JPH10127436A - 平型オープンショーケースの手摺りレール接合構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、手摺りレールとコーナー部材の接合面
には凹凸が生じていた。本発明は、コーナー部のこの凹
凸をなくすと共に、固定のためのタッピングネジを表面
に現わさない手摺りレールの接合構造を提供する。 【解決手段】 上部手摺りレール６ａ，６ｂと上部コー
ナー部材１４との接合は、手摺りレール６ａ，６ｂをコ
ーナー部材１４のフランジ部１４ａ,１４ａに嵌合し
て、コーナージョイント部材１５を介してタッピングネ
ジ１７，１７…をコーナージョイント部材１５側から上
方に向かってネジ止めして行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ケーシング上面の
開口部（商品の出し入れ口）を冷気のエアカーテンで覆
い、ケーシング底面の商品陳列部に収納した各種冷凍食
品や冷蔵食品を保冷する平型オープンショーケースに係
り、特に、手摺りレールとコーナー部材の接合完了状態
が凹凸のない平坦面に仕上がる平型オープンショーケー
スの手摺りレール接合構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】スーパーマーケットやコンビニ・ストア
等のセルフサービス方式の食品販売店では、冷凍食品や
冷蔵食品等の陳列に、上部を開放した平型の冷凍・冷蔵
オープンショーケースがよく用いられている。

【０００３】この種の平型オープンショーケースは、四
囲の３面もしくは４面に風防板（風防ガラス）を立設
し、その風防ガラスの上辺と下辺の３面もしくは４面に
手摺りレールを形成し、そのコーナー部をコーナー部材
で覆っている。即ち、従来のコーナー部の手摺りレール
の接合構造Ｂは、図６に示すように、直交する２方向の
長手の手摺りレール３１，３２をセットした後、コーナ
ー部材３３を被せ、タッピングネジ３４，３４…で上か
ら固定していた。下部側の手摺りレール３５，３６とコ
ーナー部材３７も同様であった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
手摺りレール３１，３２の接合構造では、手摺りレール
３１，３２の上に、コーナー部材３３を後から被せるた
め、コーナー部材３３の厚み分凹凸が生じると共に、固
定をコーナー部材３３の外側からタッピングネジ３４，
３４…で行うため、タッピングネジ３４，３４…の頭が
残ったりし、汚れが溜りやすかった。従って、掃除がし
ずらく、凹凸があり危険であると共に、溜ったゴミ等が
目立ってしまうという問題点があった。本発明は、上記
の点に鑑み創案されたもので、コーナー部の凹凸をなく
すと共に、固定のためのタッピングネジを表面に突出さ
せない平型オープンショーケースの手摺りレール接合構
造を提供するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明においては、商品陳列部の上方に商品出し入
れ用の開口部を有すると共に、４面もしくは３面からな
る手摺りレールを有し、上部手摺りレールとコーナー部
材、及び下部手摺りレールとコーナー部材によって接合
された接合面を形成した平型オープンショーケースの手
摺りレール接合構造において、上部手摺りレールとコー
ナー部材、及び下部手摺りレールとコーナー部材を凹凸
なく接合したことを特徴とする。

【０００６】そして、より具体的には、上部手摺りレー
ルと上部コーナー部材との接合は、上部手摺りレールの
開口端を上部コーナー部材の両端フランジ部に嵌合し、
コーナージョイント部材を介して、タッピングネジで上
部コーナー部材に手摺りレールを下側から固定して行
い、また下部手摺りレールと下部コーナー部材との接合
は、下部手摺りレールの開口端を下部コーナー部材の両
端フランジ部に嵌合して組み立てて行う。

【０００７】上記構成を採用したことにより、手摺りレ
ールとコーナー部材の接合箇所に凹凸をなくすことがで
き、固定のためのタッピングネジも表面に現われないの
で、安全であり、掃除も楽に行うことができ、見栄えも
よい。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図面に基づいて詳細に説明する。図１は本発明を適
用した平型オープンショーケースの全体斜視図、図２は
同じく平型オープンショーケースの断面側面図、図３は
本発明の手摺りレールの接合構造を示す第１の分解斜視
図、図４は本発明の手摺りレールの接合構造を示す第２
の分解斜視図、図５は手摺りレールの接合完了状態を示
す斜視図である。

【０００９】本発明の平型オープンショーケース１は、
食品店舗において、アイスクリームや冷凍食品また精肉
や鮮魚等を陳列するために用いるもので、いわゆる平型
の冷凍・冷蔵オープンショーケースである。この平型の
ショーケース１は、図１及び図２に示すように、上部開
放の箱形に形成された商品収納部２と、この商品収納部
２を適度な高さに保つ台座部３とから構成されている。

【００１０】上記商品の商品収納部２を囲む外板は、発
泡パネルの外板が外装パネル５を兼ねる一体発泡パネル
構造からなっており、その上部の四囲の３面に風防ガラ
ス８を立設し、その上端縁廻りに上部手摺りレール６を
取り付け、下端縁廻りに下部手摺りレール７をビス等に
より取り付けている。

【００１１】前記外装パネル５と商品の商品収納部２の
陳列部２ａ間には、所定空間を設けて冷気の循環ダクト
９を形成してあり、商品収納部２の床下循環ダクト内に
は冷却器１０と循環ファン１１を通って奥側サイド上部
内側の吹出口１２から商品収納部２の中央に向けて吹き
出され、商品収納部２内に収容したアイスクリーム・冷
凍食品・精肉・鮮魚等の商品を冷却するようにしてお
り、この吹き出された冷気は、商品収納部２の手前に設
けたサイドの吹込口１３から、再びダクト内９に循環さ
れる構造となっている。

