JPH10127237A - プロポリスを含む植物性複合体 - Google Patents
プロポリスを含む植物性複合体Info
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- JPH10127237A JPH10127237A JP8324490A JP32449096A JPH10127237A JP H10127237 A JPH10127237 A JP H10127237A JP 8324490 A JP8324490 A JP 8324490A JP 32449096 A JP32449096 A JP 32449096A JP H10127237 A JPH10127237 A JP H10127237A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 健康食品、医薬品、化粧品などに適したプロ
ポリスを含有する植物性複合体を得る。 【構成】 担子菌類抽出物と糖液を主成分とする溶液と
融合したプロポリスを含有せしめてプロポリスを含む植
物性複合体を得る。
ポリスを含有する植物性複合体を得る。 【構成】 担子菌類抽出物と糖液を主成分とする溶液と
融合したプロポリスを含有せしめてプロポリスを含む植
物性複合体を得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、健康食品、医薬品、化
粧品などに適したプロポリスを含有する植物性複合体に
関する。
粧品などに適したプロポリスを含有する植物性複合体に
関する。
【0002】
【従来の技術】蜜蜂生産物のプロポリスは、他の植物性
素材とともに、健康食品、医薬品、化粧品などの素材と
して注目を集めている。例えば、植物性素材として、ウ
コギ科(Araliaceae)の植物がある。その代
表的なものとして、古来、珍重されてきたのがオタネニ
ンジン(Panax ginseng C.A.MEY
ER)である。我国では古来高麗人参と呼ばれその根を
珍重してきた。そして最近とみに注目が高まっているの
が、同じウコギ科の三七人参(田七人参あるいは田三七
とも呼ばれる)である。本植物は、雲南省東南部から広
東省西南部に分布するもので、サンシチニンジンPan
ax notoginseng(BURK.)F,H,
CHEN〔=P,sanchi Hoo,P,pseu
do−ginseng WALL,var,notog
inseng(BURK.)Hoo,et
TSENG〕の根を乾燥したものである。今日、このサ
ンシチニンジンへの関心が高まっているのは、高齢社会
を迎え中高年の健康問題の多くを占める心臓と血管系の
健康に優れた効用が伝えられたためである。近年、中国
では、サンシチニンジン末が、冠状動脈中の血液流量を
増加させて、心臓の負担を軽減し、さらに血液中のリポ
イド量とコレステロールを減少さすことを認め、サンシ
チニンジン末を、冠状動脈疾患,狭心症,心筋梗塞,高
血圧症の治療に応用している。
素材とともに、健康食品、医薬品、化粧品などの素材と
して注目を集めている。例えば、植物性素材として、ウ
コギ科(Araliaceae)の植物がある。その代
表的なものとして、古来、珍重されてきたのがオタネニ
ンジン(Panax ginseng C.A.MEY
ER)である。我国では古来高麗人参と呼ばれその根を
珍重してきた。そして最近とみに注目が高まっているの
が、同じウコギ科の三七人参(田七人参あるいは田三七
とも呼ばれる)である。本植物は、雲南省東南部から広
東省西南部に分布するもので、サンシチニンジンPan
ax notoginseng(BURK.)F,H,
CHEN〔=P,sanchi Hoo,P,pseu
do−ginseng WALL,var,notog
inseng(BURK.)Hoo,et
TSENG〕の根を乾燥したものである。今日、このサ
ンシチニンジンへの関心が高まっているのは、高齢社会
を迎え中高年の健康問題の多くを占める心臓と血管系の
健康に優れた効用が伝えられたためである。近年、中国
