JPH10125428A - 両面接触形接続器 - Google Patents

両面接触形接続器

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JPH10125428A
JPH10125428A JP8280966A JP28096696A JPH10125428A JP H10125428 A JPH10125428 A JP H10125428A JP 8280966 A JP8280966 A JP 8280966A JP 28096696 A JP28096696 A JP 28096696A JP H10125428 A JPH10125428 A JP H10125428A
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Masaaki Saito
正明 斉藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 両面接触形接続器において、上部接触対象と
下部接触対象との間で、導通距離を可及的に短くし信号
の高周波化に適切に対処する。 【解決手段】 コンタクトは湾曲ばね部35を具えて、
湾曲ばね部35の一端に上向きに突出して上部接触対象
24に接する上向突片36を設け、湾曲ばね部の他端に
下向きに突出して下部接触対象26に接する下向突片3
7を設け、湾曲ばね部と上向突片との連設部に下向きに
突出する下向バイパス片38を設け、湾曲ばね部と下向
突片との連設部に上向きに突出する上向バイパス片39
を設けている。両バイパス片38,39は湾曲ばね部の
軸線方向において重畳され、インピーダンス成分の少な
い最短信号路線を形成する。両面接触形接続器は、両接
触対象26,27に挟まれたとき、湾曲ばね部の上下方
向の弾力を損なうことなく上記重畳状態を形成したまま
導通状態を維持し、信号の高周波化に対応する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上部接触対象と下
部接触対象との間で、その両方の接触対象を可及的に短
い距離で導通するコンタクトを具えた両面接触形接続器
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、両面接触形接続器の一例として、
図19に示すものがある。この両面接触形接続器1は、
接続器本体2のコンタクト収納室3に収納されたコンタ
クト4を有し、該コンタクト4は、湾曲ばね部7の両端
に上向突片8と下向突片9とを設け、各突片8,9を湾
曲ばね部7のばね作用にて上部接触対象5と下部接触対
象6とに加圧接触させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
両面接触形接続器は、湾曲ばね部7によって各突片8,
9の良好な加圧接触力が得られる反面、信号が湾曲ばね
部7を経由して流れる構造となるため、信号線路長が長
く、インダクタンス成分が高くなり、信号の高周波化に
対処することができないという問題点を有している。
【0004】本発明の目的は、例えば、上部接触対象で
あるICパッケージ上に微細ピッチに配列された電極パ
ッドと、下部接触対象である配線基板上に微細ピッチに
配列された配線端子との間の導通距離(信号線路長の長
さ)を可及的に短縮して、インダクタンス成分を可及的
に減少し、信号の高周波化に有効に対処することがで
き、併せて湾曲ばね部のばね長を充分に確保して、その
効果を遺憾なく発揮させ、ばね長を長くしても、上記問
題を生じない両面接触形接続器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、湾曲ばね部の
一端に上向きに突出して上部接触対象に接する上向突片
を設け、この湾曲ばね部の他端に下向きに突出して下部
接触対象に接する下向突片を設けたコンタクトを具えて
なる両面接触形接続器において、上記コンタクトの信号
線路長を短くした両面接触形接続器により、上記の課題
を解決した。
【0006】コンタクトは、湾曲ばね部と上向突片との
連設部に下向きに突出する下向バイパス片を具え、さら
に、湾曲ばね部と下向突片との連設部に上向きに突出す
る上向バイパス片を具えている。そして、下向バイパス
片と上向バイパス片は、湾曲ばね部の軸線方向等におい
