JPH10127876A - パチンコ機 - Google Patents

パチンコ機

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JPH10127876A
JPH10127876A JP8290644A JP29064496A JPH10127876A JP H10127876 A JPH10127876 A JP H10127876A JP 8290644 A JP8290644 A JP 8290644A JP 29064496 A JP29064496 A JP 29064496A JP H10127876 A JPH10127876 A JP H10127876A
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winning opening
special
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JP8290644A
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English (en)
Inventor
Tamotsu Otsu
保 大津
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Heiwa Corp
Original Assignee
Heiwa Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 権利状態への期待感を高めると共に遊技の楽
しみを増大させる。 【解決手段】 普通図柄表示器の図柄が大当たり表示に
一致した時に特定入賞口を時間T1 (ノーマルモード時
で0.8秒)開放する。特定入賞口へ入賞した遊技球が
特別装置装置作動領域を通過すると、権利状態が発生す
ると共に開放時間変更図柄表示器が図柄変動を開始し所
定時間経過後に変動を停止する。この停止時の図柄がス
ペシャルモード突入図柄であった場合、T1 を4.5秒
に設定変更し、停止時の図柄がスペシャルモード終了図
柄であった場合、T1 を0.8秒に設定し、他の図柄で
は設定変更せずに再び大当たり発生処理を実行する。大
当たり表示の発生確率が変動しない場合でも、遊技に変
化が生まれて遊技の楽しみが増大する。また、大当たり
発生確率を高く設定できると共に開放時間が増大する機
会があることにより権利状態への期待感が高まる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技者にとって有
利となる状態を発生するパチンコ機に係り、詳細には、
所定条件の成立により特定入賞口を開放し、該特定入賞
口内の特定入賞領域を遊技球が通過したことにより遊技
者にとって有利となる権利状態を発生するパチンコ機に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ある種のパチンコ機では、遊技盤
中央の中央ゲートを遊技球が通過したときに普通図柄表
示器に表示された複数の図柄を所定時間変動させ、図柄
の停止時に例えば777等のようにすべての図柄が揃っ
た特定の組み合わせが表示された場合を大当たりとして
いた。
【0003】そして、この大当たりが発生した状態で特
定入賞口を所定時間だけ開放させ、開放された特定入賞
口を入球した遊技球を特定入賞口の出口側に設けられた
振り分け装置により複数の経路に振り分け、遊技球がそ
のうちの特定領域(特別装置作動領域)を通過した場合
を権利発生状態としていた。なお、この権利発生状態で
所定の始動口(第3種始動口)に遊技球が入球すると大
入賞口が開放されて大当たり遊技が可能となる。
【0004】上記のような権利状態を発生させるパチン
コ機には、初回の大当たり発生後、次回の普通図柄表示
器による特定の組み合わせが発生する大当たり発生確率
(特定入賞口が開放される確率)を高めることにより遊
技に変化を与えて遊技者に楽しみを与えるもの(確率変
動型)がある。このような確率変動型のパチンコ機で
は、大当たり発生確率の変動回数が2回までと定められ
ているので、2又は3回の権利状態を持つ権利非権利の
状態遷移を1パッケージとし、該パッケージを繰り返し
実行させる必要がある。すなわち、確率変動回数が1回
又は2回に応じて、それぞれ1パッケージ毎の権利状態
の発生回数が最大2回の場合(図13(b)参照)と最
大3回の場合(図13(c)参照)とがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の確率変動型のパチンコ機は、図13(b)及び図1
3(c)に示すように、権利状態を挟む非権利状態での
大当たり発生確率P2 、P3 を初回の大当たり発生確率
1 より大幅に増加させるため(例えば10倍)、初回
の大当たり発生確率P1 (例えば1/250)を高く設
定することができず、遊技者にとって初回の大当たりに
対する期待感が減じるという問題点がある。
【0006】これに対し、権利状態の発生回数が1回の
確率非変動型のパチンコ機では、確率を増加させないた
め、図13(a)に示すように確率変動型のパチンコ機
と比べて大当たり発生確率P0 を高く設定することが可
能であるが、遊技者に対して有利な状態が1回の権利状
態が発生している間のみとなり、遊技が単調となって遊
技者の楽しみが減じるという問題点がある。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、権利状態を発
生させるパチンコ機において、遊技者の権利状態に対す
る期待感を高めると共に遊技に変化を与えることにより
遊技者に楽しみを与えるパチンコ機を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、一定の確率で成立する所定条件
