JPH10125062A - メモリ制御装置 - Google Patents

メモリ制御装置

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JPH10125062A
JPH10125062A JP8280428A JP28042896A JPH10125062A JP H10125062 A JPH10125062 A JP H10125062A JP 8280428 A JP8280428 A JP 8280428A JP 28042896 A JP28042896 A JP 28042896A JP H10125062 A JPH10125062 A JP H10125062A
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synchronous dram
memory
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、メモリ制御装置に関し、シンクロ
ナスDRAM(SDRAM)からなるメモリを高速化す
ることを目的とする。 【解決手段】 主制御回路201への第1のクロックの
供給中、アクセス源100からのアクセスの行アドレス
と記憶手段203に保持された活性化行アドレスとが一
致している場合に、制御信号形成回路204が行アドレ
スの活性化を行うことなくそのアクセスの列アドレスを
用いてSDRAM300をアクセスするための制御信号
を形成する。第1のクロックの供給停止の間、コマンド
発行手段206がSDRAM300にリフレッシュを行
わせるためのコマンドを発行する。第1のクロックの供
給再開の際、参照手段205が記憶手段203の活性化
行アドレスを参照して、これを用いてコマンド発行手段
206がSDRAM300に活性化行アドレスの活性化
を行なわせるコマンドを発行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メモリ制御装置に
関し、特に、活性化された行アドレスを保持する記憶手
段を備えシンクロナスDRAMを制御するメモリ制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、低価格を要求されるワークステー
ションの主記憶としては低価格のDRAMが用いられて
いる。特に、CPUの高速化に伴って高速性が要求され
るようになった結果、外部から高速のクロックを与えて
動作速度を高速化したシンクロナスDRAMが用いられ
ている。
【0003】一方、従来、高速性を要求される大型計算
機やスーパーコンピュータの主記憶としては高速のSR
AMが用いられている。しかし、高速SRAMはDRA
Mに比べてビット当りの単価が10倍前後であると言う
欠点がある。そこで、ワークステーションとの価格競争
の激化に伴って、スーパーコンピュータ等においても主
記憶をDRAMにより構成することが要求されている。
特に、ワークステーションにおける採用の実績から、シ
ンクロナスDRAMを主記憶として用いることが考えら
れる。
【0004】なお、ワークステーションにおいてシンク
ロナスDRAMを主記憶として用いた場合のメモリアク
セスは、以下のように行われる。メモリアクセス要求が
連続アドレスのアクセスであることがメモリリクエスト
コマンドにより予め判っている時は、1回の行アドレス
活性化の後、複数回の列アドレスを指定してのアクセス
を繰り返す。これにより、2回目のアクセス以降のプリ
チャージ及び行アドレスの活性化に要する時間を不要に
して、高速アクセスを実現している。連続アドレスアク
セスであることが判っている時以外は、各メモリリクエ
スト毎に、行アドレス活性化、列アドレスを指定しての
アクセス、プリチャージと言うサイクルを繰り返す。こ
の場合は連続アドレスアクセス程には高速化できない。
【0005】そこで、行アドレスを保持するための記憶
手段を設けて、行アドレスを活性化した際にこれを保持
している。あるアクセスの次のアクセスにおいて、当該
次アクセスの行アドレスと記憶手段に保持されている行
アドレスとを比較する。比較の結果両者が一致している
場合、行アドレスの活性化を行うことなく、列アドレス
を用いて当該データを読み出す。これにより、メモリア
クセス要求が連続はしていないが比較的狭い範囲のアド
レス(同一の行アドレス)に分布している場合、2回目
のアクセス以降のプリチャージ及び行アドレスの活性化
に要する時間を不要にして、高速アクセスを実現する確
率を高くして高速化を図っている。なお、両者が不一致
である場合、プリチャージの後に行アドレスの活性化を
行い列アドレスを用いて当該データを読み出す。この
時、記憶手段にこの活性化した行アドレスを保持する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、本発明者の検
討によれば、ワークステーションにおいてシンクロナス
DRAMを主記憶として用いた場合の構成を、単純にス
ーパーコンピュータ等に適用することはできない。これ
は以下の理由による。
【0007】スーパーコンピュータにおいてはローカリ
ティの期待できないデータ(例えば巨大配列等)を扱う
ため、キャッシュメモリを経由することなく主記憶を直
接アクセスする。この主記憶のアクセスは高速である必
要がある。また、この場合、多次元配列を各方向に掃く
ために、連続アドレスアクセスのみでなくストライドア
クセス(間隙の空いたアドレスでのアクセス)等が行わ
れる。従って、この場合のアクセスは通常は連続アクセ
スではなく、連続アドレスアクセスである場合でもアド
レス境界やアクセス長さは一定でない。
【0008】従って、主記憶としてシンクロナスDRA
Mを採用した場合、その高速化のために、行アドレスを
活性化した際にこの活性化した行アドレスを保持するた
めの記憶手段が必須であると考えられる。即ち、連続ア
ドレスアクセスが少ない分シンクロナスDRAMの特徴
を活かした高速化が図り難いので、少しでも高速アクセ
スできる範囲を広げる必要がある。このため、メモリア
クセス要求が連続はしていないが比較的狭い範囲のアド
レスに分布している場合、2回目のアクセス以降のプリ
チャージ及び行アドレスの活性化に要する時間を不要に
して、高速アクセスを実現する必要がある。
【0009】しかし、スーパーコンピュータは、ワーク
ステーションとは異なり、通常、そのクロックを停止す
る機能を備える。これは、例えば、重大なハードウェア
障害の発生時にクロックを停止したり(チェックストッ