て重畳され、重畳面において加圧接触されている。な
お、軸線方向とは、湾曲ばね部の中心を通る軸線に沿っ
た方向を言う。コンタクトは、上向突片と下向突片とを
湾曲ばね部の弾発力により上部接触対象と下部接触対象
とに加圧接触させて導通状態にする。
【0007】本発明の両面接触形接続器におけるコンタ
クトは、湾曲ばね部を有しつつ、この湾曲ばね部のバイ
パス信号路線、すなわち、上向き、下向きのパイバス片
で形成する最短信号路線を有している。このため、従
来、湾曲ばね部を通っていた信号は、下向バイパス片と
上向バイパス片との最短信号路線を通るようになり、イ
ンダクタンス成分を大幅に減少し、高周波化対策に資す
る。他方湾曲ばね部は、ばねとしての適性条件を富化で
き、上向突片と下向突片を上部接触対象と下部接触対象
に最適な接触圧で加圧接触させる。
【0008】また、下向バイパス片と上向バイパス片
は、コンタクトの各突片が上部接触対象と下部接触対象
とに加圧接触された際に、重畳面において互いに摺動
し、導通状態を形成したまま、湾曲ばね部を支障なく撓
ませる。加えて重畳面において、ワイピング効果が生
じ、バイパス片による健全な接触が期待できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
乃至図18に基づいて説明する。 図1乃至図3に示す
ように、絶縁材からなる接続器本体23には、コンタク
ト21を収納するコンタクト収納室22が平面視、縦横
に多数並成されている。コンタクト収納室22は、上部
貫通孔46を有する上部画成壁42と、下部貫通孔47
を有する下部画成壁43と、隣接する収納室22を隔離
する隔壁52とによって構成されている。
【0010】コンタクト21は、図1等に示すように、
湾曲ばね部35を有し、該湾曲ばね部35の一端に上向
きに突出してICパッケージ(上部接触対象)24に接
する上向突片36を設け、湾曲ばね部35の他端に下向
きに突出して配線基板(下部接触対象)26に接する下
向突片37を設け、湾曲ばね部35と上向突片36との
連設部に下向きに突出する下向バイパス片38を設け、
さらに、湾曲ばね部35と下向突片37との連設部に上
向きに突出する上向バイパス片39を設けている。
【0011】湾曲ばね部35は、上下方向に弾性変形し
易いように、中間部において、内向きに突出する中間湾
曲ばね部32と、この中間湾曲ばね部32の上部に連設
されて外向きに突出する上部湾曲ばね部40と、中間湾
曲ばね部32の下部に連設されて外向きに突出する下部
湾曲ばね部41とを具えている。三者32,40,41
は対象形状に配されている。なお、湾曲ばね部は単一の
C字状であってもよい。
【0012】コンタクト21は、図1に示すように、コ
ンタクト収納室22内に上部画成壁42と下部画成壁4
3とにより圧縮状態にされて収納されている。すなわ
ち、湾曲ばね部35が、上部画成壁42と下部画成壁4
3とによって規制され、湾曲ばね部35の上部と下部が
対向する画成壁42,43に弾圧しつつ圧縮され、コン
タクト21がコンタクト収納室21に圧縮状態で安定に
収納される。
【0013】上記のようにコンタクト21をコンタクト
収納室22に圧縮状態で収納することにより、下向きと
上向きの両バイパス片38,39が対向方向に移動さ
れ、各バイパス片38,39の先端部が湾曲ばね部35
の軸線Xにおいて重畳され、重畳面44,45(図4参
照)において加圧接触されている。この加圧接触は、湾
曲ばね部35の軸線X方向へのねじれに対する反作用と
して生じる弾性、或いは、下向バイパス片38と上向バ
イパス片39の上記軸線方向の弾性によって行なわれ
る。
【0014】上記コンタクト収納室22内に圧縮状態で
収納されたコンタクト21の上向突片36はコンタクト
収納室22の上部画成壁42に形成された上部貫通孔4
6を貫通して上方に突出し、下向突片37は下部画成壁
43に形成された下部貫通孔47を貫通して下方に突出
している。
【0015】図1、図2、図3に示すように、、接続器
本体23の上面にICパッケージ24を重ね且つ下面に
配線基板26を重ね、ICパッケージ24の上面と配線
基板26の下面とに上部当板27と下部当板25とを重
ね、上部当板27と接続器本体23と配線基板26とを
貫通する締め付けボルト28を下部当板25の雌ねじ孔
