスを供給する。
供給された加圧ガスは、ガス流路８２を形成しながら樹
脂をキャビティの金型面に向かって押圧する。この場
合、必要に応じて過剰となった樹脂を溜める樹脂溜まり
部が設けられていてもよい。
図６に示した射出成形用金型に、図示しない射出成形機
のノズルから、スプルー７１、ランナー７２、ゲート部
７３を経てキャビティ８に樹脂を注入する。キャビティ
８に樹脂が充満するか充満する前に、図示しない加圧ガ
ス供給装置からガス注入口８１に加圧ガスを供給する。
供給された加圧ガスは、ガス流路８２を形成しながら樹
脂をキャビティの金型面に向かって押圧する。この場
合、必要に応じて過剰となった樹脂を溜める樹脂溜まり
部が設けられていてもよい。
【００２５】注入された樹脂は金型面に押圧されながら
固化し、ガス流路８２は中空部３となって、成形品のベ
ース面１から張り出すリブ２を有する中空成形品が成形
される。
固化し、ガス流路８２は中空部３となって、成形品のベ
ース面１から張り出すリブ２を有する中空成形品が成形
される。
【００２６】なお、以上の実施の形態で述べた方法にお
いては、固定側金型Ａは、成形品にリブ以外に凹凸面が
形成されていないものについて説明したが、これに限る
ことなく、凹凸面が形成された固定側金型についても適
用できる。
いては、固定側金型Ａは、成形品にリブ以外に凹凸面が
形成されていないものについて説明したが、これに限る
ことなく、凹凸面が形成された固定側金型についても適
用できる。
【００２７】
【実施例】本発明を実施例をもってさらに詳しく説明す
る。
る。
【００２８】（実施例１）図５記載の射出成形用金型を
用いて、ポリカーボネートとアクリロニトリル─ブタジ
エン─スチレン共重合体の混合物（日本ＧＥ社製；商品
名「サイコロイＭＣ５００１」）をスプルー７１、ラン
ナー７２、ゲート７３を経てキャビティ８に射出し、キ
ャビティ８を充満した後、窒素ガスをガス注入口から注
入し、冷却固化して中空成形品を得た。このとき射出成
形用金型のＰ1 、Ｐ2 部に圧力センサーを取り付けて加
圧ガス注入時の圧力を測定したところ、それぞれ１９０
ｋｇ／ｃｍ2 、２０２ｋｇ／ｃｍ2 であり、Ｐ2 部の圧
力上昇は１２ｋｇ／ｃｍ2 であった。得られた中空成形
品は、図１に示した形状であり、ベース肉厚ｔ＝２ｍ
ｍ、面取り部の高さｈ1 ＝０．５ｍｍ、面取り部の幅ｄ
1 ＝５ｍｍ、リブの高さｈ2 ＝５ｍｍ、リブの幅ｄ2 ＝
４ｍｍであった。得られた成形品を肉眼で観察したとこ
ろ、ヒケも光沢むらも見られなかった。
用いて、ポリカーボネートとアクリロニトリル─ブタジ
エン─スチレン共重合体の混合物（日本ＧＥ社製；商品
名「サイコロイＭＣ５００１」）をスプルー７１、ラン
ナー７２、ゲート７３を経てキャビティ８に射出し、キ
ャビティ８を充満した後、窒素ガスをガス注入口から注
入し、冷却固化して中空成形品を得た。このとき射出成
形用金型のＰ1 、Ｐ2 部に圧力センサーを取り付けて加
圧ガス注入時の圧力を測定したところ、それぞれ１９０
ｋｇ／ｃｍ2 、２０２ｋｇ／ｃｍ2 であり、Ｐ2 部の圧
力上昇は１２ｋｇ／ｃｍ2 であった。得られた中空成形
品は、図１に示した形状であり、ベース肉厚ｔ＝２ｍ
ｍ、面取り部の高さｈ1 ＝０．５ｍｍ、面取り部の幅ｄ
1 ＝５ｍｍ、リブの高さｈ2 ＝５ｍｍ、リブの幅ｄ2 ＝
４ｍｍであった。得られた成形品を肉眼で観察したとこ
ろ、ヒケも光沢むらも見られなかった。
【００２９】（比較例１）金型キャビティの形状を図７
に示す成形品に対応するように、面取り部を設けなかっ
たこと以外は、実施例１と同様にして中空成形品を得