では、サンシチニンジン末が、冠状動脈中の血液流量を
増加させて、心臓の負担を軽減し、さらに血液中のリポ
イド量とコレステロールを減少さすことを認め、サンシ
チニンジン末を、冠状動脈疾患,狭心症,心筋梗塞,高
血圧症の治療に応用している。
【0003】ところで、このサンシチニンジンには市販
で二つのタイプがある。一種は、生三七(生田七)であ
り、根の地上茎および細根をとり去ってそのまま乾燥さ
せたものである。もう一種は、熟三七(熟田七)で、地
上茎および細根をとり去り乾燥したもの(毛貨という)
を、麻袋に入れ蜜蝋を加えて何度も振盪し、表面を光沢
ある黒褐色に仕上げたものである。中国で三七人参のこ
とを、貴重なものという名称の「金不換」とよんで珍重
してきたのは、その効用と共にこの熟三七の容易ならざ
る工程のためといわれる。
で二つのタイプがある。一種は、生三七(生田七)であ
り、根の地上茎および細根をとり去ってそのまま乾燥さ
せたものである。もう一種は、熟三七(熟田七)で、地
上茎および細根をとり去り乾燥したもの(毛貨という)
を、麻袋に入れ蜜蝋を加えて何度も振盪し、表面を光沢
ある黒褐色に仕上げたものである。中国で三七人参のこ
とを、貴重なものという名称の「金不換」とよんで珍重
してきたのは、その効用と共にこの熟三七の容易ならざ
る工程のためといわれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】中国で、熟三七の工程
で用いられた蜜蝋とは、蜜蜂の巣を溶かして得られたも
のであり、蜜蜂の種々の生産物が共に溶け込んだ複合物
であった。今日でも、蜜蝋は薬品や化粧品の素材として
用いられるが、それはロウ成分を精製してとりだしたサ
ラシミツロウで代表される形で、大きく異なるものとな
っている。さて、本来の蜜蝋には、蜜蜂が腹部のロウ腺
から分泌したロウと共に、プロポリス(蜂ヤニとも呼
ぶ)が含まれる。プロポリスとは蜜蜂が樹液や若芽を集
めて体液を混ぜ合わせて生み出す殺菌力がある天然物質
である。蜜蜂はプロポリスを、巣房の殺菌や補修に用い
ている。そのため本来の蜜蝋にはこのプロポリスが含ま
れる。また同時に花粉、蜂蜜、その他蜜蜂の生産物も混
入している。これらはいずれも健康食品として賞用され
ている物質である。前記の熟三七の製造工程で、この蜜
蝋を加えて何度も振盪することは、三七人参の安定化を
図ると共に、蜜蜂生産物と三七人参との相乗効果を図っ
たものと考えられる。特に注目されるのは、蜜蝋中に含
まれるプロポリスの存在である。今日健康食品としてブ
ームのプロポリスは、中国漢方には直接にはその記載が
ない。しかし、熟三七の工程で用いられていた蜜蝋は、
このプロポリスに相当するという説が有力である。これ
は、中国漢方とプロポリスの接点として注目されてい
る。中国で金不換と称えられ貴重品扱いされてきた三七
人参の価値は、このプロポリスとの相乗効果ということ
ができよう。
で用いられた蜜蝋とは、蜜蜂の巣を溶かして得られたも
のであり、蜜蜂の種々の生産物が共に溶け込んだ複合物
であった。今日でも、蜜蝋は薬品や化粧品の素材として
用いられるが、それはロウ成分を精製してとりだしたサ
ラシミツロウで代表される形で、大きく異なるものとな
っている。さて、本来の蜜蝋には、蜜蜂が腹部のロウ腺
から分泌したロウと共に、プロポリス(蜂ヤニとも呼
ぶ)が含まれる。プロポリスとは蜜蜂が樹液や若芽を集
めて体液を混ぜ合わせて生み出す殺菌力がある天然物質
である。蜜蜂はプロポリスを、巣房の殺菌や補修に用い
ている。そのため本来の蜜蝋にはこのプロポリスが含ま
れる。また同時に花粉、蜂蜜、その他蜜蜂の生産物も混
入している。これらはいずれも健康食品として賞用され
ている物質である。前記の熟三七の製造工程で、この蜜
蝋を加えて何度も振盪することは、三七人参の安定化を
図ると共に、蜜蜂生産物と三七人参との相乗効果を図っ
たものと考えられる。特に注目されるのは、蜜蝋中に含
まれるプロポリスの存在である。今日健康食品としてブ
ームのプロポリスは、中国漢方には直接にはその記載が