29にねじ込み、接続器本体23とICパッケージ24
と配線基板26とを加圧締結する。
【0016】上記の如く接続器本体23の上面にICパ
ッケージ24を重ね、接続器本体23の下面に配線基板
26を重ねて加圧することにより、図3に示すように、
上向突片36は、ICパッケージ24上に微細ピッチに
配列された電極パッド30に押されてコンタクト収納室
22内に押し込まれる。また、下向突片37も、配線基
板26上に微細ピッチに配列された配線端子31に押さ
れてコンタクト収納室22内に押し込まれる。この結
果、湾曲ばね部35は上下方向の弾性に抗して圧縮され
る。
【0017】同時に、下向バイパス片38と上向バイパ
ス片39は、図4に示す重畳面44,45において加圧
接触を保ちつつ、図4(A)の状態から図4(B)の状
態に、互いに軸線X方向に弾性変形させ合いながら対向
方向に摺動する。摺動にともない、下向バイパス片38
と上向バイパス片39との互いの重畳面積が広がる。こ
の時、バイパス片38,39同士の摺動により、重畳面
44,45にワイピング効果を生起し、健全な接触を果
たさせる。
【0018】コンタクト21は、金属板をプレス機械に
よって打ち抜き、コンタクト収納室22に収納される前
には、図5(A)、(B)に示すように、下向バイパス
片38と上向バイパス片39は、互いに離れるように造
り、これを湾曲ばね部35の上下方向の弾性に抗してコ
ンタクト収納室22に収納し前記重畳状態を形成でき
る。
【0019】他例として、図6(A)、(B)に示すコ
ンタクト21は、接続器本体23に組み込まれる前に、
湾曲ばね部35を圧縮方向に塑性変形して、下向バイパ
ス片38と上向バイパス片39の先端同士の重畳状態を
形成し、これを、コンタクト収納室22に収納する。こ
のとき、収納室の画成壁によって圧縮し、更に、弾性変
形させ、重畳面を拡大してもよい。
【0020】コンタクト21を図5の状態のままで収納
する場合にしても、図6の状態にしてから収納する場合
にしても、上向突片36と下向突片37とがICパッケ
ージ24と配線基板26とにより押し込まれると、湾曲
ばね部35が軸線X方向へ弾性変位しつつ圧縮され、両
バイパス片38,39が同軸線方向へ弾性変位しつつ、
対向方向に移動し、重畳面44,45における摺動を惹
起する。
【0021】なお、図7に示すように、下向バイパス片
38と上向バイパス片39の先端を軸線方向において予
め互いに逆方向に傾けて塑性変形させて、傾斜片53,
54を形成しておくと、図7の状態から図4(A)に示
すような重畳状態への形成が容易である。すなわち、バ
イパス片38,39は、軸線方向に弾性変形させるか、
同方向に塑性変形させることにより重畳状態になる。
【0022】また、他例として図8、図9(A)に示す
ように、下向バイパス片38と上向バイパス片39とを
軸線方向において互いに逆方向の屈曲段部33,34を
介して段状に形成し、この段状部55,56を軸線X方
向において重畳する。屈曲段部33,34は両バイパス
片38,39の対向方向への摺動量を制限する。
【0023】また他例として図10、図11(A)に示
すように、下向バイパス片38と上向バイパス片39の
先端に、斜面50,51を形成し、両斜面50,51を
湾曲ばね部35の軸線X方向において重畳する。両バイ
パス片38,39は斜面50,51を案内にして、互い
に軸線方向に容易に弾性変形させ合いながら図11
(A)の状態から図11(B)の状態に対向方向へ摺動
する。
【0024】また他例として図12、図13に示すよう
に、下向バイパス片38と上向バイパス片39の何れ
か、又は双方に、重畳方向に突出する突起80を設け、
バイパス片同士の加圧接触力を高める。この突起80は
図12に示すようにバイパス片の表面を打ち出して形成
するか、図13に示すように同先端をV形に屈曲して形
成する。
【0025】また他例として図14に示すように、、バ
イパス片38,39の何れか一方で他方のバイパス片を
挟圧できるように、逆U字状の二股状に形成する。二股
状のバイパス片38の入口は末広がり状に広がってバイ
パス片39を受け入れ易くなっている。また、内奥は入
口より狭まってバイパス片39を重畳挟持できるように
なっている。即ちバイパス片38の入口には、バイパス
片39の先端が二股形バイパス片38を弾性に抗し押し
