JPH10125503A - 複数のスルーホール電極部を備えた電子部品 - Google Patents
複数のスルーホール電極部を備えた電子部品Info
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- JPH10125503A JPH10125503A JP8298069A JP29806996A JPH10125503A JP H10125503 A JPH10125503 A JP H10125503A JP 8298069 A JP8298069 A JP 8298069A JP 29806996 A JP29806996 A JP 29806996A JP H10125503 A JPH10125503 A JP H10125503A
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Abstract
絡の発生をしない、複数のスルーホール電極部を備えた
電子部品を提供することを目的とする。 【解決手段】 絶縁基板10の二つの長辺側面12に形
成された半円状の凹部14上に重合させたスルーホール
電極部26と、スルーホール電極部26に連接して絶縁
基板10の上面に設けられた上面電極部22と、スルー
ホール電極部26に連接して絶縁基板10の下面に設け
られた下面電極部24とよりなる電極部20と、絶縁基
板10の下面における隣り合う一対の電極部20の隣り
合う下面電極部24間の絶縁基板10上の領域に形成さ
れた絶縁層30aと、絶縁基板10の上面の一対の電極
部20の上面電極部22間に接続された複数の抵抗体を
覆うよう長方形状に形成された保護膜とより多連チップ
抵抗器A1を構成する。
Description
部を備えた電子部品に関するものであり、特に、絶縁基
板上に複数の電極部を形成し、隣り合う電極部の隣り合
う下面電極部間の絶縁基板上に、絶縁層が設けられた複
数のスルーホール電極部を備えた電子部品に関するもの
である。
ップ抵抗器を始めとするチップ型電子部品の需要が増大
している。さらに、チップ型電子部品の軽薄短小化とと
もに、その多素子化・複合化の要求も高まっている。そ
の要求に対応したものとして、例えば、多連チップ抵抗
器がある。この従来品の多連チップ抵抗器Bは、図8に
示すように、通常、方形平板状のアルミナ絶縁基板1
に、電極部2を複数有しているものである。その電極部
2は、上面電極部3と、下面電極部4と、両電極部間に
連接したスルーホール電極部5とから構成されている。
さらに、一対の電極部2の上面電極部3間に1個の抵抗
体が接続されて、その抵抗体を複数まとめて保護するべ
く、保護膜6を有している。
ップ抵抗器Bでは、隣り合う電極部2の隣り合う下面電
極部4間の距離が短い場合には、配線基板へのリフロー
やフローによるハンダ付け時において、ハンダ付けの際
の条件によっては、又は、誤ってハンダを余分に付けて
しまったときは、そのハンダを介して、隣り合う電極部
2の隣り合う下面電極部4間が短絡するおそれがある。
そこで、隣り合う電極部の隣り合う下面電極部間の短絡
の発生をしない、複数のスルーホール電極部を備えた電
子部品を提供することを目的とする。
決するために創作されたものであって、まず、第一に
は、複数のスルーホール電極部を備えた電子部品におい
て、隣り合う電極部の隣り合う下面電極部間の絶縁基板
上に、絶縁層を有することを特徴とするものである。こ
の第一の構成の複数のスルーホール電極部を備えた電子
部品においては、隣り合う電極部の隣り合う下面電極部
間の絶縁基板上に、絶縁層を設け、該下面電極部を有す
る側を、ハンダ付けにより配線基板上に配設する。本構
成の複数のスルーホール電極部を備えた電子部品では、
絶縁層で隣り合う電極部の隣り合う下面電極部間を覆っ
たので、配線基板上にハンダ付けをする際に、隣り合う
電極部の隣り合う下面電極部間へのハンダの侵入を抑制
できるため、ハンダを介して、該下面電極部間が短絡す
ることはない。
部を備えた電子部品において、隣り合う一対の電極部の
隣り合う下面電極部間の絶縁基板上に、絶縁層を有する
ことを特徴とするものである。この第二の構成の複数の
スルーホール電極部を備えた電子部品においては、隣り
合う一対の電極部の隣り合う下面電極部間の絶縁基板上
に、絶縁層を設け、該下面電極部を有する側を、ハンダ
付けにより配線基板上に配設する。本構成の複数のスル
ーホール電極部を備えた電子部品では、絶縁層で隣り合
う一対の電極部の隣り合う下面電極部間を覆ったので、
配線基板上にハンダ付けをする際に、隣り合う一対の電
極部の隣り合う下面電極部間へのハンダの侵入を抑制で
きるため、ハンダを介して、該下面電極部間が短絡する
ことはない。
数のスルーホール電極部を備えた電子部品であって、絶
縁層の表面が、絶縁基板の表面よりも円滑に形成されて
いることを特徴とするものである。本構成の複数のスル
ーホール電極部を備えた電子部品では、特に、絶縁層の
表面が、絶縁基板の表面よりも円滑に形成されているの
で、配線基板上にハンダ付けをする際に、ハンダが該絶