プ)、試験時のハードウェアシングルステップ実行時に
クロックを停止したり(シングルクロックモード)する
ために必要なものである。これは大型計算機においても
同様である。一方、DRAMでは一定時間でリフレッシ
ュを行わなければ記憶内容が失われてしまうので、シン
クロナスDRAMにおいてはリフレッシュのためのクロ
ックを入力する必要がある。
【0010】そこで、CPU及びメモリ制御装置(MC
U)の主要部に対しては停止可能なクロックを供給し、
DRAM及びメモリ制御装置のDRAMインタフェース
部に対しては無停止のクロックを供給することが考えら
れる。この場合、停止可能クロックの停止中でもシンク
ロナスDRAMには無停止クロックを供給してリフレッ
シュを行う。これにより、シンクロナスDRAMを主記
憶として使用しつつクロック停止機能を実現できる。
【0011】ところが、シンクロナスDRAMにおいて
は、リフレッシュを行うためには事前にプリチャージを
行って行アドレスを不活性化する必要がある。このた
め、停止可能クロックの停止中にリフレッシュが行われ
ることにより、行アドレスが不活性化されてしまう。こ
の結果、メモリ制御装置の記憶手段に保持された活性化
した行アドレスと、実際のシンクロナスDRAMにおけ
る行アドレスの状態とが不一致となってしまう。従っ
て、停止可能なクロックの供給の再開後においてアクセ
スの当該行アドレスと記憶手段に保持されている行アド
レスとが一致したとしても、列アドレスを用いて読み出
されたデータは読み出すべきデータではなく、誤動作の
原因となる。
【0012】本発明は、メモリアクセス要求が連続はし
ていないが比較的狭い範囲のアドレスに分布している場
合に高速アクセスを可能としたシンクロナスDRAMを
制御するメモリ制御装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
図であり、本発明によるメモリ制御装置を示す。図1の
メモリ制御装置200は、メモリ300をアクセスする
アクセス源100と当該メモリ300との間に設けら
れ、1又は2以上のシンクロナスDRAMからなるメモ
リ300を制御する。メモリ制御装置200は、アクセ
ス源100に供給される停止可能な第1のクロックが供
給される主制御回路201と、メモリ即ちシンクロナス
DRAM300に供給される無停止の第2のクロックが
供給される副制御回路202とからなる。
【0014】主制御回路201は、シンクロナスDRA
M300において活性化された行アドレスを保持する記
憶手段203と、記憶手段203に保持された行アドレ
スとシンクロナスDRAM300をアクセスする行アド
レスとの比較の結果に基づいて、副制御回路202にシ
ンクロナスDRAM300をアクセスさせるための所定
の制御信号を形成する制御信号形成回路204とを備え
る。副制御回路202は、記憶手段203に保持された
行アドレスを参照する参照手段205と、シンクロナス
DRAM300に対して所定のコマンドを発行するコマ
ンド発行手段206とを備える。
【0015】主制御回路201に対して第1のクロック
が供給されている間において、アクセス源100からの
アクセスがあった時、前記比較の結果両者が一致してい
る場合には、制御信号形成回路204が、行アドレスの
活性化を行うことなく当該アクセスの列アドレスを用い
てシンクロナスDRAM300をアクセスするための制
御信号を形成する。この制御信号に従って副制御回路2
02がシンクロナスDRAM300をアクセスする。
【0016】主制御回路201に対して第1のクロック
が供給されている間において、アクセス源100からの
アクセスがあった時、前記比較の結果両者が一致してい
ない場合には、制御信号形成回路204が、プリチャー
ジを行った後に当該アクセスの行アドレスを用いて当該
行アドレスを活性化して当該アクセスの列アドレスを用
いてシンクロナスDRAM300をアクセスするための
制御信号を形成する。これと共に記憶手段203が当該
行アドレスを保持する。この制御信号に従って副制御回
路202がシンクロナスDRAM300をアクセスす
る。
【0017】一方、主制御回路201に対して第1のク
ロックの供給が停止されている間において、コマンド発
行手段206がシンクロナスDRAM300にリフレッ
シュを行わせるための所定のコマンドを発行する。そし
て、第1のクロックの供給が再開される際に、参照手段
205が記憶手段203に保持されている行アドレスを
参照して、これを用いてコマンド発行手段206がシン
クロナスDRAM300に当該参照した行アドレスの活
性化を行なわせるための所定のコマンドを発行する。
【0018】本発明のメモリ制御装置200によれば、
主制御回路201に対して第1のクロックが供給されて
いる間において、アクセス源100からのアクセスがあ
った時、前記比較の結果両者が一致している場合には、
行アドレスの活性化を行うことなく、当該アクセスの列
アドレスを用いてシンクロナスDRAM300がアクセ
スされる。これにより、メモリアクセス要求が連続はし
ていないが比較的狭い範囲のアドレス(同一行アドレ
ス)に分布している場合、2回目のアクセス以降のプリ
チャージ及び行アドレスの活性化に要する時間を不要に
して、高速アクセスを実現する確率を高くして高速化を
図ることができる。
【0019】なお、同様の場合において前記比較の結果
両者が一致していない場合には、通常のサイクルのアク
セスが行われる。即ち、プリチャージを行った後に、当
該アクセスの行アドレスを用いて当該行アドレスを活性
化して当該アクセスの列アドレスを用いてシンクロナス
DRAM300がアクセスされる。
【0020】一方、主制御回路201に対して第1のク
ロックの供給が停止されている間において、シンクロナ
スDRAM300がリフレッシュされる。これにより、
シンクロナスDRAM300の記憶内容が失われること
を防止することができる。
【0021】このリフレッシュの後、第1のクロックの
供給が再開される際に、記憶手段203に保持されてい
る行アドレスを用いて、コマンド発行手段206がシン
クロナスDRAM300に当該行アドレスの活性化を行
なわせる。これにより、シンクロナスDRAM300に
おいてリフレッシュのためにプリチャージを行って行ア
ドレスを不活性化した場合でも、記憶手段203に保持
された行アドレスと実際のシンクロナスDRAMにおい
て活性化した行アドレスとを一致させることができる。
従って、停止可能クロックの供給再開後においてアクセ
スの当該行アドレスと記憶手段203に保持されている