広げて進入している。この状態で、コンタクト21をコ
ンタクト収納室22に収納すると、湾曲ばね部35が収
納室22の上部画成壁42と下部画成壁43とに圧縮さ
れて、下向きと上向きの両バイパス片38,39が対向
方向に移動させられる。
【0026】このように、一方のバイパス片38が他方
のバイパス片39を両側から挟圧することによりバイパ
ス片38とバイパス片39は湾曲ばね部35の軸線方向
において重畳され、重畳面44,45において加圧接触
させられた状態が形成される。しかも、重畳面積は図1
乃至図13に示すコンタクトの重畳面積の2倍になる。
【0027】次に、図15乃至18に基づいて他の実施
態様のコンタクトを説明する。図15に示すコンタクト
21は、湾曲ばね部35の中間部分を湾曲ばね部35の
軸線方向において重畳状態にし、その重畳部95の外側
縁において連結片76によって連結されており、湾曲ば
ね部35の一端に上向きに突出してICパッケージ24
に接する上向突片36を設け、湾曲ばね部35の他端に
下向きに突出して配線基板26に接する下向突片37を
設け、湾曲ばね部35と上向突片36との連設部に下向
きに突出する下向バイパス片38を設け、湾曲ばね部3
5と下向突片37との連設部に上向きに突出する上向バ
イパス片39を設けている。湾曲ばね部35は、その軸
線X方向から見ると、C字状に形成されている。
【0028】上記構成のコンタクト21は、図16の展
開図に示すように金属板をプレス機械によって点対称の
形状に打ち抜いた打抜き材を折り曲げて、形成される。
すなわち、打抜き材において、上部湾曲部70と連結片
76との連結部分と、下部湾曲部71と連結片76との
連結部分とを折曲げ部分として、上部湾曲部70と下部
湾曲部71とを連結材76に対してほぼ直角になるまで
折り曲げると、打抜き材が図15の形状のコンタクトに
なる。折り曲げられて形成されたコンタクト21の両バ
イパス片38,39は、図12又は図13に示す突起8
0を介して相手のパイバス片に接触して、湾曲部35の
軸線方向において重畳され、互いに加圧接触された状態
になる。
【0029】図15に示すコンタクト21は、湾曲ばね
部を圧縮する方向に塑性変形させることなく、下向きと
上向きの両バイパス片38,39を重畳状態にすること
ができる。
【0030】次に図17に示すコンタクト21の湾曲ば
ね部35は、湾曲ばね部35の軸線方向において重畳状
態にされた第1湾曲ばね部35−1と第2湾曲ばね部3
5−2とを有し、この第1湾曲ばね部35−1と第2湾
曲ばね部35−2は、延在長の途中の外側縁において、
連結片76によって連結されている。湾曲ばね部35
は、その軸線方向から見ると、C字状に形成されてい
る。
【0031】そして、第1湾曲ばね部35−1の上部先
端には第1上向突片36−1が設けられ、第1湾曲ばね
部35−1と第1上向突片36−1との連設部には下向
バイパス片38が設けられ、第1湾曲ばね部35−1の
下部先端には第1下向突片37−1が設けられている。
【0032】さらに、第2湾曲ばね部35−2の上部先
端には第2上向突片36−2が設けられ、第2湾曲ばね
部35−2の下部先端には第2下向突片37−2が設け
られ、第2湾曲ばね部35−2と第2下向突片37−2
との連設部には上向バイパス片39が設けられている。
【0033】上記構成のコンタクト21は、上記の構成
によって、下向きと上向きの両バイパス片38,39を
除いた他の部分が二重構造になっている。すなわち、上
向突片36は第1上向突片36−1と第2上向突片36
−2とによって二重構造に、湾曲ばね部35は第1湾曲
ばね部35−1と第2湾曲ばね部35−2とによって二
重構造に、下向突片37は第1下向突片37−1と第2
下向突片37−2とによって二重構造になっている。
【0034】この二重構造によって、コンタクト21
は、二重の湾曲ばね部の上下方向の弾力の和で上向突片
36と下向突片37をICパッケージ24と配線基板2
6とに圧接させることができる。
【0035】上記コンタクト21は、図18の展開図に
示すように、金属板をプレス機械によって点対称の形状
に打ち抜かれた打抜き材を折り曲げて、形成される。す
なわち、打抜き材において、第1湾曲ばね部35−1と
連結片76との連結部分と、第2湾曲ばね部35−2と
連結片76との連結部分とを折曲げ部分として、第1湾