が成立したことにより、設定された開放時間だけ特定入
賞口を開放し、該特定入賞口に入賞した遊技球が特定入
賞領域を通過したことにより遊技者にとって有利となる
権利状態を発生するパチンコ機において、前記権利状態
が発生したときに、複数種類の図柄のいずれかを抽選し
て表示する可変表示手段と、前記可変表示手段により抽
選された図柄に応じて前記特定入賞口の開放時間を設定
する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】請求項1の発明では、所定条件が成立した
ことにより、設定された開放時間だけ特定入賞口を開放
する。ここで、所定条件として、所定の入賞口に遊技球
が入賞したときに複数の図柄を所定時間それぞれ変動表
示し、停止時の図柄の組み合わせが所定の表示に一致す
るという条件が例として挙げられる。本発明では一定の
確率で所定条件が成立するように設定されており、所定
条件が成立する確率を変動させないので、権利状態を挟
む非権利状態で所定条件が成立する確率を上昇させるパ
チンコ機と比べて比較的高い確率を設定することができ
る。
【0010】開放した特定入賞口へ遊技球が入賞し、こ
の遊技球が特定入賞領域を通過すると、遊技者にとって
有利となる権利状態が発生する。例えば、権利状態で
は、所定の入賞口への入賞を条件として一般の入賞口よ
り多数の賞球を獲得できる大入賞口が開放され、遊技者
にとって有利な状態となる。
【0011】ここで、特定入賞口へ入賞した遊技球が、
ある確率で特定入賞領域を通過するようにすれば、特定
入賞口へ入賞する遊技球の数に応じて権利状態が発生す
る確率が定まる。特定入賞口へ入賞する遊技球の数は、
特定入賞口の開放時間に関係するので、初期に設定する
開放時間を短く取れば、特定入賞口が開放しても権利状
態が発生する確率を抑制することができ、その分だけ所
定条件が成立する確率を高くすることが可能となる。こ
れにより、遊技者に所定条件が成立する期待感を高める
ことができる。
【0012】また、権利状態が発生したときに、可変表
示手段は、複数種類の図柄のいずれかを抽選して表示す
る。例えば、可変表示手段が図柄をランダムに変動表示
し、ある時間経過後に変動を停止して停止時に表示され
た図柄を抽選するようにしても良い。そして、制御手段
が可変表示手段により抽選された図柄に応じて特定入賞
口の開放時間を設定する。例えば、抽選された図柄があ
る図柄に一致したときに特定入賞口の開放時間を初期に
設定された開放時間より長く設定すれば、特定入賞口に
入賞可能な球数が増加し、権利状態が発生する確率を高
くすることができる。これにより、所定条件が成立する
確率を変動させない本発明のパチンコ機でも、遊技者の
権利状態に対する期待感を高めると共に遊技に変化を与
えて遊技者に遊技の楽しみを与えることができる。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の前記制御手
段が、前記可変表示手段により抽選された図柄が複数に
分類された図柄グループのいずれに属しているかに応じ
て、初期設定された開放時間及び該開放時間より長い開
放時間を含む少なくとも2種類の開放時間のうちのいず
れかを設定することを特徴とする。
【0014】請求項2の発明では、抽選された図柄があ
る図柄グループに属しているときに特定入賞口の開放時
間を初期に設定された開放時間より長く設定し、抽選さ
れた図柄が他の図柄グループに属しているときには初期
に設定された開放時間と同じ開放時間を設定する。開放
時間が長く設定された場合は、特定入賞口に入賞可能な
球数が増加し、権利状態が発生する確率を高くすること
ができる。これにより、所定条件が成立する確率を変動
させない本発明のパチンコ機でも、遊技者の権利状態に
対する期待感を高めると共に遊技に変化を与えて遊技者
に遊技の楽しみを与えることができる。
【0015】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
の発明において、前記特定入賞口に入賞した遊技球を、
前記特定入賞領域へ至る1つの経路を含む複数の経路の
いずれかに振り分けるようにしたことを特徴とする。
【0016】請求項3の発明では、特定入賞口に入賞し
た遊技球が、特定入賞領域へ至る1つの経路を含む複数
の経路のいずれかに振り分けられる。入賞した遊技球が
特定入賞領域へ至る1つの経路に振り分けられた場合は
権利状態が発生し、他の経路に振り分けられた場合は権
利状態が発生しない。これにより、特定入賞口へ入賞し
た遊技球が特定入賞領域を通過して権利が発生する確率
が経路の数に応じて定まる。すなわち、特定入賞口が開
放しても権利状態が発生する確率を抑制することがで
き、その分だけ所定条件が成立する確率を高くすること
が可能となって、遊技者に所定条件が成立する期待感を
高めることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態に係るパチンコ機を説明する。
【0018】まず、本発明の実施の形態に係るパチンコ
機の遊技盤の正面図を図1に示す。なお、本実施の形態
のパチンコ機は、図13(a)に示すような確率非変動
型のパチンコ機である。
【0019】図1に示すように、本遊技盤10は、図示
しない発射装置により発射された遊技球を所定のライン
に沿って導くための外ガイドレール12と、各種の表示
灯や入賞口から構成される遊技部11と、遊技球を獲得
できるいずれの入賞口に入球しなかった遊技球をアウト
穴24に導くための内ガイドレール13と、内ガイドレ
ール13の先端部に配置されてファール打ちを防止する
ためのファール球止め17と、から構成されている。
【0020】遊技部11には、該遊技部のほぼ中央部付
近に図示しない普通図柄作動ゲートスイッチ(図2の3
7)を備えた普通図柄作動ゲート1が配置されており、