行アドレスとが一致した場合、行アドレスの活性化をす
ることなく、直ちに当該列アドレスを用いて当該データ
を読み出すべきことができる。
【0022】以上のように、本発明のメモリ制御装置2
00によれば、シンクロナスDRAM300を主記憶と
して使用しつつ、スーパーコンピュータ等に不可欠のク
ロック停止機能(チェックストップ及びシングルクロッ
クモード)を実現できる。更に、これに加えて、クロッ
クの停止中にシンクロナスDRAMをリフレッシュした
後であっても、メモリアクセス要求が連続はしていない
が比較的狭い範囲のアドレスに分布している場合にはプ
リチャージ及び行アドレスの活性化に要する時間を不要
にして、高速アクセスを実現することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】図2は本発明のメモリ制御装置2
00を備える大型計算機やスーパーコンピュータのよう
な電子計算機の一例を示す。メモリ300をアクセスす
るアクセス源100は、例えば大型計算機やスーパーコ
ンピュータのCPUや入出力装置(I/O)である。こ
の例のメモリ300は1個のシンクロナスDRAM(3
00)からなる。メモリ制御装置200は、アクセス源
100と当該メモリ300との間に設けられ、メモリ制
御装置200はその主要部である主制御回路201とD
RAMインタフェース部である副制御回路202とから
なり、メモリ300を制御する。
【0024】主制御回路201には、アクセス源100
に供給される第1のクロック(以下、ゲートクロックと
言う)と同一のクロックが、クロック制御回路400か
ら供給される。ゲートクロックは停止可能なクロックで
ある。図2の電子計算機はクロック制御回路400によ
りゲートクロックを停止する機能を備える。これによ
り、重大なハードウェア障害の発生時にCPU等のクロ
ックを停止したり(チェックストップ)、試験時のハー
ドウェアシングルステップ実行時にCPU等のクロック
を停止したり(シングルクロックモード)することが可
能となる。
【0025】副制御回路202には、シンクロナスDR
AM300に供給される第2のクロック(以下、フリー
ランクロックと言う)と同一のクロックが、クロック制
御回路400から供給される。フリーランクロックは無
停止のクロックである。従って、クロック制御回路40
0にハードウェア故障がない限り、フリーランクロック
の供給が停止されることはない。これにより、ゲートク
ロックが停止中であっても、シンクロナスDRAM30
0にリフレッシュのためのクロックを入力することが可
能となる。
【0026】主制御回路201は、記憶手段203であ
る活性化行アドレス保持回路2、行(ロウ)アドレス入
力回路4、列(カラム)アドレス入力回路5、データ入
力回路6、比較回路8、制御信号形成回路204である
制御信号形成回路10、アドレス主選択回路11を備え
る。
【0027】副制御回路202は、参照手段205であ
る活性化行アドレス参照回路12、制御信号選択回路1
3、アドレス副選択回路14、制御信号出力回路15、
アドレス出力回路16、データ出力回路17、コマンド
発行手段206であるコマンド制御回路18を備える。
【0028】まず、アクセス源100及び主制御回路2
01に対して第1のクロックが供給されている間、即
ち、通常期間におけるメモリ制御装置200の動作につ
いて説明する。
【0029】通常期間において、アクセス源100がメ
モリ制御装置200にシンクロナスDRAM300のア
クセスを依頼する。読み出しの場合にはアクセス源10
0からアドレスが入力され、書き込みの場合にはアクセ
ス源100からアドレス及びデータが入力される。
【0030】アクセス源100からのアクセス依頼があ
った時、行アドレス入力回路4が入力されたアドレスの
内の行アドレスを取り込んで保持し、列アドレス入力回
路5が入力されたアドレスの内の列アドレスを取り込ん
で保持する。データが入力された場合には、データ入力
回路6がこれを取り込んで保持する。なお、読み出し/
書き込み等を指示する信号は、別に規定されたメモリプ
ロトコルに従って、アクセス源100から(アドレスバ
スを介して)メモリ制御装置200の制御信号形成回路
10に入力される。
【0031】一方、活性化行アドレス保持回路2はシン
クロナスDRAM300において活性化された行アドレ
ス(活性化行アドレス)を保持する。この活性化行アド
レスは先に(当該アクセスに先行するアクセスの何れか
において)シンクロナスDRAM300を実際にアクセ
スした際の行アドレスである。従って、シンクロナスD
RAM300は当該行アドレスが活性化された状態にあ
る。即ち、当該行アドレスの全てのメモリセルからデー
タが読み出されており、列アドレスの指定があればシン
クロナスDRAM300から出力可能な状態になってい
る。
【0032】行アドレス入力回路4は取り込んだ行アド
レスを比較回路8の一方の入力端子に入力する。比較回
路8の他方の入力端子には活性化行アドレス保持回路2
から活性化行アドレスが入力される。これにより、行ア
ドレス入力回路4からの当該アクセスの行アドレスと活
性化行アドレス保持回路2からの活性化行アドレスとが
比較される。比較回路8は入力された2個の行アドレス
を比較して、一致/不一致信号を制御信号形成回路10
に入力する。
【0033】制御信号形成回路10は、比較回路8にお
ける比較の結果に基づいて、副制御回路202にシンク
ロナスDRAM300をアクセスさせるための所定の制
御信号(コマンド)を形成する。この制御信号は、アド
レス主選択回路11の制御信号として用いられ、また、
制御信号選択回路13に入力される。
【0034】前記比較の結果、両者が一致している場
合、制御信号形成回路10は、行アドレスの活性化を行
うことなく、当該アクセスの列アドレスを用いてシンク
ロナスDRAM300をアクセスする(以下、擬似的連
続アクセスと言う)ための制御信号を形成する。これに
より、メモリアクセス要求が連続はしていない(連続ア
クセスではない)が比較的狭い範囲(同一の行アドレ
ス)のアドレスに分布している場合に、プリチャージ及
び行アドレスの活性化を不要にできる。
【0035】具体的には、制御信号形成回路10は、行
アドレスの活性化が不要であるので、アドレス主選択回
路11に列アドレス入力回路5の出力する当該アクセス
の列アドレスのみを選択的に出力させる。アドレス主選
択回路11の出力はアドレス副選択回路14に入力され
る。
【0036】また、制御信号形成回路10は、列アドレ
スのみを用いたアクセスのための制御信号CS、RA