曲ばね部35−1と第2湾曲ばね部35−2とを連結材
76に対してほぼ直角になるまで折り曲げて、第1湾曲
ばね部35−1と第2湾曲ばね部35−2とを対向させ
ると、打抜き材が図17の形状のコンタクトになる。上
記コンタクト21の両バイパス片38,39は、図12
又は図13に示す突起80を介して相手のパイバス片に
接触して、湾曲部35の軸線方向において重畳され、互
いに加圧接触された状態になる。
【0036】図17に示すコンタクト21は、湾曲ばね
部35を圧縮する方向に塑性変形させることなく、下向
きと上向きの両バイパス片38,39を重畳状態にする
ことができる。
【0037】図示しないが、他例として、図17のコン
タクトにおける第1,第2上向突片36−1,36−2
の何れか一方を除去し、第1,第2下向突片37−1,
37−2の何れか一方を除去したコンタクト構造にする
ことができる。
【0038】
【発明の効果】本発明の両面接触形接続器は、コンタク
トに下向バイパス片と上向バイパス片を設けたため、コ
ンタクトに湾曲ばね部による必要なばね圧を確保させて
おきながら、両バイパス片により形成される最短信号路
線を介して上部接触対象と下部接触対象とを導通させる
ことができ、インダクタンス成分を可及的に減少し、信
号の高周波化に有効に対処することができる。
【0039】また、コンタクトの下向バイパス片と上向
バイパス片は、コンタクトの各突片が上部接触対象と下
部接触対象とに加圧接触された際に、重畳面において互
いに摺動し、導通状態を形成したまま、湾曲ばね部を支
障なく速やかに撓ませることができる。
【0040】さらに、下向きと上向きの両バイパス片の
重畳面同士が摺動することによって、ワイピング効果が
生じ、バイパス片による健全な接触が期待できる。
【0041】またコンタクト収納室の画成壁によりコン
タクトの湾曲ばね部を圧縮してバイパス片の重畳状態を
形成すると、コンタクトがコンタクト収納室内にがた付
くことなく収納されて、導通状態を長期間確実に保持す
ることができる。
【0042】下向バイパス片と上向バイパス片が湾曲ば
ね部の軸線方向において互いに逆方向の屈曲部を介して
段状にし重畳すると、屈曲部の段差の分だけ、湾曲ばね
部の軸線方向への両バイパス片の弾性変形量を少なくし
て加圧接触面を確保できる。
【0043】下向バイパス片と上向バイパス片の各先端
面を、斜面にし重畳すると、下向バイパス片と上向バイ
パス片の対向方向への摺動が容易に得られる。
【0044】また下向バイパス片と上向バイパス片の一
方が二股状に形成され、他方が二股状のバイパス片に挟
まれる場合、重畳面積が2倍になり、コンタクトの確実
な導通状態が得られる。
【0045】また湾曲ばね部の中間部分を湾曲ばね部の
軸線方向において重畳状態にし、その重畳部の外側縁に
おいて互いに連結して形成すると、例えば、金属板をプ
レス機械によって打ち抜いた後に連結部分を折り曲げ
て、下向バイパス片と上向バイパス片とを容易に重畳状
態にすることができる。
【0046】同様に第1湾曲ばね部と第2湾曲ばね部と
を重畳し延在長の途中の外側縁で連結して形成すると、
プレス機械によって打ち抜いた後に上記連結部分を折り
曲げて、第1湾曲ばね部と第2湾曲ばね部の重畳状態と
下向バイパス片と上向バイパス片の重畳状態を容易に形
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施態様の両面接触形接続器の要部断
面図である。
【図2】両面接触形接続器と、上部当板と、ICパッケ
ージと配線基板と下部当板を各々分離した状態の断面図
である。
【図3】ICパッケージと配線基板との間に介在して加
圧された両面接触形接続器の要部断面図である。
【図4】(A)は図1のコンタクトの正面図である。
(B)は図3のコンタクトの正面図である。
【図5】(A)はプレス機械によって打ち抜かれた後の
コンタクトの側面図、(B)は(A)の右側面図であ
る。
【図6】(A)は図5(A)のコンタクトの湾曲ばね部
を圧縮方向に塑性変形させて下向バイパス片と上向バイ
パス片を重畳状態にしたコンタクトの斜視図、(B)は
(A)の右側面図である。
【図7】他の実施形態のコンタクトの正面図である。
【図8】他の実施形態のコンタクトの斜視図である。
【図9】(A)は図8のコンタクトの正面図である。