た。このとき射出成形用金型のＰ1 、Ｐ2 部に圧力セン
サーを取り付けて加圧ガス注入時の圧力を測定したとこ
ろ、それぞれ１９５ｋｇ／ｃｍ2 、２１４ｋｇ／ｃｍ2
であり、Ｐ2部の圧力上昇は１９ｋｇ／ｃｍ2 であっ
た。得られた成形品は、ベース肉厚ｔ＝２ｍｍ、リブの
高さｈ2 ＝５ｍｍ、リブの幅ｄ2 ＝４ｍｍであった。
に示す成形品に対応するように、面取り部を設けなかっ
たこと以外は、実施例１と同様にして中空成形品を得
た。このとき射出成形用金型のＰ1 、Ｐ2 部に圧力セン
サーを取り付けて加圧ガス注入時の圧力を測定したとこ
ろ、それぞれ１９５ｋｇ／ｃｍ2 、２１４ｋｇ／ｃｍ2
であり、Ｐ2部の圧力上昇は１９ｋｇ／ｃｍ2 であっ
た。得られた成形品は、ベース肉厚ｔ＝２ｍｍ、リブの
高さｈ2 ＝５ｍｍ、リブの幅ｄ2 ＝４ｍｍであった。
【００３０】（比較例２）金型キャビティの形状を図８
に示す成形品に対応するように、面取り部を設けたこと
以外は、実施例１と同様にして中空成形品を得た。得ら
れた成形品は、ベース肉厚ｔ＝２ｍｍ、面取り部の高さ
ｈ1 ＝３ｍｍ、面取り部の幅ｄ1 ＝５ｍｍ、リブの高さ
ｈ2 ＝５ｍｍ、リブの幅ｄ2 ＝４ｍｍであった。得られ
た成形品を肉眼で観察したところ、光沢むらは見られな
かったが、ヒケが発生していた。
に示す成形品に対応するように、面取り部を設けたこと
以外は、実施例１と同様にして中空成形品を得た。得ら
れた成形品は、ベース肉厚ｔ＝２ｍｍ、面取り部の高さ
ｈ1 ＝３ｍｍ、面取り部の幅ｄ1 ＝５ｍｍ、リブの高さ
ｈ2 ＝５ｍｍ、リブの幅ｄ2 ＝４ｍｍであった。得られ
た成形品を肉眼で観察したところ、光沢むらは見られな
かったが、ヒケが発生していた。
【００３１】（比較例３）金型キャビティの形状を図９
に示す成形品に対応するように、面取り部を設けたこと
以外は、実施例１と同様にして中空成形品を得た。得ら
れた成形品は、ベース肉厚ｔ＝２ｍｍ、面取り部の高さ
ｈ1 ＝０．２５ｍｍ、面取り部の幅ｄ1 ＝２ｍｍ、リブ
の高さｈ2 ＝５ｍｍ、リブの幅ｄ2 ＝４ｍｍであった。
得られた成形品を肉眼で観察したところ、ヒケは見られ
なかったが、光沢むらが発生していた。
に示す成形品に対応するように、面取り部を設けたこと
以外は、実施例１と同様にして中空成形品を得た。得ら
れた成形品は、ベース肉厚ｔ＝２ｍｍ、面取り部の高さ
ｈ1 ＝０．２５ｍｍ、面取り部の幅ｄ1 ＝２ｍｍ、リブ
の高さｈ2 ＝５ｍｍ、リブの幅ｄ2 ＝４ｍｍであった。
得られた成形品を肉眼で観察したところ、ヒケは見られ
なかったが、光沢むらが発生していた。
【００３２】
【発明の効果】本発明の中空成形品は、成形品のベース
面から張り出すリブに中空部が形成された成形品であっ
て、前記ベース面からリブに向かって、肉厚が拡幅する
面取り部を有し、面取り部の幅がベース肉厚の２〜３
倍、高さがベース肉厚の１／６〜１／３倍とされている
から、加圧ガスを溶融樹脂中に注入して、樹脂の内部に
中空部を形成する方法にあっても、加圧ガス注入による
圧力上昇が緩和されるため、ヒケ、光沢むらの少ない外
観品質に優れた中空成形品を得ることができる。さらに
面取り部により、成形品の曲げ剛性が増大し、またノッ
チ効果が緩和されるので耐衝撃性にすぐれた中空成形品
となる。
面から張り出すリブに中空部が形成された成形品であっ
て、前記ベース面からリブに向かって、肉厚が拡幅する
面取り部を有し、面取り部の幅がベース肉厚の２〜３
倍、高さがベース肉厚の１／６〜１／３倍とされている
から、加圧ガスを溶融樹脂中に注入して、樹脂の内部に
中空部を形成する方法にあっても、加圧ガス注入による
圧力上昇が緩和されるため、ヒケ、光沢むらの少ない外