S、CAS、WEを形成して出力する。即ち、これらの
制御信号の組合せを、連続アクセスにおける列アドレス
のみを用いたアクセスと同様の組合せとする。この擬似
的連続アクセスを指示する制御信号CS、RAS、CA
S、WEの組合せ(擬似的連続アクセスコマンド)は、
シンクロナスDRAM300の規格として予め定められ
る。制御信号形成回路10の出力するこれらの制御信号
は制御信号選択回路13に入力される。
【0037】なお、この場合、前述のように、当該アク
セスの行アドレスを用いたシンクロナスDRAM300
の行アドレスの活性化は行われない。従って、当該アク
セスの行アドレスは活性化行アドレス保持回路2に保持
されず、その内容に変化はない。活性化行アドレス保持
回路2への活性化行アドレスの保持の制御は制御信号形
成回路10により行われる。
【0038】一方、比較回路8における前記比較の結
果、活性化行アドレスと当該アクセスの行アドレスの両
者が一致していない場合、制御信号形成回路10は、プ
リチャージを行った後に当該アクセスの行アドレスを用
いて当該行アドレスを活性化して当該アクセスの列アド
レスを用いてシンクロナスDRAM300をアクセスす
る(通常アクセスする)ための制御信号を形成する。従
って、行アドレスが一致しない場合には、通常のアクセ
スが行われる。
【0039】具体的には、制御信号形成回路10は、行
アドレスの活性化が必要であるので、アドレス主選択回
路11に、最初に行アドレス入力回路4の出力する当該
アクセスの行アドレスを選択的に出力させ、次に列アド
レス入力回路5の出力する当該アクセスの列アドレスを
選択的に出力させる。この出力のタイミングは制御信号
形成回路10により制御される。
【0040】また、制御信号形成回路10は行アドレス
及び列アドレスを用いたアクセスのための制御信号C
S、RAS、CAS、WEを形成して出力する。即ち、
これらの制御信号の組合せ(コマンド)を、最初にプリ
チャージの組合せ(プリチャージコマンド)とし、次に
通常アクセスの組合せ(通常のリード/ライトコマン
ド)とする。プリチャージ及び通常アクセスを指示する
制御信号CS、RAS、CAS、WEの組合せは、シン
クロナスDRAM300の規格として予め定められる。
【0041】この場合、前述のように、当該アクセスの
行アドレスを用いたシンクロナスDRAM300の行ア
ドレスの活性化が行われる。従って、活性化された最新
のアドレスである当該アクセスの行アドレスが活性化行
アドレス保持回路2に保持される。これにより、当該ア
クセスの次のアクセスにおいて、行アドレスが互いに一
致する場合にその活性化を不要にできる。
【0042】以上により、アドレス主選択回路11の出
力する行アドレス及び/又は列アドレスと制御信号形成
回路10からの制御信号とが、主制御回路201から副
制御回路202に出力される。また、データの書き込み
の場合には、データ入力回路6から書き込むべきデータ
が出力される。副制御回路202は制御信号形成回路1
0からの制御信号に従ってシンクロナスDRAM300
をアクセスする。
【0043】比較回路8における前記比較の結果、活性
化行アドレスと当該アクセスの行アドレスの両者が一致
している場合、制御信号形成回路10からは、擬似的連
続アクセスのために、列アドレスのみを用いたアクセス
を指示する制御信号CS、RAS、CAS、WEの組合
せが制御信号選択回路13の一方の入力端子に入力され
る。また、アドレス主選択回路11からは列アドレスが
アドレス副選択回路14の一方の入力端子に入力され
る。
【0044】なお、制御信号選択回路13の他方の入力
端子にはコマンド制御回路18の出力する制御信号が入
力される。また、アドレス副選択回路14の他方の入力
端子には活性化行アドレス参照回路12の出力するアド
レスが入力される。これらはアクセス源100及び主制
御回路201に対してゲートクロックが供給されている
期間においては選択されない。これらについては後述す
る。
【0045】ここで、アクセス源100及び主制御回路
201に対してゲートクロックが供給されているので、
クロック制御回路400はコマンド制御回路18にゲー
トクロック停止状態信号を出力しない(そのロウレベル
を出力する)。即ち、通常期間においてゲートクロック
停止状態信号は出力されない。
【0046】このゲートクロック停止状態信号がない状
態に応じて、コマンド制御回路18は所定の制御信号を
形成して、制御信号選択回路13に制御信号形成回路1
0からの列アドレスのみを用いたアクセスを指示する制
御信号CS、RAS、CAS、WEの組合せ(コマン
ド)を選択的に出力させ、アドレス副選択回路14に列
アドレスを選択的に出力させる。出力された列アドレス
のみを用いたアクセスを指示する制御信号CS、RA
S、CAS、WEの組合せは制御信号出力回路15に取
り込まれ保持される。出力された列アドレスはアドレス
出力回路16に取り込まれ保持される。データの書き込
みの場合には、データ入力回路6から書き込むべきデー
タがデータ出力回路17に取り込まれ保持される。
【0047】所定のタイミングで、シンクロナスDRA
M300に対して、制御信号出力回路15から列アドレ
スのみを用いたアクセスを指示する制御信号CS、RA
S、CAS、WEの組合せが出力され、アドレス出力回
路16から列アドレスが出力される。データの書き込み
の場合には、データ出力回路17から書き込むべきデー
タが出力される。従って、シンクロナスDRAM300
は、当該アクセスの行アドレスの活性化を行うことな
く、当該アクセスの列アドレスを用いてアクセスされ
る。これにより、メモリアクセス要求が連続はしていな
いが比較的狭い範囲(同一の行アドレス)のアドレスに
分布している場合に、プリチャージ及び行アドレスの活
性化を不要にできる。
【0048】なお、データの読み出しの場合にはシンク
ロナスDRAM300から当該アドレスのデータが出力
されるが、その図示は省略している。また、出力の書き
込みの場合にはシンクロナスDRAM300の当該アド
レスに書き込むべきデータが書き込まれる。
【0049】比較回路8における前記比較の結果、活性
化行アドレスと当該アクセスの行アドレスの両者が一致
していない場合、制御信号形成回路10からは、通常ア
クセスのために、行アドレス及び列アドレスを用いたア
クセス(プリチャージ及びこれに続く通常アクセス)を
指示する制御信号CS、RAS、CAS、WEの組合せ
が、制御信号選択回路13に入力される。また、アドレ
ス主選択回路11からは、行アドレス及び列アドレスが