縁層の表面にはじかれて、ハンダ自体が隣りの下面電極
部へ流れない。従って、ハンダを介して、隣り合う下面
電極部間が短絡することもない。
の構成の複数のスルーホール電極部を備えた電子部品で
あって、絶縁層が、下面電極部とスルーホール電極部と
が結合する端部から隣り合う下面電極部と並行に設けら
れ、かつ、一対の電極部間において、下面電極部とスル
ーホール電極部とが結合する端部からの下面電極部の長
さと略同一の長さであることを特徴とするものである。
本構成の複数のスルーホール電極部を備えた電子部品で
は、特に、絶縁層の形成領域が上記のとおり適正なの
で、配線基板に有する配線が、配設しようとする複数の
スルーホール電極部を備えた電子部品の直下に形成され
ている場合であっても、該電子部品と該配線との接触を
防止でき、かつ、下面電極部と配線基板に有するランド
電極との接触を確実にして、信頼性の高い実装を得るこ
とができる。
の構成の複数のスルーホール電極部を備えた電子部品で
あって、絶縁層が、下面電極部と接合しないように形成
されていることを特徴とするものである。本構成の複数
のスルーホール電極部を備えた電子部品では、特に、絶
縁層が、下面電極部と接合しないように形成されている
ので、製造上において、絶縁層の厚さを、容易に下面電
極部よりも薄く形成することが可能となる。
の構成の複数のスルーホール電極部を備えた電子部品で
あって、絶縁層が、隣り合う下面電極と跨がるように形
成されていることを特徴とするものである。本構成の複
数のスルーホール電極部を備えた電子部品では、特に、
さらに電子部品を小型化する場合には、隣り合う下面電
極間がさらに短くなるため、配線基板へのリフローやフ
ローによるハンダ付け時において、ハンダ付けの際の条
件によっては、又は、誤ってハンダを余分に付けてしま
ったときは、そのハンダを介して下面電極間は短絡しや
すくなるが、絶縁層が、その隣り合う下面電極に跨がる
ように形成されているので、隣り合う下面電極間に、確
実に一定の距離を確保することができる。
かの構成の複数のスルーホール電極部を備えた電子部品
であって、絶縁層の厚さが、隣り合う下面電極部の厚さ
よりも薄く形成されていることを特徴とするものであ
る。本構成の複数のスルーホール電極部を備えた電子部
品では、特に、絶縁層の厚さが、その隣り合う下面電極
部の厚さよりも薄く形成されているので、下面電極部が
配線基板に有するランド電極に、より確実に接触して配
設されて、非常に信頼性の高い実装を得ることができ
る。
体例を図面を利用して説明する。まず、第一具体例を図
1及び図2を利用して説明する。本第一具体例の電子部
品でなる多連チップ抵抗器A1は、図1及び図2に示す
ように、絶縁基板10と、電極部20と、絶縁層30a
と、保護膜40とを有している。ここで、絶縁基板10
は、主にアルミナで構成された直方体形状であって、平
面視すると、長方形状を呈し、その二つの長辺側面12
には、半円状の凹部14が各4個ずつ計8個形成されて
いる。また、電極部20は、上面電極部22と、下面電
極部24と、スルーホール電極部26から構成されてい
る。
部14上に重ねて設けられ、その上端では上面電極部2
2と、下端では下面電極部24と連接している。上面電
極部22は、図2(a)に示すように、絶縁基板10の
上面において、スルーホール電極部26の上端との接合
部分から内部方向D1へ形成されている。下面電極部2
4は、図2(b)に示すように、絶縁基板10の下面に
おいて、スルーホール電極部26の下端との接合部分か
ら内部方向D2へ距離L分だけ形成されており、平面視
すると、四角形の一辺に半円状の切欠きを有した形状を
呈している。
ように、絶縁基板10の下面における一対の電極部20
の下面電極部24間の絶縁基板10上の領域に形成さ
れ、平面視すると、略四角形状を呈している。また、該
絶縁層30aの厚さは、図2(c)に示すように、下面
電極部24の厚さと略同一に形成され、かつ、上記絶縁
層30aは、その隣り合う下面電極部24と接合してい
る。さらに、上記絶縁層30aの表面が、絶縁基板10
の表面よりも円滑となっている。具体的には、該絶縁基
板10の表面の粗さが最大値2.5 mの場合、上記絶
縁層30aの表面の粗さは、最大値1.0 mとなる
(表面粗さ形状測定器サーフコム202B(商品名)の
測定データによる)。すなわち、上記絶縁層30aの表
面が、上記絶縁基板10の表面よりも二倍以上滑らかで
ある。
ように、絶縁基板10の上面において、一対の電極部2
0の上面電極部22間に接続された図示しない複数の抵
抗体を覆うべく、長方形状に形成されている。ここで、
「一対の電極部」とは、絶縁基板10に設けられた8個
の電極部20のうち、相対向する位置で配設された2個
の電極部20を指称する。以下同様である。また、「下
面電極部」とは、下面電極と、下面電極上に重ねてニッ
ケルメッキ及びハンダメッキを2層に施したものを指称
する。以下同様である。また、「上面電極部」とは、上
面電極と、上面電極上に重ねてニッケルメッキ及びハン
ダメッキを2層に施したものを指称する。以下同様であ
る。さらに、「スルーホール電極部」とは、スルーホー