該ゲート1の上方には、3桁の図柄を表示する普通図柄
表示器2が配置されている。この普通図柄表示器2は、
図柄の表示部分が左枠2A、中枠2B、右枠2Cの3つ
の枠に分かれており、各枠毎に複数種類の図柄のいずれ
かの図柄をそれぞれ別個に表示することができる。
【0021】なお、遊技球が普通図柄作動ゲート1に入
球し、普通図柄作動ゲートスイッチが入球を検出する
と、普通図柄表示器2に表示された3つの図柄(左、
中、右)が変動を開始し、所定時間T(例えば約5.7
秒)経過後に左、中、右の順序で図柄の変動が停止す
る。この停止した状態の普通図柄表示器2の3桁の図柄
の組み合わせが所定の大当たり表示(例えば「77
7」、「横綱・横綱・横綱」等)のいずれかに一致した
場合に遊技者が所定の遊技を行うことにより大入賞が可
能となる。
【0022】なお、本実施の形態に係る普通図柄表示器
2の表示が大当たり表示に一致する大当たり発生確率P
0 は1/23に設定されている。すなわち、この確率P
0 は図13(b)、(c)に示した従来の確率変動型の
パチンコ機の初回の大当たり発生確率(1/250)と
比べて大きい値とされている。
【0023】また、この普通図柄作動ゲート1には該ゲ
ートに入賞した遊技球を記憶する機能が備えられてお
り、この記憶可能な最高球数は所定個数(例えば最高4
個)に限定されている。例えば、入賞した遊技球の記憶
があれば、全図柄が停止して役確認後、はずれの場合
は、更に0.503 秒〜0.565 秒後、また当たりの場合は後
述する特定入賞装置3の動作終了から33.497秒後(但
し、後述する特別装置が作動しなかった時は3.497 秒
後)、引き続き図柄が変動表示を開始する。
【0024】また、普通図柄作動ゲート1の下方には、
普通図柄表示器2の図柄が大当たり表示に一致する大当
たりが発生すると、そのときに設定されているモードに
応じた開放時間だけ特定入賞口3aを開放する特定入賞
装置3が配置されている。この特定入賞装置3は、特定
入賞口3aから入球した遊技球を複数の経路に振り分
け、振り分けられた遊技球のいずれか1つを特別装置作
動領域を通過させ、残りの遊技球を一般入賞として処理
される経路へ振り分ける。この特別装置作動領域を遊技
球が通過することにより図示しない特別装置の作動及び
停止が決定され遊技者にとって有利な状態である権利状
態が生成したり消滅したりする。なお、特定入賞装置3
の詳細な構成は後述する。
【0025】また、遊技盤10に向かって普通図柄表示
器2の右側には、切り欠きを有する回転体で構成される
第3種始動口5が設けられており、この第3種始動口5
の下方には、大当たり遊技のための大入賞口6が設けら
れている。上記特別装置が作動中の権利状態で第3種始
動口5に遊技球が入球すると、所定時間大入賞口6が開
放されるように制御される。なお、この大入賞口6は、
通常の入賞口が入賞球1個につき6個の遊技球が獲得で
きるのに対し、入賞球1個につき13個の遊技球が獲得
できる。すなわち、権利が発生した状態での第3種始動
口5への入球は大当たり遊技を可能とする条件となる。
【0026】また、大入賞口6の下方には、一般入賞口
8が配置されており、この一般入賞口8には、1〜2桁
の数字(例えば「1」〜「16」の整数)を変動表示す
る開放時間変更図柄表示器7が備えられている。この開
放時間変更図柄表示器7は、特別装置が作動すると同時
に図柄を変動表示し、所定時間後に表示図柄を停止させ
る。後述するように、この開放時間変更図柄表示器7の
停止時の図柄に応じて普通図柄表示器2の次の大当たり
発生時における特定入賞装置3の開放時間を定めるモー
ドが決定される。
【0027】さらに、遊技部11には、ランプ風車1
4、風車15、遊技部11を照明するための表示灯1
6、ラッキーナンバー表示器を備えた一般入賞口17、
一般入賞口である左肩入賞口18、普通図柄作動ゲート
1を入球した遊技球の出口となるゲート出口20が配設
されている。なお、特に図示しないが、これらの入賞口
への入球ルートを定めたり、入球の確率を変化させるた
めの障害釘等が遊技盤上に適宜配設されている。
【0028】次に、本実施の形態のパチンコ機に係る遊
技盤10の裏面側要部のブロック図を図2に示す。
【0029】図2に示すように、本パチンコ機の裏面側
の要部には、普通図柄作動ゲート1、普通図柄表示器
2、特定入賞装置3、第3種始動口5、大入賞口6、及
び開放時間変更図柄表示器7などの大当たりに関連する
装置の制御を主として行う遊技盤制御装置30と、賞球
支払い及び遊技球発射に関連した装置の制御を主として
行う遊技機用枠制御装置45と、が配置されている。
【0030】遊技盤制御装置30は、遊技盤10に配置
された各装置を制御・管理するための主基板31と、複
数の接続用端子が配置された端子板44と、を備えてい
る。
【0031】主基板31は、所定のプログラムに従って
各装置を制御・管理するCPU32と、上記プログラム
を格納するROM34と、CPU32の作業域として用
いられるRAM36と、外部から供給された電源を主基
板31のための電源に変換する電源回路33と、入出力
処理を行う入出力ポート35と、から構成される。な
お、ROM34には、普通図柄表示器2及び開放時間変
更図柄表示器7の表示をランダムに発生させるための乱
数や各種のパラメータが格納されている。
【0032】電源回路33は、外部電源と接続された遊
技機用枠制御装置45に端子板44を介して接続されて
おり、外部電源から遊技機用枠制御装置45を介して電
源回路33に電源が供給される。また、入出力ポート3
5は、端子板44を介して遊技機用枠制御装置45と接
続されており、遊技盤制御装置30と遊技機用枠制御装
置45との間でデータのやり取りが行われる。
【0033】さらに、端子板44にはホールコンピュー
タからの端子が接続されており、各制御装置のデータを