この順に所定のタイミングでアドレス副選択回路14に
入力される。
【0050】ゲートクロック停止状態信号がない状態に
応じて、コマンド制御回路18は、制御信号選択回路1
3にプリチャージ及びこれに続く通常アクセスを指示す
る制御信号CS、RAS、CAS、WEの組合せを選択
的に出力させ、アドレス副選択回路14に行アドレス及
び列アドレスをこの順に選択的に出力させる。出力され
たプリチャージ及びこれに続く通常アクセスを指示する
制御信号CS、RAS、CAS、WEの組合せは、制御
信号出力回路15を介してシンクロナスDRAM300
に入力される。出力された行アドレス及び列アドレスは
アドレス出力回路16を介してシンクロナスDRAM3
00に入力される。データの書き込みの場合には、デー
タ入力回路6から書き込むべきデータがデータ出力回路
17を介してシンクロナスDRAM300に入力され
る。
【0051】従って、シンクロナスDRAM300は、
プリチャージを行って行アドレスを不活性化した後に、
当該アクセスの行アドレスの活性化を行い、更にこの後
に当該アクセスの列アドレスを用いてアクセスされる。
これにより、プリチャージ、行アドレスの活性化、列ア
ドレスの指定と言うサイクルによる通常のアクセスが実
行される。
【0052】なお、この例において、以上とは別に、い
わゆるバーストモードの連続アクセスが可能である。即
ち、同一の行アドレスについて列アドレスのみをクロッ
クに同期して切り換えることにより、高速で(連続し
て)データの読み出し/書き込みが可能である。また、
アクセス源100及び主制御回路201に対してゲート
クロックが供給されている期間におけるシンクロナスD
RAM300のリフレッシュの指示は、アクセス源10
0とは独立にメモリ制御装置200がシンクロナスDR
AM300に与える。
【0053】次に、アクセス源100及び主制御回路2
01に対するゲートクロックの供給が停止されている
間、即ち、チェックストップ又はシングルクロックモー
ド(以下、便宜的に停止期間と言う)におけるメモリ制
御装置200の動作について説明する。
【0054】チェックストップ等の必要が生じた場合、
またはオペレータが外部から指示を与えられた場合,こ
れらの入力によりクロック制御回路400に対してゲー
トクロックの送出停止を指示する。これに応じてクロッ
ク制御回路400は、アクセス源100及び主制御回路
201に対するゲートクロックの送出を停止する。これ
により、主制御回路201のクロック動作は停止され
る。この時、主制御回路201の電源は遮断されないの
で、例えば活性化行アドレス保持回路2はその内容を保
持し出力している。この出力は活性化行アドレス参照回
路12に取り込まれる。なお、副制御回路202に対し
てはフリーランクロックが停止することなく供給されて
いる。
【0055】クロック制御回路400は、ゲートクロッ
クの送出停止と同時に、コマンド制御回路18にゲート
クロック停止状態信号を出力する(そのハイレベルを出
力する)。即ち、ゲートクロック停止状態信号は停止期
間に送出される。ゲートクロック停止状態信号に応じ
て、コマンド制御回路18はシンクロナスDRAM30
0にそのリフレッシュを行わせるための所定のコマンド
を発行する。
【0056】ここで、リフレッシュのためには、シンク
ロナスDRAM300において、プリチャージを行って
行アドレスを不活性化した後に、当該リフレッシュすべ
き行アドレスを活性化する必要がある。そこで、コマン
ド制御回路18は、プリチャージコマンドを発行し、こ
れに続いてリフレッシュコマンドを発行する。即ち、プ
リチャージ及びこれに続くリフレッシュを指示する制御
信号CS、RAS、CAS、WEの組合せを形成して、
この順に出力する。この出力は制御信号選択回路13に
入力される。一方、コマンド制御回路18は、制御信号
選択回路13に制御信号を送り、プリチャージ及びこれ
に続くリフレッシュを指示する制御信号CS、RAS、
CAS、WEの組合せを、この順に選択的に出力させ
る。また、コマンド制御回路18は、アドレス副選択回
路14にアドレスの出力を停止させる。
【0057】出力されたプリチャージ及びこれに続くリ
フレッシュを指示する制御信号CS、RAS、CAS、
WEの組合せは、制御信号出力回路15を介してシンク
ロナスDRAM300に入力される。これにより、シン
クロナスDRAM300においては、まず、プリチャー
ジコマンドに応じてプリチャージが実行されて活性化さ
れている行アドレスが不活性化され、この後、リフレッ
シュコマンドに応じて所定の行アドレス(のメモリセ
ル)についてリフレッシュが行われる。なお、リフレッ
シュすべき行アドレスは、シンクロナスDRAM300
がその内部に持つ(行)アドレスカウンタにより与えら
れる。
【0058】ゲートクロック停止状態信号を受信してい
る間、コマンド制御回路18は、所定の周期で、プリチ
ャージ及びこれに続くリフレッシュを指示する制御信号
CS、RAS、CAS、WEの組合せ(コマンド)の出
力を繰り返す。これにより、ゲートクロックの供給が停
止されている間、シンクロナスDRAM300のプリチ
ャージとリフレッシュとが繰り返される。これにより、
シンクロナスDRAM300の記憶内容は保持される。
【0059】チェックストップ等の処理が終了した場
合、オペレータが外部からの入力によりクロック制御回
路400に対してゲートクロックの送出再開を指示す
る。これに応じて、クロック制御回路400はアクセス
源100及び主制御回路201に対するゲートクロック
の送出を再開する。クロック制御回路400は、ゲート
クロックの送出再開と同時に、コマンド制御回路18へ
のゲートクロック停止状態信号の出力を停止する(その
ロウレベルを出力する)。ゲートクロック停止状態信号
がない状態に応じて、コマンド制御回路18は、前述し
た通常期間におけるシンクロナスDRAM300の制御
を行う。
【0060】これに先立って、コマンド制御回路18
は、通常期間における制御に移行する前に、シンクロナ
スDRAM300と主制御回路201との状態を一致さ
せるための処理(復帰サイクル)を実行する。この復帰
サイクルは以下のように行われる。
【0061】コマンド制御回路18は、ゲートクロック
停止状態信号のハイレベルからロウレベルへの変化を検
出して、これを活性化行アドレス参照回路12に通知す
る。これに応じて、活性化行アドレス参照回路12が活
性化行アドレス保持回路2の内容を参照する。前述のよ
うに、ゲートクロック停止中も主制御回路201の電源