ル電極と、スルーホール電極上に重ねてニッケルメッキ
及びハンダメッキを2層に施したものを指称する。以下
同様である。
チップ抵抗器A1の製造方法について図1、図2及び図
7を利用して説明する。本第一具体例の電子部品でなる
多連チップ抵抗器A1は、A〜Gまでの7工程により製
造する。まず、A工程は、多数のスルーホールと分割用
スリットとを有し、主にアルミナで構成された図示しな
い平板状の絶縁基板原板に、複数の電極を形成する工程
である。ここで、「電極」とは、連接する上面電極、ス
ルーホール電極及び下面電極の総称である。以下同様で
ある。すなわち、銀等の導電ペーストを、スクリーン印
刷及び反対方向からのバキュームによる吸引により、絶
縁基板原板に有するスルーホールとその周辺上面部・下
面部に塗布し、その後、この塗布されたすべての導電ペ
ーストを焼成する。
るスルーホールの周辺上面部に、スルーホール電極がス
ルーホールの全周側面部に、そして、下面電極がスルー
ホールの周辺下面部に連設される。ここで、「下面電
極」とは、下面電極部24において、ニッケルメッキ及
びハンダメッキを積層していないものを指称する。以下
同様である。また、「上面電極」とは、上面電極部22
において、ニッケルメッキ及びハンダメッキを積層して
いないものを指称する。以下同様である。さらに、「ス
ルーホール電極」とは、スルーホール電極部26におい
て、ニッケルメッキ及びハンダメッキを積層していない
ものを指称する。以下同様である。なお、該上面電極及
び該下面電極はともに、銀等の導電ペーストを塗布され
た範囲に、円形状のスルーホールを有する形態となる。
電極が形成された絶縁基板原板の上面に、図示しない抵
抗体を形成する工程である。すなわち、まず、酸化ルテ
ニウム系等の抵抗ペーストを、スクリーン印刷する。こ
の場合、絶縁基板原板の上面に形成された一対の電極の
上面電極間に接続するように行う。その後、該抵抗ペー
ストを焼成して抵抗体を形成する。ここで、「一対の電
極」とは、電極のうち、相対向する位置で配設された2
個の電極を指称する。以下同様である。次に、C工程
は、B工程において形成された、図示しない抵抗体の抵
抗値を修正する工程である。すなわち、絶縁基板原板の
上面に形成された一対の電極の上面電極間に接続された
抵抗体に、レーザートリミング技法等を使用してトリミ
ング溝を形成し、抵抗値を修正する。従って、形成され
るトリミング溝の長さや条数により適切な抵抗値を得る
ことが可能となる。
抗体を、覆う状態で保護する保護膜40を形成する工程
である。すなわち、まず、ホウケイ酸鉛ガラス系等のガ
ラスペーストを、長方形状にスクリーン印刷する。この
場合、後記するF工程で、分割される1個片の多連チッ
プ抵抗器A1ごとに、絶縁基板原板の上面に形成された
一対の電極の上面電極間に接続された抵抗体を、4個ま
とめて覆うように行う。その後、該ガラスペーストを焼
成するか、あるいは、エポキシフェノール等の樹脂ペー
ストを、スクリーン印刷した後、該樹脂ペーストを硬化
させる。このようにして、保護膜40を形成する。
成された一対の電極の下面電極間の絶縁基板原板上に、
絶縁層30aを形成する工程である。絶縁層30aは、
後記するF工程で、分割される1個片の多連チップ抵抗
器A1ごとに、6箇所存在する一対の電極の下面電極間
の絶縁基板原板上の領域に、スルーホール電極(図2
(b)においては、スルーホール電極部26)の下端と
の接合部分から内部方向D2へ距離L分だけ形成する
(図2参照)。従って、該絶縁層30aは、平面視する
と、略四角形状を呈している。
のガラスペーストを、略四角形状を呈するように、スク
リーン印刷する。この場合、後記するG工程において、
下面電極上に、ニッケルメッキ及びハンダメッキが積層
して施されるが、これらのメッキ厚を含めた下面電極部
24と略同一の厚さを想定し、しかも、その隣り合う下
面電極部24と接合するように行う。その後、該ガラス
ペーストを焼成するか、あるいは、エポキシフェノール
等の樹脂ペーストを、スクリーン印刷した後、該樹脂ペ
ーストを硬化させる。このようにして、上記絶縁層30
aを形成する。従って、このE工程の段階では、上記絶
縁層30aの厚さは、下面電極の厚さよりもニッケルメ
ッキ及びハンダメッキの2層のメッキ厚分だけ略厚くな
っている。
てもよい。また、絶縁層の形成において、ホウケイ酸鉛
ガラス系等のガラスペーストを使用する場合には、保護
膜としてホウケイ酸鉛ガラス系等のガラスペーストをス
クリーン印刷・乾燥させた後、絶縁層としてホウケイ酸
鉛ガラス系等のガラスペーストをスクリーン印刷・乾燥
し、保護膜と絶縁層とを同時に焼成してもよい。さら
に、絶縁層としてホウケイ酸鉛ガラス系等のガラスペー
ストをスクリーン印刷・乾燥させた後、保護膜としてホ
ウケイ酸鉛ガラス系等のガラスペーストをスクリーン印
刷・乾燥し、絶縁層と保護膜とを同時に焼成してもよ
い。次に、F工程は、以上の工程により、複数の電極等
が形成された絶縁基板原板を、図示しない分割用スリッ
トに沿って、1個片の多連チップ抵抗器A1ごとに分割
する工程である。