ない。しかし、熟三七の工程で用いられていた蜜蝋は、
このプロポリスに相当するという説が有力である。これ
は、中国漢方とプロポリスの接点として注目されてい
る。中国で金不換と称えられ貴重品扱いされてきた三七
人参の価値は、このプロポリスとの相乗効果ということ
ができよう。
【0005】今日でも、サンシチニンジンは、熟三七が
多く市販されている。ところが、この古来の蜜蝋を加え
て何度も振盪するという本物の熟三七に出会うことは少
ない。当発明者達が、これまで各方面から入手した熟三
七は、黒褐色に仕上げてあるが、表面に蜜蝋の形跡が認
められなかった。その多くは単に三七人参の表面を、他
の方法で類似の黒褐色に仕上げたものと考えられる。ち
ょっと水につけておくだけで、黒褐色がとれてしまうも
のもあった。また、入手した熟三七を切断して観察した
結果では、内部は生三七と同じ状態であった。このよう
に純正な熟三七が少ないのは、従来の熟三七の工程が容
易ならざるためと考えられる。そこで、本発明は、プロ
ポリスと、三七人参とを効果的に作用せしめる方法を提
供して、古来の熟三七と同等ないし、それ以上の製品を
提供しようとするものである。さらに本発明は、サンシ
チニンジンと近縁の漢方素材である、オタネニンジン
(高麗人参)、竹節人参、広東人参などウコギ科植物の
根と、プロポリスとの作用物を提供するものである。さ
らに本発明は、より広く、食品、化粧品、医薬品の素材
となる植物性素材と、プロポリスとの作用物を提供する
ものである。
多く市販されている。ところが、この古来の蜜蝋を加え
て何度も振盪するという本物の熟三七に出会うことは少
ない。当発明者達が、これまで各方面から入手した熟三
七は、黒褐色に仕上げてあるが、表面に蜜蝋の形跡が認
められなかった。その多くは単に三七人参の表面を、他
の方法で類似の黒褐色に仕上げたものと考えられる。ち
ょっと水につけておくだけで、黒褐色がとれてしまうも
のもあった。また、入手した熟三七を切断して観察した
結果では、内部は生三七と同じ状態であった。このよう
に純正な熟三七が少ないのは、従来の熟三七の工程が容
易ならざるためと考えられる。そこで、本発明は、プロ
ポリスと、三七人参とを効果的に作用せしめる方法を提
供して、古来の熟三七と同等ないし、それ以上の製品を
提供しようとするものである。さらに本発明は、サンシ
チニンジンと近縁の漢方素材である、オタネニンジン
(高麗人参)、竹節人参、広東人参などウコギ科植物の
根と、プロポリスとの作用物を提供するものである。さ
らに本発明は、より広く、食品、化粧品、医薬品の素材
となる植物性素材と、プロポリスとの作用物を提供する
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するために、担子菌類抽出物と糖液を主成分とする
溶液と融合したプロポリスを含有せしめてなるプロポリ
スを含む植物性複合体を提供するものである。
解決するために、担子菌類抽出物と糖液を主成分とする
溶液と融合したプロポリスを含有せしめてなるプロポリ
スを含む植物性複合体を提供するものである。
【0007】
【作用】上記、担子菌類抽出物と糖液を主成分とする溶
液に融合したプロポリスは、本来湯や水になじみ難いプ
ロポリスを、安定して溶かし込み、植物性素材に強く浸
透する性質を持ち、効率的に複合体を提供することがで
きる。
液に融合したプロポリスは、本来湯や水になじみ難いプ
ロポリスを、安定して溶かし込み、植物性素材に強く浸
透する性質を持ち、効率的に複合体を提供することがで
きる。
【0008】
【実施例】以下に本発明の第一の実施例をその製造工程
順に示す。はじめに本発明の実施例に用いた三七人参原
体の準備工程を示す。三七人参の根の地上茎および細根
をとり去ってそのまま乾燥させたもの(中国で毛貨とい
う)を用意する。以下、この状態の三七人参を三七人参
原体という。
順に示す。はじめに本発明の実施例に用いた三七人参原
体の準備工程を示す。三七人参の根の地上茎および細根
をとり去ってそのまま乾燥させたもの(中国で毛貨とい
う)を用意する。以下、この状態の三七人参を三七人参