ホールコンピュータへ送出したり、ホールコンピュータ
からのデータやコマンドを各制御装置へ入力したりする
ことが可能となっている。
【0034】また、入出力ポート35には、普通図柄作
動ゲート1に入球した遊技球を検出するための普通図柄
作動ゲートスイッチ37と、第3種始動口5に入球した
遊技球を検出するための第3種始動口スイッチ38と、
特定入賞口3aに入球した遊技球を検出する特定入賞口
入賞球検出スイッチ3bと、特別装置作動領域を遊技球
が通過したか否かを検出する特別装置作動スイッチ67
と、後述する特定入賞装置3の回転盤の原点を検出する
原点検出スイッチ66と、が接続されている。これらの
スイッチは、例えば遊技球が通過する際の光の遮断等に
より、遊技球の入球を検出するフォトトランジスタとカ
ウンタ等から構成することができる。CPU32は、こ
れらのスイッチが検出した信号に基づいて遊技盤10の
各装置の制御を行ったり、各スイッチを通過した球数を
カウントして該カウント値に基づいた各装置の制御を行
う。
【0035】さらに、入出力ポート35には、普通図柄
表示器2の図柄変動を実行する回路からなる普通図柄表
示器用基板40と、開放時間変更図柄表示器7の図柄変
動を実行する回路からなる開放時間変更図柄表示器用基
板41と、特定入賞装置3の開閉及び回転動作を実行す
る回路からなる特定入賞装置用基板42と、大入賞口6
の開閉を実行する回路からなる大入賞口用基板43と、
が接続されている。これらの基板はCPU32の指令に
基づいて対応する装置の動作を実行する。
【0036】次に、特定入賞装置3の詳細な構成を図3
乃至図7を用いて説明する。まず、特定入賞装置3の正
面図を図3に示す。図3に示すように、特定入賞装置3
は、特定入賞装置3を遊技盤11に取り付けるためのベ
ース板52と、遊技盤11を流下する遊技球を本装置内
に入賞させるための開閉可能な特定入賞口3a(図では
開状態)と、特定入賞装置3の前面を覆う前飾り板53
と、を備えている。なお、前飾り板53には開口部55
が設けられている。
【0037】特定入賞口3aは、図示しない基軸を中心
に各々所定角度回転する2つの対称的な翼部材51a及
び51bから構成されている。翼部材51aは、特定入
賞口3aが閉から開になる時、図3のP1 方向に回動
し、開から閉になる時は図3のP1 ’方向に回動する。
また、翼部材51bは、特定入賞口3aが閉から開にな
る時、図3のP2 方向に回動し、開から閉になる時は図
3のP2 ’方向に回動する。
【0038】次に、特定入賞装置3の内部の構成を図4
の断面図及び図5の分解図を用いて説明する。
【0039】図4及び図5に示すように、ベース板52
と前飾り板53との間には、フロントスロープ56が設
けられている。また、ベース板52の裏側には、翼部材
51a、51bの開閉の駆動源となるソレノイド58が
取り付けられている。このソレノイド58の円筒状コイ
ルの内方には、軸62が収められており、この軸62
は、ソレノイド58の電源がオフからオンになるとソレ
ノイド内部に発生した磁場により、該内部に引き込まれ
て図4のQ方向に所定距離だけ移動する。
【0040】また、軸62のソレノイド58の外部にお
ける軸62の外周には、ばね59が取り付けられてお
り、ソレノイドの電源がオンからオフになると、圧縮さ
れたばね59が元に戻る方向の力により軸62は図4の
Q’方向に所定の距離だけ移動する。すなわち、ソレノ
イド58のオン及びオフに従い軸62は図4のQ及び
Q’方向にそれぞれ所定距離移動する。
【0041】さらに、軸62の外部の先端には、図5の
連結体62aを介して一対の直角状の連結アーム60が
取り付けられている。この連結アーム60には、直角に
折れ曲がっている部分に中心軸61が取り付けられてお
り、連結アーム60は、軸62が図4のQ及びQ’方向
に所定距離移動することに対応して、中心軸61の回り
に図4のR及びR’方向に各々所定角度だけ回転する。
【0042】この連結アーム60の先端部は、側面から
見て略コ字形の形状とされ(クランク60a)、このク
ランク60aは、ベース板52の図5の孔70を通って
ベース板52に直角方向に突出された翼部材51a、5
1bに各々取り付けられた連動軸(図示しない)を挟む
ように配置されている。なお、孔70は、翼部材51
a、51bの取付け軸71の周囲に軸71を中心とする
円弧状に開けられている。連結アーム60が図4のR、
R’方向に回転し、クランク60aが上下方向に運動す
ると、当該クランクに挟まれた連動軸も孔70に沿って
取付け軸71の回りに回転し、翼部材51a、51bが
開閉運動を行う。すなわち、ソレノイド58のオン、オ
フにより、翼部材51a、51bが開閉動作を行う。
【0043】また、ソレノイド58の下方には、特定入
賞口3aを入球した遊技球を検出する入賞球検出スイッ
チ3bが配置されている。この入賞球検出スイッチ3b
は遊技球が通過できる通過孔を有し、図4に示すように
特定入賞口3aを入球した直後の遊技球が該通過孔を通
過するように配置されている。入賞球検出スイッチ3b
は、通過孔を遊技球が通過した際の光の遮断等を検出
し、検出信号を図2のCPU32に送出する。
【0044】また、入賞球検出スイッチ3bの下方でベ
ース板52の裏側には、特定入賞口3aから入球した遊
技球の貯留部を複数備えた回転盤63と、該回転盤63
を後方から収容するためのリヤベース72(図5)が配
置されている。回転盤63は、特定入賞口3aから入球
した遊技球が、回転盤63のいずれかの貯留部に貯留さ
れるように配置されている(図4)。なお、回転盤63
の詳細な構成は後述する。
【0045】回転盤63の下部には、この回転盤を回転
させる駆動源としてのモータ69が配置されており、回
転盤63の回転軸80にモータの回転軸64が連結され
ている。なお、モータ69は、特定入賞装置用基板42