多連チップ抵抗器A1ごとに分割した絶縁基板10に形
成した電極、すなわち、上面電極、スルーホール電極及
び下面電極に、ニッケルメッキ及びハンダメッキを積層
して施す最終工程である。つまり、1個片の多連チップ
抵抗器A1ごとに、ニッケルメッキ、ハンダメッキの順
で2層のメッキを施す。以上、A〜Gの7工程を経て、
多連チップ抵抗器A1を製造する。
チップ抵抗器A1の使用状態について図1から図3を利
用して説明する。多連チップ抵抗器A1は、通常、下面
電極部24側を配線基板50上に配設して使用される。
すなわち、配線基板50に有するランド電極52と下面
電極部24及びスルーホール電極部26にハンダ60を
付けて接続し、多連チップ抵抗器A1を配線基板50上
に固定する。従って、上記のように絶縁層30aが形成
されていなければ、例えば、多連チップ抵抗器A1の配
線基板50上へのハンダ付けの際、誤ってハンダ60を
余分に付けてしまった場合には、そのハンダ60が原因
で、隣り合う下面電極部24間が短絡することになる。
30aであらかじめ覆ってあるので、配線基板50上へ
ハンダ付けをしても、隣り合う下面電極部24間へのハ
ンダ60の侵入を抑制でき、ハンダ60の量が極めて多
くなければ、隣り合う下面電極部24間は短絡すること
がない。また、絶縁層30aを、上記のようにスルーホ
ール電極部26の下端との接合部分から内部方向D2へ
距離L分(図2(b)参照)だけ形成するので、すなわ
ち、絶縁層30aを、形成されている下面電極部24と
略同一の距離で形成するので、図3に示すように、配設
しようとする多連チップ抵抗器A1の直下に、配線基板
50に有する配線54を形成する場合であっても、該多
連チップ抵抗器A1と該配線54との接触を防止でき、
かつ、下面電極部24と配線基板50に有するランド電
極52との接触を確実にして、信頼性の高い実装を得る
ことができる。この点については、後記する他の具体例
においても同様である。
に、距離L分だけ形成されるのは、上記絶縁層30aの
距離Lが上記下面電極部24の距離よりも短い場合は、
上記の効果が十分得られないことがあるからであり、ま
た、上記絶縁層30aの距離Lが上記下面電極部24の
距離よりも長い場合も、上記絶縁層30aが配線基板5
0に有する配線54に接触して、上記下面電極部24と
配線基板50に有するランド電極52との間に空間があ
くこともあり得るため、上記の効果が十分得られないこ
とがあるからである。さらに、上記絶縁層30aの表面
が、上記絶縁基板10の表面よりも円滑に形成されてい
るので、多連チップ抵抗器A1を配線基板50上に配設
するに際し、下面電極部24等上にハンダ60を付けて
行うが、該ハンダ60が上記絶縁層30aの表面ではじ
かれて、上記ハンダ60自体は隣りの下面電極部24へ
流れない。従って、隣り合う下面電極部24間は短絡し
ないこととなる。
る。本第二具体例の電子部品でなる多連チップ抵抗器A
2は、上記第一具体例と同様に、絶縁基板10と、電極
部20と、絶縁層30bと、保護膜40とを有してい
る。すなわち、多連チップ抵抗器A2は、二つの長辺側
面12に、8個の凹部14を設けた直方体形状の絶縁基
板10上に、上面電極部22と、下面電極部24と、ス
ルーホール電極部26と、図示しない複数の抵抗体を長
方形状に覆った保護膜40とを備え、そして、平面視す
ると、略四角形状を有した絶縁層30bが、隣り合う下
面電極部24間の絶縁基板10上の領域に形成されてい
る点で、上記第一具体例と同様である。しかし、該絶縁
層30bは、図4(a)に示すように、隣り合う下面電
極部24と一定の間隔をあけて接合することなく、ま
た、その厚さは、図4(b)に示すように、下面電極部
24の厚さよりも薄く形成されている点で、相違する。
チップ抵抗器A2の製造方法について説明すると、上記
第一具体例と同様に、多連チップ抵抗器A2は、A〜G
までの7工程により製造する。但し、本第二具体例にお
いては、上記第一具体例におけるE工程の代わりに、E
−2工程となる。すなわち、本第二具体例におけるE−
2工程は、絶縁層30bを、1個片の多連チップ抵抗器
A2ごとに、6箇所存在する一対の電極の下面電極間の
絶縁基板原板上の領域に、スルーホール電極(図4
(a)においては、スルーホール電極部26)の下端と
の接合部分から内部方向D2へ距離L分(図4(a)参
照)だけ、平面視すると、略四角形状に形成する点で、
上記第一具体例におけるE工程と同様ではある。しか
し、該絶縁層30bは、最終的に(多連チップ抵抗器A
2が製品として完成した場合に)隣り合う下面電極部2
4と一定の間隔をあけて接合しないようにし、かつ、形
成する上記絶縁層30bの厚さを、下面電極部24の厚
さよりも薄くし、上記第一具体例における絶縁層30a
と比べて、その面積を狭く形成する点で相違する。
層30bとして、ホウケイ酸鉛ガラス系等のガラスペー
ストを上記略四角形状にスクリーン印刷するが、この場
合、下面電極上に、その後に設けるニッケルメッキ及び
ハンダメッキの2層のメッキ厚を含めて想定した下面電
極部24よりも薄く、しかも、隣り合う下面電極部24