原体という。
【0009】次に本発明の実施例に用いたプロポリス液
の製造工程を示す。ここで用いたプロポリス液は、溶剤
として担子菌エキス溶解糖液を用いたプロポリス液であ
る。この担子菌エキス溶解糖液は、本発明者達の先の発
明である特願平02−418842号によるものであ
り、次にその一例を示す。まず、霊芝乾燥体1.5kg
相当のエキス成分を蜂蜜6.6l中に溶かし込んだ溶液
8kgを得る。その製法として、熱水抽出法など任意の
抽出法で得たエキスを2次的に蜂蜜に溶かし込んで用い
ることができる。なお、ここでは、本発明者による特許
第1624318号(特公平2−51588公報)の製
法を用い、蜂蜜と酵素を含む湯水で霊芝エキス成分を直
接抽出した後濃縮して得た。次に、このようにして得ら
れた担子菌エキス溶解糖液に、プロポリスを融合せしめ
た。これにはプロポリス可溶固形分を直接担子菌類エキ
ス抽出溶解糖液に含有せしめる方法又はエタノールなど
他の溶剤に溶かし込んだプロポリスを用いその溶剤を担
子菌類エキス抽出溶解糖液に置換する方法など適宜用い
ることができる。本実施例で用いたプロポリス液は、プ
ロポリス由来可溶固形分20w/w%、糖屈折計指度
(ブリックス)60度の担子菌類エキス抽出溶解糖液で
ある。以上ここでは担子菌類として霊芝(サルノコシカ
ケ科マンネンタケ)を用いた例を示したが、エキス濃度
と糖液の関係を適宜設定することにより他のサルノコシ
カケ科の担子菌類や、さらにサルノコシカケ科以外に広
く他の担子菌類抽出物溶解糖液を用いることができるも
のである。また糖液として蜂蜜を用いたが、これに限ら
ず担子菌類抽出物を溶解可能なブドウ糖液、果糖液、果
糖ブドウ糖液糖、麦芽糖など、他の単糖類や少糖類の液
が使用できるものである。
の製造工程を示す。ここで用いたプロポリス液は、溶剤
として担子菌エキス溶解糖液を用いたプロポリス液であ
る。この担子菌エキス溶解糖液は、本発明者達の先の発
明である特願平02−418842号によるものであ
り、次にその一例を示す。まず、霊芝乾燥体1.5kg
相当のエキス成分を蜂蜜6.6l中に溶かし込んだ溶液
8kgを得る。その製法として、熱水抽出法など任意の
抽出法で得たエキスを2次的に蜂蜜に溶かし込んで用い
ることができる。なお、ここでは、本発明者による特許
第1624318号(特公平2−51588公報)の製
法を用い、蜂蜜と酵素を含む湯水で霊芝エキス成分を直
接抽出した後濃縮して得た。次に、このようにして得ら
れた担子菌エキス溶解糖液に、プロポリスを融合せしめ
た。これにはプロポリス可溶固形分を直接担子菌類エキ
ス抽出溶解糖液に含有せしめる方法又はエタノールなど
他の溶剤に溶かし込んだプロポリスを用いその溶剤を担
子菌類エキス抽出溶解糖液に置換する方法など適宜用い
ることができる。本実施例で用いたプロポリス液は、プ
ロポリス由来可溶固形分20w/w%、糖屈折計指度
(ブリックス)60度の担子菌類エキス抽出溶解糖液で
ある。以上ここでは担子菌類として霊芝(サルノコシカ
ケ科マンネンタケ)を用いた例を示したが、エキス濃度
と糖液の関係を適宜設定することにより他のサルノコシ
カケ科の担子菌類や、さらにサルノコシカケ科以外に広
く他の担子菌類抽出物溶解糖液を用いることができるも
のである。また糖液として蜂蜜を用いたが、これに限ら
ず担子菌類抽出物を溶解可能なブドウ糖液、果糖液、果
糖ブドウ糖液糖、麦芽糖など、他の単糖類や少糖類の液
が使用できるものである。
【0010】次に本実施例の三七人参の浸漬工程を示
す。前工程で用意した三七人参原体を上記プロポリス液
(可溶固形分20w/w%)に浸漬した。浸漬工程中、
随時攪拌した。浸漬中の液温は常温あるいは適度に加温
してもよい。本例に用いた三七人参原体は、その径が約
15mmであり、浸漬期間は3か月とした。この浸漬期
間は、原体の大きさや所用のプロポリス液の浸透の程度
により適宜決定すればよい。
す。前工程で用意した三七人参原体を上記プロポリス液
(可溶固形分20w/w%)に浸漬した。浸漬工程中、
随時攪拌した。浸漬中の液温は常温あるいは適度に加温