は遮断されないので、活性化行アドレス保持回路2はそ
の内容を保持している。この内容はゲートクロック停止
直前に活性化された行アドレスである。活性化行アドレ
ス参照回路12は参照した行アドレスをアドレス副選択
回路14に入力する。この後、コマンド制御回路18は
シンクロナスDRAM300に当該参照した行アドレス
の活性化を行なわせるための所定のコマンドを発行す
る。
【0062】ここで、当該行アドレスの活性化のために
は、シンクロナスDRAM300において、プリチャー
ジを行って直前にリフレッシュされた行アドレスを不活
性化する必要がある。そこで、コマンド制御回路18
は、プリチャージコマンドを発行し、これに続いて行ア
ドレスの活性化コマンドを発行する。即ち、プリチャー
ジ及びこれに続く行アドレスの活性化を指示する制御信
号CS、RAS、CAS、WEの組合せを形成して、こ
の順に出力する。一方、コマンド制御回路18は、制御
信号選択回路13に制御信号を送り、プリチャージ及び
これに続く行アドレスの活性化を指示する制御信号C
S、RAS、CAS、WEの組合せをこの順に選択的に
出力させる。また、コマンド制御回路18はアドレス副
選択回路14に活性化行アドレス参照回路12からの行
アドレスを選択的に出力させる。
【0063】出力されたプリチャージ及びこれに続く行
アドレスの活性化を指示する制御信号CS、RAS、C
AS、WEの組合せ及び行アドレスは、制御信号出力回
路15及びアドレス出力回路16を介して、シンクロナ
スDRAM300に入力される。これにより、シンクロ
ナスDRAM300においては、まず、プリチャージコ
マンドに応じてプリチャージが実行されてリフレッシュ
により活性化された行アドレスが不活性化され、この
後、行アドレスの活性化コマンドに応じて当該行アドレ
スについて活性化が行われる。これにより、ゲートクロ
ックの供給が再開される際に、活性化行アドレス保持回
路2に保持されている行アドレスを用いて、シンクロナ
スDRAM300の当該行アドレスが活性化される。
【0064】図3は本発明のメモリ制御装置200を備
える大型計算機やスーパーコンピュータのような電子計
算機の他の一例を示す。この例においては、メモリ30
0が、その各々に異なるアドレスが割り付けられた2個
(2以上)のシンクロナスDRAM301及び302か
らなる。即ち、シンクロナスDRAM301及び302
はインタリーブされる関係にある。各々のシンクロナス
DRAM301及び302に対応して活性化行アドレス
保持回路2及び3が設けられる。更に、これに対応し
て、比較回路8及び9が設けられる。
【0065】この例においては、2個のシンクロナスD
RAM301及び302に異なるアドレスが割り付けら
れているので、通常、各々において活性化された行アド
レスが異なる。そこで、各々のシンクロナスDRAM3
01及び302において活性化された行アドレスが、対
応する活性化行アドレス保持回路2及び3に保持され、
比較回路8及び9における比較結果が一致する場合に行
アドレスの活性化が省略される。これにより、前述と同
様にして、各々のシンクロナスDRAM301及び30
2(即ち、メモリ300)の高速化を図ることができ
る。
【0066】図4は本発明のメモリ制御装置200を備
える電子計算機の更に他の一例を示す。この例において
は、メモリ300が、その内部が2個(2以上)のバン
ク303及び304に分けられた1個のシンクロナスD
RAM300からなる。即ち、バンク303及び304
はインタリーブされる関係にある。各々のバンク303
及び304に対応して活性化行アドレス保持回路2及び
3が設けられる。更に、これに対応して、比較回路8及
び9が設けられる。
【0067】この例は、図3の例において、各々のシン
クロナスDRAM301及び302をバンク303及び
304で置換した例である。従って、図3と同様にメモ
リ300の高速化を図ることができる。
【0068】図5は本発明のメモリ制御装置200を備
える電子計算機の更に他の一例を示す。この例において
は、シンクロナスDRAM301及び302における活
性化された行アドレスの有効期間が有限とされる(規格
が有限期間を規定している)。そこで、この有効期間を
管理するために、主制御回路201に行アドレスが活性
化された後に経過した時間をカウントする計時手段であ
るタイマ1が1個設けられる。主制御回路201は、活
性化行アドレス保持回路2又は3のいずれか一方に活性
化された行アドレスを格納した場合、これと同時にタイ
マ1をスタートさせる(リセットする)。タイマ1は、
当該行アドレスが活性化された後に所定の時間が経過し
た(タイムアップ)ことを検出した場合、活性化行アド
レス保持回路2及び3の内容を無効とする(リセットす
る)。タイムアップするまでの時間は行アドレスの有効
期間と等しくされる。従って、1個のタイマ1により、
最先に活性化された行アドレスの有効期間に合わせて、
2個の活性化行アドレス保持回路2及び3の内容が同時
にリセットされる。この結果、活性化行アドレス保持回
路2又は3の他方の有効期間は、みかけ上規定された有
効期間よりも短くなる。これにより、活性化された行ア
ドレスの有効期間が有限である場合でも、活性化行アド
レス保持回路2及び3の保持する行アドレと、シンクロ
ナスDRAM301及び302の有効な活性化行アドレ
スとを一致させることできる。
【0069】なお、この例は図3の例においてタイマ1
を設けた例であるが、タイマ1を、図2のシンクロナス
DRAM300に対応して設け又は図4のバンク303
及び304の各々に対応して設け、その各々の活性化さ
れた行アドレスの有効期間を管理するようにしても良
い。また、当該有効期間よりも短い時間間隔でシンクロ
ナスDRAM301等がリフレッシュされる場合、タイ
マ1は省略される。この場合、活性化行アドレス参照回
路12の働きにより、有効期間がタイムアップする以前
に、同一の行アドレスを再度活性化しても良い。
【0070】図6は本発明のメモリ制御装置200を備
える電子計算機の更に他の一例を示す。この例において
は、アクセス源100から連続したアクセスがあった場
合、当該連続したアクセスの終了後に、次のアクセスを
待つことなく、制御信号形成回路10が活性化行アドレ
ス保持回路2及び3の内容を無効としプリチャージを行
うための制御信号を形成する。このために、主制御回路
201に終了信号入力回路7が設けられる。なお、この
例は図5の例において終了信号入力回路7を設けた例で
あるが、図2乃至図4の例において、終了信号入力回路
7を設けても良い。