に接続されており、CPU32からの指令により回転軸
80を介して回転盤63に回転のためのトルクを与え
る。
【0046】また、回転盤63の上部には、幅の狭い切
り欠き65a(図5)を有する回転板65が回転軸80
上に取り付けられており、回転板65は回転盤63の回
転と共に回転する。また、回転板65の外縁を挟むよう
に原点検出スイッチ66がリヤベース72に取り付けら
れており、原点検出スイッチ66は、回転盤63の回転
時に、このスイッチにより挟まれた回転板65の部分に
光を照射し、光照射部と対向する部分に設けられた光セ
ンサーで光を検出する。ここで、回転盤63が1回転す
る際に切り欠き65a以外の外縁が原点検出スイッチ6
6を横切った場合には該スイッチからの光は遮断され、
切り欠き65aが原点検出スイッチ66を横切った場合
には光が通過するので、この検出信号に基づいてCPU
32は、回転盤63が1回転したか否か、或いは回転盤
63の回転位置を検知することができる。本実施の形態
では、回転盤63が1回転するように制御される。
【0047】また、回転盤63の底部には、回転盤63
を底面から収容して保持するための下スロープ73がは
め込まれており、この下スロープ73には、回転盤63
の側面を覆うエッジ75と、一般入賞として処理される
図示しない通路に連結されるアウト孔76と、特別装置
作動領域に至る図示しない通路に連結される特別連結孔
77と、モータ69を下スロープ73に設置させるため
のモータ孔78と、が設けられている。
【0048】特別連結孔77の下部には、特別装置作動
スイッチ67が配置されており(図4参照)、特別装置
作動スイッチ67は、特別連結孔77を通過して特別装
置作動領域に至る遊技球を検出し、検出信号をCPU3
2に伝達する。CPU32は、特別装置作動スイッチ6
7の検出信号に基づいて特別装置を作動或いは停止させ
る。
【0049】また、回転盤63の背面には、特定入賞装
置用基板42と、この基板42をリヤベース72に保持
するための保持部材74とが配置されている。なお、特
定入賞装置3は、特定入賞口3aの開放中や回転盤63
の回転中などに点灯する表示灯を備えた図5の表示灯基
板57、68を備えている。
【0050】次に、回転盤63の詳細な構成を図6を用
いて説明する。まず、回転盤63の上面図を図6(a)
に示す。図6(a)に示すように、回転盤63には、一
定の角度毎に回転盤を長半円状に穿設するこにより設け
られた10個の遊技球貯留部が設けられている。この1
0個の遊技球貯留部は、9個の一般貯留部81と1個の
特別貯留部82(Vゾーン)とからなる。
【0051】一般貯留部81は、図6(b)の断面図が
示すように、底面84を有し、該底面84は中心軸80
からの距離が大きい位置ほど高さが低くなる傾斜がつけ
られており、その最外縁部には障害物が設けられていな
い。また、特別貯留部82には、底面が設けられておら
ず、特別貯留部の最外縁部には貯留された遊技球が回転
盤63の側面から流出するのを防止するための流出防止
部材83が取り付けられている。ここで、この回転盤6
3を収容する下スロープ73の上面図を図6(c)に示
す。
【0052】次に、回転盤63の動作を図7を用いて説
明する。図7(c)に示すように、回転盤63が図の矢
印方向に回転した状態で上方から流下した遊技球(特定
入賞口へ入球した遊技球)は、回転盤63のいずれかの
貯留部に貯留される。
【0053】図7(a)の左図に示すように、特別貯留
部82に貯留した遊技球は、回転盤63が図の矢印方向
に回転して特別貯留部82がアウト孔76に面した時で
も流出防止部材83に遮られてアウト孔76へ流出せ
ず、図7(a)右図に示すように、特別貯留部82が特
別連結孔77の真上に至った時に、貯留部に底面が設け
られていないため特別装置作動領域へ遊技球が流下す
る。なお、図4にも遊技球が特別装置作動領域へ流下す
る様子が示されている。
【0054】これに対し、図7(b)の左図に示すよう
に、一般貯留部81に貯留した遊技球は、回転盤63が
図の矢印方向に回転して一般貯留部81がアウト孔76
に面した時に、底面に付けられた傾斜によって、貯留部
からアウト孔76へ流出し一般入賞として処理される。
【0055】ここで、特定入賞口3aへ1個の遊技球が
入球した場合、この遊技球が特別貯留部82に貯留され
る確率は1/10であるので、1個の入球で特別装置が
作動して権利状態が発生する確率は1/10となる。こ
の権利状態が発生する確率は、特定入賞口3へ入球する
遊技球が多いほど増え、10個の遊技球が入球してすべ
ての貯留部に貯留された場合、必ず権利状態が発生す
る。すなわち、特定入賞口3aへ入球した球数によって
権利状態が発生する確率が変化する。なお、特定入賞口
3aへ入球可能な球数は、特定入賞口3aの開放時間に
関係しているので、権利状態が発生する確率は特定入賞
口3aの開放時間にも依存している。
【0056】以上述べた構成を備えたパチンコ機の処理
の流れを図8乃至図11のフローチャートを用いて説明
する。
【0057】図8のフローチャートに示すように、ま
ず、遊技の際に用いられる変数の初期値などを設定する
初期設定を行う(ステップ200)。この初期設定に
は、普通図柄表示器2の図柄が大当たり表示に一致した
ときに開放される特定入賞口3aの開放時間T1 を例え
ば約0.8秒(0.795 秒) に初期化する設定(ノーマル
モードへの設定)も含まれている。
【0058】なお、開放時間T1 を0.8秒に設定した
場合、大当たりが発生して特定入賞口3aが開放して
も、入賞可能な遊技球数は、通常の場合、たかだか1〜
3個であり、大当たりが発生して特定入賞口3aへ入球
しても権利が発生する確率は、1/10〜1/3程度で
ある。このため、大当たり発生確率を上昇させる場合の
ない図13(a)の確率非変動型のパチンコ機であるこ