してもよい。本例に用いた三七人参原体は、その径が約
15mmであり、浸漬期間は3か月とした。この浸漬期
間は、原体の大きさや所用のプロポリス液の浸透の程度
により適宜決定すればよい。
【0011】3か月経過後、原体を切断して、プロポリ
ス液の浸透の様子を観察した。プロポリス液は、原体の
表皮の部分を通過し、内部に深く浸透していた。プロポ
リス液は高濃度に浸透して浸透域の変色は強い。プロポ
リス液の浸透範囲は、各部一様ではないが、ほぼ原体断
面積の50〜60%に及んでいた。これは、組織が堅固
な三七人参(前述の毛貨)にとって、きわめて大きな浸
透効果である。さらに浸漬を続けることで全体に浸透す
ることもできる。
ス液の浸透の様子を観察した。プロポリス液は、原体の
表皮の部分を通過し、内部に深く浸透していた。プロポ
リス液は高濃度に浸透して浸透域の変色は強い。プロポ
リス液の浸透範囲は、各部一様ではないが、ほぼ原体断
面積の50〜60%に及んでいた。これは、組織が堅固
な三七人参(前述の毛貨)にとって、きわめて大きな浸
透効果である。さらに浸漬を続けることで全体に浸透す
ることもできる。
【0012】次に、他のプロポリス液による比較例とし
て、プロポリスのエタノール液を用いた例を示す。前記
と同じ三七人参の原体を、プロポリスのエタノール液
(可溶固形分20w/v%)に浸漬した。3か月経過
後、原体を切断してプロポリスの浸透の様子を観察し
た。浸透は、原体の表皮ないしその近くに留まり、内部
への浸透はわずかであった。さらに、同試験を、水抽出
法など他のプロポリスなどについても行なったが、プロ
ポリスの浸透は少なかった。
て、プロポリスのエタノール液を用いた例を示す。前記
と同じ三七人参の原体を、プロポリスのエタノール液
(可溶固形分20w/v%)に浸漬した。3か月経過
後、原体を切断してプロポリスの浸透の様子を観察し
た。浸透は、原体の表皮ないしその近くに留まり、内部
への浸透はわずかであった。さらに、同試験を、水抽出
法など他のプロポリスなどについても行なったが、プロ
ポリスの浸透は少なかった。
【0013】本実施例のプロポリス浸透の三七人参は、
原体のまま乾燥して健康自然食として製品化することが
できる。その場合、プロポリスの殺菌効果により、プロ
ポリスと三七人参の効用を長期に安定して保つことがで
きる。
原体のまま乾燥して健康自然食として製品化することが
できる。その場合、プロポリスの殺菌効果により、プロ
ポリスと三七人参の効用を長期に安定して保つことがで
きる。
【0014】次に本発明の第二の実施例を示す。本実施
例では、前記第一の実施例で得られたプロポリス浸透の
三七人参原体を、乾燥した後、粉末化した。さらにこの
粉末を常法により固めて粒としたり顆粒とすることもで
きる。これらは、健康食品や化粧品素材としての利用価
値が大きい。
例では、前記第一の実施例で得られたプロポリス浸透の
三七人参原体を、乾燥した後、粉末化した。さらにこの
粉末を常法により固めて粒としたり顆粒とすることもで
きる。これらは、健康食品や化粧品素材としての利用価
値が大きい。
【0015】次に、本発明の第三の実施例として三七人
参の微粉末にプロポリス液を作用せしめた例を示す。ま
ず溶剤として担子菌エキス溶解糖液を用いたプロポリス
液を用意した。このプロポリス液は、プロポリス由来可
溶固形分6w/w%、糖屈折計指度(ブリックス計指
度)60度に調製した。この担子菌エキス溶解糖液は、
前記第一の実施例と同様に本発明者達による先の発明で
ある。次に、植物性健康食品素材として、中国雲南省産
の三七人参乾燥体末を用意した。次に、これを先に用意
したプロポリス液に混合し攪拌により均一に分散せしめ
プロポリス複合体を得た。この混合攪拌には、任意の方
法が採用できる。ここで、三七人参末とプロポリス可溶
固形分との割合は、適宜に設定できるが、本例では、
1:1とした。このようにして得られたプロポリス複合
体の糖屈折計指度を68度とした。次に、この三七人参
末とプロポリスの混合物を常温常圧下で1週間熟成し