【００１２】そして、本発明の平型オープンショーケー
スの手摺りレール接合構造Ａは、図３乃至図５に示すよ
うに、次のように構成されている。即ち、図３に示すよ
うに、上側の手摺りサブアッセンブリ（キット）Ｓは、
上部手摺りレール６ａ，６ｂと、上部コーナー部材１４
と、コーナージョイント部材１５とで構成されている。
そして、まず、上部手摺りレール６ａ，６ｂの開口端を
上部コーナー部材１４の両端フランジ部１４ａ，１４ａ
に嵌合する。そして、コーナージョイント部材１５を介
して、タッピングネジ１７，１７…でコーナー部材１４
に手摺りレール６ａ，６ａを下側から固定する。一方、
下側の手摺りサブアッセンブリ（キット）Ｔは、下部手
摺りレール７ａ，７ｂの開口端を下部コーナー部材２１
の両端フランジ部２１ａ，２１ａに嵌合して組み立てら
れる。なお、中央部には庫内側にコーナー支柱１９が、
庫外側にコーナー内側ポスト２０が設けられ、コーナー
内側ポスト２０側からタッピングネジ１８，１８によっ
て、風防ガラス８を挟めるように両者が固定される。

【００１３】次に、図４に示すように、上側の手摺りサ
ブアッセンブリＳは、中央部のコーナー支柱１９に内側
からタッピングネジ２３により固定され、また外側から
ガラス部コーナーポスト２４を介してコーナー内側ポス
ト２０にタッピングネジ２５で固定される。そして、ガ
ラス部コーナーポスト２４の下端は、下側の手摺りアッ
センブリＴのコーナー部材２１の溝２１ｂに嵌め込ま
れ、組み立てられる。

【００１４】このように手摺りレール６ａ，６ｂ，７
ａ，７ｂを各コーナー部材１４，２１に接合すると、接
合面に凹凸が生じることなく組み立てることができると
共に、タッピングネジが表面に現われないので、すっき
りした見栄えのよいショーケースとなる。

【００１５】なお、実施形態の例では、上部手摺りレー
ルと下部手摺りレールと２つの手摺りレールがあった
が、１つだけの場合でも、また３つ以上の場合でも本発
明は適用できる。

【００１６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の平型オー
プンショーケースの手摺りレール接合構造によれば、次
のような効果を奏する。 （１）接続にコーナージョイント部材を使用すること
で、予め「フレーム状」にキット組立されたコーナー部
材・長手レールの後付けが可能となり、寸法精度が増
す。 （２）コーナー部表面側に段差やタッピングネジ等を無
くしたことで安全性の向上になる。 （３）凹凸がないのでデザイン的にもすっきりし、汚れ
がたまる様なこともなくなった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用した平型オープンショーケースの
全体斜視図である。

【図２】本発明を適用した平型オープンショーケースの
断面側面図である。

【図３】本発明の手摺りレールの接合構造を示す第１の
分解斜視図である。

【図４】本発明の手摺りレールの接合構造を示す第２の
分解斜視図である。

【図５】本発明の手摺りレールの接合完了状態を示す斜
視図である。

【図６】従来の手摺りレールの接合完了状態を示す斜視
図である。

【符号の説明】

１ 平型オープンショーケース ２ 商品収納部 ２ａ 陳列部 ３ 台座部 ５ 外装パネル ６ａ，６ｂ 上部手摺りレール ７ａ，７ｂ 下部手摺りレール ８ 風防ガラス ９ 循環ダクト １０ 冷却器 １１ 循環ファン １２ 吹出口 １３ 吸込口 １４ 上部コーナー部材 １４ａ フランジ部 １５ コーナージョイント部材 １７ タッピングネジ １８ タッピングネジ １９ コーナー支柱 ２０ コーナー内側ポスト ２１ 下部コーナー部材 ２１ａ フランジ部 ２１ｂ 溝部 ２３ タッピングネジ ２４ ガラス部コーナーポスト ２５ タッピングネジ Ａ 手摺りレール接合構造 Ｓ 上側手摺りアッセンブリ Ｔ 下側手摺りアッセンブリ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 商品陳列部の上方に商品出し入れ用の開
   口部を有すると共に、４面もしくは３面からなる手摺り
   レールを有し、上部手摺りレールとコーナー部材、及び
   下部手摺りレールとコーナー部材によって接合された接
   合面を形成した平型オープンショーケースの手摺りレー
   ル接合構造において、上部手摺りレールとコーナー部
   材、及び下部手摺りレールとコーナー部材を凹凸なく接
   合したことを特徴とする平型オープンショーケースの手
   摺りレール接合構造。
2. 【請求項２】 前記接合面にはタッピングネジが表面に
   現れないことを特徴とする請求項１記載の平型オープン
   ショーケースの手摺りレール接合構造。
3. 【請求項３】 前記上部手摺りレールと上部コーナー部
   材との接合は、上部手摺りレールの開口端を上部コーナ
   ー部材の両端フランジ部に嵌合し、コーナージョイント
   部材を介して、タッピングネジで上部コーナー部材に手
   摺りレールを下側から固定して行ったことを特徴とする
   請求項１記載の平型オープンショーケースの手摺りレー
   ル接合構造。
4. 【請求項４】 前記下部手摺りレールと下部コーナー部
   材との接合は、下部手摺りレールの開口端を下部コーナ
   ー部材の両端フランジ部に嵌合して組み立てるようにし
   たことを特徴とする請求項１記載の平型オープンショー
   ケースの手摺りレール接合構造。