とと相まって、上述のように大当たり発生確率を図13
(b)、(c)に示した従来の確率変動型のパチンコ機
の確率1/250と比べて、その10倍程度の1/23
に設定することができる。これによって、大当たりが発
生して特定入賞口3aが開放される回数が多くなり、遊
技者にとって大当たりへの期待感が高まる。
【0059】初期設定が完了すると、次に大当たり発生
処理を実行する(ステップ202)。この大当たり発生
処理を、図11のフローチャートに示す。
【0060】図11のフローチャートによれば、普通図
柄作動ゲート1に遊技球が入球したか否か、或いは、普
通図柄作動ゲート1への入賞記憶があるか否かを判定す
る(ステップ250)。該ゲートへの遊技球の入球がな
く、かつ、入賞記憶も無い場合(ステップ250否定判
定)、再びステップ250に戻って入球があるまで待機
する。なお、普通図柄作動ゲート1の入賞記憶は、所定
個数(例えば4個)に限定されている。
【0061】普通図柄作動ゲート1に遊技球が入球した
場合、又は入賞記憶がある場合(ステップ250肯定判
定)、普通図柄表示器2の図柄が変動する(ステップ2
52)。この図柄が変動開始してから所定時間T2 が経
過するまで、この図柄は変動する(ステップ254否定
判定)。そして、図柄変動開始から所定時間T2 が経過
した場合(ステップ254肯定判定)、普通図柄表示器
2は図柄の変動を停止する(ステップ256)。この停
止した状態で図柄の組み合わせが確定する。
【0062】次に、停止した図柄の組み合わせが大当た
り表示に相当する組み合わせ(例えば「777」)であ
るか否かを判定する(ステップ258)。大当たり表示
でない場合(ステップ258否定判定)、ステップ25
0に戻って、上記と同様の処理を繰り返す。一方、停止
した図柄が大当たり表示に一致した場合(ステップ25
8肯定判定)、大当たり発生処理のルーチンをリターン
し、図8のフローチャートの次のステップを実行する。
【0063】図8に示すように、普通図柄表示器2の図
柄が大当たり表示に一致すると、特定入賞装置3が特定
入賞口3aを開放する(ステップ204)。このとき、
特別装置が有効となる。
【0064】次に、入賞球検出スイッチ3bが特定入賞
口3aに入賞した遊技球を検出したか否かを判定する
(ステップ205)。入賞球を検出した場合(ステップ
205肯定判定)、特定入賞口3aの開放からの入賞球
数を累積的にカウントし(ステップ206)、カウント
された入賞球数が特定個数(例えば回転盤63に貯留で
きる最大個数である10個)に達した場合(ステップ2
08肯定判定)、特定入賞口3aを閉じる(ステップ2
11)。
【0065】入賞球数が特定個数に達していない場合
(ステップ208否定判定)、特定入賞口3aの開放か
ら設定時間T1 が経過したか否かを判定する(ステップ
210)。開放から設定時間T1 が経過していない場合
(ステップ210否定判定)、ステップ205に戻って
同様の処理を繰り返し、設定時間T1 が経過した場合
(ステップ210肯定判定)、特定入賞口3aを閉じる
(ステップ211)。すなわち、特定入賞口3aを閉じ
る条件は、開放から設定時間T1 が経過したか或いは特
定個数の入賞球が有ったかのいずれかとなる。
【0066】そして、特定入賞口3aを閉じてから所定
時間T3 が経過したとき(ステップ212肯定判定)、
特別装置を無効とし(ステップ213)、ステップ20
2に戻って大当たり発生処理から処理を実行する。すな
わち、特別装置が有効となる期間は、特定入賞口3aの
開放時より該入賞口が閉じてから所定時間T3 が経過し
たときまでであり、この有効期間内に常時回転する回転
盤63に貯留さた遊技球が特別装置作動領域を通過する
と特別装置が作動する。
【0067】次に、図8のフローチャートで示された特
別装置の有効期間に特別装置作動領域を遊技球が通過し
た場合の権利状態の発生から消滅までの処理を図9のフ
ローチャートを用いて説明する。
【0068】図9のフローチャートに示すように、特別
装置が有効である場合(ステップ276肯定判定)にお
いて、特別装置作動領域を遊技球が通過したとき(ステ
ップ278肯定判定)、特別装置が作動して権利状態が
発生する(ステップ280)。この権利が発生した状態
で遊技者は第3種始動口5への入球を目指すこととな
る。
【0069】権利が発生した状態で再び特別装置作動領
域を遊技球が通過した場合(ステップ281肯定判
定)、特別装置が作動を停止されて権利状態が消滅し
(ステップ292)、ステップ276に戻って次回の権
利発生まで待機する。
【0070】権利が発生した状態で第3種始動口5に遊
技球が入賞した場合(ステップ282肯定判定)、大入
賞口6を開放する(ステップ284)。遊技者は、大入
賞口6へ遊技球を入賞させることにより、通常の入賞口
への入賞よりも多数の遊技球を獲得できる。
【0071】この大入賞口の開放動作は、開放から所定
時間が経過、又は大入賞口へ所定個数入賞するまで継続
され(ステップ286否定判定)、所定時間経過又は所
定個数が入賞すると(ステップ286肯定判定)、大入
賞口6を閉じる(ステップ288)。
【0072】次に、第3種始動口5への入賞数が特定個
数(例えば16個)に達したか否かを判定する(ステッ
プ290)。入賞数が16個未満の場合(ステップ29
0否定判定)、ステップ281に戻り同様に大入賞口の
開放処理を繰り返す。入賞数が16個に達した場合には
(ステップ290肯定判定)、特別装置が作動を停止さ
れて権利状態が消滅し(ステップ292)、ステップ2
76に戻って次回の権利発生まで待機する。
【0073】次に、図8のフローチャートで示された特
別装置の有効期間に特別装置作動領域を遊技球が通過し
た場合の開放時間変更図柄表示器7による特定入賞口3
aの開放時間の抽選処理を図10のフローチャートを用