た。熟成中、随時攪拌した。このようにして本実施例の
プロポリスと三七人参の複合体液を得た。
参の微粉末にプロポリス液を作用せしめた例を示す。ま
ず溶剤として担子菌エキス溶解糖液を用いたプロポリス
液を用意した。このプロポリス液は、プロポリス由来可
溶固形分6w/w%、糖屈折計指度(ブリックス計指
度)60度に調製した。この担子菌エキス溶解糖液は、
前記第一の実施例と同様に本発明者達による先の発明で
ある。次に、植物性健康食品素材として、中国雲南省産
の三七人参乾燥体末を用意した。次に、これを先に用意
したプロポリス液に混合し攪拌により均一に分散せしめ
プロポリス複合体を得た。この混合攪拌には、任意の方
法が採用できる。ここで、三七人参末とプロポリス可溶
固形分との割合は、適宜に設定できるが、本例では、
1:1とした。このようにして得られたプロポリス複合
体の糖屈折計指度を68度とした。次に、この三七人参
末とプロポリスの混合物を常温常圧下で1週間熟成し
た。熟成中、随時攪拌した。このようにして本実施例の
プロポリスと三七人参の複合体液を得た。
【0016】この複合液を瓶入れした後6か月間の保存
テストを行なった。6か月経過後において、三七人参末
とプロポリス液は、瓶入れ当初と同様に融合しており、
液状もなめらかであり、市販製品としての条件を備えて
いることが確認された。飲用テストにおいて、直接この
プロポリス複合液を口に含んだ結果、もはや三七人参の
「末」の感じはなく、「エキス液」と同様の食感であ
り、風味もよかった。さらに湯水で適宜希釈することに
より、均質な飲料を得ることができた。このように、プ
ロポリス液と三七人参末が均質一体化できるのは、溶剤
として担子菌溶解糖液を用いたプロポリス液が、三七人
参など堅固な植物素材にきわめて強く浸透し均質化する
作用があるためと考えられる。プロポリス液は三七人参
末に高濃度に浸透し、液と末が融合する結果、前記のよ
うに長期保存の後も、分離することがないものと考えら
れる。本実施例において、プロポリス液と三七人参末を
混合熟成するという簡単な方法で、エキス液に匹敵する
プロポリス複合体がえられることは、健康食品としてき
わめて有益なことである。
テストを行なった。6か月経過後において、三七人参末
とプロポリス液は、瓶入れ当初と同様に融合しており、
液状もなめらかであり、市販製品としての条件を備えて
いることが確認された。飲用テストにおいて、直接この
プロポリス複合液を口に含んだ結果、もはや三七人参の
「末」の感じはなく、「エキス液」と同様の食感であ
り、風味もよかった。さらに湯水で適宜希釈することに
より、均質な飲料を得ることができた。このように、プ
ロポリス液と三七人参末が均質一体化できるのは、溶剤
として担子菌溶解糖液を用いたプロポリス液が、三七人
参など堅固な植物素材にきわめて強く浸透し均質化する
作用があるためと考えられる。プロポリス液は三七人参
末に高濃度に浸透し、液と末が融合する結果、前記のよ
うに長期保存の後も、分離することがないものと考えら
れる。本実施例において、プロポリス液と三七人参末を
混合熟成するという簡単な方法で、エキス液に匹敵する
プロポリス複合体がえられることは、健康食品としてき
わめて有益なことである。
【0017】以上、本発明について、プロポリスと三七
人参との複合体を示したが、本発明は、プロポリスと、
他の多くの植物健康食品素材との複合体を得ることがで
きる。例えば、三七人参と同じウコギ科の高麗人参(オ
タネニンジン)、竹節ニンジン、広東人参などに適用で
きる。さらに、健康食品や化粧品、さらには医薬品とし
て用いられる他の多くの植物性素材に適用できることは
もちろんである。例えば、漢方原料や健康食品として用
いられる各種植物の根や実や葉である。これらを原体の
まま、あるいは粉末として、前記のようにプロポリスを
浸透して複合体とすることができる。さらに、クロレラ
や、スピルリナなどの藻類の末に適用したり、サルノコ
シカケなど茸類にも適用できる。
人参との複合体を示したが、本発明は、プロポリスと、
他の多くの植物健康食品素材との複合体を得ることがで