【0071】アクセス源100は、連続したアクセスを
行う場合、その最後のアクセスと同時に、連続アクセス
が終了することを示す終了信号(のハイレベル)を出力
する。この終了信号を終了信号入力回路7が取り込んで
制御信号形成回路10に入力する。これに応じて、制御
信号形成回路10は、当該連続したアクセスの終了後
に、活性化行アドレス保持回路2及び3の内容を無効と
する。この動作は、図5において説明したタイマ1によ
る無効の動作とは独立に行われる。また、制御信号形成
回路10がプリチャージを行うための制御信号(プリチ
ャージコマンド)を形成して出力する。この場合、ゲー
トクロック停止状態信号が出力されていないので、プリ
チャージコマンドが制御信号選択回路13及び制御信号
出力回路15を介してシンクロナスDRAM301及び
302に入力され、これらがプリチャージされる。
【0072】一般に、アクセス源100が連続アクセス
を終了した場合、次に開始されるアクセスが同一の行ア
ドレスについてのものである確率は低い。従って、活性
化行アドレス保持回路2及び3の内容を無効とし,シン
クロナスDRAM301等における行アドレスの状態を
不活性化してもほとんど支障はない。そこで、予めプリ
チャージを行うことにより、次のアクセスがあった場
合、プリチャージを省略して直ちに行アドレスを活性化
させることができるので、プリチャージ動作の分だけ高
速化を図ることができる。
【0073】図7及び図8は本発明のメモリ制御装置2
00を備える電子計算機の更に他の一例を示す。この例
においては、図8に示すように、ゲートクロック停止状
態信号を受信している間、シンクロナスDRAM300
のプリチャージ(PRE)、リフレッシュ(REF)及
び活性化行アドレス保持回路2に保持されている行アド
レスの活性化(ACTV)が繰り返される。また、この
例においては、図7及び図8に示すように、ゲートクロ
ック開始禁止信号がコマンド制御回路18からクロック
制御回路400に対して送出される。
【0074】なお、図6までの例においては、ゲートク
ロック停止状態信号を受信している間、プリチャージ及
びリフレッシュが繰り返され、最後に1回だけ活性化行
アドレス保持回路2に保持されている行アドレスの活性
化が行われていた。これは、図11に示すプリチャージ
(PRE)、リフレッシュ(REF)及び行アドレスの
活性化(ACTV)のサイクルと同様である。
【0075】コマンド制御回路18は、プリチャージ
(を指示するコマンドの発行)を開始するタイミングで
ゲートクロック開始禁止信号INHIBIT(のハイレ
ベル)を送出する。また、コマンド制御回路18は、リ
フレッシュを終了するタイミングでゲートクロック開始
禁止信号の送出を停止(そのロウレベルを出力)し、活
性化行アドレス保持回路2に保持されている行アドレス
の活性化(を指示するコマンドの発行)を開始する。ゲ
ートクロック開始禁止信号を受けるクロック制御回路4
00は、外部からオペレータのゲートクロック供給再開
の指示があっても直ちにその供給を再開することなく、
ゲートクロック開始禁止信号がない時にのみゲートクロ
ックの送出を開始する。即ち、ゲートクロックの供給再
開とシンクロナスDRAM300の復帰サイクルとが同
期させられる。
【0076】これにより、活性化行アドレス保持回路2
に保持されている行アドレスの活性化から次のプリチャ
ージの開始までの期間内に限って、ゲートクロックの送
出が再開される。従って、ゲートクロックの供給再開後
に直ちにメモリアクセス要求があっても、これを直ぐに
実行することができる。
【0077】図9及び図10は本発明のメモリ制御装置
200を備える電子計算機の更に他の一例を示す。この
例は、図7及び図8に示す例において、ゲートクロック
開始禁止信号(INHIBIT)に替えて、ゲートクロ
ック開始要求信号(REQ)及びゲートクロック開始認
識信号(ACK)を用いた例である。
【0078】クロック制御回路400は、シンクロナス
DRAM300の状態に無関係の適当なタイミングで、
図10に示すように、ゲートクロック開始要求信号をコ
マンド制御回路18に送る。これを受けたコマンド制御
回路18は、直ちにゲートクロック開始認識信号を返す
ことなく、受信直後のリフレッシュを終了するタイミン
グでゲートクロック開始認識信号をクロック制御回路4
00に返し、活性化行アドレス保持回路2に保持されて
いる行アドレスの活性化(を指示するコマンドの発行)
を開始する。ゲートクロック開始認識信号を受けたクロ
ック制御回路400は、ゲートクロックの送出を開始す
る。即ち、ゲートクロックの供給再開とシンクロナスD
RAM300の復帰サイクルとが同期させられる。
【0079】図11は本発明のメモリ制御装置200を
備える電子計算機の更に他の一例を示す。この例の構成
は図9と同様であり、その動作のみが異なる。この例に
おいては、図11に示すように、ゲートクロック停止状
態信号を受信している間、プリチャージ(PRE)及び
リフレッシュ(REF)が繰り返され、最後に活性化行
アドレス保持回路2に保持されている行アドレスの活性
化(ACTV)が行われる。
【0080】クロック制御回路400は、シンクロナス
DRAM300の状態に無関係の適当なタイミングで、
図11に示すように、ゲートクロック開始要求信号をコ
マンド制御回路18に送る。これを受けたコマンド制御
回路18は、直ちにゲートクロック開始認識信号を返す
ことなく、受信直後のリフレッシュを終了した後、行ア
ドレスの活性化のためのプリチャージを終了したタイミ
ングでゲートクロック開始認識信号をクロック制御回路
400に返し、活性化行アドレス保持回路2に保持され
ている行アドレスの活性化(を指示するコマンドの発
行)を開始する。ゲートクロック開始認識信号を受けた
クロック制御回路400は、ゲートクロックの送出を開
始する。即ち、ゲートクロックの供給再開とシンクロナ
スDRAM300の復帰サイクルとが同期させられる。
【0081】以上、本発明を実施例により説明したが、
本発明はその主旨の範囲において種々の変形が可能であ
り、例えば前述した実施例の各々を適宜組み合わせて実
施することが可能である。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
活性化された行アドレスを保持する記憶手段を備えシン
クロナスDRAMを制御するメモリ制御装置において、
ゲートクロックの停止期間中にシンクロナスDRAMの
リフレッシュを行うと共にゲートクロックの供給が再開
される際に記憶手段に保持されている行アドレスを用い