いて説明する。なお、この抽選処理は、図9の権利発生
処理と並行して行われる。
【0074】図10のフローチャートに示すように、特
別装置が有効である場合(ステップ216肯定判定)に
おいて、特別装置作動領域を遊技球が通過したとき(ス
テップ217肯定判定)、開放時間変更図柄表示器7が
表示した図柄の変動を開始する(ステップ218)。こ
のとき、開放時間変更図柄表示器7は「1」〜「16」
までの整数をランダムに変動表示する。なお、整数をラ
ンダムに表示する方法として、例えば割り込み周期毎に
更新される乱数に対応する整数を表示する方法などがあ
る。
【0075】開放時間変更図柄表示器7での図柄変動の
開始から所定時間T4 が経過したか否かを判定し(ステ
ップ220)、所定時間T4 が経過した場合(ステップ
220肯定判定)は図柄変動を停止し(ステップ22
2)、図柄が確定する。
【0076】次に、権利状態が消滅しているか否かを判
定し(ステップ224)、権利状態が消滅していない場
合(ステップ224否定判定)、図9のフローチャート
で示された処理を継続し、権利が消滅するまで待機す
る。
【0077】権利状態が消滅している場合(ステップ2
24肯定判定)、開放時間変更図柄表示器7の停止時の
図柄がスペシャルモード突入図柄(例えば「3」、
「5」、「7」)であるか否かを判定する(ステップ2
26)。開放時間変更図柄表示器7の停止時の図柄がス
ペシャルモード突入図柄である場合(ステップ226肯
定判定)、次回の大当たり発生時で開放される(図8の
ステップ204)特定入賞口3aの開放時間T1 を約
4.5秒(4.493 秒;スペシャルモード)に設定する。
そして、ステップ216に戻って次回の特別装置有効時
を待機する。なお、既にスペシャルモードに設定されて
いた場合にスペシャルモード突入図柄が表示された場合
は、スペシャルモードが継続される。
【0078】スペシャルモード時で大当たりが発生する
と、特定入賞口3aの開放時間が最大約4.5秒となる
ので、開放時間が約0.8秒に設定されていたノーマル
モード時と比べて特定入賞口3aへ入賞可能な球数が増
加して権利が発生する確率が大幅に向上する。このよう
なスペシャルモードに当たる可能性があることにより、
当初の特定入賞口3aの開放時間が短くても遊技者は権
利獲得への期待感をさらに高めることができる。
【0079】開放時間変更図柄表示器7の停止時の図柄
がスペシャルモード突入図柄でない場合(ステップ22
6否定判定)、スペシャルモード終了図柄(例えば
「2」、「4」、「6」、「8」)であるか否かを判定
する(ステップ230)。スペシャルモード終了図柄で
あった場合(ステップ230肯定判定)、特定入賞口3
aの開放時間T1 を約0.8秒に設定し(ノーマルモー
ド)、ステップ216に戻って次回の特別装置有効時を
待機する。なお、既にノーマルモードに設定されていた
場合にスペシャルモード終了図柄が表示された場合は、
ノーマルモードが継続される。このようにスペシャルモ
ードを終了させる場合を設けたことにより、権利状態の
発生確率が高い状態が無限に継続されることを抑制し、
大当たり発生確率を一定の水準以上に設定しておくこと
ができる。
【0080】スペシャルモード終了図柄でない場合(ス
テップ230否定判定)、開放時間T1 の設定変更無し
にステップ216に戻る。すなわち、スペシャルモード
突入図柄及びスペシャルモード終了図柄のいずれでもな
い図柄(「1」、「9」〜「16」)が表示された場合
は、設定されていたモードが継続される。
【0081】以上のように抽選された特定入賞口3aの
開放時間T1 は、図8における次回の大当たり発生時で
のステップ210の判定で用いられる。すなわち、スペ
シャルモードでは、特定入賞口3aが最大約4.5秒開
放され、ノーマルモードでは、特定入賞口3aが最大約
0.8秒開放される。このように本実施の形態では、権
利が発生する毎に開放時間変更図柄表示器7により開放
時間T1 の抽選を行う。
【0082】以上のように、本実施の形態のパチンコ機
では、特定入賞口3aを開放するための普通図柄表示器
2による大当たり発生ゲームとは別に、もう一つの開放
時間変更図柄表示器7による開放時間の抽選ゲームを設
けたので、ゲームの仕様が拡大され、遊技者の楽しみを
増大させることができる。
【0083】次に、特定入賞口3aの開閉、特別装置の
動作、及び権利状態の発生消滅に関するタイムチャート
を図12(a)〜図12(d)に示す。
【0084】図12(a)及び図12(b)に示すよう
に、特定入賞口3aが開放されると同時に特別装置が有
効となる。特定入賞口3aは、ノーマルモード及びスペ
シャルモードのいずれが設定されているかに応じて定ま
る開放時間T1 だけ開放され、T1 経過後に閉じられ
る。特別装置は、特定入賞口が閉じてから所定時間T3
(例えば6.996 秒)は有効状態を維持し、T3 経過後に
無効となる(図12(b))。
【0085】図12(c)に示すように、特別装置が有
効となっている間に遊技球が特別装置作動領域を通過す
ると特別装置が作動を開始し、さらに遊技球が特別装置
作動領域を通過するか、又は第3種始動口5に16個の
遊技球が入賞した時に特別装置は作動を停止する。な
お、図12(d)に示すように、権利状態は特別装置の
作動及び停止に応じて発生(オン)及び消滅(オフ)す
る。
【0086】以上が本発明の実施の形態の1例である
が、上記例にのみ限定されるものではない。例えば、本
実施の形態では、普通図柄表示器2の図柄の組み合わせ
により特定入賞口3aを開放するか否かを決定している
が、本発明はこれに限るものではなく、例えばチューリ
ップ等の役物に入賞するなど、所定の条件の成立により
特定入賞口3aを開放するか否かを決定するようにして
も良い。また、開放時間変更図柄表示器7の図柄による
開放時間の抽選方法を上記例に限定するものではなく、