観品質に優れた中空成形品を得ることができる。さらに
面取り部により、成形品の曲げ剛性が増大し、またノッ
チ効果が緩和されるので耐衝撃性にすぐれた中空成形品
となる。
【図１】本発明の中空成形品の形状を示す部分断面図で
ある。
ある。
【図２】本発明の中空成形品の別の例を示す部分断面図
である。
である。
【図３】本発明の中空成形品のさらに別の例を示す部分
断面図である。
断面図である。
【図４】本発明の中空成形品のさらに別の例を示す部分
断面図である。
断面図である。
【図５】本発明の中空成形品（図１）の成形に用いる射
出成形用金型を示す断面図である。
出成形用金型を示す断面図である。
【図６】図５におけるＸ−Ｘ断面図である。
【図７】比較例１の中空成形品の形状を示す部分断面図
である。
である。
【図８】比較例２の中空成形品の形状を示す部分断面図
である。
である。
【図９】比較例３の中空成形品の形状を示す部分断面図
である。
である。
１ 成形品のベース面 ２ リブ２ ３ 中空部 ４ 面取り部 ｔ ベース肉厚 ｈ1 面取り部の高さ ｄ1 面取り部の幅
Claims (1)
- 【請求項１】 成形品のベース面から張り出すリブに中
空部が形成された成形品であって、前記ベース面からリ
ブに向かって、肉厚が漸次拡幅する面取り部を有し、面
取り部に幅がベース肉厚の２〜３倍、高さがベース肉厚
の１／６〜１／３倍であることを特徴とする中空成形
品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28822696A JPH10128781A (ja) | 1996-10-30 | 1996-10-30 | 中空成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28822696A JPH10128781A (ja) | 1996-10-30 | 1996-10-30 | 中空成形品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10128781A true JPH10128781A (ja) | 1998-05-19 |
Family
ID=17727471
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28822696A Pending JPH10128781A (ja) | 1996-10-30 | 1996-10-30 | 中空成形品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10128781A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2018142847A1 (ja) * | 2017-01-31 | 2018-08-09 | 本田技研工業株式会社 | 樹脂成形品 |
-
1996
- 1996-10-30 JP JP28822696A patent/JPH10128781A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2018142847A1 (ja) * | 2017-01-31 | 2018-08-09 | 本田技研工業株式会社 | 樹脂成形品 |
| JPWO2018142847A1 (ja) * | 2017-01-31 | 2019-08-08 | 本田技研工業株式会社 | 樹脂成形品 |
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