てシンクロナスDRAMの当該行アドレスを活性化する
ことにより、リフレッシュの後のゲートクロックの供給
が再開時に、シンクロナスDRAMにおいてリフレッシ
ュのためのプリチャージを行った場合でも、記憶手段に
保持された行アドレスと実際のシンクロナスDRAMに
おいて活性化した行アドレスとを一致させることができ
るので、アクセスの当該行アドレスと記憶手段に保持さ
れている行アドレスとが一致した場合に行アドレスの活
性化をすることなく直ちに当該列アドレスを用いて当該
データを読み出すことができ、この結果、スーパーコン
ピュータ等に不可欠のクロック停止機能を維持しつつ、
シンクロナスDRAMを主記憶として使用し、そのリフ
レッシュ及び高速化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】メモリ制御装置構成図である。
【図3】メモリ制御装置構成図である。
【図4】メモリ制御装置構成図である。
【図5】メモリ制御装置構成図である。
【図6】メモリ制御装置構成図である。
【図7】メモリ制御装置構成図である。
【図8】動作説明図である。
【図9】メモリ制御装置構成図である。
【図10】動作説明図である。
【図11】動作説明図である。
【符号の説明】
1 タイマ 2 (第1の)活性化行アドレス保持回路 3 (第2の)活性化行アドレス保持回路 4 行アドレス入力回路 5 列アドレス入力回路 6 データ入力回路 7 終了信号入力回路 8 (第1の)比較回路 9 (第2の)比較回路 10 制御信号形成回路 11 アドレス主選択回路 12 活性化行アドレス参照回路 13 制御信号選択回路 14 アドレス副選択回路 15 制御信号出力回路 16 アドレス出力回路 17 データ出力回路 18 コマンド制御回路 100 アクセス源 200 メモリ制御装置 201 主制御回路 202 副制御回路 203 記憶手段 204 制御信号形成手段 205 参照手段 206 コマンド発行手段 300 メモリ(シンクロナスDRAM) 400 クロック制御回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリをアクセスするアクセス源と当該
    メモリとの間に設けられ、1又は2以上のシンクロナス
    DRAMからなるメモリを制御するメモリ制御装置であ
    って、 前記アクセス源に供給される停止可能な第1のクロック
    が供給される主制御回路と、前記シンクロナスDRAM
    に供給される無停止の第2のクロックが供給される副制
    御回路とからなり、 前記主制御回路は、前記シンクロナスDRAMにおいて
    活性化された行アドレスを保持する記憶手段と、前記記
    憶手段に保持された行アドレスと前記シンクロナスDR
    AMをアクセスする行アドレスとの比較の結果に基づい
    て、前記副制御回路に前記シンクロナスDRAMをアク
    セスさせるための所定の制御信号を形成する制御信号形
    成回路とを備え、 前記副制御回路は、前記記憶手段に保持された行アドレ
    スを参照する参照手段と、前記シンクロナスDRAMに
    対して所定のコマンドを発行するコマンド発行手段とを
    備え、 前記主制御回路に対して前記第1のクロックが供給され
    ている間において、前記アクセス源からのアクセスがあ
    った時、前記比較の結果両者が一致している場合には前
    記制御信号形成回路が行アドレスの活性化を行うことな
    く当該アクセスの列アドレスを用いて前記シンクロナス
    DRAMをアクセスするための制御信号を形成し、この
    制御信号に従って前記副制御回路が前記シンクロナスD
    RAMをアクセスし、 前記主制御回路に対して前記第1のクロックが供給され
    ている間において、前記アクセス源からのアクセスがあ
    った時、前記比較の結果両者が一致していない場合に
    は、前記制御信号形成回路が、プリチャージを行った後
    に当該アクセスの行アドレスを用いて当該行アドレスを
    活性化して当該アクセスの列アドレスを用いて前記シン
    クロナスDRAMをアクセスするための制御信号を形成
    すると共に前記記憶手段が当該行アドレスを保持し、こ
    の制御信号に従って前記副制御回路が前記シンクロナス
    DRAMをアクセスし、 前記主制御回路に対して前記第1のクロックの供給が停
    止されている間において、前記コマンド発行手段が前記
    シンクロナスDRAMにリフレッシュを行わせるための
    所定のコマンドを発行し、 前記第1のクロックの供給が再開される際に、前記参照
    手段が前記記憶手段に保持されている行アドレスを参照
    して、これを用いて前記コマンド発行手段が前記シンク
    ロナスDRAMに当該参照した行アドレスの活性化を行
    なわせるための所定のコマンドを発行することを特徴と
    するメモリ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記メモリが、その各々に異なるアドレ
    スが割り付けられた2以上のシンクロナスDRAMから
    なり、 各々のシンクロナスDRAMに対応して前記記憶手段が
    設けられることを特徴とする請求項1に記載のメモリ制
    御装置。
  3. 【請求項3】 前記メモリが、その内部が複数のバンク
    に分けられたシンクロナスDRAMからなり、 各々のバンクに対応して前記記憶手段が設けられること
    を特徴とする請求項1に記載のメモリ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記行アドレスが活性化された後に経過
    した時間をカウントする計時手段を備え、 前記計時手段は、前記行アドレスが活性化された後に所
    定の時間が経過したことを検出した場合、前記主制御回
    路が前記記憶手段の内容を無効とすることを特徴とする
    請求項1に記載のメモリ制御装置。
  5. 【請求項5】 前記アクセス源から連続したアクセスが
    あった場合、当該連続したアクセスの終了後に、次のア
    クセスを待つことなく、前記主制御回路が前記記憶手段
    の内容を無効とし、前記制御信号形成回路がプリチャー
    ジを行うための制御信号を形成することを特徴とする請
    求項1に記載のメモリ制御装置。
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