例えば複数図柄の組み合わせが所定表示に一致したこと
などによる抽選方法を用いても良い。
【0087】さらに、2つの開放時間T1 のいずれかを
抽選するようにしたが、3以上の開放時間を抽選するよ
うにしても良い。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1乃至請求
項3の発明によれば、所定条件が成立する確率を一定と
するパチンコ機で権利状態が発生したときに、複数種類
の図柄のいずれかを抽選して表示し、抽選された図柄に
応じて特定入賞口の開放時間を設定するようにしたの
で、所定条件が成立する確率を高めることが可能とな
り、遊技者の権利状態に対する期待感を高めると共に遊
技に変化が生じて遊技者に遊技の楽しみを与えることが
できる、という効果が得られる。
【0089】特に、請求項2の発明によれば、抽選され
た図柄が複数に分類された図柄グループのいずれに属し
ているかに応じて、初期設定された開放時間及び該開放
時間より長い開放時間を含む少なくとも2種類の開放時
間のうちのいずれかを設定するようにしたので、初期設
定された開放時間より長い開放時間が設定された場合に
は権利状態が発生する確率を高めることが可能となり、
さらに遊技者の権利状態に対する期待感を高めることが
できる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るパチンコ機の遊技盤
の正面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るパチンコ機の裏面側
要部のブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るパチンコ機の特定入
賞装置の正面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るパチンコ機の特定入
賞装置の断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るパチンコ機の特定入
賞装置の分解図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る特定入賞装置を構成
する回転盤及び該回転盤を底部から収容する下スロープ
の構成図であって、(a)は回転盤の上面図、(b)は
回転盤の断面図、(c)は下スロープの上面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る特定入賞装置を構成
する回転盤の回転動作中の状態を示した図であって、
(a)は特別貯留部に遊技球が貯留した状態とこの遊技
球が特別装置作動領域へ流下する状態を示す図、(b)
は一般貯留部に遊技球が貯留した状態とこの遊技球が一
般入賞として流出する状態を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態に係るパチンコ機の主要な
処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態に係るパチンコ機の権利発
生から消滅までの処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図10】本発明の実施の形態に係るパチンコ機のモー
ド抽選処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態に係るパチンコ機の大当
たり発生処理の流れを示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態に係るパチンコ機に係る
特定入賞口の開閉、特別装置の動作、及び権利状態の発
生消滅に関するタイムチャートであって、(a)は特定
入賞口の開閉、(b)は特別装置の有効及び無効、
(c)は特別装置の作動および停止、(d)は権利状態
のオン・オフを示すタイムチャートである。
【図13】権利状態のオン・オフと大当たり発生確率の
関係を示すタイムチャートであって、(a)は確率を変
動させない場合、(b)は確率変動回数が1回の場合、
(c)は確率変動回数が2回の場合のタイムチャートで
ある。
【符号の説明】
1 普通図柄作動ゲート 2 普通図柄表示器 3 特定入賞装置 5 第3種始動口 6 大入賞口 7 開放時間変更図柄表示器 63 回転盤

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定の確率で成立する所定条件が成立し
    たことにより、設定された開放時間だけ特定入賞口を開
    放し、該特定入賞口に入賞した遊技球が特定入賞領域を
    通過したことにより遊技者にとって有利となる権利状態
    を発生するパチンコ機において、 前記権利状態が発生したときに、複数種類の図柄のいず
    れかを抽選して表示する可変表示手段と、 前記可変表示手段により抽選された図柄に応じて前記特
    定入賞口の開放時間を設定する制御手段と、 を備えたことを特徴とするパチンコ機。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、 前記可変表示手段により抽選された図柄が複数に分類さ
    れた図柄グループのいずれに属しているかに応じて、初
    期設定された開放時間及び該開放時間より長い開放時間
    を含む少なくとも2種類の開放時間のうちのいずれかを
    設定することを特徴とする請求項1のパチンコ機。
  3. 【請求項3】 前記特定入賞口に入賞した遊技球を、前
    記特定入賞領域へ至る1つの経路を含む複数の経路のい
    ずれかに振り分けるようにしたことを特徴とする請求項
    1又は請求項2のパチンコ機。
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