と一定の間隔をあけて接合しないように行う。その後、
該ガラスペーストを焼成するか、あるいは、エポキシフ
ェノール等の樹脂ペーストをスクリーン印刷した後、該
樹脂ペーストを硬化させる。このようにして絶縁層30
bを形成する。なお、上記D工程とE−2工程の順序を
逆にしてもよい。また、上記第一具体例と同様に、絶縁
層の形成において、ホウケイ酸鉛ガラス系等のガラスペ
ーストを使用する場合には、保護膜としてホウケイ酸鉛
ガラス系等のガラスペーストをスクリーン印刷・乾燥し
た後、絶縁層としてホウケイ酸鉛ガラス系等のガラスペ
ーストをスクリーン印刷・乾燥し、保護膜と絶縁層とを
同時に焼成してもよい。さらに、絶縁層としてホウケイ
酸鉛ガラス系等のガラスペーストをスクリーン印刷・乾
燥させた後、保護膜としてホウケイ酸鉛ガラス系等のガ
ラスペーストをスクリーン印刷・乾燥し、絶縁層と保護
膜とを同時に焼成してもよい。
れば、上記のように絶縁層30bを形成するので、すな
わち、隣り合う下面電極部24と一定の間隔をあけて接
合しないように形成するので、その厚さを容易に下面電
極部24よりも薄く形成することが可能となる。従っ
て、該多連チップ抵抗器A2の使用に際し、下面電極部
24を配線基板50上に確実に実装できる。そのほかは
上記多連チップ抵抗器A1と同様な効果を得ることがで
きる。すなわち、隣り合う下面電極部24間は短絡する
ことがない。
チップ抵抗器A2の使用状態について説明する。多連チ
ップ抵抗器A2は、上記多連チップ抵抗器A1と同様
に、下面電極部24側を配線基板50上に配設して使用
される。すなわち、配線基板50に有するランド電極5
2と下面電極部24及びスルーホール電極部26にハン
ダ60を付けて接続し、多連チップ抵抗器A2を配線基
板50上に固定する(図3参照)。従って、上記のよう
に絶縁層30bが下面電極部24の厚さよりも薄く形成
されているので、下面電極部24が配線基板50に有す
るランド電極52に、より確実に接触して配設されて、
非常に信頼性の高い実装を得ることができる。そのほか
は、上記多連チップ抵抗器A1と同様な効果を得ること
ができる。
板50上にハンダ付けをしても、そのハンダ60が隣り
の下面電極部24へ流れ、該ハンダ60を介して、隣り
合う下面電極部24間は短絡することがなく、また、絶
縁層30bの形成領域が適正なので、下面電極部24と
配線基板50に有する配線54(図3参照)との接触を
防止することができる。
る。本第三具体例の電子部品でなる多連チップ抵抗器A
3は、上記第一具体例と同様に、絶縁基板10と、電極
部と、絶縁層30cと、保護膜40とを有しているが、
絶縁基板10自体をさらに小型化したものである。ここ
では、その説明上、電極部を、各電極上にニッケルメッ
キ及びハンダメッキを施していない電極20´に代え
て、以下、解説するものとする。なお、「電極20´」
とは、連接した上面電極22a、スルーホール電極26
a及び下面電極24aの総称である。多連チップ抵抗器
A3は、二つの長辺側面12に、8個の凹部14を設け
た直方体形状の絶縁基板10上に、上面電極22aと、
下面電極24aと、スルーホール電極26aと、図示し
ない複数の抵抗体を長方形状に覆った保護膜40とを備
え、そして、平面視すると、略四角形状を有した絶縁層
30cが、隣り合う下面電極24a間の絶縁基板10上
の領域に形成されている。そして、該絶縁層30cが、
図5(a)、(b)に示すように、隣り合う下面電極2
4aに跨がって設けられている。
チップ抵抗器A3の製造方法について説明すると、上記
第一具体例と同様に、多連チップ抵抗器A3は、A〜G
までの7工程により製造する。但し、本第三具体例にお
いては、上記第一具体例におけるE工程の代わりに、E
−3工程となる。すなわち、本第三具体例におけるE−
3工程は、絶縁層30cを、1個片の多連チップ抵抗器
A3ごとに、6箇所存在する一対の電極20´の下面電
極24a間の絶縁基板原板上の領域に、スルーホール電
極26aの下端との接合部分から内部方向D3へ距離L
分(図5(a)参照)だけ、平面視すると、略四角形状
に形成する点で、上記第一具体例におけるE工程と同様
である。
電極24aに跨がって、上記第一具体例における絶縁層
30aと比べて、その面積を広く形成する点で相違す
る。すなわち、上記第一具体例と同様に、ホウケイ酸鉛
ガラス系等のガラスペーストを上記略四角形状にスクリ
ーン印刷するが、この場合、隣り合う下面電極24aに
跨がるように行う。その後、該ガラスペーストを焼成す
るか、あるいは、エポキシフェノール等の樹脂ペースト
をスクリーン印刷した後、該樹脂ペーストを硬化させ
る。このようにして、絶縁層30cを形成する。なお、
上記D工程とE−3工程の順序を逆にしてもよい。ま
た、上記第一具体例と同様に、絶縁層の形成において、
ホウケイ酸鉛ガラス系等のガラスペーストを使用する場
合には、保護膜としてホウケイ酸鉛ガラス系等のガラス
ペーストをスクリーン印刷・乾燥した後、絶縁層として
ホウケイ酸鉛ガラス系等のガラスペーストをスクリーン
印刷・乾燥し、保護膜と絶縁層とを同時に焼成してもよ