きる。例えば、三七人参と同じウコギ科の高麗人参(オ
タネニンジン)、竹節ニンジン、広東人参などに適用で
きる。さらに、健康食品や化粧品、さらには医薬品とし
て用いられる他の多くの植物性素材に適用できることは
もちろんである。例えば、漢方原料や健康食品として用
いられる各種植物の根や実や葉である。これらを原体の
まま、あるいは粉末として、前記のようにプロポリスを
浸透して複合体とすることができる。さらに、クロレラ
や、スピルリナなどの藻類の末に適用したり、サルノコ
シカケなど茸類にも適用できる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、本来ニカワ質またはヤ
ニ(脂)質であり、植物性素材と融合しにくいプロポリ
スと、他の植物性素材との、安定して均質な複合体を提
供することができる。また、本発明に係わる植物性素材
の粉末を用いればエキス液と同様な複合体液を得ること
ができる。その結果、食品、ドリンク類、化粧品、医薬
品などへの利用性を高めた植物性複合体を提供できる。
ニ(脂)質であり、植物性素材と融合しにくいプロポリ
スと、他の植物性素材との、安定して均質な複合体を提
供することができる。また、本発明に係わる植物性素材
の粉末を用いればエキス液と同様な複合体液を得ること
ができる。その結果、食品、ドリンク類、化粧品、医薬
品などへの利用性を高めた植物性複合体を提供できる。
Claims (1)
- 【請求項1】 担子菌類抽出物と糖液を主成分とする溶
液と融合したプロポリスを含有せしめてなるプロポリス
を含む植物性複合体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8324490A JPH10127237A (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | プロポリスを含む植物性複合体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8324490A JPH10127237A (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | プロポリスを含む植物性複合体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10127237A true JPH10127237A (ja) | 1998-05-19 |
Family
ID=18166396
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8324490A Pending JPH10127237A (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | プロポリスを含む植物性複合体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10127237A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004000338A1 (ja) * | 2002-06-25 | 2003-12-31 | Api Co., Ltd. | プロポリス抽出物及びその製造方法、並びにプロポリス抽出物を含有する血圧降下剤、食品製剤及びプロポリス組成物 |
-
1996
- 1996-10-31 JP JP8324490A patent/JPH10127237A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004000338A1 (ja) * | 2002-06-25 | 2003-12-31 | Api Co., Ltd. | プロポリス抽出物及びその製造方法、並びにプロポリス抽出物を含有する血圧降下剤、食品製剤及びプロポリス組成物 |
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