(B)は図8のコンタクトにおいて、ICパッケージと
配線基板とに圧縮された状態の正面図である。
【図10】他の実施形態のコンタクトの斜視図である。
【図11】(A)は図10のコンタクトの正面図であ
る。(B)は図10のコンタクトにおいて、ICパッケ
ージと配線基板とに圧縮された状態の側面図である。
【図12】突起を備えた下向バイパス片と上向バイパス
片の正面図である。
【図13】突起を備えた下向バイパス片と上向バイパス
片の他例を示す正面図である。
【図14】他の実施形態のコンタクトの斜視図である。
【図15】他の実施形態のコンタクトの斜視図である。
【図16】図15のコンタクトの展開図である。
【図17】他の実施形態のコンタクトの斜視図である。
【図18】図17のコンタクトの展開図である。
【図19】従来の両面接触形接続器の要部断面図であ
る。
【符号の説明】
21 コンタクト 22 コンタクト収納室 23 接続器本体 24 ICパッケージ(上部接触対象) 26 配線基板(下部接触対象) 33,34 屈曲部 35 湾曲ばね部 35−1 第1湾曲ばね部 35−2 第2湾曲ばね部 36 上向突片 37 下向突片 38 下向バイパス片 39 上向バイパス片 42 上部画成壁 43 下部画成壁 44 下向バイパス片の重畳面 45 上向バイパス片の重畳面 50 下向バイパス片の斜面 51 上向バイパス片の斜面 76 連結片 80 バイパス片の突起

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】湾曲ばね部の一端に上向きに突出して上部
    接触対象に接する上向突片を設け、前記湾曲ばね部の他
    端に下向きに突出して下部接触対象に接する下向突片を
    設けたコンタクトを具えてなる両面接触形接続器におい
    て、前記湾曲ばね部と前記上向突片との連設部に下向き
    に突出する下向バイパス片を設け、前記湾曲ばね部と前
    記下向突片との連設部に上向きに突出する上向バイパス
    片を設け、前記下向バイパス片と前記上向バイパス片は
    互いに重畳され、該重畳面において加圧接触されてなる
    ことを特徴とする両面接触形接続器。
  2. 【請求項2】前記コンタクトは接続機本体のコンタクト
    収納室に収納されて該コンタクト収納室の画成壁により
    前記湾曲ばね部が圧縮されて前記重畳状態を形成してな
    る請求項1記載の両面接触形接続器。
  3. 【請求項3】前記下向バイパス片と前記上向バイパス片
    は湾曲ばね部の軸線方向において互いに逆方向の屈曲部
    を介して段状に形成され該段状部にて前記重畳状態を形
    成してなる請求項1又は2記載の両面接触形接続器。
  4. 【請求項4】前記下向バイパス片と前記上向バイパス片
    は各々の先端面に形成した斜面を以て前記重畳状態を形
    成している請求項1又は2記載の両面接触形接続器。
  5. 【請求項5】前記下向バイパス片と前記上向バイパス片
    の一方は二股状に形成され、他方は該二股状のバイパス
    片に挟まれてなる請求項1又は2記載の両面接触形接続
    器。
  6. 【請求項6】前記コンタクトは前記湾曲ばね部の中間部
    分を前記軸線方向において重畳状態にし、該重畳部の外
    側縁において連結されている請求項1又は2又は3又は
    4記載の両面接触形接続器。
  7. 【請求項7】前記湾曲ばね部は前記軸線方向において重
    畳状態に配された第1湾曲ばね部と第2湾曲ばね部とを
    有し、該第1湾曲ばね部と該第2湾曲ばね部は延在長の
    途中の外側縁で一体に連結され、前記上向突片と前記下
    向バイパス片は少なくとも前記第1湾曲ばね部の上部先
    端に設けられ、前記下向突片と前記上向バイパス片は少
    なくとも前記第2湾曲ばね部の下部先端に設けられてな
    る請求項1又は2又は3又は4記載の両面接触形接続
    器。
  8. 【請求項8】前記下向バイパス片と前記上向バイパス片
    の少なくとも一方は他方に接触する突起を具えてなる請
    求項1又は2又は3又は4又は5又は6又は7記載の両
    面接触形接続器。
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