い。さらに、絶縁層としてホウケイ酸鉛ガラス系等のガ
ラスペーストをスクリーン印刷・乾燥させた後、保護膜
としてホウケイ酸鉛ガラス系等のガラスペーストをスク
リーン印刷・乾燥し、絶縁層と保護膜とを同時に焼成し
てもよい。
れば、A工程において(上記第一具体例において示した
A工程と同じ)、複数の電極20´を絶縁基板原板にス
クリーン印刷した際、前記第一又は第二具体例よりもさ
らに小型化しているため、下面電極24a間が狭くな
る。このため、配線基板へのリフローやフローによるハ
ンダ付け時において、下面電極24a間は短絡しやすく
なる。そこで、図5(c)に示すように、絶縁層30c
を隣り合う下面電極24aに跨がるように形成すること
により、隣り合う下面電極24a間に距離Mだけ間隔が
あいていると同様の効果を得て、すなわち、隣り合う下
面電極24a間に、確実に一定の距離を確保することが
できる。
チップ抵抗器A3の使用状態について説明する。多連チ
ップ抵抗器A3は、上記多連チップ抵抗器A1と同様
に、下面電極部24側を配線基板50上に配設して使用
される。すなわち、配線基板50に有するランド電極5
2と下面電極部24及びスルーホール電極部26にハン
ダ60を付けて接続し、多連チップ抵抗器A3を配線基
板50上に固定する(図3参照)。従って、上記のよう
に絶縁層30cが形成されているので、上記多連チップ
抵抗器A1と同様な効果を得ることができる。すなわ
ち、多連チップ抵抗器A3を配線基板50上にハンダ付
けをしても、そのハンダ60が隣りの下面電極部24へ
流れ、該ハンダ60を介して、隣り合う下面電極部24
間は短絡することがなく、また、絶縁層30cの形成領
域が適正なので、下面電極部24と配線基板50に有す
る配線54(図3参照)との接触を防止することができ
る。
る。本第四具体例の電子部品でなる多連チップ抵抗器A
4は、上記第一具体例と同様に、絶縁基板10と、電極
部20と、絶縁層30dと、図示しない保護膜とを有し
ているが、上記第三具体例と同様、絶縁基板10自体を
さらに小型化したものである。。すなわち、多連チップ
抵抗器A4は、二つの長辺側面12に、8個の凹部14
を設けた直方体形状の絶縁基板10上に、図示しない上
面電極部と、下面電極部24と、スルーホール電極部2
6と、図示しない複数の抵抗体を長方形状に覆った保護
膜とを備え、そして、平面視すると、略四角形状を有し
た絶縁層30dが、隣り合う下面電極部24間の絶縁基
板10上の領域に形成されている点で、上記第一具体例
と同様である。しかし、該絶縁層30dは、図6(b)
に示すように、少なくとも隣り合う下面電極24aに跨
がって、また、その厚さは、下面電極部24の厚さより
も薄く形成されている点で相違する。
チップ抵抗器A4の製造方法について説明すると、上記
第一具体例と同様に、多連チップ抵抗器A4は、A〜G
までの7工程により製造する。但し、本第四具体例にお
いては、上記第一具体例におけるE工程の代わりに、E
−4工程となる。すなわち、本第四具体例におけるE−
4工程は、絶縁層30dを、1個片の多連チップ抵抗器
A4ごとに、6箇所存在する一対の電極の下面電極間の
絶縁基板原板上の領域に、スルーホール電極(図6
(a)においては、スルーホール電極部26)の下端と
の接合部分から内部方向D4へ距離L分(図6(a)参
照)だけ、平面視すると、略四角形状に形成する点で、
上記第一具体例におけるE工程と同様である。
電極24aに跨がって、かつ、最終的に(多連チップ抵
抗器A4が製品として完成した場合に)形成する上記絶
縁層30dの厚さを下面電極部24の厚さよりも薄く
し、上記第一具体例における絶縁層30aと比べて、そ
の面積を狭く形成する点で相違する。すなわち、上記第
一具体例と同様に、ホウケイ酸鉛ガラス系等のガラスペ
ーストを上記略四角形状にスクリーン印刷するが、この
場合、隣り合う下面電極24aと跨がるように行い、か
つ、下面電極24a上に、その後に設けるニッケルメッ
キ24b及びハンダメッキ24cの2層のメッキ厚を含
めて想定した下面電極部24よりも薄くするように行
う。その後、該ガラスペーストを焼成するか、あるい
は、エポキシフェノール等の樹脂ペーストをスクリーン
印刷した後、該樹脂ペーストを硬化させる。このように
して絶縁層30dを形成する。
にしてもよい。また、上記第一具体例と同様に、絶縁層
の形成において、ホウケイ酸鉛ガラス系等のガラスペー
ストを使用する場合には、保護膜としてホウケイ酸鉛ガ
ラス系等のガラスペーストをスクリーン印刷・乾燥した
後、絶縁層としてホウケイ酸鉛ガラス系等のガラスペー
ストをスクリーン印刷・乾燥し、保護膜と絶縁層とを同
時に焼成してもよい。さらに、絶縁層としてホウケイ酸
鉛ガラス系等のガラスペーストをスクリーン印刷・乾燥
させた後、保護膜としてホウケイ酸鉛ガラス系等のガラ
スペーストをスクリーン印刷・乾燥し、絶縁層と保護膜
とを同時に焼成してもよい。
れば、A工程において(上記第一具体例において示した
A工程と同じ)、複数の電極を絶縁基板原板にスクリー
ン印刷した際、上記第三具体例で説明したように、前記
第一又は第二具体例よりもさらに小型化しているため、
下面電極24a間が狭くなる。このため、配線基板への
リフローやフローによるハンダ付け時において、下面電
極24a間は短絡しやすくなる。そこで、絶縁層30d
を隣り合う下面電極24aに跨がるように形成すること
により(図5(c)参照)、隣り合う下面電極24a間
に距離Mだけ間隔があいていると同様の効果を得て、す
なわち、隣り合う下面電極24a間に、確実に一定の距
離を確保することができる。
チップ抵抗器A4の使用状態について説明する。多連チ
ップ抵抗器A4は、上記多連チップ抵抗器A1と同様
に、下面電極部24側を配線基板50上に配設して使用
される。すなわち、配線基板50に有するランド電極5
2と下面電極部24及びスルーホール電極部26にハン
ダ60を付けて接続し、多連チップ抵抗器A4を配線基
板50上に固定する(図3参照)。従って、上記のよう
に絶縁層30dが下面電極部24の厚さよりも薄く形成
されているので、下面電極部24が配線基板50に有す
るランド電極52に、より確実に接触して配設されて、
非常に信頼性の高い実装を得ることができる。そのほか
は上記多連チップ抵抗器A1と同様な効果を得ることが
できる。すなわち、多連チップ抵抗器A4を配線基板5
0上にハンダ付けをしても、そのハンダ60が隣りの下
面電極部24へ流れ、該ハンダ60を介して、隣り合う
下面電極部24間は短絡することがなく、また、絶縁層
30dの形成領域が適正なので、下面電極部24と配線
基板50に有する配線54(図3参照)との接触を防止
することができる。
設けた多連チップ抵抗器を使用して説明したが、電極部
の数は複数であれば任意数でよい。また、下面電極部2
4の形状は、平面視すると、四角形の一辺に半円状の切
欠きを有した形状としたが、平面視すると、大径の半円
形に小径の半円状の切欠きを有した形状をはじめとして
任意でよい。また、平面視した場合に、電極部20の配
置が、長方形形状の絶縁基板10の二つの長辺側面12
にされているが、短辺側面にも配置してもよい。また、
絶縁基板10自体は、平面視した場合に、長方形状とし
たが、任意の形状を呈していてもよい。また、抵抗体の
代わりに、コンデンサ等の他の素子を配設した電子部品
としてもよい。また、抵抗体、コンデンサ等の素子を搭
載しない部品であってもよい。さらに、絶縁基板10等
を主にアルミナで構成したが、他のセラミック材料(ム
ライト、窒化アルミニウム、炭化ケイ素、ベリリア
等)、有機系絶縁基板(紙・フェノール、ガラスエポキ
シ、ポリイミド等)で構成してもよい。また、本具体例
では、その製造工程において、抵抗体の絶縁基板原板へ
の配設と、その抵抗体の抵抗値の修正と、保護膜40の
形成の3工程を含んでいるが、これらの工程は、全部な
くてもよい。さらに、本具体例では、スルーホール電極
部26を、絶縁基板10を平面視すると、半円形状とし
たが、平面視すると、四角形をはじめとする多角形状や
幾何学的形状等の任意の形状であってもよい。
複数のスルーホール電極部を備えた電子部品によれば、
絶縁層で隣り合う下面電極部間を覆ったので、配線基板
上にハンダ付けをする際に、隣り合う下面電極部間への
ハンダの侵入を抑制できるため、ハンダを介して、該下
面電極部間が短絡することはない。また、請求項3に記
載の複数のスルーホール電極部を備えた電子部品によれ
ば、特に、絶縁層の表面が、絶縁基板の表面よりも円滑
に形成されているので、配線基板上にハンダ付けをする
際に、ハンダが該絶縁層の表面にはじかれて、ハンダ自
体が隣りの下面電極部へ流れない。従って、ハンダを介
して、隣り合う下面電極部間が短絡することもない。
ル電極部を備えた電子部品によれば、特に、絶縁層の形
成領域が適正なので、配線基板に有する配線が、配設し
ようとする複数のスルーホール電極部を備えた電子部品
の直下に形成されている場合であっても、該電子部品と
該配線との接触を防止でき、かつ、下面電極部と配線基
板に有するランド電極との接触を確実にして、信頼性の
高い実装を得ることができる。また、請求項5に記載の
複数のスルーホール電極部を備えた電子部品によれば、
特に、絶縁層が、下面電極部と接合しないように形成さ
れているので、製造上において、絶縁層の厚さを、容易
に下面電極部よりも薄く形成することが可能となる。
ル電極部を備えた電子部品によれば、特に、さらに電子
部品を小型化する場合には、隣り合う下面電極間がさら
に短くなるため、配線基板へのリフローやフローによる
ハンダ付け時において、ハンダ付けの際の条件によって
は、又は、誤ってハンダを余分に付けてしまったとき
は、そのハンダを介して下面電極間は短絡しやすくなる
が、絶縁層が、その隣り合う下面電極に跨がるように形
成されているので、隣り合う下面電極間に、確実に一定
の距離を確保することができる。さらに、請求項7に記
載の複数のスルーホール電極部を備えた電子部品によれ
ば、特に、絶縁層の厚さが、隣り合う下面電極部の厚さ
よりも薄く形成されているので、下面電極部が配線基板
に有するランド電極に、より確実に接触して配設され
て、非常に信頼性の高い実装を得ることができる。
抗器の斜視図である。
多連チップ抵抗器の平面図、(b)は、多連チップ抵抗
器の底面図、(c)は、多連チップ抵抗器の側面図であ
る。
多連チップ抵抗器の底面図、(b)は、多連チップ抵抗
器の側面図である。
多連チップ抵抗器の底面図、(b)は、多連チップ抵抗
器の側面図、(c)は、多連チップ抵抗器の要部拡大図
である。
多連チップ抵抗器の底面図、(b)は、(a)のY−Y
線断面図である。
抵抗器の製造工程を示す説明図である。
面図、(b)は、底面図、(c)は、側面図である。
ように、絶縁基板10の下面における一対の電極部20
の下面電極部24間の絶縁基板10上の領域に形成さ
れ、平面視すると、略四角形状を呈している。また、該
絶縁層30aの厚さは、図2(c)に示すように、下面
電極部24の厚さと略同一に形成され、かつ、上記絶縁
層30aは、その隣り合う下面電極部24と接合してい
る。さらに、上記絶縁層30aの表面が、絶縁基板10
の表面よりも円滑となっている。具体的には、該絶縁基
板10の表面の粗さが最大値2.5μmの場合、上記絶
縁層30aの表面の粗さは、最大値1.0μmとなる
(表面粗さ形状測定器サーフコム202B(商品名)の
測定データによる)。すなわち、上記絶縁層30aの表
面が、上記絶縁基板10の表面よりも二倍以上滑らかで
ある。
Claims (7)
- 【請求項1】 複数のスルーホール電極部を備えた電子
部品において、 隣り合う電極部の隣り合う下面電極部間の絶縁基板上
に、 絶縁層を有することを特徴とする複数のスルーホール電
極部を備えた電子部品。 - 【請求項2】 複数のスルーホール電極部を備えた電子
部品において、 隣り合う一対の電極部の隣り合う下面電極部間の絶縁基
板上に、 絶縁層を有することを特徴とする複数のスルーホール電
極部を備えた電子部品。 - 【請求項3】 絶縁層の表面が、 絶縁基板の表面よりも円滑に形成されていることを特徴
とする請求項1又は2記載の複数のスルーホール電極部
を備えた電子部品。 - 【請求項4】 絶縁層が、下面電極部とスルーホール電
極部とが結合する端部から隣り合う下面電極部と並行に
設けられ、かつ、 一対の電極部間において、下面電極部とスルーホール電
極部とが結合する端部からの下面電極部の長さと略同一
の長さであることを特徴とする請求項1から3のいずれ
かに記載の複数のスルーホール電極部を備えた電子部
品。 - 【請求項5】 絶縁層が、 下面電極部と接合しないように形成されていることを特
徴とする請求項1から4のいずれかに記載の複数のスル
ーホール電極部を備えた電子部品。 - 【請求項6】 絶縁層が、 隣り合う下面電極と跨がるように形成されていることを
特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の複数のス
ルーホール電極部を備えた電子部品。 - 【請求項7】 絶縁層の厚さが、 隣り合う下面電極部の厚さよりも薄く形成されているこ
とを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の複数
のスルーホール電極部を備えた電子部品。
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JP29806996A JP3655977B2 (ja) | 1996-10-21 | 1996-10-21 | 複数のスルーホール電極部を備えた電子部品 |
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JPH10125503A true JPH10125503A (ja) | 1998-05-15 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005050677A1 (ja) * | 2003-11-18 | 2005-06-02 | Minowa Koa Inc. | 表面実装型複合電子部品及びその製造法 |
US8284016B2 (en) | 2009-09-04 | 2012-10-09 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Array type chip resistor |
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CN110958788A (zh) * | 2018-09-27 | 2020-04-03 | 宏启胜精密电子(秦皇岛)有限公司 | 电路板及其制作方法 |
-
1996
- 1996-10-21 JP JP29806996A patent/JP3655977B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPWO2005050677A1 (ja) * | 2003-11-18 | 2007-12-06 | 箕輪興亜株式会社 | 表面実装型複合電子部品及びその製造法 |
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